
2010年8月 1日
全中国ドラムクリニックツアー2010年 山東省「临沂」その2
昨日は結局飲むと食うしかしていない。
たったひとりで現地に来て、初めて会った人と飲んで食って、
そいで仲良くなって「また来てよ」と言われるのって、
ひょっとしてドラムを叩くよりも凄い才能かも知れない・・・
と思いつつもう昼飯である。
鶏肉が名物というので「美味しい」と絶賛してたら、
「じゃあ昨日のは辛く炒めたやつだったんで今日は煮込み!!」
というわけでその専門店に連れて行かれた。
鶏が一匹まるごと煮込まれとる・・・
だいたいライブ前の食事ではビールを飲めないのでワシはおとなしい。
食うだけ食ってセッティング!!
毎回毎回違うドラムを叩くわけだからチューニング等が大変である。
汗だくになりながらチューニングを終えるが、
サウンドチェックはまだ出来ない。
PAのケーブルが足りなくて取りに行ってるのだ。
このぐらいは慣れたもんである。
どんな環境でもドラムが叩けるように、
モニターにも頼らない、
外に音さえ出てれば形になるようにシステムを作っている。
なんじゃかんじゃで音が出るようになったらもう晩飯の時間である。
別に腹は減ってないが地元の偉い人と食事をせねばならない。
これも「仕事」なのであるが、
ワシはどんな過酷な移動もどんなドラム環境でもイヤだと思ったことはないが、
これだけは毎回・・・シンドイ・・・
だいたいこれが出番前に食うメシですか?!!!
だいたいワシは今日演奏する全ての曲は1年振りなのじゃ!!
もちろんリハーサルもやってないので、
せめて出番前にはVision Rocks等難しい曲はその構成ぐらい思い出す時間が欲しい・・・
偉い人は何とかワシとコミュニケイションを取りたいといろんな話題を振ってくるが、
ワシがそういう人とそんな会話を出来るボキャブラリーを持ってないのだ。
酒の勢いでも借りれば何とかなるかも知れないが、
あいにく出番前に酒を飲んだのではドラムが叩けなくなってしまう・・・
苦痛の時間がやっと終わって現場へ・・・
すると何とワシの顔がステージいっぱいにこんなに大きく!!!
だいたい1000人も入る会場でドラムクリニックをやろうっつうのが間違えとる!!
もうこれでは「コンサート」のレベルである。
演奏ナンバーを思い出しつつ汗だくで叩いてステージが終わった!!
お決まりの写真大会!!
まあいい!!
どんな楽しみ方をしてくれても、
要は楽しんでもらえればそれでいいんじゃよ!!
現地の人とも仲良くなったし、
「今度は家族連れて遊びにおいでよ」
と言われた土地となった。
そんな土地が中国にいくつもあるワシは非常に幸せもんだと思う。
ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら)