2014/09/23
10月10日青島に向けて大仕事開始!!
元黒豹のキーボーディスト、後にボーカル、
そして現在では音楽アワードでベストプロデューサーに選ばれたことのあるLuanShuのソロコンサートが出身地の青島で行われる。
ワシのスケジュールが9月20日から本番の10月10日までベタで押さえられてたが、
北京に着いてみたらワシはその音楽監督という立場だった。
もうひとりの音楽監督(デブの)張張がいっぱいいっぱいでやり切れてない譜面書きや、
ストリングスオーケストラのもろもろの処理などをやって昨日からリハーサルが始まった・・・
北京には大きなリハーサルスタジオ・・・
というよりはそれは楽器のリース会社が運営しているスタジオで、
日本で言うとレボとかサンリース(やっけ?)みたいなもん?・・・
それが北京には3つある。
ひとつは一番最初に出来た天音スタジオ、
と言うより「関係(グアンシー:コネの意)の強い北京ではみんなその社長の名前で呼ぶのでここは「白克(BaiKe)のスタジオ」、
そして次にオープンしたのは「宣芸兵(XuanYiBin)」のスタジオ・・・
そしてその後にオープンして現在一番需要が多いと見られる「焼飛(XiaoFei)」のスタジオ・・・
今回のリハーサルはこのスタジオで行われた。
北京市内の南東に位置するのでうちからは40km・・・(>_<)
スタジオに着いたらドラムセットは一応セッティングされているが、
スネアやシンバルがマウントされてない。
「え?自分で持って来んの?聞いてないよ〜・・・」
などと思ったら、おもむろに倉庫に案内される。
「ご自由にお選び下さい」ということらしい・・・
スネア
シンバル
ついでにシンバルスタンドも何本でもご自由に〜!(◎_◎;)
ついでにドラムセットも気に入らなかったらこの中からどれでもお好きなものを〜!(◎_◎;)
いや、選べんし・・・(笑)
取りあえずセットしてくれているドラムセットでええし〜
というわけで、使い放題のシンバルを並べてみたら今回はこんなセッティング・・・
しかし貧乏性と言うか、
中国のドラムセットは何故か口径が小さいタムが用意されるのでいつものように小さいタムを左に寄せてイアンペイスセッティングにしたのだが、
よく考えたらここにはこれほど山ほどドラムセットがあるのだから大きな口径のを注文しとけばそれで足りたような気がする・・・(>_<)
しかし考えてみたら中国の音楽界は進歩した・・・
外国のアーティストが中国でコンサートをやると決まったら、
特にアメリカなんか機材リストに細かいから、
要望に合致する機材なんかありはしない・・・
困った主催者はいつもワシにドラムセットを貸してくれと言ってそのリストを提出してた・・・
今では中国は手に入らないものはない・・・
しかし機材だけは豊富になって人間が育ってないというのがワシのここ最近の印象だったがそれもぼちぼち変わって来ているようだ。
LuanShuのスタジオの助手・・・というより彼の親戚だという話だが、
沈文静という女の子・・・

彼女がやって来てからというもの、中国との仕事が非常にやり易い。
例えば去年のメドレー制作の仕事・・・
この連絡の窓口は全部彼女がやっていたのだが、
日本で言う「ほうれんそう」報告、連絡、相談が全部出来る!(◎_◎;)
デジタル世代なのでメール送ってもほぼリアルタイムに返信が来るし、
音資料のまとめ方、その送り方なども使う方の求めるセンスをちゃんとわかっている。
今回びっくりしたのは、ついたらぽんと渡されたこのセット・・・
これは譜面を入れるファイルで、
バラバラの譜面を曲順通りにこれにファイリングすれば、
それをめくるだけでいいでしょみたいなグッズで、
日本では当然ながら各人が必要ならば用意する。
ちなみに左側は今回のコンサートのロゴと名前と日付、
右上には担当楽器、ワシの場合は「音楽監督、ドラマー」と書かれている。
書き込みがあるだろうから筆箱に、
書いては消せるようにボールペンではなくシャーペン、
そして消しゴム、そしてシャーペンの芯までちゃんとある!(◎_◎;)
至れり尽くせりなのであるが、
ケータリングのこの膨大な食物は結局ワシの胃袋に全部収まるので困ったものであるが・・・(笑)
かくしてリハーサルが始まった・・・
初日は各曲の構成とアレンジをチェック!!
今日の二日目にはこれにもう一人のドラマーが入り、
ワシのための中国大太鼓とロートタムがマウントされ、
コーラス隊が入り、最終形ではこれにストリングスオーケストラと管楽器も入る!(◎_◎;)
更にはそのオーケストラ譜面に間違いがないか全てチェックして、
あと弦が1曲と管を1曲新しくアレンジせぇと・・・
親友の晴れ舞台のためぢゃ、やりましょう!!!

