
2016年11月28日
全中国ひとりドラムツアー2016年 河北省「宣化」
宣化(XuanHua)というところがどこにあるのかさっぱりわからなかったが、車で行くんだと聞いて「ああ近くなんだな」と知った。
車で行くとなるとどこかに集合しなければならないのだが、
ワシの住んでるところは北京の東北部、
担当の沙泳江(Sha YongJiang)が住んでいるのは西北部ということで、
当然ながらワシがそちらに向かうことになるだろうと思ってたら、
たまたま前の日はワシは北展劇場というところで爽子(Shuangz)のコンサートなので、わざわざそこにピックアップに来てくれることになった。
明日のPearlドラムの活動のために宣化(どこや?)まで連れてゆくべくわざわざコンサート会場にまで迎えに来たPearl倶楽部御一行・・・ってあーた!!徐州や临沂(LinYi)から老師たち何しに来てんの?飲みに来てんの?一緒に宣化まで行くの?(笑)やることないやろ!飲むの?!! 明日は8時に起きて移動なので飲んでホテルで寝るそうです(笑) - Spherical Image - RICOH THETA
いやそれにしてもこの江蘇省徐州の呉老師と山東省临沂の劉老師は遠くからわざわざ何をしに来ているのだろう(笑)
この3人組はと言うとこの時に3人で道端で朝まで飲んでた写真がツボに入って今だに忘れられない・・・
(この日はひとり白酒をお椀に8杯飲んだらしい・・・)
「まあ飲みに来たのね」
ということで久しぶりに飲んで潰れてホテルで寝て8時出発!!
着いたら地元の胡老師が白酒用意して手ぐすね引いて待っている!(◎_◎;)
河北省宣化(XuanHua)に到着!! 地元の人達が手ぐすね引いて待ち構えていて昼から白酒を飲む(>_<) ワシは午後からクリニックやからお茶・・・って働いてんのやっぱワシだけ?!(◎_◎;) やっぱ遠方から飲むためだけに集まって来たのね(>_<)・・・ - Spherical Image - RICOH THETA
360度画像をぐるりと回すと、
真後ろにお茶飲んでる人は運転手で呼ばれて来たのだろう、
その隣の白酒飲んでる人はおそらく飲み専用要員(笑)
まあ胡老師自身も
「クリニックは現場の先生方に任せてるんで私は皆さまに飲んで楽しんで頂くのだけが大きなミッションです!!」
・・・ってやっぱ働くのワシだけなんやな(>_<)
その日は例によってクリニック!!
クリニック終了!!・・・だいぶ慣れたな(笑) まず叩けるかどうか関係なく基礎からある程度のレベルのものまで教えて、それからそれぞれに叩かせる。 叩けない人は簡単なレベルのを叩けばよい。 そしてそれを応用したデモ演奏!! 7拍子とラテンまで行けば相当なレベルのものを教えられるが90分を超えると子供は飽きてしまうのでちゃちゃっと進めるのがなかなか難しい・・・ - Spherical Image - RICOH THETA
今後はこの「演奏会の前にクリニック」というのが増えてくるだろうからもうカリキュラム作ったもんね・・・
もうばっちし!!
そして宴会!!
夜の宴は久しぶりに食った「羊蝎子火锅」!! 蠍が入っているわけではなく羊の背骨の切り口が蠍に似てることからそう呼ばれている羊の背骨煮込み鍋!! 特に脊髄が美味で、骨の周りの肉をしゃぶりながら脊髄をちゅうちゅう吸う!! ビールにも白酒にも合う中国北方の冬の名物です!! - Spherical Image - RICOH THETA
羊蝎子(YangXieZi)火锅、久しぶりに食った〜・・・
次の日はやっぱワシだけ働きました!!
セッティング完了!! 今日のドラムはVISIONではなく最高級MASTERシリーズです〜 会場はいつもよりちょい小ぶりですがそのぶん高級〜 初登場自撮り棒にて(笑) - Spherical Image - RICOH THETA
なんか聞いたらここは沙泳江(Sha YongJiang)の生まれ故郷なんやて!(◎_◎;)
せやから仕事のついでに「実家帰るわ〜」
ついでに「ワシの故郷に飲みに来んか〜」
で遠方からふたり飲み友達を呼んでるんじゃないかな・・・(笑)
始まりました!! pic.twitter.com/yrDGXgAw5a
— livebarxyz(ファンキー末吉) (@livebarxyz) 2016年11月27日
叩きます!!
後光がさしとる!!(笑)
叩き終わればサイン会!!
終了〜そしてサイン会と撮影〜 毎回2〜300人はいるのでいつもドラムを叩くより長く働いてます(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA
集合写真!!
そして全体撮影ですが、人数が多い上に子供は言うことを聞かないので遅々として進みません(笑) - Spherical Image - RICOH THETA
そして打ち上げ!!
打ち上げは中国北方の冬の名物「涮羊肉(ShuanYangRou)」!! いわゆるラムしゃぶです!!(北海道のとは全然違う) 炭火の銅鍋で澄ましスープが伝統的ですが辛い鍋の流行により近代では鸳鸯(YuanYang:おしどりの意味)と言って辛いのと半々なのが流行り・・・ 酒飲みが多いので打ち上げの時間がドラム叩くよりサイン会より長いかも・・・(笑) - Spherical Image - RICOH THETA
今回は終わるの早かったし二次会に付き合いました・・・
二次会はカラオケ!! ドラム教室の女性講師をはべらせて遊んでるわけではありません!!(キッパリ) こういうチャンスにいっぱい中国の楽曲を聞いてアレンジや作曲の勉強にしているのです!!(これホント) - Spherical Image - RICOH THETA
そして・・・
女性講師たちはみんな帰ってしまっておっさんばっかり残ってしまいました・・・ - Spherical Image - RICOH THETA
女性講師たち(ひとりは校長の胡老師の奥さん)が「明日が早い」ということで揃って帰ってしまいましたとさ・・・
お後がよろしいようで・・・(笑)
Posted by ファンキー末吉 at:04:54 | 固定リンク
2016年11月22日
上海ディズニーランド
大仕事だった中国ロックの歴史30年コンサートも終わり、
続いてブッキングしてた張嶺(Zhang Ling)の上海ライブも終わり、
娘が「行きたい」というので上海のディズニーランドにやって来た!!
上海ディズニーランドなう〜 - Spherical Image - RICOH THETA
思えば東京のディズニーランドに最後に行ったのはいつだっけ・・・
微かな記憶としてはアトラクションを一生懸命に中国語に訳してた記憶があるので、
小さかった娘を連れて中国人の元嫁と一緒に来たのかもしくは誰か中国人のお客さんを連れて来たのか・・・
まあどちらにしろ今では爆買い中国人のために中国語のアナウンスがあるだろうからかなり前であったことだけは間違いない・・・
「上海ディズニーだったら全部中国語だろうから訳す必要なし!!」
と思ってたら小さい頃に喋れてた中国語を全く忘れてしまっている娘に訳さないかん(>_<)
お父さん音楽用語と下ネタ以外の中国語は全くダメなのよ〜(涙)
実はその娘、ディズニー着いた途端タクシーに携帯忘れよった(>_<)
タクシーと言っても滴滴车(DiDiChe)というアプリで呼び出すUberみたいな一般車タクシー。
すぐに気づいてその電話番号に電話したのだが、もう任務が終わったらその運転手とは連絡が取れないようになってしまうシステムらしい(涙)
まあストーカー行為やプライバシーの観点からそのシステムは大事なことかも知れんが、
このように緊急の場合には「ありがた迷惑」である。
仕方がないのでアプリでセンターの方に連絡を取るのだが、
この自動アナウンスが音楽用語でも下ネタでもないのでさっぱり聞き取れん(>_<)
こんな時はいつも誰か中国人に代わって電話をかけてもらうのだが、
周りに知り合いは誰もいないので仕方がないので売店のお姉ちゃんにお願いした・・・
ところがびっくり!!
通常美人であればあるほど態度がつっけんどんな中国人女性が、
なんと笑顔でこの作業をやってくれた!(◎_◎;)
さすがディズニー夢の国・・・(シミジミ・・・)
すったもんだしながら携帯は何とかゲットし、
チケット売り場でちょっとガラの悪そうなおっさんに声をかけられる・・・
「あんた、中国ロック30年コンサートに出てただろ」
え?・・・という感じである・・・
「日本人のドラマーだろ?たしか北京のにも出てただろ、俺見に行ってたんだ」
いや、ありがたい話なのであるが、
よくいる目をキラキラ輝かせて話しかけて来る若いロックファンともちょっと違う、
昔を懐かしんで話しかけて来る古いロックファンともちょっと違う・・・
なんか初めて話しかけられるタイプのロックファンである・・・
ディズニーにこんなおっさんひとりで来ることもないだろうし、
嫁と子供がどっか行ってこのチケット売り場でひとりぽつんと待ってるのかなと思ってたら、
このオッさんが小声で話しかけて来た。
「チケットあるよ・・・」
ダフ屋かい(>_<)
まあね、ダフ屋にロックファンがいてもおかしくないし、
ダフ屋で稼いだ金でわざわざ北京の中国ロック30年コンサートを見に来てもおかしくはない。
ただ、いくら金髪で目立つからと言って、
自分がドラム叩いてたコンサートに来てた客にチケット売りつけれれる日本人って・・・(笑)
まあ中国でもダフ屋は違法行為だし、
中国の場合はチケット買ったらそれが偽物だったという事件もあるので丁重にお断りして正規のチケットを買って入場!!
ちょうどなんかパレードをやっていた。
パレードなう〜 pic.twitter.com/qBd3ErPPGg
— livebarxyz(ファンキー末吉) (@livebarxyz) 2016年11月21日
ムーランであろう、中国的な出し物!!
中国的(笑) pic.twitter.com/NLcYakyUcr
— livebarxyz(ファンキー末吉) (@livebarxyz) 2016年11月21日
そして世界じゅうのディズニーでここ上海にしかないというバイク型絶叫アトラクション「TORON」!!
世界のディズニーランドでここにしかないというバイク型絶叫マシンTRON!! pic.twitter.com/MDI3zX3FDr
— livebarxyz(ファンキー末吉) (@livebarxyz) 2016年11月21日
いや〜時代は変わるというか、もうジェットコースターでキャーキャー言ってる時代じゃないな・・・(笑)
時代は変わるというならもうこのテのアトラクションは現代科学の粋を結集させたらこんなことも出来る!!
(ユーチューブアプリ、もしくはユーチューブサイトで見ると360度動画で視聴出来ます。アドレスはこちら:https://youtu.be/tEU-kjUPizA)
まあこうなって来ると「あと出し有利」の原則で、
あとで作った施設の方がより最新の科学技術を導入出来るのだから仕方がない・・・
カリブの海賊の演劇も非常にレベルが高く、
噂によると「ターザン」は中国雑技団を使って最高峰のレベルのものを作り上げてるらしい・・・
(今回は時間切れで見れなかった・・・涙)
心配してたような、
「ミッキーが途中でぬいぐるみを脱いで休んでるんじゃないか」とか、
「ディズニーの中もバッタもんでいっぱいなのではないか」とか、
そんなことは一切なく、まさに世界レベルのディズニーランドであった。
フィナーレのシンデレラ城での花火等のパフォーマンスも素晴らしかった。
上海ディズニーのフィナーレ!! pic.twitter.com/gETGMXcAdK
— livebarxyz(ファンキー末吉) (@livebarxyz) 2016年11月22日
もちろん音楽ともばっちしシンクしてるし、
中国語で歌われる数々のディズニー名曲のレベルも素晴らしい!!
「これ中国人の誰がアレンジしたんやろ・・・」
中国音楽界のど真ん中で仕事しているワシの周りに
「この前上海ディズニーで使う音楽作ってさぁ」
という人間がいないので不思議に思ってたが、
まあよく考えたらこれ音楽はアメリカで作ってるわな(笑)
でも歌を歌ってる中国人のレベルもむっちゃ高かったぞ!!
世界のディズニーがここ上海でもレベルを落とすことなく、
更に妥協を許さずレベルアップしていることに大きな感激を覚えた。
入場料388元(およそ6千円)で全てのアトラクションが利用出来て、
しかもまだ中国人にあまり浸透してないのでどれもほぼ並ばずに入れる!(◎_◎;)
ただひとつワシ個人として残念なのは、
「夢の国なのでビール等アルコールは一切販売していない」
ということである(>_<)
世界じゅうにいくつもあるこの夢の国・・・
現実を忘れて夢の世界に没頭して・・・
そして最後に売店でお金を落としてゆくという現実・・・(笑)
夢の国には金を落とさねばならないという「現実」(笑) - Spherical Image - RICOH THETA
でも6000円プラスお土産代で夢が買えたら安いもんか・・・
Posted by ファンキー末吉 at:13:17 | 固定リンク
中国ロック30年の歴史コンサートin上海
リハーサル360度写真
朝までレコーディングしてそのまま飛行機に乗って上海大舞台(上海体育館のことをこう呼ぶ)で明日のゲネプロ!! 今回の中国ロック30年の歴史コンサートでは6つのバンドでドラムを叩きます〜 しかしこの大舞台がワシの古い友人達だけで満員になるんやから凄いわなぁ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA
2016年5月9日、ちょうど崔健(Cui Jian)が30年前のこの日に「一无所有」を歌った同じ工人体育館にて行われた北京でのこのコンサートから始まって、
「ツアー」と銘打っているだけあって次には長春にて開催!!
そして今回は上海というわけである・・・
しかし12月24日に予定されていた西安はどうやら中止になるらしく、
この「中国ロック30年」と銘打ったコンサートはこれでどうやら最後となるであろう・・・
(31年と銘打って来年もやるかも知れんが・・・)
前回はこのような有様だったのでリハのスケジュールが取れず、
ワシの参加はふたつのバンドのみだったが、
今回は早くからスケジュールを押さえられていたので6つのバンドで参加!!(凄っ)
まず最初はお決まりの中国ロックメドレー!!
(
映像はこちら!!)
黒豹(HeiBao)の「Don't Break My Heart」から始まるこのメドレーはワシにとっては感慨深いものであった。
そもそもがワシがここにいるのは1990年に友人に連れられて何の興味もなかった中国にやって来て、
偶然地下クラブで演奏している黒豹のライブを見たからこそである。
その地下クラブでも彼らは確かにこの曲を演奏していた。
ワシをそこに連れて行った張楚(Zhang Chu)がこの曲が始まった途端にポコダンスを始めたので覚えている・・・
「バラードでポコダンス・・・?」
一瞬頭を傾げたワシだったがすぐに
「ロックをどのように聞かなければならないなってのはこの国にはない。
この国のロックは今始まったばかりなのだ!!」
と強く感激したのを覚えている。
そして今回は彼の代表曲「姐々(JieJie)」も演奏した。
その時、彼はワシのホテルで自分の持ち曲をギターで弾いて歌ってくれた。
「ファッキンガバメントはロックを恐れてる!!
俺たちはロックを聞くことも歌うことも出来ないんだ!!」
酒を飲んでそう叫んでいた彼が歌ってくれたこの曲は、
時代が変わって今では中国人なら誰でも知っているロックのスタンダードとなった・・・
そしてメドレー最後の曲は田震(Tian Zhen)の執着(ZhiZhuo)!!
この曲にもちょっとした縁がある。
ワシが日本でアジアの音楽を紹介するラジオ番組をやってた時、
ゲストで出演してくれた彼女がワシのコメントに答えてこんなことを言った。
「あら私はロック界の人間なのよ。知らなかった?(笑)」
失礼ながらてっきりむっちゃ売れてる流行歌手としか思ってなかったワシであるが、
そう言えば彼女はBeyondのマネージャー、レスリーが投資してLaoLuanが切り盛りしていた「紅星」というロックなレコード会社所属だった。
同じレコード会社所属で、当時食うに食えなかった許巍(Xu Wei)が彼女に書いたこの曲は彼女の代表曲となり、
その後この曲を巡って許巍(Xu Wei)と彼女には確執が生まれるようになる。
それを解決したのがLuanShu、
許巍(Xu Wei)の北京コンサートの時にゲストで彼女を呼んでこの曲を歌わせて仲直りさせ、
次の許巍(Xu Wei)のアルバムには晴れてこの曲をセルフカバーして収録することが出来た。
そのバージョンでドラムを叩いているのがワシである・・・
中国ロックにもいろんな歴史があり、
このメドレーを叩いている時にいろんな思い出が頭をよぎって懐かしくなった・・・
次にひとつ別のバンドが入って(それはワシが叩かない)その次は張嶺(Zhang Ling)!!
(映像はこちら!!)
彼との思い出と言えばやっぱりこれだろう。
ある時はケンカしてもやっぱ「音楽仲間」として人生を共にしている・・・
そして次は唐朝老五(TangChaoLaoWu)!!
(映像はこちら!!)
もうね、この人たった1曲のために(アコギコーナー1曲バンドコーナー1曲ゆえ)5回もリハすんのよ〜(涙)
まあ久しぶりにバンドで音出すのが楽しいんやな(笑)
・・・というわけでリハも喜んで付き合いますがな〜
11月19日上海中国ロック30年の歴史コンサート唐朝老五のリハーサル!! 超高速のツーバスがあるのでX.Y.Z.→Aモードで上半身裸で叩いてます!! - Spherical Image - RICOH THETA
そして次が初共演!!BEYONDのベーシスト黄家強ことスティーブ!!
いや〜実のところリハも本人は不参加だったのでこの日サウンドチェックの時に初めて顔合わせということになった。
最後のリハはBEYONDのベーシスト、スティーブこと黄家強のリハ!! 知り合って25年、初めてバックバンドとして一緒にプレイします〜 ・・・って本人おらんけど(笑) 大陸ツアー用の若いバンドの中にひとりだけ大御所が放り込まれてみんなむっちゃ緊張して大変(笑) - Spherical Image - RICOH THETA
サウンドチェックと言ってもワシはドラム台んとこに座りっぱなしで、
本人がステージに上がって来る時にドラム台んとこに挨拶に来て、
そのまま歌って帰ってワシはそのまま次のサウンドチェックしてるのでほとんど会話を交わしてない(笑)
本人は「夜サウンドチェックが終わったら飯でも食おうよ」と言ってくれてたが、
ワシが全部の終わったん夜中の3時(>_<)
というわけでいきなり本番でまた会うしかない!!(笑)
まあ出番直前にステージ降りてって楽屋に行って
「よろしくね」
とは言ったけど結局声を交わしたのはその2回だけだったぞよ(笑)
(映像はこちら!!)
でもねぇ・・・1曲目の「不再犹豫」が始まった時、
まあこの曲はWINGのコンサートでもいつもやってるBEYONDの代表曲のひとつだけど、
彼と、特に死んだ黄家駒の実の弟と一緒にこの曲を演奏しているというのが何か心に沁みて涙が出て来た・・・
最後の曲「光辉岁月」もしかりである・・・
さて次は元零点(LingDian)のボーカル周晓鸥(Zhou XiaoOu)!!
(映像はこちら!!)
こいつともいろいろあった・・・
零点(ゼロ・ポイント)6万人スタジアムコンサートの時、
ライブレコーディングのためにアメリカからWyn Davisを呼んで、
機材が足りないというので北京じゅうを走り回って探していた時の話だ。
一緒に探してくれてたレコード会社の社長が、
「晓鸥のホームスタジオには確かその機材があったはずだ」
と言って彼を捕まえて話していた時にワシは聞いたのだ。
「これは俺の機材であってバンドとは関係ない」
と言って貸すのを拒んだのを・・・
「俺は誰のために北京じゅう走り回って機材を探してるんだ?
お前のためでもあるんだろがよ!!」
その日以来彼のことはどうも虫が好かんかったのだが、
この狭い中国ロック界でお互いいがみ合ってても仕方がない。
考えてみれば彼はそれだけバンドと仲が悪かったということだ。
その証拠にその後きっぱりとバンドを脱退している。
まあワシに対してどうのこうのというわけでは決してないというわけで今は仲良くやっている。
それというのもこいつ、LuanShu!!
こいつと晓鸥が大の親友になってしまったので、
必然的にワシと会う機会も多く、仲違いしてるわけにもいかなくなったのよね〜(笑)
(映像はこちら!!)
彼自身はシンガーというよりはプロデューサーなのだが、
最優秀プロデューサーに選ばれたり、
映画音楽の主題歌を自分で歌ったりもしてるので、
まあ今では中国ロックの重鎮のひとりであろう。
特にこの死んだロック仲間、唐朝のベーシスト张炬のために書いた「礼物(LiWu)」は、ロック史に残る名曲のひとつと言っても過言はないであろう・・・
思えば张炬が死んだことによって、その後の唐朝はボーカルの丁武(Ding Wu)とギタリストの老五との確執が激化して分裂(>_<)
この中国ロック30年の歴史コンサートに唐朝が出演しない理由にも老五との確執という噂もまことしやかに伝わって来る・・・
「中国人はひとりひとりは龍だがふたり揃うと豚になる」
という諺があるように、
どんなバンドにもムードメーカーがいて、
その存在がふたつ並び立たないはずの龍をうまい事やって存在させているというのはよくある話だ。
BEYONDの場合はそれがドラマーのWINGだろう。
大きな確執がメディアを騒がしているギタリストのポールこと黄貫中とベースの黄家強と仲も、WINGがなんとか頑張って修復して欲しいなといつも思う。
(かと言って自分が爆風スランプのこととなるとそう簡単にいかないのだが・・・笑)
何はともあれ、よくも悪くもこれが現在の中国ロックの大御所たちの「今」である。
願わくばみんないつまでも健康で、
こんな風にしがらみや色んなものを乗り越えてまた集まれるチャンスが毎年あればいいのになと思う。
中国ロック30年の歴史はワシにとっても27年間の奇異な人生の歴史である。
乾杯!!
打ち上げなう〜乾杯!!! - Spherical Image - RICOH THETA
Posted by ファンキー末吉 at:10:32 | 固定リンク
2016年11月 3日
スケジュール管理どころかSIM管理も(>_<)
20数年来の老朋友LuanShuの満を辞したアルバム発売とソロコンサートのことをずーっと手伝っている・・・
まあ前回の青島でもそうだったのだが、
「友人を助けてる」と言う作業がいつの間にやら「音楽監督」の仕事となってたりする。
まあワシにしてみればいいのよ、
こいつらがいたからワシは今中国にいるわけで、
中国的に言うと困った時はいつも助け合う!!
これが文化大革命の嵐、もっと言うと4000年の戦乱の歴史を生き抜いた中国人民の生活の知恵である・・・
元はと言えば10月に予定されていたこの大きなコンサート、
いろんな要因でドタキャンになって11月28日に執り行われることになっていた。
まあでもこの10月のキャンセルは有希子(よーしーず)とかにはことの外ダメージを与えたらしく、
「このためにもう渡航チケットいくら無駄になったと思ってるんですか!!」
とおかんむり(笑)
まあでも中国のミュージシャンはよくやっている。
ドタキャンとドタキャンの合間にどれだけ実入りのある仕事を入れてゆくか・・・
もうね、中国でのスケジューリングなんて「芸術」!!(笑)
そんな中で20数年生きてるワシがこの11月28日が12月21日になったっつうのには切れた(>_<)
ワシはこのために既に北京ー関空のチケットを押さえている。
前日は宣化(XuanHua)というところでひとりドラム活動なので、
Pearl関係に無理を言って、終了した11月27日の夜汽車を取ってもらって、
そのまま朝北京に着いて関空に飛ぼうというスケジューリングにしている。
ところがこの飛ぶ日にコンサートをやることになったのが11月28日・・・
航空チケット取り直しである(涙)
ワシが押さえているチケットなんか激安チケットなんで、
変更もキャンセルも出来たもんじゃない・・・
このチケットを捨てて新たに29日当日に高知に間に合うチケットを取るしかない・・・
(しかも東京羽田経由・・・高いし遠い・・・涙)
それがドタキャン(>_<)
もうね、言ってやりましたよ!!
この度重なるドタキャンでワシがどれだけ損失を被ったか・・・(涙)
まあ損失は弁償するということで、
この日にブッキングしていた寺内の損失も弁償してもらうことでまあ一応は話は落ち着いた・・・
ところが次に絶対に問題発生するのが次の決定日におけるリハーサル、本番のすべてのミュージシャンのスケジューリングである・・・
「全てのミュージシャン、スタッフのスケジュールを表にしろ!!」
まあ「音楽監督」の端くれ、とにかく若いスタッフに檄を飛ばす・・・
そんな中でワシのスケジュールにぽっかり「12月17日LuanShu押さえ」・・・
・・・ってこれ何?・・・
当のLuanShuも「これ・・・覚えとらんなぁ・・・」(笑)
まあ本人も覚えとらんのだからこのスケジュールをカレンダーから抹消!!
あとは同じ日に仮押さえである王偉(Wang Wei)からの仕事で許飛(Xu Fei)の四川省ツアーと、
何やらわからんがWINGが「押さえといてね」というスケジュール(笑)
LuanShuのが外れたのだからこのどちらかを決定にせねば・・・
と思ってたら、外れたと思ったその日の仕事のスタッフからWeChatでメッセージが廻る・・・
零点(Ling Dian)のボーカル周晓鸥(Zhou XiaoOu)の仕事だったのね・・・
グループにはちゃんとLuanShuも加われていて、
まあこれがこの前言ってた仕事なのね、と・・・
(本人忘れてたけど・・・笑)
でも詳細を見るに、テレビの収録で場所も小さいのでひょっとしたら電気ドラムになるかも・・・(>_<)
あのね、電気ドラムってドラムじゃないから!!
全く違う楽器でワシ専門外で叩けんし・・・
じゃあ競合してる他のスケジュールの発注主と連絡を取る・・・
許飛(Xu Fei)はまあ12月3日の北京が参加出来る人じゃないとダメなのね、
じゃあWINGは・・・
なんと雲南省ツアー!!!!(◎_◎;)
もうこれ行くしかないでしょ!!・・・
・・・ところがこういう仕事に限ってなかなか決定が出ない(>_<)
もうしゃーない・・・両方にOKだと言ってどっちかがドタキャンになるのを待つ!!(笑)
でもね、これが結構うまくいったりすんの・・・(驚)
結局11月27日の大阪行きチケットも、
航空会社から「遅延になります」連絡が来て、
「そんなん困るがな、次の乗り換え間に合わんし!!」
と乗り換えもないのにゴネたら激安なのにキャンセル出来たり、
まあ中国式にはこれなんやろうなぁ・・・(笑)
そんなこんなで北京空港ではすったもんだやりながらスケジュール調整の嵐・・・
そして日本着〜・・・
というわけで、ワシらモバイラーはそれぞれの国の空港を降りたらまずすることはSIMカードの交換である!!
日中の行き来ではメインのiPhoneのSIMと緊急連絡用のMarshall PhoneのSIMとを入れ替えるだけでメイン着信電話の入れ替えは終了だが、中国と日本ではそれぞれiPad用のSIMも使っている・・・
前回タイで前々回使ったSIMをiPadに挿してみたが、
期限切れでずーっと圏外なので、
中国に帰る時に中国のiPad用のSIMに交換して機内で使えないSIMをぶち捨てた!!
さて今回日本に帰国して、メインのiPhoneとサブのMarshall Phoneの入れ替えはばっちし!!
iPadに入っている中国用データ通信SIMを抜いて、タイのコインとかSIMなんかと一緒にしまってある日本用フリーテルSIMを取り出して挿す!!
・・・っと思ったらやっぱ圏外!(◎_◎;)
老眼なのでよく見えないのでiPhoneの虫眼鏡ソフトで拡大して見て見る・・・
diacってこれ・・・タイのSIMやん!!!(>_<)
っつうことはワシ・・・
タイから帰る飛行機の中で・・・
わざわざ期限切れで使えんSIMをiPadから抜いて・・・
中国のiPad用のSIM入れて・・・
ほなこのタイのSIMは使えんのやから捨てるわ言うて・・・
日本のフリーテルのSIM捨ててもーたんやな!!(号泣)
スケジュールもSIMも管理を間違えると大変なことになりまする・・・(>_<)