2008/12/17
全中国ドラムクリニックツアーその16、四川省「成都」
一応この全中国ドラムクリニックツアーの最終日である。
(来年も続くという噂もあるが・・・)
成都を最終日にしたのは四川省大地震によるものも大きい。
お国変われば募金も変わるで、
中国ではコンサートやクリニックなどで募金を集めることが禁止されている。
「ドラムセットをかついで慰問に行くぞ!」と息巻いていたが、
受け入れ先の教育機関も見つからず、
結局成都に新しくパール倶楽部を設立し、
そこから何らかの援助をやっていければという考えである。
今回のクリニックはライブハウスを借り切って行われた。
客はロック好き、音楽好きの若者ばかりである。
だからというわけではないが、今回はちと頑張った。
・・・というのも、実は前日の広州ではブランクが長すぎてあんまし叩けなかったのじゃ。
だいたい練習というものをしないワシは、
だからなるだけライブを入れてドラムを叩くようにしている。
いろんなジャンルを叩けるのもこのためである。
1週間ならまだその日のウォーミングアップである程度回復出来るが、
今回のように2週間以上ダラダラしてたら無理である。
ウォーミングアップはしょせんはウォーミングアップでしかなく、
アドレナリンが出まくったステージ上でのプレイでは、
その状態での身体の持って行き方のみが全てである。
高速プレイが叩けるかどうかをステージで瞬時に判断して、
その日のフレーズをAランクかBランクに割り振り、
まあ往々にしてBランクの方が抑えが利いたいいプレイとなったりするのじゃが、
この日はCランクにまで落とさねばならない事態となっていた。
そして1日たって回復したので少なくともBランクで叩けるだろうと思いつつ、
あとはテンションで持ってゆくしかない。
今までのクリニックだとオープニングや途中に子供の演奏が入るが、
今回は地元のバンドである。
そのうちひとつはアメリカ人によるJazzのバンドであった。
迷わず乱入!!
特Aランクの調子の時にはシンバルレガートをするとシンバルがスティックに吸いつくような感じなのだが、
まあこの日はBランクの上という感じか・・・
Jazzも久しくやってなかったので新鮮なのと大変なのとでかなりテンションが上がった。
ドラムクリニックのいつものメニューも最後にふさわしい内容になったと思う。
もうクリニックというよりはコンサートである。
もう慣れた。
四川料理で乾杯!!
盆菜(ペン・ツァイ)という、熱した皿に料理を乗せる料理なのじゃた、
これがまた辛くて旨い!!
同じ辛いのでも四川料理は「麻(マー)」と言って、
山椒の辛さが脳天を直撃する。
演奏後のアドレナリンと相成ってトリップした夜なのであった。
ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら)