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X.Y.Z.→A オフィシャルサイト 爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump
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2024年8月25日

世界のどこかにあなたのことが大好きな人がいる

わけあって(何があったかは想像にお任せします)ブログを閉鎖してましたが、ぼちぼち復活していきます。
(過去記事も様子を見ながらぼちぼち復活していきます)

今日のお仕事・・・4万人のドラマーが参加するという中国最大のドラムコンテストの審査員で呼ばれて、この国のスーパー小学生、スーパー幼稚園児の演奏に肝を潰した。

その中にひとりのドレッドヘアーの小さな女の子がいて(後にその子は男の子だと聞いた・・・スマン)、私はその子が一番いいと思ってたが、残念ながら入賞はしなかった。

入賞したのは・・・残念ながら誰が誰だか覚えていない・・・
みんな同じスタイルの手数系で、ヘタしたら叩くフレーズまで全部同じだったのだ。

「どっかにお手本のドラムプレイがあってみんなそれをコピーしたの?」
私は主催者に聞いてみた。

「いや、課題曲はうちが作ったけど、模範演奏は作ってない」

じゃあ誰がこのドラムソロを作ったの?

中国にはそれこそ何千何万のドラム教室がある。
日本は「ピアノやバイオリンは習い事だけどドラムやエレキギターは遊び」みたいな感覚があるけど、中国はどちらも立派な「教育」!!
この現代において、子供達が自由に楽器を選べるとしたらバイオリンを選びますか?(失礼)
ギターは習得するまでに弾き方など演奏法を習得しなければ演奏出来ないけど、幸いドラムはスティックさえ持てば誰でも音は出る。
そんなこんなでドラムを習う子供は日本の数十倍、いやおそらく数百倍多いのだ。

私が行ったことがあるドラム教室で一番大きなものは、生徒が2000人!!!(◎_◎;)

あるドラム教室のチェーン店の「ドラムの先生にドラムを教えに行く」仕事をした時には、その教室は全国に800の分校があると言う・・・
「じゃあここはおそらく中国いちでしょ?」

「いや、中国で4番目だよ」

そんな無数にある全国のドラム教室でドラムを習う子供達の最終目標がこのコンテストである。

そしてここで優勝すれば、そのドラム教室にはまたいっぱいの生徒が集まる。
ドラム教育はこの国では「巨大な産業」なのである。

そんなドラム教室のとある先生が、自分はそんなにドラムを叩けないけど(いいドラマーが必ずしもいい先生とは限らないし、いい先生が必ずしもいいドラマーとは限らないのでそれはどうでも良い)、その先生が一生懸命この32分音符の連打によるドラム譜面を書いた。

そしてそれを・・・売った!!

他の教室の先生達はこぞってそれを買って、子供達はこぞってそれを練習した。
話に聞くと子供達はこの1曲だけを8ヶ月間毎日練習してコンテストに挑む・・・

「これでいい」わけではないが、「これが現実」である。
コンテストの主催者もなんとかこの流れを変えたいと思っているがなかなか難しい。

今回このコンテストに入賞した、いや決勝戦に参加した100人の子供達は、もう全国のどのコンテストに行ったって入賞するのだ。

子供も嬉しい、親も嬉しい、ドラム教室もウハウハ・・・この大きな流れがそう簡単に変わるものではない。

その大きな流れに乗れなかった子供たち・・・私が今回大好きになったドレッドヘアーの子供などは当然ながら落ち込む・・・

だから私はその子に言った!!
「私はあんたのドラムが大好きだ!!今日入賞したどのドラマーよりもあんたのことが大好きだ!!」

私は日本でとても売れているバンドのドラマーだった。
私が暮らしていたその世界は「売れていること」だけが唯一正しい世界だった。
だから私はその世界を後にして中国に逃げて来た。

売れてるバンドがいいバンドなの?
じゃあ売れてないバンドはクソなの?

同様に、
入賞したドラマーがいいドラマーなの?
落選したドラマーはクソなの?

ついでに言おう。
成功して大金持ちになった人間がいい人間なの?
じゃあ貧乏な人間は悪人なの?

世の中なんて、成功する人間よりもしない人間の方がよっぽど多いのだ・・・

「私は(僕は)ルックスが悪いからモテない」と思ってる人たちに言いたい。
モデルみたいな人たちが美人(イケメン)で、他は全部ブスなの?

世界のどこかにあなたのことを一番美しいと思ってあなたを愛する人がきっといる。

同様に、世界のどこかにあなたのドラムが大好きで、そんなドラムを叩くあなたのことがが大好きだと思ってる人がきっといる。

だからあなたは「あなたのドラム」を叩けばいいんだよ!!
私はそんなあなたのことが大好きだ!!!!

このコンテストの入賞者達はある種の「天才」である。
でも「この曲」しか叩けない。

そしてそれは「音楽」ではない。
ある種の「スポーツ」である。

君たちが大人になって、いろんなことを経験して、ある時人生に絶望した時に、ひょっとしたら「音楽」に救われるかも知れない。
その時にやっと君たちは「音楽をやりたい」と思うだろう。

君たちは若い、その時に始めたって全然遅くない。
でもコンテストに落ちたからってドラムをあきらめるなんて全く意味はない!!

あなたはいち早く音楽を始めればいい。
神様はそのチャンスをあなたにくれたんだよ。


爆風スランプが27年ぶりに(年数には諸説あり)新曲を発売した。

ある友達は「Runnerみたいなのを期待してたのに」と言った。
それもそうだろう、Runnerは爆風スランプの代表曲なのだから・・・

でも私はこの曲を作って、この曲を誇りに思う。
こんな曲を一緒にやってくれた仲間を誇りに思う。
Runnerみたいな曲じゃなくてこの曲を発売してくれたレコード会社に感謝する。

日本の皆さんにはあまり理解できないかも知れないけど、中国では私は昔の爆風時代よりも有名になっている。
だから「Funkyが昔やってた暴風楽隊っつのはスゲーらしいぜ」と勝手にそう思われている。

だから私はそんな中国人たちが失望するような作品を出すわけにはいかない。
くだらない曲(Runnnerがそうだと言いたいわけではない)を出すぐらいなら爆風なんかやらない方がいいのだ。

中国では伝説がひとり歩きして、「Funkyはもの凄い大スターだったのにそれを捨てて中国に来た」みたいに思われてるけど、それは半分以上は虚構である(笑)。

ある時期売れてたのは事実だけれども、私は自分の人生で「俺はとっても売れてたバンドのドラマーだったんだぞ」など、そんなことを誇りに思ったことなど一度もない。

でも「口から火を吹き、放尿をし、ステージで脱糞と出産以外全てやった!!」と豪語するバンドのドラマーだったことは誇りに思う。

人生で大切なことなんて、いっ時の名声やあり余るお金なんかじゃない。
「キラキラとした時間」
それさえあれば一生それを抱いて生きてゆける。

もし一度だけ過去に戻れるなら・・・
私は爆風が一番売れてた頃に戻りたいとは思わない。
「こんなバンドが売れるの?」と言われながら、「大きくってすみません号」に乗ってはちゃめちゃやってたあの時代こそが一番「キラキラしてる」時代だった。
私はその頃の自分を誇りに思う。

もし過去に戻れたとしたら、昔の自分にこう言ってやりたい。
「無理して変わらなくたっていんだよ。どこかにきっと今のあなたを大好きな人がいる。その人に向かってだけ音楽をやればいい。その人に向かってだけ自分の一番大切なドラムを叩けばいい」

この子のドラムを聞きながらそんなことなど考えてしまった「今日のお仕事」でした・・・

Posted by ファンキー末吉 at:09:41 | 固定リンク

2023年4月16日

布衣2023年週末プチツアー南京

劇場ツアーが終わって、4月はこのようなイベントだとかドラムクリニックだとかが入って「コロナが終わった」という実感ひとしおである・・・

いつも南京は「欧拉」というライブハウスで演ってたのだが、前回そこは私たちがラストライブで閉まってしまったとか・・・

そして満を持してオープンしたのがこの小屋・・・デカい!(◎_◎;)

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さてドラムのセッティングなのだが、今回はイベント形式で対バンと一緒に廻るのだが、出番はワシらが後で対バンが先。
リハはよくある「逆リハ」というやつで、後で演るバンドが先にリハをやる。

今回シンバルは対バンが持ち込むということで、うちのマネージャーが預かって持って来たのだけれども、その対バンのドラマーがどのようにセッティングするのかわからない。
出来ればあまりセッティングを変えないようにしないと、ワシがセッティングした後でそれを全取っ替えしたりなんかしたら、本番でまたワシが全取っ替えせねばならんので困る・・・

ところが当のそのドラマーがワシらの入り時間に来とらん(>_<)
まあ自分らのリハが数時間後なんだからそうやわのう・・・

「ほなシンバルのセッティング送ってもろたら大体そのようにセッティングしとくわ〜」
ということで届いた写真がこれ!(◎_◎;)

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ハイハットを含めてこの4つを持ち込むのはいいのだが、この人1タムのセッティングではないか!!(>_<)

こりゃ全取っ替えやな、というわけで「来ないのが悪い」とばかり自分のセッティング!!

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全然違う!(笑)・・・というわけでセッティング完了〜!!

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ワシらのリハの途中に対バンのメンバーがやって来たようなのだが、可愛い女の子がワシに向かって挨拶をする・・・!(◎_◎;)
リハが終わって彼女が「私、2012年にあなたのクリニックに参加しました」と!(◎_◎;)

こんだけ中国でドラムクリニックやってたら、そこに来てたドラマーがプロになるっつうのも珍しくはないわのう・・・

ブログ記事:教え子・・・

というわけで本番!!

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同じ動員数でも劇場だとほんのパラパラやけど、ライブハウスだとこんな感じでやっぱ楽しい〜!!

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こんな感じも久しぶりよなぁ〜

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ドラムソロ!!

次の街〜杭州へ〜!!!

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Posted by ファンキー末吉 at:12:04 | 固定リンク

2023年4月10日

全中国ドラムクリニックツアー2023年江蘇省海安

中国の行政地区の名称はとても分かりづらいのだが、初めての街、この海安というのは「市」、しかも江蘇省南通市の中にある「市」なのである!(◎_◎;)

「市」の中に「市」があるっつうのがちょっと受け入れ難いフィーリングではあるのだが、中国はそうなのだから仕方がない・・・

昨日の煙台から朝イチの高速鉄道で6時間(>_<)

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(実はこの射阳という駅までしか切符が買えてなく、ここから更に1時間(>_<))

「何時から始まるの?間に合うの?」と聞いているのだけど、
「Funkyさんが着いたらすぐに始めます」と!(◎_◎;)

着いたらすぐに会場へ〜今日のイベントの看板がぁ・・・・

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もう生徒が勢揃いして待ってるし〜(>_<)

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大勢に見守られながらセッティング〜(>_<)

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毎度の通り、最初の1曲は何度の高い曲で度肝を抜いて〜・・・って何で子供相手に度肝を抜かないかんかわからんが(笑)

簡単なリズムから教えてステージに上げて叩かせて〜
叩ける生徒には一緒に曲を叩く〜

ついついライブの癖で左手でハイハット叩いて生徒が真似しようとするので慌てて右手に変えた〜(笑)

いつも伴奏を流すiPadで時間を見てるのだが、あまりにも慌ただしく始まったので開始時間が何時だったのかわからん(>_<)

昨日と同じく変わるがわる生徒を上げて3曲ほどやって終わったのだが、順番が逆なのではないかと思うのだが、私の後に子供たちの演奏(笑)

クリニックは大体60分から90分ぐらいということなので、「時間大丈夫だったか?」とヤオヤオ君に聞いたら、「ちょっと時間足りませんねぇ」と!(◎_◎;)

まあ子供たちの演奏終わったら追加で何か教えればいいか・・・と思ってたら、「サイン会して下さい〜」と・・・

教えるよりサイン会の方が大切なんですと(笑)

まあそんなこんなで無事終了〜ホテルへ〜・・・って「今何時?」と聞いたらまだ4時なんですと!(◎_◎;)

慌ただしいのは困るけどその分あっと言う間に終わっとる(笑)

ホテル前の交差点では、交通違反をした人間の写真とIDの一部が晒されてるし!(◎_◎;)

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日本やったら大問題に発展するところやろうけど、この国ではまあこれで(笑)

しばらく休んで迎えを待って打ち上げに〜・・・って駐車場に車の充電器がっ!(◎_◎;)

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中国で初めて見たけど日本でもあるか?3年帰ってないから知らんけど・・・

日本だったらコインを入れて充電するのだろうが、中国ではもう「現金」というものがほとんど流通してないのでQRコードでネット決算のようだ・・・

試しにスキャンしてみた(笑)

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まず充電場所を選ぶようだ。
この場所ではいくらだけど他所だといくらですよ、みたいな・・・
・・・って「1度1.1元」ってこの「度」という単位がようわからんが・・・

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この場所を選ぶと詳細が出て・・・

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プラグを差し込んだら充電ということらしい・・・って車持ってないから要らんけど(笑)

というわけで打ち上げ!!

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またこれが高級中華!!!(◎_◎;)・・・既に高級そうな料理がずらりと並ぶ・・・

しかし中国っつうのはすぐにこのテーブルに座らないのよねぇ〜・・・
同じ部屋の別テーブルに座ってまずお茶を飲む(>_<)

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更には「トランプでもやりますか?」と(>_<)
VIPルームによるが、部屋によっては麻雀卓があったりする・・・

この時間が「無駄」だと感じるのは日本人であるワシだけか?
早く食べたいのよ〜(涙)

30分から1時間ほどまったりしてただろうか(>_<)やっと食事開始!!

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まずスープが出て来るって順番間違えてない?
最初にフルーツがあるのも変やなと思ってたけど・・・

ってスープ飲んでみるとフカヒレだと思ってたのがアワビ!(◎_◎;)

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ってむっちゃ高級やん!!

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ぼちぼち料理が出て来るのだが、またスープ!(◎_◎;)
順番違うんちゃうん?!!って鶏肉とキノコで美味しかったけど(笑)

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ずらりと料理が並ぶのだが、気になってたのはこれ!!

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料理の皿に混じって鍋が置いてあったのだけど、それが自然にお湯が沸き始めたし!(◎_◎;)
テーブルが電子炉になってるのね・・・

しゃぶしゃぶ!!

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刺身!!

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羊のレバーのレバニラ!(◎_◎;)

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シメのヌードル!!

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デザート!!

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これで終わりかなと思った時に最後に出て来たのがここの名物!!・・・って順番違うやろ〜(>_<)

麻虾酱というミジンコのように小さな海老で作った味噌を使ったご飯らしい・・・

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これが実はむっちゃ美味しい!(◎_◎;)
そしてそれを作った時のお焦げ!!

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この小さいのが麻虾らしい・・・

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いや〜いろいろ順番が違ってた日であったけど(笑)いろいろお世話になりました〜また!!!

Posted by ファンキー末吉 at:05:20 | 固定リンク

2023年4月 9日

全中国ドラムクリニックツアー2023年遼寧省煙台

布衣の劇場ツアーが終わって、すぐにドラムクリニックのツアーが始まる・・・
コロナが終わった感満載やなぁ・・・

前回煙台でのツアーの時に訪ねて来てくれた宋老師、その時にブッキングされたのが今回のクリニック!!

着いたら毎度の通りご馳走責め〜(>_<)

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前回時間が遅くて食べられなかった、これぞ海鮮!!
自分で選んで料理方法も指定するスタイルね、これが食べたかったのよ〜(涙)

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貝から〜

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貝のヒモ!!・・・ちなみに煙台の料理方法はこのように辛く炒めるのが特徴らしく〜

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カニ!!!

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魚!!!

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シャコ〜

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生タコ!(◎_◎;)

半分生きてるまま生で食べて、残りは茹でてもらう〜

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だいたい3人でこんなに食べられるかっつうの!!(>_<)

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気づいたらまたポツンと蕁麻疹(>_<)

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光盘行动(食べ残しはやめよう運動)の中国で、いっぱい残したまま退散〜(>_<)

翌日が本番!!

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セッティング〜

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今回は会場が泊まっているホテルの宴会場なので楽〜\(^o^)/

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まずは子供ドラマーの演奏から〜

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そして私のステージ〜!!
ちょいと高度な曲を演奏した後に子供をステージに上げる〜

「これ叩ける人〜!!」ってみんな手を上げるのだが、必ずしも叩けるとは限らない(>_<)

まあそつなく終えて〜打ち上げ!!・・・これがまた高級なホテルのVIPルームにて・・・

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高級な酒!!!(◎_◎;)

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港町らしく刺身!!・・・はいいんですが・・・

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後の皿の絵は刺身で描かれてるのな!(◎_◎;)・・・もったいなさ過ぎて誰も箸をつけまへんがな(>_<)

この海老の天ぷらもストレートに美味しかった〜(涙)

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このとうもろこしパンにつけて食うペーストは海老味噌!(◎_◎;)

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北京ダックも出ました〜\(^o^)/

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普通の食い方

デブの食い方(笑)

最後にフカヒレすーぷ!(◎_◎;)

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もう食えん!!・・・と思ったらシメの麺!!(>_<)

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いや〜堪能した〜を通り越してもう苦しかった(>_<)

いや、いつも思うのだが、この料理のお金ちょっとケチってギャラに回してくれたらもっと嬉しいんやけどなぁ〜(笑)
中国の習慣ではそうもいかんか(>_<)

しゃーないのでこれがギャラだと思って頑張って頂きました〜m(_ _)m

明日は江蘇省海安市へ向かいます〜

ps.写真がいっぱい届きました〜

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Posted by ファンキー末吉 at:03:47 | 固定リンク

2023年3月22日

全中国ドラムクリニックツアー2023年河南省固始

数日前のドラム講師のためのクリニックに続いて、ヤオヤオ君がツアーの合間にブッキングしたドラムスクールでのクリニック〜!!

ここに「安徽省だか河南省だか」と書いたのは、ヤオヤオ君からは「河南省信阳(XinYang)」だと聞いていたのに、列車は「金寨(JinZhai)」という安徽省の駅なのだ・・・

前日布衣のツアー「浙江省杭州临平大剧院」でのライブが終わった後、もうすぐ会場を出てホテルに帰ろうかという時にヤオヤオ君から電話があった。

「Funkyさん〜ツインペダル持って来て下さい〜こちらのん壊れてて結局用意出来なかったんです〜」

機材トラックに積み込む前でよかった〜・・・
積み込んでたらもうアウトやったからな・・・

しかしこれが、中にプログラムを再生する機材とかも入っててむっちゃ重い(>_<)

着いた「金寨(JinZhai)」っつう駅がまた田舎の小さな駅なのでエスカレーターがない(>_<)
片手にスーツケース、片手にこの重たいツインペダルケース持って階段を降りる(涙)

駅に迎えに来たのはこの時の老師・・・ああ、君んとこの仕事やったのね(笑)

「本番は何時から?」
聞いてみると「14時から」って、もう12時半なんですけど君んとこまで車でどのぐらい時間かかるの?・・・

「1時間ぐらいで着きますよ」
って会場着いてドラムのチューニングせないかんしむっちゃギリギリやん!(◎_◎;)

現場でいるスタッフと連絡を取って「じゃあ30分後にずらします」ってまあ今回は色々緩いんやな(笑)

「着いたら何ぴとたりともワシに話しかけるな!!ご飯まだですか?も含む!!写真一緒に撮ってくれませんかも含む!!そうじゃないと間に合わんからな!!」
とくれぐれも言っておく・・・

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降りた駅は「金寨(JinZhai)」これは安徽省。
今から向かう「固始(GuShi)」という場所は河南省、この標識の「叶集(YeJi))」という場所は安徽省。
どうやらこのは安徽省と河南省が接する辺りで、今から行くところは河南省の「信阳(XinYang)」という「市」の中の「固始県」らしい・・・

中国の「市」は日本のイメージの「市」よりはるかに大きく、それこそ日本の「県」ぐらいに当たる。
それに比べて中国の「県」は言うならば「市」の中の「郡」みたいな感じだろうか・・・

よっぽど田舎に来たなと思ったら、この固始県だけで人口180万人、福岡より大きいと言うのだからびっくりしてしまう・・・

会場に着いた・・・

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一階の部屋に通されて、「じゃあFunkyさん、ちょっと休んで下さい」ってあーた!!それじゃぁ間に合わんじゃろ!!(怒)

というわけで荷物も全部持って3階へ〜もう生徒さん入って待ってるし(>_<)

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すみませんがドラムのセッティングするまで一度出て行ってもらえませんか〜
ここでまた写真会みたいになったらセッティングどころじゃない(>_<)

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大急ぎでセッティング〜・・・ってこういうところ垂れ幕だけは立派なのよねぇ〜(>_<)

クリニック開始!!

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しかし前の方の子供を中心にすると後の大人が飽きるし、
後の大人を中心にすると前の方の子供が飽きるし・・・

まあ2回に分けて、後半はちょっと難しいことも交えながら無事終了!!

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滞在時間2時間で仕事終わってもーた(笑)
でもここからが長いのよねぇ〜・・・飲み会!!

5時半にロビー集合ということで、民家を改造したレストランへ〜

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そして部屋に通され、待つこと1時間半(>_<)・・・今回は何かと仕切りが悪い(涙)

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固始という名前は色んなところで、特にレストランの看板に書かれているのをよく見るのだが、ここの鶏と鹅(ガチョウ)が有名らしい・・・

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ガチョウ

これを食うのか!(◎_◎;)

固始鸡

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固始鹅

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外にいるガチョウはもう年寄りなので肉が硬くて食えないらしい・・・
その他、鍋料理が並ぶ・・・

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聞けば、この鍋料理というのはお隣の安徽省の料理法らしいのだが、すぐ近くなので食文化も似ているとのこと・・・

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最後に出て来たこの炒めもんがむっちゃ美味しかった〜!(◎_◎;)

聞けばこの野菜はなんときゅうりの漬物!(◎_◎;)
きゅうりそのものだとシャキシャキと水気が多いけど、これはよく出て来るきゅうりの醤油漬けみたいなんを更に肉と一緒に炒めとる!!

酒が進む〜(笑)

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というわけで翌朝また列車に乗って布衣のツアーに合流!!
「今回は時間が慌しかったけど次回またゆっくり来て下さい」
って来るでぇ〜!!また呼んでや〜!!!


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2023年3月20日

全中国ドラムクリニックツアー2023年江蘇省徐州

いろいろあって布衣のスタッフを辞めてしまったヤオヤオ君、今では引き続き私のスタッフとして、ドラムクリニックとか、今作っているドラム教材とか色々なことをやってくれている・・・

そんな中で彼がブッキングして来たこの仕事、なんと「ドラム講師のためのクリニック」!(◎_◎;)

ドラム教育という点において日本と中国と一番違うのが、日本ではピアノとかバイオリンは「習い事」、ドラムは「遊び」であるのに対して、中国はそういう偏見が全くなく、ドラム教育も立派な「教育」である。

だいたい小さい子供に「楽器何を習いたい?」と聞いたら「バイオリン」とか選ぶだろうか・・・(バイオリン奏者の方すみませんm(_ _)m)

ギターやピアノは音を出してちゃんと音楽をやれるようになるまでのハードルが高いが、ドラムは叩けばすぐに音が出る。
それにステージ上で結構偉そうでかっこいいじゃないの(笑)

ということでドラムを選ぶ子供は多い!!

そもそも子供に習い事をさせようかという家庭は、ドラムセットを買おうとなったところで「iPhone買う値段でドラム買えるのね、ほな買いますか」となってハードルも低い。

そういうわけでこの広い中国で、Pearlというドラムメーカーが(代理店が)作ったPearl倶楽部というドラム教室だけで1000はあるのではないかと思われる。

私はPearlのモニターとして全国のPearl倶楽部をツアーで廻ったりもしている。
(その関連ブログ記事はこちら

ところがこれを見てもらえばわかるが、最近はPearl以外のドラム教室の仕事も多い。

思うに、ドラムメーカーの垣根を取り払った全中国のドラム教室の数は5000は下らないと思う!!ヘタしたら1万ぐらいあるのでは?・・・

私が今まで行ったドラム教室の中で、生徒数が一番多かった教室は2000人!(◎_◎;)
その2000人を教える為にドラム講師は何人必要?!(◎_◎;)

というわけでこの国ではおそらく日本では考えられないぐらいの数のドラム講師が存在しているわけである。

そしてそのドラム教室の中には、全国各地にチェーン展開している教室もあって、今回この「ドラム講師のためのクリニック」を主催した教室は全国では4番目に大きな教室だとヤオヤオ君・・・

何と全国に300もの分校があると言うから驚きである!(◎_◎;)

ちなみに私はまだ一緒に仕事をしたことはないが、九拍という教室は全国一でその分校の数800!(◎_◎;)

中国にてこの「ドラム教育」というものの市場の大きさが日本と比べて桁違いであることがわかるだろう・・・

さて私は前日の山東省聊城というところでのライブを終えて、翌日朝に迎えに来た車に乗って徐州まで〜

4時間ほど車に揺られて会場着!!

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そこには数多くのドラム講師が講義を聞いていた!(◎_◎;)

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昼休みにセッティング〜

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いざ本番!!ダイジェストでこんな感じ・・・

通常子供相手では、

1、デモ演奏
2、8ビート(一応グルーブの話もするがあまり理解されない)
3、16ビート(子供のレベルを見て)
4、ツーバス(子供のレベルを見て)
4、8分の6拍子(その後のSwing関係はカット)
5、ラテンだ7拍子だは説明してもわからんので叩いて終わり

ってな感じなのだが、先生相手だと色々高度なことも伝えられて楽しい〜

終わって打ち上げ〜

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参加した先生たち全員招いて宴会しとるんか!(◎_◎;)

さすがにこの席で飲んでたら死ぬので(笑)主催者側は別室で宴会〜

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「光盘行动(食べ切れるだけ注文しましょう運動)」の中国で、料理に覆い被さって料理置かれるん久しぶりに見たわ(笑)

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こちらでも白酒を飲みます〜

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イッキ!!

実はこの日は3日間あるこの活動の2日目だそうで、前日も夜中の3時まで飲んでたとか・・・!(◎_◎;)

この学校の、このような講師たちへのクリニックはまだまだ全国でいくつかあるようなので、来月また参加させてもらうことになっている・・・

白酒飲めるように鍛えておきます〜(笑)


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布衣劇場ツアー2023浙江省杭州临平大剧院

ブログを書くヒマがないのでまだレポート追いついてないが、2日に一度移動して次の日本番というスケジュールの移動日に、他の地方でのドラムクリニックが入っている・・・(>_<)

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その合間に上海で人と会わねばならなかったのだが、上海まで行ってドタキャン(涙)

しゃーないなぁ〜・・・暴飲暴食!!(笑)

スケジュールに「杭州临平大剧院」と書いてあるので、上海から杭州東駅への切符を買っていたら、「杭州東駅じゃないのよ!!そこだと遠いわよ!!临平駅よ!キー!!!」とマネージャー(>_<)

临平って小屋の名前じゃなく街の名前だったのね・・・

なんと会場駅前の公園の中!!(◎_◎;)

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綺麗な会場である・・・

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素敵なオブジェ!(◎_◎;)

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こうして移動日移動日に他の街に行って別の仕事をしているのを「大変だね」と言われるのだが、実のところ・・・楽しい(笑)

「明日が今日と同じじゃない」のが好きでこんなミュージシャン家業をしているのだが、ツアーに出て「毎日ツアー」というのも、「今日も次の街に行って同じ仕事・・・」というのも飽きてしまうのだ・・・

ずっと外も寒かったし、会場の周りを散歩するなんてこともなかったのう・・・(シミジミ)

会場入り口には「今日の公演」・・・今日の演奏を楽しみに客がここから入って来るのかと思ったらまたシミジミ・・・

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この会場の楽屋は小さいのがたくさんあって大部屋がない(もしくは舞台から遠い)ので、この一番歳上であるワシにはひとり部屋が割り当てられる・・・

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なんか今までも、大部屋とVIPルームというのを二つ使えるよ、ということで「Funkyさんはこちらに」と言われるのだが、なんかひとりだけ阻害されてるような気がしていつも大部屋に行ってたのよね〜・・・

しかし今回は自分の荷物が全部ある!!

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ホテルに着いた時みたいに必要なもの全部取り出して並べたら「自分の部屋」みたいで心地良い・・・

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「会場は飲食禁止よ!!持ち込み飲食は食堂行って食べなきゃなんないのよ!キー!!」とマネージャーは言うが、楽屋にはちゃんとミネラルウォーターが置いてあるのだから、飲食の「食」はともかく、飲み物はいいのではないか・・・

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というわけでコーヒーメーカーを取り出してコーヒーを淹れる〜
これが最高!!

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別にコーヒー通でもなんでもないが、この部屋じゅうにコーヒーの香りが充満して・・・っていいよねぇ〜
日本のミュージシャンはスタジオとかで頻繁にコーヒーを飲む機会が多いが、お茶文化の中国ではみんなお茶である。
給湯器がどこにでもあって、自分の水筒をみんな持っててそこに自分のお茶っぱ入れてて、かなり頻繁にお茶を飲んでいる・・・

まあコーヒーよりは健康にいいのかも知れないが、こうして中国の異文化の中にいて、コーヒーの香りが自分を包み込むことによってそこが異文化ではなく自分の空間になるってむっちゃリラックスするよねぇ・・・

このような楽屋には目の前に鏡があって、電気をつけると自分の顔をイヤと言うほど鮮明に映し出すのだが、見れば髭の剃り残しとかあるし、もう電気カミソリではダメなんだな、とカミソリ買ってちゃんと剃り落としたり、洗面道具は荷物に入っているわけで、ちゃんと歯磨きしてからステージに上がったり・・・

整ってステージ!!(笑)

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ライブでは毎回マルチを回して(デジタル時代にこの表現も変だが笑)ライブを録音しているのだが、この日はうっかり前のデータをバックアップして消すのを忘れてて、容量オーバーで終了してしまった(涙)

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ので今回のドラムソロ、その1の部分はiPhoneの音と観客の音を混ぜたもの・・・
その2とその3はマルチで録ってミックスしたもの・・・

まあなんとか頑張っとるな(笑)

終了後はサイン即売会やって・・・ってよく見たらその時だけ現れてワシらをロビーまで案内する会場のスタッフはおるし、

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楽屋に戻ったら、こうしてワシらが出て行った後掃除をするのを待ってるスタッフがいる・・・

この人たち、それ以外って何の仕事やっとるん?(笑)・・・

まあよい、泣いても笑っても(別に泣いたことはないが)ツアーもあと8本!!
このツアーが終わる頃には春が来とるかのう・・・

ちなみにこれは桜ではなく梅だそうです〜(>_<)

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2023年3月18日

布衣劇場ツアー2023江蘇省蘇州张家港保利大剧院

前回のロードムービー

この中にスタッフの舞台設営や撤収の模様が映されているが、いや〜ほんとに頭の下がる思いである。

みんな朝9時半に会場に入り、マネージャーの小文はドラムのセッティングどころか、もうドラムマイクのセッティングや角度調整まで出来るようになっている!(◎_◎;)

照明の丁哥も、照明のセッティングや撤収だけでなく、ドラムや音響機器の撤収まで手伝ってくれている・・・

ところで、この中にはあまり見かけないようなスタッフも多数映っている・・・

ヘルメットを被っている人隊は、おそらく臨時雇いの人達であろう・・・
そしてヘルメットを被ってない人達は、おそらく小屋のスタッフ・・・

そう、片付けの時間になると、いきなり小屋のスタッフがわさわさと現れて来る!(◎_◎;)
この会場、こんなに人が働いてるんや・・・ってな感じである。

まあ小屋を貸すだけだとは言っても、この巨大な小屋を毎日掃除したり、ライブ中に客が前に押し寄せて来たりすると、どこから湧いて来たのか背広姿、女性スーツ姿のスタッフが現れて(一応)制止する・・・

軽く見積もっても20人以上、ひょっとしたら50人近くの人がここで働いているのだと思う・・・

そうそう、そもそもがこのアンダーグラウンドバンドの劇場ツアーをブッキングした保利という親会社、こんなに客も入っとらんのにええんか?と毎回思うのだが、この地方の劇場にスケジュールが埋まってないとすると、このたくさんのスタッフが毎日遊んでいることになってしまう・・・

だから今回のツアーは小都市が多い。
大都市はスケジュールを埋めるのが容易なのだろう、この地方都市を廻る演目をブッキングすることは、親会社としては必要なことなのであろうと想像している・・・

専用のバスで駅まで迎えに来てくれたり、かなり大名ツアーのイメージがあるが、劇団とかになるともっと大人数の移動になるのだ。会場がバスを持ってるとしたら、それもスケジュールが埋まってないと毎日遊ばせることになってしまうのだ・・・
だんだんカラクリが読めて来たぞ・・・(笑)

ちなみにこの会社が持っている劇場の数たるや・・・!(◎_◎;)

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そしてこの親会社の保利という会社はとてつもなく大きな会社であった!(◎_◎;)

Wikipedia保利集団

世界500強の中で191位の会社らしい!(◎_◎;)

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今回のツアーには、その親会社から派遣されて来た4人の若いスタッフが同行している。

リーダー格の男性、これはどうやら親会社が発注した、関連会社である設備会社、つまり楽器とかを手配した会社の人間であるらしい・・・が、ドラムにクレーム入れても全く聞く耳を持ってくれない(>_<)

まあ機材を積んだトラックが無事に着いて搬入が始まり、終わったら全部積み終えるのを見て・・・って見てるだけ?(>_<)

残りの3人は・・・若いなと思ったら学生さんが研修に来ているそうな!(◎_◎;)・・・なるほどそれで、ね・・・(笑)

男性ひとりと女性ふたりなのだが、男性はよく消えてしまうのでようわからん(>_<)

女性ふたりは最近になって終演後のサイン即売会をよく手伝ってくれている・・・それはそれで助かるのよ〜
そしてそれが終わったら一緒にステージ上の片付けを手伝ってくれている・・・ってその他の時間は?(笑)

女の子のうちひとりはこの前客席の一番前でペンライト振ってたし(>_<)

そしてその女の子がなんと!!「Funky老師〜」と言ってこんなプレゼントをくれた!(◎_◎;)

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若い娘の目には、このおじさんがこんな風に見えるんか?・・・ってかこんなん作ってるヒマあったら仕事せぃよ(笑)

そしてこの日は開演前にロビーでこんなイベントをやっていたらしい・・・

地元のドラム教室の生徒募集イベント・・・関連性がようわからん(>_<)

まあその代わりきっとチケット売ってくれるんやろうな・・・というわけで本番開始!!

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ドラムソロ!!

ロビーで演奏してたドラム教室の生徒なのだろう、この子がちゃんとドラムを聞いて「ニュービー」と言っている!(◎_◎;)

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というわけで泣いても笑ってもツアーはあと9本!!!

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2023年3月 5日

布衣劇場ツアー2023内モンゴル自治区フフホト呼和浩特乌兰恰特大剧院

今回のツアー初の2本連続ライブ!!
5時起きで北京北駅へ〜

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北京北駅ってワシ初めてなんか?!(◎_◎;)あまり見覚えがないが・・・
始発駅なのでこんな感じ〜

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列車に乗り込む〜

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内モンゴル自治区の省都(?)のフフホトまでは高速鉄道で2時間半〜
モンゴル自治区に入ると景色がこんなん〜

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モンゴルっつうとこの曲を思い出すのよねぇ〜

この曲のレコーディングエピソードはこちら

着いたら軽くメシ入れて会場行ってセッティングしてサウンドチェックしてそのままライブ〜(笑)

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ドラムソロ!!

さすがに疲れて打ち上げもせず〜翌朝はやっぱり寒い(>_<)

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外にモンゴル特色の地元料理でも食べに行きたかったのだが寒すぎて断念(>_<)
ホテルのバイキング〜・・・なんと!!ちゃんとモンゴルミルクティーが〜!!!

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寒い日にはこれがいいのよ〜
ほんま食文化ってその土地土地によく合ってるよねぇ〜・・・

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モンゴルミルクティーには砂糖の入った甘いバージョンと、塩味のバージョンがあるが、ここではより多く親しまれている塩味バージョン!!
そして雑穀やらチーズやらをお好みでトッピング!!

モンゴル人はヨーグルトも必ず飲みます!!

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ちなみに左側の鍋は、羊の内臓を辛く煮詰めたもの(羊杂碎)!!
朝からこれは・・・(>_<)

昼メシはこれまた名物のシューマイ!!

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広東料理のシューマイとは全く違う!!

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焼き餃子のように、これを多めの油で炒めたやつもある!!

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食後の散歩〜街角の看板にはだいたいモンゴル文字でも表記されている・・・

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ちょうどネットで「中国政府がモンゴル文字を禁止に」というニュースを見たが、このむっちゃ広い内モンゴル自治区の全ての看板からモンゴル文字を全部削除するって現実無理やろ〜(笑)

日本人はとかくステレオタイプの考えをする人が多く、「ゼロか全てか」のように考えてる人が多いように見える・・・

「少数民族を弾圧している」・・・そりゃそういう部分もあるのかも知れないが、全てがそうであるわけではない!!

私の家族のような友人であるLaoLuanは漢族だが、奥さんが回族という少数民族である。
生まれた子供は漢族か回族かを選べるそうで、彼らは子供の民族に回族を選んだ。
少数民族の方が色々優遇政策の恩恵を受けれていいと言うのだ。

「宗教を弾圧している!!」・・・
例えば中国政府は「法輪教」という宗教は徹底的に弾圧している。

聞けば天安門広場で何万人も集まった集会を行い、中止命令を出した瞬間に潮が引くようにいなくなり広場にはゴミひとつ落ちてなかったという状況に、時の指導者「江沢民」が激怒したという噂もある・・・

中国政府にとって、中国共産党の言うことを聞かないもの、そして中国共産党以外で大きなリーダーシップを取るような人間は絶対に許せないのだ。

ヤクザ映画に出て来る
「ヤクザはね、ナメられちゃぁ生きてゆけないんですよ」
という台詞を思い出す・・・

ただその宗教弾圧は、中国全土の全ての宗教において行われているわけではない。
街中には至る所にイスラム寺院があるし、キリスト教の教会もよく見る。

ところが日本のマスコミや、それを見る人たちは全くそのような事実は知らないか、もしくはそういうものから目を背けようとしている。

反日デモの時にも書いたが、日本人を殴っている映像を撮ったカメラマンがそれを日本のニュース番組で流す、しかしそれを止めようとしている中国人の映像は決して撮らない。
例え撮ったとしてもテレビ局は決してそれを流さない。

「わかりにくいから」である。

その昔、女子十二楽坊が日本で流行っている時に、中国でNHKの電話インタビューを受けた。

「中国では今や大人気なんでしょ?」
「いや、まだまだ知ってる人は少ないですねぇ〜現在では日本だけで売れてる状況でしょう」
「あの人たちは中国では第一線の一流ミュージシャンなんでしょ?」
「いや、学生に毛が生えたような程度ですよ」

そのインタビュアーは最後には怒ってこう言った。
「それじゃあ番組にならないんですよ!!」

知るかそんなこと!!!アホか!!!

私は全てのマスコミがそうだと思ってるし(それもある種のステレオタイプか?)、そのマスコミやSNSを鵜呑みにしてそう考えてる日本人の全ても私はアホだと思う。

そしてそういう人たちは、そのように発言する私を「中国共産党寄りの人間」として叩いて来るのだ・・・
ほんま「アホか!!」である。

誰だって(私は中国人だってそう感じてると思っているが)中国共産党なんて嫌いである。
でも私は(彼らは)その中国共産党が事実上の一党独裁のこの国で暮らしている。

先日のゼロコロナ政策で嫌気をさした多くの日本人が中国を見限って帰国したが、私はまだこの国に残っている。

同じように中国共産党に嫌気がさした中国人はどうする?
1、同じように嫌気がさして祖国を後にする?
2、革命を起こして自分の理想の国を作る?
3、少々のことは我慢して祖国で暮らす?

人によって違うだろう、外国人だってそうである。

私はまだここにいる・・・
イヤな思いをすることも多いけど、まだ中国ロックのために少しでもと貢献している。
日本のロックに貢献した時代もあったけど(笑)、今となってはもう30年以上もこれをやり続けているのだ。・・・

中国共産党が嫌いなら出てゆけ!!出て行かないんだからきっと中国共産党寄りの人間なんだろ!!・・・そんなアホな考え方はこの広い大陸では通用しない!!
いや世界に出たら、そんな考え方など全く通用しないことを知るべきである。

日本人が「少数民族を弾圧している国」と思っている少数民族自治区で、その少数民族の文字だらけの街中で、その少数民族ならではの食い物を食っている・・・

美味いのよ〜これが・・・

あ、そう言えば中国人はこのモンゴル料理を「中華料理の一種」と思っているなぁ(笑)
モンゴルの文化も「中国の文化のひとつ」だと思っている!(◎_◎;)

そう言えば「亜州鼓魂」というソロアルバムを出した時に、私はこのアルバムでは日本のマーケットなど全く気にしてなかったので(だから日本では全く売れてない)、日本語の曲こそ1曲も収録されてないが、中国語とモンゴル語と韓国語で歌う楽曲を収録した。

その時の中国のインタビューで、インタビュアーがこんな発言をしたなぁ・・・
「日本人なのにどうして全て我が国の言語でアルバムを作ったんですか?」

あ、そうかぁ〜モンゴル語もモンゴル共和国(この国では「外モンゴル」と言う)ではなく、中国の内モンゴル自治区の「方言」だし、韓国語(在日韓国人に歌ってもらったので、ここではそう言うが)も、中国の朝鮮族自治区の「方言」なのな・・・

だからそのうち「外モンゴルも中国!!」とか「朝鮮半島も中国!!」とか言い出さんかのう((((;゚Д゚)))))))

世界平和を祈るぞ〜・・・

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2023年2月25日

布衣劇場ツアー2023江蘇省蘇州保利大剧院

泰州から蘇州までは同じ江蘇省なのでバス移動〜・・・だけど3時間以上かかって遠い〜(>_<)

昔から、ツアーに来たらホテルの近所を散歩したりするのが常だったが、今回はホテルが辺鄙なところにあるのと、何よりも寒い!(>_<)

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だから、今回のツアーではとにかくずーっとホテルの部屋から出ない!!
でもこれってホテルが高級だからというのもあるかも知れない・・・

ライブハウスツアーの時にはバンドが自分で金出してホテルを取るので、必然的に会場に近くて一番安いホテルを取る(笑)

今回は主催元が取るので、まあ大会社なんできっと提携しているホテルなんだろうけど、今まで泊まっていたホテルなんかより数段いいホテルを取ってくれている。

「金持ちはいいホテル泊まってもガツガツ遊びに出かけたりせずに、基本的にはホテルから出ないんだよ」
という話を聞いたことがある。

そりゃいいホテルほど居住性がいいのだから、出ずにホテルでぐっすり休みたい気持ちもよくわかる・・・

いいホテルってベッドや枕も違うのか?・・・
あると思います!!・・・睡眠の質もちょっとよくなったような気もする・・・

というわけで、メシ以外全く出歩くことなく次の日本番!!(笑)

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ドラムソロ!!

蘇州に住む日本人には知り合いが多いので、ライブに招待させて頂いた方々と日本食街で打ち上げ!!

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久しぶりの刺身!!!

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大好物のエイヒレ!!!

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そしてこの日はどうしてもこのカマが食いたかった〜(涙)

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何より久しぶりに日本語話しながら酒飲むっつうのが楽しいのよ〜(涙)
SNSとかで日本語には毎日触れてるけど、中国人ばかりとツアー廻ってると、日本語を喋るっつうことが全くないからなぁ〜・・・(>_<)

ところで日本食を食べながらふと考えた・・・
日本料理ってあんまし取り皿が汚れんよねぇ・・・

刺身は(コロナを気にしなければ)直箸で醤油皿に取ってそのまま食べるし、マグロのカマも基本そんな感じやし、冷奴はおひとり様用のが出てくるし、この日はサラダを小皿に取り分けて食ったぐらいかな・・・

まあ取り皿が汚れても、居酒屋によってはテーブルに取り皿が積まれているところもある。

ところが中華と来たら・・・

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この状態で料理が並ぶわけで・・・
そうすると取り皿はあっという間にこんなんなる・・・

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それに対して取り皿というのは・・・

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これは泊まっている高級ホテルのレストランのVIPルームなのだが、実は取り皿は2枚重ねで汚れたら自分で勝手に取り替えて下さいというもの。
それでも中国で数多く食事をしてるが、こんなのは非常に珍しい。
(てかこのテーブルで2枚目の皿を使った人間はひとりもいなかった(笑))

むっちゃ高級なレストランでは、スタッフが廻って来て汚れた皿を取り替えてくれることもあるが、基本中国人は「皿が汚れる=料理の味が混ざる」ということをあまり気にしない・・・どころか「美味しいものと美味しいものが混ざるんだからもっと美味しいだろ」と思っているような節がある・・・

特に味の濃いこのような料理・・・东波肉(日本語でトンポーロー)

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の後に味の薄いこんな料理を食べたら・・・

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全部「东波肉(トンポーロー)」の味になってしまうやん!!(>_<)

日本では例えば食べる前から胡椒など調味料を振りかけてると「味を勝手に変えるな!!」と料理人に怒られたりする・・・

別に中国の料理人は、この薄味の料理が东波肉(日本語でトンポーロー)味になったところであまり気にしてないのではないかと思われる・・・

美味しければいいのよ(笑)

ところで美味しいと言えば、この东波肉(日本語でトンポーロー)を白ごはんに乗せて食うのがむっちゃ美味い!!

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うちの仲間だけかも知れんが、料理が食べ終わった皿に白ごはんを乗っけて食うのもむっちゃ美味!!

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何でも白ごはんにぶっかける!!

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見た目なんかどうでも良い!!美味ければそれでいいのだ!!
しまいには大皿で出て来て取り分けて食べていた白ごはんの、その大皿のまま料理の汁をぶっかける(笑)

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ところでお気づきであろうか・・・日本だとお茶碗のご飯とお椀の味噌汁、みたいにご飯を食べるお茶碗とは別に汁用のお椀が必ず出て来るが、中国には基本それがない!(◎_◎;)

じゃあスープはどうやって飲むの?・・・
このご飯を食った後のお椀で飲むのである!!

その頃にはこのお椀にはあらゆる料理の汁が乗ってぐちゃぐちゃになってしまっているので、スープの味はまたそのぐしゃぐしゃの味が混ざってしまうことになる!(◎_◎;)

日本の料理人だと、「一生懸命作った味を変えずに食べて下さい」と怒るかも知れない。
でも中国では「美味ければそれでいいのだ!!」なのである!!(あろう)・・・

私個人の感想であるが、中国のスープの味は日本の味噌汁なんかに比べると薄味のように感じる。
それはひょっとしたらこのように「味が混ざる」ことを前提で味付けしてるのではないだろうか・・・

あくまでの個人の見解である。
ほんまかどうか知らんけど・・・

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2023年2月16日

布衣劇場ツアー2023江西省宜春文化艺术中心大剧院

同じ江西省の赣州から宜春までは高速鉄道で2時間ほど。

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着いたら小雨でギターの小龍が滑って遊ぶ〜(笑)

いつもは駅にバスが迎えに来てて、14人の大所帯がそれに乗ってホテルまで向かうのだが、この日は駅の向かいのホテルにそのまま歩いてチェックイン!(◎_◎;)

まあホテルによっては会場から遠かったりして、会場までバスで送迎だったりするのだが、同じ遠いならこのように駅前のホテルの方がバス料金が倹約できて良い・・・

・・・って主催者の懐の心配をしたって、こんな大会社なんだから心配ご無用という話であるが・・・(>_<)

いろいろ疑問に思ってたことが解けたブログ:布衣劇場ツアー2023湖北省武漢

ところがこの街がとても寒かった(>_<)

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銀川で5度とかって暖かいイメージがあるのだが、ここでは何故か底冷えする・・・
「銀川で5度って太陽が出てるからね、あと銀川は乾いているので底冷えしないけど、ここは湿度が高いからよけいに寒く感じるんだよ」
とのこと・・・

いや、それより何より、ホテルのドアは開けっぱなし、廊下の窓も換気のためか開けっぱなし、室内が室外と同じ温度なので寒いのよ〜(涙)

日本のコンサートホールでライブをやったのはもう遥か昔なので忘れたが、日本って確か会場に暖房入ってたよね?

こちらは何故か暖房が入ってない!(◎_◎;)

楽屋も暖房が入ってなかったりするので外気とほぼ同じ温度(涙)
だからステージで一生懸命ドラム叩いても寒すぎて汗かかん(>_<)

そんな中で一生懸命ライブ!!!

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ドラムソロ!!

この日は物販のサイン即売会なし!!
何故なら・・・「寒いから」(>_<)

ホテルに帰っても寒いし、暖房つけて布団でくるまってメシの集合通知を待つ・・・

今回のツアーで一番困るのがメシ!!
親会社の保利の持っている地方都市の劇場を廻っているだが、どの劇場も繁華街からかなり遠く、周りには何もない!(>_<)

ホテルも大体その近くに取ってくれるのだが、だいたい周りに何もない(>_<)
今回は駅前のホテルではあるが、高速鉄道の駅って新開発地区だったりするので(日本で言うと新神戸駅みたいなもんやね)繁華街からまた遠く、周りに全く何もない(>_<)

また例によってデリバリーを頼んで部屋飲み!!

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近所に何もないのでデリバリーしか選択肢なし!! - Spherical Image - RICOH THETA

次の日の昼飯はどうするか・・・

着いてすぐのメシはホテルのレストランで食ったが、それがまた外気と同じ温度でむっちゃ寒い上に、料理が出て来るのに1時間もかかったのでパス!(>_<)

近所に蘭州ラーメンがあると言うのでそこでメシ!!
西北の蘭州すぐ近くの銀川からツアーに来て、全く関係ない内陸地で蘭州ラーメン(>_<)

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刀削麺もあるよ

スープ麺ではなく麺に具材を乗っけて食べる食べ方もポピュラー〜

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デブのスタッフは近所に15元(円安で300円ほど)で食い放題の店を見つけて来た!!(◎_◎;)

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鳥のもも肉は5元(円安で100円ほど)で追加出来るが、基本的に他の料理はご飯もスープも含めて食べ放題!(◎_◎;)

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彼はもうこのお皿に3杯目食ってるし〜!(◎_◎;)

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いやね、日本の皆さんはこの写真見ると汚くて不味そうに見えるかも知れんが、オカズ乗せご飯(彼の場合はオカズの上にご飯を乗せてるが笑)はこのオカズのスープとご飯をぐちゃぐちゃに混ぜて食うのが一番美味しいのよ〜

というわけで今回の劇場ツアー、各地各地の美味しいものを食べながら・・・というのは無理なような気がします(>_<)

どうでもええけどバレンタインデーなのでスタッフが花束くれた〜

可愛いかしら(笑)

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2022年12月18日

バンドで集団免疫獲得大作戦!!

この記事はこの続きになります。

ブログ記事:急激なゼロコロナ緩和で混乱の北京へ

私がコロナに感染したとしたら、一番疑わしきは土曜日のレコーディング後の飲み会である。
感染してたとしてどのぐらいで反応が出るのか・・・人間というのは不思議なもので、そう言われれば何かしら喉などが痛い気がする(笑)

「Funky、どうだ?反応は出たか?」
いや〜そう言われてみればちょっと喉が痛い気も・・・

「よっしゃー!!」

よっしゃーってあーた(>_<)・・・もう感染したくてしたくて仕方がないのか(笑)

「じゃあみんな明日はいつもより遅めの3時にリハ始めて、終わったらFunkyとメシ行くぞ〜おー!!」

(>_<)

ご丁寧に「家族にはちゃんと事情を説明して、帰ったらちゃんと自宅内で非接触状況を作るように」との手の混みよう(笑)

私はと言えばリハ当日の朝から何やら身体がだるい・・・
熱こそないがリハ休めるなら休みたいぐらいである・・・

まあツアーのためにリハをやるというよりは「感染するためにリハをやる(笑)」みたいなもんなので、マスク着用でリハに行く〜

マスクのままセッティングしてたら、「Funky、マスクは取れよ」とまさに感染目的のリハやん(>_<)

20221218_1.jpeg

というわけでリハ開始〜!!
そしてメシ!!

20221218_2.jpeg

感染者と同じ皿つついてりゃ感染するのはわかるが、ぐつぐつ煮立った火鍋つついて感染するんか?(笑)

私はと言えばまだ熱はないが、風邪の初期症状と同じく喉は痛いし関節は痛いし、ちょっとしんどいのでそこそこに先に帰らせて頂いた。

20221218_3.jpeg

帰りに解熱剤と抗原検査キットを持たされた。
タイミングを見て自分で検査するわけだが、そのタイミングがなかなか難しい・・・

熱などの反応が出てから調べたのでは陰性のままということも多いと言う・・・

WeChatのモーメントを見てみると、日曜日北京から出発する前にちょっとだけ一緒に飲んだ、日本居酒屋の太猫さんがどうやら感染らしき症状が・・・しかし検査キットでは陽性になってないらしい・・・

20221218_4.jpeg

まあ感染者爆発している北京で客商売をしているのだから、私から感染したのかどうかはわからんが、私の手元には検査キットはひとつしかないので、もう少し待ってから検査してみようと思う・・・

結局熱も出ず〜喉の痛みも治って来たので〜ぼちぼち抗原検査キットを開けて〜綿棒で鼻をぐりぐり!!付属のミニ試験管に浸けてチャプチャプ!!検査キットに4滴垂らして15分待つ〜・・・って1分で結果出ましたがな!(◎_◎;) 陽性確定!!\(^o^...

末吉覚さんの投稿 2022年12月14日水曜日

というわけでめでたく感染!!\(^o^)/

病気なので喜んでいるわけにもいかないが、バンドのグループチャットは大喜び・・・
まず最初にマネージャーの小文が高熱を出した。
ボーカルのLaoWuとは夫婦なのでここは確実に感染しているとみてよかろう。

一緒にメシを食ったメンバーは私も含めて全部で8人、左隣に座っていたのが小文で、右隣に座っていたエンジニアの海龍が次に発熱!!
あとは喉の痛み程度である・・・

私はと言えば結局熱も出ず、どんどん快方に向かっている。
無症状に近い軽い症状の感染者なのだろう。

次の日には右側ふたつ目に座っていたキーボードが、正面左側に座っていたベーシストが発熱!!
ボーカルのLaoWuも発熱したので、これでギタリスト以外は全員発熱したことになる!(◎_◎;)

検査キットが各地で売り切れて入手困難なので、陽性かどうかは断言出来んが、それぞれの奥さんも次々と感染してゆくのを見るに、これは検査しなくても確実に感染していると言えるだろう・・・

それにしても凄まじい感染力である。
一緒に食事した7人が確実に全員感染!!

そして北京西駅まで車で送ってくれたWingバンドのドラマーからも連絡があった。
「僕も感染しました」

!(◎_◎;)

私を中心に接触した人接触した人全員がバタバタとドミノ倒しのように感染してゆく様を見て、やはり世界をパンデミックに陥れたこのウィルスは物凄いのだなと実感した。

それにしても私は運が良い。
熱でうなされることもなく、少々喉が痛いぐらいで人生7度目の隔離(今回に限り自主隔離)を楽しんでいる。

今までの隔離と違うのは一応病気なので酒が飲めないということである。

商魂逞しい中国人がネットでウィルスを2万円で売っている。

20221218_5.jpeg

症状が軽い優良株だと言うが、例え私が感染したのが優良株だとしても、他の人はほとんど発熱している。
株には関係なく本人の体質とコンディションによると思うぞ〜・・・

今回の壮大なる実験(笑)でわかったこと。

1、同じ人から感染しても、人によって病状は違う
2、潜伏期間は2日から4日ぐらいでこれも人によって違う
3、同じ部屋で鍋を食っただけでほぼ全員感染する

日本でこのような集団免疫をバンドで獲得しようなどと思ったバンドはあるまい。
また、思ったとしてもやれないだろう。

これには中国ならではの状況があってのことである。

まずゼロコロナ政策により、いきなり隔離されることが度々あったので、病気をもらって自主隔離することに大きな抵抗がない。

バンドのメンバーは基本バンドしかやってないので、ツアーが始まる前は基本リハーサル以外の仕事がない。

ツアーが何度も中止や延期になっているので、1月からのツアーは中止にしたくない。
ゼロコロナ緩和されたと言っても感染者が出たら中止なので、出来ればツアー出発前に全員感染しておきたい。

サポートメンバーのキーボードは、夜は飲み屋でキーボードを弾いているが、ゼロコロナで店は封鎖、再開しても客足が戻ってないのでその仕事はない。
どうせ仕事がないなら、ただ寝てるより感染して寝てる方が良い。

ただサポートメンバーの中国琴奏者だけは違った。
夜は生徒に教えてるのでメシを食わずに帰ったが、見事に彼女だけは感染していない。
「早くうち来いよ〜キスしてやるから〜」
とみんな言うが(笑)、彼女はきっと感染する気がないのだろう。

日本のバンドだと通常こうなる。
「ツアー前に全員感染して集団免疫を獲得するぞー!!おー!!」
と言ったところで誰も「おー!!」とは言うまい。
みんなそれぞれ自分の「生活」があり、自分の「他の仕事」もある。

だが中国のバンドは(全部が全部そうとは言わないが)「一緒に暮らしている」感覚である。
原始共産制まではいかないが、「運命共同体」として「一緒に頑張って一緒に稼ぐ」・・・
「生活」を共にしているからこそこういうことが出来るのだ。

共産主義を目標としながら「中国独自の社会主義」という超資本主義な現実を突き進むこの中国で、ロックバンドだけが共産的に運営されているというのが面白い・・・


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2022年7月29日

布衣2022年ツアー山東省済南

中国最北端の省黒竜江省から山東省まで南下〜高速鉄道で9時間!!(◎_◎;)
まあ行く時は河南省から12時間やったからまだマシ〜

長い移動日のお供は車内でビール〜

実はこの瓶詰めのピクルスがハルビンの名物!!
西欧のは結構酸っぱいのだが、ハルビンのは酸っぱさ抑えてて食べやすい。
なんだかロシア人はまずこのピクルスを鼻のところまで持っていって匂ってから酒を飲むらしいが、まあその気持ちもわかる香ばしさ。

そういえばハルビン名物の腸詰めをお土産で買ってくれてたのを思い出した。
昔駅とかで買った時にはあんまし美味くなかったんよね〜(>_<)

しかし地元の人が言うには、
「あんなのまがいもんですから!!ホンモノは作ったらすぐ売り切れちゃうんで滅多に手に入りません。では私がまがいもんの中で一番美味いやつを買って来てあげましょう」
ということでプレゼントされたのがこれ!!(笑)

「これ温めないと美味しくないですよ」
「でも高速鉄道やで、無理やろ・・・」
「任して下さい!!」
とヤオヤオ君・・・

中国の列車にはお茶好きの中国人のために必ず給湯器があるので、まさかそこで大量のお湯を汲んでそれで温めるのかと思ったら、なんと食堂車に行ってレンジで温めてもらうのだとか!(◎_◎;)

いくら持ち込み自由の中国でもそこまでは・・・と思ったら、何やらインスタントご飯を購入して、それを温めるついでに温めてもらったのだとか!(◎_◎;)

中国人は考えることが凄いのう〜(笑)


さて、いつもブログ書いてても食レポの旅日記で終わってしまうのだけれども、今回はちょっとドラムの話を中心に〜!!

済南の小屋はまたデカい!!

ドラムセットはYAMAHA!!

オープンハンドになってもうはや1年。
今だに練習したことしか叩けんが、布衣はいっぱいライブをやってるので、他のセッションなんかでももうほとんどのパターンは叩けるようになった。

中国のツアーでは小屋のシンバルも借りて、左側にもライドシンバルを置いて構成によって右と左のライドを叩き分けているのだが、ハイハットのシャフトが通常むっちゃ長いので、それが邪魔になって叩き辛かった(>_<)

仕方がないのでライドをシャフトの上に高々とセッティングしてみたり、シャフトの後側にセッティングしてみたりしてたのだが、前のクラッシュをちょっと右側にセットすることによって、シャフトの前側にセッティング出来ることを発見!!

そうするとあら不思議!!シンバルが全く左右対象になった!(◎_◎;)

まあ右の端はチャイナ、左の端はクラッシュなので違うっちゃ違うが、見た目がこのように揃うと気分的に何やらむっちゃ嬉しい!!(笑)

というわけで気持ちよくライブ開始!!

今回のツアータイトルでもあるHappy Bandという曲では、このビデオではベースのDaWeiはギターソロの間じゅううろうろ歩いてたり、ツインリードではギタリストふたりの間に立ったりして絵になっていたのだが、新加入のLaoXiaoはどうやらどうしていいのやらわからずぽつんと突っ立ってたのでアドバイス。

「この会場みたいにドラム台の後に余裕がある時にはドラマーの後に立てばいいのよ」
ということでやってみた。

うんうん、なかなか絵になるではないか(笑)

アホです(笑)

さてドラムの話になるのだが、オープンハンドで何が難しいというと、左右のコンビネーション。
単に左右を逆にして、複雑なバスドラを踏むのはそんなに難しくないが、ゴーストノート(実際には聞こえてないのだけれども小さな音でスネアを叩いている)とか、それにハイハットなどに16分を加えたりすると、脳の命令系統がぐちゃぐちゃになって全く叩けない(>_<)

まあ思い起こしてみれば、普通に叩いてたって叩き始めの頃はどんなフレーズも叩けなかったんだから同じである(笑)
根気よくゼロから練習して慣れてゆくしかない。

幸い布衣はライブが多いので、ツアー前に練習したものを長いツアーで叩き続けてゆくと、アドレナリンの中で脳の命令形態がシノプスに定着するので便利である。(自分で書いててようわからんが(笑))

そこで今回からこの曲をハイハットやライドも16分で叩く叩き方に変えてみた・・・

まあちょっとたどたどしい感じもあるが、グルーブとしては全く悪くない!!
これでオープンハンドも完成か!!・・・と思ってたら、よく見ると左手でスネアを叩いている時と右手で叩いている時と微妙に違う!(◎_◎;)

今まで気がつかなかったが、左手は更にスネアを叩いた直後にもゴーストノートが入っているではないか!(◎_◎;)

凄いのう・・・脳がそのように命令したわけではないのだが、50年ドラム叩いてたら、左手が勝手に気持ちいいように変えていってくれてたのね・・・!(◎_◎;)

まあ左のライドを叩いたりするのは「場面を変える」意味が大きいので、場面場面で少々ゴーストノートが違ってても問題ない!!
本番で失敗するのはプロとしてあるまじきなので今回のツアーでは無理だが、次の目標としてまた練習してみよう〜がんばれ右手!!(笑)

というわけでドラムソロ

ライブ終わった後LaoWuが、
「Funky、今日のソロむっちゃよかったよ」
と言ってたが、そうかのう・・・(笑)

まあ叩く方と聞く方は感じ方が全く違うので仕方ないが、確かに新しい試みはいくつかやっている・・・

特に冒頭の绿韭菜では、前々からやろうとしてた、スネアとタムを組み合わせた9拍フレーズ→7拍フレーズ→5拍フレーズに続いて、タムとバスドラ、そしてスネアを絡めた7拍フレーズ→5拍フレーズ→3拍フレーズでブレイク!(◎_◎;)

いや〜綺麗やのう〜・・・始まるのが2小節目から始まっているのだが(ひとつのフレーズはどこからでも始められるようにしとくのが大切)、ちゃんとまとめて決めフレーズにすると美しいかも〜・・・

ちなみに去年の夏にアップしたはずのこのフレーズ〜・・・見つからんかったので再アップ!!

ドラムはもちろん練習しなければ上手くならないんだけれども、練習したからといってすぐにライブで叩けるとは限らない。
特にソロなどは、瞬間的に出て来るフレーズのみしか使えないので、練習したものはかなり長い間熟成させないとすぐには出て来るようにならないのよ〜

新しいフレーズを増やすのは大変です〜・・・というわけで打ち上げ!!(笑)

この小屋ではいつも(ではないが)オーナーが小屋のVIPルームでご馳走してくれるのよ〜

魚!(◎_◎;)そうか・・・ツアーもついに海辺に近づいて来たか・・・

鶏のお頭は、接待ではよく出るのだけれども誰かが食べたというのを見たことがない(笑)

というわけでツアーは続く〜・・・コロナでキャンセルも出たのであと27本!!(と振り替え3本)・・・まだまだやん(笑)

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2022年7月27日

全中国ひとりドラムツアー2022年黒竜江省ハルビン

布衣のツアーは続いておりますが、その途中にハルビンで個人の仕事〜
おまけに土日のライブもコロナでキャンセルになったため、ちょっと早めの土曜日にハルビン入り〜・・・

いや〜今回の接待は凄かった〜!(◎_◎;)
まず着いてから軽くメシ食って連れて行かれたこのバー!!

ナニコレこの店バブル!(◎_◎;)

ビールはダース買いで、まず全部栓抜いてから追加を放り込むし、ウイスキーは小さなグラスに全部注いで、ツナギ着た従業員が飲んだらそれをグラスに注ぐ・・・相撲部屋かっ!(◎_◎;)

これ飲み切れんかったら全部捨てるんやろ〜(>_<)

ドラム叩け言うから叩いたけど、大きな花輪が〜これ客が5000元で買うんやと!(◎_◎;)円高で10万円!(◎_◎;)

見てたら女性歌手歌うとばんばんこれがステージに上がる!(◎_◎;)

ちなみに歌手は10人ほどいてギャラひとり1日1000元(円高で2万円)!(◎_◎;)
花束は2割がバンドですと!!布衣より稼いでるし!(>_<)

ちなみにドラムセットには16インチのハイハットが〜!(◎_◎;)

初めて見た〜むっちゃデカい!(◎_◎;)・・・でも意味あるんやろか(笑)

というわけで初日はベロンベロンでこてん(>_<)
次の日は何もないので散歩に〜

有名な中央大街!!

前回行った時は夜遅かったので店とかあんまし開いてなかったけど今回は賑やかだった〜

相変わらずロシア風の建築物などが異国風情である・・・

ロシア画廊

ロシアのおみやげ

これは有名な教会らしい・・・中には入らんかったけど・・・

そしてその夜の接待が凄かった!!!(◎_◎;)

どうやらここは中国東北地方の食の博物館のようだ・・・

黒竜江の採れたての魚!!

皇帝が食べてたという料理・・・

ワシらの料理!(◎_◎;)

ハルビン名物の超詰!!

アワビ!(◎_◎;)

血の煮凝りと酸っぱい白菜のスープ!!

ちなみにこの人は青島のビールフェスティバルでビールの早飲みチャンピオンになったらしい(笑)

おそらく高級であろうワインと10万円もする茅台酒!(◎_◎;)

この日は酔っ払ってライブ演奏してる店に行ってベースを弾いたらしい(笑)
白酒イッキで覚えとらん(>_<)

さて次の日の仕事なのだがこれがようわからん・・・

まあちょちょいと(でもないけど)終わらせて、この日の接待が一番凄かった!(◎_◎;)

この屋台、実は毎日どこで営業してるかわからんのよ!(◎_◎;)
うまく出会えたら絶品の串焼きを食うことが出来る・・・

オーナーひとりでやっていて、「従業員はいません」の看板!(◎_◎;)

いや〜こんな贅沢はない!!
昨日の高級料理もいいけれど、こんな地元の人しか絶対に探し当てられない絶品グルメが味わえただけで幸せである・・・

色々味にはうるさいヤオヤオ君も大満足!!

・・・って翌日やっとちゃんとした仕事(笑)

このクリニックのためにわざわざ中国最北端まで来たのよ〜

いや〜接待が凄すぎてどんな内容やったか忘れても〜た(笑)

まあ例によって誰も仕切ってないし〜・・・(笑)
面白かったのは、「白板用意しといてね、譜面書くからね」と言ってただけど、白板はちゃんとあって、じゃあ舞台上で説明しながら譜面書こうと思ったらペンがなかったと言う(>_<)

この活動あるある〜・・・

さて中国のゼロコロナ政策はまだまだ続くので、次にこの活動があるのはいつの日になることやら・・・・

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2022年7月10日

布衣2022年ツアー江西省南昌コロナで中止!!

湖南省長沙から、前日に演奏した萍乡を通り越して江西省の省都南昌へ〜
(所要時間90分〜)

革命の地南昌にはとてもロックな黒鉄というライブハウスがある。
これがまた暑いのよ〜(>_<)

布衣春のツアー2018江西省「南昌」

・・・と思ってたら、むっちゃでっかくなっててびっくり!(◎_◎;)

「江西オリジナル音楽基地」ですと!(◎_◎;)

会場もデカい!(◎_◎;)

じゃあセッティングを・・・と思ったらオーナーが事務所(っつうかRock Shopやと)から出て来て私たちをそちらに引っ張り込む・・・

「実は南昌で陽性者が出て、今日のライブは中止・・・」

!(◎_◎;)

前回のツアーでは列車の中で陽性者とニアミスしたということで隔離!(>_<)

中国自慢のコロナIT監視体制が持つ大いなる穴
音楽家ファンキー末吉の「デジタル隔離生活」上

今回はと言うと、実は私たちが南京を離れた後に南京で陽性者が出たらしい!(◎_◎;)
また巻き添え隔離になるかと思ったが、さすが「上に政策あれば下に対策あり」の国・・・

「行動アプリに南京が出るとめんどくさいからね、これ見せて駅の検閲通過しなさい!!」
・・・って人のスクショで通過出来るん?・・・って出来たがな!(◎_◎;)

それより不思議なのは、一緒に行動しててどうしてマネージャーの行動アプリには南京の名前が出ないのだ?

「二つ携帯持ってるから、ひとつは南京の時にオフにしてたの」

!(◎_◎;)・・・そんな裏技があるのか・・・
携帯の場所情報によって行動アプリが反映されるから、電源を切ってた携帯の方にはその場所が反映されないというわけだ・・・

また、裏技で言うと降り立ってすぐその街を離れれば行動アプリには反映されないと言うが、一行はもうホテルにチェックインした後なので、そこでもうこの街に滞在してたことが取り返しのない「事実」として記録が残っている(>_<)

ちなみに陽性者が出たのはこの会場から南に4kmのところ・・・まさに「ニアミス」である。

「出歩くんじゃないわよ!!キー!!」
マネージャーの檄が飛ぶ(笑)

すぐにPCR検査を受けに行かなければならない・・・

電動チャリを借りて北の方の病院へ〜

並ぶ・・・今日陽性者が出たばかりなので街中の人が検査受けに来とるし〜(>_<)

ホテルに帰ったらオーナーがメシを奢ってくれると言う・・・
すぐ近くで陽性者が出たっつうのにええんか?!(◎_◎;)

どうやらいいようである(笑)
上海ロックダウン以降締め付けが緩くなってるのもあるだろうけど、街でマスクしている人も少ないし、もうゼロコロナ政策は終焉に近づいているように感じる・・・

その証拠に行動アプリで表示される行動履歴は、以前は過去14日の行動範囲が全部表示されていたのだが、今は7日間に短縮されている・・・

というわけで、何事もなかったかのようにメシ!!(笑)

酔っ払ってこてん

さて問題はこれからである。
翌日は湖北省潜江まで行って乗り打ちでライブ!!
果たしてニアミスしている私たちが省を越えられるのか?

以前、ニアミスした後に遡って隔離されたこともある。

IT武装も最後は「人力」頼みの中国コロナ監視体制
音楽家ファンキー末吉の「デジタル隔離生活」下

さあどうなる残りのツアー!!

どうでもええけど中国人こんなん好きやなぁ〜(笑)


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2022年7月 6日

布衣2022年ツアー海南省海口

中国の省の中で唯一陸続きでない海南省の海南島へは飛行機で行きます。
列車をそのままフェリーに乗っけるっつうのもあるらしいけど、現実的ではないらしい・・・いつか乗りたい〜

飛行機って嫌いなのよねぇ〜・・・って別に飛行機自体が嫌いとかじゃないんだけど、私の場合はパソコンを充電出来る大容量バッテリーが規則に引っかかるらしく、検査員によるんだけど時々調べられてめんどくさい(>_<)

LaoWu達のギターも、機内持ち込みには長さがオーバーしてると手荷物検査で大揉めしてるし〜(>_<)

週末なので乗り打ち〜空港からそのまま会場へ〜

なんと前回は廃墟ビルの中のむっちゃ見つけにくいアンダーグラウンドな店だったのが、こんな大きなホールに!(◎_◎;)

布衣2021年ツアー海南省海口:
https://www.funkyblog.jp/2021/10/post_1522.html

セッティング開始〜・・・しかし小屋のシンバルはライドがなく、クラッシュもこれしかない(>_<)
しかも一枚は割れてるし〜(涙)

あのね、こんな大きな扇風機4台も買う金があったらライドぐらい買ってよ〜(>_<)

ヤオヤオ君のTシャツ乾かし機になっとるし(笑)

まあ贅沢言っちゃいかん!!過去にはまともに叩けるドラムセットがなかったこともあったんやし〜(笑)

というわけでサウンドチェックも終わってホテルにチェックインに行く時に、ふと楽屋の冷蔵庫を開けてみたら〜・・・

ナニ?!シャンパンがあるやん!!!
楽屋にビールがあるのは中国のライブハウスではほぼデフォルトなのだが、シャンパンがあるのは初めてやぞ〜!!

ライブ終わったらシャンパン飲もうと乾き物持って会場入り〜(笑)

本番開始!!

いや、あのね、こんな立派な照明入れる金があるんやったらライドの一枚ぐらい買うてぇや〜(>_<)

ドラムソロ!!

ステージ終わったらいそいそとシャンパン抜きます〜\(^o^)/

ところで中国のタオバオというネットショップのサイトでは、商品の写真を撮って検索すればその商品のサイトに行けるらしいが、日本でもそうか?

なんとこのシャンパン4万円近くするやん!(◎_◎;)
そんな金あったらライド一枚ぐらい買えるやろ〜(涙)

金色のんを飲み干した後、オーナーが鍋を奢ってくれると言うので、銀色のんも持ち出して持って行ったのだが・・・

ナニこの雰囲気!(◎_◎;)・・・好きやけど(笑)
シャンパンが似合う雰囲気ではない(笑)

何より30度を超える熱帯夜に鍋って(>_<)

しかも、ストロボ焚いて映してるから具が何だかわかるけど、街灯も無い路上で食ってるんだから全く見えなくて闇鍋状態(笑)

湿気も凄くてむっちゃ暑い!!
そりゃそうだ、海南島は中国最南端(中国共産党は南沙諸島も自分とこや言うてるけど)、海渡って西はベトナムである。

みんな上半身裸!!昔の中国を思い出して懐かしい!!

ベトナムっぽい文化もあるのか、調味料が心なしかベトナムとちょっと似てた・・・

この白い調味料がしょっぱいのか辛いのかと思ってたらちょっと甘くてむっちゃ美味かった!(◎_◎;)

結局この銀色のシャンパンも空けてしまったが、ここだけの話、この料理にはシャンパンじゃなくてビールやったかな(>_<)


翌日はまたオーナーが今度は「海辺でバーベQ」を奢ってくれると言うので〜

海南島の最南端の三亞はビーチリゾートの街だが、省都のここの海はこんな感じ。

食材持って来て自分で作るという手作り感満載!!

バーベQ開始〜!!

牡蠣〜!!!

みんなはビール飲んでたけどワシは売店でワインを買って来たぞ〜

何やら流しと違ってカラオケの機械持って歌わせる商売の人が来たのでコンテンツを覗いてみる・・・

アンダーグラウンドバンドの布衣の曲が3曲も入っとるぞ!(◎_◎;)

ご本人に歌ってもらう(笑)

おもろい(笑)・・・それにしても、よく考えてみればこの曲は私が作曲した曲。
私が音楽監督をした96年に大ヒットした映画「疯狂的石头(Crazy Stone)」の挿入歌として中国人なら知らない人はいないと言われてる楽曲である。

日本のカラオケで自分の曲が入っているのはそう珍しくないが、中国で自分の曲がカラオケに入っているのは、よく考えてみると感慨深いのう・・・

他にもないか探してみよう(笑)

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2022年7月 5日

布衣2022年ツアー広西チワン族自治区南寧

更に南下して中国大陸最南の省、広西チワン族自治区へ〜・・・って高速鉄道で8時間!(◎_◎;)・・・遠い(>_<)

本当は金曜日に広東省の朱海が入ってたんだけどコロナで延期、そのおかげでこの日が移動日になった代わりに移動距離が増したというわけである。

広西チワン族自治区はお隣の広東省と併せて「両広」と呼ばれたりしているが、街角でも広東料理の看板はよく見かける。

バンドのお気に入りはホテルの前にある広東風肉乗せご飯の店!!
香港に行ったら必ず食べる私の大好物である〜

白切鶏単品で追加〜このネギ塩タレが好きなのよ〜

ちなみに翌日の昼飯もここと決まっている(笑)

乗せる肉を変えてみた〜

でもやはり広西チワン族自治区の名物と言えば「螺狮粉」!!

「螺狮」というのはタニシのことで、「粉」というのはいわゆるビーフンのことなのだが・・・
でもワシは全くダメ!!むっちゃ臭いのよ〜(>_<)
この「螺狮粉」の店の近所を歩いただけでもう臭いが・・・(涙)

ライブハウスの近くに「越南米粉」という店があったので入ってみた〜

おお!!これこそベトナムのフォーではないか!!
懐かしい〜ちょこっと西に移動してベトナム行きたい〜(涙)

ちなみにチワン族というのはベトナム北部にもいる民族で、そう言えばベトナム人っぽいルックスの人もよく見かける・・・
この辺はベトナムの文化と似たものがあるのかも知れない〜・・・

というわけで現地オフでゆっくり休んで会場入り!!

何をやっとるヤオヤオ君(笑)

この小屋は元々地元のバンドが経営してて、他には類を見ないほど成功した店である。
最初に行った時の話
スネアのヘッドがこれ!!(笑)

セッティング完了〜!!!

本番開始!!

ドラムソロ!!

打ち上げは会場・・・っつうか会場の1階にあるバースペース〜

ここには「永远年轻(永遠に若い)」と書かれたパネルが〜!(◎_◎;)

飲んでたらオーナーにシミジミとこう言われた・・・

「Funkyさんは私の老後の目標です」

老後の目標て(笑)・・・いや〜60歳で定年迎えて働かない国(おかげで60過ぎての労働ビザが大変)でまだ現役でドラム叩いているからのう・・・
凄いねぇとか元気ですねぇとか褒められることは多いが、老後の目標にされたのは初めて(笑)

ツアーは続く〜あと46本!!!


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2022年7月 1日

布衣2022年ツアー福建省福州

週末3連チャン乗り打ちの最後というのが一番疲れているのに、こんな時に限って移動距離が長い(>_<)
・・・と言っても高速鉄道で4時間と言ったら広い中国の中ではむっちゃ近い方なのあるが・・・

8時半の列車と言うと、このコロナの時代、駅での健康アプリや行動アプリのチェックなどで何があるやらわからんので6時には起きて早めに出発せねばならない・・・

着いたらまずメシ!!

そこから歩いて会場へ〜
ツアーの宿というのは会場近くの安宿というのが鉄則ですなぁ〜・・・

セッティング!!

私はいつもスタッフと同じ時間に会場入りするのだが、実はPAエンジニアはスピーカーから大音量でホワイトノイズなどを出して音響のセッティングをしたいし、私はタムとかのチューニングの時に音を出されるのは困るし、PAエンジニアも音を作ってる時にタイコ叩かれると困る。

実は時間の奪い合いなのよね〜・・・

まあ最近は棲み分けが上手く出来てきて、せーのでセッティング始めたら、私がタムのチューニングをしてる時は、エンジニアチームはまだ配線とかしてて音を出せない状態で、タムとスネアが終わった頃配線等が完成してホワイトノイズが流され、私はその間は音が出せないのでシンバルなどをセッティングして、ホワイトノイズが終わったら全体を軽く叩いてみて、そしたらエンジニアチームは「チェックチェック」とか声を出してモニターチェックを始める。

エンジニアチームが全てが終わってからドラムのサウンドチェックになるわけだが、この会場の上には美味しい珈琲屋さんがあるのでカフェオレを飲みながらしばしまったり・・・

ここで気付いたのだが、普段私は街の名前を言われても、どんな会場だったとか、どんなホテルだったとか、全く覚えていない。
だからマメにこのような旅日記を書いてはアップしているのだが、それがなかったら全く覚えていないというのが常だった。

ところが今回の旅は色んなことを結構鮮明に覚えている!(◎_◎;)

「この小屋の上のコーヒーが美味しいんだよね〜」
と言うと、「そんなところまでよく覚えてるなぁ〜」とびっくりされた。

自分でも不思議だなぁと思いながらコーヒーを飲んでたらわかった!!
私は去年のツアーから今年のツアーまで何もしてないのだ!!(◎_◎;)

コロナ前は日本でもツアーしたり、ヒマがあったら東南アジア旅したり、やってることがいっぱいあったので覚えられなかったのだが、去年から今年ってほとんど銀川にいて、隔離されたり隔離されたり(涙)・・・

ああなるほどねという感じである(笑)

ドラムのサウンドチェックが終わる頃、他のメンバーがやって来てそれぞれの楽器をチェックして、みんなで数曲音出して終了!!
あとはホテルに帰って私は仮眠!!

昔はここでみんなメシを食ってたのだが、一度本番前にメシ食って満腹で叩いたら吐きそうになったことがあるので、
(この時:https://www.funkyblog.jp/2019/03/post_1311.html
「ワシは本番前には食わん!!」と宣言したら、まあみんなも何となくここは軽食にして、本番後に打ち上げでちゃんと食おうという雰囲気になっている。

会場からホテルに戻る道すがらセブンイレブンがあって、みんなそこでおでんを買って食っていた・・・

おでんかぁ・・・四川省のファミリーマートでおでん買ったら辛かったし(>_<)

ところがみんなのおでんをちょっとつまませて頂いたら、これが日本風でむっちゃ美味い!(◎_◎;)

もう頭の中は「おでん〜おでん〜」のままライブ!!(笑)

おでんのこと考えながらのドラムソロ!!(笑)

そしてホテルに帰る道すがら書いましたがなぁ〜・・・

もうね、ツユがライブ後の身体に染み渡る〜(涙)
いやね、もうこれですぐ寝たらええんとちゃうん!!
しかし打ち上げにも参加〜・・・これやから太んねん(>_<)

銀川出発して2週間・・・2kg太ってます〜(涙)

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2022年6月24日

布衣2022年ツアー江蘇省蘇州

前日の南京ではライブ終わって打ち上げ行かずに洗濯!!

実は無錫の暴飲暴食で2kg太ったのよ〜(涙)

(65kg台は色なし、66kgは黄色で注意、67kg越したらピンクで危険)
というわけで夜は部屋でバナナとか食べて酒も飲まず健康的に寝た・・・

ところが蘇州に着いたら思い出した〜ここは中国でも珍しいひとつの通りに日本食が密集している日本食ストリートがあるのよ〜(>_<)

「ラーメン食べましょうよ〜」と言うヤオヤオ君の誘いを強い意志で断りながら会場入り!!
蘇州の小屋がまたデカい!!

16時まで昼の部が入ってて、入り時間の16時半に行ってもまだライブ後のサイン会やっとる・・・

うちと違ってファン若い女の子ばっか!!(笑)

ドラムはチューニングしていいということなのでやってたら、サイン会終わってドラマーが上がってきて黙々と片付け始めた・・・
「お前中国でドラム叩いてワシのことも知らんのか!!」と(冗談で)イジメてやろうかと思ったら、ヤオヤオ君に「老師が小屋のスネアじゃ良くないと思ったら僕の使って下さい」って隣に本人がおるんやからワシに言えよ!!怖かったのか?怖かったのだな!!(笑)
「え?でもそれ使ったら君帰れないじゃない」と言ったら、横から小屋の人が「いいんですよこいつ、夜は何もないですから。勉強させてやって下さい」ってお前が言うなよ(笑)
というわけでまず小屋のスネアを黙々とチューニングしてみてふと見るとスネアも彼ももうおらん!(◎_◎;)おーい!!!

というわけでセッティング完了!!

ライブ開始!!

ドラムソロ〜!!!

この日のスペシャルだったことは、ヒット曲である羊肉麺の時に、2番でいきなりLaoWuがセンターから外れてベースのマイクで歌い始めたかと思ったら、ライブハウスのオーナーがステージに上がって来て残りを歌ったということ!(◎_◎;)

いや〜こんな飛び入りなら大歓迎やな〜
前回みたいに呼ばれもしないのに客が勝手にステージ上がって来て歌ったりよりは(笑)

打ち上げは小屋でやるそうで〜
助かるのよなぁ〜そういうの・・・時間が節約出来て良い!!

客席に円卓広げて打ち上げ〜!!

オーナーから、今日の対バンのドラマーを紹介される!(◎_◎;)

怖かったのか恥ずかしかったのか消えてしまっていたが、実はずーっとここにいたのね(笑)

見ればオーナーがむっちゃ可愛がっている・・・

南京のバンドらしいけど、昼間にこの小屋を満杯に出来るって凄いぞ!!
ライブハウスがそんな地元のバンドを育てているなんて、中国にもやっとライブハウス文化が根付いて来たな、と日本のライブハウス世代の私はそう思うと嬉しくなってしまった・・・

頑張れよ!若いドラマー!!
「お前もな!!」と言って欲しかったが、始終緊張しっぱなしであった・・・(笑)


さて翌日は移動日、日式ラーメンを食いたくて仕方のないヤオヤオ君と二人で単独行動をして、日本人街のラーメン屋さんに入った!!

写真

ヤオヤオ君が前回ひとりで入ってむっちゃ美味しかったんですと!!
オススメの醤油ラーメン!!

この低温調理のチャーシューば絶品!!
ついでに餃子も〜

日式羽付き餃子最高!!

移動日なのでビールを頂きます!!

でも値段を見ると結構高い!(◎_◎;)
火山肉ラーメンって円高やから2000円近くするやん!!(◎_◎;)

まあ金を出して美味しいラーメンが食えるならそれで・・・
日本人のいない銀川では絶対食えんし〜・・・

帰ろうと思ったのだが、昔ここ蘇州でひとりドラムをブッキングしてくれたチャッピーさんに、ご挨拶がてらメッセージを送ったら、何やら近所にむっちゃ美味しい蕎麦屋があるらしい!(◎_◎;)

李さんという美人店長がいるらしく、それならお顔を拝みに行こうとハシゴ!!

蕎麦なんて食うのむっちゃ久しぶり!!(涙)
むっちゃ美味かった〜!!!

評判のうなぎも美味しかった〜(涙)

ちなみに私は蕎麦焼酎の蕎麦湯割りを飲みました〜
十数年ぶり!!(涙)

写真

というわけで体重は・・・・(涙)
ツアーは続く・・・

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2022年6月22日

布衣2022年ツアー江蘇省南京

無錫から南京までは高速鉄道で1時間!!近い!!

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・・・いや〜助かるのよねぇ〜書き入れ時の週末はどうしても乗り打ち(移動してその日にライブ)になるので、移動距離が長いとむっちゃ疲れる(>_<)

私のような年寄りは早起きだが、みんな基本的に音楽関係者は朝寝坊なので、少しでも長く寝かせてあげようということで、スタッフの入り時間(ドラマーはチューニングもあるのでスタッフと同じ入り時間)に合わせて、着いて昼メシ食ったら(場合によっては飯食わずに)すぐ会場入りするような時間に着くように移動スケジュールが組まれている。

必然的に、移動日でもない限り、昼メシは手っ取り早く食べれて簡単なモノを食べるのだが、この日は違った!!

小屋が昼の部もブッキングしていて、4時半入りじゃないと会場に入れないのだ。

悪いことにホテルも2時にならなければ部屋に入れない・・・
しゃーないなぁ〜出て来るのに時間がかかるけど「烤鱼(KaoYu)」食いますか〜

この「烤鱼(KaoYu)」という魚の食べ方、今でこそ全中国で大人気の料理なのだが、10年ぐらい前にはさすがの食い道楽の私も知らなかった。

初めて食べたのは湖北省の恩施(EnShi)というところ。
この仕事で行ったのよね〜

ひとりドラムin湖北省恩施土家族苗族自治州

野外でむっちゃ暑くって、ステージ降りてイベントが終わるまで待つのに、楽屋もないので友人の奥野龍太郎と一緒にステージ裏にある小さなローカルの食堂に飛び込んだ。

そこで隣の人が食べてたのがこれである。

「何コレ?頼んでみるか?」

魚をまず皮がカリカリになるまで焼いて、それを辛いタレで煮込むのでむっちゃ時間がかかる・・・
冷えたビールを飲みながら待つ・・・
実は料理が出て来た頃には既に酔っ払ってたのだろう、この辛さにやられて、
「何コレ?むっちゃ飛ぶやん!!」

湖北省も辛い料理で有名である。
お隣の重慶も辛い料理で有名である。
そんな中で外国人など滅多に来ないローカルな食堂で、遠慮のない地元民の味が出て来たんだから辛さで飛んでしまったのだろう・・・


話が大きく逸れてしまったが、そんな料理を普通ライブの前に食べたりはしないが、ホテルに入れるまで2時間もあるのだ。
料理が出て来るのが遅くっても構わないということで久しぶりに食った〜

2時にホテルに入って4時まで爆睡!!(笑)
その後会場入り〜!!

週末金土日は毎週3連チャンなので南京に乗り打ち〜 中国にはMAOとモダンスカイという2大ライブハウス系列店があるけど、それを除いて単体では機材もスタッフもむっちゃちゃんとしてる小屋です〜デカい(>_<) 2階にも立ち見で客を入れる変わった構造なんだけど満杯になると目の前客ばっかりになって壮観!! というわけで今回もソールドアウトですと!!\(^o^)/ 録音用のパソコン台があるのもありがたい〜 - Spherical Image - RICOH THETA

中国にはMAOとモダンスカイという2大ライブハウス系列店があるけど、それを除いて単体では機材もスタッフもむっちゃちゃんとしてる小屋!!

実は引っ越すかなんかで、この日はこの小屋の最後のライブだったようで・・・

2階席に立ち見で客が入るという、ステージから客席をみたらずらりと客が立っているという不思議な作りの小屋だったのに残念やのう〜・・・

ちなみにこの日はソールドアウト!!
満パンの壮観な客席が見れそうである・・・

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セッティング完了〜!!

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実は最近気付いたのだが、オープンハンドになってから、小屋のライドを借りて左側にもライドをセッティングするのだが、通常のハイハットはシャフトが長いので、どうしてもその上に被さるようにライドをセッティングするととても高くなる。
左が高く右が低いようなセッティングになるのであまり気に入ってなかったのよねぇ〜

自分のドラムだったらシャフトを短く切ってやれば済むのだが、人の楽器を勝手に切るわけにもいかん・・・
かと言って切ったのを持ち歩いても、メーカーによってシャフトの太さが違ったりするのよねぇ〜(>_<)

ところがこのようにちょっと後にずらしてやって、このシャフトに左側からライドを叩けば解決する!!(◎_◎;)
ライドを叩いていた左手で前のクラッシュを叩く時には、よいしょとシャフトを跨いで叩かねばならないけど、小屋にクラッシュとシンバルスタンドがあれば左にももう一枚セッティングすれば解決する・・・

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小屋にもよるけど、これがツアーのデフォルトやな!!

小屋によってはシンバルスタンドやドラムセットすらボロボロだったりするが、この小屋はちゃんとメンテされてるし、シンバルのフェルトやネジなどちゃんと全部揃っている(それが当たり前?笑)

スタッフも機敏で、何か足りないものがあるとキビキビと動いて探してくれる・・・(日本ではそれが当たり前(笑))

この小屋がなくなるのではなく引っ越すのであって欲しいのう〜
また引っ越してからもお世話になりたい〜!!

というわけでこの小屋最後のライブ!!

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ドラムソロが凄い熱狂的でびっくり!(◎_◎;)

ちょっと解説すると、まず最初のドラムソロは绿韭菜という曲の後に付けたドラムソロで、またこのテンポ104というのが、16分音符だと遅すぎるし32分音符だと速すぎる。
じゃあ6連符かと言うと、3連系のフレーズってあまり在庫がないのよねぇ〜

というわけで在庫を増やす為に、速度系のドラマーがよく使う、フロアタム3発→左手からスネア3発→右手からロータム3発→左手からハイタム3発というフレーズを組み込んでみた。(30秒辺りから)

速度系のドラマーはこれをそのまま繰り返したりするのだが、104のテンポだとそれほど速度を誇示するほど速くもない(>_<)

そこで自分らしく、上記4つの8分音符の次にスネアを8分音符で入れて5拍フレーズにしてみた。

ところがこの曲のシーケンスは曲中と全く同じものを使っているため、26秒のブレイク(これもウケてるなぁ(驚))の後はAメロ部分・・・この曲は民謡なので小節数がイレギュラーで、ここって実は5小節なのよねぇ〜

3小節Emの後に2小節B7、この2小節は必ず盛り上がる鉄板フレーズになったタムとシンバルを組み合わせた6連となるのだが、この新しい5拍フレーズ、5拍フレーズってただでさえ見失い易いのに3小節で収めるっつうことが出来てなくて、実は1小節早くその決めフレーズに入ってる(>_<)

もっとシーケンスを大きく聞いていればよかったのだが、その1小節ズレて叩いていることに気づかずに次の同じ部分でスティックを落としてしまう・・・(53秒辺り)

実はこの前にもトリロクトゥルクーがやってた5拍フレーズ(スネアのRllrrLに続いてタム回し6連+8分の5拍)をやってるのだが、このフレーズは慣れているのでちゃんと3小節に収まっている。

自信持って違う3小節を叩いているわけだが(笑)スティックを落としたことによってシーケンスが耳に飛び込んで来て、スティック拾いながら小節数を修正してると言う・・・

まあ言わんかったらわからんか・・・そんな裏話でした・・・

続いてドラムソロのための曲に続くのですが(1分40秒辺り)、この元ネタ(笑)は言わずと知れたツェッペリンのモビーディック!!

これですな

実はこの1コーラスの後にはベースソロとギターソロも入っているのですが割愛して(スマン)そのままドラムソロ〜・・・(2分14秒辺り)
って何しようかなと思ったのですが、やっぱグランドファンクのドンブリューワーでしょ!!

昔大好きでよくこのビデオは見てたのだが、実際に自分でこんなん叩いたのん初めて(笑)

実は若い衆にこの映像を見せたら「まんまやないですか!!」と突っ込まれたのだが、そもそも中国でグランドファンク知ってる人があんましおらん。
このビデオが流行ってた頃、この客席でおる人誰もまだ生まれとらん(笑)

というわけで中国人むっちゃ新鮮に聞こえるんやろうなぁ・・・

まあ中国でなくても、草食系男子が増えている日本でもドンブリューワーみたいなこんなパワードラム叩く若い衆おらんやろうからなぁ・・・

というわけで40年同じドラムソロをやっとるドンブリューワーに敬意を表してフロアタムを叩きながら立ち上がってみる(2分34秒辺り)

彼のんと比べると立ち上がるのんがモタついてるなぁ(笑)
まあライブを続けるうちにスピーディーになるやろ・・・ってずっとこれやるんかい!!(笑)・・・やるでしょ〜

実はこのフリーのドラムソロは、導入部分こそドンブリューワーですが、ほんまにやりたいことは、3分18秒辺りからの6連でツーバスを踏みながら上でポリリズムの色んなフレーズを叩くというもの・・・

ところがひとりで練習してた時には色んなフレーズ試してたんやけど、いざ本番になったら全く出て来ん!!(>_<)

常々「練習と本番とは全く違う」と言って来たが、まず本番は練習ん時みたいに冷静じゃない(笑)
頭真っ白になってる状態で出て来るフレーズが本当に身体に入っているフレーズで、そんなフレーズって実は本番でしか生まれて来んのよねぇ〜

かと言って、客を煽ってなんぼのロックドラムソロなわけで、あまりテクニカルに走ると客が冷めてしまう・・・難しいところですが、この部分がツアー中にどれだけ進化してゆくかが楽しみです。

さてどうシメようかと考えてたのですが、3分45秒からのように3連符の4つ取りロール込みから乱れ叩きになってシメるのが良さそうですな。
本当はやりたかったのはこれもドンブリューワーネタですが、次のドラムソロ6分辺りからのフロア→タム→バスドラの3連を叩きながら叫ぶやつ!!
これを速くして終わろうと思ってたのだが、この曲のドラムソロも変化がなかったので、既に鉄板ネタとなってしまったこれは現状ではこの曲に持って来ようと思ってます〜

問題はこの叫んで一番盛り上がったところからどうシメるかですなぁ〜・・・
一番ええとこでまたスティック落としとるし〜(>_<)

本当はこのままテンポを速くしてゆくのがいいのだが、ドラムソロ4種類、ひとつはシーケンスに合わせたミドルテンポ、次にフリーソロの3連系、そしてこのテンポをキープした16系と来てる中で、この曲もフリーテンポにしていいものかどうか悩みどころである・・・

そして4つ目のアンコール(6分38秒)ではプロレス系と言うかおアホ系と言うか(笑)しかしこのスタイルのドラムソロをやるドラマーって中国どころか世界にもおらんからなぁ〜・・・時々「これでええんやろか」と悩む時もあるけど(笑)まあこれは死ぬまでやらなあかんなと覚悟を決めてます〜

7分13秒からの叩いては煽る叩いては煽るのは鉄板ネタとして揺るぎなく、7分52秒からのだんだん速くしてゆくのももう変えられんでしょう。

問題はその次のツーバスに持ってゆくまでの部分(8分18秒から)をどう構築するか・・・まあこれも本番で色々やってから作り上げてゆこうと思います〜

9分12秒からのツーバスを踏みながらの上下分離ネタ!!(これはJazzではサンバの足を踏みながらやります)進軍ラッパフレーズから歌舞伎ネタはもう変えられん(笑)

この上下分離はその昔森山威男さんというJazzドラマーのライブを見に行ってそこで初めて見たのだけれども、ある日突然出来るようになったので、このような笑えるネタにしているところが自分らしい(笑)・・・というわけでこれも死ぬまでやりましょう!!

というわけで今回のツアー4つのドラムソロをどのように考えて構築しているかを詳しく説明しました〜

ちなみにこの4つのドラムソロ、毎回全部・・・ということはあと50回やることとなります〜はてさてどのように進化してゆくやら・・・お楽しみに!!

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2022年6月14日

布衣2022年ツアー山東省潍坊

2022年の前半ツアーはとりあえず2本やって一度帰って来たのだが、ここから108日の55本続くツアーが始まると言う・・・

まあ途中銀川公演の時に帰って来るとは言っても、まあざっと2ヶ月は帰れないわけだからということで〜

冷蔵庫を空にする!!(笑)

いやこの部屋はLaoWuのお母さんが住んでたとかで、私のために住まわせて下さってるわけで、「長い留守の時は総電源を切っておきなさい」と言われたらしゃーないなぁ〜・・・

そしてパッキング!!

毎回毎回「前の日やればええやん!!」と思うのだけれどもどうしても出来ん(>_<)
きっとパッキングした時点でもう旅に出てる感じになって、大事なもの(っつうか自分の全て)が入ったトランク見ながらよう寝んのよなぁ・・・

というわけで毎回当日の朝にパッキングするのだが、当然ながらいつも何か忘れてゆく(>_<)

まあパソコンとかよっぽど大事なものじゃなければどこ行っても買えるからのう〜
というわけで出発!!

初日の移動日12時間強!!・・・てシビれるのう(笑)

きっと前回コロナのために飛行機が欠航になって8回取り直したということがあったので、比較的安全な陸路にしたのだろう。

ワシ以外全員爆睡!!(笑)
「无时不工作(仕事してない時がない」(笑)

着いたらさすがに疲れているのだが、名物の鶏炒めを食わねばならん!!

ぐっすり寝ていざ出陣!!
4年前に来た時は小さなパブ見たいな会場だったが、今回の会場はデカい!(◎_◎;)

楽屋も広い!(◎_◎;)

ドラムはYAMAHAのいいセット!!

今回はヤオヤオ君が
「運ぶの重いからシンバル一枚減らして下さい」
と言うので、小屋にたくさんあったジルジャンばっかになってしまった〜

珍しくチャイナがあったので左にもセッティングしてみた〜今日は左手が忙しい(笑)

このセットで昨日のドラムソロ!!

まあテクニカルな部分もあるけど、今回のテーマは40年全くブレないグランドファンクのドンブリューワー!!

ネットで見て感激したのよねぇ〜
ワシが若い頃見て感激した40年前の彼のドラムソロ!!

そしてネットで見つけた今のドラムソロ!!

同じやん!(◎_◎;)

いや〜40年同じことするってやっぱ凄いで(涙)
というわけで彼に敬意を払って、ドンブリューワースタイルのソロ!!

若い衆にドンブリューワーのドラムソロ聞かせたら、
「Funkyさんの今やってるのってこれと同じじゃないですか!!」
と言われた(笑)

同じですけど何か〜?(笑)
いや、こういうのは下の世代に伝えていかないかん!!
何せ彼がこのドラムソロを始めた時には布衣の客席にいる人は誰もまだ生まれてなかったんやし〜・・・

でも本当はバスドラ3連符に乗っけて色々ポリリズムを使った変態フレーズをしようと思ってたんだけど、このようなロックライブでは結局体力モノしかウケへんのよなぁ〜

まあツアー中に色々育ってゆくでしょう!!

この前に叩く绿韭菜のドラムソロがFacebookでは結構人気なようだ・・・

テンポ104って・・・16分音符では遅すぎるし32分音符ではちょっとしんどいテンポ。
3連符で構築するって結構難しいんやけど、32音符を使ったり、3連符の5拍フレーズなど結構テクニカルなフレーズを使ったりしてもウケず、やっぱ単純なタム3連符左右シンバルが一番ウケる(笑)

まあとどのつまり「芸」ですからな、お客さんに喜んでもらってナンボですm(_ _)m

ドラムソロ3は、ドンブリューワーのように叩きながら「Take you higher」とか叫ぶわけにはいかんので、崔健の「好嘞!!」を叫んでみたらウケた!(◎_◎;)
ドラムカメラのマイクでも叫んでんのか叫んでないのか聞こえんのに、あんな遠い客席では聞こえるんやなぁ・・・毎回やろっ(笑)

そして最後のはもうネタやな(笑)

この、足と手を分離して、手で全く別のことを叩くというこの「ネタ」は、Jazzをやり始めてからもう30年近くはやっとるやろ〜
(Jazzではサンバのリズムを踏みながら、ロックではツーバスを踏みながら進軍ラッパのフレーズを叩く)

これも時々「毎回こんなんでええんやろか」と悩むこともあったけど、ドンブリューワーさんを見てもう悩まん!!
あと10年続けたら40年!!・・・死ぬまでやりまひょ〜

というわけで4本のドラムソロ!!

ライブもむっちゃ盛り上がりました〜!!

打ち上げは小屋のオーナーが奢ってくれた〜
何やら音楽好きが集まりそうなビヤガーデン!!(笑)

いっぱいモニュメントがある〜

山東省の青島ビールの生ビール!!
フルーティーでむっちゃ上手い!!

戻ってから洗濯〜・・・これがツアーで一番大変なBig Jobなのよ〜(涙)
これをサボると翌日Tシャツが発酵していくら洗っても匂いが落ちなくなるのよ〜・・・

ところでこの潍坊(WeiFang)という街は凧で有名なのだとか・・・
「凧に関する思い出」とかインタビューされたけど全く思い出がなかった(>_<)
すまんのう〜・・・

ロードムービー


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2022年6月13日

布衣2022年ツアー初日遼寧省大連

待ちに待ったツアーが始まった〜!!!!

とりあえずは2本やって一度戻って55本!!

なんで土曜日空いてんの〜?
元々は河北省の秦皇島だったのだが、コロナでまだ営業出来てないらしい・・・

ってか大連(遼寧省)〜秦皇島(河北省)〜フフホト(内モンゴル)を移動日なしで乗り打ちって大変やったやろ〜
なくなって土曜日が移動日になってラッキーやな〜・・・って後にやっぱ大変だったのだが(>_<)

元々ツアーは1ヶ月前には始まってた予定で、それが中国のゼロコロナ政策のおかげで中止になってたものだから、ある小屋はそのままのスケジュールで、ある小屋は組み直して空いているところに再ブッキングするので、まあ今回移動が大変なのがあるのは仕方ないと言えよう・・・ライブが出来るだけラッキーである(感謝)

まずは寧夏回族自治区の銀川から遼寧省大連への移動日なのだが、この移動はまず陝西省の西安まで高速鉄道(3時間ちょい)で行って、そこから飛行機で大連まで〜

6時に駅集合なのだが、どうしても荷物のパッキングは前日にようやらん(>_<)
5時起きでパッキング〜絶対何か忘れもんがある〜(>_<)

駅まではタクシーですぐ!!

マッサージしながらみんなの来るのを待つ!!
中国は色んな駅とかにマッサージ機があって便利なのよ〜

乗車!!

まあ西安までは何も問題なく映画一本見れば着いたのだが・・・

着いてすぐまたPCR検査!(◎_◎;)

実はここからが大変!!
西安に入るために銀川でもPCR検査を受けてたのだが、
実は街によってはそこに入るのに2回PCR検査を受けなければならないのだ!!(◎_◎;)
・・・つまりツアー中毎日PCR検査(>_<)

そして西安の空港では
「携帯を電源オフ、もしくは機内モードにしなさい!!キー!!」
とマネージャー・・・

携帯の位置情報で個人の行動を全て国家が監視している国である。
たかだか乗り換えで数時間通過しただけの街に「滞在した」とされて、またとばっちり隔離でもされたら大ごとだからである。

しかし上有政策下有对策(上に政策あれば下に対策あり)とはよく言ったものだ・・・

大連に着いたらまたPCRチェック(>_<)

そして大連の健康管理アプリをダウンロードして個人情報を入力せねばならないのだが、それが例によってまた外国人に対応していない(涙)

ホンマこの国のゼロコロナ政策、もちろん中国人にとっても大変なのだが、ITの先端技術で少しでも人民の手間を減らそうっつうのが、軒並み外国人には使えないのだから悲しくなる(涙)

ところがやはり上有政策下有对策(上に政策あれば下に対策あり)、実はこのアプリをダウンロードして手続きをした最終画面はこれ!!

多くの健康管理アプリは、最終画面を出した時間が表示されたり、その時間が刻々と動いていてスクショを撮れないようにしてたり、
ところがそうするといちいちアプリを開いて最終画面まで行ってからそれを見せるために長蛇の列が出来てしまう。

それを避けるためにご丁寧に「この画面のスクショを撮って見せて下さい」と書かれている。

つまり私のようにアプリをダウンロード出来てない人も、この画像さえ誰かから送って貰えばノーチェックでそこを通れるということである(笑)

ということで無事大連に入れて海鮮!!!
いや〜内陸の銀川にいると海鮮なんか食べる機会ないのよ〜(涙)

次の日はすき家!!

おでん!!

銀川と違って日本人が多い街最高!!

さてとセッティング〜
写真は自粛しますが、実は会場入りの前にPCR検査に行って(毎日やるのよ〜涙)帰りにうんこ踏んづけた(>_<)
いや、踏んづけたと言っても不思議なことに、素足にホテルのサンダル履いてたのだけれども、その踵とサンダルの間に何故かうんこが〜!(◎_◎;)なんでここにスポッとうんこが入るわけ?(>_<)
まあ靴下履いてなくてよかったっつうか、靴じゃなくてよかったっつうか、「うんこだけに運が付いてよかったよかった」とみんなに中国語で言えなかった私は同情だけされて気分が滅入る(笑)
ドラム叩いてスッキリしますか〜!!

いざステージへ!!!

ステージ写真

ロードムービー

この日のドラムソロ!!
今回から1ステージにドラムソロ4本!!

派手な曲がいっぱいあったらよかろうということで新しくドラムソロのための曲を書き下ろしたのよ〜ツェッペリンのモビーディックのような曲でグランドファンクのドンブリューワーのようなソロをする〜って客席おそらくまだ誰も生まれてないし〜(笑)

さてここからが実は大変!!
なんと予定されていたフライトが軒並みキャンセル!!
チケットを8回取り直して、やっと取れたのが翌日朝一番の瀋陽発のフライト!!
ところが瀋陽まで行く足がない。
これに乗れなければあわや次の内モンゴルフフホトのライブは中止になってしまうのだ!(◎_◎;)

たったひとつの方法として、乗り捨てのレンタカーを借りて終演後に飛び出しで瀋陽まで走り、そのまま空港で乗り捨ててフライトに飛び乗るというもの!(◎_◎;)


2台に分乗して機材を詰め込む!!

ボーカルがバンドのために一番働くバンド!!(笑)

運転手も君だ〜(笑)

明け方にやっと瀋陽空港に着く〜
ギリギリで登場〜!!

もうね・・・へとへと(>_<)
ツアーでドラム叩くのは何の辛いこともないが、この移動はさすがにキツい!!
もうゼロコロナ政策やめれ〜(涙)

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2021年12月16日

布衣2021年ツアー山西省太原追加公演

コロナで中止になったり延期になったりでスケジュールがぐちゃぐちゃで〜
この日はさすがに内モンゴルから山西省は飛行機で〜ということになってたのだが突然飛行機が欠航(>_<)

高速鉄道乗り換えがいいのがなかったのか、長くかかる割には出発もゆっくり・・・

エンジニアの海龍(HaiLong)が、朝一番に
「尿酸値を測ってあげる」
と言ってやって来た・・・

痛風の仲間が欲しいのか!(笑)

昼前には出発して駅へ〜

こんな場合はメシはマクドかケンタが多いのよね〜・・・
モンゴル文字のマクド!!

結局店舗で食べる時間はなく列車に持ち込み〜

こんなボックス席みたいな座席あるんや!!(◎_◎;)

実はベースのDaWeiとの間にひとつ席が空いている・・・

美人が乗って来たらどうしよ〜(笑)・・・でもまあ知らん人はこの空間には入りたくないよなぁ〜・・・君のための席が冷たい〜♪

こんな景色が延々と続く〜

太原着いた〜寒いし〜(>_<)

もう夕方の6時半(>_<)

タクシーで会場に向かう〜
会場のあるショッピングモールに着いたら小屋のスタッフが駐車場まで迎えに来て荷物を運んでくれる〜

8時半開演なのに7時にやっと会場入りっつうこのスケジュール〜(笑)
大急ぎでドラムを組むのだが・・・

シンバルのフェルトがストンと下まで落ちたらシンバル止められんし〜

これこのフェルトの下に何かカチッと止める金具があるやろ〜
・・・ってどさっと持って来てもらってもどれも使えない(笑)

結局これを2段重ねにして事なきを得る〜

バスドラのヘッド破れてるけど大丈夫やろか〜

セッティング完了!!

ドラムをチューニングして組み上がるまで最速の45分!!
PAがセッティング終わってバンドでちょっとだけ音出したらもう開演15分前!!
あたふたと着替えてこれでオンタイムで始まるんやから凄いのう!(◎_◎;)

ステージへ〜!!

ヤオヤオ君の前説〜

今日は持ち込みの卓を使わず、小屋の卓を使っているのでいつものように録音が出来ない。
つまり私の仕事が大幅に減ってるので携帯をステージに持ち込んで撮ったり出来るのよ〜(笑)

いや〜出来るもんや・・・(笑)

橘高が言うとった、
「こんな無謀なスケジューリングやめましょうよ、もし出来たら出来たで、ほら出来るやん!!でそれが基準になっちゃいますから」

そやなぁ〜もう午後2時に入る必要はないなぁ〜毎回7時でええやん(笑)

ステージ写真

ドラムソロ〜!!

実は昨日再発したTFCC損傷により、手首を庇うためにジャーマングリップで叩いてるのよね〜

解説動画

<説明文>

TFCC損傷により、手首が親指から小指の方向に動くと痛いので、手の甲を上にして手の甲から手のひらに動くような叩き方、すなわち「ジャーマングリップ」にしたら痛みがない!(◎_◎;)

意外と叩けるもんやなぁ〜スナップの効かせ方のコツさえわかれば、スピードはちょっと落ちるものの結構遜色なく叩けるもんやとわかった!!(笑)

叩いてる方は奏法を全く変えてるのに見てる方は「どこが?」って感じだと思うので、今日のドラムソロ映像3つの後に、今回の叩き方と昔の叩き方の比較映像を作ってアップしてみた〜

一番わかりやすい違いは今日のんは脇が開いとるやろ〜これによってスティックは上から見たら90度ぐらいの「ハ」の字になってて、手の甲が上になって「ネコにゃんにゃんにゃん」みたいな動きに近い、これがジャーマングリップ。

昔の叩き方は脇を閉めるのでスティックの角度が45度ぐらい、っつうのがアメリカングリップで、これは人差し指と親指の付け根が上に来る。

スティックが並行ぐらいまで来ると、親指が上に来て、これがフレンチグリップ。シングルストロークの速い人はテリーボジオ以外みんなこの持ち方やけど、これでワシみたいに手首振って大音量で叩くと、小指の下のくるぶしんとこがグシャっと潰れるからTFCC損傷になるっつうことやな(笑)

まあしばらくはジャーマングリップで自然治癒を待ちましょう〜
クラシックの打楽器奏者みたいで楽しい〜\(^o^)/・・・ってクラシックの人はこんなに力任せに叩かんて(笑)

ライブ終了後はオーナーに海底捞の鍋をご馳走してもらいました〜
ごちそうさまでした〜

滞在時間半日やて(笑)・・・次はゆっくりお世話になります〜

2021年12月11日

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2021年11月30日

布衣2021年ツアー湖北省宣昌

初めての土地「宣昌」・・・何省なん?(笑)

いや、まず暑いのか寒いのかが大事!!
中国は広いので、10日間ずーっと亜熱帯の広東省で暮らしてた私としては寒いところはやっぱ避けたい・・・と言っても避けられるもんではないけど(>_<)

漢口(どこや?)で乗り換えの4時間半の移動〜

大移動!!

ロードムービー

列車内が心持ち寒くなって来たような気がしたので恐る恐るiPhoneの天気アプリを開いて見てみると・・・

んなあったかいわけないやろ!(◎_◎;)
それに今20度で最高気温13度って(笑)

ネットで調べてみると・・・

試しにVPNを通して天気アプリを開いてみると・・・

天気アプリもVPNを通さにゃまともに動かんようになったのか!(◎_◎;)

撮影スタッフの張明は昔世界中を旅してて、外国のIPアドレスが多かったせいか政府から彼のパソコンは国内のサイトにアクVPNが必要になってるとか?・・・

そんなこと言うたら外国人みんなそうやん!!
もしワシもそうなったらどないしょ〜((((;゚Д゚)))))))

まあ何があるやらわからんのが中国ですが、何があっても何とかなるのも中国なので気にせずスルー!!(笑)

この日は移動日なので飯食って寝るだけ〜
ホテルは何やら小高い丘の上にあって、降りて行くのもめんどくさいし寒いし、ホテル併設のレストランで〜

次の日も同じレストランで〜
その後はここも飽きたし外にも出たくないので出前になる〜(>_<)

まあ中国は出前メシも美味いのでええわ〜

一日ゆっくりして次の日会場へ〜

会場は近所の中洲みたいなとこにある色んなレストランが集まるテーマパークのようなところ・・・

色んなモニュメントっつうか人形がある・・・

よく日本では地方に行くとマンホールの蓋を撮影する人がいるけど、私の場合は今後このようなモニュメントと写真を撮ることにしよう(笑)

会場も列車をモチーフにしたコンセプトライブハウス(?)・・・

まあどんな会場でも音がちゃんと出ればええわ〜・・・って初めての会場ではなかなかそうはいかん(>_<)

ギアコだかグロコだかの太鼓?UNOのヘッド?!(◎_◎;)

タムにひとつネジがなく、スネアのを使って先にチューニング〜もうひとつのスネアが来てそれはTAMAで、10個ネジではなく8個ネジなので安もん!!(笑)
そのネジを使おうと思ったらちょっと太い!(◎_◎;)
何なん?このドラムって・・・(>_<)

もともと
「リハももう数曲バランス取る為にやるだけやし3時入りでいいのでは?」
とか言うてたけど、
「初めての小屋は何があるやらわからんから早めに入った方がええって!!」
ということで正解!!
3時に入っとったら間に合わんかったで〜

しゃーないからTAMAのんを使おうと思ったらネジがぎゅうぎゅうでキツくて回らん(>_<)
これ大きさかネジ山が絶対おかしい!!
秘密兵器の工具にチューニングキーを挟んで無理矢理回す〜(笑)

この工具むっちゃ便利!!ドラマーの必需品です!!

しかしこの便利グッズを使っても全くうまくチューニング出来ん(>_<)
しゃーないなぁ〜・・・こんなに抜けんスネアでプレイすんの久しぶりや〜・・・ってしたことあるっつうのが凄いな(笑)中国あるある・・・

シンバルもSilken とかいう見たことメーカーやけど、一応ハンドハンマードでなかなかよい!!

セッティング完了!!
今日はライド代わりに使う18インチを手前に持って来てみた〜

やっぱもう一枚左手前にクラッシュが欲しいところやけど、ないもんはしゃーないなぁ〜・・・(>_<)

ちなみにスネアのネジを買いに行ってくれてたオーナーが本番直前に戻って来たので急遽スネアを変えました!!

やっぱTAMAの8本ネジより名も無いメーカーの10本ネジの方が音が良い!!(笑)

ちなみにこの日からプログラムのシステムを一新!!

RolandのSPD ONEは音源がステレオと、それとは別にクリックがステレオで出力出来るので、全てのプログラムのソロパートをクリックの右側に、クリックを左側に変更!!

こうすれば3chをPAエンジニアに送ることが出来てバランスが取りやすい\(^o^)/
でも大作業だったのよ〜(涙)

レコーディングでこんなに民族楽器とか音いっぱい入れるからこんなことになるのよ〜
自分で入れたんやけど(笑)

本番!!
ヤオヤオ君の前説!!(笑)

この小さな街(失礼、日本で言うと名古屋ぐらいあるかも)にいっぱい集まって頂けました〜!!

ダイブ〜

男前!!

ドラムソロ!!

終わったらシンバルがお亡くなりになってました〜(涙)

お気に入りのSABIANのArtisanクラッシュを、割れたのを削って使ってたけれども、もうここまで割れたらしゃーないなぁ〜・・・

短い間やったけどええ音出してくれた〜繊細な薄いシンバルやのに過酷に使われて短い一生やったな、ごめんな(涙)
ヤオヤオ君が持って帰って宝にするらしいのでそこで余生を送って下さい〜

実はこのライブでは街中のドラマーが全員見に来てたらしい!(◎_◎;)
「オラが村にFunkyさんが来ることはもうないかもよ」
と思ったのかどうか、この日はスティックが全部売り切れて、明日折れたらもうなくなる〜(涙)

と思ったらジャストタイミング!!

日本のパール楽器さんから送ってもらってたスティックと、次のシンバルが北京に届いたそうな〜\(^o^)/

明後日を何とか乗り切ればその次はそれが小屋に届くな・・・
明後日の小屋にいいシンバルがありますように〜!!

打ち上げは近所のレストランで羊肉鍋!!

美味でした〜

2021年11月24日

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2021年11月 5日

布衣2021年ツアー江蘇省蘇州

上海から蘇州はお隣なので高速鉄道で25分!!近い!!
そのまま会場入りしてセッティング〜

今日も電子ドラムとの複合セットなのよ〜

ドラムのチューニングに電子ドラムのプログラムエディットにレコーディングの準備と大変なのよ〜・・・

今日はちょっと電子ドラムのタムを変えてみた・・・
このTD50Xっつうのは生ドラムそっくりに作られていて、タムのパッドも小さいのがあるので今日はそれを一番右に持って来た〜

なぜかと言うと、ハイハットスタンドの棒が長くてその上にタムをセッティング出来ないので、パッドはなるだけ右に寄せたい〜

まあ小さいパッドでも音はフロアタム!!
単なる「スイッチ」なので大きさは関係ないのである(笑)

それと今日のスペシャルは叩いてプログラムチェンジするやつ!!

布頃の曲は基本的に1曲に一音色なので問題ないが、VisionRocksというひとりドラム曲を今日はオープニングでやらせて頂くということで、Rolandの人が「音色切り替え大変でしょう」ということで持って来てくれた〜・・・

さてこれでVisionRocks初の電子ドラムと生ドラム複合版!!

ちなみに2008年の初演バージョン、生ドラムのみのバージョンはこれ!!

電子ドラムのみのバージョンはこれ!!

まあこんな手拍子も出来ない曲を(笑)盛り上がりに来ているお客さんの前でいきなり演奏しても「呆然」やわなぁ・・・(笑)

その反動かライブは盛り上がったぞ〜!!!

電子ドラムと生ドラムの複合セットによるドラムソロ!!

いや〜Rolandの欧米支社の人も「こんなセット見たことない」と言ったという新しい使い方やな(笑)

その辺について、私をこの電子ドラムに引き込んだ張本人の、Roland中国の電子ドラム担当部長が熱く語ってます〜

これ見て部長さんが中国人の部下に「あんたが喋っててどうすんの!!ファンキーさんに喋ってもらわにゃ!!」とダメ出しされたと言うが(笑)、実はうちの同行カメラマン、本当は私にインタビューしたかったんやけど、でも取材嫌いで怖かったのか(笑)ドラムばらしてから「'ちょっと電子ドラムのインタビューを」とか言うから、
「アホか!!なんでドラムのある時に言わんねん!!」
と言ったら怖がって逃げた(笑)

まあ次に電子ドラムをセットした時にやろな〜・・・って今度いつになるんやろ(>_<)

はい、上記の動画で部長が熱く語っているのは蘇州の日本人街。
この街も日本料理屋はこの一本の道にぎゅっとかたまっていて、なんか他の街も真似するような有名な日本ストリートになってるんやと・・・

この前来た時からリニュアルしとるし〜


その中で、夜中に開いてる沖縄料理屋さんをブッキングして下さいました〜

女将さんが「アンタ久シブリネ〜」と握手を求めて来る・・・!(◎_◎;)
昔ここでライブやった時の打ち上げもこの店やったのね〜リニュアルしてたけど・・・

Rolandさん御馳走様でした〜いい経験をさせてもらってどうもありがとう御座います!!
またどっかでこのセット叩けるとええな〜・・・

2021年10月30日

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2021年11月 2日

布衣2021年ツアー上海

上海着いたらお迎えが来て問診へ〜(笑)

その後そのまま居酒屋勝に直行〜みんなの到着を待つ・・・

それにしても勝山はん、
「ツアーメンバー9人やけどええの?」
と何回も聞いたのに
「LaoWuには世話になっとるから酒でも肉でも刺身でも何でも食べて行って下さいと太っ腹!(◎_◎;)

長崎で自分で釣って来たというイカの姿刺しが絶品!!

ブランド牛の長崎牛!!・・・どうやって持って来たんやろ(笑)

大好物の馬刺し!!

刺身、その他!!


世話になった分と世話しとる分の差が激し過ぎるやろ〜(>_<)

ワシはみんながアイスクリーム食べ出した頃撃沈!!(笑)

後で聞くと、ワシが寝てるままそのまま小一時間ほど大騒ぎしてたらしいです〜(笑)

次の朝、二日酔いで目が覚めたらツアーメンバーのグループチャットにマネージャーからメッセが入っとる・・・

「昨夜夜中の1時に飲みに行った人いるでしょ!!自分で申告しなさい!キー!!」
と怒ってらっしゃる・・・
「あ、僕は外滩にちょっと観光に行っただけで・・・」
とベースのDaWei・・・
「嘘つくんじゃないわよ!!キー!!」
なんとどこから入手したのか夜中に彼がバーで飲んでる動画を送りつけて来る!(◎_◎;)

「言ったわよね!!翌日ライブの日はゆっくり休みなさいってキー!!」
って高校生かい!(笑)

・・・というわけで会場入りしてセッティング完了!!

と言いたいところが実は電子ドラムがまだ届いてない(笑)

なんかトランポが会場1kmのところで警察に捕まったんですと!(◎_◎;)

仕方ないので生ドラムの部分だけ先にサウンドチェック〜
してるうちに届いた〜!!

相変わらず壮観やなぁ〜・・・

デカいステージではむしろ普通か?(笑)

今回特筆すべきは、叩いてプログラムチェンジが出来るっつうヤツ!(◎_◎;)
しかし残念ながら調整する時間ナシ(涙)・・・明日から使ってみます〜

左側はもういっぱいいっぱいで置く場所はここしかないのよ〜
明日はまた組む前から考えてみよう・・・

配線も複雑・・・

実はこのセッティング、ハイハットの右側に右のバスドラを鳴らすツインペダルと、そして電子ドラム用のバスドラのペダルがあり、オープンハンドのドラマーじゃないとちょっと叩くの難しいかな・・・

エレドラ部分も、タムが全部正面より右側にあることになり、これもわざわざ右手でハイハットを叩いてたのでは遠すぎて叩けない。

オープンハンドの練習を始めた時にちょうどこの電子ドラムの話が来たのも「縁」やな。
もし時期がずれてたら、少なくともこのセッティングは思いつかん(笑)

本当は銀川からオープニングアクトのバンドが来る予定やったけど、銀川でコロナが発生したため来れなくなった・・・

来れててもこのセットは叩けんかったな(笑)

さて、この日は北京に続いてソールドアウト!!
1000人近く客が入ると言う・・・

本番開始!!

お客さんもいっぱい入りました〜!(◎_◎;)

漢方薬飲んでるから元気いっぱい!!(笑)

ドラムソロ!!

いや〜アンコールのおアホなプロレス技も、デカいところでやると感動的なドラムソロに聞こえるな(笑)

ロードムービー・・・今回はハーモニカのゲストが来てくれました〜
あと銀川の仲間が開いたバーのレポートと居酒屋勝!!

勝山さんお世話になりました〜

2021年10月29日

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2021年10月29日

上海着いてまた問診〜

ずーっと続けている漢方薬治療・・・

上海着いたら運転手さんが駅まで迎えに来てくれててそのまま診察に〜・・・って患者にここまでしてくれる先生って(笑)

リモート診察ばかりだったので数ヶ月ぶりにちゃんと診察〜

もうね、アレルギー全く出んし〜
それどころか、痩せるのはええとしても全てにおいて健康そのもので、精神的にもストレスなんかも全然ないのよ〜!(◎_◎;)

・・・って聞いてみたら、腸内菌が脳細胞に作用しているという部分もあるらしく、悪玉菌がいなくなって善玉菌ばかりになると、必然的に脳内にも「幸せホルモン」みたいなのがいっぱい出るんですと!

善玉菌が脳の細胞に「幸せホルモン出せ」って!(◎_◎;)

まあ全ての内臓は助け合って活動していて、ひとつが悪くなったら他の臓器にも必然的に影響が出る。
脳みそもそのうちのひとつやと考えるとそりゃそうかも知れんぞ〜・・・

まあアレルギーもそのうちのひとつ!!
だから東洋医学では皮膚を治療するのではなく内臓全般の働きを活性化させる・・・

なるほどね・・・

脈を取る・・・

左の脈が心臓?肝臓?右が肺?とか忘れたけど、脈が弱い方の臓器が弱ってるんですと・・・

私の場合はどっちかが弱く、それは心臓ですと!(◎_◎;)

心臓が弱いと末端まで血液を十分に運ぶ力がなくなるから、だから手足が冷えたり、前までは踵がガサガサになってたもんなぁ〜・・・
潤いが踵まで運べんのやな・・・

人生100年として、老化によって徐々に悪くなってゆく臓器はこんな順番らしい・・・

50代:胆嚢・・・脂っこいものが食べられなくなる
60代:心臓・・・「志」が低下
これについては色々思うことがあって後に書くけど、そして70代:肝臓、80代:肺、90代は腎臓となって、それによって骨が弱くなり100歳でお迎えが来る、と・・・

まあ人によって色々違うとは思うけど、個人的にはこの「志」っつうのが面白いなと思った。

もう中国音楽界の重鎮となったLuanShuから、飲んでてこんなことを言われたことがある。
「Funky、次は何をやりたい?なんかこれをやりたいみたいなのはないか?」

まあ彼は金もあるし、彼の立場ならなんでも私のやりたいことは叶えてあげられる力はあるぞということらしいが・・・

ない!!(笑)

「志」が見つからないのである!(>_<)

まあ中国語で言う「志」がどういうニュアンスなのか正確には把握してないが、別に世の中をよくしてやろうとか、日本語的な「志(こころざし)」は全くない!!(笑)

まあ「ドラムを叩くのみ」である。

「道半ば」ではあるが、まだ見ぬゴールはそんなに遠くにあるようには思えない。
この道をいつものように進んで行けば必ずやゴール(それが何なのかはわかっとらんが)にたどり着けるという漠然とした何かがあるのみである。

昔は「怒り」とか「悲しみ」とかの感情に突き動かされてドラムを叩いていたが、今ではドラムの前に座れば自動的に同じ状態になれる。

スイッチ押したら自動的にアドレナリンが分泌されて「ステージモード」になるようなもんである・・・

心臓が悪いんだったらあんな激しい運動は・・・ということもなく、命がけで叩いても・・・ってそれがもう普通なので、別に心臓に負担をかけてる実感もない・・・

終わってもそんなにしんどくないし(しんどいけど笑)、それで死ぬという感じでもない(死ぬし〜どっちやねん笑)

まあ「楽しい」からね、この「楽しい」という脳の感情が、また全ての内臓に連携するんですと!(◎_◎;)

思えば夏のイベントがコロナで全部飛んで、仕事もやることも何もないので毎日ドラムの練習をしてたのがよかった。

思えばカンボジアではしんどかったかも〜・・・ドラム叩いてないからな。

しんどいと「食」が変わるんですと。
そしたら悪玉菌が住みやすい環境になるんですと。

漢方薬は苦いし美味しくないから毎日飲んでると悪玉菌が住みやすい状況ではなくなるというのもあるらしい・・・

当然ながら人間にも合う合わないがあるらしく、だから先生は細かく色んな質問をして、配合する漢方薬を微妙に変える。

人によっては漢方薬がもう飲めなくて、飲んだら吐いてしまったり拒絶反応が起こることもあるらしい。

それは医者としては「配合が上手くしてあげられなかった」ということで、そうならないようにいっぱい質問するのだろう・・・

私はと言えば、別に決して美味しいもんではないが、コーヒーを飲むように普通に飲んでいる。

配合がばっちしやったんやな!!先生喜んどった(笑)

というわけでアレルギーなくなったから治療終了ではなく、何十年かかって悪くしていった色んな部分をよくするために、引き続きこの生活は続ける所存であります!!

相互作用でもっといいドラムが叩けると思うぞ!!

ps.リモート問診ご希望の方はこちら〜tuina555@icloud.com:古川先生
詳しくはこちらへ〜

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2021年10月27日

布衣2021年ツアー江蘇省南京

3連チャン最終日の南京への移動〜駅には猫がおった(笑)

駅員さんの話によるとかなりの老猫で、メシもらう時以外全く言うこと聞かんらしいが・・・
(ネコなんてそんなもんか・・・)
じゃらしてみたら食いついたぞ!!頑張れ老猫!!まだまだ若いぞ!!・・・お互い(笑)

また会場着入り〜実はこの南京からRolandさんが電子ドラムを持って来てくれるので、生ドラムと合わせた複合セット!!

右側は生ドラム部分〜

左側は電子ドラム部分〜

壮観である!!(笑)

これをくるりと回って叩き分けるわけだが、実は足が結構忙しい(>_<)

同期出しにエレドラのプログラムチェンジに録音・・・左手も結構忙しい(笑)

配線も複雑!!

かっこよかろ〜(笑)

開場!!

ライブ開始!!

ドラムソロ!!

この電子ドラムに関するドキュメント映像〜

次の無錫ではドラム台が小さくてこのセットは乗らないのでその次の上海でまたお目見えします〜楽しみ!!

2021年10月24日

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2021年10月15日

布衣2021年ツアー番外編海南省「三亞」

9月25日に予定されていた三亞でのライブが、小屋の都合で中止になっていた・・・

本来ならばこの三亞が今回の最終地になるので、「中国のハワイ」と言われている(ハワイと同じく物価は高い(>_<))この海南島のリゾート地で数日遊んでから帰ろうと思ってたのだが、海口から銀川に帰る飛行機がこの日が一番安いということで、強制的に銀川に帰らされることになっていた・・・(>_<)

ところがその飛行機が何かの原因で欠航!!!(◎_◎;)

それならば海口近くのビーチリゾートに行くぞ!!と思ってたのだが、撮影が入った(涙)

もう海は諦めていたロック界の加山雄三(自称です)なのであるが、撮影終了後に全員高速鉄道に飛び乗って三亞に行くことになった!(◎_◎;)

今回はただでさえ雲南省で現地オフが多く、たっぷり遊ばせてもらったのであるが、更にバンドからのプレゼント(涙)・・・ありがたくて本当に泣くところであった(笑)

夜中に三亞着!!いつもなら会場近くの一番安いホテルに泊まるのだが、今回は海に面したコンドミニアム!(◎_◎;)

これでも8人で泊まってひとり頭で割るとひとり1000円ちょい!(◎_◎;)

その日はバタンQ (死語)で翌日はやっぱ海に入るしかないでしょ!!!!
しゃーないなぁ〜・・・(涙)

海だ〜!!!(涙)

ちなみに海パンは持って来てないのでパンツで入ってます(笑)

ちなみに海岸から見た宿泊場所・・・一等地ですなぁ・・・

昼飯は初めて食ったココナッツ鶏鍋!!!(◎_◎;)

鶏肉スープにココナッツの身を入れているだけなんだけどこれが美味い!!(涙)

ちなみにこのココナッツの身もそのまま食べてて、想像以上に甘くない!(◎_◎;)

ココナッツライス!!
ココナッツの実の中でご飯を蒸した?・・・でもタイのマンゴーライスとかと違ってそんなに甘くない!(◎_◎;)

午後はみんな昼から飲んでまたり〜

ツマミは生ニンニク齧りながらビール?!(◎_◎;)・・・いや、ワシもやるけど(笑)

晩飯は自炊!!飲みながらゆっくり作ります〜

酒に弱いLaoWuはもう潰れてるし〜(笑)

かなり豪勢な夜・・・酔っ払ったメンバーのひとりが私にこんなことを言った・・・
『Funkyさんは布衣がアンダーグラウンドだった頃からの知り合いでしょ?こうやって豪勢な夜を過ごせるぐらいのバンドになったってどんな心境ですか?」

いや、こいつらオーバーグラウンドなんも今日一日だけやし〜
いつも安宿に泊まって小さな(でもないけど)ライブハウスでやってるだけやろ〜(でも満杯になるけど)

・・・ってかこの贅沢、高々ツアー経費に数万円乗っけただけで買えるんですけど〜(笑)


夜にはここで住んでいる李慧珍が来てくれました〜

ある愛の唄プロジェクト中国語バージョン・・・もう始まっとるのか?!!録音した音源を聴かせてくれた!(◎_◎;)

始まったならそう言えよ〜(涙)・・・慰問に行くなりそうするのに〜(>_<)

まあ中国ではあるある〜自由にするが良い!!任せた!!

2021年9月26日

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2021年10月14日

布衣2021年ツアー広西チワン族自治区南寧

ミャンマーと国境を接する雲南省から南下して、ベトナムと国境を接する広西チワン族自治区へ〜

・・・長旅(>_<)・・・

常春の雲南では別にそんなに厚着してたわけではないのだが、列車が南下するに連れてみんながこう呟く・・・「暑い」・・・

列車を降りて見てみるとやっぱ気温が高い!(◎_◎;)

さすが大分南に来ましたなぁ・・・

前回のホテルは繁華街のど真ん中にあったのだが、今回はちょっと辺鄙なところなので周りに何もない(>_<)

メシは選択肢なしで向かいの火鍋・・・

思い出した!!最初にこの地に来たのは布衣のイベント!!
その打ち上げも火鍋だった!!

打ち上げは火鍋〜!!! 麻辣牛肉頼んだら凄いのんが出て来た(笑) 食いますとも!!飛びますとも!! - Spherical Image - RICOH THETA

そして次の日ベトナムのダナンに飛ぶために空港に行くタクシーの中でエマージェンシー!(◎_◎;)
高速のパーキングで停まってもらったのだがトイレが修理中!(>_<)
もう死ぬ思いで我慢して、空港着いてトイレに飛び込んで何とか間に合った〜(涙)

元々、ここからベトナムまでのバスがあるということで本当は陸路で行きたかったのよ〜
でもみんなに反対されて飛行機にしたのだが、この状態でバスに乗ってたらとしたら・・・
((((;゚Д゚)))))))

広西チワン族自治区には他にもうんこにまつわる話がある・・・

高速のパーキングでうんこしてたらバス置いてかれて
しゃーないから高速をマラソンで走ってバスを追いかけた事件

うんこの思い出多過ぎ(>_<)


さてこの日はゆっくり寝て次の日本番〜会場へ向かふ!!

暑い(>_<)

南寧のライブハウスは地元のバンドが運営するライブハウスで、全国でも珍しく経営的に順調だったらしい・・・

今回は小屋がリニュアル!!

セッティング〜

さすがロックバンドが運営するライブハウス!!スネアにどくろがプリントされてるん初めて見た!(◎_◎;)

リムショットというのは、スティックの端っこを置く位置によって音色が変わるので、一番いい音になるところにペンで印をつけたりするのだが、このスネアの場合は・・・

どくろの口の上に置けば一番いい音だった〜(笑)

ドラムソロ!!

今回はステージ写真が多し!!

さてライブ終了後、本当なら
「明日は朝早いから今日はご飯みんなで食べないからね!!各自コンビニとかで買って部屋で食べてすぐ寝なさいよキー!!」
ということになってたのだが、コンビニで野菜は食えないので、
「じゃあ俺の分は楽屋に野菜料理出前して置いといてよ〜終了後それ食べてホテル帰ればいいでしょ」
と言ってたのだが、結局みんな楽屋で食べることになった・・・

奢ってくれたオーナー

これでええやん!!
食べに行くと集合する時間とか移動する時間とか注文する時間とか、結局このパターンが一番時間の節約になる・・・

さて帰って寝て6時起きで海南島へ〜

2021年9月24日

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2021年10月12日

布衣2021年ツアー雲南省昆明

私の曲で昆明の青い空という曲がある・・・

このアルバムの5曲目「楽しくいこうよ」という曲の原題である。

当時はこの雲南省の省都、昆明に行ったこともなかったので、雲南の青い空をイメージして作ったのだが、いや昆明には確かに青い空はあるのだが、イメージとは大きくかけ離れた大都会である(笑)

ホテルの近所の大ショッピングモール群!!

この中のひとつのショッピングモールの中に会場がある・・・

もう中国には全国至る所にライブハウスがあるのだが、その中でも大きなチェーンのひとつであるモダンスカイ!!

デカい!(◎_◎;)

楽屋もデカいのだが、この落書きを見るとやはり日本のライブハウスを思い出す・・・
全世界ミュージシャンは楽屋に落書きせないかんのか?(笑)

セッティング!!

だんだんお城が狭くなる(笑)

オーディエンスもいっぱい来た〜

ステージ写真

ドラムソロ


さて、ライブが終わったら携帯にメッセージが入っていた・・・
「打ち上げ用意してるからおいで〜」
誰だか思い出せんが、聞けばボーカルのLaoWuんとこにも同じ人から入っている・・・前に演奏したライブハウスの人?・・・知らんけどまあええわ〜(笑)タクシーに乗って打ち上げ会場へ〜・・・

会場はまた別のショッピングモールの最上階にあるバー!!
既に色んな人がいて「Funky久しぶり〜」とか言われるけど思い出せん(笑)

メイン料理は韓国名物のプデチゲ(部隊鍋)!!

だけかと思ったらステーキ!!!

いや〜本格的やなぁ・・・と思ったら、味はやっぱ中国の牛(>_<)

日式焼肉も寿司も、もう至る所で美味しいものが食える中国であるが、ステーキだけはやっぱなかなかええのんに当たらんのう・・・(涙)

さてここに実は有名人が二人来ていた・・・

まずひとりだけ肌の色が黒い男がいるが、彼は黒人でもなんでもなく雲南の少数民族。
この時に事務所の人間から紹介された「南征北战NZBZ」というユニットのボーカリストである。

ブログ記事:360度画像で綴るファンキー末吉のとある北京の一日(+α)

この時に私がSNSでカバー曲を募集したユニットである。

実はあれから何回が仕事はしたが、何せネットの時代である、こうしてちゃんと顔を合わせるのは初めてであった(笑)

「どうなの最近?・・・」と聞いてみるが、どうやら昔の事務所はやめて、今はその事務所と裁判中であるらしい・・・(>_<)

紹介してくれた事務所のスタッフの心境を想像してちょっと心が凹む・・・


そしてもうひとりは、その隣で写真に映っている夜叉というバンドのボーカル。

どこかでライブを見たことがあるなぁ・・・
むっちゃヘビーなハードコアバンドだったのだが、ある日を境にボーカル以外のメンバーを一新してポップスバンドのようになってしまった(>_<)

ロックに飽きたのか?(笑)まあそうしなければ売れなかったのか・・・

ハードコアだった時代には、彼らは中国で一番多くライブを廻るバンドだった。
どこに行っても100人を超えるロックファンが集まり、
「布衣もこういう風になればいいのに・・・」
と思いつつ、本当に布衣は今では中国で一番ツアーを廻るバンドになってしまった(笑)

昔のメンバーとは面識があったのだが、どうやらボーカルとは初対面に近い存在だったようで、
「僕のアイドルドラマーです。お会い出来て光栄です」
と挨拶された・・・

極悪なハードコアバンドだったバンドのボーカルとは思えないぐらいの好青年である(笑)


この二人は今では昆明に住んでいるらしいのだが、それを聞いて色々考えてみた・・・
日本では何故出来ないのか?・・・

その昔、沖縄がブームになって色んなミュージシャンが沖縄に移住したという話を聞いた・・・
でもそれは私なんかが知っている、それこそ「知る人ぞ知る」ミュージシャンであって、彼らのように誰もが知ってる有名人ではない。

しかもそれも「一時のブーム」だったのか、もうみんな帰って来てるような気が・・・(笑)

日本だと、成功すると都内の一番高い場所に豪邸を買って・・・とかが一般的であるような気がするが、中国だと成功すると「自分が住みやすいところ」に移住する傾向があるように思える・・・

最近は売れてなくても、まあ布衣のように高々アンダーグラウンドでツアーやって生活出来るようなバンドでも生まれ故郷の寧夏回族自治区銀川に住んでいる。
そんなバンドが結構多いような気がする・・・

その昔、布衣も地元の一番のバンドだったが、こんな田舎町でバントやってても未来はないので都会に出て行こうと北京に出て行った・・・

何故北京に行くのか?何故上海や他の大都市ではなかったのか?

それは日本の状況を見ればよくわかる。
関西の芸人が、大阪拠点では全国区になれないのでみんな東京に引っ越して来た・・・

日本は今もそんな状況なのだろうが、中国はインターネットによって時代が変わった!!

日本ではプロモーションとかがテレビに集中するので、そのテレビ局がある東京に行かないとプロモーションが出来ない。
芸人さんが関西ローカルではなく全国放送に乗らないと全国区になれないのと同じである。

ところが中国にはテレビ局が400以上あるのだ、今やテレビなんて誰も見ない!!

お化け番組を作ったテレビ局も、今では地上波ではなくネットテレビがその活動の中心である。

それも湖南電視台とか、日本で言うとテレビ高知みたいな曲が全国誰でも知らない人はいないほどのお化け番組を作っているのだ!(◎_◎;)

つまり日本みたいに「東京詣で」をしなければならない理由はこの国ではもうどこにもない。

興味がなかったので断ったが、こんな話があった。

その湖南電視台は歌手のオーディション番組が大ヒットしたが、今では他の局がそのドラマー版の番組を作ってヒットしているらしい!(◎_◎;)

そのプロデューサーが私のファンらしく、助手のヤオヤオ君に出演依頼を連絡して来た。

「凄いですよFunkyさん!!あなたは今、有名だと言っても音楽をやってる人、ロックが好きな人だけの中で有名なだけですけど、これに出ればあなたはもう全ての中国人に対して有名になれますよ。出ましょう!!」

「やだ!!」(笑)

どうしても納得しないヤオヤオ君に一生懸命説明する。
「有名になって何の得があるの?昔の日本での生活みたいに音楽じゃない他ごとをいっぱいやらされて生活すんの?」

そもそもが音楽をやってる人たちの中で有名だから音楽の仕事が来る。
音楽と関係ない人たちの間でも有名になったら、その音楽の仕事が増えるか?
結局「音楽でない仕事」が増えるだけなのだ・・・

日本でのファンキー末吉は所詮は「爆風スランプの人」。
スタジオ仕事をくれる人もいないし、いたとしても事務所は「自分とこ所属の人間の名声を利用される」ということで、その対価としてはゼロがいくつも少ないそんな「技術仕事」なんかやらせない。

そんな生活をもう一度やるぐらいだったら、一本いくらのドラムの仕事がなくなって飢え死にした方がマシである(>_<)

話がそれたが、そのテレビ曲が出した条件は、「収録にはその局まで行くこと」、すなわち北京ではないその地方局のある田舎町に出向いて行くことだった・・・

つまりもう「北京詣で」は必要ない。
つまり北京に住んでいたとしてもその田舎局に行かねばならないのだから、敢えてわざわざ物価の高い北京に住まなければならない理由はもうないのだ。
プロモーションも今は全てネットだしどこに住んでても取材は受けられる・・・

またバンドの場合、その大きな収入のほとんどは音楽イベントの出演である。

例えばフジロックなどのイベントの場合、出演者の東京からの旅費は負担するが沖縄からの旅費は出せないなどと主催者が言うことはない。

同様に中国のイベント、そのほとんどが地方都市なのだが、バンドがどこに住んでようが主催者がその旅費を負担することは全く問題ない。

布衣の場合、ツアーの出発点が北京であろうが銀川であろうが、その経費にそんなに大きな違いはない。
それよりも日々の生活費やバカ高い家賃の方がメンバーやスタッフの生活を直撃する。

だから見てみればみんな住みやすい生まれ故郷や、雲南省の大理のような物価の安くて気候のいい桃源郷のようなところにバンドごと引っ越す。

そこでみんなでゆったり暮らしながらのんびりバンド活動をやればいいのだ・・・

日本ではまだまだそんな生活は一般的ではないな・・・
あ、ラウドネスが今、タッカンは大阪で二井原は八王子、ドラマーは札幌だと聞いたような・・・

やっぱ日本でそれが一般的でないのは「テレビ」やな・・・
ラウドネスぐらい「テレビは別に〜」になってないと無理なのかも〜

どっちにしろ、日本が中国のようにITが進んで、テレビが廃れて、私が実家のあった高知に住んで・・・という未来はどうしても見えない・・・

何が悪いのか?・・・「変わる」ということクォ必要以上に恐れる国民性か?・・・

雲南省昆明で暮らす、この二人の有名ミュージシャンを見てそんなことを考える夜であった・・・

2021年9月21日

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2021年9月26日

2ヶ月で10kg近く痩せたワケ:東洋医学は凄いのう〜

(注:中国にいる方はVPNを通さないと写真が見れません)

最初に断っておくが、私はダイエットなどに全く興味がない!!

昔、芸能界とやらにいた時に、事務所などから「痩せろ」と言われたら、
「あんた達は俺のどこがよくって契約してるん?ルックスなん?ドラムが上手ければそれでええんとちゃうん!!」
といつも大反発していた。

ところが今回、思い立って上海の中国医学の先生(日本人)を訪ねて行ったのには理由がある。
実は1年ほど前からアレルギーに悩まされていたのだ・・・


ファンキー末吉ブログ「アレルギーとの戦い」:

カンボジアの気候や食べ物、水などが合わなかったからアレルギーが出たのかと思ったのだが、中国に帰って来てからもまたアレルギー!!(>_<)


ファンキー末吉ブログ「アレルギーとの(最後の?)戦い」:

西洋医学の病院で検査をしたのだが、アレルギー値を示すという「lgE」とやらはむっちゃ高いのだが、ところが何が原因なのかさっぱりわからない(>_<)

花粉や食物やホコリなど代表的なものはカンボジアでも中国でも検査したが、どれも原因に当たらない!(◎_◎;)

思い起こしてみても、アレルギーを起こした時にはいつも同じ何かを食べたり飲んだりしていたわけでもない。
埃やダニなど共通な状況も何もなく発作が起こるので原因がわからないのだ・・・(>_<)

病院で、アレルギーを抑える薬をもらい、それを飲めば発作は治るのでいいっちゃいいのだが、毎朝起きたらそれを飲みながら考える・・・

このまま薬がどんどん効かなくなって最後には薬漬け?・・・((((;゚Д゚)))))))

そこで、
「どうせ毎日飲み続けなければならないのなら、漢方の方がいいのでは?」
と思い立ったわけだ。

西洋医学では「出た症状を緩和する」ということで、そんな薬を処方してくれたり、場合に寄っては悪い部分を手術して取り除いたりと言うが、東洋医学は「原因となっている部分をよくして症状を出なくする」と言うではないか!!

というわけで上海まで飛んで、その中国医学の先生を訪ねて相談しに行ったというわけである・・・


1、診断して病状に合った漢方薬の調合をしてもらう


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この先生とは昔からの知り合いで、「日本人が中国医学を勉強してどうするんだ?」などというある種の「差別」とも戦いながら、もうかなりの長い間この異国の地で中国医学を学び、今では上海で自分の医院を二つも開いているというツワモノである!!!

最初の問診・・・もう数年来の付き合いで気心が知れてるのでリラックスした雰囲気で始まった・・・

脈を取ったりしてどの内臓が弱っているかを診たり、「舌を出して下さい」で「舌が汚れている!!」ってこれが病気と何の関係があるのかと思ったら大ありらしい!(◎_◎;)

「手足が冷えたりしますか?」とか「夜はよく眠れますか?」とか「おしっこはどんな色ですか?」とか色んな質問から、どの内臓が悲鳴をあげているのかを探ってゆくというわけだ・・・

結論としては次のようなもの・・・

長年の暴飲暴食で肝臓や腎臓などが悲鳴をあげている。

心臓も血液を身体全体に隈なく送り続けるのがしんどいので、その結果手足の先まで栄養や潤いを送り届けられない。踵の角質がぼろぼろになったりするのはそのため。

悲鳴をあげてぱんぱんな状態なので、アレルギー反応として何に対してでも身体はすぐに反応する。それが今の状態。

それを治すための漢方薬を調合してくれるのだが、漢方というのは西洋の薬と違って「飲めば治る」というものではない!(>_<)

まずは生活を改善して、内臓等が機能を回復してゆくのを「助ける」ものでしかない。

だからまず、肉とか脂っこいもの中心のその食生活を改善しましょう!!

野菜中心の食生活にして、肉の量がせめて50%ぐらいになれば大丈夫!!

太りすぎているのも内臓に大きな負担がかかるので、1年で6kg程度体重も落ちれば言うことなし!!

そう言えば当時私は人生最高体重を更新していた・・・78.1kg!(◎_◎;)

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この写真は上海に行く前のツアー時に撮ったもので、その後上海で暴飲暴食の限りを尽くしていたので、問診当時には実は更に増えていたかも知れない・・・(>_<)

なにせ・・・

居酒屋

焼肉

イタリアン

ラーメン

寿司

夜中のラーメン

焼肉

シメの上海名物

この問診の数日でこの食生活である!(>_<)

「この生活を改めなさい!!」ということである・・・
(その数食はこの先生も一緒だったのだが笑)

アレルギーが出なかった時代と出てる時代と何が一番違うかと言うと、それは即ち「体重」だったのである(>_<)

「痩せるために食事制限」と言われれば「アホか」と思うが、「病気治療」と言われれば非常に素直に頷いた・・・

というわけでこうして私の「体質改善生活」が始まったのである・・・


2、体質改善生活開始!!

この7月8日現在で体重はどのぐらいだったかわからんが、とりあえず同じ78.1kgであるとして、「7月8日78.1kgからスタート」としてその後の体重を記録してゆきたいと思う・・・

先生は私の性格とか、暴飲暴食の生活とかよく知っているので、「食事制限とか出来ますか?」とかなり心配そうである(笑)

だから「肉を食うな」ではなく、「せめて50%ぐらいに抑えましょう」。

「痩せろ」ではなく、「年に6kg(ひと月に500g)ぐらいずつ痩せれば大丈夫。

「禁酒」と言っても無理だろうから「ほどほどに」。

「辛いもの」も、まあ「ほどほどに」(笑)

ということにしてくれた・・・

あとはジョギングとかウォーキングとか運動もやった方がいいのだろうけど、きっと「この人には無理」だろうからと、それは言われなかった(笑)
「水分はたくさん摂りましょう」は言われた。
「食事は腹八分目で」・・・これが私にはとても難しい(>_<)

処方して下さった漢方薬とは他に、「益生菌」というのと「益生元」というのを買って飲みなさい、と・・・

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まあ日本語にすれば「乳酸菌」みたいなものなのだろうが、この二つの違いはよくわからない(>_<)
(後で聞いたら乳酸菌と、その餌となる食物繊維のことらしい)
ネットで同じ名前のを買って、ついでにスーパーで「ヤクルト」も探して来て毎日飲むことにする・・・・

ヤクルト

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益生菌

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益生元

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先生から処方された漢方薬はびっくりするほど種類が多く、また漢方そのものが量をたくさん飲むので、毎日寝る前と起きた時にびっくりする量の漢方薬を飲むことになる!(◎_◎;)

味も当然ながら苦いが、朝のコーヒーのつもりでこれは結構苦にならず続きそうだ。

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「野菜中心の生活」と言うので、朝は自炊を始めた・・・

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ご飯の代わりにキャベツの千切りと、オカズは青椒肉絲の肉抜き(笑)
いや、実はこれが日に日にグレードアップして、「娃娃菜」という白菜の小さいのんとかを炒めたり、先生から「セロリがいい」という話を聞いてセロリ炒めを作ったり、他の野菜を炒める時には野菜スティックにしたり、結局気がついたら朝は野菜しか食っとらん!(◎_◎;)

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しかしこの「腹八分目」というのが出来ない私は、結局ふうふう言いながら毎朝野菜で満腹になっている(笑)

家にいるうちはいいが、ドラムクリニックなどに呼ばれて地方に行く時は「接待」でまた食い切れないぐらい料理が並ぶことになるので「野菜中心の食生活」は無理なのでは・・・と思ってたら、中華料理というのは気がつけばどの料理にも結構野菜が入ってたりするのな!!(◎_◎;)

まず各料理の野菜ばかりを先に食って、ひと心地ついたら肉をつまむ・・・
しかしもう野菜で結構満腹なので(笑)肉も以前ほどは多く食べてない・・・50%どころか結構少なくなったのではなかろうか・・・

ところが「腹八分目」どころか、毎回野菜で「満腹」なので、肉を「我慢してる」という実感はない。

初めて中国に来て、当時は貧乏だったロッカー達に「ラムしゃぶ」をご馳走になった時、
「Funky、まず肉を食え!!肉で満腹になったら野菜を食って胃袋の隙間を埋めろ」
と言われてたので、あれから30年全ての料理をそんな食い方しかしていなかった(笑)

この「順番」を変えるだけで、満足感はあまり変わらず、しかも健康になると言うのなら言うことないのではあるまいか〜・・・


3、体重がみるみるうちに落ちてゆく!(◎_◎;)

7月8日から生活改善したということは、1週間で5kg近く体重が落ちている!(◎_◎;)

62年分の宿便が出たのではないかと思われるほどうんこはいっぱい出たが、この時点でこの生活をしてたら「空腹感」というものを一切味わっていない・・・
腹一杯野菜を食っているので「我慢」というものをしてないのだ・・・

そしてここから更に体重が落ちてゆくことになる大きな事件が起こる・・・

時は夏のイベントシーズン、ところがコロナを抑え込んでいた中国でまた患者が発見され、結局夏に予定されてたイベントは全てキャンセルとなってしまった(>_<)

この1ヶ月間、ほっとけば朝から酒飲んだり不健康な生活になってしまい、体質改善どころがアル中で死んでしまうかも知れないので(笑)毎日ドラムの練習をすることにした!!

これがよかったのだろう、体重が更にに落ちてゆく・・・!(◎_◎;)

7月8日から始めたとすると1ヶ月で6kg!(◎_◎;)

漢方薬は1ヶ月分しか処方されてないので、薬を追加する前にWeChatで先生と繋いでリモート問診!!

脈を取ることは出来んが、舌の状況を見てもらったり、身体の状況を色々聞いて次に処方してくれる漢方薬の内容を考えてくれる・・・

そしてその半月後には体重が更に70kgを切った!(◎_◎;)

そしてその2日後には68.8kg!!!(◎_◎;)

どんどん痩せ過ぎてなくなってしまうのではという勢いである(笑)

先生曰く、やっぱドラムの練習がいいのだろう、と・・・
別に汗だくで高速フレーズを練習しているわけではないのだが、ウォーキングで1時間ゆっくり歩くだけでも数百カロリー消費するというので、毎日5、6時間ドラム叩いてたら、その日に食べた分ぐらいのカロリーは消費しているかも・・・ということである。

また、ジョギングとかと違って「自分の好きなこと」をやってるわけで、気がついたら時間が経つのを忘れている!(◎_◎;)

朝起きて漢方薬飲んで、野菜ばっか腹一杯食って、時には気がついたらドラム叩いてて夜まで何も食ってなかったりした。

夜は人に誘われて暴飲暴食したりするのでそれでもいいのだが、時にはドラム叩きながら「腹がへってるのに気づく」時がある(笑)

そんな時のためにお弁当はこれ!!

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特にこの「バナナ」っていうのが意外と腹持ちがいい・・・
小腹が空いたらバナナ食ってドラム叩いて、夕方になったらお誘い受けて暴飲暴食に〜・・・

でも何を食いに行くにしても必ずサラダとか頼んで野菜から食っている。
この現状でストレス一切なし!!

そして7月8日から始めたとして1ヶ月と3週間ほどでついに体重が10kg近く減った!(◎_◎;)

「空腹感」というのを感じたこともなく、「我慢」というものを一切せずにここまで来た・・・

ところが身体というものは正直である。
ここから少し「リバンド」というものが始まるのである・・・


4、少々リバウンド・・・軌道修正

2回目のリモート問診・・・
この頃にはもう、毎日飲んでたアレルギーを抑える薬は3日に一度、ちょうどこの問診の日はその薬を飲む日で、朝起きたらちょうどまたアレルギーが出た。

「アレルギーの範囲は昔と比べてどうですか?」
そう言えばもう昔のように身体全体に出ることもなく、出ても体のどこか一部分にぽつんと出るぐらいである。

舌の汚れ具合もだいぶ良くなったようで、快方に向かっていることは間違いない。
体重の減り具合が激しいことを指摘される。

「痩せてゆくという状態でも肝臓や腎臓は色んなものを処理しなければならないので負担がかかっているのです」
と言われてはっとした。

私の目的はダイエットではなく病気治療である。
痩せるのは結果であって目的ではない!!

あまり簡単に痩せるので面白くなって痩せ過ぎていた〜(>_<)

というわけで軌道修正!!

1、とにかく野菜はいっぱい食べましょう
2、野菜が先、次に肉、最後に主食
3、食べたいモノは身体が欲してるモノだから我慢せずに摂る

ということにした。

自炊の場合、メシを炊くのもめんどくさいので主食こそ摂ってはいないが、青椒肉絲もピーマン多めでちゃんと肉も入れるし、セロリ炒めは海老を入れると美味い!!
その他、娃娃菜なども肉と一緒に炒めると美味しいので一応ひき肉も買って冷蔵庫に入れてある・・・

そして、そもそも私はそんな「毎日飲んでなきゃいられない」ほどの酒飲みでもないし、人に誘われなければ別に飲まなくても構わない。

ライブでドラム叩いてる時にはステージから降りると興奮してるので「飲まなきゃ眠れない」という状況になるけれども、別にドラム練習しててそのような状態になるわけでもなく、やっぱ心地よく疲れてはいるので、夜のお誘いがない時にはさっさと家に帰ってまた野菜炒めて食って飲まずに寝る・・・

酒を飲みたい時には飲むが、飲まなくてよい時にはわざわざ飲まない!!
こんな簡単なことが何故今まで出来なかったのか・・・(笑)

ところがある日、家に帰ってメシ作るのがめんどくさかったので一食抜いた・・・

そしたら次の日からいきなり「空腹感」というのが増した!(◎_◎;)
「肉が食いたい!!」とか今まで思ったことがなかったのは「常に満腹」であったみたいな状況だったのではあるまいか・・・

ここで身体が「空腹感」を思い出した?・・・

よく考えたら、別に主食を抜く必要はなかったのかも知れないが、気がついたら主食はもうほとんど食べてない!(◎_◎;)

そしてここに来て「白飯食いたい」とか主食を欲する欲望がむらむらと湧いて来たのだ・・・

まあ「我慢」が苦手な人間でもあるし、我慢すると続かないのでちょっと軌道修正〜
そんなこんなしてるうちに体重はだんだん横ばいとなり、安定!!

このままゆっくりと1年に6kg、1ヶ月に500gのペースで痩せてゆくのが一番健康的だろうということである・・・


5、ツアーに出て生活がガラッと変わる!!大丈夫か?

やはり「規則正しい生活」というのは全てにおいてよいようだ。
毎日のドラムの練習もいい運動になり、「我慢」もせずにここまで来たが、秋のツアーがもう始まる!!

ツアーに出れば毎日規則正しい生活も難しいし、朝自炊をして野菜を食べるということも難しい(>_<)

そこで朝は現地現地でバナナを買って朝食とすることにした。

あと大事なことは体重計を持ち歩くことである。
毎日何を食べたら何キロになったかとか全部表にしてつけてある。

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ここで生活が変わったら体重にどのような変化が出るのかを見てみようということである・・・

まずツアーでの生活は、ライブのある日と移動日とでは全く変わる。

移動日では鉄道駅とか空港とかで食事になる場合が多く、野菜中心の食事などは難しいので、持ち歩いているバナナかリンゴとかを先に食べ、足りなければみんなが食べてるケンタとかをちょっとつまむ。

夜は移動先の食事になるので、円卓にずらりと並んだ中華の中から野菜を先に食って、次に肉、最後に主食!!

ライブのある日は、乗り打ち(当日入りでそのままライブ)でなければみんなは昼頃起きて来るので朝飯は一緒に食べない。

私は年寄りなので早く目が覚めるので、朝はまた山ほど漢方薬を飲んで、バナナと牛乳で朝食。

牛乳も動物性タンパク質なので本当は豆乳の方がいいのだろうけど、中国の豆乳は砂糖がいっぱい入っててむっちゃ甘いので牛乳にしている。

それにしてもバナナと牛乳って相性ばっちし!!
腹持ちもいいし、一食分としては理想の食事かも知れない・・・

私はその上に、「益生菌」を買った時に付いてきた何やら植物性繊維のサプリみたいなのを牛乳に混ぜて飲む。

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飲んでみたら味が結構好みだったので結局購入して飲んでいるのだが、腹持ちがいいというのもあるけれども、私の場合これを飲むとうんこがいっぱい出る!(◎_◎;)

もうね、人間腹の中にこんなにいっぱいうんこがあるのかというぐらい(笑)

急にもよおすので外出してると危険(笑)なのでこれ飲んで午前中はホテルでゆっくり過ごす。

昼飯はバンドと一緒に満腹になるまで食う。
何故なら私はライブ前には飯を食えないのである。

一度出番前に満腹になるまで飯食って吐いたことがある(>_<)

ロックのドラムというのはある種「スポーツ」と同じような部分があり、どこのアスリートが激しい運動をする前に満腹になるまで飯を食うか?という話である(笑)

アスリートはすぐにエネルギーになる炭水化物とかを摂るという話も聞いたが、このツアーの通しリハーサルの時に、その会場の近くに美味しいパン屋さんがあったのを思い出して久しぶりにそのパンを食った。
甘い菓子パンのようなパンで、甘いのですぐにエネルギーになるかと思ったら、逆に急に眠くなってドラムを叩けない(>_<)

本番でこんな状態になってしまったら終わるので、とりあえず本番前は食べない!!
どうしても腹が減ったら、持ち歩いているバナナかリンゴを食べる。
ほんと、果物って最高の「お弁当」よねぇ・・・

そしてライブが終わったら初めて晩飯!!
中国でのライブは始まるのが8時とか8時半とか遅いので、終わって物販のサイン即売会やって片付けてホテルに帰ったら12時を回ってたりする(>_<)

そこから晩飯なのだから不健康極まりないのは確かである。
ここで食わずに寝たら健康的だしもっと痩せるだろうけど、やはり一食抜くとまたリバウンドが始まるのが怖いので、ここでもやっぱ野菜中心に一食食べておく・・・

表を見てみると、この辺の体重で安定しているのがわかる。

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やはり、カンボジアに行って太ったぶんが一気に痩せ、長年この辺の体重だったところで落ち着いているのかも知れない・・・

アレルギーもそんなに起こらない・・・

西洋医学の薬も、3日に一回がだんだん1週間に一回になり、最後には飲まなくてもアレルギーが出なくなるようになれば「完治」である。

その頃に体重がどのぐらいになってるのかはわからないが、やはり最初に戻って、「痩せる」のが目的ではないということで、自身のベスト体重に落ち着くのがベストであろうと考えている。

完治するまでどのぐらいかかるのかはわからない。
だいたい数十年かけて悪くしたものが、薬飲んだからといってすぐに良くなるわけはない!!

数ヶ月で良くなれば儲けもん!!数年かかっても仕方ないと私は思っている。

漢方薬も、本場である中国でも決して安いものではないし、「益生菌」なども毎日飲み続けていると結構安くない代物である。
でも「病気治療」なのだから仕方ないと思っている。

まあ野菜を腹一杯食うのは肉を腹一杯食うよりは安いからいいか(笑)

しかしもしこの東洋医学と出会わなければ、ひょっとしたら数年間ずっとアレルギーを抑える薬を飲み続けていなければならなかったかも知れない・・・
そしてそれは数年かかっても「症状を抑える」だけで根本は何も変わっていない。
これが「西洋医学」・・・

このチャンスにもう少しこの「東洋医学」とやらと付き合ってみようと思う次第である。


6、まとめと余談

結局私がやったことは、漢方薬を飲みながら、

乳酸菌を毎日飲む
野菜中心の食生活
肉も主食も食うが、それ以上野菜を食う
小腹が空いたら果物、お菓子等の間食はしない
ジョギング等はせずにドラムの練習

ただこれだけで健康的に痩せられるなら楽なもんである。

アレルギーは目に見えてなくなって来て、副産物として痩せたのと共に、踵の角質がガサガサになるのがなくなった!(◎_◎;)

但し、これは「修脚」という角質取りに行って、毎週漢方薬に足を浸けるという治療をしたのもある。

きっと飲んでいる漢方薬で、潤いなどを末端まで運ぶ機能を上げて、足の方でも受け取る機能を上げたからではないかと思っている。

また副産物として、2回目のリモート問診の時、
「髪の毛が増えたという実感はありますか?」
と聞かれた。

そう言えば後頭部とてっぺんがちょっと薄くなって気になってたのよね〜
言われてみればちょっと目立たなくなったような気もする!(◎_◎;)

「そうですか、髪の毛を増やす漢方薬も調合しときましたから」
って何と余計なお世話(笑)・・・いや友人ならではのありがたい気遣いm(_ _)m

腹八分目にする方法も教わった・・・

①食事をするときに、ゆっくり食べる(よく噛む)
②食事をスタートしてから10分経過のタイミングで、一旦、食事の席から離れる。で、10分間別のことをやった後で、お腹が空いていたら残りを食べる。でも、そこである程度満足していたら、そこで食事を終了する。

どちらも出来ておらんが(涙)、②の方は、満腹を感じさせるホルモンが満腹中枢に働きかけるのは、食事開始から20分後だかららしい・・・
人と食事の時は難しいが、一人の時なら、10分ゆっくり食べて、10分後に他のことをして、また10分後に食べ始めるっつうのはいいかもね・・・

あとこの治療をどのくらい続けなければならないかはわからんが、健康維持のためにこの生活は数年続けてみようと思っている。

皆さんもよければやってみればどうでしょう〜


7、漢方薬の処方のご相談は・・・

最後に、ここからは興味のある人だけがお読み下さい。

中国で日本語で東洋医学の治療を受けられるというのは私にとっては非常にありがたいことだったわけですが、今は寧夏回族自治区という中国でもかなり辺鄙なところに住んでいるため上海まで毎月治療を受けるのは困難(>_<)

だからWeChatというアプリでリモート問診を毎月受けているわけですが、よく考えたらこれなら日本にいる人や、カンボジアなど中国以外に住んでいる日本人も受けられるのではないかと思って、先生と相談してみました。

脈を取るとか針を打つとか、いわゆる「医療行為」は物理的にリモートでは無理なわけですが、舌の状況を見たり話を聞いたりして漢方薬の処方をすることは可能だ、と・・・

中国から日本とかへ漢方薬を送るのは難しいので、処方だけして、現物はお近くの漢方薬局を探して、そこで購入するのが現実的だろう、と・・・

私も実は最初に漢方薬局で漢方を買ったのです。
アレルギーの症状を窓口で伝えて、そしたらまた高い漢方薬を勧められて、何も考えずにそれを買ったら、家に帰って中国人に
「Funkyさん、これアレルギーの時には飲まないで下さいって書いてますよ」と(>_<)

やっぱありものを買うのではなく、ちゃんと自分用に処方してもらった方がいいですわのう・・・(涙)

断っておきますが、漢方って結構高いです。
私は15種類ぐらい調合してもらってるので、それと乳酸菌も合わせたら毎月1万円ぐらい薬代として出費していることになります。

まあ病気治療のためならしゃーないなぁ〜・・・
そしてひょっとしてダイエットのためだとしたら、ダイエット業界は「1kg百万円」の世界だと言うので、2ヶ月たかだか2万円で10kg痩せたと考えると1kg2000円!!安い!!(笑)

先生のメアドをお伝えしますので、興味のある方は連絡してみて下さい〜

tuina555@icloud.com:古川先生

先生がいる中国ではFacebook等が使えないので、リモート問診にはWeChatZoomというアプリが必要です。
私は30分ぐらい時間割いてもらったお礼に200元(約3000円ぐらい)払ってますが、問診料については直接ご相談下さい。

断っておきますが、これ私も含めて誰も「儲け」ません!!
ただお近くの漢方薬局さんが儲かることとなると思います(笑)

興味のある方は是非〜

Posted by ファンキー末吉 at:02:27 | 固定リンク

2021年8月26日

銀川の盲人ドラマー

今月上旬からドラムを習いに来た盲人ドラマー・・・

私が詰めているドラムスクールは、生徒はいつでも無料でドラム練習していいと言うことで、彼はあれから毎日毎日練習しに来ている!(◎_◎;)

まあ私も、私のレッスン料はおそらくむっちゃ高いだろうから(バンド仕切りなのでようわからん)、レッスンやったらなるだけ多く宿題を出して、それが出来たらまたレッスン申し込めばよいということにしてたら、最近習得がむっちゃ早くて、
「明日から隔日でレッスンお願いします」
と来た!(◎_◎;)

いや、ツアーが始まるまでまだ2週間あるから、それやってたら莫大なレッスン料(バンド預かりなんで知らんけど)になるぞ〜((((;゚Д゚)))))))
それにそれやったらもっと「出口のある」教え方した方がええんちゃうん!!

というのも、ヤオヤオ君が彼やご家族と話した時に、
「盲人なんで按摩ぐらいしか仕事がないのが現実ですが、出来ればどっかの店の箱バンとかでドラム叩いて少しでいいからお金稼げたらいいなぁと思ってます」
という話をしたというのだ・・・

その時ヤオヤオ君は
「箱バンなんて小さなことを言うな!!どうせならもっと志を高く持て!!」
と説教したと言う・・・

「もっと高く何やんの?」
その話を聞いた時にヤオヤオ君に質問してみたら、
「スタジオミュージシャンとかアレンジャーとか・・・」

あのなぁ〜銀川でスタジオミュージシャンは無理やろ(>_<)
それにアレンジャー言うてもせめて田川くんぐらいマルチトラックレコーダーを使いこなせにゃ無理やで!!

とりあえずドラムで金稼ぐためには中国ではどんな方法がある?

「はい、まずは箱バンですね。あとはむっちゃ上手くなってその映像をTikTokとかで流して・・・」

お前TikTok好きやなぁ〜(>_<)

先日もレコーディングのついでに「张杰(ZhangJie)」とやらのヒット曲を「叩いてみた」シリーズに乗っかってやらされた・・・

聞けば彼のこの曲はむっちゃヒットしているのだが、ドラムが簡単過ぎてダサいということで、色んなドラマーが「叩いてみた」で映像をアップして人気だというのだ・・・

「叩いてみた」どころかワシ彼のバックやったことあるがな・・・(>_<)
(その話はこちら・・・)

まあきっとこの曲も叩いたことあるかも知れんが、全く覚えてないので譜面を書くところから映像をアップ・・・とても人気らしい・・・(>_<)

まあ日本の芸能界が嫌いで中国に逃げて来た人間が、こんな仕事(でもないけど)好きなわけがない!!

「こんなアホな映像よりワシの曲でも叩いてそれアップした方がええんとちゃうん?!!こんなんプロやったら誰でも叩けるやん!!ワシの曲は現状世界でワシしか叩けんで〜」

いつもドラムクリニックで演奏している難曲がいっぱいあるのだ。
もし彼がそれを叩きこなしたらそりゃ大センセーショナルなんちゃうん?!!

「ファンキーさんの曲なんて難し過ぎて聞いたって誰もわかんないからダメです」

カチン(>_<)

まあケンカしてもしゃーない!!
とりあえず今日のレッスンの前にお父さんと彼とヤオヤオ君とミーティングをすることにした・・・

「お父さん、出口を見つけないと、いっぱいお金払って練習したって無駄になっちゃうと私は思うんですよね・・・」

「出口って何?」
ヤオヤオ君が中中通訳に入る・・・
「出路のことです」

中国語では出路と言うのか・・・(>_<)

まあええわ。
「お父さん、箱バンやるなら今のレッスン内容ではなく、いっぱい曲覚えないとダメだと思うんですよね。映像を出路にするなら、ひとつは伴奏と一緒にやるスタイル、もうひとつはドラムだけでやるスタイル・・・」

・・・と色々説明するのだがお父さんからはリアクションが全く返って来ない・・・(>_<)

聞くところによると、お父さんは息子がこんなに熱中して毎日毎日ドラムに入れ込んでいるということに感激しているのであって、それでどのようになればいいということまで考えてはいないようだ・・・

「上手くなればそれでいいです・・・」

いやね、「上手い」と言っても例えばロックとかジャズとかラテンとか、それ全部出来るようになりたいとかと、メタルに特化したとか、同じ「上手い」でも教える内容は全く違うし〜(涙)

お父さんと話してても埒が明かないのでヤオヤオ君に質問してみる。

「ほな箱バンでもなんでもええわ。中国で手っ取り早くドラムで金稼ぐのは何?」

「やっぱTikTokですねぇ・・・」

それか(>_<)

この国ではTikTokとかでフォロアー何十万人とかになったらそれだけで広告収入とかで食っていけるというからのう・・・

まあええわ、ほなとりあえず何の曲を叩いて映像アップすんの?
彼もお父さんもどの曲も聞いたことがないので、とりあえず「张杰(ZhangJie)」の曲は音流して聞いてもらって、私の曲は伴奏流して私が叩くしかない・・・

彼はツーバスとかやったことがないので、ワンバスの曲というと7th Door To Heaven炎の靴・・・

・・・って叩きながら思ったけど、ヤオヤオ君曰く「私の曲は誰も歓迎しない」と言うが、ワシはこれら叩いて十分仕事にしとるやないかい!!(怒)

「いや彼には難しすぎますって!!叩けるわけないじゃないですか」
「アホか!!そんなもんやってみんかったらわかるかい!!そもそも志を高くとか言う取ったんは誰じゃい!!」

もはや喧嘩になりそうである(笑)

とりあえずツーバスの曲もということで色々叩いてたら、
「この曲がいいです」
という反応があった・・・!(◎_◎;)

X.Y.Z.→AのIncubation・・・この曲やるん?!!(◎_◎;)・・・

初めてのツーバスで6連やシャッフルや3連符の4つ取り?・・・(>_<)

・・・まあやってみなわからんか・・・一応今日の分だけは教えときますか・・・6連が入るまでで3分の1は叩けることになるからな・・・(笑)

隔日でやってあと2週間?・・・出来るかのう・・・いや、出来るかも(笑)


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2021年7月28日

全中国ひとりドラムツアー2021年山東省「兖州」

山西省大同から飛行機で山東省済南まで〜

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2時間の〜着いたら誰も迎えに来てないし〜(>_<)

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待つこと30分、やっと迎えが着いて、例によって知らない人の車に乗せられる〜(笑)

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兖州って聞いたこともなかったし、読み方も辞書引くまで分からんかったけど(笑)、
位置的には行ったとこで言うと済南と徐州と临沂の間にあるのな・・・

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車で移動すること3時間、兖州に着いたのは夜中の12時だった・・・(>_<)

ホテルに入らずにそのままメシ!!ビール!!!

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それにしても二人でこんだけ頼むのんってどう見ても頼み過ぎやろ〜(>_<)

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とりあえずホテル入ってバタンQ(死語)
この仕事って中国の場合ドラム叩くより移動の方が大変なのよね〜(涙)

翌日ホテルの窓から見てみると、名も知らない小さな街が非常に大都会である件について!(◎_◎;)

習近平首席が先日の人民大会で「ちょっと前まで数億人いたご飯も食べられない人民は一人もいなくなりました」と演説してたそうだが、中国は本当に豊かだなぁと思う・・・


昼メシはまた迎えに来てくれた人が来て、地元料理の店へ〜

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ってやっぱ二人でこれはどう見ても頼み過ぎ〜(>_<)

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またホテルに帰って一休みしてからやっと会場入り〜!!

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ナニコレ?広っ!(◎_◎;)

炎天下の中チューニングとセッティング〜

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このビニールシートって何なん?と思ったらドラムセットがいっぱい!(◎_◎;)

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陽が落ちて涼しくなったらビニールシートを外される〜・・・おおお、何と壮観な!(◎_◎;)

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イベントが始まったら一番前のVIP席に座らされる〜

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・・・と思ったら壇上に上がってスピーチをしろと!(◎_◎;)
いや〜動画は撮れてないけど面白い見せ物やったと思うぞ(笑)

出番まではその席でずーっと演目を見てたのだが・・・

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おばちゃん達が踊りながら太鼓叩く演目・・・終わったら司会者が、
「一番ご高齢な方は何と60歳です!!」
と説明していたが・・・ワシ当年取って62歳(>_<)

つまり全員歳下なのね〜(笑)

中国太鼓の演目・・・いや〜中国人はやっぱ中国の楽器やらすと上手いなぁ〜・・・

VIP席の隣に座ってた美女が指揮をする打楽器チーム・・・

何とこの美女は小学生の頃、青島のワシのクリニックに来てたらしい・・・!(◎_◎;)
その時の映像・・・

この動画を見せられてもあまりはっきり覚えてないが、
基本このような仕事で「何かアドバイスを」というのが一番困る(>_<)

親が金出して子供が習いに来てるのだ。
「うんうん上手いねぇ」
以外に選択肢はない!!(>_<)

もし辛辣に批評でもしようものなら、
「もうドラムなんて習わない!!」
となって、結果そのドラム教室の売り上げを減らすことになってしまうのだ・・・

映像を見るに、
「スティック回すの上手いねぇ・・・先生はそれ出来ないんだ」
と言って褒めたのではないかと思われるが、
その女の子がこんなに大きくなって、立派な先生(?)となってこうして子供達の演奏を指導しているのを見ると、時代の流れを感じると共に、えも知れぬ感慨深さがあるのう・・・


さて、ステージでのツッコミどころとしては、ギこのター教室の生徒の演奏・・・これではギターは観客に聞こえんぞ(笑)
まあ参加することに意義があるのね・・・

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大体はドラムもこのように大勢で一緒に出演するのだが、11歳の上手い子供はひとりで演奏していた・・・

打ち上げは山東の文化、屋台で串焼き〜

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翌日はドラムクリニックというので、ここのドラム教室でやるのだろうと思ってたら何と劇場?・・・ってか映画館?!(◎_◎;)

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すると、昨夜指揮をしてた美女も・・・!(◎_◎;)
中国太鼓が置かれていて、これが映し出されているということは彼女も今日一緒にやるのね・・・

ってか単なる打楽器の先生かと思ってたら、世界中の色んな賞を受賞してる打楽器奏者で、今はミュンヘン音楽大学に留学中?!(◎_◎;)

私のクリニックが終わって彼女の番となっての模範演奏・・・

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ナニコレ?!!スネア上手過ぎ!(◎_◎;)

絶対ワシより上手いし!(◎_◎;)

実はもう30年ほど前になるだろうか、「ファンキー末吉 よく効くドラムクリニック」というドラム教則ビデオを出したことがあるんだけど、それをクラシック界で活躍する友人に見せたところ、こう言われた。

「いや、凄いことやってるんかも知れんけどな、表現が空間的じゃない」

この意味が私にはしばらく分からなかった・・・
だが当時Jazzにどっぷり浸かってがむしゃらにやり続けていたら、そのライブを見に来たその友人がこう言った。

「どしたん?全然ドラム変わったやん!(◎_◎;)・・・むっちゃ歌うようになったなぁ」

そして掴んだ。「ドラムで歌う」ということはどういうことか、「空間的な表現」とはどういうことか・・・

それをこの22歳の美女は既に習得していて、押しては引き、引いては押しての「表現力」を身につけている!(◎_◎;)

特に「押し」の時のニュアンスが「ロック的」だと感じるのは私だけ?
もしそうだったとしたら、小さい頃私のドラムを聞いて「影響を受けた」とも言えるかも知れない・・・

そうであれば嬉しいのだが・・・

中国太鼓も素晴らしい!!

記念撮影して終了!!

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打ち上げは昼から地元料理のレストランで〜・・・ってかこれも頼み過ぎ(>_<)

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ワイン飲んで酔い潰れて、ホテルで寝てたら起こされて晩メシ〜って同じレストランで同じメニュー(>_<)

いや〜忘れてた・・・山東省は中国で一番酒の消費量が多い高知県のようなところやった〜・・・(涙)

ひと部屋では入り切れないので隣の部屋にいたスタッフが飲ませにやって来る〜

なんでBGMがクラシックなん?(笑)・・・と思ってたら・・・

テレサテン!!!(◎_◎;)

偉い人が脱いだらワシも脱ぐ!!(笑)

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そうそう、私は異国であるここ中国でこうして生きてられるのはこれがあるからである。

お隣の偉い人(実はあの美女のお父さん!(◎_◎;))が裸になってるのに、隣の私が脱がなかったら私だけが「偉い人」みたいで居心地が悪い。

偉い偉いと持ち上げられる人は、時にはこうやって地に落ちた方が(笑)余計に好かれるということを何となく体感して来た私なりの処世術である(笑)

さて一緒にアホやってる合間に真面目なお話・・・
「あなたの娘さんの演奏は本当に素晴らしい!!」

お父さんは笑いながらこう返した・・・
「小さい頃にあなたの演奏を聴いたのは大きかったと思いますよ」

これには私自身がとても感激した。

この人もそうだが、私の演奏を褒めてくれる時によく「爆発力(BaoFaLi)」という言葉が使われる。
つまりは「ロック」ということである。

贔屓目かも知れないが、彼女の演奏から何やら「ロックスピリッツ」を感じた原因が、小さい頃聴いた私の演奏だったとしたらこんなに嬉しいことはない。

長い間この活動をやり続けて来て、こんな副産物・・・
特に、少しでも私から影響を受けた子供がこうして世界レベルの打楽器奏者として活躍しているということは非常に嬉しいことである。

このことはまた改めてブログにまとめたいと思う・・・

彼女の他の場所での演奏映像

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兖州の皆さん!!ご馳走様でした!!!

2021年7月25日

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2021年7月24日

全中国ひとりドラムツアー2021年山西省「大同」

この仕事はこの一本のメールから始まった・・・

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相変わらずこれが誰なのかさっぱり覚えとらん(笑)

まあ誰からもらったって仕事は仕事なのでそのままとんとん拍子に仕事が決まって当日!!
指定された飛行機の飛び乗って、初の大同入り〜

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例によって初対面の人の迎えの車に乗って、とりあえず会場入り〜

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ポスターを見るにこれはドラムバトルかなんかのゲストなのね(笑)(相変わらず着くまで詳細がわからん(>_<))

活動(HuoDong)は明日の午前中らしいので、今時間があるならとチューニングとセッティング〜

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DWもあったけど、ヘッドがこちらの方が良かったのでTAMAを選ばせて頂いた〜

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TAMAと言えばこんな思い出がある・・・

まだ爆風スランプがデビュー前の頃、何とかドラムのモニターにさせてもらえないかとTAMAに電話をしてお願いしたことがある。
その日は名古屋でライブだったので、
「何とかライブを見に来てもらえませんか」
と電話したら、担当者は、
「あんたねぇ、ひとりモニターを契約すると会社がいくら金がかかると思ってんの?」
と鼻であしらわれた(>_<)

まあ担当者も一生懸命仕事をしただけなのだろうから今となっては笑い話だが、そんなこともあってTAMAのドラムセットは私にとってはイメージが悪い(笑)

中国語で「他妈的(タマーダ)」という貶し言葉があり、ライブハウスなんかだと
「今日はTAMA的鼓(TAMAダグー)ね、他妈的(タマーダ)」
などと冗談を言ったりするが、まさか人様の仕事で呼ばれて初対面でそんなことを言うわけにはいかない(笑)

一生懸命チューニングさせて頂いた・・・

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ここから徐々に状況がわかって来るのだが、どうやらこの会場に生徒が入って90分クリニックをやって頂きたい、と。
生徒は200人近くいるので、2回に分けて2セットやって欲しい、と。

いつもは10人から20人ぐらいの生徒にクリニックするので、許魏の「蓝莲花」という曲を題材にして、初心者用に8ビートのドラムの叩き方を大体60分で解説する。

その時には順繰りに生徒をステージに上げて叩かせるのだが、100人近くいるならそれも出来ない(>_<)

またひとりひとりに練習台があるわけではないので、基礎練習とかを中心に教えるわけにもいかない・・・

「多くの曲を演奏してくれればいいんです。みんなFunkyさんのドラムを聞きに来ますから・・・」

って、そしたら毎度の「ひとりドラムショー」を90分のフルでやればいいのか?・・・うーむ・・・初めての状況なのでちょっと考えよう・・・

メシ!!

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会場であるホテルのレストランのVIPルームに連れて行かれたのだが・・・ナニこのテーブル!(◎_◎;)

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こんな大きな円卓では真ん中の方は箸が届かないので花を飾ったり色々してるのは見たことがあるが、この大同の城壁の街を再現した模型というのは初めてである!(◎_◎;)

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食事が始まる・・・料理を全部いっぺんに撮るのは難しいので、ひとつひとつこの模型をバックに撮ったらなかなか面白いぞ・・・

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ポートレートモードで後をぼやかせてみる・・・(笑)

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かくしてこの日は終了〜
翌日は8時半からという異例の早朝ドラム!!(笑)

ところがバンダナを忘れたことが発覚して、地元で何とか入手してもらったら・・・

青年共産党員とか子供とかがよく首に巻いてる赤い布?・・・
このドラム学校のTシャツもお借りしてカラフルなコーディネートになりました〜(笑)

お客さん・・・いや生徒さんが集まって来る・・・

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ここで私が考えたメニューが、

1、Vision Rocks

これやな

これは内容を説明してるとそれだけで終わってしまうので、挨拶がわりに演奏するだけで、「まずドラムの基本」ということから入って8ビートの説明をして次のこの曲!!


2、許魏「蓝莲花」

これやな

このライブ版だけでなくオリジナルも私が叩いているので、その本人から直々にこのゴーストノートやら色々説明して、挙手制で数人に叩かせる・・・


3、ムルンピョ

これやな

この映像は実際に北朝鮮の少女が叩いたものだが、ゴーストノートを強く叩くとこんなリズムになるという説明をして、私自身が叩く・・・


4、X.Y.Z.→A「Spreading Your Fire」

それではテンポを速くしてハイハットを4分音符で叩いてみましょう〜・・・と挙手制で生徒をステージに上げて叩かせる・・・

「では62歳のヘビーメタルをお楽しみあれ」
はいつどこで言ってもウケるなぁ〜・・・

ここにいない二井原さんは今日も絶叫しています〜

(X.Y.Z.→Aの曲はこちらからダウンロード販売出来ます)


5、X.Y.Z.→A「Incubation」

先程のツーバスの説明をしてから、別のツーバスの踏み方ということでこの曲!!
ここにいない橘高さんも弾きまくってます〜(笑)

(X.Y.Z.→Aの曲はこちらからダウンロード販売出来ます)


6、布衣「我爱你亲爱的姑娘」

これですな

まあオリジナルは私が叩いてるのではありませんが、作曲して一応大ヒットしたということで〜

これは簡単な6/8なので生徒も挙手制でステージに上げて叩かせる〜・・・


7、汪峰「存在」

これですな

ええ曲やなぁ〜(涙)
私が叩いてるんですが、カンボジアの箱バンがこの曲を演奏してたのにはびっくりしたなぁ!(◎_◎;)
思わずドラマーに「ワシが叩いとんねん!!」と言いそうになった(笑)

同じ6/8でも裏拍やゴーストノートを多用した別のリズムですな。
一応挙手制で叩かせたりもした。


8、7th Door To Heaven

もう教えるのもこのぐらいでええやろ〜とばかり生徒を置いてけぼりにすること覚悟で7拍子〜

(この曲のオリジナルバージョンはこちらで、Jazzトリオバージョンはこちらで購入出来ます)

そして最後に定番のラテン〜


9、炎の靴

これやな

(この曲のオリジナルバージョンはこちらで、Jazzトリオバージョンはこちらで購入出来ます)


もうね、ここまでやったらへとへと(涙)
そしたら10分の休憩を経て同じことをまた90分と!(◎_◎;)

もうね、この状態で振り出しのVision Rocks叩いたん初めてやったわ〜・・・

まあ兎にも角にもこれで終了!!
サイン会をしてから会場を後にする・・・

昼飯には絶対に刀削麺を勧められていたので連れて行かれたのが・・・

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なんと高級な!(◎_◎;)
普通麺を食うとこってもっと路地裏の小さな店とかちゃうん・・・

中では職人さんが黙々と麺を削って湯の中に飛ばしてます〜

ビールを飲みながら茹で上がるのを待つのだが、あまり見たことのないビール・・・

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勧められてこの辺しかないと言われている沙棘汁・・・いや、全く好みじゃないし(涙)

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麺は豪華!!

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モチモチしてて美味しい〜麺湯という麺を茹でたお湯、いわゆる蕎麦湯みたいなのが出てくるのだけれどもそれも美味しかった〜・・・そば湯ならぬ麺湯!!

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さて今日までに次の街まで移動せねばということで空港へ向かうのだが、途中でこのドラム教室に寄ろうということになり、表敬訪問〜・・・

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TAMAのドラムセットが多いしいっぱい売ってんのな〜・・・と思ったらここTAMAと契約してるドラム教室やったん?!(◎_◎;)

ええ〜・・・それ困るなぁ・・・というのも、実は同じ街でのこの仕事・・・結局断っちゃったのよねぇ・・・

Pearlドラムのモニターである私が、珍珠俱乐部の仕事を断ってTAMAの仕事だけをするってのはどうなん?・・・

いや、PearlのモニターだからTAMAの仕事をやらんというわけではない。
こんな話がある。

その昔、YAMAHAの関連会社に所属するクリスタルキングのドラムをやってたことから、YAMAHAドラムのモニターをお願いしたが断られたという経緯がある。

そのこと自体は「商売」なのだからよい。
ところが爆風が売れたら、河合がモニターをやってた関係からYAMAHAの担当者が練習スタジオにやって来た時こう言った。

「末吉くんももうぼちぼちYAMAHAのモニターに乗り換えたらどう?待遇よくするよ?」

当時はPearlからYAMAHAに乗り換えるモニターが続出していて、ハウンドドッグのブッチャーさんからも、
「お前まだPearlのモニターやっとるんか?YAMAHAにせい!!待遇が全然違うぞ」
と言われたことがある。

しかし私はこの言葉にちょっとカチンと来た。

「お前らは売れない頃には足げに扱って、売れたらころっと態度を変えるのか!!Pearlは全く売れてない爆風の"将来性"を見てモニターにしてくれた。俺は死ぬまでPearlのモニターじゃ!!」

まあYAMAHAのような大会社は担当者もコロコロ変わるので、この担当者は担当者で自分の職務を一生懸命頑張る「いい社員」なのであるからよかろう・・・

まあYAMAHAもTAMAも「モニター」と言われるとはっきりとお断りするが、別に「敵対視」しているわけではない。

以前中国でYAMAHAのエレクトーンのコンテストの審査員として呼ばれたことがある。
「中国でバンドコンテストやりたいんですけどねぇ〜」

YAMAHAの「EAST WEST」というコンテスト出身である私は大賛成である。

「では商品のひとつとして、うちのスタジオで1曲レコーディングしてあげるというのはどうですか?」
という話で盛り上がっていた。

YAMAHAだPearlだとか関係ない!!要は一緒に「中国ロック」を盛り上げましょう!!
という話である・・・

ところがその後、その人が悲しそうにこう言った。

「上司が大反対したんです。ファンキー末吉と言ったらPearlのモニターじゃないか!!どうして我が社が敵と一緒にビジネスをせねばならんのだ?!!って・・・」

いや、この上司も一生懸命「仕事」をしている「いい社員」である。

でも私はそんなこんなで日本の会社には色んな「失望」をして「反面教師」にしているので、今回も「TAMAの教室だからドラムを叩かない」という考えはない。

要は一生の御恩があるPearlの仕事を断ってTAMAの仕事をやっていることである。

まあスケジュールの問題なのでこの仕事を復活することは出来ないが、今度ヒマがあったらまた大同に遊びに来て、ギャラ要らないのでドラムでも叩いて写真撮って、「Funky末吉ここに来たる」という事実を作っとこうかな・・・しゃーないなぁ〜・・・(笑)

そんな大同でのひとりドラムであった・・・


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2021年7月13日

全中国ひとりドラムツアー2021年四川省「徳陽」

さて前日の綿陽から車に乗せられて1時間、隣街の徳陽へ〜

着いてみたら!(◎_◎;)

ショッピングモールなのね!(◎_◎;)
まあどこでやってもやること同じやし〜(笑)・・・というわけで本番!!

舞台袖で待つ!!

とても本番を迎える状態ではありませぬ(笑)

そんなことをFacebookで呟いてたら、何とその場にいる中国人からメッセージが!(◎_◎;)

珍しいなぁ〜中国ではFacebookとかブロックされてるのに・・・
動画撮って送ってくれました〜

ここにいない二井原さんもまた見知らぬ街で絶叫してます〜(笑)

久しぶりの7拍子!!

音がわんわん回るところで叩きまくってます〜

まあ一応ウケてるみたいですな(笑)

でもこれってこの音楽教室の関係者はええとして、たまたまこのショッピングモール訪れた買い物客はどうなん?(笑)

私はこの国ではスタジオミュージシャンとして暮らしてるけど、言うたら「買い物来たらスティーブガッドが叩いてた」みたいなん?(そんな恐れ多いもんじゃないけど)

あれ誰なん?
スティーブガッドって書いたるで〜
誰なんそれ?
アートガーファンクルさんとかの後ろで叩いてた言うてるで〜
ふーん〜

みたいなもんか(笑)


打ち上げはむっちゃおしゃれな鍋屋!!!(◎_◎;)

毛沢東主席と鍋!!

食器もこれがコンセプト!!

地元の人この激辛に更に唐辛子で食べるんですけど!(◎_◎;)

医者から「肉類を控えるように」と言われてるのに、肉ばっか(>_<)

この状況で頑張って野菜ばっか食いました〜(笑)

あくる日は5時出発でまた1時間かけて空港まで送ってくれました〜

小勇哥老师!!色々どうもありがとうございました!!

ずーっと誰かに似てると思ってたら、この写真はそうでもないけど芸人の出川なんたらに似てるなと(笑)

2021年7月11日

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2021年7月10日

布衣2021年ツアー黒竜江省ハルビン

中国東北部の悠久の大地・・・かつて戦争してまでここが欲しかった日本軍の気持ちが少しわかるような気がする・・・

前回までの小屋も結構大きかったけど、更に大きくなってリニュアル!!
今回のツアーの小屋は往々にして小屋が大きくなっているような気がする・・・
まあ潰れてる小屋も多いのだろう、リニュアルする資金力がある小屋だけが生き残っているのかも知れない・・・

ドリンク売り場にはこんなスローガン(笑)が〜

恋愛も仕事もどっちも大変だよ、でもLoveなんかLiveに比べてどこがいいの?(笑)

さてくすっとしながらステージに上がると、なんとドラムのヘッドが外されている!(◎_◎;)

そしてドリル式チューニングキーが置かれておるし〜・・・なんで?!(◎_◎;)

「Funkyさんが来たらタムのヘッド全部張り替えるらしいぜ」という噂が回っとるのか?
まあええけど〜ほな新しいヘッド出して〜張り替えるし〜

「え?!(◎_◎;)古いのしかありませんけど」
え?!(◎_◎;)・・・ほななんで全部外して「はいどうぞ!!」って待ってるわけ?(>_<)
全部外して同じのん張ってどうしようってーの?(>_<)

もうね、笑うしかない(笑)
すったもんだしてるうちに「あ、新しいヘッドありました!!」
そやろ〜それでないと〜・・・

ってこんな噂が全中国のライブハウスに回ってたらワシ毎回ヘッド総取っ替えせないかんの?(笑)
まあ古いヘッドよりは気持ち良く叩けるからえーけど〜
しゃーないなぁ〜・・・(笑)

ということで新しいヘッドでセッティング!!

新しいヘッドはまだリムに馴染んでないから必然的にちょっとチューニング高めになるのよね〜しゃーないなぁ〜・・・

ホテルに帰ってひと休みして、いざ出陣!!となったら雨上がりに虹が〜!!

今日はいいことあるかなあと思いつつも何もなく〜(笑)

ヤオヤオ君の前説!!(笑)

ドラムソロ!!

いや〜しかしこんな中国の北の外れの街でよう入ったよなぁ〜

おっさん大熱狂!!(笑)

それを受けておっさん頑張ってドラム叩く!!(笑)

旗も振られます!!

民謡メタル「绿韭菜」ではスクラム組んで頭振る〜(笑)

いやいや盛り上がって終わりましたぞ〜

前回来た時には移動日があったので中央通りも見れたけど、いかんせんライブ終了後では閉まってしまうので近所の烧烤!!

いや〜中国東北地方の烧烤は美味いなぁ〜当然ながらハルビンビール!!

そして下戸には「ガワス」〜ノンアルコールビールを甘くしたようなパンを飲み物にしたような不思議な味です〜

久しぶりに見た自動串焼き機!(笑)日本でも見たなぁ〜潰れてないやろか・・・

美味しく焼けました〜

ステージ写真

2021年6月19日

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2021年7月 7日

最先端の中国ミュージックビジネス

まあ私とてたかだか、ロックバンドのドラマープロデューサーとして全中国をツアーで周り、馴染みのクライアントから来た中国歌手のアレンジやプロデュースをやり、映画音楽のヒット作もあるのでたまに映画やテレビドラマの音楽をやってる程度の人間なのだから、「中国音楽界の中心」でいるわけでもなく、「末端で仕事をさせて頂いてる」程度の人間である。

しかしわかる!!これは間違いなく中国では、いや世界でも類を見ない最先端の音楽ビジネスであろう・・・

日本は遅れている。
これは私は何度でも言いたい!!

アジアブームの時代、アジアの大スター達を演歌班に配属する・・・
テレサテンが日本発でアジアの大スターになったからそうするのだろうが、もう彼らは日本なんか憧れの国でもなんでもない。
ただただ1億人のマーケットであるだけである。

彼らは日本なんかすっ飛ばしてマジソンスクエアガーデンを中国人だけで満杯にするし、私もドラム叩いたりしたけど、ワールドツアーが組める日本人アーティストなんてそうそういないでしょ?!!

日本人が全くいない現場で中国語で仕事をしながら、「日本の音楽業界の人たちは一体何を考えているんだろう」と本当に心配になる。

日本のアサヤンみたいなオーディション番組が中国版にリメイクされて大人気になったりしたのも今は昔・・・

湖南電視台が製作した「超級女声」という番組は国民的ムーブメントを起こしたお化け番組になった・・・

その頃の話・・・MengMeng(モンモン)の物語

日本の業界人は、下に見ているアジアの国で自分たちのアイデアがコピーされて「嬉しい」とでも思っていたのか、はたまた、彼らがオリジナルである日本に頭を下げて教えを乞いに来るとでも思ってたのか、本当にバカである。

この辺は上記のブログを見て貰えばわかると思うが、これらのムーブメントは既に中国の特殊な社会システムに乗っかって独自の発展を遂げている。

断言しよう!!遅れているシステムを守って守って生きてる日本なんて小国は、彼らに取っては全く必要がない!!

昨日見学したこの学校の考え方は、おそらく中国だけでなく世界でも最新鋭のシステムではないかと私は思う・・・


その話をする前にひとりの人物を紹介したい。
沈永革、通称「小沈(シャオシェン)」と呼ばれていた、当時は日本の留学生、後に日本のレコード会社「ビクター」に就職して国際部で働くようになる・・・

そして今、彼を「小沈(シャオシェン)」と呼ぶ人間は中国にはいない。
強引なやり方で敵も多いので、恐れ慄いてる人も多いのではなかろうか・・・

でも今や中国の音楽界の重鎮となった彼は、私のような古い友人や、お世話になって色んなことを勉強させてもらったビクターの先輩などから「小沈(シャオシェン)」と呼ばれることを嬉しがってるように見える。

時を超えて、自分があの頃の「小沈(シャオシェン)」に戻って、しばしこの大国の厳しいミュージックビジネスの世界の膨大なストレスをバカ話で笑って忘れようとしているように感じる・・・

まあだからなのかどうなのか、私が彼と会うといつも「昔話」で花が咲く。
ほんまにアホな話ばかりである。

あの女とヤったとか、ヤらせてもらおうと家まで送りに行ってヤれなくて帰れなくて駅で寝たとか(笑)

久しぶりに一緒に温泉入ってバカ話!!

でも俺たちが毎日一緒に飲んで熱く語っていたのは、「中国を取る」!!・・・

私は日本から中国に渡って、彼は日本で勉強したことを持って中国に帰って、それぞれのやり方で「天下を取る」みたいな話である。

「三国志」や「項羽と劉邦」などの古典を引用してそんなことを本気で毎晩話してた。

そして昨日、この学校を見て、「こいつ、本当に天下を取るわ」と私は思った・・・

そのビジネスモデルを話す前に、その後の彼の経歴を話しておこう・・・

当時日本はアジアブームに沸いていて、例に漏れずビクターも中国の大物ロックアーティストと契約を交わした。
彼はその日中の間に立って、黒豹やアゲインなどのレコードを製作して、それこそ中国のロック界に大きな一石を投じた中心人物のひとりとなった。

その後「竹書」というプロダクションを設立して、陈琳や杨坤などのスターを世に送り出した。

酒場で一晩100元で歌ってたしゃがれ声のシンガーソングライターの杨坤は、その声が特殊だったが為に当時はどのプロダクションにも相手にしてもらえなかったが、この小沈(シャオシェン)と出会ったが故に瞬く間に一晩何万元の大スターとなった。

「実は10年経つけどあれからあんなに当たった歌手はずっといなかったんだよ」
と彼は言う。

「当たった」という日本の業界用語を使うが、まあ杨坤ぐらいの歌手こそが10年に一度出るか出ないかの大歌手となったわけだから、そんな歌手をぽんぽん量産出来る方がおかしいことである。

その後に彼が大スターを世に送り出すのは、私とそんなに会わなくなってた頃、彼が湖南電視台のプロダクション部門の社長をやってる時かな・・・

「名前言ってもFunkyさんは知らないと思うけど」・・・

そう、昔はロックバンドだって数える程しかいなかったけど、今は時代が違う。
それでもロック界だとイベントで一緒になったり「縁」があるけど、文字通り「住むところが違う」、アイドル系はそのバックでもやらない限り出会うチャンスは全くないのだ。

それに今の時代はテレビなど誰も見ない。みんなネットである。
携帯を開き(というのも古い表現か?笑)ネットで流行っている音楽を聞く。

私はその若者が覗いてるサイトすら知らないのだ・・・(>_<)

当然ながら一緒に学校見学に行った中国の若者ヤオヤオ君は目を丸くする程の大スターだが、私にはもう皆目わからない・・・

そんな私が大きく取り残されているような、この世界のど真ん中で彼は考えた。
「学校を作ろう!!」

日本人ならすぐに「沖縄アクターズスクール」のことを思い出すだろう。

あれも日本では一世を風靡した。
日本の音楽会の台風の目となったビジネスモデルであろう。

しかし中国では「教育」に対する実情がちょっと違う・・・

「ゆとり」が叫ばれてた日本の教育状況と違って、中国は驚く程の競争社会である。
私なんかは「さすが科挙の国」と思うのだが、今では小学生の頃から受験生のような塾三昧が当たり前である。

そんな中で若い頃の夢を実現させてあげたいと「専門学校」などに入れるという選択肢は親にはない。
やるとしても「学校行きながらやりなさい」と言うしかない社会がここにある。

だったら「学校」を作ろう!!

これが小沈(シャオシェン)の考え方である。
この学校はちゃんとした「高校」なのである。

卒業すればちゃんと「高校卒業」の資格がもらえる。
音楽の道を諦めてもちゃんと進学出来るのだから親御さんだって安心して子供をここに預けられる。

当然ながら午前中には普通の学校のような普通の授業がある。
堀越学園などの芸能高校を想像するだろうが、日本と違ってそこにも中国独特の競争社会があるとしたらその学生生活はとんでもないものであろう・・・

そこでも当然ながら競争があるのは当たり前として、午後はスターになるための過酷なレッスンと、この学校には劇場があり、そこでの発表会、そこに出れるのは成績優秀な4組のみ。
毎月行われるこの発表会にずっと出れない生徒は当然ながら落ちこぼれ、進級することは出来なくなる。

この過酷な競争を勝ち抜いた生徒だけが卒業でき、そのままこの学校(イコールプロダクション)と8年の契約を結び、デビューすることとなる。

つまりこの学校は、純粋培養で長い時間かけてスターを作り出して、それで商売する「プロダクション」なのだ。

ちなみに学費は無料!!
中国の学校は全寮制だったりするがそれも当然ながら無料!!
だけれども入るのは非常に難しい。

全国からオーディションを勝ち抜いて来たスター予備軍が、
最終試験で小沈(シャオシェン)自ら面接を行ない、「こいつはイケる」と彼が感じた人間だけが入学することが出来る。

しかし莫大な投資である。
彼と数人の投資家はそこに賭けた!!

彼らは知っている。その中からひとり「当たれば」そんな金ぐらい一発で回収出来るんだ、と・・・

彼もビジネスマンなのだから「リスク」は計算する。
「リスクがあるとしたら、それはここから一人もスターが出なかったということだよね」

そうなれば彼はもう自分の「眼」が衰えたということで業界を引退するだろう。
私が「ドラムが叩けなくなった」のと同じだ・・・と彼は言う。

しかし「絶対に大丈夫だ」と私が感じる事実がある。

ここからは中国ならではなのだが、その学生たちの「発表会」は既にネットで生放送されている、つまりそれ自体が「番組」になっている・・・
湖南電視台でお化け番組を作ってスターを世に何人も生み出して来た人間が、それと同じことをこの学校でやっているというわけだ。

人気のある生徒は既に80万人のフォロワーがいるらしい。

ちなみにフォロワーが50万人いればその人は1年働かなくてもその広告収入で食っていけるという世の中である・・・

中国のネット配信システムは日進月歩で、TwitterとFacebookを一緒にしたようなWeiBoなんかにはもう若者は見向きもしなくなったと言う・・・!(◎_◎;)
TikTukからビリビリ、そして今では快手というのが人気らしい。

ちなみに日本でもTikTukは人気らしいが、国際版と中国版は全く違う。
と言うより中国では国際版は全く使えず、私もカンボジアで作ったアカウントは中国ではVPNを使ったって一才開けない。

これは情報統制の中国のお国柄が投影されていて、反中国の書き込みなどをFacebookやTwitterで中国人が書き込んだとしても中国政府は外国なので手が出せないが、国内のSNSなら情報を開示して逮捕することが出来る。

そのような事情もあり、中国独自のSNSが発達してるという現状がこの国ではあるわけだが、日本にはそれがない。

沖縄アクターズスクールが堀越学園のような学校を作って、毎月発表会をやってネットで既にプチスターを作ったとしたって、それはたかだかYouTubeとか外国のシステムに乗っかるしかない。
(国内にもシステムがあるだろうが、外国のシステムにまだまだ負けている)

小沈(シャオシェン)が「次のイチオシはあなたの配信会社とタイアップしたいんですが」と、その配信会社のトップ(ここが朋友となる)と飲みながら話すこととかは簡単に出来るが、日本でYouTubeの社長とこれをやるのは無理な話である。

全てが遅れている・・・


来年やっと50人ぐらい卒業生が出るのか?
ジャニーズJr.と同じで、その中には既に何十万人もファンを持つプチスターがもう何人もいることだろう・・・

卒業生全員がデビューすると言うが、売れてる順にデビューさせればいいわけで、これってほんまリスクはないようにワシは感じるぞ・・・

こいつ・・・ほんまに天下取るかも知れんな・・・

歌のレッスン室

ダンスレッスン室

図書館

日本の音楽業界の皆さん、これ見てどう思う?・・・

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2021年7月 6日

アレルギーとの(最後の?)戦い

一年前からアレルギーと戦っている・・・

ファンキー末吉ブログ:アレルギーとの戦い

その後プノンペンからシェムリアップに引っ越ししたけどまた出た(>_<)

その後中国に帰って来てまた病院で検査!!

アレルギーの原因となる色んなテストが見事に全部陰性!(◎_◎;)

いやね、戦うと言ったって原因がわからないのだからどうしようもない(>_<)

薬を飲めばしばらくしたら治るので、結局毎日アレルギーの薬との生活・・・まあ病気と共に生きるってこんなことなのかなと諦めていたのだが・・・

ツアー先でのある日、ホテルに体重計があったので乗ってみた・・・

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人生最高体重ではないか!!!!!(◎_◎;)

そこで考えてみた・・・
最初にうちはカンボジアの環境とか水とか何かが合わなくてアレルギーになってたのかと思ってたが、中国に来てもなるということはもう共通点がない・・・
昔と違って1年前ぐらいから変わったことって何?・・・

太った!(◎_◎;)

早速知り合いの中医医学の先生に相談してみた。
「太ったってアレルギーの原因になる可能性ってありますか?」

それがどうやらあるらしいのだ!(◎_◎;)

まあ太り過ぎもあるけど食生活な、
糖分を取り過ぎててそれが悪さをしてる可能性がある、と・・・

とりあえずツアー終わってヒマなので上海に飛んだ!!

着いてすぐ居酒屋勝!!(笑)

北京で留学生だったメイリン嬢が上海にいるというので呼び出したら、どうやら彼女もアレルギーだったことがあり、それは1週間の断食で治ったと言う!(◎_◎;)

同席した古川先生、「それはありますね」と説明してくれる・・・

まあこんなに美味しいもんを数十年間食い続けているのだ、身体の中にはさぞかし悪玉菌がいっぱいいて、それが悪さをしてるのでは、と・・・
目が覚めた時になるというのは、自律神経が切り替わる時なのでその時に悪さをするのでは、と・・・

悪玉菌にはそれはそれは住みやすい環境なので、それをやめれば悪玉菌がいなくなってアレルギーがなくなる、と・・・

親からもらった善玉菌というのは断食とかではなかなか死なないけど、悪玉菌は1週間も断食すれば全部死んでしまう、と・・・

おお!!1年間禁酒するより1週間断食する方が楽しそうじゃぞ・・・(笑)

ということで次の日もここぞとばかり食っておく・・・

そして次の日、「診察」と言っても、その診療所に行くのではなく、特別に出張で診てくれるそうで、個室でお茶を飲みながら〜・・・・

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お茶受け!!

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茶器で15万円って(>_<)

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ここはベジタリアン食堂らしいが、お茶がむっちゃ美味くて個室もちゃんとしてるので時々訪れるらしい・・・

とりあえず「料理より高い」というお茶を頼んで、脈を取ったり色々聞き取って診てもらう・・・
脈を取ったり舌を見たり・・・

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舌がこのように白いというのは「湿」というのが身体に溜まっているからだそうで、
脈が左手の方が弱いというのは、心臓や肝臓などが弱っている可能性がある、と・・・

まあ問診しなくても誰でもわかるのが「脂肪肝」だろう、と(笑)

肝臓の機能が下がって来ると、免疫力とか働かなくなるだろうし、そりゃアレルギーも起こるわのう・・・(>_<)

まあ悪玉菌が喜ぶ糖分の取りすぎは絶対NGなのだが、肉とかの動物性タンパク質も控えた方が良いらしい・・・!(◎_◎;)

断食も1週間やるとちょっとしんどいでしょうから試しに3日間ぐらいやってみなさい、と。
毎月3日間一切の固形物を取らないようにするのもいいですよ。
要は食べ過ぎないこと!!「腹八分目」ですよ、と・・・

この「腹八分目」ってもう数多く言われ続けて来たけどなかなか出来ないのよねぇ・・・(涙)

まあ「断食」自体は「イベント」なので全然難しいとは感じない・・・
だが、食生活を変えたりは「人生を変える」のと同じなのでちょっと難しい気がする・・・(>_<)

善玉菌の補給!!

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「肉食わなきゃ何食うんです?」
ところがちょうどここはベジタリアンレストランらしい・・・

適当に食事を頼んでみるが・・・

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美味いのよこれが!!(◎_◎;)・・・ワシ別にこれ毎日食っててもええし〜(笑)

でもねぇ〜ベジタリアンフードって往々にして高い(>_<)
それにツアー廻って各地各地で自分だけベジタリアンの店を探すことも出来ん・・・

まあ要は「生活改善」やな・・・(>_<)
先生はワシの生活や性格もよく知ってるからこう言う・・・

「お肉とかもね、突然100%カットすることはないと思いますよ。辛いものもお酒もです。
減らすということが大事なわけで、50%減らして1年に6kgぐらいのペースでゆっくり痩せてゆくことが大事」

「断食1週間」と言ったらこの男は楽しんでやるだろう、そしてどっかに無理が出てもまたすぐに同じような生活に戻るだろう。
それでは体質改善は出来ませんよ、と・・・

なるほどね・・・

そして漢方薬をいっぱい調合してくれた!(◎_◎;)

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いや、漢方薬は基本的に量が多いのだ(>_<)
この一袋を毎日寝る前と起きた時に分けてお湯に溶かして飲む!!

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苦い!!(>_<)・・・でもまあコーヒー代わりに飲めないほどの苦さでもない・・・

要は毎日続けることやな・・・おやおや、肝機能を改善する薬も調合されてるらしいし、何やら肝臓もよくなった気がするぞ・・・ないない!!(笑)

まあ週末は山西省にひとりドラムで呼ばれているので食わないというわけにもいかないし、上海にいるうちだけいっぱい食って来週から試しに絶食してみますか〜

ってかこれ先生と一緒に食べてるんですけど(笑)
・・・まあ何も言われないところを見るとええんやな!!ええんやな!!

まあ上海から離れたらこれらの日本食はもう食べれんからな、しゃーないなぁ〜・・・

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2021年6月20日

布衣2021年ツアー山東省淄博

どう読むのかもわからなかったこの街・・・見たら個人的にはいっぱい来てるのな!(◎_◎;)

全中国ドラムクリニックツアーその11、山東省「淄博」

全中国ひとりドラムツアー2016年 山東省「淄博」

布衣春のツアー2018山東省その1

布衣2019年春のツアー山東省

まあこの街の一番の思い出はシンバル削ったことですな(笑)

いや、ヒマやったのよ(笑)

この街は会場近くにホテルがないので、リハが終わってホテルに帰らずずーっと会場にいる・・・「じゃあヒマやしシンバルでも削りまひょか〜」ってなわけである・・・


今回のツアーは、稼ぎ時の週末は3本連続だが、それが終わったら月曜日は移動日、火曜日は移動オフとなっていて非常にのんびり出来る・・・

ホテルのブッキングは基本「会場のすぐそばの一番安いホテル」というのが鉄則なのだが、この街のライブハウスの近くには会場近くにホテルがないようで、次の鉄則「交通の便がよいところ」ということで駅から歩いて行けるホテル!!

ここがコーヒーをテーマとした素敵なホテルなのだ〜

部屋には中国茶ではなくコーヒーが置かれている〜\(^o^)/

ホテル前には電動自転車がたくさんあり、スマホでスキャンするだけで乗ることが出来る!!

ちなみに「ちょっとそこまで」で100円かからない・・・非常に便利である。

前回来た時にはこのシステムはまだなかったので、結局「会場とホテルのそばしか知らない」という状況だったが、探検してみるとこの街にも色んな面白いところがいっぱいあるのな!(◎_◎;)

屋台街を発見!!

王府井広場!!(笑)

ヨーグルトバーを発見!!・・・最近酸っぱいものが食いたいのよ〜妊娠したか?(笑)いや、疲れているのだろう・・・

ドーナツの写真を見ると急にミスドが懐かしくなったので頼んでみた・・・

チョコレートべとべと(笑)
でもヨーグルトは甘くなくて非常に美味だった〜・・・数日間お世話になることになる・・・

この街はマッサージが有名ということで、そう言われてみれば街角の色んなところにマッサージ屋さんがあるので入ってみた・・・

なんで梯子で店内へ?(笑)

値段は全身と足裏合わせて60分で1500円ぐらい・・・
日本と比べると安いけど、タイと比べるとやっぱ高いのう・・・

タイが懐かしい(>_<)

ついでに耳かきも〜

さて、2日間ゆっくりさせてもらってライブ当日!!

ドラムソロ

打ち上げ!!

今日の大ヒットは小魚揚げ!!糖醋に漬けて揚げてるんだと!(◎_◎;)
ワシの大好きなアジの南蛮漬けをカリカリに揚げた感じ・・・
最近何故だか酸っぱいモノが食いたいのよねぇ〜妊娠したか?(笑)
と書くと「体型は妊婦と同じです」と返される(>_<)

アンコールのおアホなファンたち(笑)

素敵なロードムービー・・・美女ばっか撮ってるやんこいつ!!(笑)

もうひとつはロードマネージャー文涛(WenTao)君のお話・・・

「ロードマネージャーの仕事ってどんなんですか?」
「はい、保母さんみたいなもんです」って(笑)

そうかぁ・・・こいつやっぱ布衣のファンやったんやなぁ・・・いつも「子守」に感謝してます!!

ステージ写真!!

「お前らに電車ごっこさせる為に書いたんじゃねぇ!!」と草葉の陰ではっつぁんが怒鳴っていそうですが、「いやいや、結構嬉しいんでしょ?」「は、は、は、まあな」と勝手に脳内会話しながら、毎回この曲もツアーで盛り上がってます〜(笑)
中国人が作るとどうしてもシリアスな詞や曲風に偏りがちなので、こんなおアホな(失礼)というかストレートな爆発的な曲はよう作らん・・・この国ではとても貴重ですぞ!はっつぁん!!
というわけで今日もおアホなロックファン達がこの曲で盛り上がるのであった〜・・・(笑)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2911728099146012&id=2249858155333013


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2021年6月 8日

布衣2021年ツアー河北省保定

週末の連続乗り打ちを経てやっとツアー2度目の移動日と移動オフ・・・

保定は前回は地元のバンドがこれでもかと名物のロバ肉をご馳走してくれたが、別に不味いものではないけれどもそんなにわざわざ食べたいものでもないぞ〜(笑)

今回は若いバンドが現れず、小屋も前回と違っているのかホテルも新しいところ・・・

布衣がホテルを取る基準は、小屋から近いところ!!
イベントとかだと主催者が結構いいホテルを取ってくれるが、自分とこの経費だから必然的に一番安いホテルを取る・・・

いや地下室みたいなところは困るけど、別に窓があって清潔ならどこでもいいのよ〜・・・
ってこの窓!(◎_◎;)

施設の中にはバトミントンとか出来る体育館みたいなのがあり、窓はその中に向かって設置されている!(◎_◎;)

LaoWuの部屋はなんと麻雀部屋!(◎_◎;)

いや、麻雀部屋でもちゃんと寝られればいいけど、隣が麻雀やっててウルサイらしい(笑)

うちの部屋シャワー出んし〜(涙)

やっぱあかんやろ〜ということで部屋を変えてもらった・・・

ピンクのカーテンはどうかと思うが、まあちゃんと休息が取れればカーテンとか別に何色でも良い(笑)

向かいはどうやら刑務所のようだ・・・

百度地図にはここだけ何の情報もない!(◎_◎;)

看守さんが歩いとる!(◎_◎;)

中国の刑務所など入ったことなどないので(日本もないけど)何とか中を見てみたい・・・

まあホテルから見えるのはこの程度・・・悪いことしたら中に入れるかも知れんがやめとこ・・・

みんなは健康的にスポーツをやって過ごすが・・・

ワシはとにかくまずはズボンの修理!!

ついでにマッサージも行った・・・

いや〜痛かったけど効いた〜ふらふらしながら別の店で足裏!!

中国はマッサージ決して安くはないな!!って日本よりは安いけど、タイとかが500円足らずで1時間ぐらいやってもらえるのを見ると、やっぱ安いとこ探しても倍ぐらいはするな・・・

まあツアーは自分の金は滅多に使うことがないのでしばしの贅沢です・・・

あと移動日は郵送物が届く日!!
毎日移動のどっかの小屋やホテルに送っても、届くのが遅れたらアウトなので同じところで数日泊まる移動日に向けて物を送るのだ・・・

汗拭きシートを探していたがネットで買えてここに届いた!!

ネットで買ったコーヒーミル!!

いや〜これが便利!!おかげでコーヒーを飲む量が爆発的に増えた(>_<)
昔の手挽きのミルは銀川に送り返す・・・

こうやって休息と取っていよいよライブ当日!!

こけら落とし多いなぁ(笑)まあ光栄です!!

灼熱の中ドラムソロ!!

そして打ち上げはそのまま会場で〜

入場風景

ステージ写真

末吉のファンはデブのおっさんばかり(笑)

ロードムービー

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2021年3月13日

寧夏回族自治区での隔離後半開始!

カンボジアからの中国渡航、直行便でなければならなかったので、住居のある北京ではなく上海に降り立って(その時の話はこちら)、そのままホテルで隔離!!(その時の話はこちらこちら

そして最終日にこの書類をもらった。

夜中に電話で叩き起こされた。 「あんた今ジエチューだから降りて来て手続きをして!」 ジエチューって何やと思いつつ、会話のニュアンスでだいたい想像出来る(笑) Googleさんに聞いたらどうやら「解除(Jie3Chu2)」!! おお!!・・・...

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

「この書類はものすごく大切だからね!!いろんな所で見せなきゃなんないから、絶対に失くさないように!!」
と散々念を押されて、この書類と共に空港へと向かった・・・

ひえぇ〜やっぱ上海はデカいのう〜ギター返しに勝山邸に寄って空港まで2時間タクシーに乗っとる!(◎_◎;) あわや間に合わんとこやった〜 とりあえず隔離楽しかった!!金が要らんならずーっとここでおりたいぐらい(笑) ファンキー末吉ブログ:隔離生活第二週目 https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1468.html

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

途中、ギターを返しに行ったりしたので大幅に遅れ、空港に着いたのは本当にギリギリ!!

相変わらずの手荷物検査の上に厳重な健康検査?・・・と思いきや、健康検査はスマホアプリの緑色QRコードでパス!!
ぎりぎりチェックインの後、安全検査のところで大容量バッテリーでモメたが、時間がないということで特別にパス!!最終搭乗者となり、VIPバスにて搭乗!!

ギリギリに飛び込んで最後の乗客になったのでVIPバスで飛行機まで〜乗客あんましおらんし〜 2週間ぶりの外食は機内食〜コーラなんて久しぶり!!ちょっと感動〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

中国は「コロナの封じ込みに成功した」と豪語するが、やはり国内移動は自由だと言っても、そんなに飛行機に乗っている人は昔ほど多くはないのだろう。
預け荷物が流れているのもこの便のみ!!

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

さて、預け荷物を取ったらここから別室に連れて行かれ、既に届けている隔離場所に移動〜・・・と思ってたら、誰も声をかけて来ないどころか、スマホで用意した緑色QRコードをチェックする所もない!(◎_◎;)

出口では布衣バンドの老呉とマネージャーの小文、そしてローディースタッフのヤオヤオ君が待ち構えていて、私を車に乗せて隔離場所まで運ぶ・・・

・・・ってこうして誰かが迎えに来るっつうこと自体が「隔離」にはなってないのではないか?
そもそも上海に着いた時みたいに、いやがおうなしに隔離バスに載せられるとか、公共交通機関を使っていいっつうこと自体がもう「隔離」ではない・・・

聞けば日本での水際対策もこのような感じらしい・・・
「公共交通機関に乗るな」というのも「お願い」でしかなく、それを取締る法律も罰金もなければ、それをチェックする人員もいない。

この国は違うのだ!!
やらなければならないことは「強制」である。

カンボジアもそうだが、ひとつの社区から感染者が出たら、その社区全体をロックダウンする。
「仕事に行くな!!今出ている人間は戻って来るな!!」
違反した人間は容赦ない罰則!!
それをやってるから感染者を押さえられてるというだけの話なのだ・・・

ここ寧夏回族自治区はコロナ発生以来未だに感染者が出ていない地区らしい・・・
車に乗った途端に全員がマスクを取って、
「あ〜緊張した(笑)」
きっと感染に関する緊張感もそんなにないのだろうと想像する・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

民主国家の日本だと、通行を規制して「国民の自由を奪う」ということはあってはならないことかも知れんが、やっぱこの国はそれが出来るのが今の時代では「強い」なと思えて仕方がない・・・


「社区の長から何か連絡ない?」
マネージャーの小文が心配そうに・・・いや全く心配そうじゃなく笑ってそう聞く(笑)

こちらはちゃんと飛行機の便から自分の電話番号から隔離場所の住所から何から何まで届けているが、何も連絡をもらえないとするとこちらからその社区の長とやらに連絡する術はないのだ・・・

「あと数日連絡待ってみて、なければ別にもう出歩いてもいいんじゃない?」
緩い・・・なんと緩い・・・(笑)

でもまあ考えてみたら私はほとんど感染者がいなかった(出発時に隔離施設を脱走した中国人から市内感染が報告されたが)カンボジアから、出発前にPCR検査と血液検査、着いてから空港で更にPCR検査、そのまま隔離ホテルで2週間隔離の後にPCR検査を経て全て陰性だからここに来ている。

日本では感染拡大地域から来日した人間に対してもこの緩さなのだから、そりゃ感染拡大を防げるわけがなかろうと思う・・・

空港からの高速道路の料金所には「車両通行カードの提出」と書かれている。
きっとこの届け出がないと高速道路にも乗れないのだろう、
緩いと言っても日本よりはまだまだ数段厳しいと想像する・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

思えば日本に帰国した人、来日した人はどのように2週間の「自主隔離」を過ごしているのだろう・・・
コンビニぐらいには行けないとさすがに食べるものには困るのではないか?・・・

外食はどうなのだろう・・・

「全然大丈夫!!」
とのことで、一年以上ぶりとなる「炒烩肉(ChaoHuiRou):羊肉焼きそば」を食いに来た・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

レストランの従業員も誰もマスクをしていない・・・(笑)

小文の話によると、この自主隔離に関する全ての判断は社区の長に任されており(共産時代の名残りか?)、まあ誰かが問題を起こせば全体責任で社区全体がロックダウン!!
まあ私も問題を起こすつもりはないので、自分で判断して、連絡の来ない社区の長に迷惑がかからないようにするつもりである・・・


隔離部屋に着いた・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

このビルの12階らしい・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

ドアを開けて中に入ってみると・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

おお、なかなかよい部屋ではないか!!!

さて布衣が用意してくれた隔離部屋〜ここで2週間!!第一週は外出せず、二週目は社区の長の判断で人混み行かなければいいってその社区の長からまだ連絡ないんですけど〜 このまま数日連絡待って来なければまあお出かけしてもええのでは?って緩っ!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

茶器があるのが良い!!!

茶器があるので深酒せずにお茶!! 急須がないのでコップで淹れても美味!! - Spherical Image - RICOH THETA

冷蔵庫には山ほどの酒が〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

飲み過ぎには注意やな!!(笑)

ソファーが気持ちいい〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

外気温も暖かい・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

その上、北国なので暖房もバッチシで、ヘタしたらカンボジアより暖かいぐらいである・・・

ということでここで今から2週間の隔離!!
・・・と言っても、
「最初に1週間はあまり出歩かないように、後の1週間は出歩いてもいいが、人混みには行かないように」
という緩いもの・・・

まあホテルでの2週間に慣れてしまったので別に出歩きたいとも思いませんが・・・(笑)
まあここで2週間、隔離生活を楽しみたいと思います〜

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2021年3月11日

隔離生活第二週目

ここでレポートした隔離から更に1週間!!
続きをレポートしたいと思います〜8日目!!

フロント(と言っても今ここにいるスタッフは基本的に医者ですが)から電話があった。 「そちらの部屋では何か叩いてる音は聞こえますか?」 すんまへん!!ワシがドラムの練習してました(>_<...

末吉覚さんの投稿 2021年3月4日木曜日

はい、ドラムの基礎練習で苦情が来てしまいました(>_<)
これにより、心折れてこの日からドラムの練習をしなくなります(笑)

隔離8日目〜上海は濃霧・・・ってずーっと部屋におるから関係ないけど〜 中国にいる日本人の友人に 「こんなに隔離楽しんでる人初めて見ました」 と言われました〜\(^o^)/ 隔離一週間のまとめ https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1464.html そして一週間ぶりにTシャツ替えたし〜(笑) 明日は中締めで居酒屋勝から出前して暴飲暴食するので、洗濯粉も差し入れてもらおう・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月4日木曜日

はい、実は1週間服を着替えてなかったんですな〜(笑)

まあ寝巻きは持って来ているのですが、着替えるのがめんどくさい(笑)のでそのまま寝たりしてました・・・
シャワーは浴びたりはしてたんだけど、なんか汗もかかんしシャツがあんまし臭くならんのですわ〜(笑)

さてと、別に食事に何の不満もないし、酒も生活習慣病なので飲まなくても全く構わないのですが、せっかくですので(笑)明日の今頃から居酒屋勝の出前で大酒暴飲暴食zoom飲み会を行います!! おヒマな方は一緒に飲みましょう〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月4日木曜日

翌日には居酒屋勝から酒と美味しいものを届けてくれることになっているので、気分はもうそこに行ってます!!

クメール語を文字から勉強してよかったと思うこと・・・こうして辞書を引ける!!(まあGoogle翻訳はこんなマイナーな言語ではウソも多いですが) 履歴の中からスター印をつけたものをexcelに打ち直して保管しとく〜 ・・・って何百もあるんや!...

末吉覚さんの投稿 2021年3月5日金曜日

「やることなくてヒマ」ということはとりあえずない。
クメール語の学習はカンボジアでもルーティーンに入ってたので、別にこちらでも気がついたらちょいちょい教材開いて勉強しよる・・・

思い立ってGoogle翻訳の履歴にスター印を付けたものをエクセルに打ち込もうとしたら、これが思いの外いっぱいあって結局一日仕事(>_<)

まあヒマな時にしか出来まへんな。ヒマでよかった〜・・・

ファンキー末吉ブログ:最悪国外退去?!(◎_◎;) https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1465.html ほんまおもろい人生を歩んでますなぁ〜と笑う隔離9日目!! いざそうなったら翁さんラーメンかH...

末吉覚さんの投稿 2021年3月5日金曜日

さてこの日は実はVISAの更新のことで喧々轟々・・・
確か前回もラタナキリに旅行してた時に同じ問題が勃発して、まあその結果この時期に無理して中国に入国しているわけですが・・・
同じ「ヒマ」でも、例えば「5時には迎えが来てご飯食べに行く」とかあるのとないのとでは「ヒマ」のレベルが全く違う!!

ここではメシは届けてくれるけど、いつ食うかはこちらの勝手。
遊びも含めて「予定」というものがないので、それはそれはストレスがないのです・・・

おかげで悲観的になることもなく、国外追放すらも楽しめる「心の余裕」が出て来ております。

差し入れキター!! でも酒は没収(>_<) しゃーないなぁ〜水で酒盛りします〜 おヒマな方はこちらで〜 https://zoom.us/j/98327643060 (知り合いじゃない人は承認せんかも知れんので必ずメッセージ入れてや〜)

末吉覚さんの投稿 2021年3月5日金曜日

さてここで待望の差し入れ!!・・・しかし酒は没収!!(>_<)

もう1週間以上酒を飲んでないので飲みたくて仕方ない・・・ということもなく、飲まないなら別に飲まなくても・・・というモード!!

酒はほんとに単なる「生活習慣病」なのだなと実感・・・

一応Zoom飲み会やってみたけど、飲んでないからそんなにテンション上がらん(笑)

差し入れがいっぱいあって食い切れん〜!! イカ刺しと馬のタテガミは氷の発泡スチロールに入れて冷凍保存!! あったかのご飯にイカ刺し乗せてメシ半分!!馬のタテガミまで行ったらもう満腹!! 初めてメシ残すわ〜これで酒があったら完食するんやろな(笑)夜食で食ってみよう〜 昆布茶最高や〜勝山 亮さんありがとう!!

末吉覚さんの投稿 2021年3月6日土曜日

さて、ここから規則正しかった「食の習慣」が乱れます。
なかなか「ものを余す」ということが出来ないので大変なのです・・・

この弁当屋すごいわ〜 変わり映えしなかった朝メシに10日目にして新食材!餅!(◎_◎;) 差し入れのカップ麺に乗せてみよう〜最近のカップ麺って中蓋があるんや!(◎_◎;) 布衣のツアー行くまでインスタントラーメンなんか食べたことなかったけどな〜こんな美味いもんやとは思わんかった・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月6日土曜日

差し入れにカップラーメンがあったので食ってみたら・・・もう上手くてやめられん(涙)

布衣のツアー行くまでカップラーメンなんか食ったことなかったもんなぁ・・・
ツアー行って学習したこと・・・カップラーメンとケンタッキーフライドチキンは美味い!!(笑)

全く腹減らんし〜・・・と言いながらぺろり(笑) 差し入れで洗濯粉が来たので今日は洗濯でもしますかの!! 旅先ではいつも踏み洗い〜手洗いよりも汚れが落ちる〜 ってか10日間でたったこんだけ(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月6日土曜日

はい、洗濯粉が差し入れられたので初めて洗濯してみました。
全く洗濯物が出ない!(笑)

前々からやろうと思ってたiCloud内の写真素材とかをハードディスクに移す作業をしながらメシ!! 北朝鮮のとか数時間かかってるし〜・・・動画もあるからのう〜 それにしても差し入れの食いもん食っても食っても全然減らんし〜(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年3月7日日曜日

あと、「時間がある」ということは、やりたくても時間がなくって出来なかった作業が出来る。
思えばこの写真整理から他にもいっぱいやりたい小さなことはあったのだが・・・こんなチャンスでなければ出来んよな〜・・・

隔離11日目〜残り今日含めて4日!! クメール語の勉強はカンボジアでルーティンに入ってるから何となく続いてるけど(新しい教材だいぶ進んだ〜)、ドラムの練習はお隣さんからの苦情で心折れてからなかなか続かんなぁ〜・・・ その代わりギターが来たからついつい弾いてしまうなぁ〜上手くなってもーたらどうしよ〜?(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月7日日曜日

そして差し入れで一番助かったのはギター!!
ついつい爪弾いてしまう〜

来た来た〜10日までにこの書類を提出ですと!!いよいよ出所も近いですな(笑) ホテルでの2週間の隔離が終わって、次は自宅で2週間の隔離・・・でも北京は全人代のため入るのが厳しく、入国後21日過ぎてないとダメらしい・・・ かくなる上は寧夏回族...

末吉覚さんの投稿 2021年3月7日日曜日

ふりかけも助かった〜すぐなくなったけど(笑)

仕事来たし〜今度は短編映像の音楽ですか〜・・・ ってこんだけの量の中国語の台本読むんですかぁ〜・・・ まあ時間は有り余るほどあるから読むけど(笑) ・・・ってこりゃクメール語の勉強とかやってる場合じゃないな、頭を中国語に戻さにゃ〜 日本語は...

末吉覚さんの投稿 2021年3月8日月曜日

仕事が来たのでやり始めてみたが、この環境むっちゃ捗るのよねぇ〜
ギターがあるのも非常に助かった!!

隔離12日目の早く起きた朝は〜 腹がへって朝メシの前にカップ麺(>_<) あかんやろ〜(涙)リバウンドが始まっとるんかのう・・・

隔離終わるまでにはこのシリーズ終わらせとこう〜
ファンキー末吉のクメール語教室その8(子音母音ラスト)
https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1466.html
特殊文字とか独立母音とかあるからまだまだ続く〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月8日月曜日

12日目!!規則正しい食のリズムは完全になくなってしまい、体重もリバウンドが始まっているように感じる・・・

隔離12日目の早く起きた朝は〜 腹がへって朝メシの前にカップ麺(>_<) あかんやろ〜(涙)リバウンドが始まっとるんかのう・・・

隔離終わるまでにはこのシリーズ終わらせとこう〜
ファンキー末吉のクメール語教室その8(子音母音ラスト)
https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1466.html
特殊文字とか独立母音とかあるからまだまだ続く〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月8日月曜日

もうぼちぼち出所手続きが始まっている・・・
なんだかここを離れたくないような気分・・・すっかりお気に入りになってしまってます〜

もう全く腹がへってないのに「ぺろり」はやめよう!! 差し入れのカップ麺もふりかけも終わったことだし、遅ればせながらあと2日減量してみよう〜お百姓さんには悪いけどちょっとずつ残すのよ〜

というわけでクメール語講座!!これで最後かと思ったらま...

末吉覚さんの投稿 2021年3月9日火曜日

もうこの辺から「メシは残す!!」の方向性で〜
せっかく禁酒してるのにこれで太ったのではあまりにもったいない・・・

隔離13日目〜ラス前の朝メシ〜!! 晩メシから12時間以上経ってるから腹へるのよね〜 でも4時間後にはすぐ昼メシが来るので、今日は玉子とお粥だけにしよう〜・・・って結局肉まんもぱくり!(笑)

あとクメール語講座もなかなか終わりません!!(>_<)
ファンキー末吉のクメール語教室その10(不思議な読み方他)
https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1467.html

末吉覚さんの投稿 2021年3月9日火曜日

もう残すところ2日!!この弁当とのお別れも名残惜しくなって来てます・・・

朝の検温の時に「中国語わかるか?椅子持って来い」と言われ、わけのわからないまま椅子を持って来ると入り口に背を向けて座らされ隔離13日目のPCR検査!! 喉の奥と鼻の奥までグリグリするから嫌いなのよ〜(>_<) しゃーないなぁ〜メシでも食いますか・・・隔離ラス前の昼メシ!!

末吉覚さんの投稿 2021年3月9日火曜日

PCR検査!!この検査結果を持って、翌々日から自宅隔離!!

ラス前の晩メシぺろり!! 今日は晴れてて暖かいのね・・・関係ないけど(笑) 洗濯でもしちゃろ!!数日でこれだけ!!(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年3月10日水曜日

ここでの最後の洗濯!!全く着替えが必要なく、洗濯に費やす時間がほとんど必要なかった・・・

隔離最終日〜朝メシ食べ納め〜 それにしてもDEMO段階からオーケストラ打ち込むことはないと思うぞ〜曲がボツになったら徒労に終わるしぃ・・・まあヒマやしええか(笑) 時間が有り余ってるって素晴らしい!!橘高が言うてたなぁ〜酒やめたらなんぼでも仕事出来ますよって・・・ホンマやなぁ〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月10日水曜日

制作の仕事順調!!全くもって「有り余るほど時間がある」というのは素晴らしきかな・・・

最後の昼メシ〜にはお箸セットがついてなかったやないの〜!! ええけど〜こんなに余ってるし〜(笑) 貧乏性なんであんましモノを捨てられないのよねぇ〜こんだけ持って帰ってもきっと使わんし(>_<)・・・特に楊枝40食ぶん(笑) タオルも結局2週間でバスタオルとフェイスタオルと1枚ずつしか使っとらん・・・風呂もそんなに入らんし〜出所前には一度入ろう(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月10日水曜日

結局タオルも2週間で1セットしか使わんかったし、この有り余るお箸セットどうするよ〜(笑)

この隔離場所での最後の食事なう〜明日は7時に起きて寧夏回族自治区まで飛んで自宅隔離!!北京入れんからしゃーないのよ〜陰性証明まだもらってないけど大丈夫か?QRコードまだ黄色やけど大丈夫か? いや〜ここよかったぞ〜金がかからんならあと2週間ここで隔離したいぐらい(笑)曲も4曲提出したし、クメール語教材も半分進んだし・・・ここ出たらもうやらんやろな(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

最後の食事終了!!

明日は9時半の飛行機やけど、来る時には飛行場から1時間以上かかったし、現状まだ陰性証明もらってないし、寧夏の隔離アパートの住所は知らせたけど、そこの大家さんとかに連絡する必要があるかも知れん・・・

何があるやらわからんから早く起きるのよ〜
どうも忘れもんがありそうで不安である・・・

夜中に電話で叩き起こされた。 「あんた今ジエチューだから降りて来て手続きをして!」 ジエチューって何やと思いつつ、会話のニュアンスでだいたい想像出来る(笑) Googleさんに聞いたらどうやら「解除(Jie3Chu2)」!! おお!!・・・...

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

というわけで不安のまま寝てたら叩き起こされて無事「解除(Jie3Chu2)」!!
朝まで時間潰して寧夏回族自治区まで向かいます〜!!!

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2021年3月 6日

最悪国外退去?!(◎_◎;)

カンボジアから上海に入って現在2週間のホテル隔離中である。

まあ隔離に対しても問題がないわけではない。
ホテルの2週間の隔離を終えたら更に2週間の隔離なのだが、
私の住所は北京にある。

北京は今国家の重要な会議である「全人代」が行われているので、入国して21日に見たない人間は入れない(>_<)

そうすると、ここ上海でもう2週間の隔離か、布衣が寧夏回族自治区に部屋を用意してくれているのでそこに行くか・・・

でもそもそもが隔離されてるんだからのこのこ飛行機乗って寧夏まで飛べるんか?・・・

まあその辺は隔離が終わったらなるようになるであろう。
最悪このホテルでもう2週間隔離すればいいだけの話である(笑)


ところがここに来てVISAの問題が噴出して来た。

もともと、急いで中国に入国したのは、私のVISAが4月8日に切れるからである。
コロナ禍により、今は中国政府は新しいVISAを発行してないので、それまでに入国しとかないと今度いつ入国出来るかわからない。

私の仕事の基盤はもうほとんどが中国なので、中国に入国出来ないと即ちそれは「仕事が出来ない」ということである!!

VISAのこと一式を頼んでた業者からメッセージが来る・・・
「Funkyさん、4週間後に隔離から出たんじゃVISAの更新間に合わないでしょう」

ってあんたがこの便やと間に合う言うからこの便取ったんでしょ!!
しかもこのような理由でそれより1週間早い便になってるし〜

「あ、本人いなくても会社が資料提出して更新の手続きをすぐに始めれば間に合います!!」

そやろ〜・・・とばかり胸を撫で下ろしたら、
「それじゃあ滞納している税金は全額支払ってくれますね?」

中国は60歳以上の人間に労働VISAを発給しておらず、私はあと数日で60歳になる直前に2年間のこのVISAを滑り込みで申請したのだ。

もう経済大国となってしまった中国は、ある意味アメリカよりも正規で労働をするのが難しい。

労働をしたい外国人は学歴や専門職技術、中国語レベルなど色んな方面で点数をつけ、そのランクによってはVISAが発給されない。

私の場合は年齢と、特に大学を卒業してないというところが大きなネックになっている(>_<)

学歴に関係ない職業として大学やめて音楽やり始めたのに、ここに来て学歴がないと中国に居られない→つまり音楽が出来ない・・・とかそんな状況に将来なるとは夢にも思わんかったし(涙)

専門技術とか中国語のレベルで払拭出来ないかと試してみたが、
「音楽のプロだよ」
では通じない。
「全人代ぐらいの会場でコンサートをやるぐらい」
というのはあるらしいが、
「ほな自分名義のバンド爆風スランプで何回も武道館やっとるやん!!代々木体育館もやっとるでぇ〜」
と言ってみたものの、
「国家指定の音楽会じゃないとダメ!!ロックとかはお遊びとみなされる」

(>_<)

中国語も「30年やってて生活言語ぐらいは全く支障なく喋れるよ」ではダメ!!
どうしても国家指定のHSKの試験で1級とか取ってないとダメらしい・・・

・・・ってかHSK1級持ってたら音楽なんかやらんで通訳やってるし〜(笑)

まあそんなこんなで、「税金をいっぱい納める人」という「社長さんVISA」みたいなのを取ってくれて今に至る。

だから税金いっぱい納めてましたよ〜
日本円で毎月5万円!!(高っ)

聞くところによると、これを4年間続ければグリーンカードをゲット出来て、そうすれば中国人と全く同じように働いたり暮らしたり出来るそうである。

ところがここに来て、その5万円という計算の仕方が間違っていることが発覚!(◎_◎;)

私を雇ってくれてる会社の話では、
「本当は税金は年間10万元(約160万円)なのだけれども、飛行機代とか経費を毎月2万元毎月集めれば毎月5万円でいい」
という話だったが、それはあくまでも会社が払う税務署関係の税金の話であって、VISAに関する税金は、経費を差っ引いてその後に実際に年間10万元支払わなければならないらしい!(◎_◎;)

・・・ってか無理(>_<)

今すぐ200万円以上未払いの税金を納めれば、今の会社ですぐにVISA更新出来る。
それが無理なら新しい会社で新しく申請することになるが、もしそれが遠らなかった場合、4月8日であなたのVISAは切れることになります、と・・・

まあ切れてもカンボジアみたいに自動延長出来るんちゃうん!!友達でそれやってる人おるし〜・・・

「労働VISAはそれが出来ません!!(キッパリ)」

!(◎_◎;)!!!!

いやね、このコロナ禍の真っ最中に「お前出て行け、とっとと自分の国に帰れ」はないでしょ〜(涙)

「今は日本便はいっぱい飛んでるから帰れないことはないでしょ!!(キッパリ)」

!(◎_◎;)・・・・・(涙)

いや、実際にそうなってみなければわからない。
外国人で労働VISA切れたまま滞在している人もいると聞く・・・

まあVISAのプロが言うのは医者と一緒で、甘い見通しではなく最悪のことを伝えるのが仕事である。
こちらも最悪のことを考えとかなければならない・・・


まずこの4週間の隔離終わって、1週間VISAの更新やって、そいでダメやったら日本なり、まあ今入れる外国はカンボジアしかないのでカンボジア?・・・
どちらも入国したら2週間隔離?

・・・ってワシ何しにここ来たん?・・・隔離そんなに好きなん?(涙)

いや、それどころか、一度出国したらコロナが完全に収まるまで中国には入れん!!
・・・っつうことは仕事が出来ん!!

・・・つまりこのまままた「無職」!!(◎_◎;)

あかんやろ(>_<)・・・死んでまうやろ・・・(涙)

ニュースを見るに、日本という国では今は決してライブなどやって稼げるご時世ではないようだ・・・
そもそも日本は自宅があると言っても滞在費がやっぱ高い(>_<)

和佐田ぐらい頑張ってライブを入れたところで、日本でライブやって今までそんなに黒字になった経験はないのう・・・

カンボジアではもちろん仕事はないが、その代わり生活費が安い!!
プノンペンはまあアジア諸国の中では高い方だが、シェムリアップまで行くと相当安い!!
プノンペンの翁さんラーメンかHIBACHI、シェムリアップのYOKOHAMAバーででも働かせてくれんかのう〜

ポイペトやラタナキリまで行けば・・・ってそこまで行ったら仕事ないやろ(>_<)

日本で物価の安いところ言うたらやっぱ四国かな!!
キャンピングカーがあるので、無料の駐車場のあるところで何か仕事あれば十分暮らしていけるのう(笑)

岡山に友達が農業やってるからそこに転がり込んで手伝おうかのう・・・
とか考えてたら逆にむっちゃ楽しくなって来た(笑)

そんなアホ話を上海の勝山としてたら、
「上海ならなんぼでも面倒見ますよ。住むとことメシと酒には不自由させません!!」
と言ってはくれるが、

その上海におられんっつうのが話の最初やろ!!!(笑)

まあ中国なら暮らせるところはいっぱいあるのだ。
だから誰かが今200万円貸してくれたら一番安泰よ〜
ついでに2年後に300万円貸してくれたらグリーンカードも取れる\(^o^)/

・・・返せんけど(笑)

っつうことで、どうなるかがわかるのは4月に入ってからやろうけど、
日本かカンボジアで「もしもの時はファンキーさんうちで働きなよ」というのがあるんやったら是非教えて下さい。
それを励みに生きてゆきます(笑)

まあ本筋では何事もなくVISAが更新されることを祈るのみですが・・・

Posted by ファンキー末吉 at:00:46 | 固定リンク

2021年3月 5日

隔離生活第一週目

このような脱出劇により上海までやって来た私は、そのまま隔離ホテルに放り込まれて隔離生活を送っている・・・

「酒でも何でも持てるもん全部持って来た方がいいですよ」
と言われていたが、敢えていつもツアーを廻るような、まあいわゆる「バックパッカーの全財産」だけを持って来た。

「酒が飲めなかったら・・・」とか考えない!!
もともと「刑務所に入る」ぐらいのつもりでやって来たのだ・・・

ところが入ってみると、メシは美味いし、何より時間が有り余るぐらいあって、朝から晩まで誰にも邪魔されずに好きなことが出来るというのは何より嬉しい・・・

シャバで生活してると逆に「夜はメシ食いに行く」とか「飲みに行く」とか、何にもしてないようで「予定」は山積みだし、ツアー先でもホテルでいると掃除だとかで追い出されたり・・・ここはまあ検温以外は絶対に人がドアのノックしないホテルなのだ。

ちなみにFacebookに毎食のメニューを全部アップしている。
(ヒマなんかい!!そう、ヒマなのである(笑))


初日

部屋が寒くて早く起きた朝は〜 ドアを開けたら朝メシが〜 カボチャはカンボジアのクメール語発音「カンプチア」が語源だとか・・・ 漬物の辛さがカンボジアと全く違う!(◎_◎;)これが中国!懐かしい〜(涙) 水もお茶もいっぱいあるからこりゃいいチ...

末吉覚さんの投稿 2021年2月25日木曜日

隔離初日の昼メシぺろり!! 寝たのが6時、朝メシが遅かったから全く腹が減ってなかったが、久々の中華弁当が美味くて完食してしまった(>_<) 晩飯が17時かぁ〜こりゃ全く腹が減らんがまた食ってしまうんじゃろうなぁ・・・ 明日から早寝早起きの生活にせなダイエットどころじゃないのう(笑) 外は雨なので気温が10度から上がらず、しかも部屋を密閉するな窓開けて換気しろと言うので体温測りに来る時だけこれ見よがしに開けとく・・・

末吉覚さんの投稿 2021年2月25日木曜日

あかんやん!!寒いので布団に入ったらそのまま爆睡!!そしたらもう晩メシ!!ぺろり(>_<...

末吉覚さんの投稿 2021年2月26日金曜日

2日目

どうしてお腹がすくのかな〜何もやってないのに(笑) というわけでカンボジア出国から中国入国までをブログにまとめました〜 https://www.funkyblog.jp/2021/02/post_1463.html

それにしてもこのメシ・・・そのうち飽きるやろうな(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年2月26日金曜日

朝メシ食って、シャワー浴びて髪の毛洗って乾かして、ラジオ体操してメール返信等やってたらもう昼メシ?!(◎_◎;) 部屋が暖まったのでもうパンツにTシャツ(時々ハダカ) 午後からはこの本でちょいとクメール語学習〜 ポイペトの国境食堂に置いてあ...

末吉覚さんの投稿 2021年2月26日金曜日

昼メシ食うたら寝てもーて何もしてないのに腹減ってまた晩メシぺろり(>_<)あかんやろ〜!!コーヒー飲も!コーヒー!! プノンペンのMao Nagataさんが命をかけて焙煎したコーヒーを持ち込んでるのよ〜 コーヒーは挽き方もさることながら淹れ方で味が違うのよ〜 Maoさんはケトルにもこだわって、注ぎ口を自分で削ったりしているのでワシは紙コップでケトル代わりに〜ってあんまし違わん(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年2月27日土曜日

3日目

生活改善!!!生活改善!! なんぼメシが美味いから言うていちいち完食することないやろ〜!! ついて来る果物が食えんぐらい満腹になることないやろ〜!! むしろ逆やろ〜果物食って炭水化物を残そうや!!お百姓さんには悪いけど・・・ あとな、食ってすぐ寝るんやめようや!!! 年寄りは満腹になるとすぐ眠たくなるからなぁ〜(>_<) などと思う隔離3日目・・・ストレス全くなし!!(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年2月27日土曜日

朝メシ食ったらもう昼メシ(>_<...

末吉覚さんの投稿 2021年2月27日土曜日

隔離3日目にして初めて昼寝せんかった〜 メシが美味い!!ぺろり!! 時間がたっぷりあるのでドラムの練習も出来たし勉強もこんなにはかどったし、時間があるって素晴らしい!!\(^o^)/ 長いこと更新してなかったブログのクメール語講座も更新したぞ〜 https://www.funkyblog.jp/2021/02/post_1442.html

末吉覚さんの投稿 2021年2月28日日曜日

4日目

隔離4日目食欲旺盛ストレス全くなし!! ラジオ体操をやると身体がバキバキ言って息が上がるのは私だけではなかろう・・・

末吉覚さんの投稿 2021年2月28日日曜日

午前中は昨日勉強したクメール語の本の進出単語をエクセルに打ち込み、ドラムの基礎練習はやり方を変えた!! ふたつ打ちを16分音符でやるより、三連符でやった方が左右のバランスと粒揃いの練習になる!! これを1セットでひとつずつテンポを上げてゆく...

末吉覚さんの投稿 2021年2月28日日曜日

夜はiPadで日本のニュース番組を見ながら夕食をぺろり(笑) ファンキーはんと大村はんカンボジアでのラスト配信をYouTubeにアップしたのだが、何故だかワシの画面しか配信されてないぞ!(◎_◎;) zoomではちゃんとギャラリービューになっとるのに〜 なんで?なんで?教えて偉い人〜

https://youtu.be/QLn8v2BvexA

末吉覚さんの投稿 2021年3月1日月曜日

5日目

隔離5日目〜相変わらずストレスなし!! 昨日のアップした動画は、zoom録画では私ひとりの画面だったが、Facebookではちゃんと大村はんも映ってたのでアップし直し〜 https://youtu.be/RXWgOvPyc9M

朝メシには...

末吉覚さんの投稿 2021年3月1日月曜日

突然「喋りたい!歌いたい!」ということで緊急配信したカンボジア最後の配信動画をアップしたら寝てもーたやろ〜 https://youtu.be/1066HEMYQ58 起きたらすぐ昼メシしかもぺろり(>_<) ビール飲んでないのに全然痩せんやないの〜(涙) 入国して初めての晴れ日!!ちょっと寒いけど・・・ってずーっと部屋の中やから関係ないけど・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月1日月曜日

根つめて練習なんかしたことなかったから知らんかったけど、フォルテで叩くのとピアノシモで叩くのとでは使う筋肉が違うのな!(◎_◎;) あと通常フォームで叩くのと手首を固定して叩くのも疲れる部分が違う!(◎_◎;) これは両方やっとくべきですな〜 夕食ぺろり!!腹が減る・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月2日火曜日

6日目

隔離6日目食欲旺盛ストレスなし!! ラジオ体操第二むずかしい(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年3月2日火曜日

昼メシぺろり!! 曲でも作ろうかと思い立ってやり始めたら、この環境最高やなぁ〜 検温以外絶対に人入って来うへんし、邪魔されるということがそもそもないし、時間は無尽蔵にある・・・ 自発的にメシを食いに出ないかんこともないし、酒も飲まんから制作天国!! まあ生活にドラマがないのでブルース溢れるいい曲が書けるかどうかは不明(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月2日火曜日

晩メシぺろり!! ってかLogicってピッチ調整出来るん?!(◎_◎;) オートチューンとかしか出来んのかと思って全部仮谷くんに投げてた・・・ってかいつの時代や(笑) 面白いからついついハマってやってみたけど、思い起こしたらワシのヘタな歌こんなに手間かけて直してくれてたんやなぁ〜・・・感謝!!(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月3日水曜日

7日目

隔離7日目!! 酒も飲んでないのに痩せないのはメシが美味いのと、あとカンボジアのスーパーで買ったこの生姜茶!! むっちゃ美味いのだが甘い!(>_<) 薄めると甘さはちょうどなのだが生姜が薄い(涙) まあええか・・・最後のひと袋やし〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月3日水曜日

おっ!7日目にしてメニューが一巡したかと思ったけど、過去ログ見てみたら副菜が違う!(◎_◎;) この辺の心遣いが毎回食事を美味しく食べられる理由のひとつだと思う・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月3日水曜日

一週間を終えてみての感想は、
「刑務所に入る」ぐらいのことを覚悟して隔離されてみたら、
何のことはない「快適」!!

食事が美味かったのが大きい!!\(^o^)/

あと、時間があり余るほどある!!
これが実はありそでなかった環境・・・

やりたいこと、やらなければならなかったことが全部出来る!(◎_◎;)

やろうやろうと思ってたパソコン内のデータの整理や、
クメール語学習のデータ入力や、
普通に生活してたらめんどくさくてやらなかったことが全部出来る!!

ドラムの基礎練習なんかもそやね。
「"毎日"何かをやり続ける」ということは、
「今日が昨日と同じという生活はイヤ」と言ってた私にとってはどうしてもやれなかったこと・・・

お隣さんから苦情が来てちょっと気が削がれたけど、
あと一週間隔離を楽しんでみたいと思います〜

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2019年11月29日

布衣2019年秋のツアー江蘇省「南京」

最終4連チャンの後ツアー最終日!!

4時間移動しての乗り打ち!!シビレるのう・・・(笑)
あまりにシビレたので車内弁当!!

もうね、旨いもんでも食ってなやってられん!!・・・って車内弁当はのう・・・(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

実は昨日メンバーのひそひそ話を聞いて、今日のライブが無事に行われるのか心配になっていた。

「〇〇が香港警察を台上で真っ向から批判したもんだから・・・」
「ライブ中止か?!」
「そうよ、まさに俺たちが明日やる南京の小屋よ」
「中止になったのか!(◎_◎;)」
「全部中止らしいよ・・・」

「中国あるある」である・・・(>_<)

「何が正しいか」ではない。
この国では「中国共産党が正しい」のである。
それをそのお膝元で真っ向から批判すると、そのとばっちりはその周りの人、
そして全く関係ない私たちのところまで飛んで来る。

私は途中から話に割り込んで冗談を飛ばしてみる。
「布衣のように"党と共に歩む"バンドは大丈夫なんじゃないか?(笑)」

冗談での「香港デモ隊を指示する」などと大きな声では言えないが、
まあ「冗談で」共産党を支持するのは許される・・・かな?(笑)

よくよく聞いてみたら、ライブキャンセルになったのは、現在中国国内をツアーで廻っている香港人歌手、
香港警察を批判したのはその歌手が台湾での何やら賞の授賞式だったらしい・・・

その瞬間に彼の全ライブは中止!!
そのライブが布衣の前日の南京の同じ小屋で予定されてたということだ。

私はその小屋でそんな発言をしたのでその小屋のライブが全て中止になって、今日の布衣のライブも中止になるかも・・・と心配していたわけだ。

中国あるある・・・

というわけで無事にライブもやれてドラムソロ!!

打ち上げはLaoWuの表弟(BiaoDi:母方の従兄弟)の奢りでご馳走!!

いや〜長かったこのツアーも無事にこれで終了!!

やっちんツアーの後、成田から北京経由で包头

9月20日 内蒙包头为 livehouse
9月21日 内蒙呼市whohot

前回はこの辺であまりの寒さに風邪をひいたが、今回は頑張る!!
夜汽車での大移動で太原へ〜乗り打ち!!

9月22日 山西太原boo lifespace

移動日ありでゆっくり移動!!

9月25日 河北保定壹音乐现场
9月27日 河北石家庄红糖俱乐部

8時間移動で乗り打ち!!

9月28日 江苏徐州尧 livehouse

5時間移動して移動日!!

9月30日 湖北武汉vox

ここからX.Y.Z.→Aのニューアルバムレコーディングのために日本に帰る!!
武漢空港でぷんぷん!!
香港で11時間乗り換え!!

10月5日 南京のフェスティバル

後に北京でレコーディング〜札幌TOセッションの後合流!!

10月16日 固原 大原livehouse 
10月18日 银川 西桥HOUSE 

寒かった〜(>_<)・・・ほんま札幌より寒かった!!
さすがにウルムチへは飛行機移動!!

10月19日 乌鲁木齐 嬉游livehouse 

10月20日 嘉峪关 贤良方正
10月23日 张掖 屿LiveHouse  

寒かった〜(>_<)でも風邪はひかず!!

10月25日 西宁 南墙音乐-聂现场

この辺ではもう疲れていてバーのお姉ちゃんに癒される(笑)

10月26日 兰州 葵艺术空间

3時間半乗り打ち!!

10月27日 西安 1935Livehouse  
10月30日 漢中 漢Livehouse

移動2時間半で移動日あり!!

11月1日 成都 乐空间
11月2日 重庆 寅派动力

移動4時間乗り打ち!!

11月3日 昆明 ModernSkyLAB
11月6日 大理 核屏

雲南省は天国でした〜・・・6時間半かけて南に移動!!

11月8日 南宁 候朋现场HOPELIVE 

ここだけはむっちゃ暖かかった〜4時間半かけて北上して乗り打ち!!

11月9日 贵阳 勁LIVEHOUSE 

メンバーは半数が風邪でダウン!!3時間半かけて乗り打ち!!

11月10日 长沙 MAOLivehouse

ライブ終了後そのまま夜汽車で12時間!!

11月13日 南阳 星Livehouse

移動日移動オフありで太る!!(笑)

11月15日 邢台 沐Livehouse 
11月16日 北京 疆进酒OMNISPACE 
11月17日 廊坊 深核Livehouse 

強烈な寒さでついに風邪をひく!!(>_<)

11月18日 南京 欧拉艺术空间 

ついにツアー終了!!

あまりに寒かったので私はLaoWuに言いましたよ、
「春は沿岸沿い廻って、秋に西北廻るの逆にしようよ!!」

しかし春にはハルビンとか北方も廻っているのである。
冬のハルビン・・・マイナス40度((((;゚Д゚)))))))

ええです!!来年も寒さに負けず頑張ります!!(>_<)

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2019年11月15日

布衣2019年秋のツアー貴州省「貴陽」

ミャンマーの隣、雲南省大理から8時間かけて南下したと思ったら、
今度は中国の最南西端、ベトナムの隣、広西チワン族自治区南寧からまた北上して山ん中の貴州省「貴陽」までの乗り打ち・・・これがまた遠かった・・・

朝6時に起きて6時間近くかけてやっと着くんだから、
例えて言うと、東京から飛行機使わずに新幹線で鹿児島まで行ったと思ったら、
今度は当日朝いちでまた新幹線乗って名古屋でその日にライブをやるようなもんだ・・・

風邪でメンバー、スタッフの半数がダウンしているという中、
私は元気いっぱいでドラムソロ!!(笑)

いやね、元気なコツは「マイペース」かな・・・

自分のペースを持っていてそれを頑固に守る。
睡眠をいっぱい取ればいいのだけど、年寄りは朝早く起きてしまうので、
起きたら起きたで楽しいことをする!!

列車移動は好きな映画を見る!!
(当日ライブの時は酒は飲まない)
眠くなったら寝るし、眠くならなかったら3本続けて見る!!

着いてドラムをチューニングして、
サウンドチェックして疲れてたらホテルで寝る!!

出番まで1時間でも寝られればそこで体力はまた蓄えられる!!

そして美味しいものを食う!!

いや〜さすがにライブ終了後で明日も朝早いとなると半数が出て来ませんわ(笑)

むっちゃ疲れてたらそのまま酒飲まずに寝ることもあるけど、
やっぱ地元の美味しいもの食ってビール飲んで、
幸せホルモンいっぱい出して満足して寝ると次の日も心なしかすっきりしている。

きっと「分眠」が出来る体質なのだろう、
しんどければ列車の中でも飛行機でも熟睡して着いたらスッキリしてるし、
眠りもそのぶん深いのかも知れない、
他の人が10時間眠らなければスッキリしないのが数時間でスッキリする。

いや、やっぱ「ストレス」やろうな・・・
イヤなことやってたら疲れる、疲れたら身体もガタが来る。

美味しいもんも我慢して、ライブのためライブのために毎日そのために全てを犠牲にして生活してたらやっぱ身体もガタが来るだろう。

私の場合、「ライブ→各地の美味いもん→ビール→バタンQ」でひとセットで「楽しい」なんやろな・・・

移動はまあなければないでその方が楽なのだが、
そこに映画とか移動日だとビールとか、そこに楽しいもんがあるから差し引き「楽しい」、
つまり毎日ずーっと「楽しい」わけであります(笑)

そのペースを乱されるもの、
例えばこの前の武漢の時みたいに突然知らない人が入って来てペースを乱されたり、
列車で話しかけられて映画中断されるだけでも腹立つもんな(笑)

まあ「わがまま」、それが健康の秘訣ですよ!!
幸い敬老精神旺盛なここ中国では、ほとんどストレスなく楽しく旅をすることが出来ることが大きいかな・・・

かと言いながら次の日はさすがに「疲れた」と言わざるを得ない過酷な移動であったのだ・・・続く

Posted by ファンキー末吉 at:18:03 | 固定リンク

布衣2019年秋のツアー広西チワン族自治区「南寧」

ミャンマーの隣、雲南省大理から、ベトナムの隣、広西チワン族自治区南寧まで列車で7時間の旅〜

山ん中を通るので景色はこんなん・・・

さすが中国最南西部、暖かい\(^o^)/

雲南省も常春の桃源郷ではあるものの、その前の極寒の地でスタッフ、メンバーの半数は風邪をひいてしまったようだ・・・
この日は(あまり)暴飲暴食はせずに爆睡!!

翌日散歩がてら小屋の近くまで来てみたら歩行者天国がオシャレなこと!(◎_◎;)!!

ライブハウス近くの歩行者天国がとってもオシャレな件について・・・ 風邪をひかないようにと引き始めの薬を買ってくれたのだが、漢方は量が多くて・・・(>_<) とりあえずケーキを食って考えよう・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

とりあえずケーキを食いながら、どどんと渡された風邪のひき始めに効くという漢方の飲み方をじっくりと読む・・・
漢方は量が多いのよねぇ・・・(>_<)

ビタミンC!!

いわゆる「風邪薬」というのは風邪の諸症状を抑えるだけなので、
この漢方というのは即効性はないにしても身体の根本から風邪に対抗するように変革する(ような気がする)ので良い・・・

元気いっぱいドラムソロ!!(笑)

いや〜音楽の「才能」などと一言で言うけれど、
やっぱ音楽活動を続けるということにおいては「体力」こそが一番の「才能」!!

丈夫に生んでくれた両親に感謝するのみである・・・


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2019年10月29日

布衣2019年秋のツアー甘粛省

ウルムチから列車に乗って甘粛省まで〜

まるで勘違いやったけど、ウルムチの隣町が蘭州やと思ってて、
前回は高速鉄道で12時間かけて移動というのでびっくりしたけど、
今回はその途中の街でライブ!!

またそこまでが6時間の旅・・・2時間以上走って全く景色が変わらない(笑)

着いたところが「嘉峪关(JiaYuGuan)」という人工20万人の小さな街・・・

ウルムチから6時間かかってやっと「嘉峪关(JiaYuGuan)」に着いた〜!! ウルムチの隣町って12時間かかる蘭州かと思ったら途中にいっぱい街があるのね・・・ってか駅前みごとに何もないんですけど(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

駅なんにもないし〜(笑)

着いてすぐさまセッティングしてライブ!!

ライブハウスのオーナーが打ち上げに連れて行ってくれたが、
これがなければ寂れた駅と何もないライブハウス近辺しか知らずに終わるところであった(笑)

銀川ライブ後の打ち上げ!! - Spherical Image - RICOH THETA

次の日は移動日!!前回では最後に追加公演として行った街「张掖(ZhangYe)」
実はこの辺だったのね・・・

地元の人からまたご馳走責め!!

宿泊はこんな素敵なところ・・・

移動日と来て次の日が現地オフなので朝から牛肉麺!!

夜もご馳走責め!!

そして食後にライブハウスのオーナーが箱バンやってるという店へ・・・
こうやって生活費を稼ぎながら地元でライブハウスやってるっつうのが非常に心温まる話である・・・

次の日やっとライブ!!(笑)
いや〜寒かった・・・(>_<)

打ち上げに連れて行ってくれたところがまた寒かった(>_<)

甘粛省张掖での打ち上げ - Spherical Image - RICOH THETA

暖房もないガラス張りの小さな部屋にぎゅうぎゅうで入って、人の温もりと料理の火だけで暖を取る・・・

甘粛省张掖での打ち上げ - Spherical Image - RICOH THETA

でも料理は美味かったぞ!!

羊の頭を焼いたヤツ!!

脳味噌と目玉を召す・・・

寒いのを除いてはなかなか楽しい数日間であった。
地元の方々、どうもありがとう!!
来年もまた来るであろう・・・(笑)


そして、次の日はちょっと青海省に抜けてライブをやるのだが、
それはまた別の項で書くとして、その次の日の蘭州!!

まあ着いたら蘭州ラーメンはいっときます!!

前の日の青海省西寧が空気が薄くて大変だったが、
高地トレーニングを終えた感じで身体が軽い!(◎_◎;)

次の朝も蘭州ラーメンを召して次の街「西安」へと向かふ〜

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2019年10月28日

布衣2019年秋のツアー新疆ウィグル自治区「ウルムチ」

ウィグル問題に関しては専門家でも「日本では報じづらい」と言うだけあって、
さすがにSNSにちょっと書き込むと香ばしいのが数人現れて来る・・・(>_<)

新疆ウィグル自治区が中国の火種であったり火薬庫であったり、
そういうことを書くと噛み付いて来るのだ(>_<)

まあ私とてウィグル問題の専門家ではないが、
30年ほぼ中国で暮らして来て、ウィグル族のミュージシャンとバンドをやったりレコーディングをやったりその他いろいろ付き合いが多い自分としては、この文中にある、

中国国家の少数民族政策・宗教政策やユーラシア史への理解
世界の民族問題への基本的なリテラシー、イスラム・トルコ文化への理解
中国語・英語・ウイグル語だけではなく、トルコ語やアラビア語などに精通している

とはとても思えない人から罵声を浴びせられるとカチンと来るのである(>_<)

もうね、フォロワーが数千人しかいない私のTwitterなんてそのぐらいのメディアなんだから、イヤならそちらがブロックして欲しい・・・

でもね、この書き込み(訂正済み)で私が言いたかったのは、
全中国色んなところにライブに行っている私が、
「たかだかライブハウスにこれだけのセキュリティーチェックがある街はここだけである」
ということである。

まあそれだけ「テロ」が多いということね・・・

訂正前の書き込みでは「漢民族に対するテロ」と書いたが、
「政府に対する」が正しいということでまるっぽ削って訂正した。
でも漢民族が政府やってるわかやからこの辺も書き方が難しいわのう・・・(>_<)

まあ色々書きづらい問題もあるが、ウィグル問題が中国の火薬庫のひとつであることは間違いなかろう・・・

特集:中国の火薬庫 ウイグル
中国の「火薬庫」は香港にあらず - ロイター

そんな中で「ロック」で平和を・・・などと思ってみても、いつも無力感に苛まれて落ち込んでしまう。

何せこの街で漢民族のバンド(メンバーには回族も日本人もいるが)を見に来るオーディエンスにはウィグル族はほとんどいないのだ(>_<)

内モンゴル自治区では明らかにモンゴル族というオーディエンスも多いのになぁ・・・

多民族国家マレーシアでは、Wingのコンサートなどでマレーシア行った時、マレー系の友人にそのコンサートのことを言っても、
「チャイニーズのコンサートの情報は全くわかんないからなぁ・・・」
と言われた。

中華系の人は中華系の音楽しか聞かないし、
マレー系の人はマレー系の音楽しか聞かないんだと・・・

まあおそらくここ新疆ウィグル自治区でも、ウィグル族はウィグル族の音楽しか聞かないのだろう・・・

その点、昔存在した「阿凡提(AFanTi)」というバンドは革新的だった。
北京のミュージシャンに連れられて彼らが演奏する新疆ウィグル料理屋に行ったのだが、
そのダンサブルなリズムと民族的なメロディー、そして心地よいウィグル語の響きが素晴らしくて何度もその店に通ったものだ。

特筆すべきは、漢民族である私の友人たちがみんなそのウィグル語の曲を覚えて歌っているのだ!(◎_◎;)

・・・ロックやなぁ・・・

沖縄の言葉で歌う喜納昌吉の歌を我々ヤマトンチュの人々が覚えて歌うみたいな・・・

(沖縄問題やアイヌ問題に触れるとまた香ばしいのが出て来るかもわからんが・・・もうあなた達私の書き込み見ないで!!(涙))

兎にも角にも、この私がどれだけ頑張ってドラムで世界平和を叫ぼうが、
そのウィグル族が見に来ないのだからどうやってもそこには届かない(>_<)

まあそれでも届け!!とばかりドラムを叩く!!

吐きぞうなのは出番前にこれを食ったから(笑)

「食い物は文化」と言うが、この辺の食い物もすこぶる美味い!!
ウィグル族の友人たちも私の知り合いだけのことだが非常にいいヤツばかりである。

まあそうではないテロ組織のウィグル人もいるのだろう・・・
実際に見たことはないけれども、中国政府もウィグル族相手に色んな無法なこともしているらしい・・・

こんなところでドラム叩いたってどうなるもんではないが、
まあ香港も含めて、火薬庫が爆発することなく平和になれることを心から祈りながら今日もドラムを叩くぞ・・・

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2019年10月22日

布衣2019年秋のツアー寧夏回族自治区

TOセッションの札幌イベントのため、
行きは北京ー札幌(直行便)、しかし帰りはそのまま寧夏回族自治区でのツアー再開となるので、なんとかその日のうちに銀川まで着かねばならぬ・・・

結局朝一番で大阪まで飛び、上海で乗り継いで「札幌ー大阪ー上海ー銀川」という大移動(笑)

なんとかその日の夜には着いたが、すぐにレコーディングだと!(◎_◎;)

まあ寧夏回族自治区にこれほどのスタジオが出来たつうことが興味深い・・・
これなら布衣のレコーディングは全部ここで出来るではないか・・・

終わって羊肉串!!・・・しかしやっぱ本場は美味い!!

翌日は「羊杂碎(羊のホルモンスープ)」を食ってこの日のライブ地「固原(GuYuan)」へ〜

見れば銀川と蘭州と西安の真ん中・・・
車で4時間もかかるのな・・・そりゃ前日には絶対銀川に着いとけと言われるはずじゃ・・・

そしてここでも羊責め!!

ついでにライブ!!(笑)

翌日は早起きしてまた車で4時間かけて銀川でレコーディング!!

X.Y.Z.→Aニューアルバムのギャングコーラスをここで録ったのじゃが、
以前は北京でやってた作業がここ銀川で出来るようになったというのもありがたいことである・・・

そして夜も羊!!(笑)

布衣のホームグランドである銀川でのライブ!!

打ち上げはそのまま楽屋で!!(ちなみにツマミは羊肉串を出前(笑))

銀川ライブ後の打ち上げ!! - Spherical Image - RICOH THETA

ホームグランドなのでやはり知り合いがいっぱい来る。
ワシはライブで死ぬほど暑くてぐったりじゃし、シンバルスタンドが倒れたショックで演奏にミスがあったので少々心情不好(日本語で何と言うのじゃ?)だったのでいちいち相手にするのがちょっと苦痛・・・(>_<)

対バンも地元のバンドが二つ、地元のロックを応援したいLaoWuの考えもよくわかる。
バンドのメンバーもあの伝説のドラマーFunkyと話がしたいのもわかる。
サインが欲しいのもわかる。

しかし
「じゃあ僕はFunkyさんの使いかけのスティックに・・・」
と言って太鼓のとこに置いてあるスティックを勝手に持って来るのはどうかと思うぞ!!

まあええわ!!疲れてるし・・・(笑)

というわけで次の日は新疆ウィグル自治区ウルムチへの大移動!!
新しいスティックで心機一転して頑張りましょう!!(笑)

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2019年10月 2日

布衣2019年秋のツアー江蘇省「徐州」

徐州徐州と人馬は進む〜・・・という歌があるように、
徐州というところは中国の交通の要地だと思っていたので、
何となく河北省からも近いのではと勘違いしてた私だが、
乗り打ちなのに何と当日5時起き!!(涙)

むくり・・・5時起きで今日の街、徐州へと向かふ・・・済南経由で8時間の乗り打ち(>_<) 我ながらようやるわと思ふ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

朝飯は高速鉄道駅にてマクド!!
お粥と油条(揚げパン)のセットなど中国マクドならでは〜

朝メシは列車駅にてマクド!! お粥と油条(揚げパン)のセットなど中国マクドならでは〜 - Spherical Image - RICOH THETA

結構遠いのよ〜(>_<)
途中山東省済南で乗り換えて8時間!!

皆さんお疲れ・・・

乗り換え駅では一斉にマッサージ(笑)
駅に必ずマッサージチェアーがあるのも中国ならでは・・・

徐州はひとりドラムなどでは何度か来たことがあるが、
布衣としては初めての土地。

ライブハウスもどんなところかわからず、スタッフが色々と心配してやり取りをしている・・・

着いたら、ステージもその日に突貫で作ったような小屋・・・

そんな中でのドラムソロ!!

最後の曲終わってスネアが緩んでたから、ステージ降りる前に手前のネジを締めたのよね〜
でも叩いてみるとまだ緩んでるような音が・・・
そのままアンコールでドラムソロ!!

・・・ってかあーた!!よく見たらスネア破れてるやん!(◎_◎;)

何とか鳴る打点を探して叩く・・・
ところが裂け目が更に裂けて最後の方にはその打点も見つからない!(>_<)

幸い裂け目は中央に向かってるのではなく横に向かっているのでそのまま横に向かって裂けた。中央に向かってたらもうどうしようもなかったぞ・・・

あと2曲のバラードは何とかフロアタムとかの音を足しながら叩く!!

いや〜長くやってるといろんなことがあるもんです(笑)

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2019年10月 1日

怒るでホンマ武漢空港!!

怒るでホンマ武漢空港!!(怒)
そもそもが出国のパスポートチェックの時から・・・

「あんたどこ行くの?」
「チケット見たらわかるやろ、香港や。経由して日本に帰る」
「なんでわざわざ香港なの?」
「余計なお世話じゃ!!国慶節で直行便なんか取れんし取れてもむっちゃ高いがな」
「じゃあ香港から日本までのチケット見せて」
なんで出国するのにそこまでせないかんの?!(怒)
「仕事何やってんの?」
「音楽の仕事や」
「音楽?」
「そう、一応音楽関係の会社の総経理でんがな」
ジロジロ・・・なんで出国すんのにここまでジロジロ見られないかんの?!(怒)
「中国語うまいですね」

やかまし!!(>_<)・・・英語で通したらよかった・・・

そんなこんなの時に電話がなる。
「ええと・・・SATORU・・・ええと、KA835の乗客?」
ローマ字の日本語名が読めんかったんやな(笑)
「はい、そうですけど」
「お預けの荷物を税関が開けて検査したいとのこと・・・云々・・・」
こいつ、こちらが中国語喋れると思ったらいきなりネイティブ(武漢訛り)でまくし立てやがる(>_<)
まあ以前唐辛子爆弾
TougarashiBakudan.JPG
で同じようなことがあった時は、この後の手荷物検査の時に搭乗券スキャンしたらブザーが鳴って、別室に連れて行かれてそこに荷物があって開けさせられたので、
「まあ安全検査んとこで何か通知されるのね?」

ということで安全検査!!

搭乗券スキャンしても何も言われんし〜(>_<)
カバンもポシェットも全部開けられてもう一回レントゲンを通される・・・
むっちゃ厳しいの国慶節のせい?(>_<)
とりあえず誰も何も言うて来んので折り返し電話をする。

「誰にも何にも言われまへんがな・・・」
「税関に行って手荷物検査を受けて下さい」
「カギかけてないしあんたが勝手に開けて気の済むまで調べたらええやん!!」
「乗客本人の前で調べる規則になっておりますので」

(>_<)

ここでちょっと怒って口調が荒くなったのだろう、
「では330番搭乗口で係の者が案内しますので」
というわけで330番搭乗口に進む・・・

スタッフが数人ヒマそうにしてたので事情を説明すると、
「そうそう、税関に行けと説明しろと言われました」と・・・
???連れて行ってくれるんちゃうの?
「税関どこにあるん?」
「あなたが通って来た安全検査と、出国手続きのパスポートコントロールのその向こうにあります」
今通って来た道のりを逆に出てもう一度同じめんどくささを経て帰って来んの?!(◎_◎;)・・・勘弁してーな(>_<)

そもそも既に増補してあるパスポートにもう余白が少なくなっている。
こんな無駄な出国と入国のために貴重なパスポートページを無駄遣いしたくない・・・

ここでいきなり中国語がヘタなフリをする(笑)
「あんた達何言ってるのかわかりまへんがな〜連れて行っておくんなはれ〜」
渋々とひとりのスタッフがワシを連れて行ってくれることに〜
ワシは嫌な予感がしたので手荷物もポシェットも全部そこに置いて、搭乗券とパスポートだけを持ってそのスタッフについて行った。

スタッフはすいすいと安全検査の端っこの方にあるスタッフ用入口の脇をすり抜けて外に出てゆく・・・
ワシはちょこちょこと後をついてゆくわけだが、いやこれ、ワシ一人やったら絶対無理やて(>_<)

そして出国手続きを反対に通って入国するわけだが、
係員はパスを見せてそのまま通るが、ワシは出国管理官がパスポート写真と本人を照らし合わせて、パスポートはそこで預かり、搭乗券だけを渡されて入国・・・

「税関はどこにありまんの?」
パスポートコントロールを抜けたところに税関があり、そこに入ると5人の職員がヒマそうにしていて、見ればいくつかのトランクが転がっていてワシのトランクもそこにあった。

ワシは搭乗券を見せて、自分のトランクを指差すと、
「はい、そのトランクこの台の上に置いて!!」
ってあんたら5人が5人ともヒマなんやから呼び出したあんたが置けよ!!(怒)

「このトランクの何があかんの?中には何にもないでぇ」
ふてくされながらトランクを開ける。
「なんか金属のがありますよね?」
金属と言えば・・・ヤオヤオ君が買ってくれたドラム便利グッズ!!

日本用にひとつ持って帰流のに、こんなもん手荷物に入れてたらまた手荷物検査で何言われるかわからんからトランクに入れたのよ〜
「何ですか?これ?」
「ああ、これね、ドラムのチューニングキーやドライバーや色んなものが一緒になっている・・・そう工具(GongJu)よ、工具(GongJu)!!」
これを英語で説明するのも大変やなぁ・・・中国語喋っててよかった・・・と思っていると、
「これじゃない!!他に何か金属があるでしょ?」
金属?・・・・これか?お茶ポット、水壺(ShuiHu)?・・・ちゃうか・・・
あ、ひとりドラム用ケーブル類とか予備のハードディスクを入れたバッグがあった!!
「これか?ハードディスク、硬盤(YingPan)!!」
「あ、硬盤(YingPan)ね・・・じゃあもう没問題。行っていいよ」
カチン(>_<)
「こんなもん何がいかんの?!!毎回トランクに入れて問題になったことおまへんがな!!だいたいワシこれ入れて月に何回飛行機に乗ってると思ってんの?!!(怒)」
係員じーっとワシの顔見て・・・「中国語うまいね」

やかまし!!(>_<)

ふと見るとワシをここまで連れて来た係員がいない!(◎_◎;)
戻るのんまた同じルートで係員おらずに通してくれるん?(>_<)

まず出国のパスポートコントロール、これはパスポートを預けているので大丈夫!!
受け取ってそのまま係員用の安全検査を並ぼうとすると、
「ここは係員用なのであっちに並んで!!」
「え?!!ワシここを通ってこっちに来ましたが」
中国語でゴネる。ここは英語だとゴネるボキャブラリーがないのでやっぱ中国語やろ・・・

「ワシは普通の乗客と違って、呼び出されてここから出たの!!何でまた普通の乗客と一緒に長い列を並ばないかんの!!出た時と同じ扱いで入れてくれたらそれでええやん!!(怒)」
根負けして係員は、「じゃあ並ばなければそれでいいのね?」と、普通客の列の一番前に割り込ませてくれる。
「いや、そういう意味じゃないんだけど・・・まあそういう意味か・・・(笑)」
後ろの乗客に会釈をして搭乗券スキャン。まあ入る時と同じくここで何も反応もなく手荷物検査!!・・・ってか手荷物は全部置いて来てるので、そのままX線ゲートを通ろうとすると、
「手荷物何もないの?」
やかまし!!・・・とまあ説明するのもめんどくさいので、
「ないんですのよ、おほほ」とばかりボディーチェックを受けてやっと中に入る。

考えてみれば税関の職員5人とも何もせずにヒマそうにしてるんだから、ひとりかふたりこちらに派遣してここの別室で手荷物検査すればええんとちゃうん!!
少なくともトウガラシ爆弾の時の北京空港ではそうしてるぞ!!

330搭乗口は入って一番左の方、
荷物を取ってメシでも食おうとするとそれは反対側の一番右側(>_<)

とりあえずビールと牛肉麺を頼んでこのブログでも書こうとしたらネットに繋がらん(>_<)

「ちょっと〜フリーwi-fiっつうて全く繋がりまへんがな!!」
と今度は従業員に英語で文句を言う。

・・・全く通じん(>_<)

従業員の顔に明らかにこう書いてある。
「英語ヘタね」・・・やかまし!!(>_<)

結局ブログは香港に着いてからアップすることに〜・・・ぷんぷん!!

武漢空港でビールと牛肉麺!! - Spherical Image - RICOH THETA

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2019年8月28日

全中国ひとりドラムツアー2019年「上海」

マレーシアでのWing & Paul「衝動効応」コンサートも終わり、
「Funkyはどこへ帰るんだ?北京か?日本か?」
と言われていたのを、せっかくだからとカンボジアまでのチケットを取ってもらっていた・・・

そしたらいきなり飛び込んで来たこの仕事!!
「東南アジアでいるんだけどチケット取ってくれるなら・・・」
というわけで受けたので、ここのPearl倶楽部にはカンボジアから上海までのチケットを負担してもらった。

プノンペンで6時間のトランジット・・・
せっかくだから入国して、ライブもやらせてもらったHIBACHIでお好み焼きとそのソースにむっちゃ合うというワインを召してから上海入り!!

なんと飛行機も遅れて朝の7時着(>_<)
向けに来てくれた老師が「朝メシ」と言うのであまり腹は減ってなかったが空港にて牛肉麺!!

とりあえずは仮眠して、例によって午後はクリニック、夜はひとりドラムコンサートなのだが昼メシがこれ!!(>_<)

食い切れんて・・・(>_<)

さて今回の会場は大きなコンサートホールではなく、老師のドラム教室、つまり上海Pearl倶楽部の中で行う。

どうやらよくある「開校何周年記念イベント」ではなく、「どうしても我が校にFunkyさんに来てもらいたい」ということで急遽ブッキングされたイベントのようだ・・・

今回は昼の教室と夜のひとりドラムを見に来る客とは、その親が増えるぐらいで基本同じ人間だということで、
いつもはVision Rocksを叩いてから講義に入るのだが、この日はこの曲は夜に置いといてフリーのドラムソロから始める。

教える内容は毎回と同じく、私が録音した許魏(XuWei)蓝莲花(LanLianHua)
、そして布衣に提供した彼ら最大のヒット曲、我爱你亲爱的姑娘(WoAiNiQinAiDeGuNiang)

8ビートはこの基本リズムからゴーストノートを加えて、
まあこの発展系も含めれば全ての中国ポップスはほとんどがこのリズムである。
そして数は少ないが存在する6/8のリズム。
まあこれさえ出来るようになってればほぼ全ての中国ポップスは叩けるようになるだろうということである。

クリニック終わって本番!!

いつもの4曲盛り上がりました!!

打ち上げは烧烤(串焼きバーベQ)!!羊蝎子(羊の背骨鍋)も出て、久しぶりだったのでいっぱい頂きました〜

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2019年8月19日

全中国ひとりドラムツアー2019年浙江省「台州」

寧波と台州は実は隣町だったのだけれども、
ビザのこととか色々あって一度北京に帰ってまたとんぼ帰りして台州へ〜

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今回は出たらもう1ヶ月以上北京には帰らんので、荷物満載のトランクと共に〜

預け荷物がなく、MU中国東方航空だったら自動チェックイン機でマイルも別のマイルにつけることが出来るのだが、
今回のCA中国国際航空の場合は自動チェックイン機でそれが選べない。
仕方がないので最初から窓口に並ぶ・・・

ちなみに台州の飛行場は小さな飛行場なので便はあまりなく、
北京からの直行便も朝の一便だけである。

着いたらこの日は何もないので孔老師と共にメシと共にビール!!

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ちなみに亀が泳ぐ高級中華!!

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そのまま昼はちょっと仮眠して、
夜はこの孔老師が「海鮮を」ということで海鮮レストランへ〜

初めての街「台州」、先日来た寧波の南、温州の北なのね・・・海沿いということで海鮮をご馳走になりました〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ちなみに「海鮮」ということで白ワインを頼んだが、
お味的にはやっぱビールが合うものが多い・・・

食材を自分で選んで好みの料理法を伝えて料理してもらう・・・

どの食材がどんな料理法がいいのかとかさっぱりわからんので孔老師に全部お任せしたらこんな感じ・・・

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シメには韓国のチャプチェみたいな海鮮春雨炒め!!

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これで終わりかと思ったら最後にスープが・・・

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日本でも魚の名前が地方によって呼び方が違うように、
食材の名前が全く理解できず、一体なんのスープなのかさっぱりわからん(>_<)

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肉が入っているので通常で考えるとスッポンかなんかだろうと思うのだが、
「沙蒜」と言われて調べてみると、どうやらこれは「イソギンチャク」のスープらしい・・・

肉は豚肉だというが、このルックスとちょっとドブ臭い味はきっとウミガメだろうと想像している・・・(今だに定かではない)

この日は移動日で何もないのでそのまま寝て、
次の日の昼飯は麺!!

と言っても、やっぱ海鮮がメインで自分で具を選ぶ・・・

地元の人は麺ではなくモチを頼み、
メニューにもちゃんと「面/糕(麺とモチ)」とどちらか選べるようになっている。

麺にはスープが絡むがモチには絡まないので麺の方がいいように思えるが、
全く絡まないモチはモチで、「別モノ」としてこれはこれで結構美味い!!

さてその後はそのまま会場へ〜

会場は孔老師のPearl倶楽部がある1階のライブバーだということで、
そのステージにひとつ、客席にひとつ生徒用のドラムをセッティング。

近頃はどの土地でもこの、クリニックとひとりドラムのコンサートがセットになった形が多い・・・

ここにもヤマハのEADがあってそれで客席に音を拾う。
バスドラはトリガーになるのでいわゆるホンモノのドラムの音とは違うが、
それでもシールドをつなぐだけで2chのアウトプットが出力できる手軽さは他に類を見ない。

クリニック終わったらちょっとホテルに戻って仮眠して本番!!

終了後は同じ店で打ち上げ〜!!

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中国式にビールがいっぱい並ぶ〜(>_<)

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食材はここから自分で選ぶ〜

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海鮮も焼かれる〜

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肉も焼かれるが・・・

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左上の肉の正体はウシガエル〜

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食い切れん(>_<)

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米酒も出たがもう飲めん(>_<)

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聞けばここも孔老師の親戚か何かが経営している店らしく、
本当はライブハウスにしたい、でも台州には演奏出来るバンドがない・・・

いえいえ、そのうち現れますって・・・
布衣のツアーでこのぐらいの地方都市のライブハウスには行ってますし〜
是非次の機会にはバンドで来させてもらいますよ〜

そして翌朝は空港に送ってもらう前に名物の「嵌糕(QianGao)」とやらを食べさせてもらった・・・

この辺の人はモチが好きなのね(笑)

中国語のこの日のレポートはこちら

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2019年8月17日

全中国ひとりドラムツアー2019年浙江省「寧波」

スケジュールが近づいて来ると、寧波のPearl倶楽部の老師からWeChatの友達申請が来る。

「好久没见!!(久しぶりですねぇ)」
という言葉で、ああ会ったことがあるならきっとこの老師だろうと思った。

そう言えばこの老師は日本のサマドラにも参加してくれた。
その時はゆっくり話す時間がなくて、なんかずーっと心に引っかかってたんだよねぇ・・・

迎えに来てくれた馬老師の顔を見て、
「やっぱこの人はその時に思ったような悪い人じゃない」
と思った。

子供をダシに金儲けすることだけを考えてる人は、その子供への態度を見ればわかる。
口から飛び出したひとつの言葉ぐらいで人の全人格を否定してはいかんなと改めて思った・・・

その日は爽子のラジオ生放送生演奏があったので、到着は真夜中の2時前。
そのままホテルで寝かせてもらって翌日はいきなりステーキ!!
一食4000円以上奢ってもろた〜m(_ _)m

そのままサウンドチェック!!

ドーム型の会場は夏には暑いのだ〜(>_<)

夜の本番には涼しくなるかと思ったらやっぱ暑い(>_<)

結局、送り迎えや食事などずーっと馬老師と二人っきりというシチュエーションが多かったが、ゆっくり時間を過ごせてよかったぞ・・・

実は初めて来た時はここのPearl倶楽部は出来て初めてのイベントだったらしい。
今回は12周年イベント!!

中国で12という数字は、干支にちなんで「ひと回り」という意味があるらしく、その節目に私を呼んでくれたわけだ。

ありがたやありがたや・・・
また次の機会には是非呼んで欲しいと思う。

いっぱいいい写真を送って来てこれたのでここにUPしときます〜

イベントの中国語レポートはこちら

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2019年5月14日

布衣2019年春のツアーを振り返って

今回のツアータイトルは「一甲子」。

これは十干(じっかん)という「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10個の並びと、
十二支(じゅうにし)の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」のそれぞれの最初「甲」と「子」の組み合わせは60年に一回であるということから、「Funky60歳記念ツアー!!」という意味合いがある(らしい)・・・

オフィシャルサイトからの回顧レポートによると、


《一甲子》巡演首轮36站半程回顾记,
(ツアーの最初の半分、36箇所を振り返るよ)

24载布衣,60甲子鼓魂,
(結成24周年の布衣、60歳のドラムスピリッツ)

50/70/80/90后,
(50年代生まれ、70年代生まれ、80年代生まれ、90年代生まれ)

9人布队,4万公里摇滚取经路,走着
(9人のメンバーが4万キロのロックの道を行くよ)


・・・4万キロ!(◎_◎;)・・・って地球一周??・・・
・・・って実はこれは秋のツアーと合わせての走行距離で、春の36箇所ではだいたい半周だとか・・・それでも凄いのう・・・

布衣は現在では中国のバンドの中で一番多くツアーを廻っているバンドらしい。

動員数ではまだまだこれを上回るバンドはあるが、
そんなバンドはもうこんなに細かくツアーを回らない。
大きな会場ばかりをピックアップして、必然的に本数は減ってゆく・・・

LaoWuと最初に出会った頃から、飲めば
「バンドはなぁ、ライブやで!!ツアーやで!!」
と言ってた私の影響をモロに受けていると言えよう(笑)

今では大ロックスターとなっている、友人の謝天笑が、LaoWuにこうアドバイスしてたのを聞いたことがある。

「ライブハウスもなぁ、選ばなきゃダメだよ。
アンダーグラウンドなとこに出演してたらいつまで経ってもアンダーグラウンド。
バンドが大きくなったらそれにつれて大きなところでやって箔を付けなきゃ」

いわゆる自らを「ブランド」にしていって大きくなってゆく手法だが、
LaoWuはそれを一喝してそれからもアンダーグラウンドな小屋を回り続けている。

「あんな田舎街のライブハウスなんてちゃんと演奏出来るの?」
という街に行って演奏して、
「布衣がライブやったらしいぜ」
ということで他のバンドも「じゃあやってみるか」になる。

つまりは「先駆者」である。

想像だが、小さな街のオーナーからしてみたら、
メシ奢るから、ホテル代ぐらい出してやるからというわけかも知れない。

ブッキングはまことに巧妙で、
そういう小さな街は平日にブッキング、
週末は動員力が見込める大きな街をうまくブッキングしている。

3月15日(金)広東省珠海
3月16日(土)広東省広州
3月17日(日)広東省深圳
3月18-19日:移動日、現地オフ
3月20日(水)広東省东莞

(ブログ記「布衣2019年春のツアー広東省」)
エピソード:ここでライブ前に広東メシ満腹食って終演後に吐く(>_<)
それ以降ライブ前には食わない!!

ライブ終了後にそのまま空港へ三亜まで飛ぶのではなく海口まで飛んで列車移動

3月22日(金)海南省三亚(飛行機移動)
3月23日(土)海南省海口

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー海南省」)

3月24日(日)福建省福州(飛行機移動)
3月25-26日:移動日、現地オフ(私はビザの申請のために北京にとんぼ返り)
3月27日(水)福建省厦门

(ブログ記事:「布衣2019年春のツアー福建省」)

3月28日:移動日
3月29日(金) 江西省赣州
3月30日(土)江西省南昌

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー江西省」)

3月31日(日)浙江省温州
4月1日:移動日
4月2日(火)安徽省黄山

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー浙江省と安徽省黄山」)

4月3日:移動日
4月4日(木)浙江省杭州(ブログ記事はこの中に)
4月5日(金)上海

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー上海」)

4月6日(土)江蘇省无锡
4月7日(日)江蘇省苏州

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー江蘇省」)

4月8日:移動日

4月9日(火)安徽省銅陵
4月10日(水)安徽省芜湖
4月11日:移動日(私はビザの申請のために北京にとんぼ返り)
4月12日(金)安徽省安庆
4月13日(土)安徽省合肥
4月14日(日)安徽省六安
4月15-16日:移動日、現地オフ
4月17日 安徽省淮南

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー安徽省」)

4月18日:移動日
4月19日(金)河南省开封
4月20日(土)河南省新乡
4月21日(日)河南省安阳

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー河南省」)

4月22-23日:移動日、現地オフ
4月24日(水)山东省临沂
4月25日:移動日(私はビザの申請のために北京にとんぼ返り)
4月26日(金)山东省青岛
4月27日(土)山东省济南
4月28日(日)山东省淄博

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー山東省」)

4月29-5月2日:移動日、現地オフ
5月3日(金)黑龙江省哈尔滨

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー黒竜江省ハルビン」)

5月4日(土)辽宁省沈阳
5月5日 吉林 长春

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー遼寧省「瀋陽」と吉林省「長春」」)

5月6-7日:移動日、現地オフ
5月8日(水)河北省沧州

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー河北省「沧州」」)

5月7日:移動日
5月10日(金)河南省郑州
5月11日(土)天津
5月12日(日)辽宁省大连

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー河南省「鄭州」、天津、遼寧省「大連」」)


いや〜非常にうまく組まれている・・・
飛行機移動は海南島に渡る2本だけで、あとは全部列車移動!!

ちなみに海南島には橋とかトンネルで大陸と繋がってるわけではなく、
列車移動だとそのまま列車がフェリーに積み込まれて渡るらしい!(◎_◎;)

乗ってみたいのう・・・
(と言ったらアホかと言われた(笑)列車に缶詰で蒸し暑いらしい)


さてこのように上手いことツアーを組んでるので、9人の大所帯で廻っても何とか赤字にならずに廻れているのであろう。

中国のツアーと日本のツアーの相違点!!

中国の不利な部分、それはチケット代が圧倒的に安いこと(>_<)
日本だと5千円や6千円もザラだが、中国では200元(3千円ほど)もしたら学生にはもう手が出ないだろう・・・

布衣のチケット代は100元(1500円)前後。
この収入だけで全ての経費を賄い、
政府への楽曲の申請(なんと有料!(◎_◎;))や、Webでの宣伝費なども支払わねばならない・・・

でも中国のよいところは、交通費が圧倒的に安い!!

高速鉄道はだいたい1分乗ってる距離だと1元ぐらいの目処だと言われているが、
東京大阪が2時間だとすると中国だと120元(2000円)!(◎_◎;)

中国の高速鉄道は時速300km以上出るので厳密に正しくはないが、
1万円以上する日本の新幹線よりは格段と安いことに間違いはなかろう・・・

あとホテル代。
日本は「おひとり様おいくら」という世界でも珍しい料金設定で、
中国や諸外国のように「ひと部屋いくら」ではない。

私は「敬老精神」でひとり部屋を取ってもらってるが、
他のスタッフ、メンバーは全員ツイン部屋。
つまり9人いても部屋数は5部屋ですむ。

そしてホテル代が田舎に行けば絶対的に安い!!
ひと部屋2000円程度のもあった!(◎_◎;)


私的にはホテルが会場のすぐ近くにあるというのは非常に助かる!!

まず移動は、乗り打ちの場合、朝早く出発して昼ごろ着くように乗車券をブッキングしているようだ・・・

着いてメシ!!その後に昼寝!!(笑)

いやいや、この「シエスタ」っつうのが非常に助かるのだよ!!

その後、いつもだいたい3時頃からスタッフが会場入りするのだが、
私はドラムのチューニングがあるので一緒に入る。

4時頃メンバーがやって来て、
サウンドチェックはもう毎日やってる曲だから決まった2曲しかやらん。

5時にはホテルに戻ってまたごろごろ・・・これがいいのよ!!
中国のライブは(ってアメリカもそうで日本が早すぎる)だいたい8時半頃始まるので、
疲れている時とかはまたここで仮眠!!

長い列車移動も、iPadで映画を何本か見てればいいし、
飛行機と違って自由に立ち上がって車内をうろうろ出来る。

何より、飛行機は欠航という恐ろしい罠が待ち構えているので列車移動の方が確実である。

それもこれも中国の高速鉄道網が今ではこんなに網の目のように張り巡らされているから出来ることである。

中国高速鉄道網

春のツアーは南の方から東北の方まで廻ったわけだが、
秋のツアーでは今度は内陸部の西北を廻る・・・

移動距離がハンパないのよね〜地球半周以上するかも〜(笑)

今回の移動Map!!(直線距離で書いてるけど実際は色んな乗り換えで移動した)

BuYiTourMap2019Spring.jpg

日本の大きさと比べたらこんな感じ〜

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2019年4月22日

布衣2019年春のツアー河南省

前回爽子(Shuangzi)のツアーでお世話になったLuanShuのお友達
実は隣町の開封(KaiFeng)という街の人だったようで・・・

前回のツアーの時も「開封には来ないのか」とウルサイ(>_<)

そんなこともあってのこと(?)なのか今回初めて開封でのライブが実現した。
安徽省淮南から河南省開封への移動日は朝から「何時に着くんだ」とウルサイ(>_<)

わざわざ駅まで迎えに来てくれた・・・

前回の鄭州でのメッセージグループに着いた旨を投稿したら、
「アニキは日本の東京から中国の東京に来たんだよ」
という書き込み・・・???どういう意味???

聞けばここ開封は宋の都、昔は「東京」と呼ばれていたらしい!(◎_◎;)

北京と南京は知ってたが、東京もあったのね!(◎_◎;)
ちなみに西安は西京と呼ばれていたらしい・・・

ライブハウスは河南大学の近くにあるらしく、
大学の周りは屋台で埋め尽くされていていい感じの街・・・

「屋台は開封の文化だよ」
と説明されたが、北京も上海も、大都市からはどんどんなくなっているこの風景・・・

その日ご馳走してくれた料理で一番美味かったのがこの鯉!!

鯉は小骨が多いので揚げてから調理をするが、
酢豚のタレを絡ませるのはよく見るが、この醤油ダレが絶品であった・・・

まあこの日は食い終わってからゆっくり寝かせてもらって、
翌朝ちょっと街をぶらぶらしたら何と喫茶店が!!(◎_◎;)

さすが学生街・・・サンドイッチのモーニングがあるというので頼んでみた。

洋風ではあるが味は中華(笑)


さて夜のライブも学生だらけで大盛り上がり!!

これこれ、ダイブは危険だからやめなはれ!!

全く予定されてないところでドラムソロを振られるので何かと思ってたらLaoWuのギターの弦が切れたのね!(◎_◎;)

さて何をやるか・・・次の曲バラードなんですけど(>_<)
何をやろうか考えながらソロを叩いてたけど、やっぱプロレス技に(笑)

しゃーないなぁ〜・・・

右手ー左手ー右足の3連が終わっても戻って来んから左足も加えて4連!!まだ戻って来ん!!(◎_◎;)
日本では弦が切れることを想定して色々準備するけどこちらでは弦は切れん前提やからなぁ・・・
しゃーないなぁ〜・・・5連まで行った時にやっと出て来た・・・

リズムソロ!!

ちなみにステージが狭くてドラムを真ん中に置けないのでこのように端っこに追いやられています(笑)

終了後は店にあった「不接受批评啤酒」!!
つまり「批判は受け付けませんビール」!!(笑)


その後は待ち構えていた「お友達」と食事!!

地元開封からひとり、お隣鄭州からひとり、LuanShuから紹介された人がとても熱烈な件について・・・(>_<) しゃーないなぁ〜・・・ワシだけでも付き合わないかんやないの〜これが中国!! でもLaoWuは小屋のオーナーんとこ行って他のスタッフは駆けつけてくれて助かった〜\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

鶏肉が絶品でした〜

シメは名物の胡辣汤(HuLaTang)!!
酸辣汤(スワンラータン)の酸っぱくないやつです!!

焼肉マンも名物だとか・・・


次の日の新郷(XinXiang)は去年も来たアンダーグラウンドなライブハウス!!
客が熱狂的なのよ〜!(◎_◎;)

当然ながら暑いのよ〜(涙)・・・
朦朧としながらドラムソロ!!

サイン即売会も終わって放心してたら、
「メシはどうするか?」と・・・

「ホテルに出前頼んで食おうか・・・」
となってたけど、それでは酒の選択肢がビールしかない。

「それならここに出前しよう!!」
ということになって打ち上げ!!

店で飲むといいのは酒が何でもあること!!

まずはワインを頼む!!

中国ではだいたい店のオーナーが酒を奢ってくれます。レストランで飲むとビールの後は白酒しかない環境から店で飲むと何でもあるから助かるのです!!今日はワイン!!その後カクテルをご馳走になる所存でございます。 ツアーメンバー9人もいて酒が飲めるのこのベーシストだけ(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

そしてカクテル!!

さすがB52の連続イッキは効きますなぁ・・・
千鳥足で帰って上着を忘れてまたスタッフに迷惑をかける(>_<)


ちょっと酒も残りつつ次の街「安陽(AnYang)」

ここは前回来た時にも思い出深かったのだけれども、
地元のバンドが手作りで作ったライブハウス!!

(その時の話〜https://www.funkyblog.jp/2018/05/post_1250.html

ライブハウスは潰れておらずにまだあった〜!!\(^o^)/

ドラムセットは台湾製のMapex!!

シンバルが得体の知れないメーカー(笑)

せっかくなのでそのまま叩かせて頂いた・・・

ところで、この3本の河南省と、来月にある省都の鄭州には河南省の若いバンドがOAとして同行していて、若いドラマーにステージの上からワシのドラムを見るようにと指示していた。

勉強になったかのう・・・ドラムソロ!!

まあ気合いだけでも伝われば(笑)


さてそのまま打ち上げに行くのだけれども、
このライブハウスのオーナーでもある地元のバンド、
前回来た時は火鍋屋を経営してたのだけれども、
それが潰れて飲み屋になったと聞いていたのだけれども・・・

何と立派な居酒屋!!

去年はこんな看板を出して店を休んでライブに来てたのだけれども、
今年も!!!(◎_◎;)

料理を作ってくれるのは二人のドラマー!!


給仕は刺青だらけのベーシスト!!

いや〜かっこいい!!(涙)
ほんま、みんなかっこよくって涙が出て来た・・・

世界で一番ロックな居酒屋!!
次に来た時も潰れずにいて欲しい・・・






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2019年4月19日

布衣2019年春のツアー安徽省

4月1日に一度黄山に入ったもののまた浙江省に抜け、
(その辺の話はこちら
上海江蘇省と廻って、ここからが本格的に安徽省のツアー!!

安徽省はいつも長いのよねぇ・・・

思うに、昔は一番貧しかった安徽省が、今は経済発展目覚ましく、
それゆえお金持ちも多くライブハウスもどんどん出来て来ているからではないかと思う・・・


はてさて、江蘇省蘇州から安徽省銅陵(TongLing)へと移動〜

前回と同じホテルに泊まって、その前のマッサージ屋で働く少数民族と飲む!!

いやね、ずーっと寒かったからやっと「ワシの夏が帰って来た!!」と思ったのよね・・・
そしたらこの後どんどん気温が下がり、次の日は雨になって気温11度(>_<)
まあ中国の春はこんなもんね・・・

でもドラムを叩けば熱気ムンムン(死語)!!

終演後は小屋のオーナーがケーキを用意してくれました〜

まあ誕生日はまだまだ7月なんですけど(笑)

中国では「今年が60歳」と言うと毎日がもうお祝いなんですと・・・
まあこちらは「数え歳」ですからな・・・もう60歳・・・

次は珍しく平日2連チャン!!
初めて来た芜湖(WuHu)という街のライブハウスにはなんとネコがいる!(◎_◎;)

騒音・・・大丈夫なんやろか・・・

ネコを気にせず大音量でドラムソロ!!

そしてその後は私はビザの申請のために北京にとんぼ返り!!

とんぼ返りでドラムソロ!!(別にバク転をしているという意味ではない)

安徽省安慶(AnQing)、この日はそんなに客が多かったわけではないのだけれども、その少ない客にめがけてダイブをする危険なお客さん!(◎_◎;)

いや、危ないからやめなはれって・・・(>_<)

ちなみに日本ではライブで死人が出たことがあってモッシュやダイブは通常は禁止されているのだが、
規制だらけのような中国では逆にこれらは規制されていない。

まあそのうち死人が出ると思います(>_<)


続いて省都である合肥(HeFei)に移動!!
乗り打ちでドラムソロ!!

ツアーも長いので煮詰まらないようにリズムソロでは新しいフレーズもどんどん入れてゆきますが、フリーソロはいつもと同じプロレス技!!(笑)


週末は必ず3連チャンなので、そのまま初めての場所「六安(LiuAn)」に移動、乗り打ち!!

初めての土地ではオーナーがご馳走してくれることが多く、
この日も素敵なホテルに泊まらせて頂いてご馳走してくれました!!

出番前なのでビールは飲まず、ドラムソロ!!

「Funkyさん、今日のドラムの音はむっちゃよかったですねぇ」
とスタッフのヤオヤオ君。
「そうかぁ?一生懸命チューニングしたからなぁ・・・」
と気をよくしていたが、動画を見ると・・・ヤオヤオ君、スマホのマイク部分を手で覆って撮影したね?・・・音がこもっておる(>_<)

アンコールの方はちゃんと撮れていた!!

この日のステージをバーカウンターから食い入るように見ている若い衆がいると思ったら、この店で箱バンをしている地元の若いドラマー。

その後、店に出前を取って打ち上げしてたら色々と聞いて来るので酔いどれドラム教室!!


次の日、その次の日は移動日現地オフなのだが、
きっとオーナーがホテルを取ってくれるからだろう、次の日も六安に滞在して、いいホテルでゆっくり休ませて頂きました〜

その翌日にゆっくりと淮南(HuaiNan)に移動〜
またこちらのオーナーからもいっぱいご馳走になりました〜

この街は去年の春のツアーでは初日だったので記憶によく残っているのだが、
その時はたしか小小屋のドラムセットを叩いた。

ツアー初日のライブハウスを借りてゲネプロ、いやニューアルバムの曲は初めて演奏するのでリハーサル〜(笑) 中国のライブハウスはシンバルを常備してないところが多いので持ち込むならクラッシュ2枚の軽装備、タムも1タムでやりまする!! - Spherical Image - RICOH THETA

ところが今回は地元のパール倶楽部の老師がパールのセットを持って来てくれた!!

張老師、実は20年前に上海で会っているらしい・・・
写真を見せてくれたのだが全然覚えとらん(笑)

さすが30年もこの国で活動していると全国どこに行っても知り合いがおるのう・・・
(ワシは覚えていないのだが・・・(>_<))

ドラムソロ!!

どうやらヤオヤオ君、携帯を手で覆って撮ってたわけではなく、
携帯を横にするとマイクとの接触なのかおかしくなるようだ・・・

パソコンで修正してアップ!!次からは私の携帯で撮ってもらおう・・・

縦にして撮ると大丈夫!!


はい、かくして長かった安徽省のツアーも終わり、いよいよ北上!!河南省へ向かいます〜

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2019年4月14日

布衣2019年春のツアー江蘇省

さて、上海で美女達と共演した後は、またむさ苦しい男どもの御一行で旅が続く・・・

無錫、蘇州は上海からすぐなので移動が楽である。

蘇州から無錫もタクシーで行ける距離で、
蘇州に住む朋友チャッピーさんも駆けつけてくれた。

会場がまた広いのよ・・・

相変わらずおもろい顔してドラム叩いてます(笑)

ドラムソロ!!

フリーソロは真後ろからのアングルで!!

鉄板ネタ(笑)手足完全分離の進軍ラッパフレーズ!!

客席から見たらこんな感じ・・・

そして、その日は偶然にもチャッピーさんのお店「COCORO」が開店1周年記念だったらしく、華を添えに行って来ました〜

ちょっとドラム叩いたらこんなにご祝儀くれた〜\(^o^)/

実は1年前の今日、開店パーティーの時も布衣ツアーで無錫にいたので華を添えに行っていた!(◎_◎;)

縁ですなぁ・・・というわけで、無錫に来たら必ずここに寄るでしょう(笑)


散々ご馳走になってベロンベロンでホテルに帰って二日酔いで隣町蘇州へ移動!!
蘇州は東洋のベニス!!水路がたくさんあって綺麗な街です・・・

ライブハウス!!
水路沿いにあって素敵な空間・・・

でも狭い(>_<)・・・ここに昨日と同じ人数が入るのだ・・・(涙)

こんな感じ・・・

ドラムソロ!!

終了後そのまま蘇州の日本人街へ行って打ち上げ〜!!

週末4連荘終了!!まだまだ元気です(笑)


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2019年4月11日

末吉のドキュメンタリー映画

布衣のツアー映像などをまとめた「偶像(OuXiang)」というドキュメンタリー映像がもう800万ヒットとなっているらしい・・・

その監督が上海からまたツアーに同行している。
「今度はお前を撮りたいんだってよ」
LaoWuが私にそう言った・・・

(>_<)

いや、今回のツアーのテーマは「Funky還暦!!(笑)」みたいなもんだと言うからそれもいいんだけど・・・

嫌いなのよねぇ・・・撮影されるのって(涙)

小さい頃から写真嫌いでうちには「アルバム」というものがない。
カメラを向けたら逃げたりそっぽ向いたり・・・
うちの息子が小さい頃にカメラを向けたら同じ態度をとったので
「こんなんも遺伝するのか?・・・」
と愕然としたことがある。

その時の話・・・

爆風スランプがデビューして、
毎日毎日取材に追い回される毎日・・・

ほんま・・・嫌いやった(>_<)

まあでも慣れたっつうか、
一昨年だったか張嶺(Zhang Ling)のバンドで撮影した時に、
逆に懐かしくなって、慣れてない他のミュージシャンに色々アドバイスをしたというのも自分的には非常に興味深い・・・

しかしまた「密着取材」となるとこれがまた別の「しんどい」んやなぁ・・・(涙)

その時の話・・・

もうね、「魂を抜かれる」っつう感じ?・・・
消耗感がもの凄い(>_<)

基本的に「長く回していい部分だけを編集する」っつうのが整理的にダメなのよ・・・


昔ダウンタウンのHey!Hey!Hey!っつう番組に出た時、
番組上ではあれだけトークで盛り上がっている番組が、
実は「こうやって撮っているのか」と愕然とした記憶がある。

10分とかのトークの部分撮影のためにそれはそれは長くカメラを回す。

浜ちゃんだっけ松ちゃんだっけ、
何か話題を振る→河合が天然で返して受け答えられない→しーん・・・

しばらくしてまたどちらかが話題を振る→ちょっとウケる→ウケて終わったらしーん・・・

こんなことを何回か繰り返して、
私なんかの印象は30分だか1時間だか、
とにかく「しーん」としている・・・
まあ「どっちらけ」の映像の中から盛り上がっている部分だけを繋ぎ合わせて、あんな「盛り上がっている」トーク番組に作り上げるわけだ。

それまでの人生の全てを数分間に凝縮して、
同じようにそれをぶつけて来るミュージシャンと、生きるか死ぬかのセッションを繰り広げる「仕事」をしている私には、この作り方が基本的に全く肌に馴染まない。

だから、使うか使わないかわからないのにずーっとカメラを回されてるっつうのが苦痛で仕方がないのだ・・・


そんな話をツアー先でスタッフのヤオヤオと飲みながら話していた。

「その頃の話を聞かせて下さいよ。昔Funkyさんが明星(MingXing)だった頃の話・・・」

まあ「伝説」っつうのは尾ひれがついて独り歩きするもんだが、
ここ中国では、
「Funkyは昔は大明星で、金も名声もむっちゃあったんだけどそれをぶち捨てて中国に来たらしいぜ」
ということがロック界では伝説になっている。(笑)

とある歌手のバックでドラムを叩いた時の話、
その歌手(当然ながら大明星)がこんなことを言った。

「Funkyさん、明星やめてこちらに来てドラマーやってるんですって?どうしてやめたんです?明星ほどいい商売はないじゃないですか・・・」

いやね、辞めたっつうか事務所とケンカして辞めさせられたっつうか(笑)
でもね、今のこの生活の方が全然楽しいよ・・・

などと言ってもこれがまたなかなか理解してくれない(>_<)


まあ中国で語るなら、私がプロデュースした零点(LingDian)というバンドの話が一番わかりやすいだろう。

中国ロックの歴史の中で一番商業的に成功したバンド・・・
わかりやすく言えば「一番金を稼いだ」バンドである。

日本で言うとサザンオールスターズみたいなもんか?

そのアルバムのプロデュースをすることになって、
ドラマーの二毛(ErMao)は私にこう言った。

「Funkyさん、僕はもう1年近くドラムを叩いてないから・・・」

え?!(◎_◎;)・・・年間200本近くのライブをこなして荒稼ぎしているバンドのドラマーが?・・・

実は彼らが稼いでいるのは「ロックコンサート」ではなく「歌謡ショー」、
すなわち、全国で繰り広げられる数万人規模の歌謡コンサートに流行歌手たちと一緒に出演して、当て振りで何曲かヒット曲を演奏して莫大なギャラをもらって帰る・・・

そんな生活をしてたら、気づいたら「もう1年近くドラムを叩いてないなぁ・・・」ということなのだ。

まあそんな生活が好きな人もいるだろう。
でも私にとっては「何か」が違う。

女にモテたいからバンドを始めたヤツもいるし、
大成功して大金持ちになりたくて、
また大スターになって有名になりたくてというヤツもいる。

でも私の場合、あんまりそんなことは思ったことはなかったなぁ・・・

ただ純粋に、「Rock」というもの(Jazzもそうだが)を初めて聞いた時に、
「このスピーカーの向こうの人は神様だ!!」
と思った。

そして自分もそんな「神様」になりたいと思った・・・

でもひょんなことから気がついたら「街を歩けば振り返られる有名人」になった。

でも街で呼び止められてサインをねだられる、
「爆風の人でしょ。サイン下さい」
と来て、
「爆風の何やってる人なんですか?」
という人生のどこが面白いかねぇ・・・


昔何かの歌番組に出てた時に、
「ひな壇」というまたアホな(笑)場所で他の歌手が歌うのを見てなければならない。
ふと見ると隣は浅香唯ちゃん、その反対側はトシちゃん、
そんな大明星に挟まれて、アホ面してぼーっと座っている。

そもそも朝から晩までずーっと拘束されて、
何度も何度もカメリハだ何だと「当て振り」をやらされて、
とどのつまりに生放送でここにぼーっと座らされているのだ(>_<)。

業界用語で「抜き」というのだが、
赤いランプのついたカメラで出演者のアップを撮り、
画面がそのアップ映像に切り替わる。

隣の浅香唯ちゃんが抜かれて、
それが足元のモニターに映し出される。

生放送なのでそのモニターの映像が全国に今流れているわけだが、
浅香唯ちゃん、抜かれた瞬間にランプのついているカメラに向かって「一番いい顔」をする!(◎_◎;)

反対隣のトシちゃんが抜かれたら、
やっぱりその瞬間に、カメラ目線で例のあのジャニーズ顔の「一番いい顔」をする!(◎_◎;)

「スゲー!!こいつら・・・プロだ・・・」
と呆けてる私の顔が抜かれて、今度はそのアホ面がモニターに映し出される(>_<)

当時はインターネットも携帯もなかった時代なので、
家の留守番電話にまたたくさんの友人から、
「お前またつまらなそうな顔してテレビに映ってたなぁ」
とメッセージが入っている。

つまらないんだから仕方がない(>_<)
まあそれがすぐに顔に出てしまうところが「プロ」じゃないのよなぁ・・・


またある時はタケシの熱湯コマーシャルの番組に爆風で出た時、
まあプロモーションは中野と河合が中心で話して、
私と和佐田は「一応メンバー(笑)」みたいな扱いで二人の後ろでぼーっと突っ立っている。

中野も河合も面白いことを言える人間なので司会者であるタケシに突っ込まれるのだが、
そこに番組のレギューラーであるダチョウ倶楽部の上島が、
突然後ろから前に出て来て面白いことを言ってタケシにスリッパで頭をしばかれた。

会場バカ受けでそのまままた私たちの横を通って後ろに帰ってゆくのだが、
私はその時に見たのだ。

カメラに背を向けてこちらに向かって歩いて来た上島が、誰も見てないのに
「よっしゃー」
とばかりにガッツポーズをして帰ってゆくのを・・・

中野や河合にかなうわけがない!!
この人は「面白いことを言って人を笑かす」のの「プロ」なのだ。

そしてそれを頑張って、晴れ舞台としての「テレビ」がある。

浅香唯ちゃんもトシちゃんも、こうしてテレビに出る、抜きが来る、それが彼らの「夢」であり、その「夢」が実現した「晴れ舞台」なのである。

だが私は違う。
自分の「音楽」をプロモーションするために、
嫌で嫌でたまらないこの場に「プロ」達と一緒にいるだけの話である。

逆立ちしたってかなうわけがない・・・


「ここは自分の生きてゆく場所じゃない」
とどのつまりはそういうことである。

同じ勝負するなら自分が得意なことで勝負したい。
生きてゆくなら自分が楽しいところで生きてゆきたい。
ドラム叩いて(まあ作曲やアレンジやプロデュースも含めて)生きてゆけたらこんなに楽で楽しいことはないではないか!!

Jazzに目覚めて、それこそ「神様」のような先人たちの演奏を聞いて、
「あんなに叩けたら楽しいだろうなぁ」
といつも思ってて、
まあそこまではまだいけてないとしても、今でも相当楽しい(笑)

そんな自分のドラムを、この国の若者たちが、
それこそ昔私が目をキラキラさせて先人たちの演奏を聞くように聞いているのを見るにつけ、
小さい頃の「夢」は異国の地であるここ、中国で叶ったんだなといつも思う。


あのまま明星(MingXing)やってたら今頃自分はどうなってたかな・・・
などと考えるにつけ、私は本当に中国ロックとの出逢いに感謝をする。

「中国のロックにこれだけの大きな貢献をしてくれて・・・」
などとよく言われるが、むしろお礼は私の方が言いたい。

私は確かにこの国のロックに大きなものを残した。
でも中国ロックはもっと大きなものを私に与えてくれた。

中国ロックが今の私の「人生」を与えてくれたのだ。
心から「ありがとう」と言いたい。
そしてまだまだ私に与えられるものがあるなら、それを死ぬまで与え続けてあげたい。


そんな話をヤオヤオと飲みながら話していたら、
突然あの監督のことを思い出した。

「あの監督はFunkyさんに相当ビビってますからねぇ・・・」

そりゃ私はさぞかしいつも嫌な顔をしてたのだろう。
悪いなぁという気持ちと共に、
「こんな話をしっかりと話させてくれるんだったらインタビュー受けてもいいよ」
と思い始めた。


「監督に伝えといて〜」
そうヤオヤオに伝えてその日はお開きとなったが、
翌日監督が神妙な顔をしてやって来た。

「Funkyさん、ヤオヤオから聞きました」
そう言って真剣な表情でこんなことを話し始める」

誤解のないように話しておこうと思いまして・・・
この映画のタイトルの「偶像(OuXiang)」は決してFunkyさんが思ってるような「アイドル」って意味じゃないんです!!

私は監督の話を遮ってこう言った。
「わかってるわかってる、みなまで言うな。あんたの作品見たら全部理解出来るって!!」

日本で言う「アイドル映画」を撮るんだったら、
「農民ボーカル」などと言われてるLaoWuなんかを使いませんって(笑)

中国語で「偶像派(OuXiangPai)」「実力派(ShiLiPai)」という言い方もあって、それは日本の「アイドル」と「実力派」みたいなものだが、
私なんかもよく言われる「你是我的偶像!」という言葉はニュアンスが全然違う。

たいていの場合、次に「崇拜你(ChongBaiNI)」が続く。
「あなたを崇拝している」・・・まあニュアンスで言うと、私が小さい頃スピーカーの向こうの神様たちに対して抱く感情なのである。

この「偶像(OuXiang)」というドキュメント映画シリーズ、
次に私を撮るなら撮ればいい。

何でも協力するよ・・・


そう言った瞬間に、監督は連れて来てた2人のカメラマンを私に紹介して、瞬く間に3台のカメラがびったりと私にそれこそ「密着」し始めた!(◎_◎;)

それこそ私がコーヒーを買いに行く時にもついて来て、
外に出るまでコーヒー屋の玄関でずーっと廻している(>_<)

この時・・・

そして会場戻ったらいそいそとカメラをセッティングしてる監督・・・
あのね、カメラがボーカルじゃなくガチでドラムに向いてるじゃないの!!(>_<)

どこにいてもカメラがいる(涙)

もうね・・・やっぱイヤ!!やっぱ断る!!
これが延々ずーっと続くってやっぱ耐えられん!!(>_<)

そもそも取材モノって基本ノーギャラなので我慢のしどころを見つけにくいのよね。
他の仕事だったら「仕事だから」ということで対価に応じた我慢をしようと思えるのだが・・・


そんなことを考えてる時に、LaoWuがこんなことを言い出した。

「Funky!!決まったぞ!!12月24日、この偶像のイベント、今度はスタジアムでやる!!ストリングスオーケストラも入れるからお前音楽監督な!!」

!(◎_◎;)

まあええよ、「仕事」やし〜
その為の密着取材やったらまあ・・・それも「仕事」や思て・・・

・・・しゃーないなぁ〜・・・

監督〜絶対に顔に出るし、機嫌も悪かったりするけど、
それも含めて「ドキュメント」やからな、よろしくお願い致しますm(_ _)m

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布衣2019年春のツアー上海

数日前のことである。
取材かなんかでLaoWuが
「上海はスペシャルライブになるからね、民族楽器も何人も入れて・・・」
とか言ってるので、思わず
「何のこと?」
と聞き返してしまった。

ワシはドラマーでもあるけどお前らのプロデューサーやぞ!!
何でワシにひと言も言わん!!
・・・ってか譜面誰が書くのよ!!

「え?言ってなかったっけ?・・・」
(>_<)・・・まあええわ、やる曲言うてや、譜面書くし・・・

「いや、今回は民族奏者が耳コピするから大丈夫」
・・・大丈夫かなぁ・・・(不安)

しばらくしてから「4・5民乐」というチャットグループが作られて、参加する民族楽器奏者と私とが初めて繋がった。

挨拶を交わして、今ライブで使ってる民族楽器単独のプログラム音源も送りつけておく。

そしてこの時点ではこの民族楽器奏者が美人揃いであることも、いや女性であることさえ知らなかったのだが、当日会場に入ってぶったまげた!(◎_◎;)

びわ奏者の韩妍(Han Yan)ちゃん

古筝奏者の关琳(Guan Lin)ちゃん

そして揚琴奏者の易镍泽星(YiNie ZeXing)ちゃん

何なのこれ?!!
その昔アンプラグドのコンサートやった時はおっさんばっかりやったやないかい!!(涙)

それぞれのアー写はこんな感じ・・・


いや、むしろすっぴんで普段着の方が全然可愛いぞ!!

そして気になるのが、会場をうろうろしているもう一人の美女・・・
その正体は後に明らかになる・・・


さて美女に見とれてばかりはいられない。
耳コピで適当に演奏されてて音がぶつかったりしてたら直さねばならないので、普段何も返さないモニターには民族楽器を爆音で返してもらう。

・・・ってか美女たちも自分の音をモニターするのに四苦八苦しているようだ。

ドラムやエレキギターの音と比べて民族楽器の音はとても小さい上に、
琵琶は音程が危ういのをチョーキングなど使って調整しながら弾くし、
古筝も弦を左手で押してチョーキングして弾いたりするので、
自分の音が聞こえないと音程がぐちゃぐちゃになってしまう。

ほぼ毎日ライブをやってるバンドメンバーはもうリハなど数曲しかやらないが、今回は初めてのお手合わせ(美女相手だとイヤらしく聞こえるなぁ・・・笑)なので、一緒にやる(これもイヤらしく聞こえるのはワシの心が汚れているのか・・・笑)曲は全部リハーサルをやらねばならない。

結構ヘトヘトでリハーサルを終えたのだが、本番までの間美女と楽屋で一緒にとなったら疲れも吹っ飛ぶに違いない・・・\(^o^)/

ところが楽屋は全く別(>_<)
彼女たちは彼女たちの楽屋で、ワシらはワシらでむさ苦しい楽屋なのでついでに昨日干せなかった洗濯物などを干す(笑)

その間、彼女たちはメークをし、衣装に着替え、楽屋で写真大会をしていたようだ・・・

はい、ここに第4の美女がいます・・・その正体は打ち上げの時に明らかに・・・


さて本番!!

うむ、やっぱり何より華がある!!

そして彼女たちのプレイ、
革命の楽曲しか聞かずに育った世代とは違い、
あらゆる音楽を聞いて育った彼女たち世代はリズム感もあり音楽的にも柔軟。

来年には民族楽器を入れたセルフカバーアルバムを出して、彼女たちも一緒にツアーを廻ろうという話で盛り上がっている。

楽器のセッティングとモニターがうまく作れる会場だったらそれもいいと思うぞ・・・これマジで。


さて打ち上げ!!

美女と打ち上げなう〜・・・って美女は右後ろに回せば4人現れますが、よくもまあこれだけ個性の違う美女ばっかり集めたと思う・・・ 一番奥の琵琶奏者はアイドル系、2番目の琴奏者はプリプリのキーボード似、隣の揚琴はセクシー系、そして4人目のマネージャーが一番美女と思ってたら実は二胡奏者で4人は幼馴染の同級生!(◎_◎;) この場で民族楽器を加えた布衣ビックバンドが結成!!来年はこれで廻ることに・・・ 楽しくなりそうじゃ・・・(笑) 祝!!コンサート大成功!! - Spherical Image - RICOH THETA

ここで4人目の美女の正体が明かされる・・・
マネージャーと思ったら実は二胡奏者で、
彼女たち4人は幼馴染で同級生だと・・・

というわけで二胡奏者も含めて4人の民族楽器グループと一緒に来年はツアーを廻る・・・かな?

とりあえず12月24日には北京で大きなコンサートがあるらしいので、その時にはこの4人を入れてやってみよう\(^o^)/

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2019年4月10日

布衣2019年春のツアー浙江省と安徽省黄山

さて次の日は江西省南昌から浙江省温州まで行って乗り打ち!!
これが結構遠い(>_<)

着いてすぐセッティング!!

温州の小屋は歴代一番小さな小屋で、
前回来た時にはドラムセットを端っこにセッティングしてたのだが、
今回は無理して(笑)一応真ん中に・・・

でも2台のドラムを寄せ集めてるので色がバラバラ(笑)

色もバラバラならハードウェアもバラバラ・・・
TAMA系のタムフォルダをYAMAHA系のタムに挿す方法を会得!!

見たこともないメーカー・・・

見たこともないヘッド、TOYAMA(笑)

まあどんなドラムでもやることは同じ!!・・・ドラムソロ!!

汗だくで終了!!

実は前回はむっちゃ美味い海鮮をご馳走になったので、
「海鮮!!海鮮!!」
とずーっと言ってたら、オーナーが地元の人しか知らないコアな海鮮レストランに連れて行ってくれた!(◎_◎;)

スタイルはやはり目の前で食材を選んで料理の仕方を指定するシステム。

白ワインも飲んでバタンQ(死語)・・・翌日は安徽省の黄山へと向かふ・・・


黄山のホテルで見つけた米酒!!

中国はビールの後は白酒という他に選択肢のない状況なので、
実はその前の江西省赣州(GanZhou)で米酒を見つけて、こりゃいいなと思ってたのだが、今回黄山のホテルでそれを発見して持ち歩くことに・・・

いや〜アルコール度数8度という強くない酒なんだけど悪酔いする・・・(>_<)

この日は酔いつぶれてゆっくり寝て、次の日のドラムソロ!!

リズムソロはハーフテンポで始めたけど客が「Funky!Funky!」と言い始めたので急遽ノーマルテンポに変更!!
フリーテンポのソロではメンバーが楽屋でアホを真似してます(笑)

終了後はホテルに帰らずにそのまま打ち上げに行くというので会場で待ってたのだけれども、よく考えたら「バー」なのでカクテルがある!!

特製のカクテルを作って頂きました〜

そして打ち上げ!!

打ち上げで出た巨大な天津飯のような料理・・・

実は「お焦げ」でした!(◎_◎;)


次の日は移動日なんだけど、その前にまたオーナーさんがご馳走してれて、
それが何と安徽省の食の博物館!(◎_◎;)

その中にある高級レストラン!!!

置物が凄い!!(笑)

昼ごはんはまた豪華な宴席で!(◎_◎;) 安徽省食の博物館内のレストラン・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

一応米酒も持ち込みましたが、高級ワイン赤と白があったので飲まず!!
この料理の数々・・・

ちなみに↑これ↑は安徽料理名物の臭鳜鱼(ChouGuiYu)・・・とても臭い(>_<)

いや〜久々の超高級料理〜\(^o^)/
いつぞやの青島の貴賓館でご馳走になった料理に匹敵する料理のレベルでした・・・


・・・さてこのまま赤ワインと白ワインで酔っ払って杭州に着いたら、
また地元の偉い人がご馳走してくれた〜!!

今回は黄酒!!日本では「紹興酒」とひとくくりにされるが、
紹興酒は黄酒の中の「紹興」という街で作られたお酒。

もうね、黄酒も米酒と同じぐらい酔っ払うのでバタンQ(死語)で、
次の日の昼間も、今度は誰も奢ってくれずバンドの自腹のはずなのにまたご馳走!(◎_◎;)

美容室で洗髪して・・・

昼寝してからライブ!!

終了後はパール楽器杭州工場の日本人スタッフ達とドラム談義・・・

杭州にはパールドラムの工場があるので日本人スタッフをライブにご招待〜その後一緒に飲んだんだけど、やっぱ日本の職人さん凄いな・・・ コップを叩く、こんな音がする、コップに色紙を巻く、もうそんな音はしないでしょ!!だからパールドラムの最高機種は巻かずに塗る!!しかも何層も!!一層目の色と6層目の色は違うでしょ、それを経験で塗り分ける!(◎_◎;) 30年前日本に工場があった頃私が遊びに行ってその時にサインした職人さんが今中国の工場にいる!! - Spherical Image - RICOH THETA

やっぱ日本の職人さん凄いな・・・

コップを叩く、こんな音がする、コップに色紙を巻く、もうそんな音はしないでしょ!!だからパールドラムの最高機種は巻かずに塗る!!何層にも塗る!!

第一層の色は木と混ざってこんな色、それが第六層になるとこんな色になるというのは30年の経験があって初めてわかること!!

日本の工場を台湾と杭州に移転してメイドインジャパンじゃなくなったという人たち!!この職人さんがいる限りパールドラムは永遠にメイドインジャパンですぞ!!

パール楽器さん、84年のデビュー時からのお付き合いですのでもう35年になりますか・・・

一生の付き合いになると思います。今後ともよろしくお願い致します!!

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2019年3月31日

布衣2019年春のツアー海南省

広東省东莞(DongGuan)でのライブが終わって、そのまま空港へ〜・・・

朝4時起きとかになるので、そのまま空港に行った方が楽だと・・・

ライブ終わってそのまま空港へ〜・・・今回の移動の中で一番過酷かな・・・いや移動がじゃなく待ち時間が・・・ ここでしばし朝イチの飛行機を待って、海南島の北っ側の海口まで飛んで、そこから列車で南っ側の三亜まで〜 乗り打ち出来るスケジュールやけど移動日でよかった〜・・・ってそれならもっとゆっくり出発せーよ〜!!海口ではなくて三亜に飛べよ〜!! 安かったのだな!!そのチケットが一番安かったのだな!!(涙) - Spherical Image - RICOH THETA

いや、楽ちゃうし!(笑)

そして飛行機乗って次のライブ地「三亜」に飛ぶのかと思ったら海口やし・・・
このチケットの方が安かったのだな!!そうなのだな!!・・・

海口で列車に乗り換えて三亜へ〜 この乗り換えっつうのが結婚しんどいのよね〜 なぜ三亜に直接飛ばん?!! 安かったのか!!これが安かったのだな!!(涙) - Spherical Image - RICOH THETA

三亜で高速鉄道に乗り換えて2時間足らず、やっと三亜に着いた〜!!

海だ〜!!!\(^o^)/

海だ〜!!!\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

ホテルは実は私の後ろに見える高級リゾートホテル!!
(とは言ってもアンダーグラウンドバンドなので一番安いところ探したんやろうけど)

超有名リゾート地三亜ではホテル代も高く、
そのホテル代を捻出するために东莞(DongGuan)でのホテルや移動をケチったんやと・・・

大歓迎!!

三亜は中国では有数のリゾート地なのでホテルが高いのだ〜ビーチ沿いのこのホテルも絶対高い!! だからここで泊まれるように昨日のホテル代を浮かしたんだと!! ありがたやありがたや、さもなくばいつものようにライブハウス近くの安宿で泊まって今日乗り打ち・・・ よかったよかった!三亜で移動日万歳!!\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

夜はこんなとこで海鮮食って、

白ワイン飲んで千鳥足でホテルに帰る道すがら、海岸で踊るおばちゃん達・・・

いや、お決まりの老人ディスコも浜辺でやってたらオシャレやねぇ〜・・・

もうね、実は30度近いベトナムのダナンから気温差20度以上の北京に帰って風邪引いてたんやけど、また30度近い海南島来たら治ってもーた!!

やっぱ歳とってくると暖かいところがえいねぇ・・・シミジミ・・・


たっぷり休養を取って次の日はライブ!!

いや〜暑かった(>_<)

南国って基本暑かったらドアとか開けとくし、
ガラス張りの一枚だけのドアで外気が30度やったら、
なんぼ冷房かけても狭いところに100人入った屋内は・・・((((;゚Д゚)))))))

朦朧としながらプロレス技を決めました!!(笑)


さて次の日は店のスタッフが車で3時間かけて機材を運んでくれたのでほぼ手ぶらで海口入り。
いや〜毎回山ほどの機材を持って歩いてるスタッフにとっては一番の息抜きでした〜

さて海口の小屋は前回もやったんだけど、
歴代3本の指に入るほど暑い小屋だった。

ちなみに1番が鄭州、2番が青島かもしくはここ・・・みたいな。

ところが開演直前に雨が降って肌寒くなり、演奏中はちょうどいい温度!(◎_◎;)!!

南方の街はガラス扉だったり密閉されてなかったり、
外の温度が暑いといくら冷房をかけても冷えないのだが、
逆に温度が低いとまたそれがすぐにいいように影響するようだ・・・

打ち上げはいつもの盐焗鸡(YanJuJi)!!

実は海南鶏、HaiNan Chickenって海南島にはないのよ。
あれはシンガポール発祥の食べ物で、海南島にはこのような鶏料理!!

実は鶏の前にお粥が出てくる・・・

鶏がものすごく塩っ辛くて、だからこの何も入ってないお粥によく合うのよねぇ・・・

熱々を手でむしって食べる!!

はらわたを抜いて漢方みたいな調味料を詰めて蒸してある・・・

ご馳走さまでした!!
海南いいとこ!!風邪もすっかり治りました!!!\(^o^)/

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2019年3月22日

「ある愛の歌」中国語版



このDEMOが見つかってから、最初に考えたことは、
「彼女に歌ってもらってこの中国語版を作ろう!!」
ということである。

李慧珍(Li HuiZhen)・・・今では海南島の三亜に住んでるというのでツアーのついでに会いに行って来た。

全くもってもう40歳も過ぎているというのに、
相変わらずのノーメイクで肌つるつる!(◎_◎;)

海が見下ろせる高級マンションでシングルマザーとして子育てに忙しい・・・

彼女と最初にあったのはもう25年前、
まだ彼女が19歳の頃であった。

ホリプロの全中国オーディションで銅賞を獲得したが、
中国側の意向で、日本で鳴り物入りでデビューした「中国のホリプロ3人娘」からは外された。

「彼女を何とかしたい」
という日本側の思いから、中国で発売する私のアルバム「亜州鼓魂」の中で2曲歌ってもらうことになった。

彼女のロック的な喉に惚れ込んだ私は、彼女のアルバム「在等待〜未来を待ちながら」をプロデュース、このアルバムがヒットして現在の彼女がある。

彼女曰く、
「Funkyは私の大切な人、誰も相手にしてくれなかった私を彼だけが相手にしてくれて私の今がある」
と語っていたが、
「中国にロックを根付かせよう」
という夢を持っていた私にとっても彼女のロック的な「喉」はなくてはならないもの。

一緒に中国大陸を龍のように駆け上る夢を見ていた・・・

当時は今と違ってインターネットもなかったし、
携帯電話もなかったので、連絡はポケベルに電話番号を打って、固定電話で折り返しの電話を待つという状況・・・
とてもじゃないが日本と中国とで離れて一緒に音楽活動をやることは無理だった。

思えばここが人生の分かれ目、
ここで早々と日本を捨てて中国に渡っていたらまた二人の運命は違っていたのだ。

「一度分かれた枝は、絡みつくことはあっても二度とひとつの枝にはならない」
という言葉を本に書いたことがあるが、
まさにこの時に分かれた二つの枝は、別々のところに生えてゆき、時々戻って来ては絡み合うだけのそれぞれの人生を送っている。

ただ、お互いにとって「大切な人」であることは今も昔も少しも変わっていない。

ある時は「メシでも食おう」となって久しぶりに会ったり、
またある時は「バンドをやりたいの」と言って呼び出されたり、
最後に会ったのはこの時かな・・・

そう言えばX.Y.Z.→Aの楽曲を提供して、そのオケをそのまま使ってレコードを出したこともあったなぁ・・・

そう言えばとあるロックイベントで、中国伝説の女性ロッカー「罗琦(Luo Qi)」のステージを最初に見た時、酔っ払って会場から
「あそこに立つのはあいつじゃない!!お前があそこでロックを歌うべきだ」
と彼女に電話したこともある(笑)

またある時には、
「ちょっと聞いて!!事務所がねぇ、ぼちぼちロック路線に戻ってもいいんじゃないかって・・・」
などと喜び勇んで電話が来たこともある。

しかし「一度分かれた枝は、絡みつくことはあっても二度とひとつの枝にはならない」・・・

思えば彼女も「流行歌」を歌って、
こんな高級リゾート地にマンションを買って、子育てをしながら時々呼ばれて歌を歌いに行くような生活の方が「幸せ」であっただろう。

私はこうして別のバンドでアンダーグラウンドのライブハウスを汗だくで周り、
そしてツアー先で久しぶりにまた彼女に会いに行く・・・

「やあ、元気?・・・今日はちょっと大切な話があって来たんだ・・・」

ところで今回用意したこの資料・・・

「ある愛の歌」製品ももう出来たので、それを持って来ればよかったのだが、カンボジアに忘れて来た(>_<)

データで渡してもいいのだが、そうすると苦労して決め込んだ曲間の長さが違って来ると思い、旅先で何とかCD-Rをゲット!!

これがもう大変(>_<)

VHSだのビデオテープが普及せずに直接DVDにすぐ以降した国である。
どこにもCD-Rなんか売ってないどころか若い人はその存在すら知らん!(◎_◎;)

苦労して見つけてCDに焼いて、せっかく持って行っても彼女んとこにCD-Rを再生する機械がないどころか、今日びパソコンにもCDドライブなど付いておらん(>_<)

しゃーないのでその場でデータで送り直す・・・

くちゃくちゃ思い出話などをくっちゃべりながら聞こうとする彼女を制し、
「これはちゃんと時間とって、ひとりで歌詞の訳を見ながら集中して聞いてよ」

そう、これは私にとって「勝負」である。
もしも彼女がこれを気に入ってくれたら、
今度は「ロック」ではなく、「ポップス」で中国大陸を龍のように舞い上がる夢を一緒に見れるだろう・・・

分かれた枝はもう二度と一緒になることはないが、
こうして付かず離れずで一緒にまた夢を見れることになれば幸せである。


「どうしてあの時にこのDEMOのことを忘れてしまったのだろう・・・」
そんな話を彼女としていた。

思えば25年前ふたりが出会った時、
その時にこのDEMOを効かせたところでピンと来なかっただろう。

また、彼女が現役バリバリだった頃だったら、事務所もそう簡単には首を縦に振らないだろう。

「こういうことはね、神様が決めてるのよ」
彼女が笑ってこう言った。

たとえ彼女がこれを好きになってくれたとしても、
今後はレコード会社や所属事務所など、これから乗り越えなければならない山はいっぱいあるけれども、
兎にも角にもこうして賽は投げられた。

中国語版のみならず、
キョンマ本人によるベトナム語版、
そしてくっくま孤児院の子供たちによるクメール語版も進行中〜

そして何より、新たな日本語バージョンがナッキーこと山下直子さんにより制作されてます!!

このアルバムは元々「著作権など関係なく、世界中の色んな人に歌ってもらいたい」というコンセプトで作られたものです。

「これを歌いたい」という方はお気軽にこちらにご連絡下さい。
出来る限りのサポートは致します。

まずは出来上がったばかりの完成版聞いてみて〜こちら〜

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2019年1月15日

中国のスケジューリングもう無理!!(>_<)

去年から参加している布衣の全中国ツアー
春と秋には毎年数ヶ月に渡って全中国を廻る・・・

まあこれがあると他の歌手のツアーはスケジュールがぶつかるのは仕方ない。
「Funkyのスケジュールに合わせるよ」
と言ってくれてるので、
去年の秋にはど真ん中にX.Y.Z.→Aのライブがあったのでついでに「おすし」のレコーディングツアーも入れて、結局布衣は秋の前半と後半という風に2回に分けてツアーを廻ることにしてくれた。

毎年冬にはジェイル大橋のTOセッションが入るのだが、
今回は東阪名のツアー!!・・・まあ布衣のツアーは終わっているので大丈夫!!

・・・と思ったら突然WingとPaulのワールドツアーのオファーが来た!!

リハーサルが香港で3回もあり、最初のリハーサルは布衣のツアー中(>_<)

だがよくよく見ると、甘粛省张掖からツアーファイナルの北京までのぽっかり空いた数日にぴったりスケジュールが入る!(◎_◎;)

同様に2回目のリハはその北京からTOセッションの間、
本番も含めた3回目のリハはTOセッションのツアーの隙間にぴったり入った!(◎_◎;)

もうね、「奇跡」である。
これは黄家駒が私に是非彼の遺作を叩いて欲しいのだろうとそう思えて仕方ない・・・

しかし「ワールドツアー」である。
そこから後のブッキングが絶対にぶつかるに違いないと思ってたら・・・

2月16日広東省佛山・・・無理(>_<)
2月は旧正月があって毎年中国では仕事がないので日本でツアー入れてるのよ〜(涙)

まああちらはスタジアムクラスのワールドツアー、こちらはライブハウスの小さなツアー、
先方にしたら「それキャンセルしてこっちやってよ」と言わんばかりであるが、
これはフリーのミュージシャンにとっては「生き様」に関する問題で、
私はやはり「こちらの仕事が大事」とかいう考えを持っていない。

先に決まっているものは自分の「責任」として「キャンセル」はしない!!

さすがの黄家駒もそこまではやってくれんかったんやなぁ・・・
と諦めていたら・・・

「佛山のスケジュール動きました!!」・・・(◎_◎;)

しかしその日は仮でスケジュールが入っている(涙)
しかし無茶な移動をすれば本番飛び込みで行けないことはない・・・

「リハとサウンドチェック参加出来ないかも・・・」
恐る恐るそうそう伝えて見ると・・・

「お前はそれだけ上手いんだからリハはいいよ。他のドラマーでやっとく」

!(◎_◎;)・・・

それはありがたい!!
・・・というわけで飛び込みで行く覚悟を決めてたら・・・

「佛山のスケジュール、また動きました!!」・・・(◎_◎;)

後ろに動いてくれる分にはむしろ都合が良い\(^o^)/
これなら楽しい楽しい香港でのリハーサルにも参加出来るではないか!\(^o^)/

というわけでこれは決定!!
しばらくしたらタイのスケジュールが上がって来た・・・

4月かぁ・・・布衣のツアーのど真ん中やなぁ・・・
まあまた迷惑をかけることになるが布衣に言ってスケジュール空けてもらう・・・

5月に四川省のスケジュールが上がって来る・・・
日本で高田馬場音楽室一週間が入ってるがな・・・(>_<)

でもこれはまだ大決定ではないので関係者全てにお願いして一週間前倒しにしてもらう・・・

その後、6月にマレーシアとシンガポール・・・
うん、もうそこまで来ると何もぶつかるスケジュールはない\(^o^)/

もうね、思わず天を見上げて黄家駒に手ぇ合わせましたがな・・・


さて何事もなく平穏に暮らしていた数日間・・・そこでは実は大きな戦いがあった・・・

アメリカがトランプ大統領でビザ申請が厳しくなったのと同様で、
ここ中国でも就労ビザの取得がどんどん難しくなっている。

音楽の道を志して以来、
「学歴なんかどうでもええ!!」
とばかりに生きて来たが、
今や中国では大卒や博士号とかないと就労ビザの取得も難しい!(◎_◎;)

これもアフリカから不法就労で出稼ぎに来て中国の労働者の仕事を奪うという、まあアメリカと同じような理由によるものだが・・・

60歳になるともう就労ビザ申請も受け付けん!(◎_◎;)

つまりこうだ。
中国政府としては、大学も出てない60歳の年寄りみたいな人材は必要ない!!
我が国に来ないで頂きたい・・・

ぐらいの勢いである(涙)

59歳のうちに申請しとかないと大変なことになるとばかり、
それはそれは煩雑なビザ申請をやっているのだが、
日本の中国大使館でビザが下りて、
次に中国に入国したら居留証の申請とかでパスポートを預けるので1ヶ月から1ヶ月半国外には出られない(>_<)

まあ布衣のツアーでずーっと中国にいるからいいか・・・
と思ってたら4月のタイのスケジュール・・・

佛山が後ろに動いたから、もっと早く中国に入国して申請しとけばタイには間に合うか・・・
と思ったらリハが香港・・・

香港は返還されたからもう「中国」でしょ?
・・・と思ったら、移動手続きとしては「出国」になるのでパスポートが必要(>_<)

つまりタイに合わせてビザを申請したら香港のリハには参加出来ない。
香港のリハに参加したら佛山終わってからの居留証等の申請になるのでタイの頃にはパスポートがないので出国出来ない(>_<)

そんなこんなのうちにまたタイのスケジュールが動いた・・・
しかも前倒しになったのでもう絶対に出国出来ない(涙)

布衣の方ももうスケジューリングで悲鳴を上げる。

「こんなにころころ変わってたらブッキング出来ないじゃない!!」
女性マネージャーにキーキー言われる(涙)

おまけに香港側からは今度は5月の四川省のために前にずらしたスケジュールと全くバッティングするスケジュールで遼寧省のツアーが入る・・・

もう・・・無理!!(>_<)

本番スケジュールが決まったら容赦なく香港でのリハーサルスケジュールが組まれるのだが、
香港に住んでるみんなはいいけど、こちらはそんなに何日も香港におれまへんがな・・・(涙)

「え?リハーサル参加出来ないの?」
お前は上手いからいいよと言ってたマネージャーももうピリピリし始めている(>_<)

畳み掛けるようにワールドツアーのグループでこんなメッセージが廻る・・・
「7月6日南京、7月20日深セン、みんなスケジュール大丈夫?」

そもそもこのグループのメンバーが、私を除いて全員この無茶なスケジュールに合わせられるっつうのが不思議で仕方がない。

キーボード奏者のバンマスなんかかなりの売れっ子プロデューサーのはずなのだが・・・

考えてみれば「レコーディング」というスケジュールだとコンサートと擦り合わせが簡単なのだ。
北京でスタジオミュージシャンしてた頃はこんなにぐちゃぐちゃになったことはない。
ツアーとツアーだからぶつかるのだ(>_<)

私はもう諦めた。
「大決定になったら連絡ちょうだい!!」
それまではメッセージも見んし、返事もせん!!

ツアーの仕事は1本参加出来なければ全部を失うのが常である。
「腕のいいドラマー」より「全部参加出来るドラマー」の方が重宝されるのだ。


「ワールドツアー」・・・この甘美な言葉の裏にこんなぐちゃぐちゃなスケジュールブッキングがある。
スタジアムクラスのコンサートが直前でころころスケジュールが変わる。

それもそのはず、東南アジアでやろうがアメリカでやろうが、
その主催者や現地スタッフやブッキングしてる人も含めて全てのスタッフは「中国人」なのだ・・・(涙)

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2018年11月27日

布衣秋のツアー2018貴州省「貴陽」

貴陽(GuiYang)とは色々縁があるようで何回か来たことがある。

今ではもう50箇所以上廻っているだろう全中国クリニックツアーの初回でも来たし、
思い出深いのが、八王子でライブ終了後に上海経由で貴陽に飛び
演奏してすぐにまた上海経由で関空に飛んでライブ・・・しかし貴陽での演奏は中国政府のお達しによりドタキャン(笑)

もう私の人生の中では忘れられない街なのですが、
最初に来たのは実は布衣初期のツアー

この時代にはまだこの街にはちゃんとしたライブハウスはなく、
ロック好きの老板(LaoBan:社長さん)が開いた生演奏のパブみたいなところで演奏してたのが、
もう今ではこんな本格的なライブハウスが出来ている・・・


ここには珍しく14インチのタムがあったのでセッティングしてみる・・・

そうなのよねぇ・・・14で深胴だったりすると高さが必然的に高くなってしまうのよねぇ・・・
だから中国ではあまり見かけることがないのだろう・・・使ってないからヘッドが新品(笑)

しかしチューニングしているうちに発見!!
なんとリムが歪んでいた(>_<)

こうなるとヘッドが均一に締まらないので、所々こんな風にたわんだりしてしまう(>_<)

もうね、こうなるとチューニングは大変!!
でも騙し騙し何とかチューニングしてマウントしてみると、
今度は10のタムを一番左にセッティングするのに十分な高さのタムフォルダがない(>_<)

しゃーないなぁ・・・ということで、その低いタムフォルダに14タムをマウントしてフロアタム代わりに・・・
そして16インチのフロアタムを置いて多点セットの完成!!

2台のドラムセットの混合なので色がまちまちだけどそれはご愛嬌(笑)

ところがこの騙し騙しチューニングしたタムが、本番ではよく鳴った!(◎_◎;)

特に14と16のフロアをいっぺんに叩くと重低音が物凄い!!
・・・というわけで、楽しくなってそれを多用したドラムソロ!!

ほんとライブとはドラムセットとの「出会い」ですな。
どんなドラムセットかによって叩き方も全然違って来るからな・・・

いい「出会い」でした!!

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2018年11月22日

布衣秋のツアー2018湖南省「懐化」

湖南省は春のツアーでいくつか廻っていたのだが、
廻りきれなかったところを今回拾ったのだろう・・・

湖北省から湖南省へはその名前の通り南下して行けばよいので近い。
いわゆるお隣の省である。

と言っても途中武漢で乗り換えてやっぱり半日近く潰れてしまう・・・

潜江では小屋の近辺にしかいなかったので知らなかったが、
実は潜江というのはザリガニで有名な街で、
全中国に出荷される90%がここで養殖されているのだとか・・・

至る所にザリガニのオブジェや・・・

ザリガニ専門店!!

そして駅でもザリガニを売っている!(◎_◎;)

ザリガニとワッフルの組み合わせって・・・(笑)

朝も早よからはこのセットメニューはなかったということで、
スタッフが土産物の店から買って来てくれた。

冷えてても美味いぞ!!
言われなければ味は「海老」である。

移動日なので朝からザリガニで一杯!!

着いてゆっくり休んで翌日にライブ!!

ところがこの小屋がまたアンダーグラウンドで、
重慶で昔、摘発とのイタチごっこで営業してたライブハウスを思い出した・・・

こちら

埃っぽいのもイヤだが、ドラムセットがボロで、歴代一番チューニングに苦労した・・・

そしてライブが始まってびっくり!!
最前列は美女ばっか!(◎_◎;)

湖南省って美人が多いのか?・・・特に小畑の真正面には陳慧琳(ケリー・チャン)激似の超美女!!(◎_◎;)

ステージ写真を撮っているスタッフもちゃんと彼女を激写してました(笑)

いやね、普段は気が散るので客席など見ないのだが、
この美女にはついつい目がいってしまって大変(笑)

よく見てたら数人の取り巻きの男の子に連れて来てもらって無理矢理最前列に立たされているような感じで、最初の頃はあくびなどしてたのだが(よう見てるなぁ・・・(笑))、
そのうち小畑がイケメンだと気付いたのか、ずーっと小畑にロックオン!!

しかも顔ばっか見ててギター見てないし(笑)

きっとドラムソロの時も小畑を見てたのだろう・・・全く気にせずドラムソロ!!

まあ気にするも何も、ソロが始まったらすぐにスネアが破けるという歴史的なドラムソロです(笑)
それどころではない・・・貴重映像ですな・・・

ちなみにこのドラムソロ映像の中にもこの美女が写り込んでいたようなので編集して抽出しました〜

男はアホやねぇ〜(笑)

ついでにアンコールに小畑がソロで出てゆく時にこの美女のことを言ったら、
いつも弾いてる速弾きフレーズが1.5倍ほど速く弾かれていたのを聞いて、
やっぱ「男はアホやねぇ〜」・・・速く弾けるんなら毎回この速度で弾けよ!!(笑)

そしてライブが終わると、美女は取り巻きにエスコートされて物販も買わずにとっとと帰りましたとさ。
ちゃんちゃん(笑)

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2018年11月21日

布衣秋のツアー2018湖北省

布衣のツアー、今回は湖北省だけいっぱい廻る・・・こんな感じ

2018HuBeiTourMap.png

ちなみに去年はほぼ省都である武漢だけだったらしいが、
ひとつの地方都市に連絡してやることになったら、
ライブハウスの横のつながりで「うちにも、うちにも」ということになったらしい・・・

まずは荊州(JinagZhou)!!
重慶から列車で5時間!!しかしこの日は習さんが上海に行くということで、
上海方面の列車に対するセキュリティーがむっちゃ厳しい(>_<)

でもね、マクド買いに行ったスタッフが買ったマクドだけひょいと中に渡せるんだから、このセキュリティーチェックの意味ってほとんどないよね(笑)

中国にはこんな不条理なことがとても多い・・・

5時間列車で爆睡して三国志の関羽の街「荊州」!! 小屋は武漢を中心に色んなところにあるVOXライブハウス!!これまたアンダーグラウンドな〜(笑) 今日はきっと酸欠ですな・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

さて荊州のライブハウスは武漢のチャーン店であろうVox。
しかしこれが結構アンダーグラウンドなライブハウスなのよねぇ・・・

でも小さなライブハウスの方が雰囲気あるよねぇ・・・

ドラムソロ!!

そして次の街、「孝感(XiaoGan」へ移動!!

さてと、昨日の荊州に引き続き全く名前も聞いたことないような街を廻ります〜(と言っても日本の6大都市の末端ぐらいの大きさはあるだろうが(驚)) 荊州〜孝感〜十堰(Shi Yan)~武漢〜鄂州​(EZhou)~黄石〜潜江〜怀化~贵阳~张掖(ZhamgYe)・・・って行ったことあるないよりも漢字も読めん(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

ここのライブハウスがまた小ちゃい!!(笑)

湖北省孝感(XiaoGan)どこや?(笑) 今日の小屋がまたアンダーグラウンドな・・・ってちっちゃ!(笑) いや、大きな小屋よりこんなちっちゃな小屋でぎゅーぎゅーの方が「ロック」やで!!酸欠になるけど・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

この空間に100人ぐらい客が来るっつうんやから凄いことになりそう・・・

ベースは横向いて弾いてたらしいし(笑)

ドラムソロ!!

そして一番遠い移動!!漢口で乗り換えて1日かけて湖北省の最西北「十堰(ShiYan)」まで移動!!

いつもなら着いてメシ食ってバタンQ(死語)なのだが、
何やら寝付かれず、翌日のライブ会場にひとりでふらっと酒を飲みに来た・・・

久しぶりに一人でふらっと飲みに来た・・・ 異国の初めて来た街で一人でふらっとなんて何年振りかしら・・・ ホテルの向かいが明日演奏すらライブハウスだったのよ〜 若いバーテンダーが「あれ?あんたドラマーでしょ?」そうよ、明日ここでライブだからふらっと飲みに来たのよ〜何か強いカクテル作って〜・・・ 風邪ひいてたり制作が立て込んで寝てなかったり、嫌なことあってストレス溜まったり、でも時々こうやってリセットするのもいいね・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

「あんた、ドラマーでしょ?」
若い店長らしき人間と美人バーテンダーがもてなしてくれて、全部奢ってくれた\(^o^)/

「この街には1軒しかライブハウスがなくてね、それも潰れて新しくここに作ったんだ・・・」
どこの国でも田舎でライブハウスをやるのは大変なんだなぁ・・・と実感・・・

まあどこに行ってもやることは同じ!!
ドラムソロ!!

この日は夜汽車で武漢まで移動なので、
小屋の人が色々買って来てくれて小屋で打ち上げ〜!!

ライブ終了後そのまま夜汽車に乗って武漢に行くということで、店の人が色々買って来てくれました〜羊肉串もいいけどこの「牛油(NiuYou)」が最高!!単なる牛肉の脂身ではなく、筋も入ってて噛みごたえがある希少部位なので高いらしい・・・ これ食ったら夜汽車に乗りますー - Spherical Image - RICOH THETA

夜汽車でぐっすり眠れるように、前の日も飲んだ火のついたカクテルを頼んでみました〜

火がつくぐらいだからキツい酒なんだけど甘くて飲みやすい!!
すぐに酔っ払って美人バーテンダーが益々美人に見えます!!

列車に乗ったらこんな有様でぶっ倒れてました〜(笑)

二日酔いで武漢着〜!!

寝台列車で二日酔いの図〜(>_<) 武漢に着きました〜入り時間の2時までホテルで休むでしょう〜ああ休むでしょう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

昼過ぎまで休んでサウンドチェック!!
この小屋にはネコがいた〜(笑)


(facebookアプリで見ると3Dに見えます〜)

ドラムソロ!!

ここからはご近所の地方都市を廻る。

中国あるある・・・「鄂州(E Zhou)」のライブハウスはステージの端っこにドラムセット!!

ドラムソロ!!
客席からアップした映像があったので見てみたら、
いや〜こんな感じなのね〜・・・(驚)

次の日もお隣の街なので車で移動〜
黄石(HuangShi)のライブハウスにはピカチューがっ!!(笑)

ドラムソロ!!

週末4連チャンで移動して乗り打ちだったのでちょいとひと息!!

4連チャンのライブ終了後も小屋にてご馳走になったのだけれども、お客さんも帰って身内ばかりになったので、カクテルを頂きながら「おすし」の仮ミックスを流してもらってます。Jazzにはやっぱカクテルが合うねぇ・・・毎日ロックやってのツアー生活のちょっとした息抜き・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

次の日は移動日でドラム叩かないので飲む!!

湖北省最後の街「潜江(QianJiang)」に着いて、また翌日ライブする小屋で一杯!!
・・・とここでこんな張り紙が・・・

武漢みたいな大きい街で一発だけライブだと、
地方都市から客がやって来て満杯になるかも知れんが、
その地方都市でライブやるとその街の人は武漢まで来ないから、
必然的に武漢での動員が下がることになる。

効率で言うと、一本だけ大きなところでやった方がいいのかも知れないけど、
こういう風に地方都市を細かく廻るということは、
こんなライブハウスを応援すること。

毛沢東が地方都市から革命を始めて「長征」という長い長い道のりでこの国を作ったように、
中国ロックの創始者「崔健(CuiJian)」がそれになぞらえて「新长征路上的摇滚」という曲を歌ってロックを広めたように、
中国ロックの歴史はこうやって作られてゆくんだなと感じた・・・

私も今、中国ロックの1ページの中にいる!!
ドラムソロ!!

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2018年11月 6日

布衣秋のツアー2018雲南省

広西チワン族自治区「南寧」から始まった布衣秋のツアー後半戦!!
次の街「昆明」までは800kmもあるのに列車移動(>_<)

さてと、5時起きで今回の移動チケット発券して、雲南省昆明まで移動して乗り打ちライブ〜・・・って800kmぐらいあるのになんで列車なん?・・・ 安いから〜飛行機と違って遅れたり欠航したりしないから〜とか色々理由はあるだろうが、基本的にこの人たち800kmって近いと思ってるのよね(笑) まあこの前のウルムチ〜蘭州12時間よりマシ!! - Spherical Image - RICOH THETA

まあこの人たち800kmって近いと思ってるのね・・・(笑)
まあ前回のウルムチー蘭州の高速鉄道12時間よりはマシじゃが・・・

座席は毎回誰の隣かは違うのだが、今回は隣がよーしーず!!

さすがに朝5時起きではお疲れと見え、口をほげーと開けて爆睡!(◎_◎;)
美女のこの容赦ない寝顔はマニアにはたまらんじゃろうが、
後々のツアーでバンド内紛争が起きるのが怖いのでチケットで顔を隠しました〜(笑)

さて、昆明のこの日は運悪く、中国最大のロックイベントのひとつ「ストロベリーフェス」が同じく昆明で開かれるというわけで、地元のロックファンはほとんどがそちらに流れてしまい、
「今日はお客さんがあまりいないからね」
と言われていたが、まあデカい小屋ではあるがこんだけ入ったら上等である。

布衣と出会って10数年、
出会った頃に行なっていた結成10周年記念ライブは動員10人足らず、
私も駆り出されてビール代にもならなかったバンドが大きくなったもんよのう・・・シミジミ・・・

この日のドラムソロ!!

そして翌日はいよいよ桃源郷「大理」へ向かふ〜

今日も早起きして移動して乗り打ち〜とりあえずは駅まで!! この世の桃源郷雲南省大理までは昆明からはこんな車で5時間かけて行ってたけど今は新幹線が通ってるんですと!(◎_◎;) 中国の発展は速度が目まぐるしい・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

昔は昆明からはこんな車で5時間かけて行ってたけど、今はなんと高速鉄道が通ってるんですと!(◎_◎;)

中国の発展は速度が目まぐるしい・・・

旅のお供は四暗刻楽隊!!
寧夏のバンドで、LaoWuが何とか彼らにチャンスをという訳で今回は1週間オープニングアクトとして同行することになったということだ・・・

昆明駅にてスクラム!! この1週間は寧夏のバンド四暗刻と旅をします!! - Spherical Image - RICOH THETA

楽しいヤツらです!!

こんだけの機材を一緒に運んでくれるだけでもホント助かるのよ〜・・・

こんなバンドです!!


この世の桃源郷「大理」には色んな友人が移住して来ていて、
そのうちの一人が元布衣のドラマー「武鋭(Wu Rui)」!!

実は布衣最大のヒット曲「我爱你亲爱的姑娘」は、LaoWuではなく彼が歌ったのだ!1

まあ彼はバンドともめて出て行ったわけではないが、
通常、ヒット曲を歌っている人間がバンドを出て行くと、
そのヒット曲をソロで歌いたいが為にバンドと揉めたりする。

中国ロック史の中で一番金を稼いだ零点というバンドは、
出て行ったボーカルに「バンド時代の曲は歌うな!!」という訴訟にまで発展している。

まあファンからしてもオリジナルを歌っている人の声でその曲を聞きたいものなのだろうが、まあアンダーグランドが幸いしたのか、布衣の場合、何の絵エキスキューズモせずにしれっとLaoWuが歌っている(笑)

ところが今日は「ホンモノ」がいるんだからということで彼をゲストとしてステージに上げて、「ホンモノ」でこの曲を演奏!!

その後は彼が開いたというバーで一杯!!

元布衣のドラマー武鋭がバーを開いたというのでみんなで飲みに来ました〜 - Spherical Image - RICOH THETA

・・・では済まずにべろんべろん(笑)

強い酒飲まされてバタンQ(死語) ここは昔の北京ににてます似ている・・・ 友達がバーを開いたら毎日誰かが来てバカなことばっか言って酔いつぶれて・・・ 発展目覚ましい北京ではみんなも忙しく、ここ大理で久しぶりに体感。 ここもじきに発展してそうなってしまうのか・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

それにしても彼の生活・・・理想だと思う!!

バンドごとこの桃源郷に引っ越して来て、
週末にロックフェスとかあればここからそれに参加する。

旅費は主催者が出すので別に北京からだろうが大理からだろうが主催者としては同じなのだ。

だったらバンドの方も同じ住むなら北京とか物価も高く世知辛い街に住むより、
こうしてバンドごと桃源郷に引っ越して来てのんびり暮らす方が全然いい!!

どうして日本でこれが出来ない?!!

それはやはりひとつにはロックイベントの少なさ(>_<)
日本では年に10本もあればいい方だが、中国ではヘタしたら月にそれぐらいある・・・

バンドへのギャラも、アンダーグランドでも推定100万円近くもらっているだろうから、
少々知名度が上がれば十分それで食っていけるのだ・・・

んなことを考えながらこの日のドラムソロ!!


次の日は桃源郷でオフということで、髪の毛を〜・・・

そしてこの後、せっかくつけ毛をしたんだからと、次のライブから頭の振り方を盾から横に変えようと姑息なことを考え始めることになる・・・(笑)


さて次のライブ地「麗江」に向けて出発!!

高速鉄道はまだ麗江まで伸びてないので、ここからは鈍行!!
鈍行というと、非常に長い距離を走ることになるので寝台車も必ずあるのだが、
この列車は何と食堂車!!そしてカラオケルームまである!!!(◎_◎;)

年末には高速鉄道が麗江まで伸び、
噂によれば「一帯一路」政策によりそのままラオスまで伸びてタイまで繋がるという噂・・・

そうなるとこんな素敵な列車はお払い箱になるのね・・・
発展と共に失われてゆくものが多い・・・(>_<)

しゃーないなぁ・・・というわけで麗江!!
ここも桃源郷です!!

ドラムソロ!!

標高2400メートル!!富士山の7合目!!空気が薄いのよ〜(涙)


グルメはやっぱこの辺はキノコ鍋!!
3箇所全部で食べました〜

こちら

「石板焼」という看板が大理にも至る所にあったんだけれども、
ここ麗江で召すことが出来ました〜!!

そして一行は四川省成都へと向かふ〜・・・

Posted by ファンキー末吉 at:00:28 | 固定リンク

2018年10月29日

布衣秋のツアー2018広西チワン族自治区「南寧」

私のX.Y.Z.→AとJazzツアーの為に、前回の蘭州から間が空いてしまいましたが布衣の秋のツアーが再開!!

後半は広西チワン族自治区「南寧」ということで八王子から南寧に駆けつけるが・・・これが遠い(>_<)

まずは5時に起きて高尾発の成田エキスプレスに乗る・・・
これがなかったら4時に起きて5時発の成田行きのバスに乗らねばならなかったところなので助かるのよ〜もっと便増やして〜!!

5時起きで広西チワン族自治区南寧へ〜 飛行機乗り継いでドアtoドアで14時間もかかるのか!(◎_◎;)・・・でもやっぱ八王子〜成田が一番大変やな(笑) 1日に数本ある高尾発の成田エキスプレスが助かるなぁ・・・貸切やし(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

・・・ってこんな貸切状態やったら無理やわな(笑)

2時間成田エキスプレスに揺られ、
フライトの2時間半前に着いて、無事搭乗手続きを終えて上海へ〜

フライト時間2時間半、自宅から成田より短い(笑)

13:25に着いて、2時間半のトランジットを経て南寧へ〜
フライト時間3時間15分!(◎_◎;)

やっぱ中国は広いなぁ・・・

結局ドアtoドアで16時間かけて到着〜!!

朝5時に家出てから16時間〜やっと南寧に着きました〜 明日から1カ月のツアー!! - Spherical Image - RICOH THETA

なんと中国の最南西、もうすぐベトナムなのよ〜

それにしてもこの辺に来たら思い出すのはこの事件!!

高速のパーキングでうんこしてたらバス置いてかれて
しゃーないから高速をマラソンで走ってバスを追いかけた事件

まあ人生色々です。
うんこは人生にいろんな彩りを添えます(笑)・・・

前回布衣のイベントで来た時にもこれを食って・・・

次の朝ひとりでタクシーに乗って空港まで行く時にエマージェンシー!!((((;゚Д゚)))))))

高速にはパーキングがあったのだが全面改修中で使えず、
何とか伝説を作ることなく空港のトイレに駆け込むことが出来ました・・・(笑)


さて今回の布衣はイベントではなくライブハウス!!

NanNingLiveHouse.JPG

なんとここは地元のバンドが経営しているライブハウスらしい!(◎_◎;)!!

春のツアーで行った安陽でも地元のバンドが経営するライブハウスでライブをしたが、
ここは一等地の映画館の隣、聞けば全国でも珍しく商業的に成功しているライブハウスらしい・・・

なるほどリハーサルの時にスタッフがドラムの横で食い入るように私を見ていて、
叩き終わったらいちいち親指を立てていたので、スタッフは全員バンドのメンバーらしい(笑)

性根を入れてドラムソロ!!

打ち上げはそのままライブハウスで行いました〜

ライブハウスでそのまま打ち上げなう〜 このライブハウスは彼ら地元のバンドのメンバーが経営してて、全国でも珍しく赤字でないという!(◎_◎;) ずーっと布衣に来て欲しかったんだと!! どの土地でもライブハウスは物語があるのう・・・(涙) - Spherical Image - RICOH THETA

ライブハウスは色々とドラマがあって面白いなぁ〜・・・

後半のツアーは17本!!次は雲南省へ向かいます!!

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2018年10月21日

布衣秋のツアー2018甘粛省「蘭州」

春と秋に数十本ずつほどツアーを廻る布衣楽隊、
今回の秋のツアーは私が途中にX.Y.Z.→AとJazzツアーがあるので、
わざわざそのスケジュールを避けてその前後2回に分けて組んでくれた・・・

蘭州は秋の前半の最後のツアー先である。

蘭州と言えば「蘭州牛肉麺」!!
日本でも流行っているらしく、この書き込みが日本人に反応が大きい(笑)

でも美食は牛肉麺だけではない!!
美食街の正宁街夜市!!

そう、この日は新疆ウイグル自治区ウルムチから高速鉄道で移動したのだ。
移動時間12時間って、日本だと函館から鹿児島まで行ける(>_<)

そうそう、ウルムチで発覚したのだけれども、
銀川のホテルにこの列車の切符を忘れて来たのよね(涙)

中国で切符を失くすと大変です!!(>_<)
こうなる・・・

というわけで来るまでには色々あったけれども、
ライブハウスに来てやることは同じ!!

会場入りしてみると、なんと昨日の会場の半分以下の広さ!(◎_◎;)
ここに昨日の倍以上の人間が入るんだと・・・(>_<)

布衣秋のツアー前半最終日!! 今日の小屋はまた狭い!(◎_◎;) 聞くところによると、この店は宣伝を打つ客が入りきれないのでいつもシークレットでやるとか・・・ それでもウルムチの倍入るのではという噂・・・恐ろしか話ばい(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

まあ酸欠と灼熱はロックドラマーと生まれたからには避けて通れない道なのでやるしかない!!

おいおい、子供は危険やぞ!!・・・と思ったら最後には2階の楽屋に通されてそこで見てたようです(笑)

この日のドラムソロ!!

そして翌日には北京に帰って数本仕事をして、
X.Y.Z.→Aのツアー、そしてJazzツアー!!

それが終わったらまた広西チワン族自治区南寧からツアー後半開始!!

Posted by ファンキー末吉 at:08:49 | 固定リンク

2018年10月 6日

布衣秋のツアー2018新疆ウィグル自治区「ウルムチ」

ウルムチは前回来た時にも思ったが、とにかく「セキュリティーが厳しい」(>_<)

北京なんかでも地下鉄乗るときにも飛行機乗る時みたいなセキュリティーチェックがあるのでうんざりするが、ここウルムチではホテルからライブハウスから、およそ人が集まるところには全てセキュリティーチェックがある!(◎_◎;)

まあ日本は平和なのである。
中国当局の発表だけで、ここ新疆ウィグル自治区だけで年間200のテロが起こっていると言う・・・
まあメディアも国のもの、一党独裁体制にとって都合の悪いことは絶対言わないこの国で「200」と発表されているのだったら、実際はその数倍の数のテロが起こっているというのが現状だろう・・・

何にもない山の上を何時間も飛んで、やっとウルムチに降り立ってすぐに目にするのがスローガン!!

まあどこの街にもスローガンはあるのだが、
ここウルムチで見ると「スローガンとは出来ないことを掲げるのだな」と思えて仕方がない・・・

あと、時差!!

中国国内は新疆ウィグル自治区含め全て北京と同じ中国時間を採用しているのだが、
なにせタイよりもミャンマーよりも西に位置しているのである!(◎_◎;)

勝手に現地時間として「ウルムチ時間」を採用して生活しているというのも頷ける。

なにせ通常ライブ開始時間の8時半になってもまだまだ明るいのだ!(◎_◎;)
この日のライブは北京時間9時半、ウルムチ時間7時半より開始!!

いや〜いっぱい入った・・・

しかしウルムチでライブをやるといつも思うのだ。
「来てるの漢民族だけ?・・・」

ウィキペディアによれば新疆ウィグル自治区のウィグル族は45パーセント、
それに対して漢民族は40パーセント。

同じ比率で客が来たとしたら、漢民族の客よりもウィグル族の客の方が多いはずである。

しかし実際は、爽子の時は見る限り全員漢民族、
今回布衣の時には、もろウィグルだなぁというルックスの女の子がひとり、
こりゃウィグルの血が入ってるなという美女(ウィグル族は男女共に本当に美形)が数人のみである。

爽子は北京語のラップなのでウィグル族がいなくて布衣は歌なので数人いたという話ではない、単に動員数の問題だと思う。

つまり、ここウルムチではウィグル族は漢民族の音楽を聞かないのだ!(◎_◎;)

これは多民族国家マレーシアでも見られる現象である。
Wingのワールドツアーでマレーシアに行った時、
東京で知り合ったマレーシアのバンドを訪ねて行ったら、
「そうなの?そんなチャイニーズの歌手がいて今日コンサートなのね?
私たちは全くチャイニーズの曲は聞かないから知らなかったわ・・・」
と言われてびっくりした。

同様に中華系マレーシアンはマレー系の音楽はほとんど聞かない。

まあこれはこれでこの国マレーシアは何とかうまく多民族国家を運営しているのでよかろう。
問題はこのテロ問題山積みの中国である。

民族問題の火種はチベット、モンゴル、ウィグルと多岐に渡るが、
やはりここ新疆ウィグル自治区が一番激しいように感じる。

モンゴルにも民族的対立があるんだとしても、
ライブをやって、「あ、これはモンゴル人だ」とぱっと見でわかるモンゴル人は少ないが、ウィグル族は一眼でわかるほど異質な民族なのだ。
(びっくりするほど美男美女が多い)

それが例えば中国系マレーシアンのように、チャイニーズの文化は守りながらもマレーシアという国家に「愛国(スローガンにあるね)」の気持ちを持っているのと違って、
ここウルムチではどうもウィグル族が同じくらい(でいいから)中国共産党を愛しているとはどうも思えない。

マレーシアのWingのライブにマレー系の客がいないからと言って、
「ああそんなもんか」
としか思わなかったが、ここウルムチでこの現実は、
「大丈夫かなぁ・・・この国・・・」
と思うような現象に思えて来る・・・

そう考えると、昔北京にあった「阿凡提(AFanTi)」というバンドは素晴らしい!!

昔同名のウィグル料理屋の箱バンだったのだが、
彼らが演奏するそのウィグル語の音楽が素晴らしく、
北京のロックミュージシャンにも少なからず影響を与えた。

私がウィグルの曲を少しでも知っているとしたら全て彼らからの影響である。

政治と人民は違うというのは常で、北京の漢民族(を含めて全ての民族)は彼らの音楽を愛し、彼らの民族を尊重し、フレンドシップを築いて来た。
暴動を起こす一部のウィグル族を除いて、その気持ちはウィグル族とて同じだろう。

独立を掲げる→武力で制圧する→対立が深まる
というこの図式の中で、この「阿凡提(AFanTi)」のように音楽によってその垣根を取っ払えるバンドがまた出て来ないものか・・・
そしてそんな漢民族のバンドが出て来ないものか・・・

そんなことを考えながらこの日はドラムソロをぶっ叩いた。
ウィグル族の朋友たちために、そして世界平和のために・・・


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2018年9月13日

Funky末吉トリオ(岡崎トリオ?)上海ライブ

今回はあってカンボジアまで行って来ましたが、
その後、帰りのチケットを捨てて南の島でごろん〜

カンボジアシアヌークビル〜カンボジアの離島「コーロングサンローム」〜陸路でタイへ抜けて〜トラートっつう街の寂れた港町で一泊おばちゃんの人情にも触れて〜ボロボロのフェリーでチャーン島へ

途中一度布衣から「明日寧夏まで来て!!」と呼び出しが来たけれども、
結局主催者から前払金が振り込まれないということで行かずに済んだ\(^o^)/

ところがロングサンローム島の浜辺で上海の勝山から連絡が来て、
「9月7日にスケジュール空いてないか」
と・・・

8日から布衣のツアーなので北京に戻ってメンバーと一緒に出発しようと思ってたが、
仕事があるならしゃーないなぁ〜・・・仕事をせねば南の島で美味しいものも食べれません!!

「デパートの営業なんですけどいつものトリオでやれませんか?」
と言うので張張(Zhang Zhang)にスケジュールを聞いてみたら空いてない(>_<)

トリオで自分の楽曲が弾ける人は中国には他にはなかなかおらんぞ・・・
ということで日本から誰か呼ぼう!!
・・・ほな一緒に飲んでて楽しい人がええな〜というわけで岡崎はん!!

「パスポート切れてるがなぁ・・・」
「ほなすぐに更新して来なはれ!!」

というわけでチャーン島の浜辺で「関空ー上海」のチケットをポチリ!!

ここまでは順調!!ところが日本には巨大台風が近づいていて歴史的な被害が出始めている・・・

「えらいこっちゃ!!関空の橋にタンカーがぶつかりよって関空に行けまへん!!」

!(◎_◎;)

見ればアプリの方も
「お客様が乗る予定だった飛行機は関空に着陸出来ませんのでこの便はキャンセルになります」
とメッセージ・・・

!(◎_◎;)

チャーン島の浜辺で大汗かきながら上海までの移動方法を試行錯誤する・・・

「岡崎はん!!名古屋まで行って!!名古屋ー上海なら取れる!!」
まあみんな考えることは同じで、アプリ上で予約をしようと思ってた便がことごとく「売り切れ」になる(>_<)

「新幹線も止まってて高速も通行止めらしいし名古屋まで行けるかなぁ・・・」
と相変わらずのんびりの岡崎はん(>_<)

「どんな手段使ってでも名古屋まで来てや!!」
というわけで何とか名古屋まで来て上海まで飛んだようだ・・・(ほっ)

私の方はのんびりとバンコクまで移動し、深夜便で上海へ〜・・・(順調)

よーしーず台風上陸直前の東京から無事に北京まで飛んだようで、ちょっと遅れて上海へ

まあメンバーが揃えばあとは何とでもなるので上海にてメンバー集合!!日式屋台村でしばし日本を堪能する・・・ - Spherical Image - RICOH THETA
">のんびりと昼飯でも〜

夜は「ファンキーはんと岡崎はん」のライブ〜

2018KaiXinGuo.jpg

満席!(◎_◎;)

ここはいつもイベントでお世話になっているTAKAさんのお店「カイシングオ」!!
いつもお世話になってるので前のりしてここで一度ライブをやりたかったのよね〜・・・

2018KaiXinGuoLive.jpg


次の日は、まあ昼からいっぱいメシ食って〜・・・

今日の昼メシは香港メシ・・・どう考えても頼み過ぎやろ(>_<) まあ今日はデパートの営業ライブの後ライブハウスの2本立てなので食って頑張り給へ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

さてここからが本番!!
まずはライブハウスにてリハーサル!!

今日はデパートでの営業ライブの後にこのライブハウス「LL」に飛び込んでまたライブというのスケジュールなので、ここで2つ分リハーサルさせて頂いてデパートに飛び込みます〜 - Spherical Image - RICOH THETA

実はこの日は2本立てのライブ!!

どうしてそうなったかと言うと、
まずはメインのデパートでの営業ライブの他に、
LL Barという日本人経営のライブハウスのブッキングをしてくれてたのだが、
前日の6日はスケジュールが入っているということで、この日2本立てでもいいからやらせて頂こうということになったのだ。

そもそもデパートの営業時間には音を出せんのでリハーサルが出来ん(>_<)
「アメリカの会社なんでアメリカのロックなど歌って欲しい」
という要望があったので必ずリハーサルはせなぶっつけ本番では出来ん!!

・・・というわけで、このライブハウスに早く入って2本ぶんのリハーサルをさせてもらったというわけだ・・・


飛び出しでデパートへ!!

ひとつ目の本番〜デパートの営業ライブのセッティングちう〜 アメリカの会社らしく「何かアメリカのロックナンバーを歌ってくれ」と(>_<) しゃーないなぁ〜「We're an American band」でも歌いましょうか〜 - Spherical Image - RICOH THETA

途中大渋滞で、本来なら20分で着くべきところを2時間(>_<)
予想通りぶっつけ本番です!!

あとでわかったことだが、
私たちを呼んでくれた会社はKingBabyっつう有名なジュエリーショップ!(◎_◎;)

「ステージではこれ着て下さいね」
というTシャツの値段は1万円超え!(◎_◎;)

何やらアクセサリーを与えられたので、
「終わったらこれくれるんですか?」
など社長さんに聞いてしまったバカな私だが・・・

値段10万円超え!!(>_<)

いや〜そんな高級ジュエリーショップがなんで私なんかを呼んだ(涙)

終わったら飛び出しでライブハウスへ〜

デパート飛び出してライブハウスへ〜満員なんですけど〜!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

何と満席!!!(◎_◎;)

せっかくだからデパートのために練習した「We are an American Band」も歌いました!!
もう二度と歌うこともないやろなぁ・・・(笑)

打ち上げは居酒屋勝でまたまた「钱老板(本当は浅野社長なのだから浅老板なのだが、発音が全く同じなので中国人的にこのように呼ばさせて頂いてます(笑))」にご馳走になりました!!

2日で3本のライブお疲れ様〜居酒屋勝で打ち上げ〜钱老板ご馳走さま〜\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

上海の皆様〜お世話になりました〜!!

次はおそらく布衣の来年春のツアーでお伺いすると思います〜
その前にまた何か営業ライブあったらまた前後に組みます〜

またよろしくね〜

Posted by ファンキー末吉 at:06:57 | 固定リンク

2018年4月 3日

布衣(BuYi)の内乱

もう10年以上北京での生活を共にする布衣(BuYi)の全中国ツアーに参加している。

知り合った頃は10人も客がいなかったバンドが、
今ではどの地方に行っても100人以上は動員するバンドとなったのは驚きである・・・

今回のツアーメンバーはドラムが私ファンキー末吉、
ベースがよーしーずこと渋谷有希子、
そしてギターは小畑秀光というラインナップで、
「寧夏のバンドだった布衣が今は日本のバンドじゃねぇか!!
いっそのこともうボーカルも日本人に変えちまえ!!(笑)」
と冗談を飛ばす・・・

実はこのメンバーは、私がプロデュースした新しいアルバムのレコーディングメンバーで、まだアルバムは発売前ではあるが、今回のツアーはその新しいアルバムの曲を中心に演奏されるツアーである。

・・・と、このように書くとバンドも順風満帆にと思われることだろうが、実は数ヶ月前にとても大きな事件が勃発していたのである・・・


事件の発端はある日のこと、
「エンジニアの方言(FangYan)がツアー先で酔っ払って足の骨を折ってねぇ・・・」
寧夏から車チャーターして北京の病院に運び込んだんだよ・・・と、共に暮らす北京の院子でLaoWuがそう言った。

「あいつも飲むと酒癖が悪いからなぁ・・・」
その時にはそれぐらいにしか思ってなかったのだが、それが後に大きな問題となって取りだたされるなるとはその頃には夢にも思っていない・・・


前回のツアーの最終地、内モンゴルの赤峰というところに呼ばれた。

その時のブログにも書かれているように、
もともと私は「大太鼓を叩く」ということで呼ばれている。

つまりは「いてもいなくてもライブは出来るのだが、よかったら来て大太鼓でも叩いてよ」という立場である。

ところがその日は結局ドラマーも来なかったので私がドラムを叩いた。

その時には「何か用事があって来れなくなったのね」ぐらいにしか思ってなかった。
何せこのバンドは昔から「メンバーが急に来れなくなったから」と言って代わりのメンバーとして私や他いろんなミュージシャンが駆り出されることはよくあったからである。

まあ当時は全くと言っていいほど金にならないバンドだったので、
何か金になるオイシイ仕事があったらそちらを優先することは「しゃーないなぁ・・・」という状況だったのだから仕方がない。

ところがここ数年は布衣の方が見入りがいいのか、当時は「Funkyが忙しくて来れないから」と言って駆り出されていた芳芳(FangFang)が正式メンバーとして居座って(笑)いるので全く呼ばれなくなったなぁ・・・と思っていたのだ。


その時に言われたメンバーチェンジの話も、今から思えば私にとってはちょっと引っ掛かる話だった・・・

何せこのLaoWuという男、自分から「バンドをやめてくれ」と言うことが出来ない男なのだ。

最初のドラマーをクビにする時にも一年言い出せずに待っていたと言うし、
ベースのLinNaが妊娠した時も「バンドは新しいベースを探す」とは言えずに「じゃあその間休んでいてくれ」ということにしていたことも私は知っている。

ある時、日本にLaoWuを呼んでどっかのバーで一緒に飲んでた時にこんなことを言ったことがあった。

「実はギターのZhangWeiがバンドをやめちゃうんだ」

LaoWuのとても悲しそうな表情が印象的だった・・・
私は逆にとても明るくこのように言い返した。

「そりゃよかったなぁ!!これでバンドはもうお前ひとりのもんだ!!
今までみたいにZhangWeiに譲歩しながらやってゆく必要はない。
もうこれからはお前の思うようにバンドをやっていけばいいんだよ。
おめでとう!!(笑)」

LaoWuはとてもびっくりしたような顔で私を見て、
そして何か吹っ切れたようにちょっと笑って私と乾杯した。

布衣というバンドは元々ZhangWeiのバンドで、
そこにLaoWuは後から加入して来た。

当時寧夏の田舎街でいち早くロックをやってたZhangWeiは、
当時LaoWuを含め、田舎の若者たちの憧れの存在だったのだ。

だからLaoWuはいつもこう言ってた。
「俺はバンドで歌わせてもらってるんだから・・・」

どこかで聞いたことがあると思ったら二井原が私にこう言ったことがある。
「俺はな、こんな素晴らしいミュージシャン達と一緒に音を出して、そこで歌わせてもらってることを本当に幸せに思うんだ」

歌手(Singer)とボーカリスト(Vocalist)の違いというブログでも書いたが、
私にとって本当に「こいつってバンドのボーカリストなんだな」と思うのは二井原とこのLaoWuだけである。

二井原がバンドのレコーディングリハの時に他の誰よりも早くスタジオに来て、
いそいそとマイクをセッティングしてリハを録音し、
それに自分のアイデアを家でダビングしていそいそとバンドみんなにメールしている姿と、
朝早くからZhangWeiの機材を積み込んで会場入りして、
ZhangWeiが来るまでにその機材をセッティングしてあげてるLaoWuの姿はいつもダブって見えてたのだ。

バンドのリハーサルでいつもLaoWuとZhangWeiが喧嘩してたのは見てたし、
そんなZhangWeiがバンドをやめるとなったらむしろホッとするんじゃないの?
それでもLaoWuは悲しいのか・・・いいヤツだな(笑)などとその時は思っていたのだ。

だからバンドのメンバーがまとめて3人も脱退するなんて私にはちょっと信じられない事実であったが、
「まあバンドには他の人が知らないいろんなことがあるからな」
とその時はそれぐらいに思っていた・・・


脱退した後に、実は私はギターのMiaoJiaとLaoWuとを同じイベントにブッキングしていた。

「もう一緒にステージには立てないから」
とLaoWuが言うので
「こいつみたいなヤツでもここまで人と揉めるんだなぁ」
とびっくりした。

布衣としてはギターに小畑秀光を呼ぶのでそれでよいが、
爽子のバックバンドとしてもMiaoJiaをブッキングしているので外すわけにはいかない。

まあ呼び出したんだから私としてはMiaoJiaと酒でも飲む。
「バンド脱退したんだってねぇ・・・」
そう聞く私に彼は
「いや〜ギャラが安くてやってらんね〜よ」
と笑いながらそう言った。

「子供も生まれて今俺は最低でも月に2万元の稼ぎが必要なんだ。
とてもじゃないけどやってらんね〜」

多い時にはバンドを9つ掛け持ちしていたこいつだが、
最近は布衣ひとつになったので生活してゆけなくなったのかな・・・

その時はそのぐらいに思っていた・・・


しばらくして、親しくしている業界人LaoLuanから電話が来てこんなことを言う・・・

「おい、知ってるか?LaoWuとFangYanのこと・・・
実はあれはツアー先で二人が酔っ払って喧嘩して、LaoWuがFangYanの足をへし折ったってよ・・・」

!(◎_◎;)

「このことはFangYanは何も言わないんだけど業界の噂でね」
と言い足してから電話は切られたが、私にはちょっと信じられないような話である。

10年以上一緒に暮らしていて、LaoWuは人と喧嘩をするようなそんな人間ではないのである・・・ましてや人の足を折るほどの暴力を振るうなんて・・・

私はすぐにLaoWuを呼び出して詰問した。

「お前と俺は家族だ。
最終的には人が何を言ったって、最終的には俺はお前の言うことを信じる。
俺にだけは本当のことを言え。それがどんな事実だったとしても俺は家族としてお前を守る」

LaoWuの反応は、私から突然そんなことを言われてびっくりしたのと共に、
今から思えば「状況はそこまで来たか・・・」という表情もあったようにも思える。

「そんなことはあり得ないよ!!その現場は寧夏の友達がみんな見てたし」
真っ正面から否定するLaoWuの表情にウソはないように思える。
いや、そもそもそんなウソをついたり出来るような男ではないのだ・・・

「じゃあ誰がそんな噂を流した?FangYanは自分からはそんなことは言ってないと言ってるぞ」

答えを聞くまでもない。
その場にいたのは当事者であるLaoWuとFangYanと寧夏の友人たち、
そして「バンドのメンバー」だけである・・・

「MiaoJiaか?」
私はとっさにギタリストの名前を口に出した。

他の二人のやめたメンバーは性格的に攻撃的な人間ではないので、
そんな悪意を持った中傷を流すならこいつかな、と私は思ったのだ。

「ちょっと彼と膝付き合わせて話に行くよ・・・」

とLaoWuが言ってそれでこの話は終わっていた・・・
しかしそれから後に、想像もしなかった大きな問題が起こるのであった。


今年に入って私は70本近くの日本ツアーを行っていた。
そのツアー先で、とある業界人がこんな文章が出回ってると送って来てくれた。

声明:布衣楽隊は正式にボーカルのLaoWuをクビにします!!

!(◎_◎;)

全くもって理解に苦しむ声明である・・・
私の見解では、布衣はZhangWeiが脱退した後にはもう「LaoWuのバンド」なのである。

誰がこんな声明出したの?・・・

この声明には、LaoWuがどれだけ酷い人間か、
マネージャーと結託してバンドの収入を独り占めしてるとか、
暴力的な人間でエンジニアのFangYanの足を叩き折ったとか、
まあ目を覆うようなことが書かれていて、
最後には脱退したメンバー3人の名前が連盟で書かれている・・・

私はツアー先からすぐにLaoWuに電話をした。
「何なの?これ・・・」
正直全く意味がわからなかったのだ。

こんなことして誰が得をすんの?・・・

私は真っ先にそれを思った。
何せ布衣の詞曲のほとんどを作っているのはLaoWuで、
その3人がLaoWuをクビにして布衣を名乗ったところで、
別のボーカルがそれらを歌って今よりも歓迎されるはずがない。

つまり今まで2万元も稼げなかったんだとしたら、
これを断行したところでもっと稼げるようになるわけがないのだ!!

明らかにこれは「嫌がらせ」・・・
誰も得をしないんだったら憎っくきLaoWuに損をさせる目的以外の何ものでもない。

布衣側としては正式に声明を出して、当然の如くこれを否定した。


その後、何事もなかったかのようにツアーが始まっている。

ツアー前の取材で
「今回のツアーは大幅にメンバーが変わってその影響などはありませんか?」
という質問に対してLaoWuはこう答えている。

「何言ってんですか、今回のドラムはアジアドラムキングのFunkyですよ。
布衣の1枚目のプロデューサーでもあります。
レベルが上がることはあっても下がることは決してない!!」

つまり「Funky」という名前を「品質保証」に使ったわけだ(笑)

よいよい、いくらでも使うがよい!!
私の仕事はその期待を裏切らないプレイをすることである。

ずーっとそれをやって来たから今がある・・・

やめた3人のメンバーにも言いたい。
お前たちが戦うのはそんなところではない、「音」で戦うべきなのである。

今回のツアーで
「やっぱ昔のメンバーの方がよかったよね」
と言わせられればお前らの勝ち、
「今回の布衣は前の布衣より数段よかったよね」
などと言われたとしたらお前らの惨敗である。

まあ悪いけど惨敗で終わるじゃろうな・・・(笑)

そんな人を陥れるような文章を考えるヒマがあったら、
どうして「他のプレイヤーには絶対に出来ない音」
(テクニック的にという意味だけでなく、独自のスタイル、サウンドという意味で)
ををもっと頑張って作り上げとかない!!

少なくとも日本人のギタリストにコピーされて「そっちの方がよかった」などと言われたとしたら、ボーカルをクビにする文章を送りつける前に、お前はバンドで何をやっていた?

悪いが私は今回のツアー終わって次に別のドラマーが代わって叩いたとしても
「やっぱFunkyさんの方が凄かったな」
と言われるようなプレイをしてる自身はあるぞ!!

まあ今から言ってももう遅いだろう。
お前も次の自分のバンドで頑張ってそれを成し遂げろ!!

何か助けが必要なら遠慮なく言え!!いつでも助けに行ってやるぞ、説教付きでな(笑)


今回の事件で私が真っ先に考えたのは、私がこの争いに「巻き込まれ」たりしないかということだったが、どうやらそれも杞憂に終わったようだ。

昔もっと大きな事件零点(LingDian)のボーカルとのメンバーとの訴訟劇があった時も、私は「中立」の立場を貫いた。

ボーカル小鸥(XiaoOu)のバックもやるし、零点のアレンジもやる!!
そもそもスタジオミュージシャンなんて究極にはゴルゴ13みたいなもんなんだから(笑)、請け負った仕事は思想、宗教などに関係なく完璧にミッションを遂行すればそれでよい。

この敵ばかりを作りたがる中国人社会の中で、
長年に渡って誰からも敵視されない希有な立場にいられるのもこのポリシーがあってのことである。

大事なのは仕事、音楽!!・・・そして「人間性」である・・・


LaoWuが酔っ払ってケンカしてFangYanの足を叩き折ったなんて誰がそんな話信用するだろう・・・

もし信用したとしたらそれはLaoWuの「日頃の行い」である。

かく言う私も日本でとある大きなプロジェクトのミーティングでこんなことを言われたことがある。
「問題なのはお前の性格だ!!お前はキレやすい!!」

私は悩んで色んな人に相談したが、みんな笑って取り合わない。

「末吉は仲間うちの中では相当温厚な方やと思うよ」と和佐田。
「もし末吉さんがキレたとしたら、それはその人はきっとよっぽど酷いことをしたんでしょうね」と沼澤。

だから人と争ったりしてはダメなのだ。
(JASRACとの戦いは別にして・・・(笑))

LaoWuにもこう言って説教をした。
「お前ももう昔みたいな無名のアンダーグラウンドミュージシャンじゃない。
人はな、有名人のいいところなんて見やしない。
悪いところを見つけてはそればっかり吹聴するんだよ。
だからもうお前も人と争うな」

これは自分にとっても大きな戒めとなる。
いい歳こいて人と争って人生何が楽しい?・・・


余談として、長年LaoWuやFangYanと暮らした院子が取り壊しのため出て行けと言われている。

LaoWuは今まで通りみんなで一緒に暮らそうと思っているようだが、
FangYanの方はもうLaoWuと一緒には暮らしたくないようだ。

きっとべろんべろんで何も覚えていない状態で、人から
「LaoWuがお前の足を叩き折ったんだよ」
などと言われて
「そうかも知れない」
などと思っているのかも知れない(笑)

まあ「人の感情」ばかりはいくら兄貴分の私としても立ち入ってコントロール出来たりするもんではない。
問題はどちらもが「Funkyは自分と一緒に住むだろう」と思っていることである。

私は迷わずFangYanを選んでLaoWuにそう通達した。

「お前の周りにはもう色んな人がいて、俺がいなくたって十分楽しく暮らしていけるだろ?
FangYanは俺がお前んとこ行ったとしたらきっと寂しく思うだろうからな」

ロックとは「強い」音楽である。
だからロックを志す者は常に弱い者の味方でなくてはならないと思っている。

足を折って数ヶ月働くことが出来なかった「家族」のひとりを、
今度は私が助けてやらなきゃなんないんじゃないかな・・・

性格的にはめんどくさいヤツなんやけどな・・・しゃーないなぁ・・・(笑)

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2017年12月18日

20度で寒がる南国の人々!(◎_◎;)

昨日の北京はマイナス7度・・・
地方で仕事でよかったと思いきや、その靖江もマイナス1度(>_<)

武漢にやって来て、夏は40度以上になる中国で一番暑い街だと思ったらやっぱマイナス1度(>_<)

京都と一緒で夏暑いところって冬寒いのよねぇ・・・

そんな中でFacebookを見たら、タイに住むY嬢がこんな書き込みを・・・

「あまりの寒さに目が覚めた、ムッチャ寒い、風邪引きそう」

SamuiYangzi.jpg

おい!!おかしいやろお前!!・・・

と思ったら続々と同じような書き込みが・・・

バンコク
SamuiBangkok.PNG

ホーチミン
SamuiHochimin.PNG

いや、おかしいやろ、お前ら!!!!(◎_◎;)

そういえば前回ホーチミンの市場に行った時、地元の若い女性がダウンジャケットを買っていた・・・

「こんな南国でなんでダウンジャケットなんて売ってんの?」
と不思議だったが、
「寒い国に旅行にでも行くのかな」
と思ってたら実は違っていた。

この国の人は20度切ったら風邪ひくんやと!(◎_◎;)

そういえばダナンに行った時にも、焼肉屋に行って、
露天の店だったのだけれども雨が降ったのでテントを張り出してて、
煙いし暑いしで外へ避難したんだけれども・・・

よく見ると地元の人、革ジャン着込んでちゃんと上までジッパー上げてるし!(◎_◎;)

もうね、皆さん北京とか八王子とかに招待したい!!
そこでひと冬過ごしてから帰って下さい!!

20度は暖かいよ・・・(涙)

というわけで今日の武漢での仕事終わったら、本当に20度で風邪をひくのかそっちに行きますので!!(キッパリ)

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2017年11月 3日

四川省ひとりドラムツアー

これはPearlドラムの活動ではないのだが、
アジア各国で活躍しているギタリスト谷本光くんからの紹介で実現したツアーである。

ワシも行ったことない中国の田舎町に行っている日本人ミュージシャンって凄いと思うぞ〜

というわけで例によって、指定された飛行機に乗って、「綿陽(MianYang)」という聞いたこともない空港に降り立つ・・・

そしてまた例によって初対面の人の出迎えを受け、隣町の「江油(JiangYou)」という街まで車で揺られて1時間!!

車の中でこの3日間の予定を聞く・・・

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10155455585574900&set=a.10150242308869900.331750.750399899&type=3

ふむふむ・・・翌日はこの「江油(JiangYou)」でドラム叩いて、
翌日はもっと田舎の「梓潼(ZiTong)」というところに行って、
次の日は「徳陽(DeYang)」というところに行って成都の空港から北京に帰る、と・・・

まあ蓋を開けてみたら順番と帰る空港は違ってたんですけどね(笑)

とりあえず例によって着いてすぐに初対面の人たちと宴が始まる・・・

成都などで食べる四川料理は麻辣(マーラー)と言われ、ピリリと辛い山椒で舌が痺れるのが特徴ですが、ここのは麻(マー)がなくひたすら辣(ラー)!(◎_◎;) 手前右の魚料理は辛い上にちょっと酸っぱくて絶品!! その隣は鴨の頭、ひたすら辛い!! ぐるりと回して魚の反対隣の料理は牛すじだと思って食ってたら牛のちんちん(笑) いや、言われなければ牛すじですよ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

360度画像をぐるりと回すと、
「牛スジ」だと思って食ってたこの料理は何と牛のちんちんだったようで・・・

まあ言われなければ立派に牛スジ!!(笑)

JiangYouHorumon.JPG

翌日の昼飯はホルモンをご馳走になったのだが、
聞けばこの辺はホルモンが有名らしい。

何故かと聞いてみたら、
この辺の料理の味付けがホルモンに合っていて、
それでホルモン料理が発展したのだとか・・・

へ〜・・・

JiangYouSoup.JPG

この地元で大人気のホルモン屋では酢とネギだけを入れたスープが出て来た。
実はこの辺は近所で四川大地震があったところらしく、
その大地震の時にお湯に酢を入れてスープにしたのが発祥らしい・・・

へ〜・・・

というわけでいつものようにひとりドラム・・・
しかしUPされた動画を見て、こんな田舎町でこの場にいない二井原さんが絶叫しているのが面白かった(笑)

夜は激辛串鍋!!

JiangYouHotPot.JPG

翌日は午前はドラム教室!!

今日は午前はドラムクリニックして午後は隣町に移動〜 質疑応答では熱心な父兄の質問にこう答えたぞ。 「私は全中国50以上の都市を廻って数多くの天才ちびっこドラマーを見て来ました。でも数年後にその街に行ったらほとんどの子供はもうドラムなんて叩いてない。大事なことはね、続けることなんです。私はもう43年ドラムを叩いてる。ここにいる子供達がもし43年ドラムを叩き続けてたら、きっと今の私なんかよりもっと上手くなってるでしょう」 - Spherical Image - RICOH THETA

そのまま移動して徳陽へ!!

隣町の徳陽に着いてチューニングとセッティング完了〜 透明のドラムセットなんて久しぶりに見た〜!(◎_◎;) 今日は向かい合って叩くのね〜 - Spherical Image - RICOH THETA

本番終わったらまた激辛串鍋!!(>_<)

そして最終地の梓潼県!!

県というのは中国では市より小さな行政地区、
ゆえに今までの中で一番田舎です・・・

地元の人に朝食わされたビーフンでもう辛いの限界!!(涙)

朝からこれは辛いわぁ・・・
と思ってたら昼飯もまた色々辛かった(>_<)

一番の田舎町のはずなのに会場は一番大きかった!(◎_◎;)

ごっつい田舎町のはずやのにまたでっかい会場借りたもんやなぁ・・・!(◎_◎;) 現地の老師達とのセッションリハーサルなう〜 今日は2曲共許魏の曲・・・いや、確かにこのアルバムはワシがレコーディングしたんやけどな、発売ツアー廻ってもう10年以上経ってるし、オリジナルと既にバージョンも違うし・・・まあやるけど(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

今回はそれぞれ地元の老師たちとセッションをしたのだが、
やはり許魏(XuWei)の曲が多かったな・・・

彼の大ブレイクと共に「Funky」というドラマーも「許魏(XuWei)のドラマー」として全中国で有名になったようだ。

そして最後はまた火鍋!!(号泣)

四川省の田舎町3本ツアー終了!! でもね、さすがのワシも3日連続激辛火鍋はキツいわ(>_<) 今日なんかドラム叩きながらラー油が込み上げて来たもんな・・・ しゃーないなぁ〜(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

もうね、3日連続はさすがに食えんかった(涙)

その後、地元の人たちの強い勧めで地元のバーに飲みに行った。
そこでみんなが歌ってくれたのがBEYONDの海阔天空。
図らずして黄家駒の遺作となった曲である。


こちらのリンクをブラウザかYouTubeアプリで開くと360度画像で見られます)

なんか涙が出て来たな・・・

ありがとう地元の新しい朋友たち!!
来年はもっと田舎もブッキングしてくれるそうなので10日間ぐらい空けることを約束してこの地を後にした・・・

肛門が痛い(>_<)

ひとりドラムの軌跡はこちら

Posted by ファンキー末吉 at:06:37 | 固定リンク

2017年10月 7日

布衣(BuYi)メンバーチェンジ?

ダナンで原稿を書いている時に、LaoWuから連絡が来た。
「赤峰のコンサートに小畑秀光を呼べないか?」

まあヤツもヒマなら来るだろうということでスケジュールを聞いてやる。
いつもならチケット取ってやったり色々するのだが、
何せもうJASRACとの戦いで散財してしまって日本円も中国元もほとんど残っていない(>_<)

「スケジュール空いてるみたいだからチケットはお前らで取ってくれや〜ワシ金ないし〜」
などと返信したからだろうか、
「じゃあFunkyもおいでよ〜」
ということになってワシも今、内モンゴル赤峰にいる。

3曲だけゲストで、あとは中国大太鼓でも叩いといてや〜
という仕事はむっちゃ楽である。

ドラムならそうはいかないけど、大太鼓だったら知らない曲でも何とかうまく合わせられるし〜\(^o^)/

見ればよーしーずこと渋谷有希子もベースで呼ばれて来ておる。
ギターの小畑と何やら深刻に曲の確認作業などをやっておる。

頑張るのぢゃ〜ワシは大太鼓じゃけんのう〜

・・・などとタカをくくっていたら、
「ドラムのFangFangが来れなくなったって。Funkyさん全曲叩いて〜」

!(◎_◎;)

というわけでワシが全くタッチしていない新しいアルバム等の曲を一生懸命譜面にしている。

「叩けない曲は別の曲に変更していいから」
とか言われるのだが、
「叩けない」などと言われたらワシ自身の「メンツ」に関わることなので、こうして全曲譜面にしているというわけだ。

さてそんなわけで今回のこのツアー、
最終日の赤峰コンサートは、どういうわけだかボーカル以外全員日本人のバンドになってしまったというわけだ。

buyitour2017.jpg

全くもってこいつらはいっぱいツアーをやる。
この規模のツアーを年間数本やっているのでLaoWuは全然家に帰って来ない・・・

旦那がずーっと家に帰って来ないわけだから、ブチ切れた奥さんの愚痴を時々ワシが聞かねばならないという毎日である(>_<)

まあ知り合った頃には食うや食わずのバンドだったこいつらが、
今ではこうして全中国ツアーが出来て、
どの都市でもライブハウスが満杯になろうというほどになったのだから、
奥さんはともかく(笑)ワシにとっては非常に嬉しいことである。


だいたいにしてこのLaoWuという男、
およそ「成功したい」とか「金が欲しい」とかに対して全く無頓着な人間である。

バンドはヒット曲が出ればボーカルひとりで金が稼げるというのに、
「今回のライブはひとりで来て下さい」
などと言われたら、
「じゃあ4人友達連れてっていいか?寂しいから」
などと言うような男である。

メンバーチェンジも自分からは絶対に言い出せない。
最初のドラマーをチェンジするのに一年かかったという話も聞いたことがある。

爆風銃(Bop Gun)のメンバーを40人もメンバーチェンジして、
最後にはケンカ別れしてバンドを解散させたワシなんかと真反対である。

女性ベーシストのLinNarが妊娠した時も、
生まれても子育てとかあるわけだからメンバーチェンジを考えていたのだが言い出せない。

「じゃあしばらく休めよ」
となって、彼女は子育てのためアメリカに移住。

でも
「アメリカにいたってただの主婦、でも中国に帰ってくればロックスター」
というわけで最近また長いツアーの時には子供を預けてバンドに復帰している。

とある音楽関係者がワシにこんなこと言ったことがある。

「いいバンドなんだけどねぇ・・・惜しいよねぇ・・・ドラムとベース・・・
どうしてメンバーチェンジしないのかねぇ・・・」

そんな男じゃないんですよ、そう言いたかったんだけど、説明が難しそうだったからその言葉を飲み込んだ。

ところがここに来て、メシ食ってる時にLaoWuがこんなことを言った。

「来年からツアーはこのメンバーで廻ることにするから〜」

!(◎_◎;)

「とりあえず春は3ヶ月ぐらい、夏はフェスとかに出て、秋はまた3ヶ月ぐらい・・・」

!(◎_◎;)!(◎_◎;)

バンド内に何があったのかはわからない。
ケンカするような男じゃないから、きっとみんなこの長いツアーには疲れ果ててしまったのだろう。

ドラムのFangFangもギターのMiaoJiaも子供が生まれたばっかり、
ベースのLinNarも子供ずーっと旦那に預けてほとんどツアーなんか廻ってたらそれこそ家庭崩壊してしまうだろう・・・

ワシはええよ、どうせそんな人生やし(笑)
しゃーないなぁ〜お前がそんなに家に帰りたくないならワシが付き合ってやろう!!

しかしワシまで院子におらんなったら誰がLaoWuの奥さんの愚痴を聞いてやるんじゃろう・・・

まあバンドマンと結婚したんだからと思って我慢して下され!!

Posted by ファンキー末吉 at:10:27 | 固定リンク

2017年8月23日

Funky鼓校2017@中国山東省临沂

去年2016年から日中両国で開催されることになったFunky末吉のサマードラムスクール、去年の山西省太原に引き続いて、今年の中国のスクールは山東省临沂(LinYi)にて行われた。

メンバーは、佐々木隆さんとマッド大内さんのレギュラーと共に、
キーボードは八王子からHeyskeさん、
そして北京から通訳兼ギタリスト田端翔くん、
深センから通訳兼ベーシストのMasatoくんという顔ぶれ。

航空チケットは早く取った方が安いのでかなり前から取った!!

佐々木さん、Heyskeさん、
11日
8:40羽田発10:40上海浦東着MU576
13:25上海浦東発15:10临沂着MU5599

マッドさんは関空からなので、
11日
9:40関空発10:45上海浦東着MU730
13:25上海浦東発15:10临沂着MU5599

Masatoくん

11日
7:15深セン発9:35上海浦東着CZ9746(日本からの3人と合流)
13:25上海浦東発15:10临沂着MU5599

深センからのMasatoくんが少々早く着き、羽田組、関空組のお三方を出迎えて一緒に临沂(LinYi)行きに乗るという申し分のないブッキングである。


翔くんと私は北京からなので当日の朝いち便・・・

今日から始まる中国サマードラムスクールのために北京組は4時起きで滅多に使わない南苑空港へ〜 替えのパンツ忘れて来たしファブリーズは没収されたし一体どうなるのでしょう(>_<) ちなみに関空から向かうマッドさんの便が遅れていて上海で乗り換えが間に合わないかも〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ちなみにこの時に替えのパンツは全部忘れて来てしまい、
常に持ち歩いているファブリーズは手荷物持ち込みの時に没収されてしまった(>_<)

まあパンツは現地で買えばいいやとばかり飛行機に乗って現地着!!

校長のために取ってくれたホテルがとても豪勢な点について・・・(笑)

校長のために取ってくれたホテルの部屋がえらく豪華な点について・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

昼ご飯も豪勢です!!!

早よ来い日本組〜LinYiでの1食目〜 - Spherical Image - RICOH THETA

昼からビールを飲んでうだうだしていると・・・
「飛行機が90分遅れているとのことです!!」
とマッドさんから連絡が入る・・・

マッドさんは10:45に上海に着いて、13:25に临沂(LinYi)に出発する。
90分遅れたら、12:15に上海に着くことになるから、
入国審査して乗り換えが間に合うのか?・・・

そんな中、羽田組のお二人と深セン組のMasatoくんは、マッドさん待ってて全員乗り遅れるわけにはいかないので先に搭乗口に行く・・・

ひとつの期待としては、同じ航空会社のチケットなので、
ひとつが遅れれば後のも少々遅らせて待っててくれるのではないか・・・

しかし非情にもこんな時に限って临沂(LinYi)行きは定刻で離陸!!(>_<)

マッドさんは遅れて上海に着いている時間になっても連絡が来ない・・・
上海の空港には無料Wi-Fiがあるはずだし、
もしそれに繋げなくても海外パケ放題とかで日本に繋げば連絡ぐらい取れそうなものなのだが・・・


羽田組と深セン組を乗せた飛行機が临沂(LinYi)に着いた・・・

ひょっとして飛び込みでマッドさんを乗せてくれているかも知れないと乗客の中を探してもらうが見つからず・・・

何よりも連絡がないのが一番心配である。
パスポート番号で乗客を調べてもらうと、確かに上海行きの飛行機には乗っているようだ・・・

これは機内で倒れて病院にでも搬送されたのではないかと、病人の検索までしてもらうが見つからず・・・


そんな中、マッドさんの日本の番号から電話がかかって来た!!
「やっと荷物が出て来て、今ホテルに連れていかれてます〜」

あかんがな(>_<)

航空会社は翌日の同じ便に乗せるべく、乗客をホテルに運んでいるのだ・・・

当然ながら次の日の便だと次の日の昼の授業は全部飛んでしまう(>_<)
次の临沂(LinYi)行きの便は上海の別の空港「虹橋空港」からなら飛んでいる。

ちなみに御一行が着いた浦東空港というのは成田ぐらい遠く、
虹橋空港はさしずめ羽田空港見たいな感じ・・・

「すぐにそのホテルを出てタクシーに乗って虹橋空港まで行って下さい!!」
つまり成田から羽田までタクシーを飛ばしてもらおうということである。

そこからのやり取りは日本の携帯番号との間でショートメッセージによって行われる・・・

\(^o^)/・・・というわけでギリギリ飛び込みでマッドさんは临沂(LinYi)に着くことが出来た!!

ところがこちらはこちらで問題が起こってたのよねぇ・・・

何せ通訳の便利さで選んだ人選、ギターはメタル、ベースはパンクで、
佐々木さんの中国での課題曲、カシオペアのブラックジョークが弾けないのだ(>_<)

まあ悩んでもしゃーないのでメシ!!!

マッドさん着いた〜\(^o^)/ とりあえず開校式とセッションには間に合わなかったけど、泰山の生搾りビールが届くまで白酒で乾杯!! - Spherical Image - RICOH THETA

中国のサマドラ初参加のHeyskeさんも相当感激したようだ・・・

次の日からは授業!!

マッド教室

中国でのFunky鼓校サマードラムスクール2日の授業マッド大内クラスは盛り上がってます!! それに比べてうちはもう飽きちゃって大変(>_<) 叩けないヤツほど練習しないし馴れ馴れしい・・・やっぱ先生は「優しいオジサン」になっちゃダメですな(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

佐々木教室

SummerDrumSchool2017LinYiSasaki.JPG

高校生の頃一緒にこの活動で廻っていた中国の若き天才ドラマー王鹏(Wang Peng)は今年卒業するバークリー音楽院でのメソッドで教えます!!

SummerDrumSchool2017LinYiWangPeng.JPG

それに比べてワシは今回は頭を抱えた・・・
できの悪い生徒ほど懐いて来て「いいおじさん」になってしまうのだ(>_<)

先生と遊んでいるだけだから全く練習をしないし、
逆に一番下手で真面目な生徒は一生懸命練習はするが、全く上手くならないのでそれにかかりっきりになってると他の生徒が飽きてしまう・・・(>_<)

「いい先生が必ずしもいいドラマーとは限らない、いいドラマーが必ずしもいい先生とは限らない」
とは言い得て妙な言葉であるが、
ワシももっと「いい先生」目指して頑張らないとなぁ・・・と心に誓った2日間であった・・・


さて、最終日の発表会の前に、「1分間にひとつ打ちが何発叩けるか選手権」というイベントが行われた。

この王鹏(Wang Peng)という若き天才ドラマーはこの2015年の世界記録を持っているのだ!!

個人的には音楽をスポーツとしか考えてないこのテの価値観には一切賛同はしないのだが、初めて見て見るとこれがこれで結構感激した(笑)

さてそうして最後の発表会!!
特にマッドさん教室の発表会は「ロックライブ」で大盛り上がり!!

マッド教室発表会盛り上がってます!!\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

いや〜感激したなぁ・・・

色々ありましたが、中国ではちゃんと始まらなくてもちゃんと終わるんだと改めてそう思って解散・・・

同じく临沂(LinYi)から同じぐらいの時間の飛行機で、北京に帰る組と上海に飛ぶ組と・・・

マッドさんは体調を崩して実は大変だった・・・

中国でのFunky鼓校サマードラムスクールの全てが終了して空港にて怒涛の飲み会が始まる!(◎_◎;) 体調を崩したマッドさん以外、講師陣はもちろんのこと日本から同行取材の共同通信や北京からそのために来た女性カメラマンまで全員大酒飲み(>_<) このままマッドさん御一行は上海経由で帰国、ワシと取材陣は北京へ〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ちなみに帰りの行程は、

佐々木さん、Heyskeさん、マッドさん、Masatoくんは
20:50临沂発22:10上海虹橋着FM9240
Live Bar X.Y.Z.→Aの姉妹店(というよりグループ本店)の居酒屋勝ででも飲んで頂いて一泊。

までは同じ。
体調を崩していたマッドさん以外は「被告勝山」の店でいっぱいご馳走になったようです・・・

翌日朝の行程がちょっとバラバラで、
マッドさんだけが虹橋空港で残り3人は浦東空港ということで、
浦東空港発の3人がマッドさんを虹橋に送って、
マッドさんは少々早いけど空港で時間を潰して・・・
という風に考えてたんだけど、
体調を崩しているマッドさんは
「ギリギリまで寝たい」
ということで一人でタクシーに乗って虹橋まで行くことに・・・

そして思いもしなかったこれが大きなトラブルを生むのでした・・・


北京に帰り着いて泥のように眠っていた私の電話が鳴る・・・Masatoくんである・・・

「大問題発生!!佐々木さんがマッドさんのパスポートを持って浦東まで来てしまいました!!!」

!(◎_◎;)・・・

「どうしましょう・・・」
って言うけどお前がタクシー乗って虹橋空港まで届けに行くしかないんちゃうん!!!(>_<)

ちなみに当然ながらMasatoくんが乗る予定だった便には乗れるはずがない・・・
実は深セン帰ってから面接だったらしいがそれにも間に合うはずはない・・・(>_<)

もちろん乗れなかった便は捨てて深センまでのチケットを買い直さねばならないのだが、マッドさんまで遅れたら日本行きの当日便買い直しでこのイベントの採算は大赤字になる・・・(>_<)

ちなみにMasatoくん、荷物を預けたままぶっちして虹橋に向かっているので、
その荷物が浦東から深センまで飛んでてくれたら、
自分としてはまたわざわざ浦東まで帰らなくてもすむということなのだが、
まあ受託荷物というのは搭乗券と紐付けされているので、
おそらく人間が乗ってなければ荷物は降ろされてしまうだろう・・・

さて間に合うのかMasatoくん!!!

間に合った!!!\(^o^)/

このあと、Masatoくんには上海の日式温泉を紹介して、その入場料も出してあげた・・・

本当にご苦労さま!!
色々あったけど、まあ何とか無事に(でもないけど)終えることが出来ました!!

来年は中国はきっと西安が徐州で、
日本は今年と同じこの会場で行います〜

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2017年5月11日

新疆ウイグル自治区ウルムチ爽子(Shuangz)ツアー最終日

ひとりドラムで中国各地を廻り始めてから、
まあおよそ日本人の行かないであろう土地とかもかなり行った。

自分の行ったところを地図に表示出来るようにしてみれば、
欲が出てひとりドラム以外で行ったところも順次記憶を辿って思い出しては加えてゆくことにした・・・

HitoriDrumMap2017.jpg

まだまだ加え終わってはいないが、ざっと見るに中国の西の端と北の端がぽっかりとアイコンが現れてない・・・
おそらくここ、新疆ウイグル自治区と黒竜江省以外はほぼ行ったということである!!(凄っ)

特に西の端、新疆ウイグル自治区は全中国の国土の6分の1を占めていて、ここがぽっかり空いてるととっても目立ってしまうので今回初めて行けてよかったと思っている(そこかい!!)

それを新たに加えた地図・・・こちら・・・うん、なかなか「座り」がよい(笑)


さて、こんな最果ての地に来れるチャンスはなかなかないので、
キルギスとの国境の近くの街「カシュガル」に帰ったという昔のバンド仲間を訪ねて遊びに行ったりしたかったのだが、
あいにくライブの翌日には北京で仕事が入っていたので、
せめてもということでライブの前々日に入ってちょっとばかし観光した。

天山大渓谷

天山大渓谷なう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

新疆国際大バザール

新疆国际大巴扎!!新疆国際大バザールなう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

いや、紫外線がキツいのはチベット雲南でもそうなのでいいのだが、
この警備の多さの異常さはいかなるものか・・・

空港や列車駅にセキュリティーチェックがあるのはわかるが、
ホテルや商店やレストランにも必ず設置されている!(◎_◎;)

軍人にカメラを向けると逮捕されるという噂も聞いたので写真は自粛したが、
街中の警官(しかも射殺することが認められているという「武装警察」)の数は、
厳戒態勢の時の北京よりも多いのではないかと思われてくる・・・

そもそもが「新疆に行く」と言うと、中国人の友人に
「気をつけた方がいいよ」
と言われたりもしたし、
「僕はまだ結婚してないし子供も作ってないから新疆には行きたくない」
などと意味深なことを言う人もいた・・・

そんなに危険なのか?!(◎_◎;)

まあ「暴動が多い」という話も聞くし、
独立運動の鎮圧でウィグル族に対する圧政の噂も聞く。

まあこの新疆ウイグル自治区もそうだが、
チベットやモンゴルまで独立してしまうと、
中国なんてほんまちっこいちっこい国になってしまうもんなぁ・・・

しかし武力でないとそれを押さえつけられないっつうのがそもそもが問題やな。

そもそもこんな辺境の地、
しかも白人みたいな顔した人々や青い目をした人々など明らかに漢民族じゃないルックスの人々もみんな中国人にしたかったっつうのが間違いやったんちゃうん・・・

よく行った寧夏回族自治区の漢民族と回族、
内モンゴル自治区での漢民族とモンゴル族なんかと違って、
「同化」してないというか、「全く違う」とワシなんかは感じてしまうのだ・・・

新疆国際大バザールの横の異国情緒豊かなレストラン街

WuLuMuQiRestaurant1.JPG

WuLuMuQiRestaurant2.JPG

WuLuMuQiRestaurant3.JPG

ウェイトレスの態度が悪いのは全中国同じだが(笑)
それはチベットなどでもそうだと聞いたことがあるが、
「中国語喋らない方がいいですよ」
という漢民族への悪感情のせいだったのかどうかは真偽のほどはわからない・・・

今となってみれば英語で通してみた方がよかったかなとちょっと後悔(笑)


しかしライブは大盛り上がり!!

爽子(Shuangz)の全国ツアー最終日新疆ウィグル自治区ウルムチ!!心なしかウィグル族が少なく漢族ばっかだった気がするけどむっちゃ大盛り上がりでツアー終了しました!!・・・暑い(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

歴代ライブの中で一番盛り上がったような気がしたのは「ツアー最終日」に対するノスタルジーであろうか・・・
会場が熱気もありとにかく暑かった(>_<)

それはそうと、ライブが終わって感じたちょっとした違和感・・・

例えば同じく他民族が一緒に暮らす多民族国家のマレーシアでのコンサートなどの場合、
まあマレーシアではマレー系の民族が多数民族で中華系は4分の1程度の少数民族なのであるが、
香港の大スターWINGがワールドツアーでマレーシアに行くと、
そのオーディエンスの全員は中華系で、マレー系などひとりとして見ることはない。

ワシがひとりドラムで行った時もブッキングが中華系だったので同様である。

マレー系のロックバンドと知り合いになったのでWINGのコンサートで行った時に連絡を取ったのだが、
「え?マレーシアに来てるの?中華系のコンサートの情報は全く入らないから知らなかったよ」
と言われた。

つまり同じ国に住んでいる他民族であっても、
マレーシアの場合はマレー系と中華系は全く違った世界で生活しているわけだ。

ところが中国は違う。

寧夏回族自治区でライブをやってもモンゴル族自治区でライブをやっても、
漢民族もいれば回族もいるし、モンゴル族中国人だって中国語(漢民族の言葉なので漢語と言ったりする)の音楽を一緒に聞いて楽しんでいる。

寧夏回族自治区の回族の割合は漢族の3分の1ほど、
対して内モンゴル自治区ではモンゴル族の割合は10パーセントほど、
ルックスがほとんど同じなので正しいデータかどうかはわからないが、
おそらくライブに来ているオーディエンスの割合もそれに準じていると思われる・・・

しかしここ新疆ウイグル自治区のライブでは、
街に出たらたくさん見かけるトルコ人のような顔つきの少数民族のオーディエンスはほとんど見られないのだ。

言わばマレーシアのように民族が完璧に「住み分け」を行なっているように感じる・・・

この違和感こそがこの中国が抱えている民族問題の一端なのかな・・・
とライブ終了後にのんびりとそんなことを考えていた・・・


ps...

ところでライブハウスにも他のレストランや商店と同じようにセキュリティーシステムが入り口にあったのだが、
何故かリハーサルの段階では警備をする武装警察の姿がなかったのでパチリ!!(笑)

テロの多発する新疆ウィグル自治区では、空港や列車駅のみならず、ホテルやショッピングモールやレストランまでセキュリティーチェックがあります!! 当然ながらライブハウスも・・・ 武装警察さんがいない隙を見てパチリ!(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

本番になって客入れの時にはちゃんと来て仕事をしているのだろうが、
物々しいジュラルミン製の盾だとか、防弾チョッキだとか、
場所によっては爆弾処理箱などもあるのん写真に撮ってみたいよねぇ〜チャンスチャンス(笑)

そしてライブ終了後、その武装警察が車に機材積むのを手伝ってくれた!(◎_◎;)
(写真自粛)

最果ての街新疆ウイグル自治区・・・ここもやっぱ中国やなぁ・・・と感じた瞬間であった・・・

Posted by ファンキー末吉 at:08:34 | 固定リンク

2017年5月 9日

Funky末吉トリオin上海

中国で商売をなさってる日本人などが北京でのFunky末吉トリオのライブを見に来て下さって、終了後に一緒に飲んだりして恐る恐るこんなことを聞いて来たりすることがある。

「Funkyさんぐらいになると、このライブでお店からいくらぐらいのギャラをもらえたりするんですか?」

・・・(苦笑)

「自分が一生懸命毎日仕事をしているのと同じように末吉さんもこのように仕事をしている。
自分の収入と比べて一体その収入はどのぐらいなんだろう」
という素朴な疑問なのであろう・・・

そんな時にワシは分かり易くこのように答えることにしている。

「音楽の仕事には大きく分けて二つの種類というか方向性があります。
ひとつは人の音楽をお金をもらって演奏する、
もうひとつは自分の音楽をお金を払って演奏させてもらう。
どちらも音楽家として大切な活動なんです。
今日のライブは後者の方です」

まあ実際はお店にお金を払ってるわけではないが、
日本の数分の一の入場料を店が半分ほど取って残りを出演者に配分してくれる「チャージバック」というシステムでは、
それを各メンバーに均等に分配して残りでこうして酒でも飲んだら交通費も合わせて自分自身は完璧に「赤字」である。

しかしまあ、これだけ分かり易く説明しても首をかしげる人はいる。

「自分は今の仕事をお金を払ってまでは絶対にしようとは思わないのに、
なんでプロであるミュージシャンがお金を払ってまでここで演奏をせねばならないのか??」

という感覚なのであろうか・・・

実家のある高知に五星旗を連れて行って、親戚のおじさんに
「おまんはこれでいくら貰えるがよね?」
と聞かれたことがある。

同様に答えると、
「ほなぁ、それは仕事ではなく"趣味"いうことながやね」
と言われて、
「うーむ・・・それも違うのだが・・・」
と返答に困ったこともある。

要は「音楽家」なのであるから自分の音楽は追求しなければならない。

それがたまたま「金になる」音楽だったら言うことはないのだが、
往往にしてそんな音楽ほど金にはならない・・・

「自分の音楽以外はやらない」という高尚な音楽家の方々も多くいらっしゃるが、
ワシ程度(ぐらい?)の音楽家だと人の音楽を演奏することにさほど抵抗はない。

まあ元々が日本でも腕には自信があったのに爆風スランプの名前のせいでスタジオミュージシャンとして生きられなかった反動で、中国でこうしてスタジオミュージシャンとして暮らしていることは非常に幸せだと思っている。

が、まあそればかりをやっているのではだんだん「自分」というものがわからなくなってしまう。

音楽なんぞ「仕事」にした時点でいろんなストレスが生まれ、
「趣味」でやってた時の方がどれだけ幸せかと思っているので、
自分の中で常にそのバランスを取りながら一生やり続けたいと思ってるわけだな・・・


そんな中で「是非上海でこのトリオでライブをやって欲しい」というF夫妻の強い要望でこのライブが実現した。

蓋を開けてみるまで収入がいくらになるかわからない店のチャージバック方式に対して、
「宣伝頑張るから、最低100人入ったぐらいの金額は私たちが最低保証します」
と言ってくれた!(◎_◎;)

おまけにその前日に日本人関係のイベントを取ってきてくれて、
「そこで翌日の宣伝をすれば集客になる」
とか、
「よかったらうちで泊まって下されば宿泊代も浮くでしょ」
と色々考えて下さった。

いいことにワシと有希子(よーしーず)と張張(Zhang Zhang)は週末は爽子(Shuangz)のツアーなのだから、ツアー先から北京に帰る行程を上海に変えて貰えるだけで交通費も何とかなるだろうし、
前回のように結果赤字で自腹でメンバーにギャラを払わねばということもなさそうだ\(^o^)/

いいことにワシはちょうど上海で張嶺(Zhang Ling)の音楽フェス出演も入っているので、
ワシの移動はその主催者に出させればもう交通費に関しては確実であろう!!

・・・と思ったらそうは予定通りにいかないのがこのデブである(>_<)


そもそもがこいつも張嶺(Zhang Ling)ブルースバンドのメンバーだったのだ。

まあこんなスケジューリングをやってるのだから愛想もつかされるだろう、
いつの間にやら他のメンバーがキーボードを弾いていてWeChatのグループからはデブは外されている(笑)

今回のことで上海ではデブにこんこんと説教してやろうと思ったがやめた。

どうせこんなことをやってたらそのうち干されるだろうから、
そしたら現状デブが忙しくてあまり活動出来ないトリオのスケジュールがたくさん取れるようになって万々歳ではないか!!(笑)

まあそんなこんなで張嶺(Zhang Ling)側が張張(Zhang Zhang)のチケットを取ることはないわけだから爽子(Shuangz)側に取ってもらおうと思ったらまた
「僕そのツアー行けません・・・」
と言い出すではないか・・・(>_<)

「なら他の仕事をやるんだろ、そこの主催者に北京戻りではなく上海行きを取ってもらえ」
と指示、
上海からの戻りは、北京に戻るのではなく、そのまま一日早く新疆ウイグル自治区に行くチケットを爽子(Shuangz)側に取らせればよい・・・

と思ったらデブがまた、
「僕・・・新疆にも行きません」
と来た!(◎_◎;)

全くもってこいつのスケジューリングはもうどうしようもない(>_<)
まあワシの仕事は命がけでスケジュールを守るだろうから、
他のことはもうどうでもいい、
どうせこんなことを続けているときっと干されるだろうからそしたらトリオのスケジュールも入れやすくなるというものだ!!!\(^o^)/(笑)


というわけで、ワシは張嶺(Zhang Ling)のイベントの主催者にチケットを取って上海入り!!
有希子(よーしーず)のチケットは爽子(Shuangz)に取ってもらって上海入り!!

張張(Zhang Zhang)はここに至って、
「上海のイベントは夜ですよね、僕は前日貴州省の田舎町でイベントなので・・・」

おいおい、夜はワシは張嶺(Zhang Ling)のイベントなのでトリオの出演時間は昼間にしたと伝えたぞ!!
そのやり取りをスクショしてデブに送りつける。

「啊(あ)・・・」

そうそう、イベント終わったらお前が自分で車手配して貴州省の省都貴陽まで行くのだ!!
そうすれば始発の飛行機で上海まで飛んでイベントには間に合うじゃろ、
スケジュールを忘れてたお前が悪い!!それぐらいは自分でしろ!!(笑)


兎にも角にも当日、上海のスタッフ一同は張張(Zhang Zhang)が本当に上海に来るのか心配してたが、
なーに、来るだろう、さもなくば本人が親と慕うこのワシとは金輪際会うことも叶わなくなるのだから本人も命がけだろう・・・(笑)

ワシは朝から張嶺(Zhang Ling)のイベントのリハ!!

そしてワシ自身のサウンドチェックとなった頃にデブからメッセージが入る。
「Funkyさん、着きました〜僕はどこへ行けばいいんですか?・・・」

それも既にちゃんと送ってある!!(笑)

こちらのサウンドチェック終わって飛び込みでJapanフェスの本番!!

20170501JapanFesShanghai.jpg

この日のイベントの初っぱなに2曲だけの演奏だったが、
デブもちゃんと間に合って万々歳である・・・


翌日のライブはおかげさまで大盛況!!

打ち上げはいつものように居酒屋「勝」!!
言わずと知れた「被告勝山」の店(笑)Live Bar X.Y.Z.→Aのグループ本店である。

かくして色んな人にお世話になりながらFunky末吉トリオ上海公演は無事終了!!
上海の皆様、色々お世話になりました!!

おかげさまで「自分の音楽」を思う存分やることが出来ました!!

Posted by ファンキー末吉 at:09:33 | 固定リンク

作品は極上だけど人間は極悪ツアー終盤!!

さて南京から北京に戻って来て、張嶺(Zhang Ling)のリハなどをやっている時にLuanShuからグループメッセージが入る・・・

グループ名は「郑州的朋友」、つまり「鄭州のお友達」である・・・

まあ早い話、LuanShuのところに鄭州の友達が来て、
「週末Funkyさんが鄭州来るんだって?紹介してくれよ」
ということである(>_<)

つまり・・・「命懸けで接待するから任せとけ」ということなのである(涙)

もうね、全中国各地にパール倶楽部があり、
そこの老師たちにはなるだけワシがその土地に行くことは知らせないようにしているのだが、こうして現地の人が自分で調べて連絡して来た場合にはどうしようもない。

通常は「バンドと一緒に団体行動してるから抜け出るわけにはいかない」とか何とか、自分は団体行動が嫌いなくせにそんな言い訳をして断るのだが、
この爽子(Shuangz)というのはLuanShuにも世話になっている歌手なので、
「おう、Funkyは爽子(Shuangz)のツアーで行くのか、そりゃバンドのメンバーごと接待してやってくれや」
とでもなるのだろう・・・バンドのメンバーも全員LuanShu傘下のミュージシャンなんだからもう逃げられやしない(涙)

ワシに出来ることは、せいぜい体調を整えて着いたら命懸けで飲むぐらいのことである・・・(>_<)


ツアー初日以来車移動というのはもう懲りたようで(笑)今回は無事に列車移動!!

北京から鄭州までは新幹線で3時間ほど、
まあ東京ー大阪ぐらいであろうか・・・

前乗りということで前日の夕方に着いた。
当然ながら「鄭州のお友達」は手ぐすね引いて待ち構えている(>_<)

郑州!! - Spherical Image - RICOH THETA

実は刺青だらけのこのバンドメンバー、ワシ以外ほとんど酒が飲めないのよね!(◎_◎;)
しゃーないのでワシが頑張って飲む!!(>_<)


次の日の昼食のお誘いはさすがにお断りしてサウンドチェック!!

鄭州ライブ開始前 - Spherical Image - RICOH THETA

今回もデブは来てないのでワシはマニュピュレーターでもある・・・
開演前はクリックがちゃんと聞こえるか等チェックをしたり大忙しである(怒)

まあでも、他のマニピュレーターがプログラムを走らせるクリック音を緊張しながら待つのも考えたら同じようなもんである。

どこかの現場でクリックの頭が欠けていて聞こえず、
始まってみたら1拍ずれてたのでとっさにに変拍子を入れて直した(バンドがよくついて来たもんだ)トラブルなどはなくなるのでその分安心出来る・・・


終了後にはまた「鄭州のお友達」が待ち構えていてメシに連れて行かれるのだが、
バンドのメンバーは全員逃亡!!!(◎_◎;)

ワシは逃亡するわけにはいかんので集合時間にちゃんと降りて来たが、
事情がわからない有希子(よーしーず)だけがのこのこと降りて来て(笑)酒も飲めないのに地元の人たちに付き合う羽目となる・・・

地元の盲人ギタリストを紹介してくれて、彼が「許魏(Xu Wei)」の「故郷(GuXiang)」を歌ってくれた・・・

色んなことを思い出して涙が出て来た・・・
次の日はそんな「許魏(Xu Wei)」の生まれ故郷、西安!!

大盛り上がりで幕を閉めて鄭州、西安のツアー終了!!
残りは次の週の新疆ウイグル自治区で全行程終了である・・・

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2017年4月27日

愛弟子よ、お前はどこに行こうとしている・・・

北京のラップシンガー爽子(Shuangz)のツアーは週末のみなので、雲南省昆明から江蘇省南京の間は他のメンバーは一度北京に帰るのだが、
ワシはLuanShuの日本の会社の銀行口座開設のために直接日本に飛んだ。

日本にはいろんな中国の友人たちが結集していた。
Cold Playのコンサートが東京ドームで行われるのだ・・・

思えばみんな豊かになった。
たかだか(と言ってはなんだが)コンサートを見るためだけのために、
みんなそのためだけにビザ取ってチケット取って飛行機取ってホテル取って・・・

思えば日本がバブル時代だって、
例えばお気に入りの欧米のバンドのワールドツアーが日本に来ないからと言ってそのためだけのために海外に見に行ってただろうか・・・
(日本には必ず来るだろうからそんな経験がなかっただけかも知れないが・・・)

LuanShuの友人の超お金持ち達はまあわかるが、
学生あがりで先日まで布衣(BuYi)のマネージャーやってたような女の子まで来日してるんだから中国は本当に豊かになったと言えよう・・・


そんな中、デブのキーボード張張(Zhang Zhang)も彼女を連れて来日してた。

聞けばもう日本へのマルチビザを取って、
いつでも好きな時に何度でも日本にやって来ることが出来るそうだ。

このマルチビザを取るにはある程度の収入が必要で、
何百万円の銀行口座を政府が凍結させて初めてビザが取得されると言うので、
このデブももう既に十分「金持ち」のランクに入っているということだ!(◎_◎;)


ヤツと出会ったのはこの頃!!
メルマガの日付を見るに、もう15年前のことだ・・・

このスタジオで小間使いとして働いていた美少女を、
「音楽が好きなの?じゃあ俺が何かライブをやってる店に連れてってあげるよ」
と言って連れて来た店でピアノを弾いてたのがこのデブである。

正面に電子ピアノを置いて左側には小さなキーボード、
そうヤマハのポータサウンドを置いていて、
ポータサウンドは鍵盤の左の方を押さえると自動演奏が始まり、
その押さえ方によってコードが変わるので、
デブは超絶なソロをピアノで弾きながらコードチェンジの瞬間だけポータサウンドに左手を伸ばすという今までに見たこともないスタイルでパフォーマンスをやっていた。

「お前トモダチおらんのか!!」

ご機嫌になったワシはステージを降りた彼にそう言って話しかけ、
それから今までの長い長い付き合いになる。

ワシは彼にJazzを教え込むことにしたのだが、
なんと彼はキーがCかAかDでしかソロが弾けないことが発覚(>_<)

「お前なぁ〜1オクターブは12音しかないんだから、
全てのキーってたって12種類しかないってことだ。
12倍練習すればそれでいいってことだろ!!
そもそも毎日酒場で弾いてるんだったら、
今日はどのキー明日はどのキーと、苦手なキーを練習して克服するいいチャンスじゃないか!!」

そう言って彼にアドバイスを与えてからしばらくして、
またその店に行った時に彼が弾いているソロを聞いてびっくり!!

なんとJazzによくある、サビになると半音上に転調するような曲でアドリブをやっていた!(◎_◎;)
つまりDmでアドリブを始めて半音上に転調するとD#m、
黒鍵ばかりのこんな難しいキーでソロが弾けるようになったということだ!!

デブよ、お前頑張ったなぁ・・・(感涙)

と思ってよくよく手元を見てみたらキーが変わってもやっぱり白鍵ばかり使ってソロを弾いてるようだ・・・

なんで?・・・

左手をよく見てみると、ポータサウンドに左手を伸ばして演奏するキーを変更した後に、
器用に電子ピアノのトランスポーズを押して半音上にキーチェンジしているようだ・・・

あかんやろ(>_<)


そんなこんなあって、彼をついに日本に連れて来てツアーを廻った。

「ボク・・・日本に行きたいんです・・・
このままやってるとボク・・・きっとピアノ弾けなくなってしまいます・・・
こんな仕事ばっかやってると、ほんとヘタになってしまうんです・・・
そうやって弾けなくなった人、ボクたくさん知ってます・・・
日本に行って、バーべQさんや田川さんや、
日本の一流の人とセッションして勉強したいんです・・・」

と言ってた彼は、ツアー初日の神戸西野やすしさんから初見の譜面を渡され、
思うように弾けずに楽屋で泣いていた。

デブよ、人はこうやって上手くなってゆくのだ!!

ワシにはドラムの弟子はおらんが、
ある意味このデブが一番ワシに食らいついて来た「一番弟子」である。


次は筋肉少女帯のミュージカル「アウエィ・イン・ザ・ライフ」のキーボード奏者としてブッキングした。

その頃には
ボク初めてFunkyさんの仕事ではない自分で仕事を取ったんです
と言って、自分でもバンバンとミュージシャン仕事を取っていた。

ワシは彼のお父さん(実はワシとそんなに歳は変わらない)にこう言った。

「お父さん、この世界で1ヶ月間北京を開けるということは、
今のポジションに必ず誰かが座ってしまって、帰ったら仕事が全部なくなったという可能性はあります。
でも彼は音楽的にかけがえのない大切なものをたくさん持って帰って来るでしょう。
仕事はゼロになってもいい、そこからまたやり直せば。
お父さん、彼を連れてっていいですね」

実際この仕事は筋肉少女帯の天才ピアニスト三柴理のプレイを完全コピーせねばならない。

「X.Y.Z.→Aのツアーで関西行くけどお前も行くか?」
そう言うワシの誘いを蹴って、
「僕スタジオに篭って練習します」
そう言ってこの舞台音楽に挑んだ・・・


かくして彼がお務め(笑)を終えて帰国した後は、
仕事が全部なくなるどころかそこから売れっ子ミュージシャンへの道をまっしぐらとなる。

3年前のLuanShuの青島コンサートでは、彼は音楽監督として全ての仕事を本当によくやった!!

まあ彼はオーケストラの譜面は書けないのでワシが全部やってあげて、
あとまあ途中一度また雲隠れしたのでその間はワシが全部やってあげて・・・
(あかんやん!!笑)

・・・まあでもここまで大きなコンサートの音楽監督が出来るようになったのだから大したもんだろう。

その時に打ち上げの席で彼がワシに言った言葉・・・

「何言ってんですか!!!
15年前に酒場で弾いてた僕を引っ張り上げてここまでしてくれたのはあなたです!!
あなたは僕の先生であり親であり、僕の音楽の全てです!!
あなたのためだったら何だってやりますよ、当たり前でしょ!!」

いや、その通り!!(笑)

ヤツの今があるのは胸を張って「ワシのおかげ」だし、
ワシとて自分が見込んだ「愛弟子」が大きくなってゆくのを見るのは非常に嬉しいことである。

ところがここ最近それがちょっと変わって来た・・・


去年の中国でのサマードラムスクールの後、
マッド大内さん、佐々木隆さんと共に寧夏へのツアーをブッキングした。

実はこの時の二日目のライブには張張(Zhang Zhang)は参加していない。

「Funkyさん、二日目に郑钧(Zheng Jun)のコンサートが入ってどうしてもそっちに行けないんです」

スケジュールというものは「先に入ったもん勝ち」で、後から何が入ろうが聞く耳持たないのが原則なのだが、まあ彼もこんな大御所と育ての親との間で板挟みになって苦しんでいたのだろう。

「わかりました。向こうに別のキーボードを入れます」
という言葉を聞いて、ワシは折れてやった。

「いいよ、こっちにトラを入れろ。その代わりその交通費なんかは全部お前が出せよ!!」

ヤツだってこの金にもならん小さな仕事のおかげであの大きな仕事を失ったんでは可哀想だろう・・・

今になって思えばこの優しさが仇になった・・・


今年の旧正月休みにFunky末吉トリオで日本ツアーを廻った。
旧正月にはまあ中国では仕事が入らないだろうから、というのでそのようにブッキングしたのだが・・・

「Funkyさん、その時期仕事が入っちゃったんです」

これにはさすがのワシも激怒した。
「お前、この仕事は前々から決まってただろ、どうしてそこに仕事入れる!!」

WeChatメッセージにこんこんと説教メッセージを入れる。

「お前なぁ、金になる、ならないじゃない。
このツアーのために、日本のどれだけの人が尽力して下さったと思ってる?
少なからずお前のことを大好きな日本の友人やファンとかがいてやっと実現したこのツアーをお前はドタキャンしようと言うのか?
それならもうお前に2度と日本の土は踏ませない!!
俺はまた別のキーボードを最初から育てる!!」

実質の「絶交宣言」である。

さすがの彼も
「向こうに代わりのキーボードを入れました」
と連絡が来る。

「当たり前だ!!」
ワシの怒りはまだ収まらない。

旧正月はこれというのはだいぶ前から決まっている。
それを「忘れる」というのは時期が時期だけにありえない。

「言えば何とかしてくれるかな・・・」
ということは即ち、
「こんな金にならない仕事よりこっちの仕事をしたい」
ということではないのか?!!

銭金の話ではない、「ワシの仕事を軽んじる」ということは「ワシを軽んじる」ということだ!!

「仕事に貴賎はない」とワシは思っている。
金にならない仕事が先に決まっていて、
そのせいで大きな仕事を逃したなんてのは日常茶飯事である。

それがワシの「信仰(XinYang:中国語では宗教的な意味ではなく、信じて進むべき道のような意味)」である。
お前がそうではないのならもうお前とは一緒にやれない!!


ワシの剣幕に押されたのかヤツはそれ以来ワシの入れたスケジュールに穴を開けたことはない。
しかし問題なのは「ワシが怖いから」ではない。

あいつの仕事に対する「信仰(XinYang)」がどんなものなのかということである。

「音楽」は「生き様」なのであるから、
その根本である「信仰(XinYang)」が一番大切だとワシは思っている。

「音楽道」とは即ち「武士道」なのだ!!


そして爽子(Shuangz)のツアー
ヤツは「すみません、僕その2本は参加出来ないんです・・・」

!(◎_◎;)

これはワシの仕事ではない、
バンマスはヤツなんだから別にワシがどうこう言う立場ではないのだが・・・

「そんなんだったら私だって孙楠(Sun Nan)の仕事やりたいわよ」
たった一本のスケジュールがぶつかってたために大きな仕事を断ったよーしーずがそう呟く。

ワシだってそうだ。
そんなことが許されるんだったら仕事なんていくらでもブッキング出来る。
ギャラの高い、メリットの大きいものだけを最終的に選んで小さいやつなんか全部ぶっちすればいいのだ・・・

「Funkyさん、自分のパートは全部録音して、そのプログラム走らせるのFunkyさんのパソコンでやってもらえませんか」

おいおい、何でお前が他の仕事入れた尻拭いをワシがやらねばならん(>_<)
そもそもワシは重いインターフェイス持ってこんな過酷な移動やっとれんぞ・・・

「わかりました。PAのエンジニアに頼みます」

結局現場に着いたらデータに色々トラブルがあるのでワシがエディットしてあげて・・・
・・・ってそんなことやったるからアカンのよな・・・(>_<)


そんなこんなで今回日本で会ってメシを食う。
「いきなりステーキが食いたい」というので彼女と共に奢ってやる。

デブは400gのサーロイン、
彼女は同じく400gをぺろりと平らげた後に更に400g!(◎_◎;)

この細い身体のどこに入るのだろう・・・(笑)

ステーキを食いながらワシはデブに聞いた。
「南京は来るのか?」

「行きますよ、もちろんでしょ」

ワシは聞いた。
「俺は21日の夜中に上海飛んであとは列車で行くけどお前は?」

「僕は一応北京のチケットを取ってるんですけど・・・
南京って直行便ないんですよねぇ・・・」

それからヤツはストーンローゼスとやらを見に武道館へ、
ワシはiPadを忘れたりはしたものの予定通り上海経由南京へ・・・

ところがヤツは来ない・・・
っつうか
「朝いちの便ならギリギリ何時に着いて、ワシと一緒のだとこうで・・・」
などと色々調べて送ってやったのだが返事が来ないのだ。

そう、いつもあいつはそう・・・
都合が悪くなるとぱたっと雲隠れしてしまうのだ・・・(>_<)


かくして・・・ヤツは来なかった。
前回のようにPA席からプログラムを走らせて、
まあライブ自体はそつなく終えた。

南京ライブなう〜 昨日ストーンローゼスの武道館を見てたはずのデブのキーボードがワシの乗る便にも乗っておらず、朝イチで来るのかと思えば来ず!(◎_◎;) ドラムの右手側がぽっかり空いている・・・ 君のための〜席が冷たい〜 もう帰って来んな〜!!(怒) - Spherical Image - RICOH THETA

ライブが終わった頃ヤツからメッセージが入ってた。

「Funkyさん、僕は北京に着きました。
爽子に昨日ライブに参加出来ない旨を連絡しておいたんですけど、
ライブは問題なく終わりましたか」

(>_<)

もうこうなったら
「参加しようと思えば参加出来たのに参加しなかった」
つまり
「参加したくなかった」
ということではないのか?

そして今週末の鄭州、西安にはギタリストと共に参加出来ないと言う・・・(>_<)

まあここまで来たらやられる方(爽子)にも何か問題があるのだろう。
ツアー前に北京で行った大きなコンサートにも、ブッキングしていたDJが来なかった。

幸いリハーサルの途中に爽子本人がそのDJが他の場所でライブをブッキングしているのを発見して大急ぎで今のDJをブッキングした。

そのテのヤツって張張(Zhang Zhang)も同じだが、
都合が悪くなったら雲隠れすんのな(笑)

メッセ入れても入れても返信が来ず、
電話しても出ず、折り返しも来ず・・・

そんな輩に限ってほとぼりが冷めた頃に笑って連絡して来るのだ・・・(>_<)

それが「中国式」だとは思わない。
例えそうだとしても、ワシは30年近いこちらでの仕事の中でそれを変えて来た。

レコーディングするならデモぐらい作りましょうね。
出来たら譜面も書いときましょうね。
仕事には遅刻しないように来ましょう。
酒飲んで来たりせずに体調を万全にして仕事に臨みましょう。

そんな当たり前のことが仕事のレベルをアップする大事なことだったりするのだ!!

人間は神様を超えることは出来ない。
出来たとしたらそれは単なる「たまたま」つまり「偶然」である。

偶然を大きな確率で起こすためには人間に出来ることはただふたつだけ、
「準備」と「努力」である。

音楽を「仕事」としている以上、それはいろんなことがある。

でももしその「偶然」に出会えたとしたら、
それはもう「仕事」というよりも、
かけがえのないものを手に入れた「神様からの贈り物」である。

「仕事」を軽んじてる人間にそんな「偶然」が降りて来るわけがない。

それは別に神がかりなことでも何でもない。
確率論的にそうでしょ!!ということである・・・


デブよ、お前は完璧に仕事を軽んじている。
もうお前がこれ以上進歩することはないだろう。

今度チャンスがあったらゆっくり説教してやろう・・・
と思ってたらメッセが来た。

「Funkyさん、あのエンジニアが今回は来られないそうなんです」

知ってるよ、お前と違って彼はちゃんと今回で最後であとは違う人が来ますとみんなにメッセージ送って挨拶して去っていった・・・

「だから僕が行けない2本はプログラム出す人がいないんです。
Funkyさん出してもらえませんか」

(>_<)

いやね、ワシは西安のあと上海行って2本ライブやって、
そのまま新疆ウィグル自治区に直で行くから余分な器材とか持って行けんから無理!!

しゃーないなぁ・・・まあ方法考えて何とかするけど・・・
・・・ってこれがあかんのかなぁ(>_<)

上海で合流したらちと説教してやるか・・・

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2017年4月12日

日本と中国のサマードラムスクール

先ほど北京でミーティングが行われ、中国でのサマードラムスクールの概略も決定しましたので、日本の概略と共にここにお知らせしておきたいと思います。

まず日本のドラムスクールは今年は7月28日〜31日まで千葉のこちらにて行います!!

今までは山のキャンプ場でしたが、今年は海沿いのスタジオ!!
冷房もあるし蚊にも悩まされない!!\(^o^)/

ただ、食事はケータリングということで例年のように居酒屋勝グループの炊き出しはありません(残念)

講師は私ファンキー末吉を校長として、
なんと衛藤浩一先生が副校長に就任!!

これは歴代副校長の佐々木隆さんが中国でのドラムスクールに取られてしまったので仕方なく仕方なくの大出世なのです(残念)

衛藤さんも初回はおイタをして校長からこってりと絞られましたが、
その後は飲み会以外は真面目に、
いや、夜こそ真面目に飲んで大暴れして(笑)今や日本のサマードラムスクールの顔となっております!!

去年は中国の寧夏海賊自治区のドラムスクールから数名の中国人生徒が参加しましたが、
今年は同じスクールと共に新しく北京と青島からも募集を開始しました。
一昨年参加した香港のスクールからも参加を表明されております。
ところがこの会場には定員がある上に、5月には使用料を先に払わねばならないということで、4月末までこちらで「早割」と称してもう受付を始めています。

同様に中国での募集も4月で一度締め切って、そこで定員になればもう第二次募集はしないということになりますので、参加を計画している方は是非この早割の間にお申し込み下さい。

今年は中国人の生徒が多くなるということは、
ギターやベースやキーボードの講師は中国語が喋れる講師がよかろうということで、渋谷有希子田端翔をブッキングしております。

今までは女性の講師はいなかったので、
夜の宴会での衛藤浩一先生と渋谷有希子先生の絡みが私の楽しみのひとつであります(笑)

毎年参加してくれているバンドゲストRebellioN高校生だった彼らももう20歳を過ぎたから酒が飲めるな・・・


さて、中国のサマードラムスクールは8月11日〜14日まで山東省の「临沂(LinYi)」というところで開催されます。

「临沂(LinYi)」は私はもう何度も行ったことがありますが、
全中国ドラムクリニックツアー2010年 山東省「临沂」その1
全中国ドラムクリニックツアー2010年 山東省「临沂」その2
全中国ドラムクリニックツアー2012年 山東省「临沂」
全中国ドラムクリニックツアー2012年 山東省「临沂」羊づくし
全中国ひとりドラムツアー2015年 山東省「临沂」
これが日本から行くと直行便がなくて結構大変!!(>_<)

結構苦労して渡航してくれることになる日本からの講師は、
名実共に(笑)副校長の佐々木隆先生!!
そして前回で本場の中華大好きになってしまったマッド大内先生!!

毎回衛藤浩一先生のことも頭をよぎるのですが、
あれを中国に連れてって日中関係にヒビでも入ったらと思うとすぐに頭の中から消し去ります!!(笑)

ギターは同じく田端翔くん、
そしてベースは中国の日中混合バンド「咖啡因(CAFFE-IN)」のベースのMasatoくん。
この二人なら通訳要らんもんな・・・(笑)

キーボードはどうしても中国で見つからず、
八王子からHeyskeさんをブッキング!!

実はHeyskeさんはちょっと中国語を喋れるのよね・・・
福建省の黒社会の知り合いから学んだ福建訛り(笑)

まあ何じゃかんじゃで楽しいメンバーが集まりました。
去年は日本から参加したツワモノがいたけれども、
もし日本から参加したい方がいましたら個別に私に相談して下さい。

去年からこのように日中両国にて開催されることになりましたが、
願わくば日中関係がまた変な風になって中止にならないこと・・・

まあ政治がどのようになっても私と中国の関係は一生切れない関係なので、
どんな形であれこのような活動は続けてゆきたいと思ってます〜

Posted by ファンキー末吉 at:15:53 | 固定リンク

2017年1月 2日

今年の年越し

中国は元旦は一日の祭日でしかないので当然のように仕事が入る・・・
年末は爽子(Shuangzi)のバックとして初めて海南島に降り立った!!

まあこのイベントの主催者はとにかく仕切りが悪く、
よーしーずも孙楠(SunNan)の仕事で同じイベントだったのだが直前までどの便に乗るのか連絡が来なかった・・・

そして土壇場になったら今度はワシの便が
「あなたの名前はありません」
と言われたというわけだ・・・

思うにこの時点で一生懸命ブッキングしているのだろう。
乗れるようになった人間から乗れるようになった便に乗るような有様である(>_<)

ホテル着〜立派なリゾートホテル!(◎_◎;) サウンドチェックは夜やししゃーないなぁ〜・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

まあホテルはイベントのスポンサーなのだろう高級リゾート!!
(しかしよーしーずのホテルはもっとよかったという噂である)

まあ朝一番の飛行機に乗って夜にサウンドチェックならこれしかなかろう!!

しゃーないなぁ〜・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

サウンドチェックをして〜

サウンドチェックちう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

次の日も夜だけなので〜

しゃーないなぁ〜朝ビール健康法!! - Spherical Image - RICOH THETA

海にも行ってみる!!

海なう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ところがこんな画像を中国のSNSにUPしてたらいきなり連絡が来た。
「Funky!!海南島にいるの?!!」

昔秘書をやっててくれた美少女、麗麗(LiLi)である!!

秘書をやってくれてた頃はモデルのスカウトが来たり、
http://www.funkycorp.jp/funky/ML/87.html
その後はモデルのスカウトも蹴って歌手のマネージャーになり、
https://www.funkyblog.jp/2007/12/post_101.html
その後久しぶりに会ったら「結婚するの」
https://www.funkyblog.jp/2011/04/post_627.html
そして石家庄に嫁いでゆき、
https://www.funkyblog.jp/2014/04/post_947.html
その後も実は一度呼び出されて会っている。

「2人目の出産で北京に来てるの〜」
っていつ生まれるかわからない出産のために北京の一流ホテルを借りて子連れでそこに暮らすなどどんな玉の輿に乗ったんじゃい!!

今回も「どうして海南島へ?」と聞くと、
石家庄からお手伝いさんを二人と旦那のお父さんを連れて、「过冬(GuoDong:冬を越しに)」来とるんやと!(◎_◎;)

どんだけの玉の輿に乗ったんじゃい!!(>_<)

というわけでお抱え運転手の運転する車に乗って海南鶏を食いに来た・・・

美女と海南鶏〜 - Spherical Image - RICOH THETA

石家庄は北京よりも公害がひどく、
そこから逃れて海南島に別荘買って・・・!(◎_◎;)
ところが上の子供を学校に入れるとなるとこの島では教育という点で問題がある、と・・・

なんか日本で言うと沖縄や高知や、あれほどいい街であるほど教育レベルが低くて問題になるという話と似てるなと思った(笑)

まあそんな四方山話をして別れて本番!!

ライフが始まりました!! - Spherical Image - RICOH THETA

彼女とはまた中国のどっかの街で会うでしょう・・・

というわけで打ち上げ!!
(個人的にこの写真はよく撮れてるからRICHOの360度画像コンテストに出したいなぁ・・・などとと思う)

打ち上げなう〜 いや〜ギャングロッカー達、店の選び方がキツい(>_<) ケンタッキーの残りもんとビールとコーラを持ち込んで(中国は普通持ち込みはOK)、最初の店ではそれを開けて飲もうとしたら、魚選びに行った爽子が「ここは高い!!場所を換える」と!(◎_◎;) 次の店では注文も終わってビールもプシューッっとしたところで張張の彼女が「ネットでこんな店があったから言おうと思ってたんだけど」ど・・・ 「突然「そこに行こう!!店を出るぞ!!」!(◎_◎;) 「もう作ってるからダメです」と店員・・・ 続く - Spherical Image - RICOH THETA

ということでまた腐海に呑まれた極寒の街へ帰る!!(>_<)

よく考えたらこれだけ帰りのチケットもぐしゃぐしゃなんだから、
別に北京に帰らずに上海かどっかに飛んで、
それから元旦の無錫へ向かえばよかったのじゃが、
無錫終わったらそのまま上海から日本に帰ることを想定せずにそれ用の荷物を持って来てないのでどうしても一度北京に帰らねばならない(>_<)

しゃーないので帰ってマッサージして翌日無錫へ・・・

着いてみたら何と会場は冬なのに野外!!(>_<)

会場着いた〜・・・ なんで真冬に野外やねん!!(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

本番は吹雪の中でステージ!!

大雪の中で野外ライブ開始!!・・・に見えるけど実は雪は人工〜 - Spherical Image - RICOH THETA

というのはウソで、実はこれは泡みたいなのを降らせている人工雪!!
冬にしては気温もまあまあ暖かかったのでいつものTシャツで叩きました!!

WuXi2017NewYearDruming.JPG
(どうでもええけどカメラマンさんエフェクトし過ぎ(笑))

そして打ち上げ〜

打ち上げなう〜・・・って今から上海まで車飛ばして日本に帰らねばならんのですが帰れるのでしょうか?・・・(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

そして部屋飲み〜

部屋飲みなう・・・帰れるのか?(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

そして車をチャーターしてもらって上海浦東空港まで来て飛行機待ち←イマココ

思えば去年はこんな激動のスケジュールじゃったが、
今年はまだマシやな(笑)

日本に帰ったらまず風呂に行こう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:06:36 | 固定リンク

2016年12月21日

桃源郷は遠くにありて思ふもの・・・

日本での10本連続来日ツアーで(というよりその飲み会で)風邪をひいてしまい、
治すべく暖かいタイに飛んでまた飲み過ぎで風邪を悪化させてしまい、
北京に帰って風邪をおして仕事などをしてたら何と今までにない環境汚染!(◎_◎;)

今抱えている仕事はプロデュース関係だけなのでパソコンさえあればどこでも出来る!!
とばかりに北京脱出を試みた・・・

寒くなくて空気もよくてのんびり出来るというならやはりここではないか!!

以上はこのブログ記事より雲南省大理

以下はこのブログ記事より雲南省麗江

HotelYuanzi.jpg

YunNanStreetDay.jpg

YunNanHorse.jpg

YunNanMonkey.jpg

わざわざ外国になんか行かずとも自国にこんな桃源郷があるのだからそちらに行けばいいではないか!!!

というわけでチケットを探す・・・

大理や麗江までは直行便はないので雲南省の省都である昆明で乗り換えるのだが、
北京ー昆明は当日のチケットはさすがに高く、
済南ー昆明なら1万円以下であるぞ!!!

というわけでポチリ!!
あとは陸路で済南まで行けばよいだけである。

方言(FangYan)が用意してくれた防毒マスク(笑)を付けていざ山東省済南まで!!

ちなみに旅は気のまま風の吹くままということで、
この時点でまだ北京ー済南の切符は押さえていない。

時間はあることだしゆっくり北京南駅まで行って、
着いてから乗れる便の切符を買って乗ればいいと・・・

ところが列車に乗った途端にメッセージが届いた。

【去哪儿网】【航班取消通知】您在去哪儿网购买的2016-12-20 济南到昆明 KY8206航班已取消。

!(◎_◎;)

慌ててブッキングした去哪儿网のアプリで確認するがそちらは取消、
だがもうひとつのアプリでは遅延になっている・・・

キャンセルだろうがどうだろうが、
もう列車の切符を買って乗ってしまっているのだ。
このまま降りて北京に引き返すわけにもいかない・・・

とりあえず済南空港まで行ってみて、
遅延だったらそのまま乗って、
キャンセルだったら一泊して次の日のにでも乗ればいい。
とりあえずは北京を脱出出来たらそれでいいではないか・・・

・・・と思ってたら済南に着いてみたら北京に負けず劣らずむっちゃ汚染(>_<)

調べてみたら汚染は北京だけではなく中国東部は全部汚染されてるではないか!!

北京から逃げて来たつもりで汚染の真っ只中の山東省・・・(>_<)

視界不良で高速道路は封鎖され、
済南西駅から空港までタクシーはのろのろ運転・・・

空港に着いた頃には予定飛行機の出発時刻でした・・・

もし遅延ならそのまま乗ればと思っていたところ、
遅延どころか全ての便が欠航!(◎_◎;)

まあこの視界不良ではねぇ・・・

というわけで済南宿泊決定!!
・・・と言ってもやることはいっぱいある。

まず昆明に取っていたホテルのキャンセル。
そして明日の朝一番で取ってた昆明ー大理の便のキャンセル・・・

しかしこの航空券は航空会社が違うためキャンセル不可能(>_<)
まあ数千円やったからええか・・・

明日雲南まで行ける便がないかと探したら、
西安経由で麗江まで行ける便があったのでそれを押さえておく・・・

そしてホテル!!

空港には欠航で乗れなかった人がたくさんいるためどこも満室!!
そんな中で空港からも近い素敵な客栈(ホテルよりもランクが低い宿泊施設)があったのでポチリ!!

お金も払っていざその場所に行ってみるとそんな客栈など影も形もない・・・
載っている番号に電話しても使われてないので仕方ないので飲む!!

飲みながらサイトにクレームを入れるのだが、
サイトとしてもこのような事態はあまり経験がないらしく、
結局全額払い戻してくれて一件落着!!

・・・と思ったら今度はまた別のメッセージが入る・・・

【去哪儿网】【航班取消通知】您在去哪儿网购买的2016-12-21 济南到西安 JR2429航班已取消。

!(◎_◎;)・・・西安行きも飛ばんか・・・こりゃもう空路ではこのスモッグだらけの街から出れんな・・・

そんな中、ネットではこんなCNNニュースが流れていた。

中国、大気汚染で赤色警報 北京脱出の「スモッグ難民」も

そうかぁ・・・ワシのような人間を「スモッグ難民」と言うのか・・・(納得)
とりあえずは陸路でこの街を脱出することを考えよう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:06:56 | 固定リンク

2016年11月28日

全中国ひとりドラムツアー2016年 河北省「宣化」

宣化(XuanHua)というところがどこにあるのかさっぱりわからなかったが、車で行くんだと聞いて「ああ近くなんだな」と知った。

XuanHuaMap.jpg

車で行くとなるとどこかに集合しなければならないのだが、
ワシの住んでるところは北京の東北部、
担当の沙泳江(Sha YongJiang)が住んでいるのは西北部ということで、
当然ながらワシがそちらに向かうことになるだろうと思ってたら、
たまたま前の日はワシは北展劇場というところで爽子(Shuangz)のコンサートなので、わざわざそこにピックアップに来てくれることになった。

明日のPearlドラムの活動のために宣化(どこや?)まで連れてゆくべくわざわざコンサート会場にまで迎えに来たPearl倶楽部御一行・・・ってあーた!!徐州や临沂(LinYi)から老師たち何しに来てんの?飲みに来てんの?一緒に宣化まで行くの?(笑)やることないやろ!飲むの?!! 明日は8時に起きて移動なので飲んでホテルで寝るそうです(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

いやそれにしてもこの江蘇省徐州の呉老師と山東省临沂の劉老師は遠くからわざわざ何をしに来ているのだろう(笑)

この3人組はと言うとこの時に3人で道端で朝まで飲んでた写真がツボに入って今だに忘れられない・・・
(この日はひとり白酒をお椀に8杯飲んだらしい・・・)

「まあ飲みに来たのね」
ということで久しぶりに飲んで潰れてホテルで寝て8時出発!!


着いたら地元の胡老師が白酒用意して手ぐすね引いて待っている!(◎_◎;)

河北省宣化(XuanHua)に到着!! 地元の人達が手ぐすね引いて待ち構えていて昼から白酒を飲む(>_<) ワシは午後からクリニックやからお茶・・・って働いてんのやっぱワシだけ?!(◎_◎;) やっぱ遠方から飲むためだけに集まって来たのね(>_<)・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

360度画像をぐるりと回すと、
真後ろにお茶飲んでる人は運転手で呼ばれて来たのだろう、
その隣の白酒飲んでる人はおそらく飲み専用要員(笑)

まあ胡老師自身も
「クリニックは現場の先生方に任せてるんで私は皆さまに飲んで楽しんで頂くのだけが大きなミッションです!!」

・・・ってやっぱ働くのワシだけなんやな(>_<)


その日は例によってクリニック!!

クリニック終了!!・・・だいぶ慣れたな(笑) まず叩けるかどうか関係なく基礎からある程度のレベルのものまで教えて、それからそれぞれに叩かせる。 叩けない人は簡単なレベルのを叩けばよい。 そしてそれを応用したデモ演奏!! 7拍子とラテンまで行けば相当なレベルのものを教えられるが90分を超えると子供は飽きてしまうのでちゃちゃっと進めるのがなかなか難しい・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

今後はこの「演奏会の前にクリニック」というのが増えてくるだろうからもうカリキュラム作ったもんね・・・

もうばっちし!!


そして宴会!!

夜の宴は久しぶりに食った「羊蝎子火锅」!! 蠍が入っているわけではなく羊の背骨の切り口が蠍に似てることからそう呼ばれている羊の背骨煮込み鍋!! 特に脊髄が美味で、骨の周りの肉をしゃぶりながら脊髄をちゅうちゅう吸う!! ビールにも白酒にも合う中国北方の冬の名物です!! - Spherical Image - RICOH THETA

羊蝎子(YangXieZi)火锅、久しぶりに食った〜・・・


次の日はやっぱワシだけ働きました!!

セッティング完了!! 今日のドラムはVISIONではなく最高級MASTERシリーズです〜 会場はいつもよりちょい小ぶりですがそのぶん高級〜 初登場自撮り棒にて(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

なんか聞いたらここは沙泳江(Sha YongJiang)の生まれ故郷なんやて!(◎_◎;)

せやから仕事のついでに「実家帰るわ〜」
ついでに「ワシの故郷に飲みに来んか〜」

で遠方からふたり飲み友達を呼んでるんじゃないかな・・・(笑)



Vision2016XuanHuaDruming1.jpg

叩きます!!

Vision2016XuanHuaDruming2.jpg

後光がさしとる!!(笑)


叩き終わればサイン会!!

終了〜そしてサイン会と撮影〜 毎回2〜300人はいるのでいつもドラムを叩くより長く働いてます(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

集合写真!!

そして全体撮影ですが、人数が多い上に子供は言うことを聞かないので遅々として進みません(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

そして打ち上げ!!

打ち上げは中国北方の冬の名物「涮羊肉(ShuanYangRou)」!! いわゆるラムしゃぶです!!(北海道のとは全然違う) 炭火の銅鍋で澄ましスープが伝統的ですが辛い鍋の流行により近代では鸳鸯(YuanYang:おしどりの意味)と言って辛いのと半々なのが流行り・・・ 酒飲みが多いので打ち上げの時間がドラム叩くよりサイン会より長いかも・・・(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

今回は終わるの早かったし二次会に付き合いました・・・

二次会はカラオケ!! ドラム教室の女性講師をはべらせて遊んでるわけではありません!!(キッパリ) こういうチャンスにいっぱい中国の楽曲を聞いてアレンジや作曲の勉強にしているのです!!(これホント) - Spherical Image - RICOH THETA

そして・・・

女性講師たちはみんな帰ってしまっておっさんばっかり残ってしまいました・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

女性講師たち(ひとりは校長の胡老師の奥さん)が「明日が早い」ということで揃って帰ってしまいましたとさ・・・

お後がよろしいようで・・・(笑)

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2016年11月22日

上海ディズニーランド

大仕事だった中国ロックの歴史30年コンサートも終わり、
続いてブッキングしてた張嶺(Zhang Ling)の上海ライブも終わり、
娘が「行きたい」というので上海のディズニーランドにやって来た!!

上海ディズニーランドなう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

思えば東京のディズニーランドに最後に行ったのはいつだっけ・・・
微かな記憶としてはアトラクションを一生懸命に中国語に訳してた記憶があるので、
小さかった娘を連れて中国人の元嫁と一緒に来たのかもしくは誰か中国人のお客さんを連れて来たのか・・・

まあどちらにしろ今では爆買い中国人のために中国語のアナウンスがあるだろうからかなり前であったことだけは間違いない・・・

「上海ディズニーだったら全部中国語だろうから訳す必要なし!!」
と思ってたら小さい頃に喋れてた中国語を全く忘れてしまっている娘に訳さないかん(>_<)

お父さん音楽用語と下ネタ以外の中国語は全くダメなのよ〜(涙)


実はその娘、ディズニー着いた途端タクシーに携帯忘れよった(>_<)

タクシーと言っても滴滴车(DiDiChe)というアプリで呼び出すUberみたいな一般車タクシー。
すぐに気づいてその電話番号に電話したのだが、もう任務が終わったらその運転手とは連絡が取れないようになってしまうシステムらしい(涙)

まあストーカー行為やプライバシーの観点からそのシステムは大事なことかも知れんが、
このように緊急の場合には「ありがた迷惑」である。

仕方がないのでアプリでセンターの方に連絡を取るのだが、
この自動アナウンスが音楽用語でも下ネタでもないのでさっぱり聞き取れん(>_<)

こんな時はいつも誰か中国人に代わって電話をかけてもらうのだが、
周りに知り合いは誰もいないので仕方がないので売店のお姉ちゃんにお願いした・・・

ところがびっくり!!
通常美人であればあるほど態度がつっけんどんな中国人女性が、
なんと笑顔でこの作業をやってくれた!(◎_◎;)

さすがディズニー夢の国・・・(シミジミ・・・)


すったもんだしながら携帯は何とかゲットし、
チケット売り場でちょっとガラの悪そうなおっさんに声をかけられる・・・

「あんた、中国ロック30年コンサートに出てただろ」

え?・・・という感じである・・・

「日本人のドラマーだろ?たしか北京のにも出てただろ、俺見に行ってたんだ」

いや、ありがたい話なのであるが、
よくいる目をキラキラ輝かせて話しかけて来る若いロックファンともちょっと違う、
昔を懐かしんで話しかけて来る古いロックファンともちょっと違う・・・
なんか初めて話しかけられるタイプのロックファンである・・・

ディズニーにこんなおっさんひとりで来ることもないだろうし、
嫁と子供がどっか行ってこのチケット売り場でひとりぽつんと待ってるのかなと思ってたら、
このオッさんが小声で話しかけて来た。

「チケットあるよ・・・」

ダフ屋かい(>_<)

まあね、ダフ屋にロックファンがいてもおかしくないし、
ダフ屋で稼いだ金でわざわざ北京の中国ロック30年コンサートを見に来てもおかしくはない。

ただ、いくら金髪で目立つからと言って、
自分がドラム叩いてたコンサートに来てた客にチケット売りつけれれる日本人って・・・(笑)

まあ中国でもダフ屋は違法行為だし、
中国の場合はチケット買ったらそれが偽物だったという事件もあるので丁重にお断りして正規のチケットを買って入場!!

ちょうどなんかパレードをやっていた。

ムーランであろう、中国的な出し物!!

そして世界じゅうのディズニーでここ上海にしかないというバイク型絶叫アトラクション「TORON」!!

いや〜時代は変わるというか、もうジェットコースターでキャーキャー言ってる時代じゃないな・・・(笑)

時代は変わるというならもうこのテのアトラクションは現代科学の粋を結集させたらこんなことも出来る!!


(ユーチューブアプリ、もしくはユーチューブサイトで見ると360度動画で視聴出来ます。アドレスはこちら:https://youtu.be/tEU-kjUPizA

まあこうなって来ると「あと出し有利」の原則で、
あとで作った施設の方がより最新の科学技術を導入出来るのだから仕方がない・・・

カリブの海賊の演劇も非常にレベルが高く、
噂によると「ターザン」は中国雑技団を使って最高峰のレベルのものを作り上げてるらしい・・・
(今回は時間切れで見れなかった・・・涙)

心配してたような、
「ミッキーが途中でぬいぐるみを脱いで休んでるんじゃないか」とか、
「ディズニーの中もバッタもんでいっぱいなのではないか」とか、
そんなことは一切なく、まさに世界レベルのディズニーランドであった。

フィナーレのシンデレラ城での花火等のパフォーマンスも素晴らしかった。

もちろん音楽ともばっちしシンクしてるし、
中国語で歌われる数々のディズニー名曲のレベルも素晴らしい!!

「これ中国人の誰がアレンジしたんやろ・・・」

中国音楽界のど真ん中で仕事しているワシの周りに
「この前上海ディズニーで使う音楽作ってさぁ」
という人間がいないので不思議に思ってたが、
まあよく考えたらこれ音楽はアメリカで作ってるわな(笑)

でも歌を歌ってる中国人のレベルもむっちゃ高かったぞ!!
世界のディズニーがここ上海でもレベルを落とすことなく、
更に妥協を許さずレベルアップしていることに大きな感激を覚えた。

入場料388元(およそ6千円)で全てのアトラクションが利用出来て、
しかもまだ中国人にあまり浸透してないのでどれもほぼ並ばずに入れる!(◎_◎;)

ただひとつワシ個人として残念なのは、
「夢の国なのでビール等アルコールは一切販売していない」
ということである(>_<)

世界じゅうにいくつもあるこの夢の国・・・
現実を忘れて夢の世界に没頭して・・・

そして最後に売店でお金を落としてゆくという現実・・・(笑)

夢の国には金を落とさねばならないという「現実」(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

でも6000円プラスお土産代で夢が買えたら安いもんか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:13:17 | 固定リンク

中国ロック30年の歴史コンサートin上海

YaoGun30ShangHaiPoster.jpg

リハーサル360度写真

朝までレコーディングしてそのまま飛行機に乗って上海大舞台(上海体育館のことをこう呼ぶ)で明日のゲネプロ!! 今回の中国ロック30年の歴史コンサートでは6つのバンドでドラムを叩きます〜 しかしこの大舞台がワシの古い友人達だけで満員になるんやから凄いわなぁ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA


2016年5月9日、ちょうど崔健(Cui Jian)が30年前のこの日に「一无所有」を歌った同じ工人体育館にて行われた北京でのこのコンサートから始まって、
「ツアー」と銘打っているだけあって次には長春にて開催!!
そして今回は上海というわけである・・・

しかし12月24日に予定されていた西安はどうやら中止になるらしく、
この「中国ロック30年」と銘打ったコンサートはこれでどうやら最後となるであろう・・・
(31年と銘打って来年もやるかも知れんが・・・)

前回はこのような有様だったのでリハのスケジュールが取れず、
ワシの参加はふたつのバンドのみだったが、
今回は早くからスケジュールを押さえられていたので6つのバンドで参加!!(凄っ)

まず最初はお決まりの中国ロックメドレー!!


映像はこちら!!)

黒豹(HeiBao)の「Don't Break My Heart」から始まるこのメドレーはワシにとっては感慨深いものであった。

そもそもがワシがここにいるのは1990年に友人に連れられて何の興味もなかった中国にやって来て、
偶然地下クラブで演奏している黒豹のライブを見たからこそである。

その地下クラブでも彼らは確かにこの曲を演奏していた。
ワシをそこに連れて行った張楚(Zhang Chu)がこの曲が始まった途端にポコダンスを始めたので覚えている・・・

「バラードでポコダンス・・・?」

一瞬頭を傾げたワシだったがすぐに
「ロックをどのように聞かなければならないなってのはこの国にはない。
この国のロックは今始まったばかりなのだ!!」
と強く感激したのを覚えている。

そして今回は彼の代表曲「姐々(JieJie)」も演奏した。

その時、彼はワシのホテルで自分の持ち曲をギターで弾いて歌ってくれた。
「ファッキンガバメントはロックを恐れてる!!
俺たちはロックを聞くことも歌うことも出来ないんだ!!」
酒を飲んでそう叫んでいた彼が歌ってくれたこの曲は、
時代が変わって今では中国人なら誰でも知っているロックのスタンダードとなった・・・

そしてメドレー最後の曲は田震(Tian Zhen)の執着(ZhiZhuo)!!
この曲にもちょっとした縁がある。

ワシが日本でアジアの音楽を紹介するラジオ番組をやってた時、
ゲストで出演してくれた彼女がワシのコメントに答えてこんなことを言った。

「あら私はロック界の人間なのよ。知らなかった?(笑)」

失礼ながらてっきりむっちゃ売れてる流行歌手としか思ってなかったワシであるが、
そう言えば彼女はBeyondのマネージャー、レスリーが投資してLaoLuanが切り盛りしていた「紅星」というロックなレコード会社所属だった。

同じレコード会社所属で、当時食うに食えなかった許巍(Xu Wei)が彼女に書いたこの曲は彼女の代表曲となり、
その後この曲を巡って許巍(Xu Wei)と彼女には確執が生まれるようになる。

それを解決したのがLuanShu
許巍(Xu Wei)の北京コンサートの時にゲストで彼女を呼んでこの曲を歌わせて仲直りさせ、
次の許巍(Xu Wei)のアルバムには晴れてこの曲をセルフカバーして収録することが出来た。

そのバージョンでドラムを叩いているのがワシである・・・

中国ロックにもいろんな歴史があり、
このメドレーを叩いている時にいろんな思い出が頭をよぎって懐かしくなった・・・

次にひとつ別のバンドが入って(それはワシが叩かない)その次は張嶺(Zhang Ling)!!
(映像はこちら!!)

彼との思い出と言えばやっぱりこれだろう。
ある時はケンカしてもやっぱ「音楽仲間」として人生を共にしている・・・

そして次は唐朝老五(TangChaoLaoWu)!!


(映像はこちら!!)

もうね、この人たった1曲のために(アコギコーナー1曲バンドコーナー1曲ゆえ)5回もリハすんのよ〜(涙)
まあ久しぶりにバンドで音出すのが楽しいんやな(笑)
・・・というわけでリハも喜んで付き合いますがな〜

11月19日上海中国ロック30年の歴史コンサート唐朝老五のリハーサル!! 超高速のツーバスがあるのでX.Y.Z.→Aモードで上半身裸で叩いてます!! - Spherical Image - RICOH THETA

そして次が初共演!!BEYONDのベーシスト黄家強ことスティーブ!!
いや〜実のところリハも本人は不参加だったのでこの日サウンドチェックの時に初めて顔合わせということになった。

最後のリハはBEYONDのベーシスト、スティーブこと黄家強のリハ!! 知り合って25年、初めてバックバンドとして一緒にプレイします〜 ・・・って本人おらんけど(笑) 大陸ツアー用の若いバンドの中にひとりだけ大御所が放り込まれてみんなむっちゃ緊張して大変(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

サウンドチェックと言ってもワシはドラム台んとこに座りっぱなしで、
本人がステージに上がって来る時にドラム台んとこに挨拶に来て、
そのまま歌って帰ってワシはそのまま次のサウンドチェックしてるのでほとんど会話を交わしてない(笑)

本人は「夜サウンドチェックが終わったら飯でも食おうよ」と言ってくれてたが、
ワシが全部の終わったん夜中の3時(>_<)

というわけでいきなり本番でまた会うしかない!!(笑)

YaoGun30ShangHaiHuangJiaQiang.jpg

まあ出番直前にステージ降りてって楽屋に行って
「よろしくね」
とは言ったけど結局声を交わしたのはその2回だけだったぞよ(笑)


(映像はこちら!!)

でもねぇ・・・1曲目の「不再犹豫」が始まった時、
まあこの曲はWINGのコンサートでもいつもやってるBEYONDの代表曲のひとつだけど、
彼と、特に死んだ黄家駒の実の弟と一緒にこの曲を演奏しているというのが何か心に沁みて涙が出て来た・・・

最後の曲「光辉岁月」もしかりである・・・


さて次は元零点(LingDian)のボーカル周晓鸥(Zhou XiaoOu)!!


(映像はこちら!!)

こいつともいろいろあった・・・

零点(ゼロ・ポイント)6万人スタジアムコンサートの時、
ライブレコーディングのためにアメリカからWyn Davisを呼んで、
機材が足りないというので北京じゅうを走り回って探していた時の話だ。

一緒に探してくれてたレコード会社の社長が、
「晓鸥のホームスタジオには確かその機材があったはずだ」
と言って彼を捕まえて話していた時にワシは聞いたのだ。

「これは俺の機材であってバンドとは関係ない」
と言って貸すのを拒んだのを・・・

「俺は誰のために北京じゅう走り回って機材を探してるんだ?
お前のためでもあるんだろがよ!!」

その日以来彼のことはどうも虫が好かんかったのだが、
この狭い中国ロック界でお互いいがみ合ってても仕方がない。

考えてみれば彼はそれだけバンドと仲が悪かったということだ。
その証拠にその後きっぱりとバンドを脱退している。

まあワシに対してどうのこうのというわけでは決してないというわけで今は仲良くやっている。

それというのもこいつ、LuanShu!!
こいつと晓鸥が大の親友になってしまったので、
必然的にワシと会う機会も多く、仲違いしてるわけにもいかなくなったのよね〜(笑)


(映像はこちら!!)

彼自身はシンガーというよりはプロデューサーなのだが、
最優秀プロデューサーに選ばれたり、
映画音楽の主題歌を自分で歌ったりもしてるので、
まあ今では中国ロックの重鎮のひとりであろう。
特にこの死んだロック仲間、唐朝のベーシスト张炬のために書いた「礼物(LiWu)」は、ロック史に残る名曲のひとつと言っても過言はないであろう・・・

YaoGun30ShangHaiLiWu.jpg

思えば张炬が死んだことによって、その後の唐朝はボーカルの丁武(Ding Wu)とギタリストの老五との確執が激化して分裂(>_<)

この中国ロック30年の歴史コンサートに唐朝が出演しない理由にも老五との確執という噂もまことしやかに伝わって来る・・・

「中国人はひとりひとりは龍だがふたり揃うと豚になる」
という諺があるように、
どんなバンドにもムードメーカーがいて、
その存在がふたつ並び立たないはずの龍をうまい事やって存在させているというのはよくある話だ。

BEYONDの場合はそれがドラマーのWINGだろう。

大きな確執がメディアを騒がしているギタリストのポールこと黄貫中とベースの黄家強と仲も、WINGがなんとか頑張って修復して欲しいなといつも思う。
(かと言って自分が爆風スランプのこととなるとそう簡単にいかないのだが・・・笑)

何はともあれ、よくも悪くもこれが現在の中国ロックの大御所たちの「今」である。

願わくばみんないつまでも健康で、
こんな風にしがらみや色んなものを乗り越えてまた集まれるチャンスが毎年あればいいのになと思う。

中国ロック30年の歴史はワシにとっても27年間の奇異な人生の歴史である。

乾杯!!

打ち上げなう〜乾杯!!! - Spherical Image - RICOH THETA

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2016年10月11日

Funky末吉Trio初の中国ツアー

まあ「Funky末吉和他的朋友们」と銘打ってはよくツアーを廻ってはいた・・・

ファンキー末吉定例ライブin天津
日本人の来ないライブ
北京定例ライブwith D-Drive
9連チャンの中国ツアー後半は江南地区5本
VoThM天津北京ライブ
寧夏回族自治区銀川ツアー3本

ところがその中でのひとつの「演目」でしかなかった「Funky末吉Trio」としてツアーを廻るのは初めてである。

そもそもはと言えば元布衣(BuYi)のマネージャーだった黄晨(Huang Chen)という女性がいつの間にやら雲南省の大理(DaLi)というところに引っ越していたということから話が始まる・・・

ワシも雲南省の麗江(LiJiang)というところには行ったことがあり
そこも初めて行くワシにとってはそれこそ桃源郷のようなところで、
大理(DaLi)というところは更に皆が口を揃えて「もっと素晴らしいところだ」と言う・・・

そんな素晴らしい街に引っ越した彼女の友人がライブハウスを開き、
そこのオーナーがワシの事が大好きらしく
「是非来てライブをやってくれませんか」
というところから始まった。

さすがは元敏腕マネージャー、
「どうせだったらいろいろ1週間ぐらいツアー組んであげるから」
と言うのだが、
デブのキーボード張張(Zhang Zhang)が忙しくて4日間が限界だったので、
せめて大理(DaLi)では1日ぐらいゆっくりして下さいな・・・というわけで4日間3本のツアーを組んでくれたというわけだ。

結論から言うと飛行機移動でライブ3本では金銭的には赤字が出たのだが、
まあ「バンド」としては身のあるツアーだった。

何せリハーサルなどしないのだからツアーでもないとなかなか新曲とか仕上げるのは難しいし、連日ライブをやることになるのだから、北京定例ライブみたいに先月やった曲を思い出すので精一杯ということもなく、「バンドサウンド」というものが練られてよい。

結局、3連符の5つ取りと8つ取り(4つ取りに比べて数段難しい)を駆使したシャッフルの難曲と、昔モンモンという歌手に書いた曲を渋谷有希子に歌ってもらってレパートリーに加えることも出来た。

そして言わなければパッと聞いて誰もわからないことなのだろうが、
実は今までやっていたラテンの曲は、
「全てのリズムは2−3と3−2に分類出来る」
というラテンの偉い人の教えに従って、
今まで3−2で叩いていた曲もメロディー自体が2−3だったので叩き方を真逆に変えた!!

長年叩き慣れたものを根本から変更するって結構大変なのよね・・・

まあ新曲も含めて、メンバーの皆さんも北京に帰ってしばらく身体で熟成させれば、おそらく月末の北京でのライブの時にはもうばっちし身体に入っていることだろう・・・

まあツアーの赤字補填はそういう意味でも私がさせて頂いて、
本当に小額ですが些少のギャラを出させて頂いた・・・

もちろん毎日のご馳走はワシが奢る!!
まあそれは北京でもそうなので地方に出ても同じである(笑)


さてツアー初日は重慶!!
場所はなんとこのライブハウスだった・・・

看板も出さずに取り締まりといたちごっこで運営してた頃の話
引っ越してちゃんとしたライブハウスになっていた頃の話

そして今回もまた場所を引っ越していたこんなに素敵な店になっていた・・・

オーナーとまた記念撮影!!

FunkyTrioTourChongQinPhoto.JPG

いや〜一生懸命宣伝してくれたんやろうなぁ・・・
お客さんが70人も入っていてびっくりした!(◎_◎;)

自分名義で70人って日本でも集められへんでぇ・・・(驚)

ワシの中国での名声って日本より大きいんやなぁ・・・
こりゃひょっとしたらツアーもトントンで黒字が出るやも知れんぞ・・・

と思いながら打ち上げ!!

重慶火鍋は2度辛い!!(>_<)

・・・というわけで翌日はこんな感じ(笑)

大理(DaLi)のライブハウスがまた素敵な店だった・・・

きっと地元のロック好きの若者で運営してるんやろうなぁ・・・
とか想像しながら名物の「雲南コーヒー」を頂く!!

メンバーはみんな仮眠を取ると言うが、
ワシはこの大理(DaLi)の古城(GuCheng)と呼ばれる旧市街がとてもいい街並みだったので探索に出かけた。

「大理石」というのは実はこの街の名前から付けられたもので、
なるほど大理石関係の店や芸術品なども多い・・・

次の日はオフなのでまた探索しようと思ったら、
なんと偶然LuanShu
大理(DaLi)に来ているということで合流!!

なるほど、西は雲南の山々、東は湖に挟まれた風光明媚な街並みを堪能させてもらいました・・・

ところで夜は古城(GuCheng)で飲もうということになり、
街をぶらぶらしながらお洒落な店に飛び込んで飲んだりしてたのだが、
生バンドが入っている店も多く、街を案内してくれた若い衆が言うには、
「凄いですよ、バンドやってる奴らみんなファンキーさんのこと知ってて、
見かけたらみんなびっくりして憧れの眼差しで見てるんですよ・・・」

「だったらライブに来い!!」
とまあ中指立てるわけでもなく、とりあえず大理(DaLi)は小さな街なのでその程度の動員で赤字(笑)
次の街、昆明(KunMing)へ向かう・・・


黄晨(Huang Chen)がブッキングしてくれた乗り合いタクシーに乗って行くのだが、
これがたっぷり5時間ほどかかってもうへとへと・・・

入り時間にも遅れて直接小屋に着いたら、
なんと懐かしい人がライブハウスの入り口でワシらを待っていた・・・

5年前、ここ昆明で一緒にコンサートをやった少数民族の歌手、高洪章(Gao HongZhang)である!!

その時の話

不思議な人間である。

一緒に仕事をしたことのある歌手というのは数多いが、
この男だけは何故だか「懐かしい」というか、
「本当に時空を越えてやっとまた再会した」という気持ちになるから不思議である。

さっそくリハ後に夕飯をご馳走になった・・・

もちろんライブ前なので酒は飲めん・・・
何やら彼は電話でライブ後にワシが飲みたいと言っていた米酒を持って来いと誰かに指示していたようだ・・・

そして打ち上げ!!

自家製の米酒!!

FunkyTrioTour2016MiJiu.JPG

これを持って来てくれたのは、
前回のコンサートの時に神鼓(ShenGu)という太鼓を叩いて神々と交信するというこの方!!

FunkyTrioTour2016ShenGu.JPG

ブログの内容から少々引用してみよう・・・

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その後に出て来たこの民族パーカッション!!

KunMIngShenGu.jpg

名を「神鼓(Shen Gu)」と言う。

タイコに鈴が付いていて、
右手でそれを揺らして鈴を鳴らし、
左手でバチでタイコを叩く。

普段はこのように地べたに座って演奏するのだが、
最後のサビの繰り返しになると突然立ち上がって、
狂ったように踊りながら演奏するのだ!!

リハの時にそれを見た瞬間にワシは号泣!!

本番の時はワシの位置からは見えなかったが、
よく見える位置の張張が号泣!!

「ファンキーさん、あれはねぇ、神様と交信してるんだよ。
誰にもじゃま出来ない神との会話なんだよ!!」

それもそのはず、彼の職業はもう音楽というレベルを越えている!!

病気の人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩き、
運気が悪い人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩く。

神鼓奏者というのはもう音楽を越えて呪術師のレベルにいっているのだ。


宗教は人を救うために生まれ、
そして時には戦争を起こし、人を殺す。

ヘタな宗教をやるぐらいだったら、
楽器をつきつめて神と交信した方がよっぽど平和である!!

---------------------------------------------

もうね、この人たち、凄すぎるの!!(涙)
とりあえずこの高洪章(Gao HongZhang)のアルバムを全曲ここにUPするね!!

ところどころで聞こえるサックスのような楽器は実は「声」なのよ(驚)

もうね、次の雲南ツアーの時には彼らゲストで呼ぶことにするわ!!
途中のお歌のコーナーんとこで思う存分神々と交信して下さい!!(感涙)


というわけでアルコール度数10度で危険なほど酔っぱらう少数民族自家製の米酒でしこたま酔っ払ってツアーは終わった・・・

「大理(DaLi)に来るんだったらどうして予め連絡しない!!俺の故郷なのに!!」
と彼は言うが、張張(Zhang Zhang)は、
「そんなことしたら大変ですよ。もう昆明だけでこの歓待ぶりなんですよ。
彼は全ての仕事を休んでずーっと私たちを歓待し続けますから!!」

・・・そしてワシは次の日の朝一番で北京に帰ったが、
張張(Zhang Zhang)はチケットを変更してもう1日滞在して歓待を受けている(笑)


でもね、実は助かったのよ・・・
実はね、実はね・・・小屋にシンバル忘れたの(涙)

北京着いてから気付いてすぐに張張(Zhang Zhang)に連絡して取って来てもらった・・・

すまんのうすまんのう・・・次からはもうシンバル持って行かんし!!(そこかい)

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2016年9月 4日

フェスティバルのハシゴ(2016年夏)

これだけ中国じゅうで山ほどの音楽フェスティバルが催されているんだから、スケジュールがガッチンコしない方がおかしい・・・

去年はこんな感じでフェスをハシゴし、今年も去年に負けずの移動距離を飛ぶこととなる・・・

もともとは周韧(Zhou Ren)の北京でのフェスが8月26日に入っていて、
爽子(ShuangZi)が同じイベントの最終日28日に入った。

そしてその間の27日に長春でのイベントが入ったので、
北京ー長春ー北京という移動を余儀なくされることになったのである。

26日のイベントのサウンドチェックは前日25日に行われることになったのだが、一緒に住んでいる布衣(BuYi)も同じく26日に同じイベントのサウンドチェックだと言う・・・

このイベントは各出演者の近所に送迎バスを出してピックアップして廻るというので、少々早く出る必要はあるが布衣のバスに便乗させて頂いた。

ガラの悪いのがどんどん乗り込んで来る・・・(笑)

まあこれが乗り合いバスやったら普通の人は絶対に乗らんわな(笑)

会場は北京市内とは思えないむっちゃ広い芝生の公園だった!!

なんと主催者は以前のこのドタキャン騒ぎ(これこれ)の主催者と同じで、
そのうちひとりは20年前からの友人でもあるので、
「26日にドラム叩き終わった瞬間に飛び出しで空港まで行きたいんだけど」
と相談しておく。

「よっしゃ、じゃあお前のために車一台用意しとくよ」
これで解決!!
タクシー呼んだり待たせたり、余計な手間が一気になくなった・・・(嬉)

当日!!
また布衣もバスに乗って早めに会場入り!!

バスに乗るミュージシャンもみんな「敬老精神」に溢れているので(笑)
ワシは最後部座席でごろんと横になれる。

いや〜これ全然違うのよ・・・疲れのとれ方が・・・(ホント)

さて会場着いたら先に布衣のライブ!!
そして周韧(Zhou Ren)!!

ちなみにどちらのギタリストも苗佳(Miao Jia)が弾いているので、
みんなが「なんだこれ苗家音乐节じゃねえか」とか
「苗家和他的朋友们じゃねえか」とか彼をからかうのがツボに入って、
ワシも彼を見る度にそう言ってからかう・・・

ワシはこの日の出演は周韧(Zhou Ren)のみ!!

彼のメニューにはドラムソロのコーナーもあり、
ネットにUPされてたので貼り付けとこう・・・

ドラム叩いたら即飛び出しで空港まで!!

何とか間に合って長春へ!!

着いたらワシを待ってすぐにゲネプロだと言われていたが、
結局は朝いちにゲネプロということで数時間ほど仮眠・・・

早起きしてサウンドチェック!!

ここでの出演はワシは李夏(Li Xia)と張嶺(Zhang Ling)のみ!!
のみったってふたつ出演するわけだが・・・(笑)

オープニングメドレーと唐朝老五のふたつがドタキャンになったからなのだが、張張(Zhang Zhang)はそのふたつに参加しているので、
レギュラーの鄭鈞(Zheng Jun)とワシと一緒の張嶺(Zhang Ling)と含めてまた4つ!!

ちなみに前回の北京のイベントではワシが4つでヤツは5つ・・・

なーに今回はリハのスケジュールがなかっただけで
次の上海はLuanShu周曉歐(Zhou XiaoOu)唐朝老五と、おそらくBEYONDのベーシストSTEAVEこと黄家強とオープニングメドレーも入るだろうから5つじゃ!!!

と指折り出演バンドの数を数えて自慢するのも馬鹿馬鹿しいと思い直し、
いくつでもいい!!中国ロックの歴史に残るぐらいいい演奏をすることが大事なんだよと自分に言い聞かす・・・

ちなみに今回の李夏(Li Xia)の演奏、
全くワシのせいではないのだが、2曲目はベースが変則チューニングでチューニングを下げるのだが、きっと全体的に全部半音高い(>_<)
こちら3番目のバンド)

もうね、やめて欲しいのこんなミス(涙)
ライブ終わって散々責めたが、本人はチューニングが狂ってることすらわかってないので全く気にせず飲んでるし〜(>_<)

ChangChunGuiXianDrink.JPG

ちなみに前回の北京のイベント
「Funky〜久しぶり〜!!」
と声をかけられたこのイベントの主催者・・・

もう女漢子(NvHanZi:女性の豪傑の意)っつうそのまま!!(>_<)
土佐のはちきんのようにキンタマが8つあるんではないかというぐらい・・・

前回の北京では打ち上げで各テーブルを回って白酒でイッキをし、
酔い潰れて若いミュージシャンに担がれて帰って行ったが今回もこんな感じ・・・

ChangChunYaoGun30Drink.JPG

想像するにきっと20年前出会った時にはペーペーのロック好きだったのだろう。
それが入党かなんかして今では共産党幹部かなんか・・・
昔好きだった仲間たちを呼び集めて大きなイベントをやりたい!!
私の今の力ならそれがやれる!!・・・

・・・ってなもんではなかろうか・・・
中国ではこういうロック世代が今政府の重要ポストに入ってたりするので、
経済のバブルと相まってロックが非常に盛んなお国柄になっているのだと言えよう・・・

そのおかげで爽子(ShuangZi)や李夏(LiXia)などの若い世代のバンドが日の目を見るようになってるんだから、中国ロックのためにワシも一緒に飲んで彼女を盛り上げてやろう・・・


まあ何じゃかんじゃで打ち上げも終わって朝5時起きで北京戻り!!
一昨日出演した北京のフェス会場へ向かう・・・

一昨日車の手配をしてくれた主催者である古い友人がワシを見つけてこう言う。
「おかえり〜Funkyさん、今日はどこに行く車を手配しようか?(笑)」

いや、もうどこも行きたくないし・・・と苦笑いで返すと、真顔でこんなことを言った。

「いや〜Funkyさんのドラムはやっぱ違うよ。
イベントには元スコーピオンズ(だっけか忘れた)とかのドラマーも来てたけど、
やっぱ全然違うよ。あんたは最高だよ!!」

主催者からこんなことを言われるなんてミュージシャン冥利に尽きるぜ・・・(感涙)

この日は爽子(ShuangZi)のステージだけなので、
他にも掛け持ちをしている苗佳(Miao Jia)を
「どうだい、苗佳和他的朋友们のイベントは?」
などとからかう(笑)

「かんべんして下さいよ」
と照れながら、
「でもFunkyさんの方が飛び回ったり一番忙しいじゃないですか」

まあ彼は同じところで4つのバンド、
ワシは北京ー長春ー北京で4つ。
張張は最初の北京がないが長春ー北京で5つ。

でもまあ「誰が一番忙しかった」とか「誰が一番稼いだ」とか関係ない!!
「誰が一番いい音を出したか」っつうのが一番大切なのである。

最後の爽子(ShuangZi)のステージも頑張って叩かせて頂いた。
ステージ袖で主催者である友人がこっちを見て親指を立てている。

これがやっぱ一番嬉しいよね。

ChangYangYinYueJie2016ShuangZi.JPG

ChangYangYinYueJie2016Drumming.JPG.JPG


爽子(ShuangZi)はこのイベントの大トリだった。
(偉くなったのう・・・)
スタッフが片付けに入り、ちょっと「祭りの後の寂しさ」が心に湧き出て来る・・・

「そうだ、ギャラを渡さなきゃ」
他のアーティストは最近ではみんなWeChatで振り込み(ホンマ便利になった)なのだが、
爽子(ShuangZi)はヤクザなので(笑)いつまでたっても現金でぽんと渡される。

中国の最高紙幣は100元札、たかだか1500円ぐらいなのだから、
数万円ぐらいのギャラだったらちょっとした「札束」になる。

写真に撮ってブログにUPして、
「こんなにもらいました!!でも日本円に両替したらちょっとしかないのよ〜」
とウケを取ろうと思ったら、渡された札束がむっちゃ薄かった(>_<)

おい!!爽子(ShuangZi)!!!

まあいい、金のためにドラムを叩いてるのではないのだ!!
そのままひとりで日本居酒屋行ってキープしてる焼酎を飲みながら3日間の余韻に浸った・・・

これでいいのだ!!
これでいいのだ!!

幸せじゃぁ〜
ドラム叩いて酒を飲む
今日は東へ明日は西へ〜
(名句)

Posted by ファンキー末吉 at:15:30 | 固定リンク

2016年8月16日

寧夏でプチドラム教室

もうね、ホンマはイヤんなってんの(>_<)

中国では助けたり助けられたりが通常なので、
その人たちのために一生懸命働いてもノーギャラということがよくある。

今回、というか毎回寧夏に行く度に地元の欧老師(OuLaoShi)から
「Funkyさん、せっかく寧夏に来たんだから生徒の前でいっぱつドラム叩いて下さいな」
と言われ、よくライブの前にその会場で叩いたりはしてた。

そう、欧老師(OuLaoShi)はドラムの先生。
自ら教室を開いてはいるが、Pearl倶楽部には属していない。

想像するに、前回株洲に行った時に地元の王老師が
「元手が5万元ないとPearl倶楽部を立ち上げられない」
と言ってたのを加味すると、
きっとPearl倶楽部に加入するためにはある程度の量のPearlドラムを最初に購入せねばならないのだろう・・・

布衣(BuYi)のボーカル老呉(LaoWu)
「あいつは貧乏だからなぁ」
と言ってたことがあるので、そのお金がなくって今だに加入せずにやっているのではないかと想像する・・・

そう、欧老師(OuLaoShi)は布衣(BuYi)の初代ドラマー・・・
となると老呉(LaoWu)と家族同然に暮らしているワシにとっても「家族」のようなものである。

まあ「家族」から言われたら銭金なく助けてやらねばならないのが中国なので、
まあしゃーない・・・毎回寧夏に行く度に時間取って無償でプチクリニックなどをやってあげていた・・・

まあクリニックと言ってもひとりドラムのメニューをちょいと喋りを長くしてやってやればいいだけなので、ライブ前のウォーミングアップぐらいに考えてあまり負担にはならなかったのだが、今年は
「3人も日本から偉大なドラマーが寧夏に来るなら是非3人でやって下さい!!」
と何やら雲行きが怪しくなった。

「ワシは友達だからええけど、知り合いでもない佐々木隆さんとマッド大内さんがタダでやるのはちょっと筋違いなんとちゃうん!!」

角が立たないようにそう伝えるのがこの中国ではなかなか難しい・・・

仕方ないので老呉(LaoWu)にうまいこと伝えてもらう。
何せ彼はバンドのメンバーチェンジをするのに1年以上何も言わずに波風を立たせずにメンバーチェンジをするという、「バンド」よりも「人間関係」が大切なヤツなので彼に任せておけば大丈夫だろう。

「お金は用意するってよ」
そう老呉(LaoWu)から言われて胸を撫で下ろすワシ・・・

まあ「ふたりにお金を用意した」ならきっとワシにも少しぐらいはくれるだあろうと期待(笑)

寧夏で2本のライブの二日目の昼間、佐々木隆さんとマッド大内さんには、
「空いてる時間にお仕事入れましたんで稼いで下さいね」
と胸を張ってそう言った・・・

以下また同行したペンギンさんのレポートより

そう、このライブハウスは昔院子で一緒に住んでた仲間が開いたライブハウス!!

かなり大々的に行われるようだ・・・
司会者が出て来ていよいよ開始!!!

最初は地元の生徒たちがデモ演奏をする・・・

それを聞いて「点评(DianPing」つまり「批評しろ」と・・・
これは全中国Pearl倶楽部のツアーでも時々やらされるが、
実は非常に辛いのよ、これ・・・

だって子供相手にさぁ、「うん、とてもいいよ」以外の何が言える?
本人のためだと思って本気で批評したら子供なんてみんなくじけて辞めちゃうよ・・・(涙)

まあでも「凄いドラマーに批評してもらったよ」というのが大きな記念になるらしく、
まあ無難なところでまとめてこのコーナーを終わらせる・・・

そして佐々木隆さんの登場!!

ちなみに順番はもうこのツアーで固定してしまったが、
佐々木さんとマッドさんが同じドラムセットを叩くことになるので、
途中でセッティングを変えるためにワシが二人の真ん中で叩いてる間にセッティング替えしてもらうというもの。

何故佐々木さんが先かと言うと、
その後ワシのデモ演奏の間にマッドさんのセッティングに変えて、
そのままマッドさんのドラムフリーソロになって、
それを受けてワシのフリーソロになって、
その間に佐々木さんが自分のセッティングに変えて、
そして最後にふたりの解脱ソロを行うというもの・・・

佐々木さんのポリリズムを駆使した難解なドラムソロは、
基本になる1、2、3、4を出してあげないとただの出鱈目に聞こえるので・・・

そして自分のソロ!!

ここで既に非常に疲れまくっている(>_<)
力を振り絞ってマッド大内を紹介!!

そしてその後またフリーソロを受けて自分も叩き、
佐々木さんがセッティングを終わるのを待ってバトンタッチ・・・

大トリの解脱ソロが終わって既にヘトヘトなのだけれどもここからが大変!!

もうね、ワシ決してネイティブな中国語スピーカーじゃないし、
学校も通ったことなければ全部独学で生活の中で苦労してやっと覚えたレベル・・・

ドラムの専門用語の通訳なんて無理!!(涙)

佐々木さんには
「絶対に難しいこと言わんでよ!!通訳出来んからね!!」
と強く言ってたが、思わぬところから・・・

もうね・・・中国人にわかりやすく説明すんのむっちゃ難しいの・・・(涙)

結局いくつかの生徒の質問を日本語に訳せなかった・・・
何度聞き直しても全くわからんかった・・・(号泣)

もうね、ドラムの専門用語無理!!!!(涙涙涙)

いくつかの質問は飛ばしておきまりの記念撮影で無事(?)にイベントは終えたが、
後半は結局ワシがずーっとマイク持って喋りっぱなし(>_<)

風邪気味の喉は更に悪化し、
頭は使い過ぎてぼーっとなり、
身体はもちろんもうボロボロ・・・

そして欧老師(OuLaoShi)の運転でライブハウスに送り届けてもらうのだが、
別れ際にお金のことが心配になったので聞いてみたら・・・

「うん、もうお二人にはちゃんと払ったから安心して」
・・・ってやっぱりワシにはくれないのね!!(>_<)

この時点でもう疲労困憊で倒れるかと思ったが、何とか持ち直してライブをやった(涙)

まあね、中国ではよくあること(涙)
次の日からの日中友好こども(大人も可)サマードラムスクールにはこの欧老師(OuLaoShi)達も参加するからね、
この御一行の参加がなかったら今年も大赤字になってたかも知れんのでやっぱもう「持ちつ持たれつ」でしょう。

中国の人間関係はこうやって網の目のように構築されているのだ・・・(涙)

Posted by ファンキー末吉 at:15:10 | 固定リンク

トリプルドラマー寧夏ツアー

初めて中国にやって来たと言う佐々木隆さんとマッド大内さん、
過酷なスケジュールだし大丈夫かなと思ってたら、
食物がどんぴしゃで、太原名物のこのお酒もお気に入りになったようで、
楽しく暴飲暴食しながらツアーが進んでいる・・・

TauYuanZhuYeQingJiu.jpg

太原では昼間っからこの酒を飲んでほろ酔いで寧夏回族自治区銀川へ!!
そして待ってたもの凄いご馳走!!

(以下、いろいろ同行したペンギンさんのツイートから画像をリンクさせて頂きます)

ここは老呉(LaoWu)の知り合いがオープンしたというむっちゃ豪華なレストラン。
羊の丸焼きも出て来ました!!

なんかこれを食すにはいろいろ儀式があるらしく、
最初は「老呉(LaoWu)とFunkyと二人で」と言っていたのだが、
「やっぱ日本からいらした偉大なドラマー3人でしょ!!」
ということになってワシら3人で儀式を執り行うことに・・・

「赤(紅色:HongSe)」は共産党の色でもあるし、
何よりも「紅(Hong)」という中国語は「成功する」とか「大人気になる」とかいう意味もあってとても縁起のいい色だということから・・・

そして、本来ならば白酒でイッキするのだろうが、今回はワインで乾杯!!

ちなみに中国語の乾杯は「干杯(GanBei)」つまり「杯を干す」という意味なので即ち「イッキ」のことである。

そして3人で羊を切り分けます!!

そしてまた「乾杯!!」即ち「イッキ」!!

そしてみんなでまた乾杯!!

そしてその羊が下げられてちゃんと切り分けられて出て来ます!!

・・・と何かペンギンさんのツイートをまとめただけのようになってしまいましたが(笑)翌日昼飯はこれ!!

そうするとどういうことになるかと言うと、
ステージで上半身裸でドラムを叩く「裸族」と言われてるマッドさんのお腹が・・・

MadOnaka.jpg

使用前使用後(笑)

MadBeforeAfter.jpg

早くこっちへ来ーい!!!(笑)

というわけで痩せるために(笑)ライブ!!

Funky末吉トリオにはゲストで地元の二胡奏者!!

そして佐々木隆さんコーナー!!
ギターに小畑秀光が入ってカシオペア初期の代表曲(レコーディングは佐々木さんがやって、神保さんはそれをコピーしたという)Black Joke!!

そして小畑秀光コーナー!!

いやね、毎回この低温花火やるんやけど・・・火薬臭いし煙たいし(>_<)

トリの老呉(LaoWu)の時にももちろん花火!!

客席でも花火!!

終わると残骸だらけ・・・(笑)

そんなライブを2日間やりました!!

ペンギンさん、レポートありがとう御座いました!!

Posted by ファンキー末吉 at:14:02 | 固定リンク

第三届Funky鼓校太原站

「第三回Funkyドラムスクールin太原」と銘打って始まったこの企画、
中国では何もかもが規模がデカイので困っちゃうのよね〜

応募要項

5泊6日で3380人/元(約6万円)で観光旅行もついてこの規模やられちゃぁなあ・・・(困)

第一回目、第二回目は日本で「日中友好こども(大人も可)サマードラム教室)」として執り行われたが、中国から参加するには渡航費やVISA申請の色んな経費も加わるので1万元(15万円)以上の参加費となる。

「第三回目は中国で開いてみて、その後は日本と中国と一年交代で開催しよう」
と言うが、そのうち
「中国だけでええやん」
となってしまうのが心配である(笑)

さて、日本からの講師陣はカシオペア初代ドラマー佐々木隆さんと、
ANTHEMの初代ドラマーマッド大内さん。

ファンキー末吉も加えてそれぞれタイプの違うドラマー3人がまず北京でライブ!!

佐々木隆さんとのドラムソロで解脱したまま二日酔いで太原へ!!

FunkyDrumSchool2016Bus.jpg

もうね、バスまでチャーターして全国から生徒がやって来るからたまったもんじゃない(笑)

FunkyDrumSchool2016Beutiful.jpg

会場は建築中に投資が頓挫してしまったという植物園・・・
つまり、温室の中にステージ!(◎_◎;)

FunkyDrumSchool2016Stage.jpg

もうね、暑いの暑くないの・・・(暑いのよ)

初日はそこで開会式とWelcome Live!!
みんな軽く死にました・・・

初日の写真はこちら


そして二日目!!
この会場でそれぞれレッスンを行うのだが、つまり温室にてレッスン(>_<)
もうね、暑いの暑くないの・・・(暑いのよ)

マッド教室

FunkyDrumSchool2016Mad.jpg

佐々木教室

FunkyDrumSchool2016Sasaki.jpg

Funky教室

FunkyDrumSchool2016Funky.jpg

そして中国の講師として小畑秀光とラブホに行ったこともある(笑)李浩(Li Hao)教室

FunkyDrumSchool2016LiHao.jpg

佐々木クラスで生演奏で手伝ってくれてた渋谷有希子ダウン!!

FunkyDrumSchool2016YouXiZiDown.jpg

昼飯のレストランでついに力尽きてしまったようです・・・
マッドさんがセクハラ!!

FunkyDrumSchool2016Sekuhara.jpg

もちろんウケ狙いのジョークなのであるが、
「やーね〜やめて下さいよ」
の声を出す力もなく、マッドさんまるで悪者(笑)

夜は最後の力を振り絞って発表会に参加してもらい、
翌日はゆっくり休んでもらいました。

2日目の様子はこちら


3日目は私たち講師陣にとっては実質的に最終日!!
午前中レッスンして夜はホールにて発表会!!

FunkyDrumSchool2016Concert.jpg

もうね・・・スケールが違うの(涙)
なんで高々ドラムスクールの発表会で山西省で一番いい劇場借り切って1000人近くオーディエンス入れて開催せないかんの(号泣)

これをやられると来年また日本でやる時に「規模が小さい」とか思われても無理なのよ〜(泣)

この日は「バンドは演奏無理だからドラマーだけで伴奏使ってやりましょう」
となってたので渋谷有希子もゆっくり休めて良かったのだが、
実際バンドだったとしても無理!!!

何せ7時開演と言うのに会場入りは5時!(◎_◎;)
それまでは他の人が会場使ってるんだと・・・

まあ全中国でこんなもんだからワシは別に慣れたもんじゃが、
中国初めての佐々木さん、マッドさんはびっくり・・・

入り時間からドラム台を組むところから始めて、
それでも予定通り(笑)30分押しぐらいで始まってちゃんと終わるんだから大したもん(笑)

これが中国!!This is Chinaなのです・・・

当日の様子はこちら

というわけで私たちは翌日寧夏回族自治区へと向かう・・・

FunkyDrumSchool2016Poster2.jpg
FunkyDrumSchool2016Poster1.jpg

みんなよく頑張りました!!

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2016年6月 9日

頑張れアイドル!!

年末にファーストコンサートで故郷に錦を飾った邵雨涵(Shao YuHan)......

もうね、可愛いの・・・(笑)

いや別にルックスが好みでもないのにワシが心を奪われてしまった理由、
それは実はこのブログに書いてたと思ったら書いてなかったんだけど、
彼女がこの打ち上げの時にワシにこんなことを言ったのよね・・・

「私はこの辺の農民の家から出て来た歌手なんです。田舎者ですがよろしくお願いします」

実はこの言葉で心を鷲掴み・・・

中国で「農民」というと実は最大の侮辱の言葉で、
カースト制度のように金持ちは永遠に貧乏人を搾取し続けて大きくなって来たこの国で、
永遠に抜け出せないはずのカーストの最下級から、
この娘が大スターになろうとしている・・・

それがワシの心をくすぐるのよね・・・

怒涛のスケジュールでこなした2回のリハの時も、
彼女は本当によくワシと接してくれた。

アイドルのバックもやるチャンスは多いが、
「なんか偉いドラムの人が来た」
と緊張するだけの歌手やら
「どうでもいい」
とばかり全く普通の歌手やらいろいろいる。

彼女は「超級女声」という社会現象にもなったコンテスト番組で、
それこそ社会現象になるほど大成功したZと同期だったと言うが、
実は「プロデュースしてくれ」と言って紹介されて会った時のZの印象は最悪だった。

スタッフがワシをプロデューサーとして押して、
本人にも紹介しようということで会議室で会うことになったのだが、
「何よこのおっさん」
という態度で取り付く島もなかった。

「Zの方が先にブレイクしちゃってねぇ・・・」

そうやって笑うこの農民の娘は、
いきなりとんとん拍子に大ブレイクしたZと比べたら、
「何とか私に力を貸して下さい」
でなければここまで来れなかったのだろう。

アイドルなんだから周りのいろんな才能を自分のために集めて、
それで初めて大きな「商品」となる。

だからなのか何なのか、この農民の娘には
「彼女のためなら何でもやってやりたい」
と思わせるような何かがあるのだ・・・

年末の初コンサートから半年あまりで、
湖南大劇場という大きなところでソロコンサート、
そしてこれを皮切りに全国をツアーで廻るという・・・

なんかそんな「大きな渦」を感じるのよね・・・


コンサートは大成功!!

ShaoYuHanHuNanDaJuYuan.jpg

特筆すべきは毎回メニューにドラムソロがあるのな。

前回はオープニングがドラムソロで、
ドラムソロ終わりからロック調のオープニング曲に入るという構成だったからいいものの、
今回は・・・

ShaoYuHanHuNanDaJuYuanMenu.JPG

全く何も関係のないところにぽこんと鼓Solo !(◎_◎;)

しかも「着替えがあるから5分ドラムソロやってね」って5分って長いよ・・・
やるけど(笑)

有名人のコメントVが流れて、
その後ダンサーだけで1曲踊って、
「じゃあ始めてください」
っていきなり何の脈略もなくドラムソロ!(◎_◎;)

着替えが終わったらキューマイクでそれを知らされ、
適当に締めてドラムソロを終える。

メタルバンドみたいに終わったらバンドのみんなでかき回し入れて・・・
などない!!(キッパリ)

勝手に始まって勝手に終わる(笑)
終わったら歌手が出て来て何事もなかったかのようにMCを喋り始める(爆)

まあ世界広しと言えどもこんなドラムソロを叩く(叩かされる)ドラマーはワシぐらいしかおらんわのう・・・

でも彼女が喜ぶのだ。

着替え終わってステージに戻って来たら何か金髪獅子王みたいなのがもの凄い形相で何かもの凄いかも知れないことをやっとる・・・

好きなんだと・・・(照)

「ずっと私のバンドでこのもの凄いドラム叩いて下さいな」
ってあーた!!(赤面)

でも彼女のスタイルはと言うとこんな感じのB級ディスコで、
基本「ドチタチ」しかやってないんやからワシでなくても誰でも、
いや機械でも立派にこのステージはこなせるぞ!!(涙)

でも客には相当ウケているようだ。

会場を出たらワシの事が誰とも知らない客に捕まって写真攻めにあうし、
打ち上げでも歌手の次に写真攻めにあう・・・

金髪獅子王、モテ期か?(笑)

JinMaoShiWang.JPG
(オリジナルはこんなキャラらしい)

さてそんな中、打ち上げ会場でサイン攻めにあいながら、彼女が何やらふっと鬱陶しそうな表情をしたのを見逃さなかった。

B級ディスコが売りのB級アイドル(失礼)である。
打ち上げに集まる湖南省の田舎者(失礼)も所詮はB級(失礼)のファンかも知れない。
それこそ「農民(むっちゃ失礼)」と陰口を言われる人たちかも知れない。

でもその人たちがお前を支えてくれている。
お前はその人たちと一緒に大きくなるんじゃないのか?

ワシが出会った香港のアイドル達は人前では絶対に笑顔以外は見せない。
WINGだって人生で一番辛い時にもマスコミには笑顔で接していた。

アイドルであるお前がそれが出来なくてどうする!!

「よし、今度会ったら説教でもしてやるか!!」
と思ったらいきなり「ザリガニを食いに行こう」ということになった。

LaoChangSha.JPG

昨夜バンドのメンバーと「老長沙(LaoChangSha)」という有名な店でザリガニ食った写真をWeChatにUPしてたら、
「何よ〜みんなで美味しいもの食べて〜明日本番だから私だけ食べられないじゃない」
と拗ねてた(可愛いのだ)ので、
今日は地元の人との打ち上げもそこそこにどうしてもザリガニを食いたかったのだろう・・・
(それもアイドルとしては問題なのじゃが・・・)

スポンサーなどと一緒のテーブルからバンドのテーブルに逃げて来て、
「今日は絶対ザリガニ行くからね」
とみんなに耳打ちしていた。

そして打ち上げを早めに切り上げてバンドのみんなとザリガニ!!

LaoChangShaXiaoLongXia.JPG

いや〜これだけの量のザリガニを食ったのも初めてやなぁ・・・(笑)

彼女はと言えば綺麗な衣装をジャージに着替え、
でもそのジャージやシャツ自体がかなりのブランド物なんやろな、
ワシなんかが着ているどうでもいいようなジャージとは全然違う・・・

その真っ白な高級シャツにザリガニの染みが・・・

ShaoYuHan2016ChangShaYiFu.JPG

ステージのメイクのまま、それとアンバランスなジャージ姿、
そしてその白いシャツもザリガニの汁で汚れている・・・

なんかこのアンバランスな艶めかしさが彼女なのかも知れんなと思う。

全員とイッキしてしこたま飲んだ彼女は、
また傍の事務所に社長(おっさん)のほっぺにChuってしてた。

まあキス魔と言って酔うとキスする女性はいるが、
彼女もそうなのかも知れないし、それがセクシー派で売ってる彼女ののし上がってゆく方法論なのかも知れない。

でも田舎生まれのさっぱりとした性格の彼女がやるとまるで嫌味がない。

頑張れ、農民の娘!!出来る手段は何でも使ってお前はお前のやり方でのし上がってゆくのだ。
そしていつか同期のZを見返してやれ!!

ps...

「君の曲は中毒性が高くてメロディーが頭にこびりついて数日仕事にならないのよ〜」
そう言うと彼女は面白い言葉を使った。

「そうなのよ〜私の音楽は"洗脳音楽"って言われてるの〜」

そうか「洗脳音楽(XiNaoYinYue)」かぁ・・・面白い中国語だなぁ・・・
などと考えながらしこたま酔っ払ってホテルに帰る。

朝起きて鏡を見てびっくりした。
何故ワシはこんなTシャツを着ておる!(◎_◎;)

ShaoYuHanTshurt.JPG

スタッフが着てたのを「ワシもこれが欲しい」と言って奪い取って着てるのぢゃな・・・
これでは最前列で野太い声で応援している気持ち悪いアイドルお宅と全く変わらんではないか!!(>_<)

完璧に「洗脳」されとる・・・

まあTシャツの着心地もなかなかいいので、
彼女の曲がまた頭の中をリフレインしている日にはこのシャツ着て街を歩いてやるか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:17:14 | 固定リンク

2016年6月 2日

中国で列車の切符を失くしたらこうなる・・・

Big John張嶺(Zhang Ling)の週末プチツアー、
北京を出発して湖南省長沙と浙江省杭州と回って北京に帰る行程なのだが、
近頃のバンドのツアーは列車移動が多い。

世界一音楽フェスティバルが多い(とワシは思っている)中国では、
最近のバンドメンバーやミュージシャン達はいろんなフェスを掛け持ちして、
ワシもそうだが当日入りや本番直前入りも珍しくない。

そんな中、北京空港は霧などの環境に影響されやすく、
飛行機が飛ばなかったり遅れたりすると終わってしまうので、
必然的に5時間かかろうが6時間かかろうが列車で移動することが多くなってしまうのだ。

朝の渋滞を考慮して3時間前に院子を出発して、
(ちなみに張張は2時間前で見事に乗り遅れ)
更に5時間かけて長沙に辿り着く。

まあ今では新幹線網が発達しててどこにでも(ウィグルとかチベット無理かも)その日のうちに着くのだから便利になったものだ・・・

チケット購入や支払いがネットで日本より数段便利に出来る中国では、
バンドのマネージャーがネットでチケットを購入して、
その情報をWeChatで送って来る。

まあ発券までやってチケットそのものを渡される時もあるけど、
そのためにはマネージャーが駅かどこか発券出来るところまで行ってその後に各メンバーと会うスケジュールが不可欠で、
仮に誰かひとりがみんなの分のチケットを持って駅集合にしたとしても、
まあどの国にもいるのだが張張(Zhang Zhang)みたいな遅刻する奴がいるとまためんどくさくなるので、
まあ今では大体このように情報だけが送られて来る場合が多い・・・

鉄道駅に着いたら駅に入るためにふたつの検問がある。
ひとつは爆発物検査、ひとつは「票,证,人,一致」つまりチケットに紐付けされた身分証明書と本人とが全て一致しなければ駅に入れないというわけである。

まあ飛行機と同じでパスポートを忘れたらもう駅にも入れないというわけである。

チケット忘れても同じ。
これから乗るチケットを持ってない人は駅にも入れない。

ワシの場合はまずチケットを発券するために並ぶことから始まる。
中国の第2世代身分証を持っている人は自動発券機で並ばずに発券出来るが、
外国人は身分証がパスポートなので必然的に長蛇の列を並ぶことになるのだ(>_<)

並んで順番が来たらパスポートと一緒にWeChatで送られたこの情報を見せる。

TicketNumber.JPG

特に大切なのは上の方にある予約ナンバー。
端末でこの予約ナンバーを紹介して、
そこに打ち込まれている身分証番号(ワシの場合はパスポート番号)とを照合してチケットを発券する・・・

ということで3枚の切符がここでもらえるわけだが、
今から乗るチケットはポケットに、
そして残りの切符はパスポートと一緒に大事にしまっておく・・・

行きはそのままスムーズに長沙まで移動!!
ライブが終わり、杭州に移動の祭に問題が起きた。

残る切符は2枚、今から乗るチケットはポケットに入れ、
残り一枚のチケットはポシェットの中のパスポートと一緒に入れておいた・・・

はすなのだがいざ列車に乗ったら見つからない(>_<)

だいたいにして高々列車に乗るのにパスポートを見せる機会が多すぎるのだ!!
多い時には列車の待合室に入る時にも取り出して、
ホームに入る改札のところでも取り出さねばならん・・・・

というわけでどこかでパスポート出した時にくっついてぽろんとこぼれ出してしまったのだろう・・・

ないもんはしゃーない!!
帰りはもう飛行機で帰ろうとばかり安い便を探す!!

列車だと北京に着いてからまた2時間ぐらいかかるが、
うちの院子は空港の近くなので飛行機だと着いて1時間かからない。

しかし張嶺がこう言う・・・
「簡単じゃね?杭州着いたら窓口で"失くしたからまた印字してくれ"で済むんじゃね?」

うーむ・・・
確かに中国のチケットにはパスポートナンバーも名前も印字されていて、
他の人が拾ったところで使うことも出来ないのだから、システムとしたらそのまま印字し直してもらえばそれで済むような気もする・・・

杭州に着いて迎えに来たライブハウスの人もみんなも待たせたままひとりで窓口に行って並ぶ・・・

最初に行った窓口ではつっけんどんに「1番窓口に行け」と突っ返されたが、
1番窓口では丁寧に説明されてこんな説明書までもらった。

FogetTicket1.JPG

まあ要するに同じ便の同じチケットをまた新しく買って、
列車に乗って列車長とやらに何やら証明書を発行してもらい、
それを持って24時間以内に払い戻し窓口に行けば払い戻してくれるらしい・・・

ワシ・・・もう飛行機で帰りたいし、
失くしたチケットそのままキャンセルしてくれたらそれでいいんですけど・・・

「その手続きはチケットを発券した窓口でしか出来ません」

・・・ということは、
飛行機で帰って家に着いても、
その払い戻しのためにまたわざわざ北京西駅まで往復せねばならんのか・・・

「列車で帰ります(涙)」

というわけで、ライブ終わって3時まで打ち上げして、5時に起きて何とか杭州駅まで遅れずに辿り着いた。

念のために会う職員会う職員、安全検査の職員や、改札の職員や、列車に乗る時の車掌さんやら全員にその説明書を見せてどうしたらいいのか聞く。

やはり取り敢えずは乗って座って、列車長とやらに会って・・・
・・・ってどうやって会うんじゃい!!どこにおるんじゃい!!(怒)

まあ列車が発車してドアが閉まったら列車じゅう探し回れば会えるじゃろう、
問題は睡眠不足で二日酔い(まだ酔ってる)状態で、
気が付いたら爆睡しててこのまま6時間列車長とやらに会えずに北京に着いて放り出されてしまうことである・・・

寝たらいかん・・・寝たらいかん・・・

眠気まなこを擦っていたら車掌さんがスマホを持って回って来た。
若くてむっちゃ可愛い女の子である。

スマホの画面にはワシのチケット情報が表示されていて、
そのワシの座席目指して来たようだ。

「あのう・・・この方ですか?」

SUEYOSHI SATORUなどの日本名が表示されても中国人にはなかなかすっと読めるものではない。
恐る恐るそのスマホの画面をワシに見せて聞いて来る。

「そうです。証明書発行の件ですよね」

ワシがそう答えると彼女は可愛い顔をもっと可愛くくしゃっとさせて
「わー、よかった〜中国語が喋れるのね、外国人だからどうしようかと思って・・・」

もうね、か・わ・い・い・のだ〜(涙)

「列車長は9号車にいますので北京に着く直前、
そうですねぇ・・・13時着だから12時50分に9号車に行って列車長を訪ねて下さい」

ところがねぇ、隣のおっさんがワシが外国人だとわかるとワシの全ての行動を珍しそうに覗き込んで来るので鬱陶しい(>_<)

パソコンを取り出せば「おう、日本語だ!!どうやって打つんだ?」
車内販売を頼めば「お、外国人なのに中国語喋ってるぜ」

あのね、や・か・ま・し!!!!

そんなこんなで6時間、爆睡も交えて時が過ぎてゆくと、
またさっきの可愛い子ちゃんがやって来てこう言う。

「9号者には来なくていいです。列車長がここに来ますのでこの席で待っていて下さい」

また爆睡・・・もうすぐ北京に着くぞという頃に、
列車長ではなくまたこの可愛い子ちゃんがやって来た。

「私が貴方を連れて行きますのでこのまま降りたら私に着いて来て下さい」

もうね、全中国じゅうの職員という職員にこんなに優しくしてもらったことはこの26年間
の中国生活で一度もなかったので(いやこれホンマ)、
もうヘタしたらこの子に惚れてしまいそうである(涙)

駅に着いたら彼女はホームに突っ立ってるおっさんとこにワシを連れて行った。
言われた通りパスポートと切符を見せて、彼女が書いたのであろう手書きの書類にこのおっさんのサインをもらってハイおしまい・・・

FogetTicket2.JPG

これだけ?手書き?・・・

このまま可愛い子ちゃんはほっとしてまた飛びっきりの笑顔で帰って行ってしまい、ワシはおっさんとふたりで取り残されてしまう。

「出站口(ChuZhanKou):出口の意味」
と言って犬を追い払うような手振りをする。

中国やなぁ・・・(涙)

「出站口行ってワシはそれからどうしたらいいの?」
そうワシはおっさんに聞くのだが、
「出站口行ってそこにいる人に聞け!!」

しっしっしっ

もうね、これが中国、This is Chinaよ(涙)
出口から何からまた会う職員会う職員に聞いて回る羽目になる・・・

しかし出口に着いて初めて気付いたのだが、
これはワシが乗った北京西駅ではない。
着いたのは北京南駅ではないか!!!

まあ日本で例えて言うと、新幹線上野駅がまだ開通してなかった頃に、
大宮駅から出発してツアーして、着いたら東京駅だったみたいな話である。

例えばこれがまた窓口で
「発券した駅じゃないと払い戻し出来ん!!しっしっしっ」
などと言われてしまったら、
まあ例えて言うと、東京駅にやっと着いたのに大宮駅まで行って払戻せと言われて羽田近くの家に帰るみたいなもんである。

確か窓口には「払い戻しは発券した駅で支払った方法への払い戻しとなります」と書いてあったような・・・

このチケットを買ったのは張嶺のマネージャーで、
きっとネットで支払ってるからそこに払い戻しとなるのかも知れないが、
まあそれでも北京西駅まで行くよりは全然マシである。

払い戻し窓口で待つ!!・・・
順番が来る・・・
書類とパスポートと切符を出す・・・

緊張・・・

「手数料がかかりますがいいですか?」

おっ!!出来るのか!!手数料などなんぼでも払ってやる!!
って「じゃあ払い戻ししません」などという客がいるのか?!!(笑)

払戻し金は現金で来た・・・
ということはきっと失くしたチケットを払い戻したのではなく、
新しく買ったチケットを払い戻したのであって、
「その失くしたチケットの列車にちゃんと乗ってましたよ」
という証明書で、乗って着いた北京南駅で払戻せたのだ・・・

よかったよかった・・・もうね、モノは失くしません!!
いやホント、もう今度からチケット入れる場所考えます!!

まあパスポート失くすよりはマシやけど・・・

(関連記事:中国でパスポートを亡くすとこうなる・・・)
その1
その2
その3
その4
その5

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2016年5月 7日

蘇州太湖MIDIフェスティバル

中国最大のロックイベントMIDIフェスティバルは、
元々は中国で最初に出来たロック学校の文化祭として始まった。

開校時にはワシも呼ばれて講義などをした記憶がある。
91年頃だっただろうか・・・

アンダーグラウンドバンドばかりが出演するこの学園祭は、
後には大規模になってのべ10万人は集めるであろう中国最大のロックフェスティバルとなった。

二井原なんかと一度参加したことがある・・・

元々は北京だけで開かれていたこのイベントは今では全国各地いろんなところで開催されているらしい。

Big Johnこと张嶺(Zhang Ling)が参加するということでスケジュールを押さえていたら、田端翔のバンドNever Beforeも参加するというのでドラムを叩いてくれと頼まれた。

まあペーペーのバンドがこのイベントに出場出来るなんて大したもんである。
喜んで引き受けた。

前日の洛陽からの移動はすったもんだしたが、
何とか夜汽車の切符が取れてそれに飛び乗った。

HaiGui20160430Goodnight.jpeg

会場は蘇州駅からも遠いらしく、
迎えに来た見知らぬオジサンの車に乗せられて、
まずはホテルに連れて行かれるのだがそこは会場から更に遠く、
着いたらちょうどNever Beforeの連中が会場に行くバスに乗るところだったので、
チェックインだけしてそのバスに飛び乗り、結局洛陽から11時間かけてやっと会場に着いた(>_<)

TaiHuMIDI2016Gate.JPG

噂によるとMIDIは、太湖の畔りのこの公園もMIDIフェスティバルのために買い取って会場にしているという・・・(驚)

中にはちょっとした遊園地もあって、
子供連れも多く、テント持参で3日間泊まり込みで参加するオーディエンスも多い。

张嶺(Zhang Ling)はメインステージでのゲストだが、
翔くんのバンドはサブステージ。

取り敢えずサブステージで翔くんのバンドのサウンドチェックをしてからメインステージで张嶺(Zhang Ling)のサウンドチェック!!

終わった時にはもうこんな感じ(笑)

TaiHuMIDI2016Sleep.JPG

まあ一瞬寝ればすぐに体力が回復する体質なので気力十分でまずサブステージに向かった。

いや〜サブステージはメタルばっかで客が本当にクレイジー(驚)
モッシュやダイブや何でもありで、
客の上に乗っかって旗は振りまくるし、
発煙筒を振り回すのまでいて危険極まりない(笑)

TaiHuMIDI2016SubStage.JPG
TaiHuMIDI2016Audience.JPG
TaiHuMIDI2016Audience2.JPG

Never Beforeのステージも盛り上がりました!!

TaiHuMIDI2016NeverBeforePhoto.JPG

TaiHuMIDI2016NeverBefore.JPG

そしてすぐさまメインステージに移動!!
张嶺(Zhang Ling)のライブはまあブルースなんで大人の雰囲気でしっとりと・・・

と言いながらやっぱ盛り上がりました!!

TaiHuMIDI2016MainStage.JPG

終わってからまた遠い遠いホテルまでバスで揺られて、
ふたつのバンドメンバーが一緒に飯を食って飲む!!

TaiHuMIDI2016Uchiage.JPG

いや〜新人バンドに取ってはこんな大御所ミュージシャンと飲めるなんて夢みたいなことなのか、あまり飲めないはずのボーカリストもガンガンに飲んで絶好調やったなぁ・・・(笑)

とことん付き合ってやりたかったんやけどワシら次の日は朝5時出発で寧波なのよね〜

また今度ゆっくりタバタバーで!!

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2016年5月 1日

洛陽「唐Townフェスティバル」

5月1日は中国でも労働節で連休である。

いつもこの時期はイベントが多く、ワシも5月1日にBig John張嶺(Zhang Ling)の蘇州でのイベントに呼ばれていた。

ところがその前日である4月30日に「海亀先生」という名前のバンドでドラムを叩いてくれということで突然忙しくなった。

聞けば日本人ドラマーHAYATOくんがドラムを叩いていたそうだが、
彼もいろんなバンド4つをかけ持ちしているので、
まあ全国でイベントが行われるこの時期にスケジュールがぶつからないわけはない・・・

というわけで代わりに呼ばれて洛陽まで行って来た。

入りは前日の29日入り。
北京ー洛陽の直行便は一日に2本しかなく、空港はこのイベントに出るバンドで溢れている・・・

そんな中のひとつなのであろう、隣でチェックインをしているバンドマンがワシに声をかけた。

「Funky老師でしょ?!!」

また「亜州鼓魂聞いてました」とか「許魏のアルバム聞いてました」とか世間話をされるのかなと思ったら、
「機材が多くて超過料金取られちゃうんです。ひとつそちらの荷物として預けてもらえませんか」

まあ同じイベントに出るミュージシャン同士助け合いである。
ワシの預ける荷物はツインペダルだけなので喜んで彼のエフェクターボードもこちらで預けてあげた。

洛陽空港に着いて用意されたバスに乗って取りあえずホテルへ・・・
見れば今年から始まったというこのイベント・・・
若いバンドが多くて半分以上知らないバンドである(>_<)

HaiGui20160430Poster.jpeg

夜のサウンドチェックのためにロビーにいたら、
スタッフなのかよっぽど熱心な追っかけなのか、
ワシを見つけてこう言った。

「打扰一下,乐队的吗?(ちょっとすみません、バンドの方ですか?)」

まあバンドの方と言えばバンドの方なのだがいきなりこう言われてどう答えていいやら分からずに何度か聞き返してるうちにあきらめてどっかに行ってしまった・・・

こちらのバンドのメンバーが集まったのでそのままバスに乗って会場へ!!

そしてそこでワシらの前にリハーサルをしていたバンドの名前が・・・
打扰一下乐队(ちょっとすみませんバンド)

(>_<)・・・バンドの名前だったのね・・・

初めて見るバンドだったが、可愛い女性ボーカルとイケメンのギタリスト(彼もところどころリードボーカルを取る)のポップなロックバンドである。

ワシは持ち込んだツインペダルと、最近フェス用に譜面を全部取り込んだiPad Proを持ってステージ上をうろうろしてたら、バンドのリハーサルが終わった。

「Funky老師、リハが押しちゃってどうもすみません!!」

メンバー全員がワシを見て頭を下げる!(◎_◎;)
・・・いや、別に自分のバンドじゃないし何も迷惑はかけられてないからいいよ・・・

サウンドチェックが終わってバンドのメンバーと酒を飲みに行くにもみんなが気を使って大変(>_<)
まあ年数経ってるだけでそんな偉い人間じゃないのよ・・・

HaiGui20160430Stage.jpeg

翌日は各々昼飯を食ってバスで会場へ!!
いや〜いっぱい人がいるなぁ・・・

HaiGui20160430Live.jpeg

海亀先生もとても人気で、盛り上がってライブは終わりました!!

HaiGui20160430Photo.jpeg

さて、実はここから「戦い」が待っているのだ。

翌日朝の蘇州での音楽フェスティバルのサウンドチェックに間に合うためには、
実は空路だと130km離れた鄭州まで行って、
そこから朝一番の上海行きに乗って、
車を用意してそこから蘇州まで走るしかない・・・

ところが夜行列車が取れれば夜乗ってれば朝蘇州に着く!!
でも満席で取れなかったのよねぇ・・・(>_<)

スタッフが頑張ってくれて「抢票(QiangPiao:キャンセル待ち)」してくれてたんだけど、
もっと先の華山北という駅からの切符しか取れなかった。

「これで乗れるよ」
と言うのだが、日本で言うと「プラっとこだま」みたいに切符に書かれた駅からしか乗れない切符もあるではないか・・・

また我々外国人は個人認証がパスポートなので、
チケットを発券する時に自動発券機が認識しないので長蛇の列の窓口に並ばなければならない(>_>)

昔小畑と無錫から蘇州に移動する時はこのせいで列車に乗り遅れている・・・

ライブ終わりにまず駅に行ってチケットを発券!!
なんとかチケットはゲット出来た!!

HaiGui20160430Ticket.jpeg

そうなればあとは乗るだけである。
もっと向こうの華山北とかの駅から乗らなくていいなら夜の11時まで飲んでれば良い。

「もし乗れなければ」など酒を飲んだらもう考えない。
ヘタして乗せてもらえなかったら車チャーターして130km走って鄭州まで行けばいいだけの話である・・・。

フェスのハシゴ・・・この広い中国で週末や連休には至る所でフェスが開かれている。
バンドの数も増えてかけ持ちをしているミュージシャンもかなり多く、
必然的にフェスをやれば数多くのミュージシャンがこのような移動を余儀なくされ、
イベント開催スタッフももう色々対処しているので慣れたもんである。

悠久の大地中国のスケジュールもだんだん分刻みになって来たということか・・・

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2016年4月24日

ヴァッケン・メタルバトルin中国

居酒屋兆治の田端さんの息子、翔くんが、
「すみません、ドラム叩いてくれませんか」
と言うのでふたつ返事で引き受けた。

とりあえずは5月1日の蘇州MIDIフェスティバル、
そして今回の鎮江(ZhenJiang)だったのだが、
「コンテスト」と聞いていささか不安になった・・・

アマチュアバンドのコンテストにワシなんかが参加してもいいのだろうか・・・

コンテストと言えば爆風スランプの前身バンド「爆風銃(Bop Gun)」も「EAST WEST」と言うコンテストから出て来たのだから懐かしいことこの上ないが、
そもそもが若かりし頃の好戦的で性格の悪いワシらは、楽屋なんかで他のバンドに闘志をむき出しにしてたのだから、そんな殺伐とした雰囲気のところにワシなんかを呼んだバンドなどが一緒にいて他のバンドから反感を買ったりしないだろうか・・・

「いいんですよいいんですよ」
と言うのでリハーサルに行って来た。

NeverBeforeRh.jpg

いや、人相悪いな・・・特にボーカル(笑)

リハ後にはみんなでタバタバーに行ったのだが、
そこでこの人相悪いのがバーカウンターでカクテル作るのな(笑)

NeverBeforeVoCkocktail1.jpg

NeverBeforeVoCkocktail2.jpg

NeverBeforeVoCkocktail3.jpg

いや、オシャレなの作れば作るほど似合わんぞ(笑)

まあでもバンドでバーをやってるっつうのはええわな(全員酒飲みの場合)
リハ後のミーティングも自分のバーでやることが出来る・・・

そこで聞いた話、実はこのコンテストはドイツ最大のヘビーメタルイベント「ヴァッケン・オープン・エア」への出場権をかけた「メタルバトル」というイベントらしい。

「ヴァッケンってどっかで聞いたことがあるなぁ・・・」
と思ってたら何かのテレビ番組で今年は日本からはラウドネスが出場するというと言ってたイベントではないか・・・

「えっ!(◎_◎;)ラウドネスが出るんですか!!」

ラウドネスっつうか二井原実の大ファンであるボーカルが狂喜乱舞!!
人相悪いのに人間可愛いのな・・・(笑)

「よし!!イベントではグランプリ取って絶対ドイツ行くからな!!」

なんかワシの中では妄想がどんどん広がっていって、
「ラウドネスを紹介してやるぞ」
という感じから、酔いが進むにつれ
「中国の無名のバンド、ラウドネスを完全に食った」
とかにまで妄想が広がってゆく・・・・


そして当日、会場である鎮江(ZhenJiang)は生憎の雨・・・

MetalBattle2016.jpg

コンテストなのに野外でやるんかい!!(◎_◎;)

なんかコンテストと言うより、
これも全世界で開かれる「ヴァッケン・オープン・エア」のメタルイベントのひとつなんなんだろうなと思った。

MetalButtle2016Poster.jpg

ワシなんかもうグランプリ取るつもりやからな、ドイツ行くつもりやからな!!
まあワシの場合、強く信じ込んだらそうなっちゃうから怖いよね・・・(笑)

命懸けでドラム叩いたら、集まってるメタルファン呆然・・・
対バンのドラマーとかステージ袖でワシと記念撮影撮りまくり・・・

ほんまワシって「ミュージシャンズミュージシャン」やなぁ・・・(笑)

出番が終わったら対バンと酒飲みに行って盛り上がるし、
やっぱこれは「コンテスト」と言うよりは「メタルイベント」やな・・・

さて結果は最終日が終わってみないとわからないということで、
バンドのベーシストが残ってその結果をメンバーに伝えるということらしい。

もうワシなんかドイツ行く気まんまんやからな!!

ところがビール飲みながら何の気なしに聞いたこの一言で打ちのめされた・・・

「ところでドイツってスケジュールいつなん?」
「はい、8月4、5、6日です!!」

ワシ・・・日中友好こども(大人も可)サマードラムスクールが入ってるから参加出来んやん(>_<)

しゃーないな・・・グランプリ取れたらお前らだけで行って来い!!(涙)

MetalButtle2016Tshirts.jpg

まあこのパスとTシャツだけ記念でもろとくわ・・・

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2016年3月19日

Big John張嶺(Zhang Ling)中国華南地方プチツアー

老炮儿(LaoPaoer)という言葉を最近よく耳にする。

映画のタイトルにもなってちょっとした流行り言葉なのだろう。
「どういう意味なの?」
と中国人に聞くとみんな
「Funkyさんみたいな人のことをいうんだよ」
と笑う。

よくわからないのだが、
「高い経験値や技術などで若い人の度肝を抜くような高年齢の人」
みたいな感じらしい・・・

まあ言ってみれば「すんげージジイ」みたいなニュアンスだろうか(笑)

「Big John張嶺和老炮儿们」(張嶺とすんげージジイ達)と銘打って行われた1月の北京ライブは大好評だったらしく、
「ツアーやろうぜ!!」ということで2週間前に突然ツアーが組まれた(驚)

ツアータイトルは「老炮儿来袭(すんげージジイの来襲)」(笑)

ツアーのくせにブッキングが突然なのよねぇ・・・
ワシは月末の山東省のツアーはドタキャンになったこの仕事が入ってて参加することは出来ない。
誰か他のドラマーをブッキングしているようだ。

今回の華南地方も元々は3月18日の上海が決まってたようで、
そこからどこか繋げたいということなので先日よくしてくれた蘇州のライブハウスを紹介した。

ところが1週間前だというのにいきなり決定になって、
しかも2ステージ入れ替え制というのにはびっくり!(◎_◎;)

思うに「ギャラ制」なのだろう。 だからオーナーとしては何とか元を取るために2部制にした、と・・・
これも「有名人」だから出来る技やなぁ・・・

LaoPaoerSuZhou201603.JPG

前回の北京お披露目ライブではゲストがいっぱい出て大所帯のバンドになってたけれども、この基本メンバー4人でのライブは初めて!!

4リズムの基本リズムでベースがボーカルといういい感じのバンド。

しかもボーカルの張嶺(ZhangLing)はその昔は、
「最近のヒット曲の全てはドラムはFunkyさんでベースは張嶺(ZhangLing)さんだよね」
と言われてたほどワシと共に一番売れっ子スタジオミュージシャンとして活躍してた。

その後彼はJazzクラブに籠ってリアルブックの全ての曲を暗譜で弾けるように修行。
もうJazzからロックから何でもOKのスーパーベーシストでもある。

ベースを弾きながら歌うので歌ってる時にはベースは簡略化するが、
ソロ回しになると昔のJazzセッションのような楽しさが思い出されて来て非常に楽しい。

さすが老炮儿(LaoPaoer)すんげージジイ(笑)
これは密かに楽しいバンドかも知れないぞとほくそ笑むワシ・・・


さて「ツアー」と言えば楽しみは現地現地での暴飲暴食であるが、
そのライブハウスの周りにはそんなに夜中まで開いてる店がなく、
「じゃあ明日に備えて今日は寝ますか」
となってる矢先、キーボードの張張(ZhangZhang)が、
「蘇州の日本人街とやらに行ってみたい」
と言い出した。

ちょうど地元の日本人の友人チャッピーさんが見に来てくれてたのでメンバー全員で連れてってもらった。

LaoPaoerSuZhouUchiage201603.JPG

蘇州は日本人は1万人ほどしかいないと言うが、
そのほとんどがこの新区と呼ばれるところに密集して暮らしている。

北京や上海では日本人の数はもっと多いが、
広い街の中に点在しているのでそんなに目立たないのに対して、
ここ蘇州の新区はほとんどの日本人がここに密集しているので、
言うならばここは中国で一番日本人の密度が高い場所である。

ひとつのストリートはそのほとんどが日本料理屋、
もしくは日本人相手のスナックやマッサージ、
さしずめここは「リトルトーキョー」みたいになっている。

いつもチャッピーさん含めたおっさん共と行く店は時間的に無理ということでとある焼き鳥屋に連れて来てもらったのだが・・・

見ればおっさんの日本人客に全て若い女の子がついている!(◎_◎;)

聞けばこの店は日本人スナックなどで同伴で女の子を連れ出すのによく使われる店らしい・・・

最近「モテ期」だというチャッピーさん、
さっそくその女の子のひとりに声をかけられる。

「おうっ!!こっち来て一緒に飲もうぜ!!」
会話はもう日本語である。

「チョットオ客サン送ッタラマタ戻ッテ来ルネ、待ッテテネダーリン」

!(◎_◎;)

そしてふたりの女の子が戻って来て一緒に飲み始める・・・
しかも日本語で(笑)

またその女の子達は有名中国人である張嶺(ZhangLing)などには全く興味を示さない!(◎_◎;)

それどころかワシを見つけると
「アアコノ人有名人ネ」
とばかり二人とも一緒に写真を撮りたがる!(◎_◎;)

そりゃそうだ。
彼女達にしてみたら日本人客の誰も知らない張嶺(ZhangLing)なんかと写真を撮ったところでそれを「商売」には使えない。
ワシとの写真ならどの日本人客にでも会話の糸口ぐらいにはなるからであろう・・・

自分が女の子達から全く相手にされずに、
ワシだけが女の子にモテまくってると思った張嶺(ZhangLing)、
意地悪そうな笑みを浮かべてこんなことを言う・・・

「俺はもう20年近くFunkyさんと付き合って来たけど、
今日初めてFunkyさんの新しい一面を見たよ。
だからいつもこんなに頻繁に蘇州に来るんだな・・・ニヤリ」

おーい!!!勘違いするな!!
蘇州はおっさんばかり!!おっさんしかいないの〜!!!(涙)

というわけでここのバンドメンバー分は全部ワシが奢らされました(涙)


さて旅は続く・・・

蘇州から上海までは新幹線で30分ほど。
迎えの車に乗せられて連れて来られたのはオシャレなブルースバー・・・

この日は張張(ZhangZhang)が来られないということでアメリカ人のギタリストがブッキングされていた。

LaoPaoerShanghai201603.JPG

いや上海って実は彼みたいに全く中国語を話せないミュージシャンが結構仕事してるのよね・・・(驚)

張嶺(ZhangLing)は留学経験があるし、
ギタリストのロビンはニュージーランド国籍なので英語はバリバリなので、その瞬間からバンド内言語が全部英語になってしまう(>_<)

ワシね・・・英語ダメなの(涙)

英語で喋ってるつもりでいても気付かないうちに一部が中国語になってたり、
今度は中国語に戻った時にもう何語かわからんようになってたり(>_<)

もうね・・・本番終わるまでそのアメリカ人ギタリストと全く喋らんかったし・・・(涙)

でもねぇ・・・言語って大切やなと思ったのは実はコミュニケーションの問題だけではない!!
こんなことがあった・・・

実は張嶺(ZhangLing)の曲で「如果布鲁斯是生活」という曲がある。
日本語で言うと「もしもブルースが生活だったら」という意味である。

歌としては次に「那生活是简单的」と続く・・・
つまり「じゃあ生活って簡単じゃん」という感じだろうか・・・

ところが英語で言うと全く意味が違っていた!!!(◎_◎;)

「If Life was the Blues」・・・
つまりこの曲は「is」ではなく「was」だったのだ!!!!(◎_◎;)

中国語も日本語もあまり「時制」に厳しくないからわからなかったが、
この「is」が「was」になっただけでニュアンスが全然違って来る!!

つまり「ブルースは生活ではなかった」のだ・・・(涙)

だからそれに続く「那生活是简单的」は結果的に「だから生活は簡単ではなかった」ということになる(驚)

8ビートのマイナーブルースの曲なのだが、
この簡単な中国語の歌詞ならワシの中国語力でもすぐに歌詞が飛び込んで来て、
インプロビゼーションも多く「楽しい曲」のように感じていたワシは、
この瞬間にニュアンスが全く違って入って来た。

奴隷として連れて来られた黒人は、
悲しい境遇を歌に込め、楽しく歌うことによって生きて来たという・・・

ブルースはとてつもなく悲しい音楽で、
そしてとてつもなく楽しい音楽だというのはここに根本がある!!

もしワシが全く英語を理解出来ない人間だったとしたら、
この根本的な「詞の深さ」さえもわからなかったかも知れない・・・

言語は大切やなぁ・・・

5月にはこのメンバーでアメリカツアーをしようということでスケジュールを押さえられている。

ワシは中国語が全く理解出来なかったらこれほど中国人のメンタリティーはわからなかっただろうというのと同じように、
コミュニケーションの問題も含め、もっと英語が理解出来ればアメリカから来たこの音楽のもっと深い部分が理解出来るかも知れんからなぁ・・・

4月にはWINGの世界ツアーでオーストラリアとマレーシアが入っているし・・・
これを機会にもうちょっと英語勉強しようかな・・・

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2016年3月 6日

青島の领导(LingDao)たち・・・

志賀高原から湯沢温泉にも行って日本を堪能したLuanShuは、
ちょうどワシがひとりドラムツアーで青島に着いた頃に北京に帰り着いたようだ。

「お前が青島にいるなら俺も行く!!
旧正月は里帰りしてないからどうせ行かなきゃなんないしな・・・」
などと言ってた彼も、さすがに帰国してすぐに青島には来れなかったようだ。

ワシも北京に帰って一緒に飲んだ時、
「俺は3月2日に里帰りするけどお前はどうする?」
と言うので、
「どうするって・・・じゃあ行こうかな・・・」
というわけでまた青島に行くことになった。

「じゃあ飛行機取ってやるよ」
と大盤振る舞い。

しかも
「悪いなぁ、チケット取ったんだけどファーストクラスじゃないんだ、ごめんね」
ってワシ・・・国内でファーストクラスなんか乗ったことないんですけど・・・(笑)

じゃあ2日の朝に空港で〜というわけで当日、
ワシは早めに空港に着いたのじゃがLuanShuが待てども待てども来ない(>_<)

道が混んでたからのようだが、さすがはVIP!!
飛び込みでギリギリ身体だけは乗れたようだ。

その代り荷物はNG!(>_<)
しかし翌日にはコネを使って別便で荷物をホテルに送り届けるほどのVIPぶり(笑)

そのホテルっつうのもまた高級ホテルでね〜

2016QingDaoHotel.jpg

毎回梁棟(Liang Dong)が毎回無理していいホテル取ってくれるんだけどそのレベルを軽く超えたな・・・
(もちろんホテル代も出してくれている)

さてこのホテルを拠点に毎食の暴飲暴食が始まるのだが、
その相手が全部青島市のお偉方ばっか!(◎_◎;)

青島市長だの青島電視台の局長だの・・・
ちなみに中国語でこれらの偉い人のことを「领导(LingDao):指導者」と言う。

こんな人たちと一体どんなモノを食うかと言うと、
ある日の昼食などは日本で言うと迎賓館(行ったことないからわからんが)みたいなところで食事!!!(◎_◎;)

QingDaoGuiBinLou.jpg

食事が始まります!!

QingDaoGuiBinLouLunch.jpg

テーブルに並べられた前菜の中でひときわ目を引くのがこれ!!

QingDaoGuiBinLouToro.jpg

これ・・・霜降り牛肉で小鍋でしゃぶしゃぶして食うのかと思ったら、
なんとこれ・・・マグロのトロの霜降り!!!(◎_◎;)

こんなん初めて見たわ・・・(驚)

QingDaoGuiBinLouTofuSoup.jpg

そしてスープ!!
このふわふわしたもんは実は豆腐!!
それに包丁でむっちゃ細かく切れ目を入れてこのようにしているのだ!(◎_◎;)

もう料理と言うよりは芸術!!(驚)

QingDaoGuiBinLouKani.jpg

カニーーーーーー!!!!(涙)

QingDaoGuiBinLouFugu.jpg

これ何の泥魚かと思ったらフグーーーーー!!!(驚)

こんな料理法するのね・・・
しかもキモがちゃんとあるし・・・パクリ!!(感涙)

QingDaoGuiBinLouChousenninjin.jpg

もうね、朝鮮人参なのか食ったことないようなんもあるし、
全部料理載せきれんぐらいのフルコース!!(涙)

極め付けはシメのラーメン!!

QingDaoGuiBinLouLaMian.jpg

ラーメンは中国ではなく日本の文化だと思ってたが、
ここに来て初めて覆されるこの旨さ!!(涙)

中国人やれば出来るんでねーの!!
これそのまま「東京ラーメン」として売り出しても大流行りになるのではというレベル・・・

いや、何が使われてるかわからんがきっとコストが合わんな・・・

QingDaoGuiBinLouSweets.jpg

デザートのヨーグルトは自分で具を入れてお好みで!!
みたいな・・・

そんな豪勢な料理と、
結局青島に来て青島ビールを飲まずに高級ワインばかりを飲んでいるのだが、
またこの领导(LingDao)たちが飲むのよ〜・・・

ワシも最初のうちは場違いやし偉い人と一緒やと緊張するからイヤやったんやけど、
なんか人間酔っ払うとみんな一緒ね(笑)

晩飯食い終わって一緒に生バンドが入ってるパブに行くのぢゃが、
LuanShuがステージに上がって弾き語りで歌うのはいいとして、
その领导(LingDao)たちも代わる代わる上がって歌うのな(驚)

ちなみに市長だか誰かはワシのために「昴」を日本語で歌ってくれた。

(写真自粛)

面白いことに、领导(LingDao)が歌う時には照明を真っ暗にする!(◎_◎;)

聞けば、こんな偉い人がこんなところで歌なんか歌っている映像がUPされたら、
後々それがどのように使われて政治生命を脅かされたりするのを防ぐためだそうで、
なるほど中国・・・という感じである・・・


さてそんな音楽好きの领导(LingDao)たちがワシらを何やらとある共産党の施設に案内してくれた。

「共産党入党宣言」と書かれた物々しい張り紙の前で演奏するのは共産党お抱えのバンド???・・・

QingDaoBand.jpg

前の晩に领导(LingDao)と酔っ払って熱く語り合ってたLuanShuがワシに
「Funky!!喜べ!!青島で新しい仕事が始まるぞ!!バンドもんだ!!」
と叫んでいたが、このことか?・・・

共産党の歌や毛沢東を讃える歌など革命の歌を披露するのだが、
どこかで感じた似たような感覚・・・

そう!!北朝鮮!!!

でも大きく違うのがこの若いミュージシャン達がみんな「ロック」の洗礼を受けていること・・・

おそらくは物心ついた頃に聞いたのがこのLuanShuの在籍していた黒豹の音楽?
青春時代はワシが参加した許魏(Xu Wei)など中国ロックの名盤?

そんな二人が雁首揃えて自分の演奏を見てる・・・
そんなとてつもない緊張感の中、ディストーションのパワーコードや早弾きソロを駆使しして共産党の音楽を奏でる・・・

思えば中国のように「制度は社会主義、経済は資本主義」に進んでいる北朝鮮・・・
牡丹峰楽団などを率いて新しい革命の音楽によって国を治めようとしている金正恩第一書記がやりたかった音楽はこの世界なのではないか・・・

演奏後に领导(LingDao)に即されてアドバイスを述べるLuanShu・・・
「バンドの仕事ってこれか???・・・」

まあお前がやるんやったらやるけど・・・(笑)

思えばワシが初めて北京に来た25年前には共産党はこのLuanShuをはじめ中国のロックを目の敵にしていた。
それが今ではそのロックの人に教えを請う時代になった。

北朝鮮がいつかそうなる日が来てもおかしくない・・・

どれどれ今年また一回行って来るかな・・・

LuanShuDriver.jpg
(注:写真は単なるイメージです。出典元はこちら

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2016年2月29日

ひとりドラム中国華南地方ツアーその2(連雲港・青島)

上海、無錫、蘇州はとても近い。

この3ライブが終わってそのまま北京に帰るのも芸がないので、
「途中どっかでライブをやりながらちょっとずつ北京に近づこう」
というわけで、前回行った连云港(LianYunGang)と青島をブッキングした。

位置関係は地図で見るとこんな感じである。

HuaNanTour2016Map.jpg

まあ海沿いに北上して行けば順調に拾って行けるツアールートだと思っていたのだが、実は蓋を開けてみたらこの「海沿いのルート」というのがなかったのだ・・・

飛行機は1日1本ほどだし、陸路だと徐州で乗り換えという10時間コース。
仕方ないので飛行機を取った。

上海朝7:50発连云港行き、
問題は蘇州のライブ終わってどうやって朝5時ぐらいまでに上海まで戻るかである。

最初は夜中の2時発の上海西駅行きの寝台車を取っていたのだが、
「その荷物持って上海西駅から紅橋空港行くのも大変でしょう」
ということで現地のチャッピーさんがタクシーを手配してくれた。

それもそうだ、物販満載の荷物抱えてまず蘇州駅までタクシーで行って、
寝台車まで荷物運んでたかだか1時間ちょい寝て、
起きたらまた荷物引きずって列車から降りて、
またタクシー乗って空港まで行くなら、
たかだか250元で済むなら直接タクシーで空港まで行った方がよい・・・

夜中の4時にお世話になってたチャッピーさん宅を出て、
呼んでもらったタクシーに乗って上海紅橋空港着!!
飛行機は時間通りに出発して予定通り9時10分に连云港に着いた。

わりあい近所である地方都市の移動が東京ー大阪よりも時間がかかるというのがさすが中国は広い・・・
とりあえずその日はホテルでゆっくり寝て夕方会場入り!!

いや〜この日のライブは熱かった!!
さすが地方都市のアンダーグラウンドライブハウス!!
もう「ロックコンサート」です!!!

HuaNanTour2016LianYunGang.jpg

日本人が50人ほどしかいないというこの街で日本人客などいるはずもなく、
客は全員中国人!!

いや、厳密にはこのライブをブッキングしてくれた地元の谷口さんがいた。

先月ここに来た時に
「もっといろんなロックの話とか語り合いたかったんだけど仕事で・・・」
と残念がっていたので、今回はツアーで是非!!と思ってお願いしたのだ。

ところが急に持病の痔ろうが悪化して入院(>_<)
なんとこの日は病院を抜け出してライブを見に来てくれた。

真ん中に穴の空いた座布団持って(涙)・・・

この病気は酒もダメだし辛いものなんか厳禁なのに、
そのまま打ち上げまで一緒に来てくれた(感謝)

しかし「痔ろうで中国の病院に入院」というレアな体験談を聞くばかりで、
気がついたら全然「ロック」の話などしなかった(笑)

谷口さん、次回こそはゆっくりロックを語りながら飲みましょう!!


さてこの連雲港から青島までの移動がまた大変である。
飛行機は出てないようで、列車も大回りなのでバスを取ってもらった。

LianYunGangQingDaoBusTicket.jpg

長距離バスなどもう数年乗ってなかったので知らなかったが、
最近はこのバーコードを読み取ってもらうだけでバスに乗れたりするらしい。

到着予定時間が書かれてないが、ナビで調べるとたかだか250km、
車だと3時間ぐらいだろうと思ってたら全然高速を走らずにいつまでたっても青島に着かない(>_<)

トドのつまりには18時に途中で乗客全員バスを下された!(◎_◎;)

全くもって意味がわからない。
アナウンスでは「飯を食う」とかなんとか単語が飛び込んで来たので、
「ワシ別に飯食わんし〜」
と車内に居残っていたら車掌のおばはんが
「何やってんのよ!!早く降りなさい!!キー!!」
とワシも外気温1度の寒空に放り出された。

手荷物は全部持って降りたが、
物販満載したトラックなどは載せたままバスはどっかに行ってしまう!(◎_◎;)

全くもってわけがわからないが、
他の乗客が誰も文句を言ったりしないのでワシも一緒に待ってたらしばらくしてバスが戻って来る。

何事もなかったようにバスに乗り込む乗客たち(笑)

QingDaoBusTrouble.jpg

再びバスに揺られながら考えていたのだが、
「飯を食う」はつまり「運転手が飯を食うから降りろ」ということだったのではないか・・・

「客乗せたままお前が降りろよ」と心の中で突っ込みながら19時半にやっと青島に着いた。

会場は打って変わって「ライブハウス」というよりは箱バンのお店。
「こんなとこでひとりドラムなんてやってもええんやろか」という雰囲気の店であるが、
やってみるとまあ大盛り上がり!!

HuaNanTour2016QingDao.jpg

このライブはLuanShuの親戚である梁棟がブッキングしてくれたのだが、
「Funkyさんが青島に来ますよ〜」というWeChatでのライブ宣伝の書き込みの時のLuan3兄弟の書き込みが凄かった。

「お前なぁ・・・わかってんだろうな!!」
「しっかり接待するんだぞ!!」
「命懸けでご馳走するんだぞ!!」

などプレッシャーを与える(笑)

本人も
「はいー!!命懸けで頑張りMAX!!」
とそれはそれは頑張ってご馳走してくれた。

HuaNanTourLiangDongThanks.jpg

ホテルなんぞどうせ酔い潰れて寝るだけなのに海沿いの高級ホテル(>_<)

「お前なぁ・・・いいんだよそこまでしなくて」
と言うのだが、音楽界の重鎮である親戚3人から山ほどのプレッシャーを受けているので命懸けである(笑)

「これじゃあ悪いなぁ・・・」
と思っていたのだが、ちょうど仲間内がスタジオでレコーディングしているというので遊びに行って一曲叩いて来た。

QingDaoRecording.jpg

昨日の店でギターを弾いているギタリストのフュージョンアルバムだったのだが、
いや〜喜ばれたねぇ・・・

「アルバム出たら名前公表させてもらっていいですか!!」
ってもちろんいいよ〜

「ではお礼に」というわけでまたご馳走!!
いや〜青島は何度も来ているがこの大鍋料理は凄かった!!

QingDaoOhnabe.jpg

これね、海鮮茹でてんじゃないのよ、蒸してるの!!

この大鍋の下には実は羊肉スープが入っていて、
その上に蒸し器でよくある仕切り蓋を置いて、
その上に山ほどの海鮮を打ち込んでいる!!

あのね、羊肉スープで蒸した新鮮な海鮮っつうのも凄いけど、
これ全部食べた後に、その海鮮の汁が全部落ちたその羊肉スープの味と来たら・・・

QingDaoOhnabeSoup.jpg

もうね・・・涙・・・

青島の全ての料理は全部青島ビールに合うように出来ている!!
またその新鮮な青島生ビールは1日でダメになってしまうので青島でしか飲めない!!

もう食えんもう飲めんで帰ろうと思ったら、
「え〜帰るんですか?もう一泊泊まって行って下さいよ」
と引き留めがもの凄い(>_<)

実際夜の9時の飛行機を取ってたんだけどあわや遅れそうだった・・・

「LuanShuが里帰りする時に一緒にまた来るから!!」
と言ってお暇したのだが、
「じゃあ一緒に行くか!!」
と今度はLuanShuが明後日の青島行きのチケットを取ってくれた・・・

旧正月は終わらない(笑)

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

Posted by ファンキー末吉 at:06:41 | 固定リンク

2016年2月26日

ひとりドラム中国華南地方ツアーその1(上海・無錫・蘇州)

そもそもが上海に住むひとりの日本人が「上海でひとりドラムやって欲しい」と思ったことから始まった。

そのスケジュールが2月19日に決まったので、それに合わせて近郊を廻ってツアーにしたというわけだ。

それまでは志賀高原にいたので、そのまま名古屋空港から上海に降り立った。

ブッキングされた場所は何と上海の伊勢丹にあるむっちゃオシャレなカフェ「Gelato Pique」!(◎_◎;)
日本にもあるのか?オシャレなのか?・・・

GelatoPique2016.jpg

オシャレである(>_<)

ワシは打ち合わせの時から何度も言ったのだ。
「ドラムの音って想像以上にウルサイですよ」
と・・・

「いや、うちはJazzのコンボのライブもやったことありますから大丈夫です!!」

ってあのう・・・そのコンボの演奏の総音量よりも音デカいと思うんですけど・・・(>_<)
それに基本オシャレじゃないし・・・

ライブは地元の人が「是非」ということで地元の二胡奏者「潘麗(Pan Li)」ちゃんとコラボ。
彼女の演奏の後ドラムと二胡で何かと言われていたがそれは音量やアンサンブル的に無理ということでワシがギターを弾いて「亜州鼓魂」の中から2曲ほどコラボした。

ShanghaiWithPanLi2016.jpg

ちょうど上海に遊びに来てた「よーしーず(渋谷有希子)」がいたのでよかったが、
いなかったらワシのギターの腕でコラボはどうなってたことだろう・・・

まあここまではよい!!
「異物」は混入しているもののまあ「オシャレ」であろう・・・

でもドラム叩き出したら違うでぇ〜

ShanghaiIsetanDruming2016.png

担当者が何度も外に出て伊勢丹内をチェックするが、
いや〜爆音ですわ・・・(笑)

言うたやろ〜言うたやろ〜

ShanghaiIsetanMC2016.jpg

今回はお客さんがほとんど日本人ということでMCはちょっと中国語を挟みながらほとんど日本語!!

いや〜さすが日本人の滞在者数が数倍いるという上海、
滞在年数20年や、天安門事件の前から中国にいるという日本人の方もいてびっくり!!

月桂冠など日本企業がスポンサードして下さったとかで打ち上げに行ったのだが、
普段の打ち上げとは違って女性ばっかということでついつい羽目を外してしまいました(照)

ShanghaiUchiage2016.jpg

まるで「熟女パブ(失礼)」である(笑)
夢のような楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、
翌日は二日酔いのまま無錫へ・・・


この上海が決まってから、蘇州に住むチャッピーさんに無錫と蘇州を組んでもらった。

「チャッピーさん」と言っても別に可愛いキャラではない。
単なるおっさんである(笑)

Wuxi2016Chappy.jpg

しかし組んでくれたのは無錫のこのオシャレなイタリア料理屋。
対バンがおっさんばかりなのでこちらも気が楽である。

Wuxi2016Taiban.jpg
(ドラマーが来れないということで1曲一緒に演奏している)

本番も思っ切り叩かせて頂きましたが、
その打ち上げも昨日と打って変わっておっさんばっか!!(笑)

特にこのハゲふたりが素晴らしいキャラである。
昨夜の幸せな打ち上げの話をしたらふたりで「あーん」をしてくれた。

ブログに貼り付けるために動画をアップ!!上海との対比(笑)https://www.facebook.com/FunkySueyoshi/posts/10153629235014900

Posted by 末吉覚 on 2016年2月25日

ちなみに前日のあーんはこれ!!

ブログに貼り付けるために動画アップ!!まずは上海での打ち上げの様子〜無錫との対比(笑)https://www.facebook.com/FunkySueyoshi/posts/10153629236559900

Posted by 末吉覚 on 2016年2月25日

もうね、えらい違いである(涙)
ちなみに「あーん」してない時はふたりともスマホに忙しい(笑)

WuxiUchiageHageFutari.jpg

まあ色気全くなしでこれはこれで楽しく飲んで次は蘇州!!


蘇州は1度目は日本人街のバーをブッキングしてくれたが、
今回はFunky和他的朋友们でお世話になったライブハウス。

オーナーは気合い入れていいドラムセットを手配してくれたり
(PearlじゃなくてSONORやけど・・・)

Suzhou2016Druming.jpg

お客さんも半分ぐらいは中国人。
MCは中国語にしました。
こちらにいる日本人は中国語もわかるだろうからね。

そして昨日のハゲのひとりが今日はモンゴルに出張ということで彼の代わりに1ステージ叩く!!

Suzhou2016WithHageBand.jpg

そして打ち上げ!!

またメンツが濃いよ〜
見事に女っ気なし!!(笑)

SuZhou2016Uchiage.jpg

というわけで上海ー無錫ー蘇州と日本人が多い場所が終わり、
ここからは連雲港と青島!!日本人がほとんどいないライブとなりますが、
それ以前に実は移動が大変だった・・・

続く・・・

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

Posted by ファンキー末吉 at:14:40 | 固定リンク

2015年12月28日

銃を持ったコンサート警備員

先日行われた内モンゴル自治区「包頭(BaoTou)」での布衣(BuYi)のコンサートに呼ばれて参加して来た。

彼らもちゃんとしたドラマーがいるのだからワシを呼ぶ必要は全然ないのだが、
まあきっと「楽しいから一緒に行こう」というノリなのだろう、
「とりあえず中国太鼓とロートタム叩いてね、ゲストでドラムも数曲」
という居ても居なくてもいいような存在として呼ばれて行った(笑)

ところが会場についてびっくり!!
なんとこの街最大の大劇場である!(◎_◎;)

BuYi20thBaoTou2.jpg

暗くてちゃんと写ってないが2階席にもちゃんと人が入っている!(◎_◎;)
・・・いや〜偉くなったのう・・・

まあでもそんなでかい会場でのワンマンコンサートでも、
普段着でジャンバー着たまま自分でセッティングをしているのが老呉(LaoWu)らしくてよい(笑)

舞台監督もローディーもいない、
同行スタッフはファン上がりの女性マネージャーと、
PAエンジニア(中国では録音エンジニアがPAもする)の方言(FangYan)とその助手だけ。

舞台にはドラム台とアンプなどの楽器しかなく、
ただバックに大きな電光掲示板があるのでそこそこ大会場の雰囲気は出る・・・

BuYi20thBaoTou1.jpg

まあこんな巨大な会場でも手作り感満載のまるで高校時代の自主コンサートのような雰囲気なのだが、
ひとつだけ大きな違いが警備員!!

中国ではコンサート会場は全て「国」の持ち物。
特に大勢の人間が集まるような会場は全て中国共産党が管理する。

そりゃそうだ、どっかの団体が大勢の人間集めて反政府集会なんかやられたら中国共産党としては黙っちゃいられないからね・・・

そこで(だと思うのだが)警備として派遣されるのは人民解放軍だったりして、
ワシも大きなコンサートなどでは迷彩服着た人民解放軍の一糸乱れぬ警備風景に背筋が冷たくなる思いをしたりする・・・

というのも、
1992年に爆風スランプを北京に連れて行ってラジオ北京の45周年記念イベントで演奏した時、
4曲演奏の予定だったのが1曲目で煽り過ぎたのか司会者が出て来て送り出しを始める。

構わずに2曲目のカウントを出して演奏を始めると司会者はすごすごと帰ってゆくのだが、
ステージから見下ろす位置にあるPA席で異変が起きた。

その迷彩服の人民解放軍(だと思う)が二人、PA席にやって来て音を全部落とさせようとするのだ。

日本から来たエンジニアは真面目なので必死に抵抗する。
そこでこのイベントをブッキングしてくれた中国のロック仲間がそれを止めようとやって来て間に入るのだが・・・

当時、長髪の若者が街を歩いているような時代ではなかった。
彼のような長髪は文字通り「ロックのシンボル」であった。

人民解放軍は止めに来た彼が中国人だと認識した瞬間に、
外国人PAエンジニアに対する態度とは明らかに違う態度を示した。

いきなり彼に殴る蹴るの暴行を行ったのだ。

中国のコンサートはアリーナに客を入れず真ん中に円形ステージを作るが一般的なのだが、
PA席はアリーナにあってその様子は2万人の観客全てから見えている。

そんな状況の中で人民解放軍は彼をめった打ちにし、
うずくまった彼に容赦なく軍靴で蹴りを入れた。

客席は騒然となり、ペットボトルが投げつけられて飛び交う中、
人民解放軍はもう動けなくなった彼の、ロックのシンボルとも言える長髪をつかんでボロ雑巾のように引きずって出て行った。

PAを完全に落とされ、音の出なくなったマイクと、
アンプの生音とドラムの生音だけで届け出を出した4曲を演奏し、
胸を張ってステージを降りたら・・・

そこには銃を持った人民解放軍が待ち構えていてワシらを別室に軟禁・・・

「さてどうなったでしょう・・・続きはを買ってお読み下さい」
とワシはいつも「ひとりドラム」の時にそうやって話を締めるが、
こんなことが実際にあった時代、そんな時代も今は昔・・・

この日の布衣のコンサート、終わったらCDの即売会が行われ、
ワシも呼ばれて一生懸命サインなどをしてたのだが、
ファン達との記念撮影が終わって、最後にこの警備員達が恥ずかしそうにサインを求めて来た。

BuYi20thBaoTou3.jpg

ご覧の通り、手には銃を持っている。
一番左の若者は写真撮影のためにわざわざ銃を構えてポーズをした・・・

腕章には「特警」と書かれている。

「武警(武装警察)」やこの「特警(特殊警察部隊)」などは人を射殺する権利を有すると聞く。
もしもこのコンサートで反政府的な活動をして暴動と発展したとしたら、
この人たちはお国のためにきっと容赦なく「暴徒」達を射殺するのだろう・・・

そんな「純粋な」若者がニコニコしてCDを買ってサインを求め、
こうして一緒に記念撮影をして笑顔でワシに握手をして帰ってゆく・・・

これが「中国」・・・今の「中国」なのである・・・

Posted by ファンキー末吉 at:09:34 | 固定リンク

2015年10月 4日

フェスティバルのハシゴ〜重慶大足のB級グルメ

10月1日は中国の国慶節で、
ここから中国は黄金周(ゴールデンウィーク)という大型連休に入る。

当然ながら全国でロックフェスティバル等の音楽イベントがとても多い・・・

ワシが一番多くこれらイベントに出演してた頃はイベントばかり多くて出演バンドはどのイベントも同じだった(笑)

まあ今ではバンドも比べ物にならないほど多くなって来たのでそれなりに調和を保ってやっているようだが、
まあこんなものは順列組み合わせでしかないのだからぶつかる時は当然ぶつかる。

もともと決まっていた10月2日の「The Push 推乐队」の重慶でのイベント出演、
その前日の10月1日に元同じ院子に住んでいた李夏(Li Xia)の上海でのイベントが飛び込んで来た。

何でもドラマーが他のフェスティバルに出演のためドラムを叩いてくれというのだから、
まあミュージシャンはミュージシャンで相変わらずいろんなところ行ったり来たりしてるのね・・・という感じである。

李夏(Li Xia)とはこのイベントでも一緒に演奏してたので曲はお手の物なのだが、
あいにく体調が絶不調に悪い・・・

風邪を押して映画音楽(テレビドラマなのだがワシは敢えてこう言う)を作り続けているので完全にこじらせてしまっているのだ・・・

飛ぶやら飛ばないやらわからない飛行機にイベントの運命を委ねるのは誰でもイヤなもんだから、主催者は当然ながら全ての出演者を前乗りさせようとするが、
ワシは前日が北京でライブだったので仕方ない。

4時半に起きて朝一番に上海へ飛ぶ・・・(涙)

もうねぇ、風邪は寝てないと絶対に治らないの!!
なのにライブから帰って4時半までほとんど寝れなかったの!!(号泣)

「末吉がパンツを替えずに飛行機に乗ると必ず時間通りに飛ばない」
とまことしやかに都市伝説で言われている中、
ライブ後に風呂にも入らず着替えもせずにそのまま飛行機は時間通り飛んだ!!(驚)

いや、乗ったワシの方が驚いたんだから本当にびっくりである。
想像だにしなかったが時間通りに上海空港に着いて、
迎えに来た初対面の男の車に乗せられて指定されたホテルに向かう。

部屋はベースの亀仙と同じ部屋だというので行ってみたら・・・
呼び鈴を鳴らせど出んし、電話にも出ん(>_<)

掃除のおばちゃんに無理言ってやっと開けてもろたら・・・

あのねぇ・・・せっかく早く着いてちょっとでも休めると思ったら、
君って何もないのに昨日から入って酒飲んで酔いつぶれてるわけね・・・(>_<)

というわけで1時間も休めないうちに会場入り!!

この日は実は中国好声音のイベントで、
李夏(LiXia)はここに出演して有名になったのでこうして呼ばれたわけね・・・

・・・というわけでとっととドラム叩いて空港へ向かう・・・

しかし空港に着いた頃、もう風邪が悪化してしんどい・・・(>_<)

この日は重慶に移動さえすればいいのでいつもなら酒でも飲むところが、
しんどくて酒も飲む機にならなかったので軽く飯食ってフルーツジュース・・・

風邪薬も飲んだけどもうふらふらでやっと搭乗しました・・・

BeijingShanghaiChongqing.jpg

でもこの日ってもう既に3000kmぐらい移動してるのね・・・

重慶に着いたらまた迎えに来ている知らない人の車に乗せられて、
なんと会場は空港から120kmのところだというところで1時間以上車に揺られ、
これでホテル着いてゆっくり眠れると思ったら真夜中のリハだそうで・・・

結局終わったのは朝の4時半・・・
もう寒いし寝てないしで風邪は最悪・・・

そのまま本番までホテルで寝るだけ寝たおしました・・・

重慶のロックフェスティバルは前日は黒豹、
この日の推乐队の次は唐朝と馴染みの顔も多かったが、
もう体力がないのでイベント見る気にもならず早々に会場から立ち去りました。

それでもドラム叩いたので「メシ食いに行こう」という誘いに乗って街へ繰り出す。
でもまあこれが結構な田舎町で繁華街というものにはまるで無縁!!(笑)

やっと探し当てた屋台街でみんなが食べていたこの鍋!!重慶から来た運転手も見たことないと言う・・・

聞けば地元にしかない「鉄板焼」という食物らしい・・・
頼んでみると「焼き」というよりは盛り盛りに食用油を入れて煮立ったら既に辛く炒めた食材を放り込んで、ジュッという瞬間に白酒か何かをぶっかけて火を点ける!!!(◎_◎;)

「もうちょっと待て」と言われたがどうせ火が通っているのだからと味見!!メインは牛肉だがあまり辛くない!!イカの下足がなかなか美味・・・と思ったら時間が経つにつれて辛さが増して来る(>_<)そりゃそうだ、食材をラー油で煮詰めているのだ

続いて出て来たのが「霸王螺丝鸡」
まあ覇王の「ネジ鶏」・・・
「ネジ鶏」って何?・・・というのは食ってみればわかる!!
鶏のクズ肉、つまりネジのように小さい鶏肉をこの唐辛子で炒めるのだから味が染みて辛くないわけがない!!

癒しが必要ぢゃ〜
ふとよく食べている麻辣烫でうずらの卵が癒しになってたので追加食材としてオーダーしたが「うずらはないけど鶏の卵だったらあるよ」とのこと。
癒しを求めて頼んでみると生卵をそのまま放り込んだ!!(◎_◎;)

ラー油で生卵を煮ることなど今までの人生では一度もなかったのだが、白身がスパイスにまみれて膨らむのを辛さで飛んだ頭でぼーっと見ていた。
卵は半熟が美味いと思っているのだが中国は卵を生で食べる習慣がないのでじっくり煮る・・・つまり辛さも ・・・

風邪を引いててずるずるいってたのだが脳内麻薬で飛んでいるのでビール3本と唯一の癒しで白飯2杯行きました!!

風邪もこれでぶっ飛んだ!!・・・ことを願う

Posted by ファンキー末吉 at:03:43 | 固定リンク

2015年8月18日

天津から八王子の長い旅・・・

今年から基盤をまた中国に戻しているワシだが、
そうなると日本との行き来が多くなり飛行機代の出費が多くなって来る・・・

まるで飛行機代のために働いているようなもんぢゃが、
そうなると必然的に飛行機代を何とかして安くすまそうとする・・・

そこで活躍するのがこのアプリ!!

他のどのアプリよりも安いチケットを探してくれ、
しかもワンクリックで中国の口座から人民元決算してくれる・・・

現在人民元切り下げで安くなっているとは言え、
まだまだ長い間1元=12円だった時代より確実に1.5倍ほど高い。

そのレートのまま北京発の往復チケットは日本発よりも1.5倍高い(>_<)

ゆえに5月に片道チケットで北京に来たワシは、
もう一度片道チケットに日本に帰ってから、
その後日本発の往復チケットを買うようにしている。

早い時期に押さえると北京往復2万円代という安さであるが、
当然ながらチケットの変更も出来なければキャンセルも出来ない。

早い時期からスケジュールが変わるのは常なので、
そうなると帰りの便を捨ててまた新しく片道チケットを購入するという羽目になる・・・(>_<)

このアプリが見つけて来るチケットは、
通常では絶対に探さない「北京ーマニラー東京」とか、
「北京ークアラルンプールー東京」とかありえない遠回りチケットまで探して来る(笑)

まあ安ければいいのである。
遠回りしたって機内でずーっと飲んでれば同じなのだ・・・(笑)

さて今回、渡辺英樹お別れ会が入ったので、
帰りのチケットを捨てて8月9日じゅうに日本に帰れる便を探す・・・

このアプリの面白いところが、
「北京ー東京」を探しているのに、
「天津ー上海ー東京」という北京以外発のチケットも探してくれるのだ!(◎_◎;)

もちろん「北京ー天津はこんな列車が安いですよ」というのも提示してくれる・・・

ちょうどワシは8月8日は天津なので、
その晩は天津に泊まってその日のうちに日本に帰りつけば間に合うなということでこれを予約した。

ところが安いチケットだけあって乗り換えが大変(>_<)

HU7205
8:00天津浜海国際空港
9:55上海浦東国際空港

Spring 8515 便
8月9日-確認番号 OMNOWF
Shanghai PVG18:50
Tokyo HND23:00

つまり上海で9時間近く乗り換え時間があるのだ(>_<)

まあいい!!中国全土に友人がいるワシである。
上海の友人を探すと運良くこの時間T女史がヒマだったので呼び出すことにした。

まずワシが上海で必ず食べたい「三黄鶏(SanHuangJi)」というトサカと嘴と尻尾が黄色い鶏を蒸した料理のために、成田のように遠い浦東空港から上海市内まで出ねばならない・・・

市内までは開通してないが、リニアモーターカーに乗ってみる・・・

50元も出して途中までやったら時間もあるんやし最初から地下鉄でええやん!!
と自分に突っ込みながらこの写真を撮りたいがために乗った(笑)

いや〜市街地でこの速度は凄いよな・・・

弾丸のような上海リニアモーターカーの速度!!

Posted by 末吉覚 on 2015年8月9日

まあ結局1時間以上かけてやっとありつけた「三黄鶏(SanHuangJi)」!!

どうですか!!このプリプリ感!!


そしてその後、ワシは満腹だったのだが、
T女史がちょうど旦那様と合流して一緒に香港に行くと言うので、
その車に合流してまた裏東に帰り、
旦那様が空腹だと言うので一緒にステーキもお付き合いした!!

ShangHaiSteak20150809.jpg

もう食えん!!もう飲めん!!
のまま飛行機が出てくれればよかったのだが1時間遅れたのでまた飲んで搭乗・・・


・・・っとここからが実は本題です。

このTokyo HND23:00、つまり羽田に23時到着というのは、
まあワシのように八王子に帰ってゆく人にとっては足がない(>_<)

ここでまた最強のドライバー「娘」を稼働させることとなる!!

まあワシのような超せっかちから何故このようなのんびりとした娘が生まれたのかは知らんが(まあワシから生まれたわけではないが・・・)、
飛行機が1時間遅れで出発したことは連絡してはいたが、
着陸してメールしたら「まだ今から家出るとこ!!」だそうである(>_<)

まあその辺は既に計算済みである。
羽田空港国際線ターミナルには24時間営業の居酒屋があるのでそこで一杯!!

まあ基本的に「もう食えん!!もう飲めん!!」なのでこのぐらいでちょうどである。
お代わりを頼まないぐらいに娘が着いてくれれば言うことはないのだが、
飲み干してしばらくしてからこんなメッセージ・・・

とりあえず腹を決めてお代わりを注文する(>_<)

HanedaIzakaya20150809.jpg

ハイボールが空くか空かないぐらいでまたメッセージが入る。

「第二ターミナル?」

上海から帰って来ている父親を迎えに来るのにどうして国内線ターミナルを目指している娘が不憫である・・・(>_<)

「国際線ターミナルよ〜」
とメールしてハイボールをお代わり!!

そのハイボールが空くか空かないかうちにまたメッセージ・・・

とりあえず「WeChatを立ち上げろ!!」と伝えて「リアルタイムの場所の共有」を実行させて「ここに来なはれ!!」と指示する。

やっと車に乗れた時にはもう3時近く(>_<)

酔いつぶれて寝たいところなのだが娘の一言
「あ、また道間違えた〜・・・」

おちおち寝てられない(>_<)
幸いベイブリッジから行くか芝浦から行くかの選択肢なので、
ナビのルートを更新してとりあえず中央高速乗るまで眠気と戦う・・・

家に着いたのは4時過ぎだろうか・・・

天津のホテルで目覚めて約24時間・・・
やっとベッドで寝ることが出来た・・・

長い一日だった・・・

Posted by ファンキー末吉 at:11:23 | 固定リンク

2015年8月17日

全中国ひとりドラムツアー2015年 天津市

日付は前後するが今回は天津でのひとりドラムのお話。

北京から新幹線で30分で着く大都市である天津・・・
過去のブログ記事を検索してみたら

張張とのライブ
小畑秀光を連れての「Funky末吉和他的朋友们」のライブ
そしてVoThMを連れてのライブ・・・
(あと確か布衣のライブでも行ったことがある・・・)

と、ライブで行ったことはあるがパール楽器の活動としては行ったことがない。

今回はパール楽器関係ではなく、前回VoThMを連れてのライブのオーナーさんから直で来た仕事である。

実はこのオーナーさん、VoThMのDVDに写っていた!!

TianJinLaoBan.jpg

客よりノリノリ(死語)やん!!(笑)
持ってる人はこのシーン探してみて下さい・・・


さて彼が「是非に」ということで呼ばれて行った天津、
北京南駅から30分で着くと言っても、
北京の北側に住んでいるワシんとこからは車で1時間以上かかる(>_<)

それよりも大変なのが、チケット発券のための長蛇の列!!

TianJinChoudanoretsu.jpg

ネットで身分証明書番号(ワシら外国人はパスポート)でチケットを押さえるのはいいのだが、飛行機の場合はカウンターでパスポートを見せればすぐに乗れるのに対して、列車の場合は毎回必ずこの長蛇の列を並ばねば発券してもらえないんだから大変である(>_<)

すぐ隣には自動発券機があって、一緒に行ったアシスタントの方言(FangYan)などはそんなに並ばずにすいすいなのに、そのシステムは中国の身分証明書にしか対応してないのだ・・・

1時間並びながら考える・・・
「ほな何で中国人はみんな自動発券機に並ばんのやろ・・・そしたらこっちの窓口外国人だけやからむしろ空いてるはずやん!!」

この問題をWeChat(中国のLINEみたいなもん)に流すが、
「そのことを知らないんじゃない」
とか
「子供はその身分証明書は発行してくれないから並ばねばならんのでは」
とかいろんな意見は出たが真相のほどは定かでない・・・

兎にも角にも5時出発で院子を出て、
1時間かけて北京南駅まで行って、
1時間並んでチケットを発券して、
30分列車に揺られてすぐ着いた(笑)


さて天津では前回のVoThMライブの時にドラム関係を手伝ってくれた人が迎えに来てくれていて、
彼は実はこのドラム教室の先生らしく、その校長とライブハウスのオーナーが待つ店でまず食事!!

TianJinShuanYangRou.jpg

いや、出番前にこんなに食えんし・・・(>_<)


会場に着いたらこんなポスターがでかでかと貼られていた・・・

TianJinPoster20150808.jpg

いや、ポスターはいいのぢゃが、このチケット料金である・・・

日本円で6000円!!(◎_◎;)
神保彰さんのひとりオーケストラじゃないんですから・・・(涙)

普段はパールドラムの宣伝のために廻っているので、
基本的に入場料はタダ!!

有料イベントであること自体が珍しい上にこの値段設定はびっくりでしたなぁ・・・


さて、ドラムセットはこんな多点セットがあったので、それをそのまま叩かせて頂きました!!
個人的には左足クラーベがあったので久しぶりに叩いたなぁ・・・

ついつい新しいパターンも練習したり・・・(笑)

以下はそのドラム教室のサイトの写真です〜

毎度の通り「子供と交流」というコーナーがあり、
子供ドラマーなんて「褒める」以外の選択肢はないのでこれが非常に大変だったが、
まあ毎度のごとく
「大きな音を叩くためには」
とか
「頭を振ればもっといいドラムが叩けるよ」
とか、ちょっと上手い子供には、
「じゃあ簡単なドラムソロを教えてあげるよ」
とか、何とか乗り切ったと思ったら終演後に、
「あとひとりいるんですけど見てやってもらえませんか」
と来てネタがなくなってたので、
フロアタムを一緒に叩いたり、ボンゴカウベル(やっぱ左足クラーベのせいでちょっとラテンモードになってたんやな・・・)を一緒に演奏して、
「もっと上手くなって今度はツインドラムでセッションしようね」
でシメた。

その日は天津の屋台街で飲んで、翌朝また5時出発で日本へ・・・
長い長い移動の物語(最後にまた娘の最強のドライバー話)は次のブログに続く・・・


ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年11月19日

9連チャンの中国ツアー後半は江南地区5本

前半の寧夏回族自治区の3本も無事に終わり、
大高さんは北京経由で日本に帰り、残りは上海に飛ぶ。

とりあえずはここでワシはLive Bar X.Y.Z.→Aのオーナーである被告勝山(もう伏字めんどくさいからやめた)に頼んで購入してもらってたiPadをゲット!!

ここからOS8へのアップデート地獄、
メモリー不足によるデータ同期の不具合解決地獄と戦いながらツアーをやることとなる・・・


江南地区の初日は上海。
ここからは大高さんの代わりに張張(ZhangZhang)が加わるのぢゃが、
店に貼り出しているチラシを見るとなんとワシの名前しかない(驚)

ChinaTourShanghai.JPG

「Funky〜上海はきっと赤字だぜ、ホテルから移動の車からメシから全部高いからな」
と老呉(LaoWu)が心配してたが、
蓋を開けてみたら寧夏ほどではないがそこそこ入っていた・・・。

やっぱアンダーグラウンドでは既にスターになっている老呉(LaoWu)の名前は大きいが、
武漢でもそうだったが、ワシの名前だけでも全中国そこそこ客が集まるようになっているのかも知れん・・・

まあひとりドラムで廻るならいざ知らず、このツアーは大所帯。
ドラム(ワシ)、ベース(ユッコちゃん)、ピアノ(デブ)のトリオに小畑と老呉(LaoWu)が加わっての5人編成、しかも次の日からはコーラスで参加するデブの彼女も加わって6人編成・・・

彼女がいっぱい写真撮ってくれたのでここからは写真が豊富です。

まずはここから移動は新幹線!!
裸ギターの小畑もこのように写真を撮ればカッコイイ!!

ChinaTourGoodPhoto.jpg


江南地区2本目は常州!!

常州は20数年前にイベントで一度来たことがある。
あの頃は新幹線もなく上海から出演者みんなでバスで移動したのに時代が変わるのは早いなぁと実感・・・

ライブハウスはかなり大きな小屋だったがここも見事に満席!!

ChinaTourChangZhou.jpg


3本目は蘇州!!ワシの大好きな街である。

前回は日本人ストリートしか出歩かなかったが、
さすがは「水の街」、こんな素敵なところで名物カニ小籠包を食べました!!

ChinaTourSuZhou.jpg

ライブも盛り上がりました!!

ChinaTourSuZhouLivehouse.JPG


ここまでは順調に来たのだが、次の4本目杭州で問題発生!!

ワシは確かに杭州の場所を酒球会という前回ひとりドラムでやったライブハウスだと聞いていた。

自分のスケジュールにもそうUPしてたし、
そこのスタッフからも個人的に「今度また来るんだね、嬉しいよ」とメッセージが来てた。

ところが着いてみたら小屋が変わっていて老舗のJazzクラブになっていた。

ChinaTourHangZhouLivehouse.jpg

もちろん生ピアノなので「音量的に大変だなぁ・・・」と張張(ZhangZhang)、
まあ「叩き方をJazzに変えて何とかしよう・・・」とワシ・・・

ところが一番困ったのが小畑である。
「こ、ここでヘビーメタルやるんですか?!!!」

見れば出番前は相当緊張しているようだ。
「死んで来い!!小畑秀光!!!」
「はいっ!!!」

というわけで玉砕覚悟でここでメタルやったらむっちゃウケた・・・(笑)

ChinaTourHangZhouObata.JPG

北京の路上でもやった無錫の広場でもやったし、あいつもう怖いもんなしやな(笑)
どこでもメタルが出来ます!!求む!!もっと過酷なところ!!(笑)


さて長いようでやっぱ長かった9連チャンの中国ツアー最終日は寧波!!
ここもひとりドラムで何度か来たことがあります。

ライブも盛り上がって打ち上げ!!

ChinaTourUchiage1.jpg

ChinaTourUchiage2.jpg

いや〜よく食った(笑)

これではライブツアーというよりは、
移動して各地の美味いもん食って合間にちょっとだけライブをやったという感じである(笑)

翌日はユッコちゃんはみんなとゆっくり最後の美食を楽しんで北京戻り、
小畑はひとり朝いちの便で一度北京まで飛んで、
格安航空券ゆえすぐ近所の上海で乗り換えて日本戻り。

ワシはそのまま新幹線に7時間乗ってひとりドラムの唐山へ向かうのであった・・・


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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9連チャンの中国ツアー序盤は寧夏

ツアー2本目は寧夏回族自治区の大武口。

出発前に発覚するのだが、小畑がこんな格好で飛行機に乗ろうとしている・・・

ChinaTOurObata.jpg

「お前、WINGさんが見るに見かねて香港で作ってくれたギターケースは?!!」
「はいっ!!あまりにもでかくて重すぎて重量オーバーだったので捨てて来ました!!」
「そ、そのビニール袋は?!!!」
「はいっ!!ギターケースの中に詰めてたのを出してたら航空会社のお姉さんが見かねてこれをくれました!!」

というわけでギター裸で持ち込みはともかくゴミ袋で8日間は廻れんじゃろうということでトランクをひとつ貸してやった(>_<)

さて早起きして飛行機に乗って銀川に着き、
迎えに来たライブハウスのオーナーと共に車で隣町の大武口まで走る。

1〜2時間走った頃には腹も空いて、待望の羊肉焼きそば!!

ChinaTourChaoHuiRou.jpg

ワシはもうこれが食えるだけでいいのよ・・・(感涙)

というわけで大武口のライブが始まるが・・・
蓋を開けてみたら超満員!!(驚)

ChinaTourDaWuKou.jpg

この店に来るのは3回目かな・・・
ポスターを見ると3月にも小畑連れて来ているから既に認知度も増しているのかも知れない・・・

次の日は銀川も満員!!

ChinaTourYinChuan1.jpg

そして次の日も満員!!

ChinaTourYinChuan2.jpg

・・・っておいおいオーナーさん、客に花火を配るのやめなさい!!

・・・っておいおいオーナーさん、ステージに花火仕掛けるのやめなさい!!
同行取材している寧夏電視台の人が死んでしまいます!!!

ChinaTourYinchuan3.jpg

続く


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2014年10月 9日

青島プレイベント

LuanShuが「青島には車で行こうよ、近いし」ということで、
言われるままに迎えに来た車に乗り込んだら遠い遠い・・・(>_<)

QingDao-Beijing.jpg

そもそもスタッフはワシの飛行機のチケットを押さえていた。
しかしLuanShuはそれを見て「これじゃ間に合わないだろ」ということでキャンセルさせたのだ。

何に間に合わないのかよくわからない・・・(笑)

そう言えば
「青島の若者たちはこんな凄いドラムを聞いたことはないだろうから、
前の日に是非ドラムを叩いてくれ」
と言ってた。

青島には彼の表弟(BiaoDi:母方の従兄弟で歳が下の意味)である梁棟(Liang Dong)がいる。
彼のドラムセットを借りるようにいろいろ連絡を取っていた。

昼の3時過ぎ、LuanShuのコンサート会場である青島大劇場の中にあるホテルに着いた。

「じゃあ俺はミーティングがあるから」
と出かける彼に、
「ワシはどうすればいいの?どこで何をやるの?」
と聞く。

「この大劇場の中の音乐厅(YinYueTing)で18時から活動(HuoDong)だから。
梁棟(Liang Dong)はもう着いてドラムセッティングしてるはずだから」
と言い残してさっさと出かけてゆく。

まあ大劇場にもたくさんのホールがあって、
その中の小さなホールなのか、
いやひょっとしたらよくあるリハーサルスタジオみたいなところで地元の若いミュージシャンを集めてクリニックでもするのだろうと思ってたら・・・

LuanShuQingdaoPreEventHall.JPG

アカンやろ・・・こんな大きなホール・・・(>_<)

「什么情况?(どんな状況なの?)」と梁棟(Liang Dong)に聞いてみるが、
大げさに首を横に振って両手を上げる・・・

「そもそもが誰が来んの?お前の友達?地元のミュージシャン連中?」
大げさに首を横に振って両手を上げる・・・

こいつもLuanShuから「ドラム用意しとけ!!」と言われて一生懸命セッティングしただけなのだろうから、ワシとしてももう両手を上げて「お手上げ」状態である・・・

このホールもクラシックとか生楽器で演奏するために設計されているのか、
ドラムを叩くと小屋じゅうに反響して大変(>_<)

とりあえず地元の若い衆が来たらステージにでも上げて近くで見させればいいか・・・
と思いながら、今度は「伴奏の音をどうやって出したらええねん!!」ということに気付く(>_<)

ベースアンプでもあればそれを使って鳴らせるので手配したがGET出来ず、
結局はこのホールのPAエンジニアまで呼び出してホールのシステムで鳴らすことになった・・・

何じゃかんじゃでもうすぐ18時である。
観客が集まって来る気配は皆無!!(笑)

しゃーないので10月10日の本番が行われる大ホールに視察に行ってみる・・・

LuanShuがいたので「什么情况?(どんな状況なの?)」と聞いてみる・・・
「何が?」と聞き返されるので、「そもそも客が来るのか?」と聞いてみると、
「来るのか?って・・・」と苦笑いしながらスタッフを呼びつける。

「今日のチケットは何枚出てる?ファンキーが客の入りを心配してるぞ・・・」

スタッフは神妙な顔でこう言った。
「600枚ぐらいは出てますが・・・」

おいおい!!ドラムクリニックで数日前に告知して600枚も出るって什么情况?・・・!(◎_◎;)

・・・と思ったら何のこっちゃない・・・この日は突然決まったLuanShuの講演会「音楽と私」であった(>_<)
しかも開演は19時半・・・情報が交錯している・・・

ワシはそのゲストでドラムを叩いてくれということらしい・・・

しかし数日前に思い付いて600もチケットが出るってこいつの知名度も凄いのう・・・
というわけで30分ほど彼が音楽について語った後にステージに呼び出される・・・

LuanShuQingdaoPreEventTalking.JPG

恥ずかしいのう・・・完璧に「場違い」である(涙)

一言二言会話をした後にドラムを叩かされる・・・
人の講演会に来て「ひとりドラム」するって何なのかなぁ・・・
と思いながらVisionRocksを思いっきりぶっ叩いたらこれが結構ウケた(笑)

LuanShuQingdaoPreEventDruming.JPG

そして張張(ZhangZhang)も呼び出されて二人でセッション・・・

LuanShuQingdaoPreEventSession.JPG

いや、ほぼ生音やし、ピアノの位置が遠過ぎて何も聞こえん・・・(涙)

しかしまあ長年のJazzセッションで「音がでかい!!」と怒られながら培ったノウハウで何とか無事にセッションを終えた。
叩き足りないので梁棟(Liang Dong)がハコバンしてるBarに行ってひとりドラムをワンステージやって来たぞ・・・

というわけで夕べはいろいろあったが楽しかった。
本番は明日!!今日は夕方から地元のオーケストラが来て戦いが始まる!!!

今日さえ乗り越えれば明日はきっと楽しくコンサートが楽しめることだろう・・・


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年8月 5日

ひとりドラムin湖北省恩施土家族苗族自治州

今回の仕事はちょっと特殊な仕事である。

通常はパール楽器の代理店である中音公司のShaが私をブッキングするのであるが、
今回は「Shaの関連ではないのだけど」と註釈して宣芸兵という男が取って来た仕事である。

彼はもともと楽器屋をやってて、大昔に一度訪ねて行ったことがあったが、
今は北京の3大楽器レンタルの会社の社長として大成功したと共に、
元々ドラマーなので自ら工場でFierceというメーカーのシンバルを作っている。

そのシンバルの卸先なのであろうこの恩施という今まで聞いたこともない街の袁老師という人を訪ねてゆくことになった。

まあ面識のない人を訪ねてゆくのは2008年からこの仕事をやり始めてしょっちゅうのことなので、
ワシもまあ何年来の友人のごとくWeChatというこちらではLINEをしのぐアプリによって連絡を取り合う。

空港に着いてまず彼の「教室」に案内され、
ここで初めてShaが咬んでないだけでこれはいつもと同じくドラム教室の発表会の部類なんだなと知る。

教室内に巨大なポスター・・・

EnShiPoster.JPG

その日も接待漬けにあい、とりあえず次の日本番!!
夜がライブだというのにギリギリまで接待漬けにあう(>_<)

まあこれも中国ではよくあること。
客入れ1時間前には会場に入ってたら何とかなるので
「ドラムも全部セッティングしとくから本番直前に入ればいいから」
という袁老師を説得し、会場に入ってみると何とこんな野外ステージ!(◎_◎;)

EnShiStage.JPG

恐らくこれがこの教室初めてのこんなイベントなのだろう、
素人仕切りで絶対にうまくゆくはずがない!!

ドラムの音をまとめるサブミキサーがドラムの横にある!!(>_<)

EnshiDrumMixer.JPG

これはいかん!!これはいかんよ〜袁老師〜
ドラムの音作る時誰がどこで聞いて誰かこのミキサーを調整すんの〜(>_<)

というわけで仕方ないのでワシがイヤホンをミキサーに挿して、
バスドラやスネアやタムの音をいろいろいじる・・・

外にどんな音で出てるかわからんし、
ワシのイヤホンってクリック聞くためももんで音質なんてようわからんし、
何よりワシの耳はチャイナシンバルでやられてしまってるのでもともとこんなこと出来るほど耳よくないのよ〜

あと問題は伴奏の音を出すためにつなぐD.I.(ダイレクトボックス)がない!!
っつうかあるかないかエンジニアに聞こうとしたらそのエンジニアがあんまり暑いんで風呂入りに帰ったとかいうておらへんがな!!!

しゃーないのでエンジニアの風呂上がりを待ってまたあーだこーだとセッティングが始まる・・・

既に中国でいろんなトラブルに対応してるワシのシステムは、
例えD.I.がなくても長いギターケーブルがあればそのままミキサーにぶっ込めるようにしてあるが、
そのギターケーブルもなく、結局長いケーブルがないのでドラムのマイクをミキサーにつなぐためにはミキサーの位置はここでないとダメだ、と(>_<)

ということはワシの伴奏もPAまで届かないからこのミキサーにつなぐしかない、と(>_<)

「じゃあ卓で再生してやるからこっち持って来いよ」
とエンジニアが言うが、貴方みたいなお方を信用出来ないから全部自分とこで出来るシステムにしとるのよ〜(笑)

というわけで前代未聞!!自分の横にドラムのサブミキサー置いて、
自分でバランス操作しながらやるライブ!!!!(◎_◎;)

いや〜中国は面白い。
これでは絶対に時間通りに始まらんじゃろと思ってても、
それが例え開演前にはどんなにぐちゃぐちゃであろうがちゃんと(でもないが)始まるところが凄い!!

EnShiAudience.JPG

イベントは無事に(でもないが)終わって、そこから袁老師の命がけの接待を浴びることとなるのだ・・・

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2014年8月 4日

ひとりドラムin湖北省「武漢」

布衣のツアーで寧夏回族自治区「中衛(ZhonWei)」と青海省「西寧(XiNing)」を廻り、
彼らはチベットへとツアーで旅立ったが外国人であるということからワシは入境出来ず、
次は数日後は湖北省の山奥だということで北京に帰ってまた戻って来るのも癪なので、
中間地点の四川省成都で暴飲暴食・・・

・・・とここまではよかったのだが、
次の現場が「武漢より山奥だよ」と聞いていたので、
とりあえず武漢で何かやっておこうということでブッキングしたのがこのひとりドラムin湖北省「武漢」。

ところが地理的にはこれはちょっと間違いであった・・・

ChengDuWuhanWenShiMap.jpg

次にワシが行く土地は恩施土家族苗族自治州、ここは何と成都と武漢のちょうど真ん中にあったのだ(>_<)

成都と武漢がだいたい1300kmということで、
まあ例えて言うと福岡から名古屋に行く間にブッキングした土地が仙台だったようなものである(>_<)

どうせやったら大阪ぐらいをブッキングしとけよ!!
やるんやったら武漢じゃなく重慶じゃろ!!

・・・ということなのぢゃが、
実はこの武漢のライブがワシのひとりドラム人生において非常に大事なライブとなる・・・


まずブッキングしてもらったのが武漢に住む日本人である奥野竜太郎

Facebookなどで自分の中国人美人妻の写真やその話などはよくUPしているのぢゃが、ワシの周りでは実際にその美人妻と会ったことのある人間がいない(驚)

彼が北京に住んでいる時に一度お宅に泊まりに行ったことがあるが、
その時は「嫁はたまたま北京にいない」と言うことで会うことが出来ず、
その時からワシは実は「バーチャル妻」ではないかという疑惑が拭い切れていない。

まあ今回の2週間の中国ツアーのど真ん中ということで、
洗濯もんも溜まったので一度お宅にお邪魔して洗濯でもさせて頂こうということでお邪魔したら、また「たまたま」外出していて会えなかった。

次の日の朝に洗濯もんを取りに伺ったが、
その時も「たまたま」バトミントンの練習で外出していたということで、
ワシの中ではもう完璧に「バーチャル妻」であろうということに確定してしまっている。


まあそんな奥野竜太郎がブッキングしてくれたこのライブ、
小屋は過去にPairのツアーで出演させて頂いたことがあるVoxというライブハウス。
その時の話・・・暑かった・・・涙)

まあ奥野竜太郎にも上海ライブとかいろいろブッキングしてもらったことはあるが、
今回のライブが特別なものになったと言うのは、「対バンがいなかった」ということである。

日本でもそうぢゃが、いちドラマーがひとりでドラム叩いて動員が出来るわけはないので、
地元地元のバンドとかに対バンを頼む。

上海なんかではこうしてブログで対バン募集すると、
日本人バンドの対バンのみならず蘇州や杭州や、近隣都市からのライブオファーまで集まった。

しかし武漢に滞在する日本人はたったの600人、
その中でバンドをやってる人なんか皆無に等しいだろうから、
奥野竜太郎としても小屋のオーナーに頼んで中国人バンドをブッキングしてもらってたのぢゃが、
これがブッキングが急だったということもあって見つからず、
結局はワシのひとりドラムのみ、文字通り「たったひとり」の出演となってしまったのだ・・・

WuHanKanban.jpg

こんなんで客入るん?・・・

奥野竜太郎も一生懸命600人の日本人に声をかけてくれたのだが、
何人の日本人が来てくれるかわからないと言う・・・

ところが蓋を開けてみたら何と中国人ばかりで50人以上入った(驚)
そのうち日本人なんてたった一人だったと言う・・・

WuHanHitoriDrum.JPG

これにはワシ自身がびっくりしてしまった。

武漢というとまあ中国でいうと大都市のひとつではあるが、
まあ言えば「田舎」である。

日本で言うと六大都市のひとつだとしても、
例えば広島でワシひとりでやって客がこんなに入るか?・・・

そもそもがこの全中国ひとりドラムツアーは、
パール楽器の代理店である中音公司がもつ100を超えるパール倶楽部、
つまり全中国のドラム教室のイベントに呼ばれて廻っているわけだから動員をする必要がない。

お仕事としてもギャラをもらってやってるので動員を気にすることもない。

ところがこうしてたったひとりでチャージバックでライブをやって、
このぐらい動員出来るとなったらもの凄い可能性がある。

今回もらったチャージバックで暴飲暴食して次の土地に移動出来るのだ・・・
ということはこれで全中国ツアーが廻れるぞ!!!!!!!

奥野竜太郎は昔中国のバンドのマネージメントをしてて全国のライブハウスをブッキング出来るし、
バンドと違ってひとりだから経費も要らん。

それにワシの場合は全中国に知り合いがいるし、
この日もそうだったが、行けば必ず新しい知り合いが出来るのだ。

今回MCの中で「天界への7番目の扉」を演奏する時に、
「これは私が96年に出したソロアルバム亜洲鼓魂の中の曲です」
と紹介したら、客席から
「持ってるぞ!!俺はこれを聞いて育ったんだ!!」
という人がいた。

もちろんその頃に亜洲鼓魂を聞いていたということは今はもう「若者」ではない。
そんな人が往々にして音楽関係の仕事をしてたりするのだ。

ライブ終了後に一緒に飲んだ。
やはりイベントのブッキングなどをやってる人だそうだ。

その他地元の歌舞団の打楽器奏者とかいろいろ・・・

WuHanUchiage.JPG

奥野くん、これ・・・全中国100本ぐらい廻れんかねぇ・・・
「今日も物販売れましたしねぇ、廻れますよ!!絶対!!」

よっしゃー!!ワシは別に移動日は要らんし、
冬は広州とか南の方を100本、
夏は寧夏とか北の方を100本廻ろうか!!

酒の上の話ではない、往々にしてワシがこんなことを言い出したら本当に実現するのだ・・・

ひとりドラムの軌跡・・・中国大陸がこのアイコンで埋め尽くされる日は近い・・・

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2014年8月 2日

美食@四川省成都

外国人であるためにチベットに入境出来ず、
布衣のチベットライブに参加出来なかったワシは考えた・・・

31日には湖北省武漢でひとりドラムが入っている。
それまでの2日間北京に帰るのか?・・・

中国の地図を広げるに、
ワシがいる青海省西寧から北京に行って(福岡ー札幌ぐらい)
また北京から武漢まで(札幌ー大阪ぐらい)戻って来るって何か悔しいではないか・・・

ChengDuChinaMap.jpg

もう武漢に入ってしまい、奥野竜太郎の家にでも転がり込んでてもいいのだが、
いかんせん武漢は中国で一番暑い街である。

前回で懲りた・・・あんまし美味いもんもないし・・・

・・・って美味いもん?・・・
あるやないの!!西寧と武漢の間にむっちゃ美味いもんがある街が・・・

というわけで四川省成都に降り立った。

成都には数度来たことがあるが、
パール倶楽部の人たちを訪ねてゆくと、
きっと上から下への接待となってしまうだろうからやめて、
その時に遊びに行った箱バンの入った店か、
もしくは布衣の時とPairの時に出演したライブハウスか・・・
と思ったがライブハウスの方を選んで近所に安宿を探して投宿した。


さて美食であるが、
中華料理には北京料理、上海料理、広東料理他いろいろあるが、
ワシが一番好きな料理はやはり四川料理である。

中国全土はとにかくこの四川料理が大流行りで、
チベットだろうがどこだろうがレストランがあればこの四川料理レストランだったりするのぢゃが、
やはり経験上本場で食べるものは必ず何かが違う!!

というわけで1食目!!

昼過ぎに着いたのでちゃんとした四川料理を食えるチャンスは
1日目の晩飯
2日目の昼飯
2日目の晩飯
の3度しかない。

外れを引いたら悔しいので初回の晩飯は火鍋にした。
何故ならリサーチのためにホテルの周りをいろいろ歩いてみたらどの火鍋屋さんも長蛇の列!!

ここの人は夜7時になれば必ず火鍋を食うんかい!!・・・というぐらいの勢いである。

これぐらいの競争率があればどの火鍋屋に入っても味のほどは間違いないのだが、
一応ホテルの受付のスタッフに何処か美味いかと聞いたら、
そのホテルの隣が美味いよということになった。

蜀九香というチェーン店である。

ChengDuShuJiuXiang.JPG

やはり高級店だけあって味のほども高級!!
この火鍋の素を買って帰ろうとしたのだが、
ひと袋200元(約3000円)とバカ高いのでやめた・・・


さて2食目の昼飯は麻婆豆腐の発祥店「陳麻婆豆腐」に賭ける。
どうせなら本店がいいだろうということでやって来た!!

ChengDuChenMaPoDouFu.JPG

ワシが以前来た時に来た店が本店だと思ったら、
実は本店ってこんな街中にあるんやなぁと驚いた。

看板メニューの麻婆豆腐も、以前食べた時にはもっと山椒味だったと思ったが、
まあ人の記憶はあてにならないので真っ白な気分で食べてみるとやはりかなり美味いぞ!!

ChengDuMaPoDouFu.JPG

そしてこれは押さえておきたいのが「宫保鸡丁」!!
日本語では「鶏肉とカシューナッツ炒め」というダサい名前で通っているが、
実際はカシューナッツなど入っておらずピーナッツである。

ChengDuGongBaoJiDing.JPG

恐らく日本のように一皿1000円以上で売ろうと思ったらピーナッツのような安い食材ではということからカシューナッツになったのだと思うけど、
味としてはやっぱピーナッツの方が美味いぞ!!

北京でこれを頼んでもピーナッツだが、
味付けとしては北京よりももちろん日本よりも「遠慮がない」と言うか、
甘さと辛さがもっと遠慮なく際立っている気がする・・・

そして日本と大きく違うのはこれ!!「回鍋肉」

ChengDuHuiGuoRou.JPG

日本では甜面酱(甘味噌)とキャベツで、料理名「豚肉とキャベツの甘味噌炒め」ってそれ全然違うぞ!!

回鍋肉というのは「回→戻って来る」「鍋→鍋に」「肉→肉が」という意味で、
もともとは保存食。

豚肉を辛く炒めておいて、お客さんが来たらそれを鍋に戻して炒め直せばすぐに出せるというもの。

この料理には実は思い出があって、
もう20年ほど前になろうか、欧くんという三兄弟の友達がいて、
お兄さん二人は日本に住んでて末っ子は北京でバンドをやっていた。

そこのお母さんが四川省出身で料理が美味い!!

ワシはよくここに来ては欧ママの料理を食べていた。
96年に出したワシのソロアルバム亜州鼓魂のジャケットの中にも欧ママが中華鍋持って笑っている写真が載っている。

その頃ワシはまだ中国語を覚えたてでコミュニケーションに少々問題があり、
(今も基本的にそうなのぢゃが・・・笑)
欧ママが大きな瓶にこれを入れてワシに持たせた。

ワシはてっきりワシに食えと言ってるのかと思って、
その莫大な量の回鍋肉を死ぬ気でホテルで食って、
翌日空瓶を欧ママに渡したら、
「あんたこれ全部食べちゃったの?これ日本にいる二人の息子に持って行ってあげてって作ったのよ」
と目を白黒させてそう言った。

その場でまた新たに回鍋肉を作ってまた瓶に入れてワシに持たせた。
陳麻婆豆腐の回鍋肉はその時の味と同じやったな・・・

欧ママ、あれから数年で亡くなったけど、
北京のロッカー達もワシが欧家に呼び集めて欧ママの四川料理食ってたから、
欧ママ死去のニュースはホンマ中国ロック界を電撃のように走り抜けたな・・・

中国ロック史の小さな1ページでした・・・


3度目の食事が成都での最後の食事なのだが、
地元の人間が、
「バカだなぁ・・・地元の人間は誰も陳麻婆豆腐なんか行かないぞ!!
日本人だってみんな○○(聞き取れず)に行ったりしないだろ(笑)」
と言うので、
「じゃあお前らだったら何を食う?」
というわけで連れて来てくれたところがココ「自贡好吃客」!!

「中辛にしとけよ!!大辛なんか頼んだら死ぬぞ!!」
と言われたので素直に「中辛」と頼んだのだが、
店員さんが「大丈夫ですか?相当辛いですよ!!」とたしなめる。

メニューは一種類しかなく、どうもカエルは必須らしい(笑)

その他のモノは鍋のようにメニューの中からいろいろ頼むのだが、
火鍋と違ってこれはテーブルに別に火があるわけではない。
作って出て来てそれをその鍋のまま食うだけなのである。

ChengDuZiGongHaoChiKe.JPG

一口食って「何じゃそんなに辛くないやん・・・」
と思ってたら数秒後・・・

火ぃ〜を〜吹くゼッ!!(子供のコーラス)お尻が痛〜い!!
カラムーチョZ〜秘密組織コイケヤのテーマ〜by水木一郎)

となって悶絶した!!

しかし隣のテーブルの地元の人を見ると、
辛さが足りないのか更に唐辛子を追加してタレに入れて食っている(驚)

お前は江川ほーじんかっ!!

ビールを飲んで相乗効果で相当ハイになり、
ライブハウスに戻って甘いカクテルを頼んで飲んだ。

デザート代わりに最高である・・・

さてこれで美食は終わりなのぢゃが、
ワシにはひとつだけ気になっているモノがある。

友人に頼まれて買って来た火鍋の素のこの写真・・・

ChengDuDaHuoGuo.JPG

こんなデカい火鍋が本当にあるの?・・・

このライブハウスのオーナーの言うことには
「あるよ!!これはねぇ、旧正月にだけ本当にこんなのを作るんだよ」
とのこと・・・(驚)

これは旧正月にはまた成都に来なければならんわいのう・・・

オーナー!!今回は色々お世話になりました!!
友達がいるところはいいところ!!

ChengDuXiaoJiuGuanLaoBan.JPG

ワシは全中国いろんなところに知り合いがいてしあわせぢゃよ!!

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2014年7月30日

布衣のツアー青海省「西寧」

砂漠の街「中衛(ZhongWei)」をあとにして「西寧(XiNing)」にやって来た。

青海省というのがそもそも初めての土地なのぢゃが、地図で見ると・・・

XiNingMap.jpg

位置的には中国のど真ん中のように見えるが、
実際はその左側に主要な大都市はほとんどなく、
西北に新疆ウイグル族自治区の各都市があり、西南にチベット族自治区のラサがあるだけである。

つまり「ど真ん中」と言うより「西の果て」と言っても過言ではなかろう!(◎_◎;)

文化的にはチベットの文化が色濃く、
迎えに来た地元の人間から首にカターと呼ばれる白い布をかけられた。

XiNingKada.JPG

吉祥を表すというこの布を客人の首にかける挨拶は、
「誠心誠意、心からの敬意」というチベットの文化である。

見渡す限り砂漠だった(私の見た)中衛(ZhonWei)の街並と違って西寧(XiNing)は驚くべき都会だった。

XiNingBigTown.JPG

さすが青海省の省都・・・
とか思ってるうちに何となく息が苦しくなった・・・

ここは標高2000メートルを超える高原・・・

以前ラサに行った時、そして東チベットに行った時もそうだったが、
ここで高山病にでもなってしまったら山を下りるしかもう治療法はない。

「酸素ボンベ出そうか?」とスタッフは言うが、
一度酸素なんか吸ってしまったらもうボンベなしでは生きられなくなるのでご遠慮した。

高山病なんぞドラム叩いたら治る!!
とばかり時には激しく・・・

XiNingDruming1.jpg

時には神聖な心持ちで叩かせて頂いた・・・

XiNingDruming2.jpg

ワシの高山病もどこ吹く風で、この日のステージも無事に終わった。

聞けばこれは布衣結成19周年(彼らは毎年何周年という記念日をやっている)青海ライブということで、
来年の20周年には是非またワシをここに連れて来てもらいたいもんだと思う(笑)


次の日は一日観光となり、とりあえずタール寺(塔尔寺)というところに連れて行かれた。

XiNingTaErSi.jpg

さてここからは反論がある方が多いと思うが、
炎上覚悟で書かせてもらうが、ワシには諸外国が言うように中国政府が宗教や少数民族を弾圧してるようには思えないのだ。

XiNingTaErSiShop.jpg

チベット仏教のこの寺の麓にあるバザールでは売っている食い物はほとんど回族(イスラム族)の食い物だし、
かと言って隣の屋台ではチベットで飲んだバター茶なんかもあるし、
何の為にこれをやってるかはわからん猪八戒は漢民族?
(写真を撮った途端に大げさに怒鳴られた・・・パフォーマンスだと思う)

XiNingTaErSiChohakkai.jpg

表面上は多民族国家のいろんな民族が肩を寄せ合って仲良くしているように見える・・・

まあ文化大革命の頃は大変だったのだろうが、
今ではイスラム寺院やチベット仏教のお寺は国内に数限りなくあり、
キリスト教の協会などもちゃんと存在する。

友人の多くは仏教であるが、キリスト教の友人もいるし、
もちろん回族の友人は生まれたら否が応なしにイスラム教である。

表面上は中国政府はそれを改宗させたり迫害したりはしてないように見える。
まあ「見える」という表現をするのは迫害がないことはないからである。

こんな話を聞いたことがある・・・

中国には法輪功という宗教があり、
ある日この宗教の信者達が天安門広場に何万人も集まって集会をし、
それを止めようとした共産党(ここからは政府をこのような表記に変えよう)が驚いたことは、
それに抵抗するのではなく、一瞬のうちにその何万人もの人間が統率された軍隊のごとく一瞬のうちに解散し、
その後にはゴミひとつ落ちてなかったということである。

これには時の指導者江沢民は烈火の如く怒り狂ってそこから法輪功への血みどろの弾圧が始まる・・・

まあ立派な宗教弾圧であるが、
共産党を「ヤクザ」だと見ればその考え方は非常に分かり易い。

ヤクザは宗教なんかどうでもいい。
ただ自分を脅かす者に対しては命がけでそれを排除するだけの話である。

ヤクザが仕切る国で生きてゆくのは大変であると思うのだが、
ワシが会った全ての中国人はここで飄々と生きている。

ワシの友人は法輪功が身体にいいということで、
海賊版のDVDで一生懸命勉強している(恐)

見つかれば同じように弾圧される危険性があるのだろうが、
きっと見つかったら「知らなかった」で通すのだろう(笑)

中国人は逞しい・・・

この辺がチベットだった時から住んでる人の子孫も、
文化大革命の下放でこの辺に住み始めた人の子孫も、
今ではみんな「中国人」として逞しく生きている。

今回はひとりドラムをやらなかったので、この「ひとりドラムの軌跡」にアイコンを置けないのが非常に残念であるが、
次は是非ひとりドラムでまた来てみようと思う土地であった。

そして次は新彊ウィグル族自治区に行きたいぞ〜

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2014年6月 3日

全中国ひとりドラムツアー2014年 江蘇省「南京」

ひとりドラム亜洲巡演、上海ー南通ー蘇州ー杭州と乗り打ちでライブやって、
やっと初の移動日で南京に降り立った。

私にとっては2度目の南京である。

一度目は最初に中国に来た時、それは針治療のため訪中する友人について来て上海で数日過ごし、
そのあと揚子江を上る船に乗って南京まで来たのだ。

南京大虐殺紀念館などをちょっと見て、チャーハンを食べて、
キャンセル待ちで飛行機で北京まで飛んだ。

当時は中国語も喋れないし、ネット予約などもないから、
「北京」と書いた紙を空港のカウンターに見せて「ベイジン!!ベイジン!!」とひたすら連呼するしかなかった(笑)

いい思い出である・・・


今回は杭州から南京に高速鉄道で入った。
ほんの1時間ちょいで着く。便利になったものだ・・・。

例によって歓迎の宴が開かれる!!

Vision2014NanJingFood.JPG

今回は北京のドラマー李浩(Li Hao)も一緒だったので、
仲良しの小畑秀光に彼からのビデオメッセージを送ってやって、
ついでにこのご馳走の写真も送りつけてやった。

そしたら彼が送りつけて来た写真がこれ!!

Vision2014NanJingObataYakisoba.JPG

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
こちらはカップ焼きそばでMAX!!(涙)」

いや・・・笑った・・・(笑)
すまんのう小畑秀光〜最近は金がないから連れて来てやれんが金が出来たらまた連れて来てやろう!!


さてこの日は酔い潰れ、翌日は午前中からセッティング!!

Vision2014NanJingSetting.JPG

今回はシンバルスタンドの関係でチョッパーを右側にセッティングした。
クローズハイハットの代わりとか、いろいろ使ったことがない用法で使ってみようということだ。

セッティングによってもプレイが変わって来るのもドラマーの楽しみのひとつである。

ところで今回のホールはクラッシック用の円形ホール!!
なかなかオシャレである。

Vision2014NanJingHall.JPG

ここのパール倶楽部の魯先生はクラシックの打楽器奏者でもあるということで、
大太鼓を囲んで3人の打楽器演奏!!

これが素晴らしかった!!

Vision2014NanJingClassicPercussionPlay.JPG

打楽器のみのクラシック曲は縁がなくて聞いたことがなかったが、
いやーメロディー楽器が一切なくてもちゃんと音楽になってるのな(驚)

いや〜いろんな音楽をやって来たけど。まだまだ知らないいい音楽が多い!!
音楽家は一生勉強ですな・・・シミジミ・・・

さて打ち上げで発覚したのだが、
この時に魯先生と一緒にプレイしてた若い打楽器奏者がオーケンそっくり!!

Vision2014NanJingOhKen.JPG

今度来る時には顔にひび割れ書いてくれるというので楽しみである(笑)


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年6月 2日

ひとりドラム亜洲巡演5本終了!!

5月26日茨城空港から上海に入ってそのままライブ!!
翌日27日は車で南通まで移動してライブ!!
翌日28日はバスで蘇州まで移動してライブ!!
翌日29日は高速鉄道で杭州まで移動してライブ!!

と4本連続「国を跨いでの乗り打ち」という過酷なスケジュール(でもないが)でしたが、
翌日30日は南京への移動日、
翌日31日にライブやって、今日6月1日に北京に入りました。

いろいろ書かねばならないことはあるのですが、
とりあえず蘇州と杭州の話を書きましょう。


まずこの蘇州はブログで「上海の対バン求む」と声をかけ
「ファンキーさん蘇州にも来て下さいよ」
とメールをくれたことから実現した。

HitoriDrumAsiaTourSuZhouDebu.JPG

メールをくれたのは左側のチャッピーさん、
そして右側は対バンのベーシスト亀谷くん。

どや、ワシってむっちゃ痩せてるやろ!!(笑)

チャッピーさんを中心とする在蘇州日本人により手作りライブ、
聞けば蘇州には1万人を超える日本人が暮らしていて、
しかもそのほとんどがこのライブハウスの近所に暮らしているという・・・

このストリート一帯が「リトルトーキョー」と化していて凄かった。

しかしこのライブハウスのオーナーは中国人。
聞けばドラマーだというが、ミキサーから照明まで何でもこなす。

ツボに入ったのはこのオーナー、
なんでステージの上にミキサー卓と照明卓を置いてるわけ?!!(笑)

HitoriDrumAsiaTourSuZhouStage.JPG

いや〜「ミュージシャンだけやのうてワシの方も見てや〜」というつもりなのか何なのか、
これがツボに入ってしばし見とれてしまいました(笑)

客席は超満員、最初はほぼ日本人客ばっかでしたが、
最後には中国人客もいっぱい入って来て盛り上がって終わりました。


杭州に移動して、今度は中国人しかいないライブハウスでライブ!!

HitoriDrumAsiaTourHangZhouLiveHouse.JPG

オープニングアクトは地元の子供ドラマー2人と、
パール楽器の杭州工場に勤務する深井君のバンド。

いや〜中国人と結婚して中国語で生活しながら中国人とバンドやってるって凄いな・・・
頑張って下さい!!応援します!!

というわけで南京のレポートはまた別でするとして、
このひとりドラム亜州巡演は残すところあと5本!!

6月3日北京「麻雀瓦舍
6月5日タイバンコクFatty's bar
6月6日タイバンコク「ウッドボール」(トークライブ)
6月7日タイバンコク「HARMONICA
6月8日ミャンマーヤンゴン「サルー
6月10日マレーシアクアラルンプール(場所未定)

まだまだ続きます!!


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年5月28日

ひとりドラム亜洲巡演が始まりました!!

それにしてもちょっと思い付いただけで4カ国10カ所のライブがすぐに決まるんだから我ながら大したもんだと思う(笑)

これもひとえに全世界にいる私の友達と、その友達の友達の輪のおかげです!!
どうもありがとう御座います!!

さて初めて茨城空港とやらに行って、初めて春秋航空とやらに乗ったが、
初ピーチの印象は「荷物あるなら大手航空会社にしろ!!」というものであった。

機内持ち込み手荷物込みで15kgまでってあかんやろ(>_<)

結局山ほど積み込んだ物販の半分を自宅に送り返し、
それでも超過料金4万円(涙)

いや、これぐらいですんでよかったというべきだろう。
次からは手ぶらの時以外乗らん!!(キッパリ)

上海に着いてすぐにライブハウス育音堂に飛び込む。

ブログで対バンを募集したら地元の日本人バンドがたくさん出てくれて、
その対バンの方が物販たくさん買ってくれて、
結局ギャラと共に超過料金が出ました(凄!!)

打ち上げも盛り上がって結局朝の4時まで大騒ぎ(笑)

でも客席には中国人が多かったなぁ・・・
「ファンキー末吉ひとりドラム」で告知して、
それを見たい中国人って結構たくさんいるんやなとびっくり・・・

HitoriDrumAsiaTourShangHai.JPG

次の日は午後に迎えの車が来るということでそれに乗って初めての土地「南通」に向かった。

初めて名前を聞くこんな街がどれだけ田舎だろうと思ってたら大都会で、
人口も700万人以上いるというから驚きである。

改めて中国はデカいなぁと実感・・・

ところが迎えの車の運転手の運転が乱暴で、
常に前後左右上下にGがかかる無謀運転に揺られながら2時間、
吐きそうになりながらやっと着いた(涙)

HitoriDrumAsiaTourNanTong.JPG

南通のライブハウスのオーナーは芸術家で、
自分の絵を飾ったり内装はかなりオシャレな店であった・・・。

HitoriDrumAsiaTourNanTongLiveHouse.JPG
ところがサウンドチェックを聞いていたオーナーが
「この店はJAZZとか民謡とかの店で、そんなハードな演奏では客が引いてしまう」
と言い出した。

ワシの場合、音がデカいのはもう仕方がないのだ(笑)

せめていつもやっているX.Y.Z.→Aのナンバーは外して、
今回初披露、北朝鮮の少女たちと作り上げたアコーディオンとドラムのための曲「豊年の春」をやってみる。

客席の反応はなかなかである。
調子に乗ってどんどん音量を上げて、いつものように五星旗の「天界への7番目の扉」と「炎の靴」で締めくくった。

HitoriDrumingInNanTong.JPG

ウケたぞ!!!もうロックもジャズも超越してるな。「芸」の域まで来たと実感(笑)

その後、地元のギタリストによるフラメンコの演奏に乱入!!
知らない曲でも反射神経でついてゆくのももう慣れたな(笑)

HitoriDrumNanTongFlamenco.JPG

そして最後に一緒に上海から車に乗って来たジャズシンガー「飛宇(フェイユィー)」ちゃんの歌がもの凄くよかった!!

その昔、北京でジャズシンガーを探していた時、
「ジャズが歌えて、出来ればルックスもいい歌手いないかなぁ」
と言ったら仲間内で大笑いされた。

「お前なぁ、歌もうまくてルックスもよかったら金にもならないジャズなんか歌うわけないだろ?」

全世界どの国でも金になる音楽は流行歌。
だから中国ではジャズやロックを歌ってる女性歌手はみんなブサイクなんだと(笑)

時代は変わった・・・

ギターも上手いし歌も最高!!それでいて可愛い(照)
こんな歌手が好き好んで金にもならないジャズなんかを歌う時代になったのね・・・

今度店で中国WEEKやる時は是非彼女を呼ぼうかな・・・(笑)


ひとりドラムの軌跡はこちら

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2014年5月12日

上海ひとりドラムの対バン求む!!

今月末からひとりドラムでアジアツアーを廻ります!!(凄っ)

安いチケットにより5月26日に上海入りで、
5月31日:南京
6月3日:北京
6月7日:タイバンコク
6月10日:マレーシアKL
まではだいたい決まっているのですが、
どうせ上海にいるのならということで、
5月26日(月)に育音堂というライブハウスを押さえました。
(28日から26日に変更)

地址:上海市长宁区凯旋路851号(近延安西路口)
电话18621738839(育音堂老张),021-52378662(公司)

ひとりだけでやるのも寂しいので上海の友達のバンド誘ったら全滅(>_<)

聞けば上海は一番日本人が多いとのことではないですか。
ならば現地の日本人バンドの方一緒にライブやりませんか〜

我ぞと思う方、バンドを紹介出来る方こちらにメール下さい〜

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2013年7月 5日

Funky末吉中国定例ライブ上海編

7月1日午前9時、ワシと小畑秀光は無錫のホテルを出発した。

上海までの列車は10時半出発なのぢゃが、
無錫の朝飯は有名らしいので地元の人がどうしてもということで、
9時集合でその地元の人と一緒に飯を食ってから出かけることになったのだ。

ところがこれが大間違い!!

無錫駅に着いたのが10時。
30分あるので余裕だろうと思ったら切符売り場が長蛇の列(>_<)

WuXiStation.JPG

ワシらの切符はネットで予約してあるのだが、
自動で発券してくれる機械のID読み取り装置は中国人のIDカードにしか対応していないので必然的に窓口に並ばねばならないのだ。

当然ながら間に合わない・・・

ワシは小畑をその列に並ばせておいて自分は「チケット変更」の窓口に並んだ。
乗り遅れた時点でそのチケットは無効になってしまうので、
二股かけて発車時間までにチケットを変更せねばならないのだ。

結局変更出来たチケットは何本か後の13時発。
上海の入り時間は13時。

これでは間に合うわけはない(>_<)

テロなどが多い中国では駅の中に入るのも厳しい検閲があるが、
それを抜けて中に入ると、
待合室からホームに入るのにも検札がある。

列車が入って来て初めてそのゲートは開けられ、
それまでは乗客はホームに降りることも出来ない。

ワシは考えた・・・

次に来る11時半の列車に乗れば何とか13時入りに間に合うかも知れない。
しかしそのためにはこの自動改札を突破しなければならない。

ふと見ると自動改札の横に人が改札している列もあるではないか・・・

中国の税関とか思い出した時しか仕事をしてないように、
この改札の人もひょっとしたら別に切符をちゃんと確認するとかちゃんと仕事をしてない可能性もある・・・

「小畑!!行くぞ!!」

事情がわからない小畑は不安そうに後を着いて来る。
ワシは小畑より先に切符を出して、
せっかちを装って切符を切ったらすぐにそれを奪い取るようにして中に入る。

少し遅れて小畑が切符を出した。
駅員は今度はそれを食い入るように見ている。

終わった・・・

さようなら小畑・・・
ここで捕まっても別にこの列車に乗れないだけぢゃ。
改札を追い出されたら自力で13時の列車に乗って上海まで来るのぢゃ!!

ワシは先に行ってドラムをセッティングして、
ガチャピン以外の全てのリハーサルをしておくからな!!
頑張って自力で来いよ・・・

と思ったら食い入るように見た振りをしてるだけなのかあっさりと中に入れてしまった(>_<)

話の種には面白かったのじゃが、
まあ彼も今日は中国語の曲を歌うのでやはり早く会場に入れるに越したことはない。

新幹線の通路で座り込んで1時間ちょい。
二人はかろうじて上海に着くことが出来た。


ライブハウスに着いてセッティング。

毎月北京で行われているファンキー末吉主催のオムニバスライブ、
今回の出演者はたくさんいて大変である。

日本からはガチャリックスピンが来るのだが、
飛行機が夕方着なので出番は一番最初にしてある。

彼女たちが先にやって、
セッティングを変えたら後は全部ワシがドラムを叩くのでほぼセッティングを変えなくてよい。

1、ガチャリックスピン
2、小畑秀光
3、張張、韓陽、ファンキー末吉のトリオ
4、詩音
5、布衣

と続く・・・

リハーサルも順調に終わり、
ガチャンピンが到着してリハーサル。

こうして本番が始まるのぢゃが、
これがガチャピンのステージがもの凄かった。

その話はまた改めてするとして、
「この次に出るバンド・・・イヤやろうなぁ・・・」
という感じの中、小畑秀光のひとりメタル!!

まあ「場違い」には慣れっこなので適度に客が引き(笑)、
2曲目からバンドが入って徐々に盛り上がっていった。

最後の曲が中国語の「没收你的一切」。
「お前の全てを没収する」という危険な歌である。

大もとはX.Y.Z.→Aの「Initiation」という曲なのぢゃが、
こんないきさつでこれを小畑に歌ってもらって、
もしヤツが共産党に殺されなければX.Y.Z.→Aの中国語版を作ろうという計画である(笑)

ワシはもう中国のロック界は長いので、
これをちゃんと中国語で歌えさえすれば絶対にウケることはわかっていたが、
いやぁ・・・やっぱりウケた(ドヤ顔)

日本人が外国語で歌を歌うというのは大変なことなのじゃが、
アメリカで久保田利伸もドリカムも松田聖子も目立った成績を上げられてないのにLOUDNESSだけが大成功したのは、それが「メタル」だったからだという話を聞いたことがある。

なるほどこうやって字幕を入れてみるとそのように歌っているように聞こえるぞ・・・(笑)

それに比べて詩音ちゃんがトライしている中国語のバラードなどは、
言ってみればフィリピン人が演歌を歌うみたいな、
まあ日本人がアメリカにR&Bで進出するぐらい難しいことなのだけれど、
この日の詩音ちゃんの歌もとてもよかった。

最後の老呉(LaoWu)ももう既に大歌手の貫禄やったな。

ワシはまあまた2時間半連続でドラム叩いて終わった後のビールがまたすこぶる美味かったぞ!!

ガチャピンさん、
小畑くん、
詩音ちゃん、
張張、韓陽、老呉、みんなお疲れさま!!

次は8月7日北京で行います。
はてさて次はどんなライブになりますことやら・・・乞うご期待!!

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2013年6月11日

7月1日上海ライブにガチャピンが〜

ワシがツアー先で忘れ物ばかりするのは何もボケてしまってるからではない!!
実は平行していろんなプロジェクトを進めているのだから気が回らない部分も出て来るじゃろう(・・・という言い訳)

というわけでまずはこれ!!

20130701Shanghai.jpg

Gacharic Spin(ガチャリックスピン)の参加により出演者がいきなり華やかになったぞ!!(笑)

Fチョッパーkogaデモ演奏映像が中国のTwitter微博(WeiBo)で流れ、
「誰じゃこれ?」という流れから結局、
彼女の教則DVDをGETして北朝鮮まで持って行った

ところが北朝鮮では外国のDVDなどを人民に見せてはいけないということで、
結局ワシがホテルで奏法を覚えてそれをペコちゃんに教えた。

つまりkogaちゃんはワシのベースの師匠である(笑)

師匠の頼みだから仕方ないので
「1本だけでなくもっと廻りたい」
という要望を受けていろいろ画策していた。

ワシと小畑秀光は翌日の7月2日には香港に行くので、
香港で組めたらワシもいるので便利じゃろうと思ったら、
香港って40万とか金払わなライブ出来んのな(驚)・・・

北京なんてどこでも電話一本やで!!
・・・というわけでワシはおらんが北京をブッキングちう。


ところでそんな中、突然上海の小屋から連絡が来た。
「出演バンドが多いので政府に許可を取らねばならない」
と言う。

日本人名義ではこの御時世許可が下りるのは難しいじゃろうということで、
「では布衣の名義で申請しよう」
と主催者は大慌て・・・

演奏する楽曲の音源から、その歌詞の全て、
そして各人の中国のIDの裏表ほコピーまで手続は煩雑を極める。

しかしその資料を受け取った人間がちょっとでも音楽が分かる人間なら、
ギターボーカルとキーボードとベースの3人ではその音源の演奏が出来ないぐらいわかるぢゃろう・・・

ドラムがおらんやないの〜(笑)
まあワシが日本人ぢゃから申請書にそれを書くとまた部署が違って来てややこしいのぢゃろう・・・

しかしそのライブハウス本人がUPしている中国でのこのライブの告知はこれ・・・

あかんやろ・・・これ・・・まるでワシのソロライブやし・・・

果たして許可は下りるのか?!
ガチャピンはわざわざ上海に来て何もせずに飲むだけになるのか・・・

まあ北京のライブは大丈夫。
いくらでも小屋あるし、ワシも届け出なんか出したことないし・・・

今では上海の方がうるさくなって北京の方がユルくなってるっつうのは不思議やなぁ・・・

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2013年4月22日

寧夏省銀川の不思議なライブハウス

バブル真っ只中の中国では、
とんでもない田舎町にお金持ちがいたりして、
それが世代的に若い頃にロックの洗礼を受けてたりして、
そんなこんなでアンダーグラウンドのロックバンド達はいろいろ恩恵を受けたりしている。

布衣(BuYi)で一度呼ばれた貴州省貴陽のバーもそうだった。
普段は歌謡ショーとかやってるバーで儲けて、
夏の気候が良い時期になると毎週週末に北京からロックバンドを呼ぶ。

もちろん旅費やホテル代にギャラまで出したら赤字である。
でも彼は儲けたお金の中から毎年必ずそれをやっている。

自分はロックに育ててもらったんだ、
だからロックに恩返しをするんだ・・・とばかり・・・

公安とイタチごっこしながら営業しているライブハウスもあったり、
日本資本で営業しているライブハウスもあったり、
でもこの銀川のライブハウスは一番不思議なライブハウスである。

YinChuanLiveHouse.JPG

何が不思議かと言って客層が不思議なのである。

初めてこのライブハウスで演奏したのは1年前、
Bs.納浩一、Org.大高清美、Vo.三科かをりというメンバーでここにやって来た。

こんな凄い人達が中国に来るんだからライブをブッキングしてよ、
と老呉(LaoWu)に頼んだらこの店を紹介してくれたというわけだ。

客が入らなかった困るのでアンダーグラウンドではあるが地元のロックスターである老呉(LaoWu)もゲストでブッキングしてある。

これがまた満員なんだな・・・(笑)

まあ満員なのはいい、特筆すべきはその客層である。

中国では田舎に行くほど客が大騒ぎをするが、
この店の客はとにかく度を超えた「酔いどれ」。
普通の店の倍ぐらいの値段のこの店の酒を浴びるほど飲む。

まあ飲むのだから泥酔してステージに上がり込んで来て
マイクを持ってわけのわからないことを叫んだりする客もいたりするのはご愛嬌だが、
だいたいそんな酔いどれ客など演奏なんて聞いてないのが常である。

特にJazzだの小難しいことをやってると大体は聞かずに仲間内で大声で盛り上がったりするものなのだが、
全中国のライブハウスの中でこの店の客だけは違うのだ。

その時も大高清美さんの変拍子の難曲とか、納浩一さんの超絶なベースソロとか、
ちゃんと騒がずに聞いて惜しみない拍手を与えている。

同じメンバーで北京でやった時には、
客層は明らかに「聞く耳がある」ミュージシャン達が多かったのでそりゃ聞いていたが、
ここの客層は決してそんな感じではない。

死ぬ気で飲みに来ている田舎のおっちゃんおばちゃん青年たちが、
純粋にこの難しい音楽をちゃんと「楽しんで」聞いているである。

今回もドラムソロを叩いてそれを感じた。
拍手が来る場所や盛り上がる場所がツボを得てるし、
ここの客は本当にこの音楽を「理解」している。

「理解」と言ってもしちめんどくさいものはわからないだろうが、
少なくとも「いいものはいい」という「感覚」を持っているように感じる。

「何つう音楽か知らんがホンマに感動した。楽しませてくれてありがとう」
という種類のものである。

まあステージを降りたら酔いどれの写真や握手や一気飲みの洗礼を受けることになるのだが(苦笑)・・・

彼らは本気で「飲みに」来ている。
そして「音楽」が美味しく酒を飲むためにどれだけ貢献しているかを知っている。

「音楽」こそは「最高のツマミ」なのだ。

私が最初に北京に来た頃、もう20年以上前になるが、
その時にも感じたことである。

RockだJazzだジャンルは関係ない。
「好听(HaoTing)」もしくは「不好听(BuHaoTing)」、
つまり「よい」か「悪い」かだけである。
(「好听(HaoTing)」を正確に訳せる日本語がないので思いっきり意訳)

当時ワシは「売れる音楽」だけを強要される世界に住んでたので、
まだジャンルが確立してないこの中国に大きな魅力を感じた。

売れる「下らない音楽」なんかやらなくていい。
売れない「素晴らしい音楽」をやっていればいいのだ。

なにせ当時この国では「革命の歌」以外は「売れない音楽」だったのだから・・・

その証拠に「精神汚染音楽」として政府から忌み嫌われていた「ロック」という音楽が、
共産党が推奨する「革命の歌」よりも売れる時代が来たではないか。

・・・とか言いながら、
今ではもう北京をはじめあらゆる大都市では音楽は細かくジャンル別けされ、
「聞く耳がある」リスナー達が自分の好きなジャンルだけを「頭」と「耳」で聞く時代になって来ている。

誰もこの銀川のライブハウスの客のように「心から」音楽を楽しんではいない。

もっと田舎に行ったら逆にまだまだ「音楽を楽しむ」までいってないのかも知れないが、
中国で2番目に小さなこの省の省都である銀川の、
たまたまこの店に集まる酔いどれ達がちょうど「そんな時代」なのではないか・・・

ひょっとしたらこの街もまたいつか「発展」して北京や他の大都市のようになるのかも知れない。
そしたらもっと田舎にまたこんなバーが現れるのかな・・・

願わくばここだけは変わらずこの「不思議な空間」を維持し続けて欲しいと思う。


ps.この店のオーナーは10月にまた新しい店を出すと言う。

「ファンキー、その時はまた来てくれよ。また最高のドラムを叩いてくれ」
そう言ってワシの肩を叩く。

「北京から有名歌手を呼んでくれないか」
などと言うような人間ではない。

そしてまた自腹でミュージシャン達にとびきりの羊肉をご馳走してくれるのだ・・・

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2013年2月 6日

ひとりドラムin上海その1

本の即売アジアツアーと称して、
やはりドラムも叩かねばということで小龍にブッキングしてもらったこのライブ、
さすが北京でロックバンドのマネージメントをしてただけあって、
上海に居ながら北京の「臭い」のあるライブハウスをブッキングしてくれた。

上海ってなんかオシャレなカフェバーみたいな小屋が多くて、
ワシみたいなのが何か「場違い」なのよね〜(笑)

その模様はツイキャス配信したのですが、
何故か半日経ってもアーカイブがずーっと「作成中」(不思議)

とりあえず動画が公開されたらこちらでその様子は見てもらうとして、
今回の「忘れ物」は実は「ステージ衣装」(>_<)

ワシは冬はドラムを叩く日にはパッチ(古いか?モモヒキ?)は履かずに、
でもズボンが1枚だけでは寒いのでジャージを2枚重ねて履く。

会場に着いてサウンドチェックとかの時に、
大掛かりに着替えなどせずとも上のジャージを脱げばそれでよいからである。

まあ別に「ひとりドラム」にサウンドチェックもへったくれもなく、
モニターもイヤホンで聞くので何も必要ない状態で、
「外に伴奏の音が出てればそれでいいから!!」
という感じであっという間に終わり、
何の因果やらオープニングアクトにブッキングされてしまってた宮脇詩音ちゃんをツイキャス撮影するというゆるーい本番前を経て、
「よっしゃーボチボチ着替えてやったるで〜!!」
と気合いを入れたら初めて気がついた。

「ステージ衣装忘れとるやん!!!」

しかもどうやら日本から持って来ること自体を忘れているようだ・・・

まあステージ衣装と言っても普段からTシャツと短パンなので、
「上」はいいとして問題は「下」である。

困り果ててふと自分の下半身を見ると、着ているのはジャージ・・・

これでええやん!!!

短パンからジャージになっただけでもむしろグレードアップしている!!(笑)

というわけでいつもよりいいステージ衣装でライブも終了!!
パンツもジャージもぐちょぐちょに濡れたまま本の即売飲み会に向かう・・・

そこで気がついた。
パンツはいいとしても、ジャージはこのまま乾いてまた次の日にライブをし・・・

どんどん臭くなるど〜・・・・(怖)

しかし実はワシは昼間はサウナに行ってアカスリをして、
いっぱいいっぱいアカを落として来た。

心なしか今までよりステージ衣装も臭くない気がするぞ・・・

というわけで当分は風呂も入らずにすみそうなので、
そのままこてんとねて早起きして今日は上海石橋楽器でのひとりドラム!!

今日は無料です〜上海在住の方〜集まれ〜!!!

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

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2013年2月 5日

本の即売飲み会アジアツアー上海初日

7時起き、小畑秀光の運転で羽田へ。

今回は上海(中国)〜バンコク(タイ)〜ヤンゴン(ミャンマー)〜ソウル(韓国)といろんな国を廻るので、
それぞれの国のネット事情などを週刊ASCIIでレポートするべく、
担当のメタボ中山がデジカメを渡しに羽田まで来てくれると言う。

「羽田国際線には美味しい串カツの店があるんですよね〜」
と言うと、
「あ、それなら僕は車置いて電車で行きます!!」
と朝から飲む気まんまんである。

チェックインをしている間に小畑秀光に串カツ屋の営業時間をリサーチさせたら「もう開いてます」とのことで酒盛り開始!!

HanedaShuppatsuKushinobou.JPG

串カツ8本入セットでシメにぶぶ漬けが出た頃には「もう食えん〜もう飲めん〜」である・・・

小畑秀光とメタボ中山に見送られながらまずはソウル経由上海行きの旅である。

ところがソウルで大雪が降って、
乗るべき飛行機の到着が遅れ、出発が大きく遅れてしまった。

もともとのソウルでの乗り換え時間は1時間、
ソウルに着いたら上海行きの便はすでに離陸してしまっていたので、
韓国人の綺麗な女性スタッフが、それこそ中国ではあり得ないような素晴らしいサービスで便の変更をしてくれた。

ところが出発まで2時間の待ち時間、
酒でも飲んでたらあっという間だろうと思ってたら、
この金浦空港というのは免税店とカフェだけで、
酒を置いてあるレストランも売店も何もない!!(>_<)

結局何も飲まずに何もせずに2時間、
やっとのことで上海行きの飛行機に搭乗した。

韓国でのあのきめ細かいサービスと違い、
中国人スタッフの荒い(笑)サービスを味わいながら、
中国語のアナウンスには何故かほっとする自分がいる・・・

上海に着いてすぐにタクシーに飛び乗り即売飲み会へ!!

SokubaiNomikaiShanghai1.jpg

盛り上がりました!!
今日2日目からはドラムを叩きます!!

YuYinTangFlyer.jpeg

2月5日LiveHouse育音堂午後8時半から
2月6日イシバシ楽器午後1時半から(詳細は今晩またUPします)

上海在住の人は集まれ!!!

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2012年8月26日

ラウドネス中国のイベントドタキャンについて

Yahooニュースにも載ってたなぁ・・・

ニューアルバムの宣伝にもなるし、
いち友人としては喜ばしい騒ぎだとは思っているのですが、
それにしても日本で流れる全てのニュースは、
そのソース元が二井原のブログでしかないのには呆れるな。

どの記事も「二井原実のブログによると」である。
これが「取材」と言えるのか?

日本で中国の記事が正しく報道されたことがないのは、
報道する側にジャーナリズムのかけらもないからである。

誰も主催者にコメントを取ったわけではない。
ラウドネスの事務所にコメントを取ったわけではないのだ。

人のブログを見てその裏も取らず、
それをそのまま転用して記事にし、
その記事をネットユーザーが貼付けて広める。

これでは正しい記事が伝えられるわけがない。


このイベントはMIDIフェスティバルという、
今中国では一番動員数が多いフェスティバルの一環である。

もともとはMIDI音楽学校という、
中国で初めてロックを教える学校の文化祭として始まった。

校長は張帆(Zhang Fan)という。
知り合った頃はただのひとりの「ロック好き」の青年であった。

90年代半ばにMIDIが設立した時に、
ワシも数回呼ばれて講師をしに行ったこともある。

地方のロック好き、まあ日本でもそうだが、
ドラ息子が学校も行かずにギター弾いてブラブラしてるならということで、
親はこの学校ならということで入学させる。

そんな連中が集まってバンドを組んだり、
中には有名なアンダーグランドバンドを結成する卒業生も出て来ることとなるが、
そんな卒業生や、在校生のバンドで始めた文化祭。

それがだんだん規模が大きくなってフェスティバルとなった。

ちなみに出演者にひとりも有名人はいない。
全部が全部アンダーグランドバンドである。

それがこのイベントの凄いところである。
出演者のネームバリューで客を呼ぶのではなく、
「MIDI」であるというところでのべ10万人集めるようになったのである。

当然ながら昔はフリーコンサートであった。
張帆(Zhang Fan)も学校の宣伝になればぐらいに思っていたのだろう。

ところが規模が大きくなるに従って、
少ないながら入場料を取るようになった。

そうすると今までノーギャラで出てたバンド達も
「儲かってんだったらギャラをよこせ」
ということになる。

ちなみにワシが二井原や田川くんなんかと出演した時はノーギャラであったが、
その後からギャラが出るようになったと言う。

そして今では結構な額のチケット代を取って、
そしてラウドネスにギャラを払って出てもらうという現状に至るわけである。


さて日中関係の話に触れてゆくとするが、
このイベント、実は曰く付きで、
2003年にブラフマンというバンドがこのイベントに出た時、
観客から生卵を投げつけられたという事件があった。

全国から不良が集まるイベントである。
こんなアホがいたとしても不思議ではない。

さて、尖閣諸島問題で騒がれている現在、
みんさんが張帆(Zhang Fan)だったらどう考えます?

ちなみに中国では出番が突然変わったり、
ドタキャンになったりは日常茶飯事であることを踏まえてである。

日本のように予定されていた公演が中止になっても騒いだりしない。
日常茶飯事なのである。

ワシも翌年の2008年の出演の時には、
いきなり出番が変わって、怒ってドタキャンしている。

ドタキャンにするのに何の抵抗もないお国柄の中で、
何万人もいる観客の中にまたアホがいて、
せっかく日本から呼んだラウドネスの方々に生卵など投げつける輩がいたとしたら・・・

そう考えるのが普通ではないだろうか。

政府筋の通達により中止と言うが、
実際政府がそんな通達をするのは「文化部」である。

文化部の役員がこんなド田舎のコンサートにまで視察しに来るだろうか?

この国は施設も何もかも全て「国のもの」である。
当然ながら張帆(Zhang Fan)も政府機関の人と一緒にこのイベントを作り上げる。

この国では政府機関と離れてあらゆるイベントを行うことは不可能なのである。

ちなみにワシにドラムクリニックツアー
(転じて今ではファンキー末吉全中国巡演コンサート)
にもその土地土地の「打楽器協会」という国家の機関が協賛についている。

今からライブだというのに必ず偉い人と食事をせねばならないのはこのせいである。

まあワシのコンサートで生卵を投げつけるアホはいない。
だから全ての人間がそれを中止させようとは思わない。

でも過去にこんなことがあったイベントで、
もし張帆(Zhang Fan)がラウドネスのことを大切に思っているなら、
「せっかく来て頂いたのだけれども」
ということになるのは当然ではないだろうか。

しかもドタキャンに何の抵抗もないお国柄・・・


「中国政府からの要請」というのは、
当然ながら「文化部」でなかく、
張帆(Zhang Fan)と一緒にイベントを作っている相手方である。

「張帆(Zhang Fan)さん、生卵ならまだしも、
うちの管轄で暴動なんか起こったら、
私のクビが飛びますんでひとつよろしくお願いしますよ」
などと話し合われたのはきっと事実だろう。

そういう点では二井原の
「中国政府の本音は
観客の暴動から反政府抗議運動に発展するのを回避する
・・・やろなきっと」
というのは当たらずとも遠からずであろう。

しかしマスコミがこれをそのまま引用するというのは
あまりに「職場放棄」というか「プロの仕事」というには遠すぎやしないか?


さて今度はその記事を読む日本人のみなさん、
日本では「中国国家が中止命令を出した」と思われてるかも知れないが、
この裏を知って、なおそのように考えることが出来ますか?

「公安が尾行している」と言うが、
それは二井原のブログに書いてあるだけのことで、
それも「メンバーがそう言ってた」というだけで、
それの裏は誰もとっていない。

張帆(Zhang Fan)が、余っているスタッフに、
「ラウドネスの方々にアホが危害を加えないように」
と申し付けてたのかも知れないし、
ひょっとしたら現地のファンが遠巻きにしてただけかも知れない。

ワシも含めて誰も取材をしてないんだから「真実」は誰にもわからない。

二井原は「外出禁止」とスタッフに言われたと言う。
「中国って日本人にはとても危ないところなんだな」
と思ってるとしたら、
その数日前に「日本人名義」のドラムコンサートを同じ土地でやっている日本人のことを思い出して欲しい。

「ラウドネスはホテルに軟禁されている」
というイメージを持つ人がいたら、
もう一度その事実関係を疑って欲しい。

スタッフは日本人である。
しかも元X.Y.Z.→Aのマネージャーであった堀内がついているのであろう。

彼の性格もわかるし、また中国経験も少ないスタッフがその責任において、
「何があるやらわからないから外には出ないで下さい」
と言うことは容易に想像出来る。

そこから「中国政府が軟禁」というイメージを膨らませるのはあまりにも読み手の「勝手」である。


この事件に関して、
ワシは単に張帆(Zhang Fan)がラウドネスに気を使っただけだと想像してるし、
あらゆる日本人は中国政府がラウドネス公演を中止にしたと想像している。

誰か金を賭けてもいいと言うなら中国の文化部に問い合わせますか?
きっと文化部の人は誰もこんな田舎のイベントで、
ラウドネス(すらも知らんじゃろ)に中止命令を出したなどという事実は知らんはずである。

マスコミさんよ、記事を載せる時にはちゃんと「取材」をしてから載せなはれ!!
何なら主催者の電話番号教えてあげるから・・・(笑)

日本のみなさんも裏を取ってない記事をあんまし鵜呑みにしなはんなや!!


PS.今しがた二井原からメールが来て、ライブ中止の件、詳しくは書けないけど、現状はワシの想像以上の模様だそうです。
ワシは20年反日感情に出会ったことがないから、ワシの想像は一番楽観的な方向性かも知れんな。
これも含めてみなさん、鵜呑みにはせんように。

ちなみにワシは今月31日に北京でライブです。
ワシの名義なので「日本人のコンサート」です。
それがどうなるのか楽しみです。

そこで現実を詳しくレポート出来ると思います。

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2012年8月18日

尖閣諸島問題について

ワシはあんまり政治のことを発言するのはあまり好きではないが、
貴州省の山ん中をツアー中に尖閣諸島問題が勃発して、
ちょうど私の中国のTwitter「微博(WeiBo)」にアホな中国人から
「魚釣島は中国です」
とアホなメッセージが送られて来た。

まあいろんな人から
「中国でいる日本人は気を付けた方がいいですよ」
と言われるのだが、こんなアホはさすがに初めてである。

「自分の指導者も自分で選ぶことが出来ない、
その指導者が不満をそらす為に愛国心を煽って、
文化大革命の頃の紅衛兵と同じく、
お前もそれに踊らされてそんなことをするのか!!
お前は自分の国に問題がある時は命懸けで指導者と戦うこともせんじゃろ!!」

・・・などということは間違っても「微博(WeiBo)」に書き込んだりせず、
黙って「黒名単(ブラックリスト)」のボタンを押して
二度とワシに発言出来んようにした・・・(笑)


「日本人ドラマーの全中国ツアー」という触れ込みで、
これだけたくさんのこの人の同胞が来てくれて、
その汗臭い演奏にこれだけ感動してくれて、
そしてこれだけの人がサインを求めに来て、
「アリガト」と片言の日本語で言う人までいる・・・

20年この国でいろいろやって来て、
誰もそんなことをワシに対して口にしないのは、
みんなワシと「仲良くなりたい」からだ。

だから誰もワシにそんなこと言わないし、
ワシも誰にもそんなこと言わないし、
だから「微博(WeiBo)」にそのことを書き込んだりもしない。

これは「礼儀」である。

一緒に旅している地元の友人が長い列車の旅で新聞を読んでいた。
一面記事は尖閣諸島問題についてであったので、
ワシはちょっとその記事を読ませてくれと言った。
友人は何も言わずそれを渡してくれて、
その話題には何も触れなかった。

ワシも記事を読み終わって新聞を返す時に何も言わなかった。

この人だって魚釣島は中国の領土だと思ってるし、
ワシを含め、全ての日本人は日本の領土だと思っている。

政治家でもないワシらがこんなことで列車の中で喧嘩したって意味がないのだ。

ワシは「音楽をやりに」ここに来ているだけであって、
この人達はそれを一緒にやる「仲間」なのだ。

日本だって中国に対して悪い印象しか持ってないが、
日本で働く中華料理店の店員に
「尖閣諸島は日本の領土だよ、分かってる?」
とか言う日本人はきっといないだろう。

それは日本は「文明国」であるからである。


上海かどっかで
「犬と日本人は乗るべからず」
と書いたタクシーが走っていたと聞いた。

日本人が戦時中「犬と中国人は」などと書いていたので、
ここぞとばかり腹いせにそうしたのだろう。

しかしこのタクシーだって、
犬を連れた大金持ちの中国人が来て、
「ちょっと遠いけどチップはずむから乗せてよ」
と言うと乗せるのだ。

思うに今になって竹島だ、尖閣諸島だ、
そんな問題が突然噴出して来るのは、
ひとえに日本が「国力」をなくしているからだと思う。

領土問題の解決とは即ち「国力での解決」なのである。

国際司法がどうのこうの言ったって、
「尖閣諸島は日本の領土です」と結論を出されたとすると、
中国は絶対に「何をぬかす!!」とばかりそれを蹴るだろう。

過去に領土問題で勝った国は、
負けた国より「国力が上だった」というだけの話なのだ。


日本が高度成長期であったあの頃は、
隣国はどこも領土問題なんか持ち出す勇気はなかった。

アメリカでさえ「子飼」だと思ってた日本を恐れて、
「最近のアメリカ人は日本料理を食って、
日本の車に乗りながら日本のロックを聞いている!!」
とヒステリックに二井原達をバッシングしたではないか。

貿易摩擦でバッシングを受けてた時代・・・
エコノミックアニマルと悪口を言われてた時代・・・

今から思えば日本が一番「国力」があった時代ではなかったのか・・・


ワシは思う・・・
世界一勤勉なこの国民は、その能力を最大に発揮して働くのだ!!


音楽をやる人間は、
中国が、韓国が、羨んで買うような最高のレベルの音楽を作るのだ!!
決して自国の子供を騙してろくでもない音楽なんかを作ってはいけない!!

モノを作る人間は日本製品は世界で一番レベルが高いのだと誇りを持つのだ!!
手抜きをして水増しして儲けるなんて恥ずかしいマネをしてはいけない!!

「歯車」だと思ってやる気をなくしている人達がいたとしたら、
「世界最高の歯車だ」と胸を張ろう!!
日本製品が世界的に優秀なのは
中国などと違って「粗悪な部品」を使ってないからなのだと知ろう!!

仕事のない人は・・・
取りあえずバイトして金を稼いでそれをパーッと使って飲むのだ!!

楽しく生きるのだ!!
金を回すのだ!!

そして日本をもっと豊かな、「幸せな国」にするのだ。

そしたら尖閣諸島に自衛隊でも派遣して、
中国がそれに怒って経済制裁を加えて来たら、
ワシらは即座に「絶交」して、
こんな国を相手にせずに「世界一幸せな国」で幸せに暮らそう。
(しかしワシは相変わらず不法就労でこんなことをしてるだろうが)


だいたい中国なんかに媚を売って商売してるからつけこまれるのだ。

ワシは媚など売っとらんぞ!!(キッパリ)
胸を張って世界最高の技術を売っておる!!(大きく出たな)

技術の流出だと言うなら心配要らん。
どれだけ技術を真似たってこの人達にはワシの「音」は出せん!!(ほう・・・)

何故ならワシの音は「生き様」から出来ておる。
表面だけ真似したって出来んからどんどん教えてやればいいのだ!!(酔っとるな)

ワシの戯言は置いといて、
日本の技術が世界最高なのは世界中の誰もが知るところである。

中国が大きな市場だと言うなら、
別に頭を下げて買ってもらう必要はない。
頭を下げてでも買わせて下さいというようなものを作ればいいのだ。

どうせこの国の人は政府が「買うな」と言ったって欲しいものは密輸しても買うし(笑)

中国は世界の工場だと言うなら、
ミャンマーがあるぞ、他のアジア諸国に何ぼでももっといい工場はあるぞ。


なんてことを書いてたら、
今しがたワシの中国人のTwitter「微博(WeiBo)」にデモの写真と共にアホが書き込みをして来た。

「まず日本を殺そう!!そしてベトナムを取り返すのだ!!」

何でワシ宛に送っているのかようわからんが、
その@の中にワシは知り合いの若いドラマーを見つけたのでDMした。

「こいつは知り合いか?お前の友達か?」

彼は事情がわからないらしくこう返信して来た。
「ドラム好きで車の会社を立ち上げた人間ですが・・・
Funkyさん、どうしてそんなに怒ってるんですか?」

ワシは
「じゃあワシ宛の彼の発言を見てみぃ!!」
と送った。

しばらくして彼から返事が来た。

「あれは傻逼(腐れマンコ)です。
どのように処遇しますか?言って下さい」

久しぶりの彼とのやり取りだったので
ついでに彼は長々とワシにどんな恩を受けたかを書いている。

まあワシとしては久しぶりに彼とやり取り出来てそれでいいのだ。

「ワシはお前にそんな凄いことをした覚えはないぞ。
お前がそう言ってくれるだけでもう溜飲は下がったよ。
また今度飲もう」

で話は終わったのだが、
まあ意地が悪いワシは溜飲を下げるどころか、
これにRTしてこう書き込んだ。

「全ての中国ロックを愛する人間に問う!!
俺は20年ずーっと中国ロックのために尽くして来た。
それは一生やり続けることだと思っている。
どうして中国人になじられなくてはならないのか?」

知らんぞ〜ワシの「微博(WeiBo)」炎上するぞ〜

知ったこっちゃない。
ワシは相変わらずアホなことをつぶやくのだ。

そして仕事をするのだ!!
ワシは今からもっと中国のド田舎に行くのだ!!
上を目指すのだ!!
明日はもっといいドラムを叩くのだ!!

世界的に優秀な民族である日本人よ!!
仕事をするのだ!!
自分のやるべきことを命懸けでやるのだ!!

幸せはきっとその向こうにある!!!

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2011年6月12日

振込詐欺に名前を使われた(笑)

浙江省の永康というところに着いた。
ドラムのチューニングをしてたら担当者の沙が笑いをこらえてこう言う。

平頂山の王老師、覚えてるか?」

覚えてる覚えてる。
温泉連れてってくれたり一緒に数日遊んだし、
何より音楽好きのドラム好きで印象深い人である。

「Funkyが金に困ってて2万元貸してくれって電話が来たんだけどって言うんだ・・・」

中国でも振込詐欺は流行している。
「久しぶりぃ、俺だよ」
と言って電話をした犯人に対してまた王老師は、
「Funky老師ですか?」
と言っちゃったらしい。

犯人もプロである。
そこから完璧に話を合わせてワシになりすます。

考えてみればワシの中国語は外国人の発音なんだからわかりそうなものだが、
王老師曰く声がクリソツだったのでまるっきり信じてしまったらしい。

一生懸命2万元を用立てようとしてる時、
偶然沙が別件で電話をした。

「Funky老師、金に困ってるらしいね・・・」

そこで沙はピンと来た。
「その振込ちょっと待ったー!!!」

そう言えば沙から一度国際電話がかかって来たことがあった。
「Funky、今北京か?日本か?」
日本だと言ったら「じゃあいい」と言って切ったことがあったが、
あれがこの時だったんだな・・・

すんでのところで振込詐欺は阻止されたようだが、
それにしてもこの広い中国に
「Funkyが金に困っている」
と言ったら金を用立てようとする人がこんなにいるのかと思ったら感激的な話である。

全中国ドラムクリニックツアーは今日も続く・・・

Posted by ファンキー末吉 at:10:09 | 固定リンク

2009年12月21日

新全中国ドラムクリニックツアー湖北省「武漢」

去年で終わるはずだったこのクリニックツアー、
今年になって追加都市が増えたがその理由はふたつ。

ひとつは
「一度来てもらったが非常によかったのでもう一度来てもらいたい」
もうひとつは
「よかったと聞いてうちもやってみたい」

ここ武漢の状況は後者であった。
つまり彼らにとって初めてのこと、つまり・・・

仕切りが悪い・・・

5時半からだというのに
会場である武漢音楽学院の大教室はまだ前の人が使っているのである。

仕方がないので会場の入り口でチューニング・・・

VisionWuHanSetting.JPG

いやー凄いです!!
写真はばしばし撮られるわ、
中に入れない子供は暴れてじゃまするわ・・・

5時半から始まる予定が、会場が空いたのが5時半、
急いでステージに運び込んでセッティング。
何と前代未聞!!ミキサー卓がドラムの後ろにある!!

VisionWuHanMixer.JPG

地元のミキサーがタムとか全部にマイクを立てようとするのを制止、
「バスドラとオーバーヘッドだけでええねん!!」
マイク立てたってドラムの後ろで調節も出来へんやん!!
だいたいこのぐらいの広さやったらもともと生音で十分やし・・・

全観客の見守る中、1時間でセッティングを終え、イベント開始!!

VisionWuHanKids.JPG

オープニングナンバーは10人の子供によるメタルナンバー、
それにしても全国各地で課題曲にメタルがあるのは
きっと先生方がみんなロック世代であるからであろう。

いいことである。

VisionWuHanBeer.JPG

なんじゃかんじゃで何とかイベントを終え、
お決まりの地ビールと地元の名産で打ち上げ。

「手数王が6月に来たよ」
と地元の人が言うので菅沼孝三にメールしたら、
「あ?あの小龍包のおいしいところね」
と返事が来た。

小龍包は上海の名物やのになあ・・・
と思ってたら地元の人が、
「もともとこの砂鍋料理も広東省の名物ですが、
武漢は中国のちょうど真ん中に位置するので
東西南北全ての料理がここでは食べられるのです」
と説明してくれた。

コーゾーくんは一日観光する時間があったそうだが、
ワシはもう次の日には日本に帰らねばならない。
「また来て下さい」
という地元のみなさんに
「夏は暑いから春か秋にしてね」
と言うと、
「ここは夏と冬しかありません。
食べ物がおいしいので今度は是非夏に!」
と笑顔で言われた。

50度を超えることもあるという中国最暑の夏を覚悟しておこう・・・

ところでこの新全中国ドラムクリニックツアーも今年はこれで最後だが、
来年からもまだまだ続くらしい。
湖南省や青海省、新彊ウィグル地区などまだ行ったことのないところをブッキング中だと言う。

今日、担当の沙永江が酔っぱらってこんなことを言っていた。

「みなさん、聞いてよ。
俺はな、めったに人を尊敬(中国語で崇拝と言う)したことないよ、
でもね、ふたりだけ俺が尊敬する人物がいる。
ひとりは崔健(中国ロックの創始者)、
そしてもうひとりはこのファンキーなんだ。
この数年一緒にいろんなところを廻って俺は尊敬してやまない。
だって50だぜ!!
俺なんか50になったら何やってるかわからないじゃないか」

アホはウソつかない。
ウソは頭のいいヤツだけがつくもんである。
とびっきりのアホにこう言われるとさすがに
「やってよかったなあ」
と思う。

ワシらの旅も来年、さ来年・・・
ワシがドラムを叩ける限り続くだろうと思った。

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

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2007年6月28日

チベットにて悟った「ロックとは何か」

ムルンピョを聞きながら考える。
「この歌声はこんなに澄んでいて、聞いてて心が洗われるのは何故なのか・・・」
答えは簡単である。彼女達の心が澄んでいるからである。

日本のテレビで放送したバージョンのミックスダウン
(ひとつひとつの音を最終的に整えて完成させる作業)
は、自分自身の手によって北京の自宅スタジオで行った。
しかしこれを世界発売するためには、
もっと音を磨いて世界レベルにまで持って行かねばならない。
そのためには世界のロックの頂点、ゴッドハンドとも言える
Wyn Davisにミックスダウンを任せたいと思っている。
そうすればこの楽曲はアメリカはもちろんのこと、
世界を震撼させるレベルの音にまで磨かれるに違いない。

ところがそこで考えた!
磨くのは「音」だけでいいのか!
もっと磨かねばならないものが他にあるのではないか!

「ロック」なんだから、楽器の音は歪んだ音をたくさん使う。
もともとは澄んだ音色であるギターにディストーションと言うエフェクターをかけ、
それをスタジオで更にはマーシャルと言うどでかいアンプに通し、
そのボリュームを限界まで上げることによってスピーカーが悲鳴をあげさせ、
もっと汚い音になるように作ったりする。

「ロック」はもともとそう言うもんなんだから仕方がない!
その「汚す」作業は私が責任を持って担当させて頂いた。
しかしそれをやる人間の「魂」が汚れてたとしたら
そんな作業に、いやこのプロジェクトをやってゆくこと自体に何の意味があるのか!!!

片や物質文明の最高峰の場所であるアメリカで「音」を磨く。
そしたら片や精神世界の最高峰の場所で「魂」を磨いてくるべきであろう・・・
「それだったらいいところがありますよ」
そう言われて連れて行かれたところが、
まさに世界の精神世界の頂点とも言うべき聖地「チベット」であった。

俺はチベットならラサに一度言ったことがある。
その時の話
五体投地と言う荒行をしている人を何人も見た。
大地にひれ伏して頭を地面にこすり付けて祈り、
そして身体を頭のところまで持って来て起き上がり・・・
そんな小さな一歩一歩を進みながらチベット仏教の総本山、ポタラ宮殿を目指す。
何百キロも何千キロもの道のりを、何年もかけて進んでゆく。
やっとポタラ宮殿までたどり着いたら、
彼らはそこに全財産を置いて、また同じように五体投地をしながら帰ってゆくのである。
彼らの表情に苦しみはない。
溢れんばかりの喜びがあるだけである。
あまりに感激して言葉が出てこなかった。

今から俺が行くところは、ラサのような観光化された大都市ではなく、
もっとディープなチベットだよと教えられていた。
北京から始発の飛行機で蘭州に飛び、そこから車をチャーターして延々と走る。
昔は3日間かかってたと言うその道のりを、
今回は整備された高速道路を走って1日で走り抜けた。
着いたらもう真夜中である。

「大丈夫ですか?頭は痛くありませんか?」
と俺達をここまで案内してくれたラマの高僧が優しく俺に尋ねる。
標高が3500メートルを超えていると聞いた途端に軽い頭痛に襲われた。
聞かなければ何ともなかったかも知れないが軽い高山病である。
数日間はここに身体を慣らさねばならない。
ゆっくりと山に上ったり村を探索したりして過ごす。

LamaVillege.JPG
(写真:寺院とラマ僧が住む家)

SougenUndoukai.JPG
(写真:草原での運動会)

ButaSanpo.JPG
(写真:村を散歩する豚の親子)

3日目になり、ようやく身体が楽になった。
さて「魂を磨く」と言うことはここで一体何をすると言うことなのだろうか・・・
それを見つけるのも修行のひとつである。
俺はとりあえずラマ高僧の許可を得て、若い修行僧の1日に密着してみることにした。

朝6時半起床。高原の朝は夏でも凍えるように寒い。
暖房はヤクと呼ばれる牛の糞を乾燥させてそれをストーブで燃やす。
寝床の傍らには小さなテーブルがあって、ここが彼らの寝床でもあり勉強の場でもある。

彼の名はデンパ君。
中国語をそんなに喋れないが、
ここで会った全てのラマ僧がそうであるのだが、
その笑顔が自分の心をふわっと包み込んでくれて、
それだけで魂が救われるような気になる。

デンパ君のその日の一日は部屋での読経から始まった。
俺はそのお経をとりあえず隣に座ってずーっと聞いていた。
読経が終わればお寺に行くのだが、
デンパ君はその前に俺にどうも朝ごはんを作ってくれるようだ。
お椀を出して来て、その中にバターを入れる。
炒った米のような粒を入れてお湯を入れるのでお粥のようなものなのかと思ったら違った。
それに小麦粉のようなものを入れて片手でこね始めるのである。
ツァンパと呼ばれるおだんごのようなチベット料理なのであるが、
これが味が全然なくてひたすら不味い・・・。
デンパ君は気を利かせて別のお椀にお湯を入れてくれて、
丁寧にそれに砂糖を入れてくれて飲めと言うのだが、
これも残念ながら飲めたものではなく断念。

お寺に向かう道すがら、いきなり彼が道端に座り込むので
何をしているのかと思ったらおしっこをしていた。
見ればラマ僧は全てこうやって用を足す。
ラマ僧の袈裟の下はパンツを穿いておらず、
そのまましゃがんだらすぐ用が足せるように出来ているのである。
寝る時は寝間着に着替えるでもなく、
ラマ僧達は一日中その袈裟を着て過ごしている。
デンパ君の家には着替えの袈裟があるわけでもなく、
洗濯も入浴もそう頻繁にする生活には見えないが、
高山で空気が薄く、非常に乾いていて汗もかかないのでそんなに気にならないのであろう。
ただ、うんこはどうやってするのかは今だにムルンピョ(疑問符)である。

さてお寺に着いたらラマ僧がたくさん集まって来て全員で読経する。
堂内は暖房もないのでとても寒く、
夏でこのぐらいなんだから冬は相当な苦行だろうと想像した。

昼前になると「問答」が始まる。
ラマ僧達が仕掛け手と受け手に分かれて、
仕掛け手が受け手に大仰に質問を出してぱんと手を叩く。
受け手はその質問に答えてゆくが、
仕掛け手は更にその答えの矛盾を引き出す質問をしてぱんと手を叩く。
こうして問答は延々と続くのだが、
それは結論の出ない仏教の奥儀にまで入ってゆき、
逆に言えばこうして修行僧は仏教の奥儀を学んでゆくとも言える。

Mondou.JPG
(写真:問答を行う修行僧たち)

午後には授業がある。
デンパ君は俺なんかにかまってたために遅刻をしてしまった。
「もう始まってるよ」と道行く修行僧から教えられて、
走って教室に飛び込んで行った。
それを見て思った。
日本だったら「遅刻したら叱られる」と言う意識で走ってゆくのかも知れないが、
彼はきっと「遅刻してありがたい話を一言でも聞き逃したら惜しい」と言う意識で走って行ったのだ。

その後にも問答がある。
夕方の問答はお寺のふもとの林の中で行われた。
先生がその「勉学の林」とも言うべきところでひとりで読経を始めると、
村の中に木霊するその声を聞きつけて
全ての修行僧がそこに集まって来て一緒に読経を始め、
それが終わるとまた問答が始まるのである。

問答を見ていて思った。
修行僧達は非常に楽しみながらそれをやっている。
打ち負かされそうになって必死で相手を論破する奴、
「お前それは違うだろ」とぷっと笑ってたしなめる奴、
「よく出来ました」とばかりさっさと終りにする奴ら等等・・・。

最初のうちはロックで例えると
「飲み会でロック談義をしている感じ?」
みたいなことを思っていたのだが、
よくよく見てみると根本が全然違う。
どちらかと言うと「ジャムセッション」に近いのである。
相手がどう答えるかによってこのセッションは全然違う方向に進んでゆくし、
テクニックやネタが多いミュージシャンほどいろんなセッションに対応してゆけるのと同じように、
やはり仏教の奥儀に深い人の方が問答が深く面白いものになってゆくのである。

なるほど・・・
そして俺はこの問答の天才、今世紀不出の天才と言われ、
30代でこの寺のナンバー2にまで上り詰めたラマの高僧相手と、
後に問答をするハメとなる。

翌日は山に登り、川を見たり、いろんなことを考えながら1日を過ごした。
例えばこうである。
この村の命の源であるこの川は、
上流では地下(アンダーグラウンド)から湧いたとてつもなくきれいな湧水
であるにも関わらず、人里まで流れて来るとゴミを捨てられ汚くなってしまう。
これは音楽も同じではないのか。

Kawa.JPG

汚れた水がまた地下に戻ればまたきれいな湧水となって湧いて出てくるように、
音楽もまた地下に潜ればきれいな湧水のようになることが出来るのか・・・

Koketsu.JPG
(写真:川の上流の更に上には、修行僧が修行した洞窟「虎穴」がある)

また例えばこうである。
この川の上流にはところどころに水車小屋がある。
しかしそれはその水車の力で穀物を挽いたり電気を起こしたり
そんなことをしているのではない。
1回まわせばお経を1回読んだことになると言われているマニ車と呼ばれる筒を、
水の力で延々と回し続けているのである。
もちろんそれは村人のため、
ひいては世界中の人が救われるように一生懸命それを建設したのである。
つまり何の生産的なことをしているわけでもない。
この寺の僧侶の人生もそう言う意味では同じである。
物を生まないのである。
究極には彼らは一生女性の身体に触れることもなければ子供も作らない。
物を生まないから心がきれいなのか、
心がきれいだから物を生まないのか・・・

Maniguruma.JPG
(写真:水車小屋)

ちょっと前までは電気も通じてなかったこの村は、
今ではホテルもあればインターネットもある。
そう言う意味では俺が住んでいる貧民街よりは進んでいるかも知れない。
しかしそこに住んでいる俺は物質文明にどっぷりつかった生活を送っているのに、
ここで住む僧侶たちの生活はまるで違う。

・・・うーむ・・・

Kangaeru.JPG
(写真:考える)

かくして問答の日はやって来た。
俺はまず自分がどんな人生を歩んで来たのかを説明した。
金も名声も一番あった頃の自分が実は幸せではなかったこと、
北京に来てから今までになかった幸せを深く感じていること、
北朝鮮の子供たちと出会ったこと、
そして自分自身も感激し、人も感激してくれたこと・・・
ラマの高僧は相変わらず全てを包み込んでくれるかのような笑顔で、
それをうなずきながら聞いていた。

テンションが上がって来たので立ち上がって続けざまに問答をふっかけた。

「人はみな平和を愛するのに世界にはなぜ平和が来ない!!」
「信仰が人を救えるとしたら音楽で人を救えるや否や!!」

しかし問答はこれ以上続かなかった。ラマがこう答えたからである。

「音楽は人を救えるよ」

その笑顔は優しく俺の全てを包み込んでくれてた。
俺はへなへなとまた座り込み、彼に質問した。

「どうして音楽は人を救えるの?」

彼はこう答えた。

「音楽はひとつの手段でしかないからさ。
大事なのは人間。君は音楽を使って人を救おうとしている。
だから人を救えるのさ」

そして彼はこう続けた。

「どうして戦争がなくならないか。それは仏教では縁起と言う。
もし私があなたを殺したとする。するとあなたの家族が私を殺す。
そうやってその縁起は延々と繰り返されてゆく。
戦争を起こす人もみな世界を平和にしようと思って戦争を起こす。
それは平和にするための方法論がそれぞれの人たちによって違うからなんだよ」

なるほど、そうである。
北朝鮮は朝鮮民族を日本人が侵略したことを絶対に許さないし、
日本は北朝鮮の日本人拉致事件を絶対に許さない。
だから俺達大人たちの時代に平和を成し遂げることは並大抵のことではない。
この代でだめなら、それをあの子たちと私たちの子供の世代にそれを託したい。

「Funkyさん、あなたは北朝鮮で会った子供たちの笑顔に涙したと言う。
それは何故か、
子供たちにはその固執しなければならない方法論がないからである。
あなたはこの村の川がどうして汚れてゆくのかと言った。
人間も同じである。
子供は生まれて来た時にはみんなきれいな心で生まれて来る。
人間はもともとはきれいなものなんだよ」

俺はここで出会ったいろんなラマ僧たちの笑顔を思い出した。
みんな素晴らしい笑顔であった。
「人を救える」と言うに相応しい何かがある。

「この村であなた達の生活を見ました。
私の生活は音楽半分と生活半分。
あなた達の生活は信仰がほとんどで生活はちょびっとだけ。
私も自分の音楽と言うのをあなた方の信仰の域まで高めたいと思っている。
でも私にはあなた方のような生活は出来ない。
何て言うか・・・あんた達・・・凄いよ・・・凄すぎる・・・」

俺はちょっと胸が熱くなっって言葉が詰まって来たが、かまわずに続けた。

「いろんな宗教はみんな自分を害する者を愛せよと教える。
そんなことが出来るわけない!
俺だって自分を害した奴は憎い。
とてもじゃないけどそんな域にまで達することなんて出来るわけない。
難しすぎるよ。世界平和?俺みたいなちっぽけな人間が何言ってんだ。
そんな大それたことなんかもともと俺に出来るわけないんだ・・・」

ついつい泣き声になってしまった。
ラマ僧は優しく俺に言った。

「出来ることを少しづつやればいいんだよ。
私たちの最終的な目標を知ってるかい?
それは仏になることなんだ。
そのために少しづつ頑張って生きてる私たちは、
毎日を本当に幸せだと感じている。
私たちの生活は北京や日本の人たちに比べたらそりゃ貧しいかも知れない。
でも私たちは人の物を盗ったことがない。
人を害したことがない。
私たちの生活なんて簡単なもんなんだよ」

この人達の口から
「人生なんて簡単なもんなんだ」
と言われたら
「なるほど」
と思わざるを得ない。
この人達はその生き様でそれを証明してるではないか。

「仏教で一番大切なことは何か教えてあげよう。
それはふたつある。
ひとつは菩薩心、そしてもうひとつは覚悟」

ラマは紙に中国語でそのふたつの言葉を書いた。
覚悟の覚は実は私の本名、両親が与えてくれた私の名前なのである。
心の中でずーっとぼやけてたものが、
この言葉を聞いてはっきり見えたような気がした。

私は宗教心と言うものを一切持ち合わせていない。
中国語で行われた上記の会話で、私はしばしば「信仰」と言うことばを使ったが、
それは日本語の「信仰」とは少しばかりニュアンスが違う。
そのニュアンスを適切に表す日本語がないかとずーっと探していたのだが
それがやっと見つかった。

それは「道」とかいて「どう」と読む。
つまりこう言うことである。

ロック道とは武士道と見つけたり。
技を磨き、己を死ぬまで磨き続ける。
だからロックを志すには覚悟が必要である。
覚悟さえあればその剣は揺れることなく、
人を切るにあらず、人を救うものとなる。

世界中のロックを志す者たちよ!
貧乏を恐れるな!胸を張れ!
くじけずやり続ける覚悟を持てばそれでいい!
胸を張ってこう言おう!
俺達の人生なんか簡単なもんだ。
人の物を盗らず、人を害することもなく、
ただ酒を飲んでロックをやる。
素敵な人生じゃないか!

翌日、ラマ僧達を集めてムルンピョを聞いてもらった。
作り手の魂に一点の曇りでもあれば、
世界一心のきれいなこの人達にはそれがわかるだろう。
それだったらもうこのプロジェクトは封印しよう・・・

チベットの山の中で聞く彼女たちの歌声は、
その空気と不思議に溶け合っていて心を打った。
聞き終ったラマ僧達の表情もそれを語っていた。

よし!決まった!!
俺は自信を持ってこれをアメリカに持ってゆく。
そして覚悟を持ってこのプロジェクトを続けてゆくぞ!!


北朝鮮ロックプロジェクトまとめはこちら

Posted by ファンキー末吉 at:23:41 | 固定リンク