
2009年12月21日
新全中国ドラムクリニックツアー湖北省「武漢」
去年で終わるはずだったこのクリニックツアー、
今年になって追加都市が増えたがその理由はふたつ。
ひとつは
「一度来てもらったが非常によかったのでもう一度来てもらいたい」
もうひとつは
「よかったと聞いてうちもやってみたい」
ここ武漢の状況は後者であった。
つまり彼らにとって初めてのこと、つまり・・・
仕切りが悪い・・・
5時半からだというのに
会場である武漢音楽学院の大教室はまだ前の人が使っているのである。
仕方がないので会場の入り口でチューニング・・・
いやー凄いです!!
写真はばしばし撮られるわ、
中に入れない子供は暴れてじゃまするわ・・・
5時半から始まる予定が、会場が空いたのが5時半、
急いでステージに運び込んでセッティング。
何と前代未聞!!ミキサー卓がドラムの後ろにある!!
地元のミキサーがタムとか全部にマイクを立てようとするのを制止、
「バスドラとオーバーヘッドだけでええねん!!」
マイク立てたってドラムの後ろで調節も出来へんやん!!
だいたいこのぐらいの広さやったらもともと生音で十分やし・・・
全観客の見守る中、1時間でセッティングを終え、イベント開始!!
オープニングナンバーは10人の子供によるメタルナンバー、
それにしても全国各地で課題曲にメタルがあるのは
きっと先生方がみんなロック世代であるからであろう。
いいことである。
なんじゃかんじゃで何とかイベントを終え、
お決まりの地ビールと地元の名産で打ち上げ。
「手数王が6月に来たよ」
と地元の人が言うので菅沼孝三にメールしたら、
「あ?あの小龍包のおいしいところね」
と返事が来た。
小龍包は上海の名物やのになあ・・・
と思ってたら地元の人が、
「もともとこの砂鍋料理も広東省の名物ですが、
武漢は中国のちょうど真ん中に位置するので
東西南北全ての料理がここでは食べられるのです」
と説明してくれた。
コーゾーくんは一日観光する時間があったそうだが、
ワシはもう次の日には日本に帰らねばならない。
「また来て下さい」
という地元のみなさんに
「夏は暑いから春か秋にしてね」
と言うと、
「ここは夏と冬しかありません。
食べ物がおいしいので今度は是非夏に!」
と笑顔で言われた。
50度を超えることもあるという中国最暑の夏を覚悟しておこう・・・
ところでこの新全中国ドラムクリニックツアーも今年はこれで最後だが、
来年からもまだまだ続くらしい。
湖南省や青海省、新彊ウィグル地区などまだ行ったことのないところをブッキング中だと言う。
今日、担当の沙永江が酔っぱらってこんなことを言っていた。
「みなさん、聞いてよ。
俺はな、めったに人を尊敬(中国語で崇拝と言う)したことないよ、
でもね、ふたりだけ俺が尊敬する人物がいる。
ひとりは崔健(中国ロックの創始者)、
そしてもうひとりはこのファンキーなんだ。
この数年一緒にいろんなところを廻って俺は尊敬してやまない。
だって50だぜ!!
俺なんか50になったら何やってるかわからないじゃないか」
アホはウソつかない。
ウソは頭のいいヤツだけがつくもんである。
とびっきりのアホにこう言われるとさすがに
「やってよかったなあ」
と思う。
ワシらの旅も来年、さ来年・・・
ワシがドラムを叩ける限り続くだろうと思った。
ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら)