
2021年2月15日
タクローの思い出
私の知った情報の順に書いてゆくとこうなります。
まず私の知り合いの書き込み・・・
(個人情報は伏せております)
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カンボジアでゴミ拾いとして生計を立てている日本人のKさんですが、
結論から言うと、助けるなら、金銭的援助でなく、カンボジアの野宿生活支援の文脈で、助けるべきでしょう。
去年の8月末に、Kさんは、うちの店に来ました。
いわく、Kさんは、
・ベトナムから去年3月にツーリストビザで入国したけれど、足止めされた。
・帰国のお金がない
・大使館に帰国のお金を頼んだけれど断られた
・お金がないから、日本の知り合いに連絡したい
・スマホは持ってない
・英語は話せない
ということで困ってられてました
Kさんは、カンボジアから日本に電話する方法が分からないので、電話携帯電話を貸しました。
僕の電話でKさんは親戚や昔の雇用先に電話かけて、お金の送金を、頼み込んでました。でも、うまくいかなかったみたいです。
1週間ほど後、日本に電話をまたかけたいというので、Kさん、また店に来られました。僕は迷惑に感じてました。
そのときは、店に弟が一緒でした。
弟は事情を聞いて、なんとカンボジアから日本行きの航空券チケットと、Kさんの実家の九州まで帰るためのバス代を日本円でつけてプレゼントしました。
でも、Kさん、帰らなかったです。僕が一時帰国するのと同じ便のチケットを渡したので、すぐ分かりました。
Kさん、日本に戻りたくない理由があると思います。でも、本人はお金のため、日本に帰るためのお金が必要だと言うでしょう。
帰国を口実に援助しても、無駄金になります。
助けるなら、カンボジアのホームレスの自立支援の文脈でやらないと、助けたことにならないです。かなり難しいです。
余談ですが、Kさんは、ツーリストビザで入国しています。出国してもオーバーステイの罰金は、まだかかりません。
カンボジアでは、ツーリストビザで足止めされた外国人のために、オーバーステイの罰金が免除されているからです。
この免除措置が廃止される前に出ないと、面倒なことになります。
自分の投稿がすごくバズってしまって、正直、怖いです。。
Kさんに対する批判が集まって、炎上してしまうと、Kさんを追いつめる攻撃になります。弱っている人に批判するのは、まずいです。
この人が気に入らなくても、想像力をもって、スルーでお願いします
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そして今日その本人の書き込みを発見!!
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カンボジアで路上生活中
【30万円必要です。】
私は日本人の観光客で、カンボジアにいます。
コロナがひどくなる前にカンボジアに来たのですが、コロナで封鎖され長期滞在する中で、現金・スマホ・パスポート等も全て盗まれました。
お恥ずかしい話、今回のカンボジア旅行で、盗難には4回もあってしまい、治安もさることながら、それ以上に自分の不注意・脇の甘さにも大いに問題があることは解ってます。まさに自業自得です。
1度目の盗難でスマホと現金$200を盗まれた際に大使館に2週間連続で毎日通いました。
2度目の盗難でパスポートと現金1万円ちょっとを盗まれた際に2日行きました。
しかし、大使館のルールで、チケット代等の金銭面での援助はできないことになってるのです。それは他国の大使館でも同じらしく、自分でチケット等は用意しないといけません。
スマホ(全て友達等の連絡先もこの中)を盗まれ、幼少時代に父は他界し、母は身体障害者、弟とは疎遠で、独身の私は日本に連絡する友達もごく僅かで、長期滞在で貯金も尽きており。用意出来ませんでした。
領事さんには散々手を尽くしてもらったのですが、手立てがありません。万策尽きました。
帰国する為のチケットやPCR検査等の諸費用として約15万円(現在、LCCはなく、さらに大阪もしくは成田から九州までの交通費なので、それぐらいかかってしまいます)
そして、帰国直後の1ヶ月間、次の仕事(まだ何も決まってませんが、日雇労働でもなんでもしようと思います)の収入があるまでの生活も必要なので、最低約30万円は必要になります。
これからの人生をまだ諦めたくないので、恥を承知で皆さんに協力をお願いしたいと思います。
電話番号カンボジア〇〇〇〇
パスポートや免許証、マイナンバー、キャッシュカードも同時に盗まれて手元にないので、こちらでお金を受け取るにはどうすればいいでしょうか?
合わせて教えて頂きたいです。
私は自業自得、自殺も考えました、路上生活、ツイッターで恥を晒しても生きて母国日本帰国を選びました。罵倒バカにされても、もう失うものありません。生きて恩返しする。
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私は自分の考えで敢えてこの書き込みをスルーして、
今回書きたいのはこれを見て思い出した話・・・
もう20年以上前になるかなぁ・・・
北京でJazz屋という日本料理屋をオープンしてしばらく経ってからのこと・・・
そこの経営を任せていたYという男が笑いながらこんなことを言う・・・
「今日ねぇ、面白いヤツが来たんですよ。
タクローという日本人なんですけどね、
なんだか世界中バックパッカーで旅をしてるらしく、今日うちの店に来て
"腹へって死にそうなんです何か食べさせて下さい"
って言うんで、
"何か面白いこと言ってくれたら飯ぐらい食わせてやるよ"
って言ったらそれがとっても面白くて(笑)
よかったら明日も来るから会ってみます?」
面白いことが何より好きな私は喜び勇んでそいつに会ってみたら、これが面白い話が満載!!(笑)
何より面白かったのが、当時は携帯とかもない時代で、インターネットもやっと普及して来たぐらいの頃、彼が旅を終えて日本に帰国した時の話・・・
「実家に帰ったらね、実家がないんですよ!(◎_◎;)
いやね、あることはあるんですけど違う人が住んでるんですよ・・・」
まあオチとしては家族が引越しをしたのだが息子に知らせる術がない。
「おふくろも引っ越しするなら何で一報入れてくれないのかって話ですよ(>_<)」
と言うが、まあ世界中どの国にいるかわからん息子に、インターネットなどまだ使えない親が一報入れる術はないわのう・・・(笑)
その他、世界中での珍道中の話が面白くてついついいっぱい奢ってやったのを覚えている・・・
あと、世界中のバックパッカーが集まる安宿で、そんな連中がそこのパソコンでまた世界中の情報をそれぞれ交換してまた世界に散ってゆく・・・
そんなところのパソコンはまだ他言語に対応しておらず、日本語が打てないので全部が英文である。
タクローから来るメールも確かローマ字で打った読みにくいメールだったのを覚えてる(笑)
でも、「英語さえ出来れば世界中をこうして旅出来るんだなぁ」と当時中国語もままならなかった私は無性にタクローのことが羨ましかった記憶がある・・・
その後、私が日本にいる時に彼からメールが来た。
「おお、日本にいるのか?じゃあメシでも奢ってやるから出て来い!!」
確か原宿かどっかの回転寿司を奢ってやったような記憶がある。
当時私はFM COCOLOという放送局で番組を持ってて、面白いから彼をゲストに呼んだ。
そしてラジオの中での彼の発言・・・
「それでね、あんまり腹が減ったんで、スーパーで大福盗んで食べちゃったら捕まって警察に・・・」
私は不謹慎にも大笑いをしてしまったが、ディレクターは当然この部分をカット!!
まあそうやわなぁ・・・
その後連絡は取ってないけど、元気かなぁタクロー・・・
真っ当に生きてればいいのだけれども・・・
もしくはまだ世界を旅してたらホント尊敬するぞ!!(笑)
まあそんなこんなで、そんな若者が、携帯もTwitterもない中で、何とか旅を続けていた・・・
このKさんとやらも、どこかに飛び込んでメシ食わせてもらったり、働かせてもらったり、まあ何よりその私の知り合いからもらったチケットと金はどうしたんじゃろう・・・
「タクローだったらどうしたかな・・・」
そんなことを考えながら書き込みを読んでた次第であります・・・
まあカンボジアは北京と違って路上生活が出来るからな。
北京だったら冬はマイナス15度で凍死してしまう・・・(笑)
まあ携帯盗まれたと言いながら電話番号もあり、こうしてTwitterにUP出来てるんだから実際どうにでもなるでしょう。
タクロー、お前ならどうした?!!
これ見てたら久しぶりに連絡くれ〜
またメシぐらい奢ってやるぞ〜(笑)