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2021年7月28日

全中国ひとりドラムツアー2021年山東省「兖州」

山西省大同から飛行機で山東省済南まで〜

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2時間の〜着いたら誰も迎えに来てないし〜(>_<)

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待つこと30分、やっと迎えが着いて、例によって知らない人の車に乗せられる〜(笑)

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兖州って聞いたこともなかったし、読み方も辞書引くまで分からんかったけど(笑)、
位置的には行ったとこで言うと済南と徐州と临沂の間にあるのな・・・

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車で移動すること3時間、兖州に着いたのは夜中の12時だった・・・(>_<)

ホテルに入らずにそのままメシ!!ビール!!!

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それにしても二人でこんだけ頼むのんってどう見ても頼み過ぎやろ〜(>_<)

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とりあえずホテル入ってバタンQ(死語)
この仕事って中国の場合ドラム叩くより移動の方が大変なのよね〜(涙)

翌日ホテルの窓から見てみると、名も知らない小さな街が非常に大都会である件について!(◎_◎;)

習近平首席が先日の人民大会で「ちょっと前まで数億人いたご飯も食べられない人民は一人もいなくなりました」と演説してたそうだが、中国は本当に豊かだなぁと思う・・・


昼メシはまた迎えに来てくれた人が来て、地元料理の店へ〜

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ってやっぱ二人でこれはどう見ても頼み過ぎ〜(>_<)

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またホテルに帰って一休みしてからやっと会場入り〜!!

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ナニコレ?広っ!(◎_◎;)

炎天下の中チューニングとセッティング〜

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このビニールシートって何なん?と思ったらドラムセットがいっぱい!(◎_◎;)

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陽が落ちて涼しくなったらビニールシートを外される〜・・・おおお、何と壮観な!(◎_◎;)

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イベントが始まったら一番前のVIP席に座らされる〜

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・・・と思ったら壇上に上がってスピーチをしろと!(◎_◎;)
いや〜動画は撮れてないけど面白い見せ物やったと思うぞ(笑)

出番まではその席でずーっと演目を見てたのだが・・・

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おばちゃん達が踊りながら太鼓叩く演目・・・終わったら司会者が、
「一番ご高齢な方は何と60歳です!!」
と説明していたが・・・ワシ当年取って62歳(>_<)

つまり全員歳下なのね〜(笑)

中国太鼓の演目・・・いや〜中国人はやっぱ中国の楽器やらすと上手いなぁ〜・・・

VIP席の隣に座ってた美女が指揮をする打楽器チーム・・・

何とこの美女は小学生の頃、青島のワシのクリニックに来てたらしい・・・!(◎_◎;)
その時の映像・・・

この動画を見せられてもあまりはっきり覚えてないが、
基本このような仕事で「何かアドバイスを」というのが一番困る(>_<)

親が金出して子供が習いに来てるのだ。
「うんうん上手いねぇ」
以外に選択肢はない!!(>_<)

もし辛辣に批評でもしようものなら、
「もうドラムなんて習わない!!」
となって、結果そのドラム教室の売り上げを減らすことになってしまうのだ・・・

映像を見るに、
「スティック回すの上手いねぇ・・・先生はそれ出来ないんだ」
と言って褒めたのではないかと思われるが、
その女の子がこんなに大きくなって、立派な先生(?)となってこうして子供達の演奏を指導しているのを見ると、時代の流れを感じると共に、えも知れぬ感慨深さがあるのう・・・


さて、ステージでのツッコミどころとしては、ギこのター教室の生徒の演奏・・・これではギターは観客に聞こえんぞ(笑)
まあ参加することに意義があるのね・・・

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大体はドラムもこのように大勢で一緒に出演するのだが、11歳の上手い子供はひとりで演奏していた・・・

打ち上げは山東の文化、屋台で串焼き〜

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翌日はドラムクリニックというので、ここのドラム教室でやるのだろうと思ってたら何と劇場?・・・ってか映画館?!(◎_◎;)

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すると、昨夜指揮をしてた美女も・・・!(◎_◎;)
中国太鼓が置かれていて、これが映し出されているということは彼女も今日一緒にやるのね・・・

ってか単なる打楽器の先生かと思ってたら、世界中の色んな賞を受賞してる打楽器奏者で、今はミュンヘン音楽大学に留学中?!(◎_◎;)

私のクリニックが終わって彼女の番となっての模範演奏・・・

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ナニコレ?!!スネア上手過ぎ!(◎_◎;)

絶対ワシより上手いし!(◎_◎;)

実はもう30年ほど前になるだろうか、「ファンキー末吉 よく効くドラムクリニック」というドラム教則ビデオを出したことがあるんだけど、それをクラシック界で活躍する友人に見せたところ、こう言われた。

「いや、凄いことやってるんかも知れんけどな、表現が空間的じゃない」

この意味が私にはしばらく分からなかった・・・
だが当時Jazzにどっぷり浸かってがむしゃらにやり続けていたら、そのライブを見に来たその友人がこう言った。

「どしたん?全然ドラム変わったやん!(◎_◎;)・・・むっちゃ歌うようになったなぁ」

そして掴んだ。「ドラムで歌う」ということはどういうことか、「空間的な表現」とはどういうことか・・・

それをこの22歳の美女は既に習得していて、押しては引き、引いては押しての「表現力」を身につけている!(◎_◎;)

特に「押し」の時のニュアンスが「ロック的」だと感じるのは私だけ?
もしそうだったとしたら、小さい頃私のドラムを聞いて「影響を受けた」とも言えるかも知れない・・・

そうであれば嬉しいのだが・・・

中国太鼓も素晴らしい!!

記念撮影して終了!!

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打ち上げは昼から地元料理のレストランで〜・・・ってかこれも頼み過ぎ(>_<)

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ワイン飲んで酔い潰れて、ホテルで寝てたら起こされて晩メシ〜って同じレストランで同じメニュー(>_<)

いや〜忘れてた・・・山東省は中国で一番酒の消費量が多い高知県のようなところやった〜・・・(涙)

ひと部屋では入り切れないので隣の部屋にいたスタッフが飲ませにやって来る〜

なんでBGMがクラシックなん?(笑)・・・と思ってたら・・・

テレサテン!!!(◎_◎;)

偉い人が脱いだらワシも脱ぐ!!(笑)

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そうそう、私は異国であるここ中国でこうして生きてられるのはこれがあるからである。

お隣の偉い人(実はあの美女のお父さん!(◎_◎;))が裸になってるのに、隣の私が脱がなかったら私だけが「偉い人」みたいで居心地が悪い。

偉い偉いと持ち上げられる人は、時にはこうやって地に落ちた方が(笑)余計に好かれるということを何となく体感して来た私なりの処世術である(笑)

さて一緒にアホやってる合間に真面目なお話・・・
「あなたの娘さんの演奏は本当に素晴らしい!!」

お父さんは笑いながらこう返した・・・
「小さい頃にあなたの演奏を聴いたのは大きかったと思いますよ」

これには私自身がとても感激した。

この人もそうだが、私の演奏を褒めてくれる時によく「爆発力(BaoFaLi)」という言葉が使われる。
つまりは「ロック」ということである。

贔屓目かも知れないが、彼女の演奏から何やら「ロックスピリッツ」を感じた原因が、小さい頃聴いた私の演奏だったとしたらこんなに嬉しいことはない。

長い間この活動をやり続けて来て、こんな副産物・・・
特に、少しでも私から影響を受けた子供がこうして世界レベルの打楽器奏者として活躍しているということは非常に嬉しいことである。

このことはまた改めてブログにまとめたいと思う・・・

彼女の他の場所での演奏映像

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兖州の皆さん!!ご馳走様でした!!!

2021年7月25日

Posted by ファンキー末吉 at:12:42 | 固定リンク

2021年7月24日

全中国ひとりドラムツアー2021年山西省「大同」

この仕事はこの一本のメールから始まった・・・

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相変わらずこれが誰なのかさっぱり覚えとらん(笑)

まあ誰からもらったって仕事は仕事なのでそのままとんとん拍子に仕事が決まって当日!!
指定された飛行機の飛び乗って、初の大同入り〜

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例によって初対面の人の迎えの車に乗って、とりあえず会場入り〜

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ポスターを見るにこれはドラムバトルかなんかのゲストなのね(笑)(相変わらず着くまで詳細がわからん(>_<))

活動(HuoDong)は明日の午前中らしいので、今時間があるならとチューニングとセッティング〜

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DWもあったけど、ヘッドがこちらの方が良かったのでTAMAを選ばせて頂いた〜

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TAMAと言えばこんな思い出がある・・・

まだ爆風スランプがデビュー前の頃、何とかドラムのモニターにさせてもらえないかとTAMAに電話をしてお願いしたことがある。
その日は名古屋でライブだったので、
「何とかライブを見に来てもらえませんか」
と電話したら、担当者は、
「あんたねぇ、ひとりモニターを契約すると会社がいくら金がかかると思ってんの?」
と鼻であしらわれた(>_<)

まあ担当者も一生懸命仕事をしただけなのだろうから今となっては笑い話だが、そんなこともあってTAMAのドラムセットは私にとってはイメージが悪い(笑)

中国語で「他妈的(タマーダ)」という貶し言葉があり、ライブハウスなんかだと
「今日はTAMA的鼓(TAMAダグー)ね、他妈的(タマーダ)」
などと冗談を言ったりするが、まさか人様の仕事で呼ばれて初対面でそんなことを言うわけにはいかない(笑)

一生懸命チューニングさせて頂いた・・・

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ここから徐々に状況がわかって来るのだが、どうやらこの会場に生徒が入って90分クリニックをやって頂きたい、と。
生徒は200人近くいるので、2回に分けて2セットやって欲しい、と。

いつもは10人から20人ぐらいの生徒にクリニックするので、許魏の「蓝莲花」という曲を題材にして、初心者用に8ビートのドラムの叩き方を大体60分で解説する。

その時には順繰りに生徒をステージに上げて叩かせるのだが、100人近くいるならそれも出来ない(>_<)

またひとりひとりに練習台があるわけではないので、基礎練習とかを中心に教えるわけにもいかない・・・

「多くの曲を演奏してくれればいいんです。みんなFunkyさんのドラムを聞きに来ますから・・・」

って、そしたら毎度の「ひとりドラムショー」を90分のフルでやればいいのか?・・・うーむ・・・初めての状況なのでちょっと考えよう・・・

メシ!!

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会場であるホテルのレストランのVIPルームに連れて行かれたのだが・・・ナニこのテーブル!(◎_◎;)

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こんな大きな円卓では真ん中の方は箸が届かないので花を飾ったり色々してるのは見たことがあるが、この大同の城壁の街を再現した模型というのは初めてである!(◎_◎;)

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食事が始まる・・・料理を全部いっぺんに撮るのは難しいので、ひとつひとつこの模型をバックに撮ったらなかなか面白いぞ・・・

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ポートレートモードで後をぼやかせてみる・・・(笑)

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かくしてこの日は終了〜
翌日は8時半からという異例の早朝ドラム!!(笑)

ところがバンダナを忘れたことが発覚して、地元で何とか入手してもらったら・・・

青年共産党員とか子供とかがよく首に巻いてる赤い布?・・・
このドラム学校のTシャツもお借りしてカラフルなコーディネートになりました〜(笑)

お客さん・・・いや生徒さんが集まって来る・・・

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ここで私が考えたメニューが、

1、Vision Rocks

これやな

これは内容を説明してるとそれだけで終わってしまうので、挨拶がわりに演奏するだけで、「まずドラムの基本」ということから入って8ビートの説明をして次のこの曲!!


2、許魏「蓝莲花」

これやな

このライブ版だけでなくオリジナルも私が叩いているので、その本人から直々にこのゴーストノートやら色々説明して、挙手制で数人に叩かせる・・・


3、ムルンピョ

これやな

この映像は実際に北朝鮮の少女が叩いたものだが、ゴーストノートを強く叩くとこんなリズムになるという説明をして、私自身が叩く・・・


4、X.Y.Z.→A「Spreading Your Fire」

それではテンポを速くしてハイハットを4分音符で叩いてみましょう〜・・・と挙手制で生徒をステージに上げて叩かせる・・・

「では62歳のヘビーメタルをお楽しみあれ」
はいつどこで言ってもウケるなぁ〜・・・

ここにいない二井原さんは今日も絶叫しています〜

(X.Y.Z.→Aの曲はこちらからダウンロード販売出来ます)


5、X.Y.Z.→A「Incubation」

先程のツーバスの説明をしてから、別のツーバスの踏み方ということでこの曲!!
ここにいない橘高さんも弾きまくってます〜(笑)

(X.Y.Z.→Aの曲はこちらからダウンロード販売出来ます)


6、布衣「我爱你亲爱的姑娘」

これですな

まあオリジナルは私が叩いてるのではありませんが、作曲して一応大ヒットしたということで〜

これは簡単な6/8なので生徒も挙手制でステージに上げて叩かせる〜・・・


7、汪峰「存在」

これですな

ええ曲やなぁ〜(涙)
私が叩いてるんですが、カンボジアの箱バンがこの曲を演奏してたのにはびっくりしたなぁ!(◎_◎;)
思わずドラマーに「ワシが叩いとんねん!!」と言いそうになった(笑)

同じ6/8でも裏拍やゴーストノートを多用した別のリズムですな。
一応挙手制で叩かせたりもした。


8、7th Door To Heaven

もう教えるのもこのぐらいでええやろ〜とばかり生徒を置いてけぼりにすること覚悟で7拍子〜

(この曲のオリジナルバージョンはこちらで、Jazzトリオバージョンはこちらで購入出来ます)

そして最後に定番のラテン〜


9、炎の靴

これやな

(この曲のオリジナルバージョンはこちらで、Jazzトリオバージョンはこちらで購入出来ます)


もうね、ここまでやったらへとへと(涙)
そしたら10分の休憩を経て同じことをまた90分と!(◎_◎;)

もうね、この状態で振り出しのVision Rocks叩いたん初めてやったわ〜・・・

まあ兎にも角にもこれで終了!!
サイン会をしてから会場を後にする・・・

昼飯には絶対に刀削麺を勧められていたので連れて行かれたのが・・・

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なんと高級な!(◎_◎;)
普通麺を食うとこってもっと路地裏の小さな店とかちゃうん・・・

中では職人さんが黙々と麺を削って湯の中に飛ばしてます〜

ビールを飲みながら茹で上がるのを待つのだが、あまり見たことのないビール・・・

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勧められてこの辺しかないと言われている沙棘汁・・・いや、全く好みじゃないし(涙)

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麺は豪華!!

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モチモチしてて美味しい〜麺湯という麺を茹でたお湯、いわゆる蕎麦湯みたいなのが出てくるのだけれどもそれも美味しかった〜・・・そば湯ならぬ麺湯!!

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さて今日までに次の街まで移動せねばということで空港へ向かうのだが、途中でこのドラム教室に寄ろうということになり、表敬訪問〜・・・

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TAMAのドラムセットが多いしいっぱい売ってんのな〜・・・と思ったらここTAMAと契約してるドラム教室やったん?!(◎_◎;)

ええ〜・・・それ困るなぁ・・・というのも、実は同じ街でのこの仕事・・・結局断っちゃったのよねぇ・・・

Pearlドラムのモニターである私が、珍珠俱乐部の仕事を断ってTAMAの仕事だけをするってのはどうなん?・・・

いや、PearlのモニターだからTAMAの仕事をやらんというわけではない。
こんな話がある。

その昔、YAMAHAの関連会社に所属するクリスタルキングのドラムをやってたことから、YAMAHAドラムのモニターをお願いしたが断られたという経緯がある。

そのこと自体は「商売」なのだからよい。
ところが爆風が売れたら、河合がモニターをやってた関係からYAMAHAの担当者が練習スタジオにやって来た時こう言った。

「末吉くんももうぼちぼちYAMAHAのモニターに乗り換えたらどう?待遇よくするよ?」

当時はPearlからYAMAHAに乗り換えるモニターが続出していて、ハウンドドッグのブッチャーさんからも、
「お前まだPearlのモニターやっとるんか?YAMAHAにせい!!待遇が全然違うぞ」
と言われたことがある。

しかし私はこの言葉にちょっとカチンと来た。

「お前らは売れない頃には足げに扱って、売れたらころっと態度を変えるのか!!Pearlは全く売れてない爆風の"将来性"を見てモニターにしてくれた。俺は死ぬまでPearlのモニターじゃ!!」

まあYAMAHAのような大会社は担当者もコロコロ変わるので、この担当者は担当者で自分の職務を一生懸命頑張る「いい社員」なのであるからよかろう・・・

まあYAMAHAもTAMAも「モニター」と言われるとはっきりとお断りするが、別に「敵対視」しているわけではない。

以前中国でYAMAHAのエレクトーンのコンテストの審査員として呼ばれたことがある。
「中国でバンドコンテストやりたいんですけどねぇ〜」

YAMAHAの「EAST WEST」というコンテスト出身である私は大賛成である。

「では商品のひとつとして、うちのスタジオで1曲レコーディングしてあげるというのはどうですか?」
という話で盛り上がっていた。

YAMAHAだPearlだとか関係ない!!要は一緒に「中国ロック」を盛り上げましょう!!
という話である・・・

ところがその後、その人が悲しそうにこう言った。

「上司が大反対したんです。ファンキー末吉と言ったらPearlのモニターじゃないか!!どうして我が社が敵と一緒にビジネスをせねばならんのだ?!!って・・・」

いや、この上司も一生懸命「仕事」をしている「いい社員」である。

でも私はそんなこんなで日本の会社には色んな「失望」をして「反面教師」にしているので、今回も「TAMAの教室だからドラムを叩かない」という考えはない。

要は一生の御恩があるPearlの仕事を断ってTAMAの仕事をやっていることである。

まあスケジュールの問題なのでこの仕事を復活することは出来ないが、今度ヒマがあったらまた大同に遊びに来て、ギャラ要らないのでドラムでも叩いて写真撮って、「Funky末吉ここに来たる」という事実を作っとこうかな・・・しゃーないなぁ〜・・・(笑)

そんな大同でのひとりドラムであった・・・


Posted by ファンキー末吉 at:11:33 | 固定リンク

2021年7月18日

オープンハンドへの道

いやな、宣言したら本当にやらないかんからな、本当は言いたくなかったのだが・・・(笑)

ドラムの叩き方というのは、右利きだと必然的に右ばかり使ってしまうような叩き方が「普通」である。

Jazzなんかやり始めて、スウィングのリズムを叩いてると「もっと左手が動いてくれんか?」と思うことが多い。

若かりし頃、左手を鍛えるために左利き用のセットで練習しようと思い立って断念した(>_<)

当時でも10年以上ドラム叩いていて、それが一瞬で「ゼロから出発」なのだから「無理!(>_<)」ってなもんである・・・

まあここに来て、50年近く叩いてるスタイルを全部捨てて「ゼロ」から始めるのもしんどい(>_<)

そもそも私のポリシーとして、「まがりなりにもいくばくかのお金をもらってステージに立っている以上、プロなのだから何があっても絶対にミスをしない!!」というのがある。

「面白そうだから」とかの理由で、失敗するかも知れないこと、いやそれ以前に「演奏レベルが下がること」を絶対にやってはいけないと思う。

そんなこんながあって左手克服のプロジェクトは長く封印されていたのだが・・・

布衣の新譜に入っているこの曲、両手を交差してハイハットを叩くため、時々ぶつかり合って、一度などぶつかってスティックを落としてしまった・・・(>_<)

そもそもドラムセットというのは、もともとはハイハットは「叩く」ものではなく「踏む」ものだったと言う・・・

デキシーランドジャズみたいなリズムをチンタチチンタチ叩いて、スネアと同じタイミングで2、4に踏んでいたものだったらしい・・・

だから元々ハイハットはこんな高い位置にあったわけではなく、足元に低くセッティングされていた・・・叩かずに踏むだけだからそれでよかったのね・・・

ところが誰がやり出したのか高い位置に置いてそれを叩き始めた・・・

そうすると右手でライドを叩くのをそのままハイハットに持って来ると、どうしても腕が交差してしまう。

それを解決するために、メタルドラマーなんかはハイハットをむっちゃ高くセッティングして、その下で左手を何とか自由に動かそうとする。

でもこれってメタルばっか叩いてるうちはいいけど、スティックはハイハットの縁を横っ面から叩くしか出来ず、ハイハットの上側の中央部を叩く繊細な音色は出せない。
(手をむっちゃ高く上げてハイハットより上の位置から叩くしかないゆえ)

ところがこれを解決する別の方法が「オープンハンド」と言われているこの方法である。

つまりライドを叩いてる時とハイハットを叩いてる時の手順を左右逆にするだけの話である。

「だけの」と言うが、これが今まで50年やって来た全ての手順を全部ゼロからやり直すのは大変な作業である(>_<)

ところが、この曲のこのリズムは「パラパラディロル」すなわち「RLRLRR LRLRLL」の手順そのもので、右手から始まったフレーズは次には左から同じ手順を踏む。
つまり「右でやってることは左でも同じことが出来る」というわけではないか〜!!!

・・・ところがやってみたらこれが大変(>_<)

基礎練習でやってる分にはいいが、こうして「リズム」を叩いてみると、すぐに壁にぶつかることとなる・・・

この「リズム」は「ハイハットが主」であり、その手順を補佐するゴーストノート(弱い音)をスネアで拾いながら、アクセントの位置だけスネアを強く叩く・・・

つまり「RLRLRR LRLRLL」の後半は単に手順を逆にしただけの話ではなく、「R0R0RR LR0R00」(0は休符)のハイハットのリズムを、合間にスネアのゴーストノートで埋めているというものなのである。
単に「左右ひっくり返したら叩ける」というものではなかった(涙)

「ドラムは耳で叩く」とよくレッスンで教えているが、「ハイハットの粒は揃ってますか?ゴーストノートの音量は一定ですか?」などと耳でリズムに集中しながら細かいコントロールをしてゆくわけだが、この「脳から腕に与える命令」というのは、長年の訓練の結果「非常に曖昧な命令」として定着している。

例えば4泊目のハイハット(最後のRLLのR)はこのハイハットのリズムの「オチ」というか解決する大切な音で(もちろんそんなことを考えて叩いているわけではないが)、耳が「この音がちゃんとリズムに入ってて音色がそれっぽく、流れがスムーズでタイトな感じ」みたいなものを常に聞いていて、ちょっと違うなと感じると「ちゃうよ」と脳に伝え、脳が「ほな微調整〜」と調整する、「リズム」というのはその連続を常にやっているわけで、それは「この左手がどうの」とか考えてやっているわけではない(そんな細かく命令を出してたら間に合わない)。

だから、左手でハイハットを叩いている時に「なんか違うな」と感じたら、脳が「ちゃうよ〜」と命令を出して、自然にそれを右手が直そうとするのな!(◎_◎;)

いやほんま、身体というのはうまいこと出来てます〜
これまで50年近く、右手が全てのリズムをリードして左手がそれを補佐して来たのが、いきなり左手がメインになると命令系統がぐしゃぐしゃになるんですな・・・

だから、最初に戻って、まず右手はアクセントの音だけ叩いてゴーストノートをやめたものから始めてみる。
「R0R0RR LR0R00」(0は休符)ですな。

「パラパラディロル」の左右ひっくり返したものだと、やはり後半は右手が主となってリズムを構築しているが、それではハイハットの強弱に対する命令を出した時に無意識に右手が反応してしまうのだ・・・

ハイハットのリズムは1拍目が大きく、次がグッと下がって段々大きくなって最後の4拍目にまた大きくなるという一小節の「波」をまず左手だけでちゃんと作って、それに右手を「添える」んですな・・・

こうして数日間、寧夏回族自治区銀川市のドラムスクールの一室では、「むっちゃくちゃ下手な初心者ドラマー」が練習する「むっちゃくちゃ下手なリズム」が毎日鳴り響くことになる(笑)

いやその練習を実は中国のTikTakで生配信してたのだが、左右を逆に叩いていることまでわからない人は「Funkyさんって実はむっちゃ下手なのね」と書き込みして幻滅して去ってゆく(笑)

しゃーないなぁ〜・・・これが「オープンハンドへの道」(笑)

まだ本番で使えるレベルなのかどうかは次のリハーサルで試してみるまでわからんが、オープンハンドの利点としては、このリズムで最後のダブルの部分をフロアタムで叩くというのが、従来の腕が交差している状態では不可能なのな。

この利点は「右手の自由度」という点では大きい!!

この曲のイントロのリズム、これは3拍子ラテンのリズムなのだが、これをオープンハンドで叩くのにもトライしてみた・・・

人間の脳というものは面白いもので、「リムを叩け」という簡単な命令を脳は出しているだけで、それを受けて何も考えずに左手がリムの位置に移動する「オートメーション」が実は行われていて、右手でリムを叩くなど身体に一切入ってないわけなので、左手はシンバルの位置に移動してるんだけどリムを叩く形になってるだけで右手は全然リム叩いてなかったり(笑)

それを一生懸命克服する・・・っつうか命令系統を構築し直すんですな・・・

再構築ちう〜

右手でリム叩くん難しい〜(笑)
どこをどの形でどのように叩けばいいのか右手が一生懸命探してるし〜(笑)

まあ全ては「慣れ」やな。
普通のラテンのリズムも練習しとこう〜・・・このパターンも通常の叩き方だとハイハットで同じようにタムを絡ませるのは無理やからな〜

まあ次のツアー開始まで2ヶ月あるからな、下手くそと詰られながら練習してみますか〜・・・

Posted by ファンキー末吉 at:12:17 | 固定リンク

2021年7月13日

全中国ひとりドラムツアー2021年四川省「徳陽」

さて前日の綿陽から車に乗せられて1時間、隣街の徳陽へ〜

着いてみたら!(◎_◎;)

ショッピングモールなのね!(◎_◎;)
まあどこでやってもやること同じやし〜(笑)・・・というわけで本番!!

舞台袖で待つ!!

とても本番を迎える状態ではありませぬ(笑)

そんなことをFacebookで呟いてたら、何とその場にいる中国人からメッセージが!(◎_◎;)

珍しいなぁ〜中国ではFacebookとかブロックされてるのに・・・
動画撮って送ってくれました〜

ここにいない二井原さんもまた見知らぬ街で絶叫してます〜(笑)

久しぶりの7拍子!!

音がわんわん回るところで叩きまくってます〜

まあ一応ウケてるみたいですな(笑)

でもこれってこの音楽教室の関係者はええとして、たまたまこのショッピングモール訪れた買い物客はどうなん?(笑)

私はこの国ではスタジオミュージシャンとして暮らしてるけど、言うたら「買い物来たらスティーブガッドが叩いてた」みたいなん?(そんな恐れ多いもんじゃないけど)

あれ誰なん?
スティーブガッドって書いたるで〜
誰なんそれ?
アートガーファンクルさんとかの後ろで叩いてた言うてるで〜
ふーん〜

みたいなもんか(笑)


打ち上げはむっちゃおしゃれな鍋屋!!!(◎_◎;)

毛沢東主席と鍋!!

食器もこれがコンセプト!!

地元の人この激辛に更に唐辛子で食べるんですけど!(◎_◎;)

医者から「肉類を控えるように」と言われてるのに、肉ばっか(>_<)

この状況で頑張って野菜ばっか食いました〜(笑)

あくる日は5時出発でまた1時間かけて空港まで送ってくれました〜

小勇哥老师!!色々どうもありがとうございました!!

ずーっと誰かに似てると思ってたら、この写真はそうでもないけど芸人の出川なんたらに似てるなと(笑)

2021年7月11日

Posted by ファンキー末吉 at:03:10 | 固定リンク

2021年7月11日

全中国ひとりドラムツアー2021年四川省「綿陽」

実は上海で「問診」という理由で豪遊してた(笑)

まあ早い話、暴飲暴食に呆け過ぎて帰りのチケット取り間違えたんやな(>_<)

7月8日に帰って9日銀川で仕事して10日に四川省に飛ぶとばかり思ってて8日のチケット取ったんやけど、四川省行きは9日の朝やったんやな・・・(>_<)

まあ8日の夜10時頃着いて、あくる朝の10時頃の飛行機だったら楽勝である・・・と思ったら・・・

結局夕方の3時頃上海の空港に着いたと思ったら夜中の3時までずーっと待つ羽目に(>_<)

9時間遅れで飛行機は出発したが、朝6時に着いたのでは一度家に帰って機材を取りに行く時間がない(>_<)

「走れヤオヤオ君!!」である・・・
何とか家に機材は取りに行けたが、ドラムスクールまでスティックを取りに行く時間がない(>_<)

というわけでひとりドラムツアー始まって以来の「スティックを持たずに現地入り」(笑)

頼み込んでその日は寝かしてもろた〜

そしたら起こされてまたメシに〜(>_<)

どうでもええけど奥さん綺麗!!(笑)

ザリガニも私のために剥いてくれた〜\(^o^)/

まあいつものごとく家族ぐるみで命がけで接待する気なのな(笑)
飲みに行こうとかカラオケ行こうとか全部丁重にお断りして、じゃあ音楽教室を表敬訪問してホテルに帰ろうということに〜・・・

むっちゃデカいんですけど!(◎_◎;)

ギターからピアノからドラムから何でも売ってるし!(◎_◎;)

教室内にはコンサートホールも!(◎_◎;)

ウルトラマンに並んでBEYONDのポスターも(笑)

雑貨も売ってます!(◎_◎;)

どうでもええけど女性スタッフ美人ばっか!(◎_◎;)

スタッフはドラムセットを会場に運んでセッティング〜

そしてゆっくり寝て本番!!

全く問題なく終わるのが中国〜(笑)

記念撮影〜

ついでに女性スタッフとも〜・・・って最近の自撮りは全部美顔処理されるのよね〜(>_<)

Kawaii...

打ち上げ〜野菜をいっぱい頼んでくれた〜\(^o^)/

というわけで、この流れで明日はお隣の徳陽〜!!!
to be continue

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2021年7月10日

布衣2021年ツアー黒竜江省ハルビン

中国東北部の悠久の大地・・・かつて戦争してまでここが欲しかった日本軍の気持ちが少しわかるような気がする・・・

前回までの小屋も結構大きかったけど、更に大きくなってリニュアル!!
今回のツアーの小屋は往々にして小屋が大きくなっているような気がする・・・
まあ潰れてる小屋も多いのだろう、リニュアルする資金力がある小屋だけが生き残っているのかも知れない・・・

ドリンク売り場にはこんなスローガン(笑)が〜

恋愛も仕事もどっちも大変だよ、でもLoveなんかLiveに比べてどこがいいの?(笑)

さてくすっとしながらステージに上がると、なんとドラムのヘッドが外されている!(◎_◎;)

そしてドリル式チューニングキーが置かれておるし〜・・・なんで?!(◎_◎;)

「Funkyさんが来たらタムのヘッド全部張り替えるらしいぜ」という噂が回っとるのか?
まあええけど〜ほな新しいヘッド出して〜張り替えるし〜

「え?!(◎_◎;)古いのしかありませんけど」
え?!(◎_◎;)・・・ほななんで全部外して「はいどうぞ!!」って待ってるわけ?(>_<)
全部外して同じのん張ってどうしようってーの?(>_<)

もうね、笑うしかない(笑)
すったもんだしてるうちに「あ、新しいヘッドありました!!」
そやろ〜それでないと〜・・・

ってこんな噂が全中国のライブハウスに回ってたらワシ毎回ヘッド総取っ替えせないかんの?(笑)
まあ古いヘッドよりは気持ち良く叩けるからえーけど〜
しゃーないなぁ〜・・・(笑)

ということで新しいヘッドでセッティング!!

新しいヘッドはまだリムに馴染んでないから必然的にちょっとチューニング高めになるのよね〜しゃーないなぁ〜・・・

ホテルに帰ってひと休みして、いざ出陣!!となったら雨上がりに虹が〜!!

今日はいいことあるかなあと思いつつも何もなく〜(笑)

ヤオヤオ君の前説!!(笑)

ドラムソロ!!

いや〜しかしこんな中国の北の外れの街でよう入ったよなぁ〜

おっさん大熱狂!!(笑)

それを受けておっさん頑張ってドラム叩く!!(笑)

旗も振られます!!

民謡メタル「绿韭菜」ではスクラム組んで頭振る〜(笑)

いやいや盛り上がって終わりましたぞ〜

前回来た時には移動日があったので中央通りも見れたけど、いかんせんライブ終了後では閉まってしまうので近所の烧烤!!

いや〜中国東北地方の烧烤は美味いなぁ〜当然ながらハルビンビール!!

そして下戸には「ガワス」〜ノンアルコールビールを甘くしたようなパンを飲み物にしたような不思議な味です〜

久しぶりに見た自動串焼き機!(笑)日本でも見たなぁ〜潰れてないやろか・・・

美味しく焼けました〜

ステージ写真

2021年6月19日

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2021年7月 7日

最先端の中国ミュージックビジネス

まあ私とてたかだか、ロックバンドのドラマープロデューサーとして全中国をツアーで周り、馴染みのクライアントから来た中国歌手のアレンジやプロデュースをやり、映画音楽のヒット作もあるのでたまに映画やテレビドラマの音楽をやってる程度の人間なのだから、「中国音楽界の中心」でいるわけでもなく、「末端で仕事をさせて頂いてる」程度の人間である。

しかしわかる!!これは間違いなく中国では、いや世界でも類を見ない最先端の音楽ビジネスであろう・・・

日本は遅れている。
これは私は何度でも言いたい!!

アジアブームの時代、アジアの大スター達を演歌班に配属する・・・
テレサテンが日本発でアジアの大スターになったからそうするのだろうが、もう彼らは日本なんか憧れの国でもなんでもない。
ただただ1億人のマーケットであるだけである。

彼らは日本なんかすっ飛ばしてマジソンスクエアガーデンを中国人だけで満杯にするし、私もドラム叩いたりしたけど、ワールドツアーが組める日本人アーティストなんてそうそういないでしょ?!!

日本人が全くいない現場で中国語で仕事をしながら、「日本の音楽業界の人たちは一体何を考えているんだろう」と本当に心配になる。

日本のアサヤンみたいなオーディション番組が中国版にリメイクされて大人気になったりしたのも今は昔・・・

湖南電視台が製作した「超級女声」という番組は国民的ムーブメントを起こしたお化け番組になった・・・

その頃の話・・・MengMeng(モンモン)の物語

日本の業界人は、下に見ているアジアの国で自分たちのアイデアがコピーされて「嬉しい」とでも思っていたのか、はたまた、彼らがオリジナルである日本に頭を下げて教えを乞いに来るとでも思ってたのか、本当にバカである。

この辺は上記のブログを見て貰えばわかると思うが、これらのムーブメントは既に中国の特殊な社会システムに乗っかって独自の発展を遂げている。

断言しよう!!遅れているシステムを守って守って生きてる日本なんて小国は、彼らに取っては全く必要がない!!

昨日見学したこの学校の考え方は、おそらく中国だけでなく世界でも最新鋭のシステムではないかと私は思う・・・


その話をする前にひとりの人物を紹介したい。
沈永革、通称「小沈(シャオシェン)」と呼ばれていた、当時は日本の留学生、後に日本のレコード会社「ビクター」に就職して国際部で働くようになる・・・

そして今、彼を「小沈(シャオシェン)」と呼ぶ人間は中国にはいない。
強引なやり方で敵も多いので、恐れ慄いてる人も多いのではなかろうか・・・

でも今や中国の音楽界の重鎮となった彼は、私のような古い友人や、お世話になって色んなことを勉強させてもらったビクターの先輩などから「小沈(シャオシェン)」と呼ばれることを嬉しがってるように見える。

時を超えて、自分があの頃の「小沈(シャオシェン)」に戻って、しばしこの大国の厳しいミュージックビジネスの世界の膨大なストレスをバカ話で笑って忘れようとしているように感じる・・・

まあだからなのかどうなのか、私が彼と会うといつも「昔話」で花が咲く。
ほんまにアホな話ばかりである。

あの女とヤったとか、ヤらせてもらおうと家まで送りに行ってヤれなくて帰れなくて駅で寝たとか(笑)

久しぶりに一緒に温泉入ってバカ話!!

でも俺たちが毎日一緒に飲んで熱く語っていたのは、「中国を取る」!!・・・

私は日本から中国に渡って、彼は日本で勉強したことを持って中国に帰って、それぞれのやり方で「天下を取る」みたいな話である。

「三国志」や「項羽と劉邦」などの古典を引用してそんなことを本気で毎晩話してた。

そして昨日、この学校を見て、「こいつ、本当に天下を取るわ」と私は思った・・・

そのビジネスモデルを話す前に、その後の彼の経歴を話しておこう・・・

当時日本はアジアブームに沸いていて、例に漏れずビクターも中国の大物ロックアーティストと契約を交わした。
彼はその日中の間に立って、黒豹やアゲインなどのレコードを製作して、それこそ中国のロック界に大きな一石を投じた中心人物のひとりとなった。

その後「竹書」というプロダクションを設立して、陈琳や杨坤などのスターを世に送り出した。

酒場で一晩100元で歌ってたしゃがれ声のシンガーソングライターの杨坤は、その声が特殊だったが為に当時はどのプロダクションにも相手にしてもらえなかったが、この小沈(シャオシェン)と出会ったが故に瞬く間に一晩何万元の大スターとなった。

「実は10年経つけどあれからあんなに当たった歌手はずっといなかったんだよ」
と彼は言う。

「当たった」という日本の業界用語を使うが、まあ杨坤ぐらいの歌手こそが10年に一度出るか出ないかの大歌手となったわけだから、そんな歌手をぽんぽん量産出来る方がおかしいことである。

その後に彼が大スターを世に送り出すのは、私とそんなに会わなくなってた頃、彼が湖南電視台のプロダクション部門の社長をやってる時かな・・・

「名前言ってもFunkyさんは知らないと思うけど」・・・

そう、昔はロックバンドだって数える程しかいなかったけど、今は時代が違う。
それでもロック界だとイベントで一緒になったり「縁」があるけど、文字通り「住むところが違う」、アイドル系はそのバックでもやらない限り出会うチャンスは全くないのだ。

それに今の時代はテレビなど誰も見ない。みんなネットである。
携帯を開き(というのも古い表現か?笑)ネットで流行っている音楽を聞く。

私はその若者が覗いてるサイトすら知らないのだ・・・(>_<)

当然ながら一緒に学校見学に行った中国の若者ヤオヤオ君は目を丸くする程の大スターだが、私にはもう皆目わからない・・・

そんな私が大きく取り残されているような、この世界のど真ん中で彼は考えた。
「学校を作ろう!!」

日本人ならすぐに「沖縄アクターズスクール」のことを思い出すだろう。

あれも日本では一世を風靡した。
日本の音楽会の台風の目となったビジネスモデルであろう。

しかし中国では「教育」に対する実情がちょっと違う・・・

「ゆとり」が叫ばれてた日本の教育状況と違って、中国は驚く程の競争社会である。
私なんかは「さすが科挙の国」と思うのだが、今では小学生の頃から受験生のような塾三昧が当たり前である。

そんな中で若い頃の夢を実現させてあげたいと「専門学校」などに入れるという選択肢は親にはない。
やるとしても「学校行きながらやりなさい」と言うしかない社会がここにある。

だったら「学校」を作ろう!!

これが小沈(シャオシェン)の考え方である。
この学校はちゃんとした「高校」なのである。

卒業すればちゃんと「高校卒業」の資格がもらえる。
音楽の道を諦めてもちゃんと進学出来るのだから親御さんだって安心して子供をここに預けられる。

当然ながら午前中には普通の学校のような普通の授業がある。
堀越学園などの芸能高校を想像するだろうが、日本と違ってそこにも中国独特の競争社会があるとしたらその学生生活はとんでもないものであろう・・・

そこでも当然ながら競争があるのは当たり前として、午後はスターになるための過酷なレッスンと、この学校には劇場があり、そこでの発表会、そこに出れるのは成績優秀な4組のみ。
毎月行われるこの発表会にずっと出れない生徒は当然ながら落ちこぼれ、進級することは出来なくなる。

この過酷な競争を勝ち抜いた生徒だけが卒業でき、そのままこの学校(イコールプロダクション)と8年の契約を結び、デビューすることとなる。

つまりこの学校は、純粋培養で長い時間かけてスターを作り出して、それで商売する「プロダクション」なのだ。

ちなみに学費は無料!!
中国の学校は全寮制だったりするがそれも当然ながら無料!!
だけれども入るのは非常に難しい。

全国からオーディションを勝ち抜いて来たスター予備軍が、
最終試験で小沈(シャオシェン)自ら面接を行ない、「こいつはイケる」と彼が感じた人間だけが入学することが出来る。

しかし莫大な投資である。
彼と数人の投資家はそこに賭けた!!

彼らは知っている。その中からひとり「当たれば」そんな金ぐらい一発で回収出来るんだ、と・・・

彼もビジネスマンなのだから「リスク」は計算する。
「リスクがあるとしたら、それはここから一人もスターが出なかったということだよね」

そうなれば彼はもう自分の「眼」が衰えたということで業界を引退するだろう。
私が「ドラムが叩けなくなった」のと同じだ・・・と彼は言う。

しかし「絶対に大丈夫だ」と私が感じる事実がある。

ここからは中国ならではなのだが、その学生たちの「発表会」は既にネットで生放送されている、つまりそれ自体が「番組」になっている・・・
湖南電視台でお化け番組を作ってスターを世に何人も生み出して来た人間が、それと同じことをこの学校でやっているというわけだ。

人気のある生徒は既に80万人のフォロワーがいるらしい。

ちなみにフォロワーが50万人いればその人は1年働かなくてもその広告収入で食っていけるという世の中である・・・

中国のネット配信システムは日進月歩で、TwitterとFacebookを一緒にしたようなWeiBoなんかにはもう若者は見向きもしなくなったと言う・・・!(◎_◎;)
TikTukからビリビリ、そして今では快手というのが人気らしい。

ちなみに日本でもTikTukは人気らしいが、国際版と中国版は全く違う。
と言うより中国では国際版は全く使えず、私もカンボジアで作ったアカウントは中国ではVPNを使ったって一才開けない。

これは情報統制の中国のお国柄が投影されていて、反中国の書き込みなどをFacebookやTwitterで中国人が書き込んだとしても中国政府は外国なので手が出せないが、国内のSNSなら情報を開示して逮捕することが出来る。

そのような事情もあり、中国独自のSNSが発達してるという現状がこの国ではあるわけだが、日本にはそれがない。

沖縄アクターズスクールが堀越学園のような学校を作って、毎月発表会をやってネットで既にプチスターを作ったとしたって、それはたかだかYouTubeとか外国のシステムに乗っかるしかない。
(国内にもシステムがあるだろうが、外国のシステムにまだまだ負けている)

小沈(シャオシェン)が「次のイチオシはあなたの配信会社とタイアップしたいんですが」と、その配信会社のトップ(ここが朋友となる)と飲みながら話すこととかは簡単に出来るが、日本でYouTubeの社長とこれをやるのは無理な話である。

全てが遅れている・・・


来年やっと50人ぐらい卒業生が出るのか?
ジャニーズJr.と同じで、その中には既に何十万人もファンを持つプチスターがもう何人もいることだろう・・・

卒業生全員がデビューすると言うが、売れてる順にデビューさせればいいわけで、これってほんまリスクはないようにワシは感じるぞ・・・

こいつ・・・ほんまに天下取るかも知れんな・・・

歌のレッスン室

ダンスレッスン室

図書館

日本の音楽業界の皆さん、これ見てどう思う?・・・

Posted by ファンキー末吉 at:09:07 | 固定リンク

2021年7月 6日

アレルギーとの(最後の?)戦い

一年前からアレルギーと戦っている・・・

ファンキー末吉ブログ:アレルギーとの戦い

その後プノンペンからシェムリアップに引っ越ししたけどまた出た(>_<)

その後中国に帰って来てまた病院で検査!!

アレルギーの原因となる色んなテストが見事に全部陰性!(◎_◎;)

いやね、戦うと言ったって原因がわからないのだからどうしようもない(>_<)

薬を飲めばしばらくしたら治るので、結局毎日アレルギーの薬との生活・・・まあ病気と共に生きるってこんなことなのかなと諦めていたのだが・・・

ツアー先でのある日、ホテルに体重計があったので乗ってみた・・・

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人生最高体重ではないか!!!!!(◎_◎;)

そこで考えてみた・・・
最初にうちはカンボジアの環境とか水とか何かが合わなくてアレルギーになってたのかと思ってたが、中国に来てもなるということはもう共通点がない・・・
昔と違って1年前ぐらいから変わったことって何?・・・

太った!(◎_◎;)

早速知り合いの中医医学の先生に相談してみた。
「太ったってアレルギーの原因になる可能性ってありますか?」

それがどうやらあるらしいのだ!(◎_◎;)

まあ太り過ぎもあるけど食生活な、
糖分を取り過ぎててそれが悪さをしてる可能性がある、と・・・

とりあえずツアー終わってヒマなので上海に飛んだ!!

着いてすぐ居酒屋勝!!(笑)

北京で留学生だったメイリン嬢が上海にいるというので呼び出したら、どうやら彼女もアレルギーだったことがあり、それは1週間の断食で治ったと言う!(◎_◎;)

同席した古川先生、「それはありますね」と説明してくれる・・・

まあこんなに美味しいもんを数十年間食い続けているのだ、身体の中にはさぞかし悪玉菌がいっぱいいて、それが悪さをしてるのでは、と・・・
目が覚めた時になるというのは、自律神経が切り替わる時なのでその時に悪さをするのでは、と・・・

悪玉菌にはそれはそれは住みやすい環境なので、それをやめれば悪玉菌がいなくなってアレルギーがなくなる、と・・・

親からもらった善玉菌というのは断食とかではなかなか死なないけど、悪玉菌は1週間も断食すれば全部死んでしまう、と・・・

おお!!1年間禁酒するより1週間断食する方が楽しそうじゃぞ・・・(笑)

ということで次の日もここぞとばかり食っておく・・・

そして次の日、「診察」と言っても、その診療所に行くのではなく、特別に出張で診てくれるそうで、個室でお茶を飲みながら〜・・・・

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お茶受け!!

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茶器で15万円って(>_<)

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ここはベジタリアン食堂らしいが、お茶がむっちゃ美味くて個室もちゃんとしてるので時々訪れるらしい・・・

とりあえず「料理より高い」というお茶を頼んで、脈を取ったり色々聞き取って診てもらう・・・
脈を取ったり舌を見たり・・・

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舌がこのように白いというのは「湿」というのが身体に溜まっているからだそうで、
脈が左手の方が弱いというのは、心臓や肝臓などが弱っている可能性がある、と・・・

まあ問診しなくても誰でもわかるのが「脂肪肝」だろう、と(笑)

肝臓の機能が下がって来ると、免疫力とか働かなくなるだろうし、そりゃアレルギーも起こるわのう・・・(>_<)

まあ悪玉菌が喜ぶ糖分の取りすぎは絶対NGなのだが、肉とかの動物性タンパク質も控えた方が良いらしい・・・!(◎_◎;)

断食も1週間やるとちょっとしんどいでしょうから試しに3日間ぐらいやってみなさい、と。
毎月3日間一切の固形物を取らないようにするのもいいですよ。
要は食べ過ぎないこと!!「腹八分目」ですよ、と・・・

この「腹八分目」ってもう数多く言われ続けて来たけどなかなか出来ないのよねぇ・・・(涙)

まあ「断食」自体は「イベント」なので全然難しいとは感じない・・・
だが、食生活を変えたりは「人生を変える」のと同じなのでちょっと難しい気がする・・・(>_<)

善玉菌の補給!!

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「肉食わなきゃ何食うんです?」
ところがちょうどここはベジタリアンレストランらしい・・・

適当に食事を頼んでみるが・・・

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美味いのよこれが!!(◎_◎;)・・・ワシ別にこれ毎日食っててもええし〜(笑)

でもねぇ〜ベジタリアンフードって往々にして高い(>_<)
それにツアー廻って各地各地で自分だけベジタリアンの店を探すことも出来ん・・・

まあ要は「生活改善」やな・・・(>_<)
先生はワシの生活や性格もよく知ってるからこう言う・・・

「お肉とかもね、突然100%カットすることはないと思いますよ。辛いものもお酒もです。
減らすということが大事なわけで、50%減らして1年に6kgぐらいのペースでゆっくり痩せてゆくことが大事」

「断食1週間」と言ったらこの男は楽しんでやるだろう、そしてどっかに無理が出てもまたすぐに同じような生活に戻るだろう。
それでは体質改善は出来ませんよ、と・・・

なるほどね・・・

そして漢方薬をいっぱい調合してくれた!(◎_◎;)

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いや、漢方薬は基本的に量が多いのだ(>_<)
この一袋を毎日寝る前と起きた時に分けてお湯に溶かして飲む!!

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苦い!!(>_<)・・・でもまあコーヒー代わりに飲めないほどの苦さでもない・・・

要は毎日続けることやな・・・おやおや、肝機能を改善する薬も調合されてるらしいし、何やら肝臓もよくなった気がするぞ・・・ないない!!(笑)

まあ週末は山西省にひとりドラムで呼ばれているので食わないというわけにもいかないし、上海にいるうちだけいっぱい食って来週から試しに絶食してみますか〜

ってかこれ先生と一緒に食べてるんですけど(笑)
・・・まあ何も言われないところを見るとええんやな!!ええんやな!!

まあ上海から離れたらこれらの日本食はもう食べれんからな、しゃーないなぁ〜・・・

Posted by ファンキー末吉 at:11:06 | 固定リンク