
2015年7月11日
全中国ひとりドラムツアー2015年 山東省「東平」前夜
「9日の夜に現地入り出来るか?」
担当者のShaからそう連絡が入ったが、あいにく9日はライブである。
「じゃあ10日の朝のチケットを取っておくから・・・」
そう言われて北京南駅へと向かう・・・
临沂(LinYi)の劉老師から「待ってるよ〜」とメッセージもらったのでてっきり目的地は「临沂(LinYi)」かと思ったら・・・
朝ビール飲みながらチケット見たら、何故かチケットは泰安まで???
まあこのチケットを渡されてるんやから乗るしかないやろ・・・
着いたら誰かが迎えに来てどこかに連れて行かれるだろう・・・
とか思いつつ、9時に泰安に着いたら「東平の冯老师」とやらが迎えに来てくれた。
相変わらずこちらは全然知らないが向こうは一発でワシを見つけて車に乗せる。
揺られること3時間(寝てたのでよくわからんが寄り道も結構していたようだ)、
「東平」というところに着いて、昨夜から来ているSha達と合流!!
そしてメシ!!
連れて行かれたのは木造の船を改造したレストラン。
聞けばこの地は水滸伝の舞台となった土地らしい・・・
水滸伝の白酒と名物の魚料理・・・まあこれはいいだろう・・・
出た〜!!!蝉の素揚げ!!!
同じく山東省やったなぁ・・・
調べてみたらお隣の临沂(LinYi)ではないか!!
この時に初めて出された・・・
まあ味はと言えば川エビの唐揚げみたいなもんで、
まあ食えと言われれば食えないことはないけど、
あれから何度かいろんな街で食わされたけど、
よく見ると地元の人がパクパク食ってんの見たことないのよな〜
ゲテモノか!!ゲテモノなんだな!!(笑)
蝉の後にこれを見るとゲテモノに見えるが、
これは小魚を揚げて酸辣汤の中に入れているもの。
日本のように新鮮な海の魚をそのまま醤油で食べれるような食文化と違い、
黄河の泥魚や湖の沼魚をどれだけ美味しく調理するかというのが中華料理の歴史なんだなと感心・・・
水滸伝の登場人物になったような気分で楽しく飲み食いし、
それから連れて行かれたのが近所の水滸伝電影城!!
まあ映画の撮影をしたりする水滸伝テーマパークのようなもんである。
最後のはShaが「是非ここで」というので写真を撮ったのだが、
何やら水滸伝には武大郎という小人の登場人物がいてその家なのだそうだが、
何やら絶世の美女と結婚して弟が武道の達人でどうたらこうたらと・・・
まあワシは水滸伝はまだ読んでないのでふんふんと聞いてたが、
ちょっとネットで調べてみると・・・(これ)
どうしようもない悪妻に殺される男の話やん!!(>_<)
なんで?なんで?なんでワシの写真をここで撮りたかったの?
教えて!!!
・・・さっそくAmazonで水滸伝をポチっ!!
帰国したら読んでみよう・・・
さてワシは白酒コップ1杯とビール4本飲んだのでふらふらで、
そのままホテルに帰って仮眠!!
そしたらすぐに起こされて晩メシ!!(>_<)
街一番のレストラン、なんとレストランの中に川を作って魚も泳いどる!(◎_◎;)
なんと池まで作って船の上で食事が出来るようになっとる!!!(◎_◎;)
巨大魚が出て来るが・・・もう食えんし〜もう飲めんし〜・・・
ところが「もう飲めん〜」というわけにはいかないのだ(>_<)
手を伸ばして料理を食されている人が、実は地元のお偉いさん!!
政府とうまくやっていかないとイベントなど打てないこの国では、
こうして地元の偉い人と酒を飲むのは「大きな仕事」なのだ。
もちろんワシにはあまり関係ないことなのだが、
外国からのお客さん本人が参加せずには事もうまくは運べない・・・
またお偉いさんと飲む酒ってあんまり美味しくないのな・・・(>_<)
そのくせ強く酒を勧めて来る人もいて大変(涙)
この人もそのクチで、グラスに並々と白酒を注いで、
とりあえずそれを飲み干してから全てが始まるといった具合・・・(>_<)
まあ「6口で飲めばいい」ということで、最後には半分残った白酒をイッキした・・・
見れば酒を全然飲めないという冯老师もビールで頑張ってイッキしている・・・
「野蛮な風習だなぁ」と思えばそれまでである。
だが、メンツを重んじるこの国の人はみんなそうやって生きている。
「こんな野蛮な風習」とそれを切り捨てることは、
この国で生きているそういう人たちを切り捨てることである。
ワシは別にお偉いさんが大事なのではない。
こうやってワシをこの土地まで呼んでくれて、
飲めない酒を一生懸命飲んでまで明日のイベントを成功させようとする、
こんな地元の「朋友」こそが大事なのである。
お偉いさんが酔いつぶれ、
お付きの人に連れられて退散する・・・
そこからが朋友たちの飲み会である。
「Funkyさんお疲れ様でした。
私たちは飲みに行きますがどうしますか?
ゆっくりホテルで休んで頂いても・・・」
敬老精神(笑)の進んでいる国民である。
ワシはたいがいここでホテルでバタンQ(死語)である。
こうして初日が過ぎ・・・って音楽なんか何もやってないやないの!(◎_◎;)
はい、いつものことで御座います。
イベントは明日の夜ですから、明日の昼着いても全然大丈夫だったところ、
今日一日こうやって飲み食いして、
もし予定が空いてたら昨日の夜も一緒に飲み食いしたい、と・・・(笑)
「お前がドラムが叩けなくなるまでこの活動を続ける!!」
とShaは宣言するが、
ドラムが叩けなくなる前に暴飲暴食はもうぼちぼち出来んなるぞ・・・(笑)
翌日の本番に続く・・・
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