
2014年4月26日
頑張れ若い衆!!偉くなるのぢゃ!!
手数セッションとのジョイントツアーファイナルから翌日にはVoThMのツアーに出ていた。
最終日は豊橋だったのぢゃが、その翌日には名古屋空港から北京に飛び、
帰りは関空に降り立ってそのままひとりドラムツアーとなる。
飛行機のチケットというのはかなり前から押さえないと安いのがないので、
元々はパールの全中国ドラムクリニックツアーがあるというので押さえていたのだが、
またこれが中国なのでころころ予定が変わって結局何もないのに北京に飛ばなくてはならない。
キャンセルの値段も調べたりしていたのぢゃが、
よく考えたらひとりドラムツアーの翌日から和佐田と三田くんのブルースバンドのツアーにつながっていたので、
ずーっと東京にいないので今抱えている日本の仕事のドラムをレコーディングするスケジュールがない。
じゃあということで北京でその仕事のドラム録ればいいやと思ってたら、
ぽこんとまた別のレコーディングの仕事が入って来た。
中部国際空港から北京に着いてそのスタジオに直行する。
見れば若いアレンジャーである。
よく聞くと一度ワシの院子(ユエンズ)に来たことがあると言う。
(若い衆数が多過ぎて覚えられないのよね〜)
偉くなったのう・・・
こんなに売れてる歌手のプロジェクトをプロデュースして、
全権を任されて一存でワシのような高いギャラのドラマーを自分の意志でブッキング出来る・・・
中国の音楽界においては結構なポジションにいると思うぞ。
そしてワシのレコーディングが終わるのを待ち構えていたかのように現れたのがベースの韓陽(HanYang)、
この曲のレコーディングベーシストとしてブッキングされていたのだ。
韓陽(HanYang)こそうちの若い衆の中の若い衆、
何せ彼の初めてのスタジオ仕事はワシが与えた仕事で、
それをきっかけに今では売れっ子のスタジオミュージシャンになっている。
二人が顔見知りなのも同じ世界で生きてる証拠、
何やら話が盛り上がっているようなので聞いてみるとまた別の若い衆の話題である。
趙兆(ZhaoZhao)というキーボーディストがいて、
Jazzが弾けるというので韓陽(HanYang)とトリオでよくライブをやっていたのだが、
それがこのアレンジャーの大学の先輩に当たるらしい。
彼には「ゴースト(笑)」として映画音楽の仕事なんかを振ってて、
「仕事を振ってもクライアントとは接触させるな」
という原則が日本にもあるだろうが、
ワシは別にその後クライアントと直で仕事やってもらって構わないと思っているので直でつなげたら、
案の定その後はそれをきっかけに映画音楽の仕事を直で受け始め、
しまいには北京オリンピックの閉会式の音楽のひとつを制作するほどになってしまった。
そういうことを嫌う人間もいるが、ワシは別段イヤではない。
若い衆はワシを踏み台にしてどんどん大きくなればいいのぢゃ。
どうせワシは映画音楽みたいな仕事を一生毎日やり続けるのも困るのでやりたいヤツがやればそれでいい。
最近趙兆(ZhaoZhao)は最近ではもっと偉くなって
いろんな大きな仕事をしている、「あいつ凄いよなぁ」という話題である。
おい!!最近ピアノトリオに来なくなったと思ったら偉くなっとったんかい!!(笑)
韓陽(HanYang)と会うのも久しぶりなので、
彼のベース入れが終わるのを待って一緒にメシを食いに行った。
見れば1曲分の報酬として結構分厚い札束を受け取っていた。
「最近1曲いくらで弾いてるの?」
と聞いたら、もう全盛期の頃のワシと同じギャラになっていたのでびっくりした。
偉くなったのう・・・
ちなみにワシは今ではもっと高くしていて、
どうしてもという人だけが呼んでくれればいいと思っている。
そうすることによって腕のよくてまだ値段の安い若い衆に仕事が廻ればいいではないか。
メシを食ってたらドラマーが呼ばれてやって来た。
一度紹介したことがあると言うが覚えていない(>_<)
若い衆いっぱいいるからなぁ・・・
向こうは覚えているがこっちはなかなか覚え切れん・・・
韓陽(HanYang)が彼を呼んだのは「相談に乗って欲しい」ということだった。
彼はロックドラマーで、バンド系の仕事は多いのだが、
レコーディングの仕事をしたいと言うので韓陽(HanYang)が趙兆(ZhaoZhao)の仕事を紹介したのだがうまくいかず悩んでいると言うのだ。
韓陽(HanYang)はずーっとワシの仕事っぷりを見てるので、
それを例にいろいろアドバイスをして来たそうだが、
今日ここに本人がいるんだから直接聞けということである。
ドラムのことならなんぼでも教えてやるぞ〜
まあ自分の覚えたことはもったいないから人に教えないという人もいたが、
ワシは全然気にしない。
ワシのプレイは生き様から来とるからマネしても叩けないのよね〜(笑)
というわけでしこたまドラム談義、というよりレコーディングにおけるプロデューサーとのコミュニケーション方法ね。
まとめるとこんな感じである。
プロデューサーってドラマーじゃないからね、
彼らの言うこと真に受けちゃダメよ。
今日の仕事だってね、アレンジャーはサビの繰り返しでタムを入れている。
一応仕事だからその通りに叩いてみるけどね、
要は「盛り上げたい」というのが彼の場合タムだっただけで、
他の手法でもっと盛り上がったらそれでいい。
要はその言葉の内側にある「どうして欲しいか」というのを感じ取って形にするのが仕事ぢゃよ。
まあこればっかりは経験がモノを言うということで、
明後日うちでレコーディングするワシの仕事で叩いてもらおう。
大丈夫、慣れればすぐにレコーディングなんか出来るようになる!!
要は経験値です!!
頑張るのぢゃ若い衆!!
みんな偉くなってワシに美味いものを奢るのぢゃ!!!