
2023年4月12日
ドラムの話いろいろ
旅に出れば食い物の話とかそんなんばっかなので、今回は少しドラムの話をいろいろ〜
まず今回のツアーでは、2タム2フロアのライドが左右に1枚ずつというセッティングなので、サウンドチェックをする時にそれを全部叩く叩き方をこんな感じで作ってみた〜
通常サウンドチェックでは、バスドラ→スネア→ハイハットから始まってその3点でリズム、そしてタムタム、最後にシンバル類をチェックして、「それじゃあ全体で下さい」となった時に叩くパターン。
エンジニアによってはハイハットとスネアとバスドラのみを重要視して、タムなどを疎かにしたバランスにする人もいて、全部をくまなく叩くことによって、どんな複合リズムでもちゃんと聞こえるようにということで編み出した方法である。
スティーブガッドさんがやってた、左手でハイハットとスネアを叩き、右手でクラッシュから始まって全てのタムと右手ライド、左手で時々左ライドを叩いてやるというものであるが、むっちゃ目まぐるしいのでよく間違う(>_<)
まあ間違えたところでサウンドチェックなので別に構いはしないのだが・・・(笑)
そして、実は誰にも気づかれてないけど、実はハイハットを色々踏んでるんだよという話、名付けて「足も手ほどにモノを言う」!!
まずは、バラードなどでライドを叩いている時に左足がヒマなので(笑)始めてみたら結構よかったので定番化した、「ハイハット裏踏み」!!
この曲などでは、バスドラのパターンがウラで止まったりしてちょっと変則なので、ライドがどうしてもオモテを打つパターンになってしまうので、試しに左足でハイハットをウラで踏んでみたらこれが結構よかったので定番化した〜(金物の音量を上げてミックスしてます)
このハイハット裏踏みは、速いテンポの時にもやったりしている・・・
パーカッショニストがタンバリンなどをウラ打ちするような感じで、16ビートのグルーブが強調されてよかったので定番化〜(先程の動画の33秒辺りから)
バラードに戻った時はハーフテンポでまたウラで踏んでますが、時々Jazzなんかでよくやる叩かずに踏むだけでオープンハイハットの音を出す手法で変化をつけてます〜(1分辺りから)
更に次の動画では、ウラだけでなく自由にハイハットを踏んで、スネアやタムと組み合わせた複雑なリズム(これもJazzの手法)を叩いてます〜(1:30辺りから)
まあ布衣のツアーが開始してから2年、基本的に同じ曲を何度も何度も演奏するわけで、「左足ヒマしてるんならもっと稼働して、なんかもっとええ感じに出来んかなぁ」というわけで始めたものです。
更に今回のツアーではこんな基礎練習〜
この叩き方ねぇ〜理屈ではわかってたんやけど全く叩けんかったものが、ある瞬間コツを掴んだ途端に叩けるようになった!(◎_◎;)
まあボールとかを床に押し付けたらバウンドして速く上下するのと同じ理論で、これはスティックの反動を利用して高速に叩く叩き方です。
要は「スティックコントロール」なので、理論的にはまだまだ速く叩けるはず・・・
速くしていっても、通常のシングルストロークみたいに顔をしかめて「ウォー」と叫びながら根性で速くしてゆくのではなく、指先でリバウンドをうまくコントロールし続けるという感じなので、顔もしかめなければ筋肉が疲れることもない。
ただコントロールし続けてると奥歯の奥がむず痒くなる(笑)
速度はもっともっと稼げるが、指先で叩いているので当然ながら音量は稼げない。
むっちゃくちゃ速いビートのメタルなどでは、音量が稼げないぶんトリガーを使って電気的に迫力のある音にしているという話も聞くが・・・それワシのスタイルっつうかポリシーに合わんしなぁ〜・・・これ習得しても何の役に立つんやろか(笑)
最後に、先日北京でとある制作会社にお邪魔したら、そこがこの記事に出て来るSUBSというバンドのドラマーの会社だったので、まあ色々喋りながらドラム叩いてる映像〜
これ中国人にはきっと涎もんの映像やろなぁ〜・・・