ファンキー末吉プロフィール

あの爆風スランプのドラマーがどうして中国に?
いろんな人がそう聞いて来る。
2000年に正式に北京に引っ越して来て、こちらでスタジオミュージシャンとして暮らしているうちに、どうしてなのかその理由がはっきりと見えて来た。

自分の育った四国の片田舎では、当時レコード店にもRockやJazzなどほとんど置いてなかった。
苦労して手に入れたレコードを聞いた時のあの感激はいまだに忘れもしない。
「このスピーカーの向こうの人たちは人間ではない、神様なんだ!」
そう思った。
そして「自分もそんな神様になりたい!」
それがいわゆる「夢」と言うものだと当時は知らなかった。

NYに行ってJazzをやるか、東京に行ってRockをやるか、人生の最も大きい選択の時、結局は東京に行って成功して今がある。
しかし自分は決して「街を歩けば振り返られる有名人」になりたかったわけではない。
自分は何になりたかったのか?・・・

それがここ、北京に来てからはっきりわかった。
日本では「爆風の人」、しかしこちらでは「ドラムのうまい人」なのである。
数々の名盤のドラムを叩き、それを聞いたいろんな若者があの時の俺と同じように目を光らせて言う。
「この人は人間じゃない!」
神様にはまだほど遠いが、この生活は自分が昔「夢」みたそのものであることを自覚した。

だから死ぬ時は出来れば・・・ここ北京で死にたいなぁ・・・

著者・・・「変人」である。

最新のひとりごと
明日「田川ヒロアキ」レコ発記念ライブ
昨日(11/19)Live Bar X.Y.Z.→Aのライブ配信を見て.......
いやーJAZZはええなあ・・・
Webカメラ見たら
とあるファンから
退院祝い
Live中継再開!!
X.Y.Z.→A80秒CM
時の人・・・
ひえ~~
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2009年09月16日

JASRACから電話が来た

今日は午後からX.Y.Z.→Aのリハーサル。
江川ほーじんや、石井完治や、力石理恵蔵なんかが来て19日のセッションのリハをやるので、
夕べビールを飲んで寝てしまったワシは朝から譜面を書いたり一番忙しい時間に電話が鳴った。

先日かけた立川支部の電話番号は登録してないのに電話機にはJASRACと出る。
これは立川ではなく代々木上原のJASRAC本社からの電話である。
ワシはJASRACの会員なのでこの電話は会員様専用の窓口からかけられているようだ。

電話口の応対を聞いてワシは
「こいつはただものではない」
と直感した。
柔らかい物腰の中に「我々は絶対的な法律の裏付けがあるから」
という並々ならぬ自信がうかがえる。

プロである・・・

著作権料をもらう側の自分と、払う側の店との両方の立場があるので、
それを分かりやすくちゃんと分けてクレームを言う。

まずもらう側、先方の言い分は・・・
「著作権料の分配は包括契約とかいうものがなされており、
ワシら著作権者はそれをサンプリングの統計により支払うことに同意している」
らしい。

同意したか?・・・

この辺は法律の分野になるので素人がプロ相手に論争しても話にならない。
でもそれでは本当の著作権者であるワシに分配されないわけだからクレームを言う。
実際X.Y.Z.→Aの数多くのライブでの著作権料がちゃんと振り込まれたことはない。
そのサンプリングされているモニター店で演奏しない限り分配されるはずがないのだ。

担当者が言うには、
「払う時に楽曲リストを提出すればそのデータは反映される」
らしい。

「著作権料毎月いくら払え」と契約書類を送られて来ただけで、
楽曲リストなんか送りつけられてまへんがな・・・

論点がだんだん「払う側」になるが、
ただ「何平米の店舗でどのぐらい音楽を流すからいくら払え」という書類だけを送りつけておいて、
送られた方がちゃんと楽曲リストを提出するはずがない。

クレームを言うと、
「それはちゃんと契約して頂ければその後に送ります」
と言う。

そんなことは書類には一切書かれとらんぞ!!

「もらう側」としては、
「こんな風にずさんなやり方をしてるから自分のとこにちゃんと分配されないんだ」
と腹が立つが、
「払う側」としては、
「こんな風にどこに振り込んでるのかわからないものを払うのは腹が立つ」
である。

新しい事実を突きつけられるとクレームの矛先が変わるので
プロはその心の隙を突いて論破攻撃を開始する。
こちらもプロ相手に頭をフル回転させながら戦う。

「じゃあ月々2万円払ったとしましょう。
その月は全部オリジナルの演奏で、
実際著作権料が派生する必要のない曲ばかりであったら
その2万円は払い戻して頂けるわけですね」

プロは冷静に答える。
「まだお分かり頂けないようですね・・・」
つまりそのお金は「ライセンス料」であって、
「JASRAC管理の楽曲は自由に使っていい」という料金である。
例えて言うと定期券のようなもので、
定期券はその月、一回も乗らなかったとしても払い戻しはしないでしょ、と。

「そしたら、その月はある著作権者の曲を1曲だけ演奏した。
そしたらその著作権者に2万円ちゃんと支払われるのか?
そんなわけはあるまい!!現実に俺はもらってないじゃないか!!」

プロは勝ち誇ったように言う。
「だから楽曲リストを提出してもらうようにお願いしてるんです。
でもそれが全ての店が提出してもらうのも現実的には難しいですよね」

「提出させろ!!それがお前らの仕事だろ!!」

つまりこういう論法である。
包括契約とやらがあるので、
特定のモニター店でサンプリングした統計で分配することにJASRACとしては法律的な落ち度はない。
それで過去にあまりにもクレームが続出したので、
新しいシステムで楽曲リストを提出してもらうようお願いした。
しかしそれを徹底させるつもりもない。

どだい何万軒あるライブハウス、何十万軒あるJazz喫茶、
そして何百万軒ある音楽を流す飲食店全ての著作権料を
たった200のモニター店のデータで分配するのは無理なのである。

「じゃあうちの店をモニター店にしろ!!」
うちはもう昨日から全ての出演者に楽曲リストを書いてもらっている。

「契約して頂ければモニター店になれるかも知れません」

俺が頭を下げて頼み込むことではない!!
お前らが努力してモニター店をなるだけ増やす努力とかをせんかい!!

結局モニター店を増やす努力もしない、
楽曲リストをもっと多く手に入れる努力もしない、
でも著作権料は支払いなさい、では一体誰が払う?!!

「店が払った著作権料がどこにどのように支払われたか明細を見せろ!!」

当然ながらそんなことは出来ない、
いや、口ぶりは「そんなことをする必要はない」という態度である。

だんだん立場が「払う側」なって論争していたが、
当の担当者とてJASRACを代表してるわけではない。
だんだんめんどくさくなったのか、
「そんな権限は私にはありません」
という発言が多くなって来たので、
「お前なあ、そんなこと言ってたらワシかて店のオーナーじゃない。
払う払わないはもともとワシの裁断じゃないじゃろ!!逃げるな!!」

この人はいい。
このしちめんどくさい電話を1時間以上して給料をもらっているのだ。
ワシは19日の譜面も書かねばならんし、
筋肉少女帯の曲も40曲も覚えねばならん。
めんどくさいのはワシの方じゃぞ!!

しかしこのワシの言葉が結果的に担当者に助け舟を出してしまった。

「お客様、こちらは会員様専用の窓口です。
つまりもらう側に関することをお話しするところです。
お客様が払う権限を持ってない方でしたら払う払わないは話してても無駄ですよね。
その話はオーナー様と立川支部とやって頂くべきものですね」

「俺は払う側として正式にクレームをつけたらあんたが電話かけて来たんじゃろ!!」
「はい、立川支部からお宅様が会員様なのでこちらで対処してくれということになりました」
「払う側が会員かどうかでお前らは言うことが変わるんかい!!」

もうわかった。
もらう側としては、結局ワシの著作権はずーっとこのままワシのところには来ないというわけじゃ!!
払う側としては払った金がどこに振り込まれるのかを報告するつもりもないというわけじゃ!!

あなたが払う側相手の担当者ではないと言うなら、
立川支部の担当者さん、もう一度ワシに連絡して来て、
ちゃんと払う側が納得するように説明して金を受け取ってくれ!

店は昨日から全てのリストを作り、著作権料をプールしていってる。

さあ!!ちゃんと受け取ってちゃんと分配しろ!!

Posted by ファンキー末吉 at:22:04