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2016/07/19

全中国ひとりドラムツアー2016年 浙江省「永康」

この日の移動は少々過酷だった・・・

前の日6月24日は八王子Live Bar X.Y.Z.→Aで江川ほーじん山本恭司ファンキー末吉セッション、
そのまま娘に車で羽田まで送ってもらって夜中の上海行きに飛び乗る・・・

朝3時40分に上海浦東空港着いて、そこからタクシーで虹橋まで・・・

上海浦東空港は言わば成田空港のようなもんで、
羽田に当たる虹橋空港までタクシーに乗ったらこれ結構お金かかるのよねぇ・・・

列車駅ターミナルは虹橋にあり、虹橋空港着の便だったらよかったのだが、
それが激安チケットの思い通りにいかないところである・・・

虹橋駅で始発を待って永康駅まで・・・

前回来た時は杭州空港から車しかルートがなかったが、
今は高鉄(新幹線)の駅が開通したようである。

Vision2016YongKangStation.JPG

「着いたら迎えが来てるから」
といつも言われるのだが、今回も結局誰も来ておらず(笑)、
電話をかけまくってるうちに地元の龍老師が迎えに来た。

5年ぶりである。
前回あまりに短い滞在だったので
「そんなに早く帰ることないじゃないか」
と怒って(笑)いたのが印象的だったので、今回は予め
「明日はレコーディングがあるので朝いちで北京に帰らねばなりません」
と伝えておく。

「没关系(MeiGuanXi:かまいません)」
まあ予め言っておけばいいのね・・・

昼飯の段取り等をして
「とにかく寝ます」
と言って部屋に閉じこもる。

でもなんかあんまし眠れないのよねぇ・・・

人生のほとんどが「移動」という生活を送れているのもひとえに、
「何でも食べれる」「どこでも眠れる」
という強靭な栄養補給能力と回復力だったのが、
ここ最近なかなか眠りの方が芳しくないのよねぇ・・・

なんだかあんまし寝た気がしないうちに昼飯〜

Vision2016YongKangMuslimFood.JPG

ホテルの近所の新疆ウィグル料理店!!
まあ相棒のShaが回族なのでイスラム料理がいいだろうということであろう。

地元永康の料理ではないが、ウィグル料理は久しぶりだったので美味しく頂いた・・・

そのまま会場に入り!!

Vision2016YongKangStage.JPG

いやはやまたたくさんドラムを並べたもんだ・・・
演奏後にはこの全てのドラムにサインする羽目になるとはこの時点ではわかっていない・・・(笑)

とりあえず一番前に置かれたワシのドラムのセッティングとチューニング!!

Vision2016YongKangDrumSettexing.JPG

・・・とここで問題発生!!

これは他の地方でもよくあった問題なのだが、
ドラムの横にサブミキサーを置いて、
そこでドラムのそれぞれのマイクをそこにつないでミキシングして2Mixをメインの卓に送るというもの・・・

まあサブミキサーをメイン卓のところに置いたらそれだけたくさんの長いシールドが必要になるわけで経済的なように見えて・・・

これって各ドラムのバランスって誰が調整するの?!!(笑)

おまけに伴奏の音源もここに突っ込もうというのだから、
ドラム対伴奏の大きさもメイン卓からは調整出来ないということになる・・・(困)

仕方がないのでShaが調整・・・

Vision2016YongKangMixing.JPG

まあでもドラムのすぐそばで調整ってドラムの生音が大きくって無理なのよねぇ・・・
まあいいです!!音さえ出てれば何とかなります!!

まあ最近わかったことだが、
パフォーマンスというのは「音」を伝えるというよりは「オーラ」を伝える、
つまり「人間力」を観客に伝えるようなもので、
音が出てなければそれは伝わらないが、
まあちゃんと出てればいいのよ・・・あとはワシが「根性」で伝えるから(笑)

やりまっせ!!

Vision2016YongKangYarimasse.JPG

しかし、その後ホテルで仮眠を取ったとはいえ、
昼間ビールを飲んで絶対的な睡眠不足ではさすがにしんどかった・・・

若いうちは直前にビール飲んでも叩けてたような気がするが、
(実際にはちゃんと叩けていないことが後にわかった)
年を取るとやはりちゃんとしたプレイをするために、酒を飲んでは叩かない!!

同じように叩く前には睡眠をちゃんと取らないかんな・・・

もっと年を取って来たらきっと前の日も飲まないようにせねばならないのかも知れない・・・
でもそれをすることによって自分のドラムのレベルが保てるのならそれは「老い」でも「衰退」でも何でもない。

既に若いモンには絶対に出来ないようなプレイをやっているのだ。
それをキープするために年齢ごとにいろんな制約が来ることは仕方がない。

要はどんな努力をしてもそのレベルをキープしてればそれでいいのだ。
大丈夫!!ワシはまだまだやれる!!

・・・よく寝よっ(笑)


さて打ち上げは何故か昼と同じイスラム料理屋・・・(>_<)

まあホテルから近いし、
Shaがイスラム族なので料理を選ぶのも大変だからということだろう、
頼んだ料理も昼間と同じ・・・(>_<)

Vision2016YongKangUchiage.JPG

ここでShaが珍しく酔っ払ってこんなことを言い出した。

「ここには初めてこのFunkyとご一緒する方もいらっしゃると思うので、
ここで改めて彼のことを紹介したい。
俺は中国でたった二人だけ崇拝している人間がいる。
ひとりは中国ロックの創始者崔健(CuiJian)
そしてもうひとりがFunkyだ。
こいつはなぁ、昔は零点(LingDian)黒豹(HeiBao)ぐらい売れてたバンドのメンバーだったんだ。
それをある日全部ブチ捨てて中国にやって来て・・・(後略)」

いや・・・別に捨ててやって来たって言うか、事務所と喧嘩してクビになったと言うか・・・(笑)

まあ「伝説」には得てしてこのように尾ひれがついてゆくものです。
今後どこまで話が大きくなるか楽しみにしておくことにしよう・・・(笑)

さて宴もたけなわで、ミツバチを漬け込んだ酒なども振る舞われ、

Vision2016YongKangMitsubachishu.JPG

まだまだ続く感じだったのだが明日は5時起きで北京に戻らねばならないので早々においとました。

「老師!!名物のザリガニをまだ食べてないじゃないですか!!」
と言われるのだが、本当に寝なければドラムが叩けなくなってしまう・・・
誘いを振り切ってホテルに帰ったら、わざわざホテルにまで届けてくれた(驚)

Vision2016YongKangZarigani.JPG

いや、満腹やしホテルでザリガニ食う気にはならんし・・・

・・・と思ってそのまま放置して寝たが、
朝になって腹が減ってたので食ってみたらこれがたいそう美味しかった!(◎_◎;)

Vision2016YongKangZariganiGood.JPG

いや〜ザリガニなって全く興味なかったのになぁ・・・
前回の長沙から何だかハマって来た感じ・・・

場所によって作り方が違って全然味が違うのよね・・・

まあまだまだ食ったことのない美味いもんがある。
まだまだ行ったことのない土地がある。

ドラムが叩けて健康である限り、永遠にこの生活は続くのであろう・・・

よく寝よう・・・

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