2013年2月27日
持ち込み成功!!
北朝鮮で買って来たものは税関で見つかると全て没収されてしまう。
北朝鮮のVISAは別のぺらぺらの紙で渡されてパスポート自体にはハンコを押されないのだが、中国に入国して出国、その後一週間空いてまた中国に入国して出国というハンコになり、
去年はワシはパスポートを盗まれてそのまま新しいパスポートだったのですぐに発覚してしまい、お土産も全て没収されてしまった(悲)
あれから1年、もうパスポートにはいろんな国のスタンプが押されまくっているので、今回はそのままノーチェックで日本に入国出来た。
まず、米田渡の3人は3人ともタバコを吸うので北朝鮮のタバコ!!
ワシ自身タバコは吸わんのでどんな味かようわからんが・・・(笑)
そして最近めっきり弱くなったおふくろのために朝鮮人参茶と朝鮮人参仁丹!!
そして何故かスケソウダラ!!!
何故に北朝鮮からスケソウダラ?
これには実は深いわけがあるのぢゃ・・・
あの国に1週間居ると、ちょうど折り返し地点の4日目ぐらいに非常にヘビーになる。
やはり毎日が物凄く緊張しているのだ・・・
そしてそれを過ぎると峠を越してやたらハイになる。
今回は荒巻の他に日本からふたりスタッフが来てたのだが、
毎日毎日このスケソウダラをつまみにホテルの地ビールを飲んでいて、
5日目に「これを買って帰ろう!!」ということになった。
三杯酢にワサビを入れてこれをちぎってしゃぶりしゃぶりしながらビールを飲むと絶品なのだ。
確かホテルの売店に置いてあった気がするのだが、
この連中の情報では
「なんか昨日より少なくなってましたよ」
ということで、5日目の夜に
「ほな売店に残っているの全部買って帰ろう!!」
ということになったのだ。
ところが案内人ももう寝てしまっているので言葉が通じない。
「全部くれ!!」
と言ったら何と売店のお姉ちゃん冷凍庫の中から全部出して来た(慌)
その数全部で70匹!!!(凄)
「いや・・・こんなに要らんし・・・」
と言おうと思うのだが言葉が通じない。
もうレジを打ってしまったということでキャンセル出来ないと言う(困)
また北朝鮮は支払いは外貨で、
ドルやら人民元やらユーロやら日本円やら、
お釣りが要らないようにいろいろ組み合わせて払う。
「私は日本円ありますよ」
「私はドルありますよ」
ってな感じでそれぞれが小銭を持ち寄るのだが、
みんな酔っ払ってハイになっているので、
その後この3人の間の通貨は「スケソウダラ」ということになってしまった(笑)
全部で「70スケソウダラ」、
あんたは31ドル出したから「15スケソウダラ半」、
とかそんな感じで貸し借りが成立する。
そしてそれぞれ分をそれぞれ自分が持って帰ったというわけだ。
今度その2人はワシがライブやってる時にスケソウダラを持って店に来るそうである。
支払いはもちろんスケソウダラ(笑)
ビールは「2スケソウダラ半」、つまみは「2スケソウダラ」とかいう支払い方である(それも困るが)
まあ、とか言いながら何じゃかんじゃで食ってしまうだろう。
持ち込み料は「1スケソウダラ」なので持ち込み分と合わせて「2スケソウダラ」払ってもらおう・・・(笑)
・・・てなアホなお土産だけではない!!
なんと極めつけは北朝鮮製のタブレット!!!!!!
ちょっと前にネットで北朝鮮初のタブレット端末のレポートをしてた人がいたが、
これは正真正銘の最新式である!!!
もちろん普通の旅行者は手に入れることは出来ないが、
コネというコネをフルに使って何とかGETした。
ちなみにまだ電源は入れていない。
週刊アスキーと共にゆっくり分析して後にレポートしたいと思う。
週刊アスキーは「分解したい」と言っているが、
考えてみたらこれって、人工衛星を軌道に乗せたあの国の誰も知らない科学力の実態を分析することにもなり、我が国の国防にも役に立つのでは・・・(スゲ〜)・・・
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Posted by ファンキー末吉 at:21:16 | 固定リンク
2013年2月19日
今日からまた北朝鮮・・・
「こんな御時世に!!」とまた怒られてしまいそうだが、
ワシが前々からスケジュールを入れているその出発直前にあの国は毎回なんかやり出しよるんだから本当に困ったもんである。
まあ毎回毎回土壇場になるまで本当に入れるかどうかわからないのでとりあえずスケジュールだけは入れておくのだが、
今回は本など出版したりしたので本国にそれが伝わってどのような影響が出るのかも読めなかったし、
まあ入れなかったら北京で飲もうぐらいのつもりでこっちに来てたら土壇場でビザが出たそうなのでやはり行って来ることにした。
昨日はいろいろ持って行くモノを買いに北京の街へと出て行った。
日本国は経済制裁をしてるのだから日本でモノを買って持って行くといろいろ問題が多かろうといつも北京で買い揃えるのだ。
まあ同じことかも知れないが、
どうせ日本国が知らないだけでこの国からは山ほどの物資や金があの国に流れているのだから、経済制裁だけやってほったらかしとけばいいなんて実は何の意味もないのだ。
中国という国は国際舞台では「核実験なんかけしからん!!」と口では言いながら、
裏ではこの手付かずの市場に湯水の如く投資しているのだ。
そりゃそうだ。
中国が開放された時に、いち早く投資した人間は大きく儲け、
遅れて投資した人間はそれでも儲け、
二の足を踏んでた人間は結局儲けることが出来なかったことを、
この国のほとんどの人間は身体でそれを知っている。
あの国が開放された時には今度は一番儲ける人間になりたいと、
全ての商売人はあの国にばんばん湯水の如く投資をしているのだ。
しかし中国人と来たら「儲かる」ことしかしないので、
これから世界じゅうが役に立たない経済制裁をもっと強化したとしたら、
結局は楽器だのドラムの部品だの、
生活に直結しない「儲からない」ものは全部後回しになってしまうのだ。
結局は庶民が、子供達が、弱い者だけが犠牲になるだけで、
上のモノ達はいつの世も甘い汁しか吸わないという図式がここにもある。
取りあえずワシは北京でドラムのヘッドを探した。
20年前、北京でもドラムヘッドなんかどこにも売ってなかった。
あの頃はドラムヘッドだギターの弦だは全部ワシが日本から運んで来てたのだ。
時代は変わって今はこんなドラムショップまで出来ている。
オーナーの宣芸兵だって昔は五道口で小さな楽器屋をやっていて、
そこにワシは呼ばれてサインをしに行ったりしてた。
今では北京有数の巨大な楽器レンタル会社となり、
外国のアーティストなどのリクエストに備えるために全てのドラムセットやパーツを揃えている。
「あんな国に何しに行くんだよ」
彼はドラムヘッドを袋に詰めながら笑いながらワシにそう言った。
「お前らの国だって同じようなもんだったじゃないか!!」
ワシはそう言って笑う。
そう、あの国の今はこの国の数十年前と同じなのである。
この国の「今」がそんなにいいのか?
そりゃ自分は金持ちになったからいいかも知れんが、
お前の子供がいつ大気汚染で病気になったとしてもこの国は何の保証もしてくれんぞ・・・
国の話はもういい。
ワシにはあの国にロックの生徒たちがいるのだ。
部長が卒業して、今は新部長の時代。
笑顔の素敵なハナちゃんや、後輩の一平や、
あとベースのやたら上手かったペコちゃんがいる。
ペコちゃんも来月には卒業なので、
何かチョッパーベースのテクニックを伝授してあげたい・・・
そう思って日本で教則DVDをポチってしまった。
まあ日本にもベースの教則ビデオは数あるが、
例えばワシが江川ほーじんのDVDで勉強してそれをペコちゃんに伝授するのもキモチワルイではないか・・・(笑)
どうせ勉強するならキャワイイ方がいいし、
何よりペコちゃんが江川ほーじんのようになっても困るけど、
KOGAちゃんのようになるなら大歓迎ではないか!!(笑)
というわけで一応このDVDも持ち込んでみるけど・・・持ち込めるかな・・・(不安)
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