
2015年9月10日
抗日ドラマの音楽?!(◎_◎;)
久しぶりにテレビドラマの音楽の仕事が来た。
監督から資料が送られて来て、サンプル映像を見たら戦争モノ!!
爆弾ドッカンドッカンでこりゃメタルがふんだんに使えそうな映画である。
以前やった「上海森林」というドラマではテーマソングにX.Y.Z.→AのWINGSの中国語バージョンを使わせて頂いた。
通常テーマソングはタイアップ先の歌手とか、主役の役者とかのヘタクソな唄で録音されるのだが、
X.Y.Z.→Aのバージョンを聞かせて
「これを歌える歌手が国内でいますか?!!」
とアシスタントの方言(FangYan)が力説して二井原の中国語バージョンがそのまま使われることになった。
二井原凄いなぁ・・・
今回は戦争映画と言っても、
サンプル映像を見る限り近代兵器みたいなんはバンバン使われてるし、
隊長は美人兵でセクシーなタンクトップを着て、長髪なびかせてばっちりメイクしてるって何よ・・・(笑)
などと突っ込みながら見ていたのだが、
よくよく見るとこれ、国民党軍が共産党軍とアメリカ軍と手を組んで日本軍を打ち破るという・・・
抗日ドラマ?・・・(注:「反日」ではないからね)
まあ中国の映画とかドラマは抗日が多い。
実は前回の「上海森林」も最期には戦争シーンで抗日となってた。
これはやっぱお国柄である。
映画会社としては多額のお金を投資して土壇場で国からストップがかかったら大赤字であるが、「抗日」と付くとまずはストップがかからないのだ・・・。
まあいい、仕事は仕事である。
問題は方言(FangYan)がちゃんと交渉ごとをまとめてくれるかどうかである。
監督側とつないでギャラの交渉をするのだが、
こいつは何故かワシの値段をむっちゃ高く設定するので困る。
そりゃ前回の「疯狂的石头」は日本円で100万かからずに1本の映画音楽を作ってしまって、
それがタイタニックを抜く興行成績を稼ぎ出したんだから、
ワシの名前と共にその安いギャラも有名になってしまい、
何かというと安い仕事ばっか来るのでそれを阻止したいのもわかる。
しかしただでさえ映画より安いテレビドラマの仕事である。
その何倍もふっかけるのはふっかけ過ぎではないか?・・・
前回も寧夏電視台の仕事で法外な値段をふっかけて企画自体がボツとなった(>_<)
「ファンキーさんの名前は今やブランドなんだから安い仕事なんてしてはいけません!!この値段は最低の値段です!!」
ってあーた・・・ワシ仕事せずにごろごろしとるぐらいやったら安くてもええから仕事したいのよ〜・・・
ギャラ交渉は今日から始まるらしい。
なぁ〜安くてもええからこの仕事取ろうよ〜・・・
真面目だけが取り柄の頑固で融通のきかないこの男、
いくらで交渉して仕事を取るのか断るのか・・・