2016/03/11
心のスキマ埋められた?・・・
来る3月25日の審決に関して弁護士とミーティングのために帰国していた。
弁護士としてはもう提出するものは全て提出してしまい、審決を待つのみなので仕事としては第一ラウンドは一段落である。
「じゃあ食事でもしましょうか」
というわけでちょいと飲み過ぎてしまったようだ・・・
「もう一軒飲みに行きましょうか」
その辺から記憶が少し曖昧である・・・
場所は新宿歌舞伎町、確か風林会館をちょっと新大久保方向に歩いた右手の雑居ビルの中だと思う。
カウンターだけの店で、ママさんとえらい美人な女の子がふたり・・・
店の奥にはアップライトのピアノが置かれている・・・
水割りを作ってくれた美女が、いつの間にやらそのピアノの前に座ってクラシックを弾いている・・・
そしてもうひとりの美女がフルートを吹き出してピアノと一緒に演奏する・・・
「Jazzの店ですけどいいですか?」
と言ってたような気がするが、演奏曲目はクラシックである。
ところが今度はママさんがピアノに座ってJazzを奏でる・・・
弁護士がマイクを握って「わが心のジョージア」を歌う・・・
そうそう、この弁護士は自分でバンドなんかもやってたりして、
だから著作権に強いのだ。
いつの間にやらアコギがあって、ワシもジョージアを一緒に弾いている・・・
そしてマイクの前でワシがVoThMの曲を弾き語り・・・
そして美女たちの作ってくれた水割りをまた飲む・・・
気がついたら中央線に乗っていた。
ポケットの中には店の名刺が・・・
ピア新宿ビル6Fピアノバーなり沙・・・
電車が揺れたのでつり革につかまり、
もう片方の手で名刺をポケットにしまった・・・
八王子に着いてあーちゃんと飲みに行き、
酔いつぶれて寝て起きたらポケットから名刺は消えていた・・・
美女の写真を撮ったような気もするが、iPhoneの中には写真はなかった。
きっとまた同じ店に行ってもその店はないのかも知れない・・・
飛行機に乗って北京に帰って来た。
迎えに来た渋谷有希子(よーしーず)の車に乗って院子に向かう。
「この辺、何やら賑やかだよねぇ・・・」
空港近くの道の左側、昼間は閑散としているのに夜になるとレストランとかの看板が並ぶ街並みが現れる。
「行ってみようぜ!!」
道を左折して賑やかな路地に入って行く・・・
空港からすぐ近くなのだが、逆に空港までの交通機関が路線バスしかないので、
便利なのか不便なのかわからない住宅地に、こんな夜遅くまで開いているレストランや、
チェーン店の小さなホテルなどが立ち並び、
その小さな街の中に一軒の小さなバーがあった。
「入ってみようぜ」
運転が出来るが酒は飲めないという素晴らしい運転手の渋谷有希子(よーしーず)とその小さな門をくぐる・・・
30席ほどのテーブル席は地元っぽい若者でいっぱいである。
他の街からここまで飲みに来るわけはないので地元に住む若者なのだろうか・・・
オーダーしたジャックダニエルコークを運んで来たウェイターが、
「Funky老師でしょ?」
と声をかける。
聞けばドラマーだそうだ。
この街に住んでいて、バンド仲間6人でこのバーを開いたのだとか・・・
店の隅には小さなステージがあって、男性歌手が上がって来て歌を歌い始める。
女性客がその大して男前でもないその歌手の歌に狂喜乱舞する・・・
不思議な空間である・・・
それから何人かが「一緒に写真を」と言ってやって来るのだが、
店の中にこれだけ女性客が多いというのに何故か男ばっか・・・
昨日は美女に、そして今日は男に心のスキマを埋められているのか・・・
そして不思議なことにそのジャックダニエルコークは飲んでも飲んでも減らないのだ・・・
ふと見るとウェイターが、グラスが空くとまた新しいジャックダニエルコークを持って来て交換しているようだ・・・
エンドレスに飲むことになるのでとても酔っ払ってしまう・・・
このまま意識を失ってしまったら目が覚めたら廃屋かどこかで寝ている可能性があるので早々に立ち去ることにする。
「埋单!!(お勘定!!)」と言って100元札を出すのだが、
店の若い衆がそれを押し戻す・・・
翌日になったらこの100元札も木の葉かなんかに化けているかも知れない・・・
気がついたら院子で寝ていた・・・
店の写真を撮ったような気がしたが何故かIPhoneには保存されてなかった・・・
明日あの街に行ってみたらあの店はあるのだろうか・・・

