
2014年6月 9日
ひとりドラム亜洲巡演ミャンマー終了!!
バンコクでの怒濤の打ち上げを途中で退席させて頂いて、
ホテルに帰ったらもう目がしょぼしょぼ・・・
すぐバタンQ(死語)で1時間ぐらいの仮眠で4時起きしてミャンマーへ旅立った。
飛行時間が1時間もないので飛行機の中でも眠れないし、
朝8時過ぎに着かれても困るのよねぇ・・・(疲)
空港にはLive Bar X.Y.Z.→Aの系列店でもある居酒屋「勝」の店長であるゆっこ嬢が迎えに来てくれていた。
助かるのよね〜結局空港ではドルかユールかシンガーポールドルしか両替出来んかったし(>_<)・・・
こんな早くにホテルにはチェックイン出来んじゃろということでまず店に行って1週間分の洗濯物を洗濯した。
助かるのよね〜世界各地に系列店があるって〜・・・
その後店のスタッフと一緒にビルマカレーとミャンマービール!!
午後は爆睡して小屋に向かおうとしてたのぢゃが、
美冬嬢のダンナ様MyoMyoに頼んでいた機材が15時に店に入るということであたふたと小屋に向かう。
今回の小屋はラテン料理の店「Latin Restaurant salud」、本店は西日暮里にあるらしい。
着いてみるとトラックに山積みの機材が届いていた・・・
おいおい「ドラムセットと簡単なPAシステム」と言うたやろ(>_<)
4人掛かりのスタッフで機材を搬入するが、お国柄が出るなあと思ったのが、
ドラムセットは裸で積んであるのにスタンドケースが手作りの木箱のケース。
いや、ええのよ、ちょっと持ち運びに重いけど頑丈やし・・・(笑)
そして申し訳程度にスティックが2本だけドラムセットに置かれておる・・・
あのね、こちらのドラマーはスティック自分で持って来んの?・・・
それに2本だけ裸でぽんと置かれたってこれって折れたらどうすんの?・・・
突っ込みどころ満載なのであるが、それより「お国柄」なのはこの配電盤!!
やっぱこちらの電力事情は非常に厳しく、
どデカい木箱に電圧安定器を入れてそれを機材と共に貸し出さねばならない事情があるのだろう・・・
・・・ていうか、ひとりドラムにこんな大きなミキサーやどデカいPAシステムは要らんのやけど・・・
マイクをいっぱい持ち込んでスネアとかタムとかにマイクを立てようとするスタッフを制して言った。
「こんな狭い店でドラムは生音で十分です(>_<)」
っていうか生音でも相当ウルサいんですけど・・・(涙)
バンドがフルで入れるようなPA設備持ち込まれても・・・
伴奏流せたらそれでええんです・・・モニターも別に要らんし・・・(困)
最初「機材費が10万チャットかかります」と聞いた時、「高っ!!!」と思ったけど、
日本円に直して高々1万円。
ドラムセット借りて運んでもらったら軽くそれぐらいはかかります。
蓋を開けてみたら4人のスタッフでバンドがフルで演奏出来るPA設備を借りて4万円は安いなぁ・・・(驚)
なんじゃかんじゃで客入れ開始!!
・・・と思ったら「ライブ」というよりは「ディナーショー」の乗り!(◎_◎;)
ちょっと失敗だったのは日本人客がほとんどだと思って日本語で長いMCをやってたのだが、
実は後になってわかったのだがミャンマー人のお客さんも多かったというところだ。
お父さんに連れられてやって来た21歳のドラマーMoeくん、
「僕はアマチュアドラマーですがヘビーメタルを愛してます!!」
開口一番そう言った彼と、それを包みこむようにニコニコ笑うお父さん。
だからこの国は好きなのだ!!
最初にミャンマーにやって来た時、初めて北京に行った時と同じ「匂い」がした。
何かしらその時と同じ「わさわさ感」を感じたのだ。
別にこの国の「ロック」にまだ触れたことはない。
でも街角にどデカいロックバンドの看板が掲げられてたり、
この若いドラマーの発言と言い、この国のロックは熱い!!と感じる何かがある。
24年前のあの時、ここと同じ匂いがした北京の街角でロックを目にしたり耳にしたりすることはなかった。
でも確かにロックは存在していて、それが地下クラブから大きなムーブメントとなって今がある。
「中国人は怒れる民だから大きな音の音楽を好む」
とその時知り合ったロッカーは私にそう言った。
軍事政権下で生き延びたこの若きドラマーのお父さんは、
息子がこうしてヘビーメタルを愛してドラムを叩くことをどのような気持ちで見ているのだろう。
ミャンマーは素敵だ!!それだけではないのだ!!もの凄い素敵な話を聞いたのだ!!
この店のママさん、まいこさんとライブ終了後に飲んで聞いた衝撃的な話は次のブログで・・・