2026年4月13日
北京ライブで警察の手入れ?
張張(Zhang Zhang)というキーボード奏者がいる・・・

数十年前、まだあいつが20歳だかそのぐらいの時だろうか・・・
とある酒場であいつがひとりで演奏しているのを見て度肝を抜かれた!(◎_◎;)
エレピの左側にカシオの小さなキーボードを置いて、それでコードを弾くと自動演奏でドラムやベースを演奏してくれる。
彼はコードが変わるたびに左手でそれをちょんと弾いて、そして壮絶なソロを弾いていた・・・
こいつぁ〜スゲーやということで声をかけて、足げにその酒場に通うことになるのだが・・・
発見した!!こいつはキーがCとGとAしか弾けないのだ(笑)
「1オクターブは12個しか音がないんだぞ!!つまり12倍練習すればどのキーでも弾けるようになる!!頑張れ!!」
それから音楽の色んなことを教えてやった。
それこそ今でも「僕の音楽の全てはFunkyさんから教わったものですから」と言うぐらいである。
アレンジもするようになり、今では売れっ子キーボーディストとして稼いでいる・・・
そんなこんなで懐かしい彼とライブをすることになった!!
「おいおい、許可関係は大丈夫か?」
今中国は非常に厳しい。
演奏する全ての楽曲を提出して演奏許可をもらわねばならない上に、外国人はVISAのチェック、そしてそれは日中関係が非常に悪い今では日本人に対しては特に厳しい。
「大丈夫ですよ。とってもゆるいバーですから・・・」
その言葉を信じてライブが始まった・・・

ベースとトランペットは初対面。
バイオリンは鄭州で知り合った美女、「私Jazzをやりたいの」と言って慕って来てたと思ったらいつの間にやらアメリカに留学に行って、帰って来て連絡をくれたのでこのライブを紹介したのだ。

このバイオリン娘が奨学金をもらってまたアメリカに留学しに行くぐらいなのでとても優秀なクラシックの音楽家なのだが、よくある話でアドリブが出来ない(>_<)
まあ昔は手取り足取り(手も足も取ったことないけど笑)アメリカに行ってたもんでそんな昔のことは本人も忘れてる・・・
むっちゃ緊張しながらリハーサル、そして本番・・・
10曲ほどをリハーサルして、それを2ステージに分けて演奏する・・・
MCもやらず順調にライブは進み・・・4曲目の「Canal Street Samba」のドラムソロ!!
私はいつも目をつぶってソロを叩くのだが、いつものようにソロを終えてリズムに戻り、ブレイクをしてそこにピアノのフレーズが・・・
となったら張張(Zhang Zhang)がいない!(◎_◎;)
なんでライブの途中におらんなるの?????・・・
コード楽器なしでトランペットとバイオリンでメロディー演奏して曲が終わる・・・
「あいつどこ行ったの?」・・・ベーシストに聞くが首を傾げるだけである・・・
しゃーないなぁ〜ピアノがいなければ最後の曲も演奏出来ないので、とりあえず1ステージ目はここで終わってステージを降りる・・・
店のオーナーに「何があったんですか?」と聞いても首を傾げるのみ・・・
「警察かなんかが来て彼を引っ張って行った」
とかいう人もいる・・・
ライブに問題があるなら彼ではなくオーナーをしょっぴいて行くはずだけどなぁ・・・
私は客席には懐かしい友人たちが来てるのでもう飲み始める・・・
「お前も飲むか?」
バイオリン娘にそう言うのだが、
「何言ってるんですか!!次のステージもあるのに酒なんか飲めません!!」
若いのう・・・次のステージはないって!!!(笑)
そう、結局彼は帰って来ず、私はもうべろんべろんに酔っ払っている。
しばらくして彼からメッセージが来た・・・
「すみません、家でちょっと急用ができました。僕は今交番にいます」
まあライブでの問題じゃないならいいか・・・というわけで泥酔して帰る・・・
次の日にライブに来た友人と昼食を取ってたのだが・・・
「俺はもう帰ったけどあれからどうなった?ライブやったのか?」
「いや、結局あいつ帰って来なかったんでそのままライブは終わりました。何だったんですかねぇ〜ライブの許可とかの問題ですかねぇ・・・」
と話してると衝撃の事実が・・・
「何言ってんだ(笑)ライブの問題だったら小屋のオーナーがしょっ引かれるだろ!!あいつの昔の彼女が警察連れて殴り込んで来たんだよ!!」
!(◎_◎;)
そう言えばこのライブ映像には、ドラムソロのところで女性が何か紙を持って来て彼に見せて彼を連れて行ったのが映っている・・・
何があった?張張(Zhang Zhang)!!!
いや〜私は中国でライブ中に警察が来てVISAのチェックされた時もあるし、今日はステージ立つと危ないからと中国人ドラマーに叩かせて車の中で待機してた時もあるけど、ドラムソロの途中にメンバーが警察に連れて行かれたのは初めてである(笑)
Posted by ファンキー末吉 at:15:07 | 固定リンク
2026年2月20日
不運続き?不幸中の幸い?
「す・え・よ・し」という、自らの楽曲をセルフカバーするバンドでツアーを廻っている・・・
ことの発端は高知でのこと・・・
ライブハウスXpt.のオーナーである西岡さんが、駐車場に停めてる車を見て私にこう言った・・・
「末吉さん、カーナビが点いたままなんですけど大丈夫ですか?」
このカーナビ、実はハンドルの右側に電源のオンオフスイッチがあって、降りる時に触って押してしまったのだろうオフになってて「カーナビが壊れた」と修理に持ち込んだり大騒ぎになったことがあった。
実はそのスイッチには「常にオン」というのもあって、今回はそれを押してしまってたのだろう・・・これによってエンジンを切っても点きっぱなしになってしまってたのだろう・・・バッテリーが上がってしまった(>_<)
余計な機能を・・・(涙)
ちょうどその場にJAFの会員の方がいて、JAFを呼んでくれたのだが、今度はこの車のバッテリーの位置がわからない(>_<)
このキャンピングカーの母体はマツダのボンゴなのであるが、ネットで調べたらボンゴのバッテリーは運転席を前に倒してその下の部分にあるというのだが、それがこの車にはそこには影も形もない!(◎_◎;)
もう私とJAFのスタッフの力ではどうしようもないので、夜中で悪いとは思いつつ、関西でトラブった時に時々お世話になっている「RV-Village」の田村さんに電話をして、「キャンピングカーのバッテリーってどこにあるんですか?」と聞いた。
「車種によって違うので一概には言えないけど、可能性としては助手席の方に小さなドア見たいなのがありませんか?」
・・・あった!(◎_◎;)

しかし今度はこの小さなドアを開けるカギがない(>_<)
車内をくまなく大捜索してみたら・・・あった!!
そしてJAFのスタッフは膨大な時間を無駄にしながらやっと充電を済ませて帰っていった・・・しかも料金は無料である!(◎_◎;)
そして私はその働きぶりに「JAFに入会しといた方がいいな・・・」ということで、すぐさまネットにて入会手続きを済ませてところだったのだ・・・
その2日後、今度は走行中にタイヤがバーストした・・・(>_<)

もう10年近くこのキャンピングカーに乗って(暮らして)いるのだが、こんなことは初めてである。
「そう言えばJAFの会員になってたなぁ・・・」
とJAFに電話をして会員番号を伝えたら「来てくれる」ということになった!!
しかし、JAFには予備のタイヤがあるわけではなく、どこかに「お運びする」ということができるだけだと言う・・・
車内にはベースの渋谷有希子と二胡の中川えりかが乗っていて、車はちょうど二人を宿泊先のホテルに送っているところだったのだ・・・
「そのホテルまでお運びできますよ・・・」
しかしそれではまた翌朝修理してくれるところまで「お運び」して貰わなければならない(>_<)
「同乗者の方はいらっしゃいますか?JAFの車の助手席にはおひとりしか乗れず、同乗者の方は在来交通機関にて移動して頂くことになりますが・・・」
仕方ないので渋谷有希子と中川えりかにはすぐさま電車に乗ってホテルまで行ってもらい、私はネットで近所のタイヤ交換できる業者を探し、そこまで運んでもらうことにして電話を切った・・・
待つこと1時間、JAFがごっつい車両運搬車でやって来た!(◎_◎;)

サンダーバドかっ!!というカッコよさで荷台上に乗っかっていた車両を乗せる台が後ろにスライドして降りて来て、チェーンをキャンピングカーの前部に引っ掛けて引っ張ってその上に乗せる・・・!(◎_◎;)

そして今度はその部分をそれごとクレーンのような装置により元通りの荷台の上に乗せる!(◎_◎;)



私の頭の中にはずっと「サンダーバードのテーマソング」が流れていたことは言うまでもない(笑)
さてJAFの車に乗り込み、スタッフの方と「どこに運ぶか」ということを相談する・・・
このスタッフの方は非常に気さくで親切な方で、このキャンピングカーはトラックのタイヤではということでトラックのタイヤ交換ができるところを探してくれているのだが、この車は普通車であり、タイヤ交換もイエローハットでやっている。
近所のイエローハットやオートバックスを検索するのだが、どれも朝10時開店・・・そこからタイヤ交換して、まあおそらくホイールごと交換になるので色々10時からやってたら今日の浜松の入り時間に間に合わないかも知れない・・・
それにそういうチェーン店の業者は往々にして予約が必要で、実は今回のスタットレスタイヤ交換の時も、別の軽自動車のタイヤを間違えて持って来しまって、「すぐに家に取りに帰りますから」と言っても聞き入れられず予約を取り消されて再予約(>_<)
飛び込みでそれら業者に持ち込んでもそのまま丸一日待たされる可能性があるので、街業者・・・しかも朝7時から営業している店を見つけてそこまで運んでもらった・・・
しかし着いてみたらそこはどう見てもガソリンスタンド・・・
昔はタイヤ交換できる業者だったのかも知れないが、どう見てもタイヤが並んでいる様子がない(>_<)
「ここだと例え7時に店が開いてもタイヤは取り寄せとかいう可能性がありますよ」と親切なJAFのスタッフ・・・
しゃーないなぁ〜とばかり、今度は写真にいっぱいタイヤの在庫が並んでいる街業者を探してそこまで車を運んでもらった。
また頭の中に流れる「サンダーバードのテーマソング」と共に車を降ろし、街業者のシャッターの前でこのブログを書いている・・・
カーナビのつけっぱなしでバッテリが上がったり、不運なことはあったけどそのおかげでJAFに入会していたので今回のこのサービスを受けることができた・・・
そしてもしこの車がキャンピングカーでなかったとしたら、私はこの寒空の下、エンジンもかけずに車内で仮眠しながら朝を待つのか?
それともガソリンの残と戦いながらエンジンをかけて暖を取るのか?・・・
もう夜も遅いので寝よう・・・いつものようにこの我が家のベッドで・・・
この3日間で
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2025年8月11日
中国のドラムコンテスト2025
夏は中国ではドラムコンテストがたくさん催されて、よく私にも審査員としてお鉢が回ってくる・・・
去年は「中国好鼓手」という中国最大のコンテストだったが、
(その時の話はこちら)
今年はカノープスというドラムメーカーの主催のコンテスト!!(だと思う)



この決勝戦の前に安徽省合肥での予選にも参加して来たが、いやーやはり決勝戦はレベルが違う!!
これは未就学児の部門なのだが、この4歳児、おそらくシード扱いされたのだろう、もう「ゲスト」として私なんかと一緒にステージで叩いていた・・・
そして今年は小学生の部が凄かった!!
この少年は後にグランプリ(ひとりではなく複数が受賞する)を受賞することとなる・・・
その他、動画を撮れた参加者だけでも・・・
など、去年の段階では「騒音」にしかきこえなかった曲が(流行り廃りがあるのか、コンテストで受かりやすい曲があるのか、演奏曲は去年と同じ曲もたくさんあった)今回は「どう叩いているのか」が聞き取れる!(◎_◎;)
やはり去年のコンテストではちゃんと叩けてないのが多かったのだろう・・・
今回極め付けはこのメガネの子・・・
残念ながら撮り損ねたが、この後に続く3連系のドラムソロが圧巻で、思わず満点を入れてしまいましたがなぁ・・・
今回の決勝戦は、私は最終日とその前と2日間参加させて頂いたが、前日のこの子も当然ながら最終決戦に残っていた・・・
少年の部はA ,B ,C,Dに分かれていて、それぞれの最終決戦に残った選手の中から3人がそれぞれ2分間フリーのドラムソロをやってグランプリを選ぶのだが・・・
これが小学生の構築するドラムソロか?!!!!(◎_◎;)
もうだんだんわかって来ているのだが、楽曲内のドラムソロはみな誰かが書いた譜面を一生懸命練習して叩いている(やはり優勝者はそれを自分なりにアレンジしていた・・・先生が指導したのかも知れんが)、しかしフリーのドラムソロはそうはいかん!!
だいたいのスタイルは先生が指導できるにしても、こうして自由に叩くためにはかなりの数の「引き出し」が必要である。
実のところ、私は「ちびっ子ドラマー」が嫌いであった。
子供には「表現すべき自分の人生」がないからである。
でもこの日から私の考えが変わった。
彼らのこの短い人生・・・たかだか10年ぐらいのその人生のほとんどは「ドラム」なのだ。
それが伝わって来た瞬間に、フィルターが取り除かれて大人のドラムと同じように感動した。
トイレに行った隙に、とある参加者の親子に捕まった。
お母さんが私にこう言う・・・
「あなたが削った1点のおかげでこの子は入賞できませんでした。一体どこが悪かったんですか?」
辛い点数を入れた審査員を責めている口調ではない。
「来年こそは!!」という強い思いが感じ取れる・・・
私のスタッフのヤオヤオ君が、「審査に落ちて廊下で泣いている子供がいるんです」と言っていたが、この子かも知れない・・・
しかしそんなこと言われても、100人以上の子供の演奏を見て点数をつけているのだ、この子がどんなドラムを叩いたかなんて覚えているわけがない・・・
「審査員によって基準は違うだろうけど、私はね、リズムが正確かどうかに重きを置いて採点しています。私の点数が他の審査員より辛かったとしたら、それは演奏が伴奏に対して正確じゃなかったっていうことだと思いますよ」
その子とお母さんはゆっくりと頷いて会場を後にした・・・
10年にも満たないこの人生を、この子はまた1年ドラムに費やすのだ・・・
今回も強く感じたのだが、このドラムコンテストは「子供のための祭典」、
大人の部など全く盛り上がらないのである!(◎_◎;)
そりゃそうだ、大人になってからドラムを始めて、同じ数年かけて練習したところで、頭の柔らかい子供の数年にかなうわけがない!!
だから大人の部は参加者も少ないし、レベルも決して高くない。
中高生の部もそんなに盛り上がらない。
未就学児の部はあの4歳児を除いてはやはり「たかだか子供」である。
この小学生の部だけが異常な盛り上がりを見せているのだ・・・
そこで大きな疑問が湧いてくる・・・
この小さな天才たちは、大きくなったらどこへ行くんだろう・・・
2008年から中国でこの活動を始めて、全中国100近くのドラム教室を訪問した。
(ブログ記事カテゴリー「全中国ドラムクリニックツアー」)
そこで見た小さな天才たちのほとんどはもうドラムなど叩いていないのだ。
中国の学歴社会、生存競争のために、ドラムなんてやっている場合じゃなくなるのかも知れない。
女の子は恋をしたらドラムなんかやっている場合じゃないのかも知れない・・・
私が出会った小さな天才たちで、今もプロとしてこの国でドラムで食ってるのは、私の知る限りたった二人だけ・・・
じゃあこの小さな天才たちはどこへ行くの?・・・
ひょっとして、大きくなって共産党員(これがこの国では一番の出世)にでもなって、酒場にドラムセットがあったら、上司たちに「僕も小さい頃にドラム習ってたんですよ」とか言ってその超絶テクニックを披露するのだろうか・・・
そもそもが、この小さな天才たちのほとんどは「バンド」をやったことはないし、将来もほぼ「バンド」を組むことはない。
この子たちが大きくなって、私や他のドラマーの仕事をかっさらっていくことなどほぼ皆無なのだ・・・
そして今回気づいたことがある・・・
今回入賞したドラマーのほとんどはとあるひとつのドラム教室の生徒なのだ!(◎_◎;)
その先生がとても優秀なのだろう。
「どうすればコンテストに入賞できるか」というのを知っているのかも知れないし、私のような人間を感動させるんだから、本当にこの子供達の「人生」を引き出せる能力があるのかも知れない。
決して安くないこの参加費を払って、全国から数万人の子供がこのコンテストに参加する。
ひとつのコンテストだけで数億円の金が動くのだ!!
そしてそんなコンテストが中国ではいくつもある・・・
ここで入賞した子供たちは、他のコンテストでもきっと入賞するだろう・・・
そしたらその生徒を有するドラム教室の名前は全国に鳴り響くことだろう・・・
私の行ったドラム教室の中で一番大きな教室には生徒が2000人いると聞いた・・・
あるチェーン店展開してる教室の「先生にドラムを教えに行く」という仕事では、全国のその教室から先生が300人来ていた・・・
「これって中国で一番大きな教室だよね?」そう聞いたら「いや、4番目ですよ」と言われた・・・
そもそも2000人いる生徒がひとり5000円の授業料を払っただけで、その教室の年商は1億を超えるのだ・・・そんな教室が中国にいくつある?(私は1万はくだらないと思っている)
中国で既に巨大な産業となってしまった「ドラム教育」・・・その出口は・・・ない。
日本人の誰もが想像できない単なる・・・「習い事」でしかないのだ!!





