
2010年9月27日
全中国ドラムクリニックツアー2010年 河北省「沧州」
もう「沧州」という所からしてどこかわからない。
聞けば河北省だというので北京からそんなに遠くないと思ってたら列車で2時間で着いた。
まあ日本で言うなら新幹線で2時間の名古屋みたいなもんか・・・
着いたらお決まりに現地の人と酒を飲む。
肴はこの辺の名物だという「麻辣火鍋鶏」。
こちらのパール倶楽部の先生から地元の若い衆から、
なんかちょいと偉い人からいろいろいたが、
またもや「中国ロック」の話で大盛り上がり!!
日本車の話とかいろいろ話題は出たが全部ぶっちする。
何せ自分の乗っている車のメーカーも知らないんだから会話にならない。
ワシは中国語教育を全く受けたこともなく、
独学で中国語を習得したんだからこの話題しか出来ないのよーん!!
まあ「中国ロック」に関しては「生き字引」のような人間である。
会話も大盛り上がりのまま酒宴も終え、
ホテルに帰ってこう思う。
「この土地でも友達が出来た・・・」
あの現地の人達の笑顔を思い出す。
「ファンキーさんはほんと、面白い人だなあ」
と笑うみんなに担当の沙泳江がこう言った。
「みんなまだドラム聞いてなくてそれだろ?
明日ドラム聞いたらぶったまげるからな」
今回も心してドラムを叩かねばならない。
早めに入ってチューニング・・・
それにしても日中間がこれほどもめている時に、
日本人名義の演奏会がこんなに大々的に行われているなんて不思議である。
この後ろの垂れ幕、今回は比較的小さなやつだったので、
持って帰ってファンクラブのプレゼントにしよう・・・
さて今日も命を懸けてドラムを叩いた。
「当年とって51歳!!」
といつものMCをぶち上げると客がいつものようにどよめいた。
なんか最近どうしてこんなことをやっているのかと考えることがある。
日本から飛んで来てとんぼ返りをすると完璧に赤字である。
現地で旨いものは食えるが、「趣味」としてはいささか「贅沢」である。
先日黒豹のドラマー「趙明義」と会った時、彼がこう言った。
「あんた一体何をやってんだ?
俺らが行くところ行くところ全部ファンキーさんが来たよ、って・・・。
名実共にあんた中国いち有名なドラマーだよ。
全国であんたのこと知らない人はいない!!」
別に有名になりたくてこんな活動をしてるわけではない。
お世話になっているパール楽器への恩返しもあるし、
何より51歳でこのドラムが叩ける人間が、
中国で「伝説」になろうとしているんではないかと人ごとのように思う。
まあ人生折り返し地点を過ぎて、
「どう生きるか」より「どう死んでゆくか」みたいな時期に差し掛かっている。
嫁よ、子よ。
パパは死ぬ頃には「ひとかどの」人間になっとるじゃろう。
お前達が困った時には中国じゅうの友達が手を貸してくれるぞよ!!
なんてことを考えながら今日も叩きまくりに叩きまくり、
恒例の打ち上げ!!
いやーみなさんワシのツボに入るような店をよー知っとるなあ・・・
ここは羊の脚焼の専門店らしく、
こんなもんが出て来た。
生でかぶりつきたくなるような新鮮な羊肉である。
それを回しながらこんがり焼いて、
焼けた部分から肉をナイフで削いで食べてゆく。
いやー新たな友よ、絶品だったぜよ!!
また来るきにゃ!!!
ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら)