2019/09/07
祝!柳家わさび真打ち昇進!!
Live Bar X.Y.Z.→Aに出演して下さってた柳家わさびさん、
当時二ツ目だったのがついに真打ち昇進!!
というわけでその披露パーティーに花を添えてくれとメールが来た。
何やら「一番太鼓」というのが落語の世界ではあるらしく、
オープニングで叩くこの「一番太鼓」をドラムセットでやってくれということらしい・・・
資料が送られて来たが全くようわからん・・・(笑)
まあ何とかなるでしょうとお受けしたのだが、
その後、色々と本格的なやり取りが始まり、さっぱりわからん(>_<)
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おしまいに、二点ご相談なのですが、
口上の際にお召し頂きます
黒紋付を御用意させて頂きたいのですが、
身長と胴回りをお教え頂く事は可能でしょうか?
また、一番太鼓の際に黒紋付きで演奏して頂けますと盛り上がるかと思いまして
そちらの黒紋付は、いくら動いて頂きましても
大丈夫なものをご用意させて頂こうと思うのですが、いかがでしょうか?
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この「口上」っつうのがようわからんが、
まあ「黒紋付」とやらでドラムを叩けということやな・・・
まあ別に曲を演奏するわけじゃないし、少々叩きにくい服であろうがドラムソロなら大丈夫であろう・・・
「足袋のサイズ」まで聞かれたが、まあ足袋だろうが裸足だろうがやれと言われればやりますとも!!(笑)
かくして本番当日!!
X.Y.Z.→Aのツーバスフルセットを持ち込むわけにもいかんので、
とりあえず久しぶりに「リズムトラベラー」を引っ張り出して来てキャンピングカーに積む・・・
久しぶりなので自分で書いた説明書を読みながら組み立てを始める・・・
ふむふむそうなのね・・・と組みながら最後の1行を見て驚愕!(◎_◎;)
「ツインペダルとシンバルを忘れず持って行く」・・・って、見事に忘れましたがな(>_<)
会場は神保町、娘に八王子まで取りに行ってもらえば本番には間に合うかもわからんが、何とかならんか〜誰かから借りられんか〜・・・
と色々頭を働かせたところ思い出したのがイシバシ楽器!!
確か上海のイシバシ楽器でお世話になった時、その担当者のDさんが日本に帰っておられたはず・・・
というわけで中国での連絡方式「WeChat」にて久しぶりに連絡してみると、
Dさん自身はもう大阪に転勤だそうで、東京の支店を紹介してくれた・・・
もうね、イシバシ楽器最高!!今後は楽器を買うなら(Pearl楽器のモニターなのでドラムはあんまり買わんけど)、もうイシバシ楽器以外では書いません!!(キッパリ)
というわけでようやくセットを組み終わる。
何という違和感!!何という場違い感!!(笑)
用意されたという衣装を見てまたびっくり!!
「末」の紋が・・・!(◎_◎;)
早速袖を通してみる・・・
ええんか?ええんかこんなんで?!(笑)
まあドラムを叩くぶんには「プロ」なのだから問題ない。
しかし進行表を見ると・・・
この「口上'」とやらに「並び」まであるん?・・・
ひょっとしてこのドラマーの私が、紋付袴着てこのプロの噺家たちと一緒に高座に上がれと?!(◎_◎;)
勘弁して下さいよ〜・・・と思ってたのだが、
このプロの噺家のお師匠たち、楽屋でも本当によくしてくれて本当にいい人たち・・・
そうそうたるメンバーです!! - Spherical Image - RICOH THETA
もう今更「やりません」とも言えないのでお師匠たちの胸を借りることにしました・・・
というわけで本番!!まずはオープニングの一番太鼓!!
スタッフに聞くところによると、
「何を叩くか」というのはそんなに大事ではなく、
最後にバチを交差させて「大入り」の「入」の字を描くところが大事らしく、
それではということで「大入」と二つの字をスティックで書いてやろう、
と思い立ち、客席の目線でこのように読めるということは、こちらからでは反対に映るように書く書き順も練習・・・
これが一番この日練習したこと(笑)
無事に一番太鼓終了!!
しばらく待ってからこの「口上」・・・これが一番緊張した(>_<)
まずね、正座が出来ない(>_<)
・・・ということで尻の下に台を置いてもらってるのだが、
それでも足が痺れてどうにもならん(>_<)
むっちゃモジモジしながら何とかやり遂げました!!
大御所に混じって私にも振られたのだけれども、
わさびさんとのエピソード・・・
Live Bar X.Y.Z.→Aの5階でわさびさん、6階で誰だかロックバンドがやっていた時の話・・・
「わさびさん、ちょっと6階行ってバンドの1部と2部の間に一席やって下さいな」
と思い付きでそう言ったところ、
「そりゃもう、お代を頂けるのでしたらどんなところででも・・・」
「じゃあ投げ銭で・・・」
ということになったのだが、私が心配したのは、果たして「ロック」を聞きに来たような客が1部の余韻に浸って2部の始まりを待っている間に落語などを聞いておひねりを投げるかということである。
まあもしも誰もおひねりを投げなかったら私が個人的に払ってあげよう・・・などと思っていたのだが・・・
蓋を開けてみたらわさびさんのもらったおひねり、ミュージシャンのその日の実入りより大きかった!(◎_◎;)
ちょっとカチン・・・(笑)
まあそんな話を、面白おかしく喋る技術もないので普通に喋ったのだが、
さすが「笑いに来ているお客さん」、非常に暖かく笑って下さって、
痺れる足を引きずって無事に高座を降りることが出来ました!<(_ _)>
いや〜いい経験が出来た!!
おそらくもう二度とこんな経験はないだろう(笑)
兎にも角にもわさびさん、真打昇進おめでとう!!
今後のご活躍をお祈りしております!!