
2015年5月31日
推乐队The Push
北京音楽業界のドンのひとりでもあるLaoLuanからの紹介で加入したピンクフロイドのようなバンド「推乐队The Push」のライブが今月23日に開かれた。
いや〜舞台装置や照明にもこだわる彼らのこと、
布衣のように着の身着のままでふらっと行って歌って帰るというわけにはいかない・・
専属の照明スタッフは朝の10時から会場に入ってメシも食わずにセッティングしてようやく本番に間に合うという有様である。
昼過ぎに会場に来てみたら、
狭いライブハウスのステージに山ほど照明が組まれていて、
しかも電源の形状がライブハウスのと合わずにハンダ付けするところから作業が始まったということである・・・
プログラムを流す専属のスタッフがいて、
メンバー全員がイヤモニでクリックを聞いて演奏する。
まあクリックに合わせてドラムを叩くのはお手のもんではあるが、
何せ彼らの曲は全てがテンポが遅いので逆に大変である。
こちらから聞けます(外国からでも大丈夫かな?)
サウンドチェックが終わると控室ではたくさんのマスコミが詰めかけていて囲み取材が始まる・・・
なんとこのマイクの数!!(驚)ワシはとんでもないバンドに新加入したのではなかろうかと思ってしまう・・・
囲み取材はこれでもかこれでもかと延々続き、開演時間の21時になっても終わらない(>_<)
まあ中国はそういうところ時間にはルーズなのでいいかと思っていたが、
控室から会場に降りてみると・・・
なんと山ほどの客がいたのでびっくりした!(◎_◎;)
この満場のオーディエンスが大盛り上がり・・・
というわけではない。
何せ彼らのデビューアルバムのタイトルは「发呆(FaDai)」
辞書で調べてみると
「動詞 (びっくりしたり,別のことを考えて)ぽかんとする,ぼんやりする,きょとんとする」
という意味・・・
ボーカリストが冒頭のMCで
「我们是推乐队。今天大家一起发呆」
とつぶやく。
通常ロックコンサートでは「一緒に盛り上がろうぜ!!」と言うのに対して、
彼らは「一緒にぼんやりしましょう」と言うのだ(驚)
500人を超えるオーディエンスが全員ぼんやりしてステージを眺める。
さしずめ照明ショーをぼんやり眺めに来るコンサートというところであろうか・・・
これだけ照明を当てられたら当然ステージは暑い・・・
頑張ってドラムを叩く・・・
彼らの曲の中でも少しは派手な曲の冒頭ではちゃんとドラムソロもくれていたが、
全曲クリックに合わせるので小節が少しでもずれてたら大変である。
その他ちゃんとロートタムを叩くソロ部分ももらっている。
いや〜日本ではなかなかこんなソロは出来んから楽しいなぁ〜(笑)
まあ持ち込む設備が多すぎてそう頻繁にはライブをやれるバンドではないが、
次は一応7月31日に上海でのライブが決まっている。
あとワシは最初マグロ漁船のスケジュールとぶつかっていたのでNGを出していたが、
6月21日の寧夏音楽フェスティバルにも出演が決まっていたらしく、
ちょうど老呉(LaoWu)からお誘いが来たので日本から小畑も呼んで老呉(LaoWu)のバンドで参加する。
どうせいるのだからということで推乐队The Pushでも叩くことになるだろう・・・
ロートタムも持ち込んで、照明もまた持ち込むんか?
イベントでの出演って彼らどんなやろう・・・
いろんな意味で楽しみである。