2011/08/14
雨漏りとの戦い!!
北京ではうちのような辺鄙なところに住むのはむっちゃ金持ちか、
もしくはこの村の住人のようにむっちゃ貧乏かどちらかである。
政府はどんどんと開発を進めるもんだから、
近隣の村を潰された住人もどんどんうちの村に引っ越して来て、
小さなこの村に掃き溜め労働者が2万人もひしめきあっていると言う・・・
この村もいずれは潰される。
ということで大家はやっきになって増築ばかりやっている。
そんなこんなもあって恐らく地盤が沈下したのもあるのだろう。
最近のスタジオへの雨漏りがひどい!!
また異常気象で暴風雨が続くのでなおさらである。
夕べも夜中に集中豪雨があった。
夜中に叩き起こされたらスタジオはくるぶしまで水が浸かっている。
ドラム等全ての楽器は退避させてあるが、
基本的にどの部屋も多かれ少なかれ水浸しなんだから始末に負えん。
「日本はこういうのって全部大家が責任持って修繕してくれるよ!!」
と言ってみると、
「中国もそうです!!
どうして僕らが自分の金で大家の持ち物を修繕しなきゃなんないんです!!」
とは言うが、ここからが中国と日本の大きな違い、
大家はどうせあと数年で潰されるんだから余計な金をかけたくないのである。
しかも胸を張って!!(笑)
詰め将棋の好きなワシはいろいろシミュレーションして提案してみる。
家賃を下げてもらうように交渉してもダメ、
じゃあ水浸しの部屋はもう使えないんだから解約するから安くしろと言うと、
その部屋に別の人間を住まわせるからダメ。
こんな水浸しの部屋に住む人間いるの?
と聞くが、この村は北京で一番貧しいスラム街なのだ。
安ければ住むやつはなんぼでもいる・・・
まあワシも言わば不法滞在の不法就労みたいなもんだから強くは言えない。
こうなったら「自分たちで」直すしかないのである。
スタジオにどうしてこんなにたくさん水が入って来るのかというと、
どうも隣の建物との間の狭い空間に多量の水が溜まり、
それが壁を伝って入って来るのでは、と。
ということで我らが老呉(LaoWu)の出番である!!
貧乏なミュージシャンは何でも直せる!!
とばかり彼はひとりその壁の間に入り込んで防水塗料を塗り付ける。

頑張れ老呉(LaoWu)!!我らが未来はお前の修繕能力にかかっている!!!

