
2016年1月17日
全中国ひとりドラムツアー2016年 江蘇省「連雲港市」
「じゃあ14日発で16日戻りで连云港(LianYunGang)決定ね!!」
と言われて、
「连云港(LianYunGang)ってどこや?」
というわけで調べてみると・・・
山東省の南、江蘇省の一番北に位置する。
イベントは15日なのだが14日入りになった理由は、
北京からの便はうちの近所である首都空港からは夜の一本だけであるからだという。
昼の便はうちから40kmほどある南苑空港から一本だけあるらしいが、
誰もこんな遠い空港には行きたくないので必然的に前乗りとなったらしい・・・
ところがこんな事情でワシは前日夜の便に乗り遅れ(>_<)
当日は2時間近くかけて南苑空港までタクシーで行き、
空港で2時間以上待って飛行機に乗り、
飛ぶこと2時間近くかかってやっと连云港(LianYunGang)に着いた・・・
毎度のごとく迎えに来た初対面の人の車に乗ってまずはホテルに向かう。
もうね、年末年始から続いている移動ラッシュの上にこの南苑までの移動で疲れ果てているのでしばし休ませて頂いて会場へ・・・
さっそくセッティング!!
しかし寒い!!
位置的には「南方(NanFang)」に位置するのだが、
北方(BeiFang)だと逆にあらゆるところに暖房が効いているのだが、
広州とかよっぽど南に行かない「南方(NanFang)」では暖房が入ってなかったりして逆にもっと寒いのだ(>_<)
いつもは客席もしくは袖でステージを見るのだが、
客席もあまりに寒いので会場入り口近くの暖房の入った控え室で休ませて頂いた。
何せドラムを叩く時にはTシャツに短パンなのだが、
あまりに寒いので完全防寒着を着ているため、
客席などでステージを見てたら客に見られながら防寒着を脱がねばならない・・・
まあ上着はええけど客に見られながらズボンを脱ぐのもなぁ・・・(笑)
というわけで担当者が呼びに来た時には実は「出番ですよ」だったので、
結局は客席最後方から満場の客に拍手で迎えられながらステージに上がるという珍しい登場の仕方で演奏が始まった。
まあどんな寒いところでもドラム叩けば汗だくで、
終わったらすぐに控え室に飛んで帰って着替えてからお決まりのサイン会・・・
そして打ち上げ!!となるのだが、
実は今回は結構近所であるということで临沂(LinYi)から劉老師、
そして毎度のごとく徐州から呉老師(ホンマ好きやなぁ・・・)がまた来ている(笑)
この3人が揃うとこの時のような大酒になるのか!(◎_◎;)
・・・と思ったら「別の人と会わなければならないので」ということで3人で別のところに行ってしまった・・・(>_<)
だいたいワシは全ての人と初対面なのだ!!
担当者がワシをその初対面の人達の中に放り込んでフォローもせんとはどういうことじゃい!!
・・・などと思ったのも最初の数回のみ(笑)
もう慣れたのでまたワシひとりで地元の人達と飲むことになる・・・
いや〜朝まで開いてるという地元の人御用達のこのレストランが美味かった!!
歴代10位には入るベストレストランであったぞ!!!
まず入り口で食材を選び、料理方法を指定して注文!!
いや〜この右側の周りにパンが並んでいるこの料理、
実はこれ魚の卵の料理なのだが、
正月なんかに甘く煮込んだりするアレね、
それを地元風調理法で辛い味でツマミにぴったり!!
ワシなんかそれずーっとチビチビ食いながらビール飲んでたもんね!!
あとその向こう側のナスの炒め物は、
上海にも近いのもあって上海料理のように甘いのだが、
それも辛く料理されていて非常に上手い!!
ちりめんじゃこが辛いのはビール党には非常に嬉しいことです!!
地元の人が
「あ、Funkyさんは辛いのが好きでしたね、辛い料理頼むの忘れてました」
と言ってたが、ほぼ全部辛かったぞ!!(笑)
海鮮が美味しい街は青島とか色々あるし、
辛い料理は四川とか貴州とか色々あるけど、
海鮮が辛い料理はここが初めて!!
実に美味な料理でした!!!
次の日は朝からパール倶楽部にお邪魔してちょっと講義などをして、
その日はもう夜の飛行機を待つばかり・・・
つまり暴飲暴食の一日である!!(笑)
カニやらサザエやら海の幸満載なのだが、
特筆すべきはこの生ダコの地元風味!!
半生のコリコリしたタコが辛く味付けされていて超美味!!
魚もちょいとピリ辛な味付けで、この辺の料理の特色を垣間見た食事でした!!
さて食物の話ばかりではない!!
この街・・・実は名も知らぬ何もない街だと思ってたら色んな伝説の街であったのだ!(◎_◎;)
まず孫悟空の生まれた山「花果山」があるっつうのは置いといて、
実は日本人ともゆかりの深い「徐福」の生まれた村があるのがここであると言う・・・
徐福伝説にはいろんな説があるが、
「不老不死の薬を手に入れに行く」と言って秦の始皇帝を騙し、
3000人の若い男女と共に日本に流れ着き、
徐福=神武天皇とする説や、
文明の遅れた日本を当時の最先端の文明で征服して今の日本人の祖先となったとか、
諸説入り乱れる中、ワシにとってはどれもロマン溢れる話だなと思っている。
実在の人物ではないという説もあるが、
それにしては日本中に「徐福の墓」というものが残されていて、
そんな徐福伝説の中の日本のひとつの街「和歌山県新宮市」からこの連雲港にやって来て日本料理屋を営む山口さんという日本人にお会いした。
お隣はまるで徐福伝説に導かれて谷口さんに嫁いだという地元の奥様。
またこの方がよく飲みよく喋り、非常に楽しい奥様で、
結局夜までの時間はこの奥様と徐福伝説やいろんな話をして過ごした。
日本人が50人しかいないというこの街で、
たった一軒の日本人経営の日本人居酒屋で、
和歌山の珍しい日本酒や初めて食べる和歌山の鯨の燻製など、
まるで徐福伝説によって海を越えて和歌山にワープしたかのような時間を過ごさせて頂きました。
連雲港よいとこ是非またお邪魔したいものだ!!
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