Live Bar X.Y.Z.→A
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2013年01月25日(金)
中国WEEKで作った中華料理

「親の背中を見て育つ」とはよく言ったもんだ。

別に中国と何の縁があったわけではないが、
うちの実家は中華料理屋だった。

両親は仕事をしていて家にいなかったので、
ワシが小さい時の夢は、定時に家に帰って来れる「サラリーマン」。
特に理数系が得意だったので「数学の先生」か「コンピューター技師」だった。

それが何の因果かミュージシャンになり、
また何の因果か今週は店で中華鍋を振っている(笑)

まあその辺の話はまた機会を見てするとして、
今回は中華料理の話。

「料理はセンス」と言う言葉を聞いたことがあるが、
なるほど料理というのはなかなか奥が深い。

塩をどれだけ入れて、砂糖をどれだけ入れて、
どのぐらいの火の強さで炒めたらこんな料理が出来ます・・・
なんてことは「絵に描いた餅」で、
同じようにやったって必ずしも同じ味が出来るわけではない。

こういうところは「音楽」とよく似ている。

同じセッティングの同じドラムを叩いたって毎回音は違うのだ。

だから、今から料理のレシピをUPするけれども、
出来上がった「味」というのは厳密に言うと毎回違うし、作る人によってもまた違う。

いい加減にやったってそこそこの味にはなるし、
逆に完璧な味にしようと何度もやり直したからといって完璧なものが出来る保証もない。
でも偶然もの凄い完璧な味が出来たりするから音楽と一緒でまたやめられなくなったりする(笑)

バンドをやってたって同じようなことがある。

「おっ、今日はいい感じじゃないか」と思っても次はガタガタだったり、
プロ級の腕になればそれを無理矢理ボーダーラインのレベルに持っていけるが、
アマチュアの頃はやはり失敗して恥をかいて「学習」してゆかねばならない。

あと大事なのは「プロの仕事を見る」ことかな・・・

今回も一生懸命鍋を振っていて、
「あ、そうか・・・」
と思うことが何度もあった。

小さい頃店の手伝いをしていた時、
料理人がやたらオタマでカンカンと鍋を叩いている記憶があったが、
あれはカッコつけるためにやってたのではなく、
オタマについた水分を飛ばすためにやってたんだなと今さらながら気付く。

そう言えば布巾を用意しててことあるごとにオタマを拭いて、
火にかけた鍋をその布巾でひと拭いしてから油を入れていた・・・

何度も油が跳ねて手に火傷をしながら、
その職人の姿を思い出してやっと「学習」するのだ(>_<)

ドラムもプロの仕事見とかないかんぞ〜
「あの瞬間にあの人は何を考えていたのか・・・」
教えてもらっても全然わからないことも
目に焼き付けておけば、いつの日か自分にその瞬間が訪れた時に、
「そうかぁ、あれはこれだったんだ」
とわかる時がある。

今日で中国WEEKも終わって明日はX.Y.Z.→Aの渋谷ライブ!!
ドラマーは是非見に来るべきですぞ!!

2013年1月26日(土) 東京 渋谷 Star lounge
OPEN 17:30 START 18:00


話がそれてしまった。
中華料理のレシピを紹介しよう。


酸辣炒豆芽(もやしのピリ辛炒め)

SuanLaChaoDouYa.JPG

鍋に油を入れて熱して鷹の爪と粒山椒を入れる。
コツは、この場合油が高温過ぎると焦げて苦くなってしまうので、
低温油で鷹の爪とかがちょびっと黒くなるぐらいが香ばしい。

火を強くして水につけたもやしを放り込む。
水をつけてるのでジュワッと油が飛んで鍋に火が着くかも知れないが、
気にせずその鍋をひたすら振って混ぜ合わせる。

けっこう火がついた方が味が香ばしくなったりするから面白い。

調味料は醤油と酢と砂糖を同量とそれを同量の水に混ぜたものを作っておき、
それをジャバっと入れてもやしに絡める。

コツは強火で素早く炒めること。
もやしがしなっとする直前に火を止めて、
水溶き片栗粉を入れて混ぜて皿に盛って出来上がり。

最初に入れる鷹の爪と粒山椒の量を増やすことにより、
裏メニューである
「ロックンロールもやし」
「デスメタルもやし」
へと進化する。

この料理は材料を白菜にすると「酸辣炒白菜」となり、
キャベツにすると「酸辣炒圆白菜」となる。
どれも美味しいよ〜

ちなみに今回はショウガと酒と醤油で味付けした砂肝と
モヤシを炒めて塩コショウで味付けする炒鸡肫豆芽をお出しした。

DouZhunChaoDouYa.JPG

最初は鷹の爪も粒山椒も入れずに出す予定だったが、
やはりちょっと入れると全体的に香ばしくなったので入れてからもやしを炒めた。

鷹の爪と粒山椒の量を増やすと同じく激辛に出来ます〜


西红柿炒鸡蛋(トマトと卵炒め)

XiHongShiChaoJiDan.JPG

鍋を熱して油をたっぷり入れて、溶き卵を勢いよくぶっこむ。
ワシの場合つい油をケチって鍋に卵が焦げ付いたりしたが、
この場合は油は多め、火は強めがコツである。
熱くなって煙が出ているぐらいの油にジュワッといって卵が放り込まれてフワッと仕上がるのがよい。

完全に全部が熱が通らないうちに卵を別の容器に移しておく。
余熱で置いてるうちに自然に火が通ってしまうことも計算せねばならない。

熱が通り過ぎてると出来上がりの卵が硬くなるし、
あまりに生過ぎると出来上がりがどろっとしてしまう。

この辺のセンスも卵炒めにはなかなか難しい・・・

鍋に油が残っていればそのまま、
残っていなければ少量の油を入れて三日月に切ったトマトを炒める。

焦げてしまっては仕方がないので水を入れる。
この量も「センス」ですな(難)。
入れ過ぎると出来上がりが液状になってしまうし、
入れないと最終的にトマトと卵が混ざらず別モノとなってしまう。

出来上がりがその三日月のままが好きな人と、
ワシのように潰してしまうのが好きな人といるが、
一応ワシ方式で言うとこれをオタマでザクザクと切り潰しながら炒める(と言うより煮る感じ?)

トマトのエキスが十分にじみ出て来たらここに砂糖と塩を放り込んで味付け。

トマトの酸っぱさと砂糖の甘さがいいバランスになるようにするのだが、
「さじ加減」とはよく言ったもので、
トマトによって酸っぱみが違うし、先ほど入れた水の量によって味加減も違って来る。

ドラムを叩く時に
「先生、ここはベロシティー75ぐらいで叩けって言ったじゃないですか!!」
などと言われても、
他のプレイヤーの力加減によって必ずしも毎回同じ強さがベストとは限らない。

まあチェーン店とかだと誰が作っても同じ味にするために全てをマニュアル化するが、
そうなると外れはない代わりに「奇跡的に神がかりな演奏」というのも起こり得ない。
料理も同じですな〜・・・

あ、また話がそれてしまった。
最後にその炒まったトマトと先ほどの卵を混ぜ合わせて出来上がり。

これをご飯にぶっかけて食うと絶品です!!


・・・というわけで他にもいろいろお出ししたのですが、
まあこれらは簡単に説明しますと、

PiDanDouFu.JPG

ピータン豆腐!!
豆腐を切ってピータンをむいて乗せてタレを乗せただけ!!

タレは醤油と酒とラー油。
仕入れたピータンが黄身が半熟でとろっとしているヤツだったので好評でした。

最後にこれはLaoWuが中国から持って来た羊肉がないと出来ないが、
一応彼らの曲に「羊肉麺」という歌があるので中国WEEKでは必須となっている「羊肉面」!!

YangRouMian.JPG

つまりこれが食べられるのは日本ではうちだけということである!!(凄!!)

ちなみに前回はLaoWuの奥さんが、今回はLaoWu本人が作りました。
次の中国WEEKの時も是非作ってもらいたいもんです・・・

なんか鍋を振るのがだんだん楽しくなって来ました。
LaoWu達来れなくても中華料理の日ってのも作ってみたいね。

2月までは結構忙しいけど、3月になったら考えよう・・・


カテゴリ:Live Bar X.Y.Z.→A, おもろい話(日本)
 
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