
2014年4月10日
全中国ひとりドラムツアー2014年 河北省「石家庄」
見れば2008年から始まったと言うから、
もうこのツアーも足掛け7年かぁ・・・凄いなぁ・・・
もう「ドラムクリニック」とは名ばかりで、
ひとりドラムを披露するコンサートとなってしまっているのでタイトルも変えました。
「全中国ドラムクリニックツアー」→「全中国ひとりドラムツアー」
問題は「どの土地に行け」とメール等で指示が来るだけで、
本当にひとりでその土地に行かねばならないのな・・・
ひとりドラムツアーに相応しい・・・(涙)
担当のShaは、ワシが60歳になっても70歳になってもワシがドラムが叩ける限りこれを続けるこれを続けると約束した。
ドラムが叩けるより酒が飲めるかというのが心配なんですが・・・
まあ現地の地ビールと食ったことのない美味しい料理が食えるのならひとりでどこにでも行きますよ〜
さて本日のドラムセット
この素敵なペインティングは現地の人がやったのか、
はたまたShaが勝手にこんなデザインにして中国で売っているのかは定かではないが、
なかなか素敵なペインティングである。
しかし相変わらずタムの口径が小さいので困るのが中国である。
なんで中国人って小さいタムが好きなんやろうなぁ・・・
ズドンと言わんやんズドンと・・・
タカトンとかオカズを入れる時に小さなタムが正面にあるとガクっとするので、
幸いアダプターがあったのでイアンペイス系に左に寄せる。
こうすればちゃんとタカトンと叩けるしぃ・・・
ワシはベルやチョッパーなど特殊シンバルは叩かないので本当は必要ないのぢゃが、
まあこれも商品の見本市みたいなところがあるので一応セッティングする。
ドラムソロの時には頑張って少しでも叩こうとするのぢゃ!!
大変なのぢゃ・・・
本編が始まるとオーディエンスは過去にないほど熱狂的でびっくりした。
先日まで手数セッションと五星旗3rdのツアーで廻っていて、
菅沼孝三とツインドラムに慣れていたのでちょっとシンドかったな・・・
バンドと違って、ひとりでステージに立つ(座るぢゃが)となると、
そのバンド全員ぶんのオーラを背負ってひとりで出さなければならないので疲れるのよね・・・
でも司会者も送り出しの時に「その人間力には敬服しました」と言ってたが、
とどのつまり所詮音楽は「人間力」なのよね・・・
手数とのツアーが終わって2日間移動だけで仕事をしてないわけだから、
この1時間ぐらいは燃え尽きるつもりでオーラを出し切らなければならない。
これをやれないならワシらの人生なんて遊んでるだけである。
「まくどなるどデばいとスルガマシネ!!!」である(笑)
さて、汗だくになってステージを降りたらいつものサイン会。
多い時にはShaが作ったポスターに1000枚以上サインをするが、
今回は何と金を取っていた!(◎_◎;)
いや〜何十本も廻ってるけどサインして金取ってんの初めてやな(笑)
一人10元(約150円)やけどちょっと高いな(笑)
ホンマにそんな価値があるんやったらワシ毎日でもサインするで・・・
まあこのサイン代でワシの今回のギャラになるかどうかは別にして、
それよりももっと高い飲み食いへと直行する。
今回は「牛の頭」を食うぞとのこと。
何と素敵なレストランではないか・・・
しかしまぁ中国に20年以上いて、
全国の美味いモノはほとんど食い尽くしたと思ってたらまだまだ食ったことないもんがあるんやな・・・
牛の頭!!
いや〜大きさ比較にタバコを手前に置いたけど、やっぱデカいわ〜・・・
10人でも食い切れなかったと言うが、
なるほど食っても食ってもなくならない(笑)
だいぶなくなって来るとなかなかリアルになってくるぞ・・・
骨はしゃぶりません!!(この写真はヤラセです)
目玉はちゃんと食べます!!
ワシはもう腹一杯だったのでShaに譲ったのよね〜
次来た時は食うわ〜・・・
さてこの石家庄、私にとっては少々縁が出来た土地である。
明日からリハーサルをやる老人バンドもそうだが、
元秘書の美女が嫁いだ先がここなのよねぇ〜・・・
数年に一度ぐらいしか会わないが、今回も久しぶりに会って相変わらずの美女だった・・・
「私たち知り合ったのいつだっけ・・・2001年?」
と言うのでちょっと調べてみたら、2002年だった。
この時に使ったスタジオで小間使いをしてたのが彼女である。
当時15歳だと言ってたが、今日聞いたら85年生まれだと言うから情報が違うのか、
はたまた彼女は貧乏な生まれで学校にもちゃんと行ってなく、
戸籍もなかったという噂なのでその辺は定かではない。
あまりの美少女だったのでそれから連れ回しているうちに張張(ZhangZhang)が知らぬうちに彼女にしてしまっったり、
いろいろあったがワシにとって思い出深いのは彼女がモデルにならないかという話の時だ。
いや〜あの時はジョギングする振りをしてそのスタジオに行き、
「いや〜ちょっと近くまで来たんで寄ったんだけどね」
と前置きして、
「あの話さぁ・・・断ったら絶交だからね」
と念を押して帰ったが、結局断った。
ワシはちょっと怒って彼女に詰め寄った。
「じゃあ君の夢は何なんだ?!!」
彼女はその時たしかこう言ったのだ。
「私は学校に行きたいの。勉強したいの」
その時はちょっと涙したぞ・・・
まあ額面通り絶交することもなく今に至るが、
思い出話の中で、
「あなたの中国語の本手伝ったでしょ」
という話になった。
これである!!
「あの時の写真ある?」と言われたので探してみたがなかったぞ・・・(涙)
いくらデジタル時代になって写真が無尽蔵に保管出来ると言っても、
探し当てられなかったら役に立たないのよねぇ・・・(悲)
確か18歳の誕生日かなんかに化粧品でもプレゼントしてやろうと思って、
化粧品屋に行って「化粧品下さい〜」と言っても「何をお求めですか?」で埒が明かない。
「初めて化粧をする娘には何をプレゼントするのがいいですか」
と聞くと、
「とりあえずその方の写真を見せて下さい」
と言うのでこの写真を持って行ったのだ。
そうすると店員さんが「まあ何と綺麗な娘さん」と驚いたのを覚えている。
そんな彼女ももう1児の母。
「結婚してよかったと思ってる。今は幸せよ」
と語る彼女を見てビールも少しだけ美味くなったぞよ。
隣はそれを射止めた旦那さん。
ちょっと憎たらしいけどいつまでもお幸せに〜
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