2016/05/01
洛陽「唐Townフェスティバル」
5月1日は中国でも労働節で連休である。
いつもこの時期はイベントが多く、ワシも5月1日にBig John張嶺(Zhang Ling)の蘇州でのイベントに呼ばれていた。
ところがその前日である4月30日に「海亀先生」という名前のバンドでドラムを叩いてくれということで突然忙しくなった。
聞けば日本人ドラマーHAYATOくんがドラムを叩いていたそうだが、
彼もいろんなバンド4つをかけ持ちしているので、
まあ全国でイベントが行われるこの時期にスケジュールがぶつからないわけはない・・・
というわけで代わりに呼ばれて洛陽まで行って来た。
入りは前日の29日入り。
北京ー洛陽の直行便は一日に2本しかなく、空港はこのイベントに出るバンドで溢れている・・・
そんな中のひとつなのであろう、隣でチェックインをしているバンドマンがワシに声をかけた。
「Funky老師でしょ?!!」
また「亜州鼓魂聞いてました」とか「許魏のアルバム聞いてました」とか世間話をされるのかなと思ったら、
「機材が多くて超過料金取られちゃうんです。ひとつそちらの荷物として預けてもらえませんか」
まあ同じイベントに出るミュージシャン同士助け合いである。
ワシの預ける荷物はツインペダルだけなので喜んで彼のエフェクターボードもこちらで預けてあげた。
洛陽空港に着いて用意されたバスに乗って取りあえずホテルへ・・・
見れば今年から始まったというこのイベント・・・
若いバンドが多くて半分以上知らないバンドである(>_<)
夜のサウンドチェックのためにロビーにいたら、
スタッフなのかよっぽど熱心な追っかけなのか、
ワシを見つけてこう言った。
「打扰一下,乐队的吗?(ちょっとすみません、バンドの方ですか?)」
まあバンドの方と言えばバンドの方なのだがいきなりこう言われてどう答えていいやら分からずに何度か聞き返してるうちにあきらめてどっかに行ってしまった・・・
こちらのバンドのメンバーが集まったのでそのままバスに乗って会場へ!!
そしてそこでワシらの前にリハーサルをしていたバンドの名前が・・・
「打扰一下乐队(ちょっとすみませんバンド)」
(>_<)・・・バンドの名前だったのね・・・
初めて見るバンドだったが、可愛い女性ボーカルとイケメンのギタリスト(彼もところどころリードボーカルを取る)のポップなロックバンドである。
ワシは持ち込んだツインペダルと、最近フェス用に譜面を全部取り込んだiPad Proを持ってステージ上をうろうろしてたら、バンドのリハーサルが終わった。
「Funky老師、リハが押しちゃってどうもすみません!!」
メンバー全員がワシを見て頭を下げる!(◎_◎;)
・・・いや、別に自分のバンドじゃないし何も迷惑はかけられてないからいいよ・・・
サウンドチェックが終わってバンドのメンバーと酒を飲みに行くにもみんなが気を使って大変(>_<)
まあ年数経ってるだけでそんな偉い人間じゃないのよ・・・
翌日は各々昼飯を食ってバスで会場へ!!
いや〜いっぱい人がいるなぁ・・・
海亀先生もとても人気で、盛り上がってライブは終わりました!!
さて、実はここから「戦い」が待っているのだ。
翌日朝の蘇州での音楽フェスティバルのサウンドチェックに間に合うためには、
実は空路だと130km離れた鄭州まで行って、
そこから朝一番の上海行きに乗って、
車を用意してそこから蘇州まで走るしかない・・・
ところが夜行列車が取れれば夜乗ってれば朝蘇州に着く!!
でも満席で取れなかったのよねぇ・・・(>_<)
スタッフが頑張ってくれて「抢票(QiangPiao:キャンセル待ち)」してくれてたんだけど、
もっと先の華山北という駅からの切符しか取れなかった。
「これで乗れるよ」
と言うのだが、日本で言うと「プラっとこだま」みたいに切符に書かれた駅からしか乗れない切符もあるではないか・・・
また我々外国人は個人認証がパスポートなので、
チケットを発券する時に自動発券機が認識しないので長蛇の列の窓口に並ばなければならない(>_>)
昔小畑と無錫から蘇州に移動する時はこのせいで列車に乗り遅れている・・・
ライブ終わりにまず駅に行ってチケットを発券!!
なんとかチケットはゲット出来た!!
そうなればあとは乗るだけである。
もっと向こうの華山北とかの駅から乗らなくていいなら夜の11時まで飲んでれば良い。
「もし乗れなければ」など酒を飲んだらもう考えない。
ヘタして乗せてもらえなかったら車チャーターして130km走って鄭州まで行けばいいだけの話である・・・。
フェスのハシゴ・・・この広い中国で週末や連休には至る所でフェスが開かれている。
バンドの数も増えてかけ持ちをしているミュージシャンもかなり多く、
必然的にフェスをやれば数多くのミュージシャンがこのような移動を余儀なくされ、
イベント開催スタッフももう色々対処しているので慣れたもんである。
悠久の大地中国のスケジュールもだんだん分刻みになって来たということか・・・