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2019年3月22日

「ある愛の歌」中国語版



このDEMOが見つかってから、最初に考えたことは、
「彼女に歌ってもらってこの中国語版を作ろう!!」
ということである。

李慧珍(Li HuiZhen)・・・今では海南島の三亜に住んでるというのでツアーのついでに会いに行って来た。

全くもってもう40歳も過ぎているというのに、
相変わらずのノーメイクで肌つるつる!(◎_◎;)

海が見下ろせる高級マンションでシングルマザーとして子育てに忙しい・・・

彼女と最初にあったのはもう25年前、
まだ彼女が19歳の頃であった。

ホリプロの全中国オーディションで銅賞を獲得したが、
中国側の意向で、日本で鳴り物入りでデビューした「中国のホリプロ3人娘」からは外された。

「彼女を何とかしたい」
という日本側の思いから、中国で発売する私のアルバム「亜州鼓魂」の中で2曲歌ってもらうことになった。

彼女のロック的な喉に惚れ込んだ私は、彼女のアルバム「在等待〜未来を待ちながら」をプロデュース、このアルバムがヒットして現在の彼女がある。

彼女曰く、
「Funkyは私の大切な人、誰も相手にしてくれなかった私を彼だけが相手にしてくれて私の今がある」
と語っていたが、
「中国にロックを根付かせよう」
という夢を持っていた私にとっても彼女のロック的な「喉」はなくてはならないもの。

一緒に中国大陸を龍のように駆け上る夢を見ていた・・・

当時は今と違ってインターネットもなかったし、
携帯電話もなかったので、連絡はポケベルに電話番号を打って、固定電話で折り返しの電話を待つという状況・・・
とてもじゃないが日本と中国とで離れて一緒に音楽活動をやることは無理だった。

思えばここが人生の分かれ目、
ここで早々と日本を捨てて中国に渡っていたらまた二人の運命は違っていたのだ。

「一度分かれた枝は、絡みつくことはあっても二度とひとつの枝にはならない」
という言葉を本に書いたことがあるが、
まさにこの時に分かれた二つの枝は、別々のところに生えてゆき、時々戻って来ては絡み合うだけのそれぞれの人生を送っている。

ただ、お互いにとって「大切な人」であることは今も昔も少しも変わっていない。

ある時は「メシでも食おう」となって久しぶりに会ったり、
またある時は「バンドをやりたいの」と言って呼び出されたり、
最後に会ったのはこの時かな・・・

そう言えばX.Y.Z.→Aの楽曲を提供して、そのオケをそのまま使ってレコードを出したこともあったなぁ・・・

そう言えばとあるロックイベントで、中国伝説の女性ロッカー「罗琦(Luo Qi)」のステージを最初に見た時、酔っ払って会場から
「あそこに立つのはあいつじゃない!!お前があそこでロックを歌うべきだ」
と彼女に電話したこともある(笑)

またある時には、
「ちょっと聞いて!!事務所がねぇ、ぼちぼちロック路線に戻ってもいいんじゃないかって・・・」
などと喜び勇んで電話が来たこともある。

しかし「一度分かれた枝は、絡みつくことはあっても二度とひとつの枝にはならない」・・・

思えば彼女も「流行歌」を歌って、
こんな高級リゾート地にマンションを買って、子育てをしながら時々呼ばれて歌を歌いに行くような生活の方が「幸せ」であっただろう。

私はこうして別のバンドでアンダーグラウンドのライブハウスを汗だくで周り、
そしてツアー先で久しぶりにまた彼女に会いに行く・・・

「やあ、元気?・・・今日はちょっと大切な話があって来たんだ・・・」

ところで今回用意したこの資料・・・

「ある愛の歌」製品ももう出来たので、それを持って来ればよかったのだが、カンボジアに忘れて来た(>_<)

データで渡してもいいのだが、そうすると苦労して決め込んだ曲間の長さが違って来ると思い、旅先で何とかCD-Rをゲット!!

これがもう大変(>_<)

VHSだのビデオテープが普及せずに直接DVDにすぐ以降した国である。
どこにもCD-Rなんか売ってないどころか若い人はその存在すら知らん!(◎_◎;)

苦労して見つけてCDに焼いて、せっかく持って行っても彼女んとこにCD-Rを再生する機械がないどころか、今日びパソコンにもCDドライブなど付いておらん(>_<)

しゃーないのでその場でデータで送り直す・・・

くちゃくちゃ思い出話などをくっちゃべりながら聞こうとする彼女を制し、
「これはちゃんと時間とって、ひとりで歌詞の訳を見ながら集中して聞いてよ」

そう、これは私にとって「勝負」である。
もしも彼女がこれを気に入ってくれたら、
今度は「ロック」ではなく、「ポップス」で中国大陸を龍のように舞い上がる夢を一緒に見れるだろう・・・

分かれた枝はもう二度と一緒になることはないが、
こうして付かず離れずで一緒にまた夢を見れることになれば幸せである。


「どうしてあの時にこのDEMOのことを忘れてしまったのだろう・・・」
そんな話を彼女としていた。

思えば25年前ふたりが出会った時、
その時にこのDEMOを効かせたところでピンと来なかっただろう。

また、彼女が現役バリバリだった頃だったら、事務所もそう簡単には首を縦に振らないだろう。

「こういうことはね、神様が決めてるのよ」
彼女が笑ってこう言った。

たとえ彼女がこれを好きになってくれたとしても、
今後はレコード会社や所属事務所など、これから乗り越えなければならない山はいっぱいあるけれども、
兎にも角にもこうして賽は投げられた。

中国語版のみならず、
キョンマ本人によるベトナム語版、
そしてくっくま孤児院の子供たちによるクメール語版も進行中〜

そして何より、新たな日本語バージョンがナッキーこと山下直子さんにより制作されてます!!

このアルバムは元々「著作権など関係なく、世界中の色んな人に歌ってもらいたい」というコンセプトで作られたものです。

「これを歌いたい」という方はお気軽にこちらにご連絡下さい。
出来る限りのサポートは致します。

まずは出来上がったばかりの完成版聞いてみて〜こちら〜

Posted by ファンキー末吉 at:12:13 | 固定リンク

2019年3月 9日

くっくまバンド新曲

カンボジアは現在結婚式シーズンだそうで・・・

カンボジアの結婚式はそれはそれは盛大に行い、
歌えや踊れやで何時間もバンドが演奏したりするらしい。

くっくまバンド時々呼ばれて歌いに行ってるということらしいが、
客から「この曲をやってくれ」と言われた時に歌えなかった曲は、
帰ってからまた一生懸命練習しなければならない。

そんなこんなで忙しい最中であったらしいが、
前回置いていった曲の中からこの曲が仕上がっていた。


(リハの一発録りなので音が悪いのは許せ)

元曲は中国のアイドル歌手に書いた「红舞鞋(HongWuXie)」という曲で、
「赤い靴」という、一度履いたら死ぬまで踊り続けるという靴の唄である。

この「赤い靴」の話、調べてみたらこんな話!(◎_◎;)

アンデルセンって残酷よのう・・・(>_<)

詩を書くにあたって
「もともとの詞はどんなお話なんですか?」
と聞かれて、これはちょっと言えんかったぞ・・・

「原曲にとらわれず好きにどんな詞でも書いてみなさい」
と言ったらどうやら「結婚おめでとう」という唄になったようだ・・・

めでたいめでたい・・・

カンボジアの結婚式では、長い時は5時間も6時間も延々演奏するらしく、
定番曲以外にもその中でこの曲も演奏して、
そのうち「あの結婚式の唄を歌ってよ」と言われるようになればいいな・・・

日本のアマチュアバンドのように、
まずライブハウスにノルマ払って出演して、
バイトして自費でCD出して・・・
とかとは全く違う「出口」がこの国にはあるような気がする。


では忙しい結婚式シーズンが終わったら、
次来る時までに、次の点を改善してみよう〜

ドラムは、もう少しリズムが揺れないように、
オカズは何をやるか決めて、一番いいものだけを毎回叩くように。

ベースは、今は5度の音までがやっとだけど、
慣れたらオクターブ上や、もっと魅力的なフレーズが弾けたらいいね。

キーボードはまだコードを弾くのにやっとだけど、
頑張って裏メロなども入れらるように頑張ろう〜

全ては「慣れ」じゃぞ!!
頑張って練習して結婚式で演奏するのぢゃ!!

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Posted by ファンキー末吉 at:13:49 | 固定リンク