
2020年9月 1日
カンボジア誰も知らない中国人のための大リゾート地
先日紹介されたこの中国人のご一行、カンボジアのある地区で一大リゾート地を開発しているらしい・・・
まあ手伝えることがあるなら何でも手伝うけど、それにはそのリゾート地というものをこの目で見とく必要がある・・・というわけで行ってみることにした(笑)。
日本人はもちろん、カンボジアの人も知ってる人はほとんどいない。
ところが先日知り合いになった中国人の友人がここにリゾートに行っていた!(◎_◎;)
ってどこやねんここ!!
本人に連絡して場所を聞くと、どうやらシアヌークビルから車で3時間ぐらいの場所らしい・・・
「それはそうとどうやってここのこと知ったん?チラシかなんか見たん?中国語でええから送ってくれん?」
「チラシなんかないわよ」
チラシもないのに何で知り得るわけ?!(◎_◎;)さすが中国人ネットワーク・・・
彼女は家族と一緒に車で行ったそうで、じゃあレンタカーでも借りて行きますか〜と思ったらわしの国際免許が期限切れとる(>_<)
例の中国人に「どうやって行くのん?」と聞くとこんなんが送られて来た。
なるほどね、プノンペンからバスが出てるのね。
しかも発車地が中国人の多いダイヤモンド島やらNAGAカジノやら、さすが中国人専用のバス(笑)・・・
ところがよくよく見てみると、これって火曜日に行ったら次の日曜日まで帰れんやないの!(◎_◎;)
他の情報を送ってもらったら、どうやらシアヌークビルから船も出てるらしい・・・
7月の情報だが、8月も同じく月曜日の朝11時に出発らしい・・・
ほな今すぐ夜バス乗って月曜日に着いたら翌日には行けるやないの〜
ほんで帰りはそのプノンペン行きのバスが水曜日言うからちょうどええやないの〜
・・・というわけでシアヌークビルまでやって来た!!
前回来た時には「街中工事現場」という感じだったが、それよりは少し落ち着いて来たような気がしたが、それは多くの建設現場がコロナのために工事を中断しているだけの話で「街が終わっている」というのは相変わらずだった。
まあ街外れのこの常宿は、少々マイナーチェンジをしてはいたが、何とか良きシアヌークビルが残っている唯一の場所であった・・・
そして次の日の朝の船に乗ってそのリゾート地とやらに行くべくその船の会社に電話してみる・・・
問合せ先に電話しても中国語で通じるし、チケットは船の中で金払えばそれでいいと言うので、ほな明日そのリゾート地とやらで〜ということで電話を切った。
しかし老人バックパッカーとしては「そんな高級リゾート地で2泊もすんのイヤやなぁ・・・何とか明後日行きにして1泊で帰りたいなぁ・・・」などと思っていたのだろう、見事にその船を乗り過ごしてしまった(>_<)
まあ地図で見るとロン島から目と鼻の先なので、ロン島まで行ってボートタクシーにでも乗って行きますか〜というわけでその手前のロンサラム島!!
ところがそんなに簡単にはロン島からそっちには渡れんかったのよ〜船チャーターしたらむっちゃ高かったのよ〜(>_<)
というわけで一度シアヌークビルまで戻ってそこからタクシーをチャーターしてやって来た!!←イマココ(笑)
そしてその道すがら街中にベタベタ貼られている看板を見てびっくりした。
「西港省人民医院」という、いわゆる中国人のための病院の宣伝だろう・・・
しかしこの「省」というのはどういうことだろう・・・
考えれば考えるほど背筋が寒くなる。
カンボジアにとってシアヌークビルは「州」である。
ところが中国の行政単位である「省」という文字を使っている・・・
西港というのはシアヌークビルのことであるから、
「シアヌークビル省の中国人のための病院」
ということである。
まるでシアヌークビルを自国の行政単位に入れているかのような物言い・・・
日本人がハワイに「日本国ハワイ県日本病院」とか建てるようなもんではないか?!!
中国に「上海県日本病院」みたいなのを作って街中にバンバン張り紙してたらこれ・・・普通国際問題になるやろ・・・
それがならないのがカンボジア。
この国は、そして特にこの街はもう中国のいち「省」であるかのような街であるということを象徴してるような出来事のように思えて仕方がなかった・・・
4号線から48号線に入って、この看板のところを曲がるともうあと1時間!!
しかしその1時間の間に何もない!!(笑)
ここから先は「ボタムサコール国立公園」と地図には書かれている。
しかし調べたらこんなニュースが飛び込んで来た。
この国は国立公園を中国に売り渡すのか!(◎_◎;)
そして何もない道を1時間、いくつかの中国語の看板を通り越すと、工事現場が現れて来る・・・中国は本気でこの一角を「中国」にしてしまうのだろう・・・
ここにリゾートに来たと言うご夫婦が泊まったホテルに着いた。
むっちゃ高級やん!!(◎_◎;)
中国のツアーでフェスティバルなんかの時に泊まらせてくれるホテルに居心地がまるでそっくり!!
部屋のルームサービスのメニューが中国語であるだけでなく、
特筆すべきはこれ!!
ここカンボジアではヨーロッパと同じく1階はグランドフロア(G)、そして2階がファーストフロア(1F)となる。つまり101号室は日本や中国で言う「2階」にあるのがここカンボジアなのに対して、このホテルは中国と同じく1階に101号室があり、2階に201号室がある!(◎_◎;)
向かいはやっぱカジノ・・・
チェックインしようと受付のお姉さん相手に英語で喋ってたら全く通じないので中国語で喋ったらむっちゃスムーズに通じる!(◎_◎;)
聞いたら中国人ではなくカンボジア人なのだが、それにしても中国語が上手すぎる!(◎_◎;)
ここは全く中国!!・・・というわけでもちろん銀聯カードUnionPayが使えるのかと思ったら、
「この辺は通信状況がよくないのでカード類は一切使えませんのよ」
!(◎_◎;)
ワシ・・・そんなに現金持って来てないがな・・・「ATMはありますか?」
「この辺にはありません」
!(◎_◎;)
とりあえず持ち金でホテル代だけ払って、明日帰るバスの予約をしてもらう。
15ドルだと書いてあるから、手元に15ドルだけでも残れば何とか帰れるということである。
流暢な中国語でバス会社に問い合わせてくれたお姉さんが言うことにゃ・・・
「この運行スケジュールは既に変更されていて、次のプノンペン行きは土曜日です」
!(◎_◎;)
文無しでこの高級リゾート地に何泊も出来るわけおまへんがな!!
・・・ってか現在この状況で現金もない、カードも使えない、ATMもなかったら実質ワタシ帰れまへんがな・・・(涙)
続く・・・
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