2011/07/11
全中国ドラムクリニックツアー2011年 山西省「晋城」
「20:50分の飛行機に乗って長治王村空港へ行け」
というミッションだけを頼りにそのわけのわからない空港に着いた。
預けた荷物のレーンがただひとつだけという、
昔の高松空港よりまだ小さい小さい空港だった。
迎えの車に乗せられて1時間強、
どこにあるのかiPhoneのマップで探してみると、
意外と今まで来た街の近くであることが判明!!
焦作、新乡、洛阳、郑州、濮阳、
そしてこの地図の下の方には平頂山もある。
山西省とは言っても省都である太原よりはむしろ河南省に近いのね・・・
もうこれぐらいたくさん中国じゅうの街に行ってれば、
何かHPにでっかい中国の地図か何かをUPして、
そこに行ったことのある土地をピンで止めてブログにリンクするみたいなことをやりたいが、
どなたかそんなシステムを作ってもらえんもんかのう・・・
今回のパール倶楽部はちょいと変わり種である。
聞けば地元の武術学校の中に属するらしく、
武術を習う子供達がドラムを習うという学校であると言う。
まあ武術もドラムも似たようなもんか・・・
とひとり納得しつつ、
その総本山は少林寺よろしくやはり「お寺」である。
「白馬禅寺」というこのお寺が総本山で、
つまりその和尚がこのドラムスクールのトップということになる。
まあ宗教も音楽も似たようなもんか・・・
とひとり納得しつつ、
当日はちゃんと偉いお坊さんや尼さんが最前列に座って見守る中、
神妙な心持ちでドラムをぶっ叩いた。
まあ宗教心が全くないワシにとって、
「音楽」こそが唯一の「宗教」である。
チベットなどに行って五体投地をする人々を見たり、
ラマ僧と問答をしたり、
純粋に宗教に身を投じる人々が与えてくれる感動は、
ワシの中では素晴らしい音楽を聴いた時に生まれる感動と似ている。
「人間、ここまで出来るものなのか・・・」
という驚きと畏怖と尊敬である。
思うにこういう宗教に携わる人達は、
いわゆる「経済活動」をしていないわけだから、
別に社会に対して「金を生んでいる」、
つまり生産的なことをしているわけでもないのだが、
人がその人達に対して自然と頭が下がるということは、
つまりその人達は「立派なこと」をしてるからである。
特に音楽業界の世知辛い人達と権利ビジネスの話でもめたりしていると思う。
「金があるから俺は人より偉いんだ」
とか、
「大きな会社に入っているから人より偉いんだ」
とかいう心ない輩に比べたら、
「ひたすら自分の音楽を追究する人間」
はもっともっと人に尊敬されてもいいのではないか、と・・・
まあいい、ワシはとにかく「ドラムを叩いてビール」が人生である。
開場はまた例によって超満員!!
しかしPA担当の現地スタッフは客が入って来ようが熟睡している(笑)
相変わらず門構えだけは豪勢で、
「お前ら外面を立派にする前に中身をまず何とかせーよ!!」
と突っ込み満載なところがまた「中国」である。
中国を好きになる人と嫌いになる人の境目は、
こういうことに「腹が立つ」か「笑える」かというところだと言うが、
なるほど外国で会う日本人は関西人が多いと思うのは気のせいであろうか・・・
ともあれドラムをぶっ叩き地ビールを呑む!!
「白馬王(BaiMaWang)」、略して「BMW」、美味であったぞ!!
ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら)