2013/02/19
今日からまた北朝鮮・・・
「こんな御時世に!!」とまた怒られてしまいそうだが、
ワシが前々からスケジュールを入れているその出発直前にあの国は毎回なんかやり出しよるんだから本当に困ったもんである。
まあ毎回毎回土壇場になるまで本当に入れるかどうかわからないのでとりあえずスケジュールだけは入れておくのだが、
今回は本など出版したりしたので本国にそれが伝わってどのような影響が出るのかも読めなかったし、
まあ入れなかったら北京で飲もうぐらいのつもりでこっちに来てたら土壇場でビザが出たそうなのでやはり行って来ることにした。
昨日はいろいろ持って行くモノを買いに北京の街へと出て行った。
日本国は経済制裁をしてるのだから日本でモノを買って持って行くといろいろ問題が多かろうといつも北京で買い揃えるのだ。
まあ同じことかも知れないが、
どうせ日本国が知らないだけでこの国からは山ほどの物資や金があの国に流れているのだから、経済制裁だけやってほったらかしとけばいいなんて実は何の意味もないのだ。
中国という国は国際舞台では「核実験なんかけしからん!!」と口では言いながら、
裏ではこの手付かずの市場に湯水の如く投資しているのだ。
そりゃそうだ。
中国が開放された時に、いち早く投資した人間は大きく儲け、
遅れて投資した人間はそれでも儲け、
二の足を踏んでた人間は結局儲けることが出来なかったことを、
この国のほとんどの人間は身体でそれを知っている。
あの国が開放された時には今度は一番儲ける人間になりたいと、
全ての商売人はあの国にばんばん湯水の如く投資をしているのだ。
しかし中国人と来たら「儲かる」ことしかしないので、
これから世界じゅうが役に立たない経済制裁をもっと強化したとしたら、
結局は楽器だのドラムの部品だの、
生活に直結しない「儲からない」ものは全部後回しになってしまうのだ。
結局は庶民が、子供達が、弱い者だけが犠牲になるだけで、
上のモノ達はいつの世も甘い汁しか吸わないという図式がここにもある。
取りあえずワシは北京でドラムのヘッドを探した。
20年前、北京でもドラムヘッドなんかどこにも売ってなかった。
あの頃はドラムヘッドだギターの弦だは全部ワシが日本から運んで来てたのだ。
時代は変わって今はこんなドラムショップまで出来ている。
オーナーの宣芸兵だって昔は五道口で小さな楽器屋をやっていて、
そこにワシは呼ばれてサインをしに行ったりしてた。
今では北京有数の巨大な楽器レンタル会社となり、
外国のアーティストなどのリクエストに備えるために全てのドラムセットやパーツを揃えている。
「あんな国に何しに行くんだよ」
彼はドラムヘッドを袋に詰めながら笑いながらワシにそう言った。
「お前らの国だって同じようなもんだったじゃないか!!」
ワシはそう言って笑う。
そう、あの国の今はこの国の数十年前と同じなのである。
この国の「今」がそんなにいいのか?
そりゃ自分は金持ちになったからいいかも知れんが、
お前の子供がいつ大気汚染で病気になったとしてもこの国は何の保証もしてくれんぞ・・・
国の話はもういい。
ワシにはあの国にロックの生徒たちがいるのだ。
部長が卒業して、今は新部長の時代。
笑顔の素敵なハナちゃんや、後輩の一平や、
あとベースのやたら上手かったペコちゃんがいる。
ペコちゃんも来月には卒業なので、
何かチョッパーベースのテクニックを伝授してあげたい・・・
そう思って日本で教則DVDをポチってしまった。
まあ日本にもベースの教則ビデオは数あるが、
例えばワシが江川ほーじんのDVDで勉強してそれをペコちゃんに伝授するのもキモチワルイではないか・・・(笑)
どうせ勉強するならキャワイイ方がいいし、
何よりペコちゃんが江川ほーじんのようになっても困るけど、
KOGAちゃんのようになるなら大歓迎ではないか!!(笑)
というわけで一応このDVDも持ち込んでみるけど・・・持ち込めるかな・・・(不安)
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