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2016/08/16

寧夏でプチドラム教室

もうね、ホンマはイヤんなってんの(>_<)

中国では助けたり助けられたりが通常なので、
その人たちのために一生懸命働いてもノーギャラということがよくある。

今回、というか毎回寧夏に行く度に地元の欧老師(OuLaoShi)から
「Funkyさん、せっかく寧夏に来たんだから生徒の前でいっぱつドラム叩いて下さいな」
と言われ、よくライブの前にその会場で叩いたりはしてた。

そう、欧老師(OuLaoShi)はドラムの先生。
自ら教室を開いてはいるが、Pearl倶楽部には属していない。

想像するに、前回株洲に行った時に地元の王老師が
「元手が5万元ないとPearl倶楽部を立ち上げられない」
と言ってたのを加味すると、
きっとPearl倶楽部に加入するためにはある程度の量のPearlドラムを最初に購入せねばならないのだろう・・・

布衣(BuYi)のボーカル老呉(LaoWu)
「あいつは貧乏だからなぁ」
と言ってたことがあるので、そのお金がなくって今だに加入せずにやっているのではないかと想像する・・・

そう、欧老師(OuLaoShi)は布衣(BuYi)の初代ドラマー・・・
となると老呉(LaoWu)と家族同然に暮らしているワシにとっても「家族」のようなものである。

まあ「家族」から言われたら銭金なく助けてやらねばならないのが中国なので、
まあしゃーない・・・毎回寧夏に行く度に時間取って無償でプチクリニックなどをやってあげていた・・・

まあクリニックと言ってもひとりドラムのメニューをちょいと喋りを長くしてやってやればいいだけなので、ライブ前のウォーミングアップぐらいに考えてあまり負担にはならなかったのだが、今年は
「3人も日本から偉大なドラマーが寧夏に来るなら是非3人でやって下さい!!」
と何やら雲行きが怪しくなった。

「ワシは友達だからええけど、知り合いでもない佐々木隆さんとマッド大内さんがタダでやるのはちょっと筋違いなんとちゃうん!!」

角が立たないようにそう伝えるのがこの中国ではなかなか難しい・・・

仕方ないので老呉(LaoWu)にうまいこと伝えてもらう。
何せ彼はバンドのメンバーチェンジをするのに1年以上何も言わずに波風を立たせずにメンバーチェンジをするという、「バンド」よりも「人間関係」が大切なヤツなので彼に任せておけば大丈夫だろう。

「お金は用意するってよ」
そう老呉(LaoWu)から言われて胸を撫で下ろすワシ・・・

まあ「ふたりにお金を用意した」ならきっとワシにも少しぐらいはくれるだあろうと期待(笑)

寧夏で2本のライブの二日目の昼間、佐々木隆さんとマッド大内さんには、
「空いてる時間にお仕事入れましたんで稼いで下さいね」
と胸を張ってそう言った・・・

以下また同行したペンギンさんのレポートより

そう、このライブハウスは昔院子で一緒に住んでた仲間が開いたライブハウス!!

かなり大々的に行われるようだ・・・
司会者が出て来ていよいよ開始!!!

最初は地元の生徒たちがデモ演奏をする・・・

それを聞いて「点评(DianPing」つまり「批評しろ」と・・・
これは全中国Pearl倶楽部のツアーでも時々やらされるが、
実は非常に辛いのよ、これ・・・

だって子供相手にさぁ、「うん、とてもいいよ」以外の何が言える?
本人のためだと思って本気で批評したら子供なんてみんなくじけて辞めちゃうよ・・・(涙)

まあでも「凄いドラマーに批評してもらったよ」というのが大きな記念になるらしく、
まあ無難なところでまとめてこのコーナーを終わらせる・・・

そして佐々木隆さんの登場!!

ちなみに順番はもうこのツアーで固定してしまったが、
佐々木さんとマッドさんが同じドラムセットを叩くことになるので、
途中でセッティングを変えるためにワシが二人の真ん中で叩いてる間にセッティング替えしてもらうというもの。

何故佐々木さんが先かと言うと、
その後ワシのデモ演奏の間にマッドさんのセッティングに変えて、
そのままマッドさんのドラムフリーソロになって、
それを受けてワシのフリーソロになって、
その間に佐々木さんが自分のセッティングに変えて、
そして最後にふたりの解脱ソロを行うというもの・・・

佐々木さんのポリリズムを駆使した難解なドラムソロは、
基本になる1、2、3、4を出してあげないとただの出鱈目に聞こえるので・・・

そして自分のソロ!!

ここで既に非常に疲れまくっている(>_<)
力を振り絞ってマッド大内を紹介!!

そしてその後またフリーソロを受けて自分も叩き、
佐々木さんがセッティングを終わるのを待ってバトンタッチ・・・

大トリの解脱ソロが終わって既にヘトヘトなのだけれどもここからが大変!!

もうね、ワシ決してネイティブな中国語スピーカーじゃないし、
学校も通ったことなければ全部独学で生活の中で苦労してやっと覚えたレベル・・・

ドラムの専門用語の通訳なんて無理!!(涙)

佐々木さんには
「絶対に難しいこと言わんでよ!!通訳出来んからね!!」
と強く言ってたが、思わぬところから・・・

もうね・・・中国人にわかりやすく説明すんのむっちゃ難しいの・・・(涙)

結局いくつかの生徒の質問を日本語に訳せなかった・・・
何度聞き直しても全くわからんかった・・・(号泣)

もうね、ドラムの専門用語無理!!!!(涙涙涙)

いくつかの質問は飛ばしておきまりの記念撮影で無事(?)にイベントは終えたが、
後半は結局ワシがずーっとマイク持って喋りっぱなし(>_<)

風邪気味の喉は更に悪化し、
頭は使い過ぎてぼーっとなり、
身体はもちろんもうボロボロ・・・

そして欧老師(OuLaoShi)の運転でライブハウスに送り届けてもらうのだが、
別れ際にお金のことが心配になったので聞いてみたら・・・

「うん、もうお二人にはちゃんと払ったから安心して」
・・・ってやっぱりワシにはくれないのね!!(>_<)

この時点でもう疲労困憊で倒れるかと思ったが、何とか持ち直してライブをやった(涙)

まあね、中国ではよくあること(涙)
次の日からの日中友好こども(大人も可)サマードラムスクールにはこの欧老師(OuLaoShi)達も参加するからね、
この御一行の参加がなかったら今年も大赤字になってたかも知れんのでやっぱもう「持ちつ持たれつ」でしょう。

中国の人間関係はこうやって網の目のように構築されているのだ・・・(涙)

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