カンボジア希望の星プロジェクト
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2019年01月17日(木)
キーボードという「楽器」

「縁」というものは不思議なもので、
中国でのツアー先から「一番安く行ける暖かい国」でチケットを検索したらそれがカンボジアだった。
やることもないのでデスメタルバンドでも探そうとSNSに書き込んだら
くっくま孤児院にバンドがあるよ」
という情報が流れて来て、
全く興味がなかったのだけれどもヒマだったから行ってみたら・・・

この演奏に心を鷲掴み!(◎_◎;)
そしてこの子たちをカンボジアで一番のスターにするプロジェクトが始まったのです。

そしていろいろ試行錯誤しながらやり始めてみたら・・・

なに、この子・・・逸材!!!(◎_◎;)
もうね、この歌を聞いてるだけで涙が出て来た・・・


そしていろいろわかって来るのだが、
この子はやっぱこの「バンド」でやっていきたいのだと・・・

まあね、一緒に孤児院で育った「兄弟」みたいなもんやからね、それはとてもいいこと・・・

・・・というわけで、ボーカルだけではなく各楽器のこともいろいろ考えてアドバイスをする・・・

まあドラムは教えることはいっぱいあるからいいとして、
ベースはスラップ奏法などやってみようかとか、
キーボードは・・・

と、ここで大きくつまづいた。

キーボード奏者ほどスタートラインに差がつく楽器はない。
「昔ピアノを習ってた」とかがスタートラインになるので、
当然ながらピアノを習えるような状況ではなかったこのキーボードの子は「奏者」としては全くスタートラインが違い過ぎるのである(>_<)

でもね、最近のキーボード奏者って、「弾く」というよりは「アレンジ」、
コンピュータを使ったDTMがこれだけ発達した昨今、
全く鍵盤が弾けないキーボード奏者とかもゴロゴロしていて、
そんな「キーボーディスト」がヒット曲を連発出来る世の中になった。

ところがこのキーボードの子はそのDTMを持っていない。
つまり「楽器」を持ってない・・・
「ドラムを叩きたいのだけれどもドラムセットを持ってない」のと同じである。

そこで非力なマシンではあるが使ってないMacBook Airがあったので、
それをまっさらにしてLogicだけを入れて彼専用の「楽器」にしようと思い立った。

DTMソフトは最近は「Studio One」を使ってる人が多いと聞くが、
まだ私はマスタリングのISRCコードを書き込むだけにしか使ったことがないので、
現在よく使っているLogicの方が何かあった時に教えやすいと思ったのだ。

全然使ってない古いMIDIキーボードもあったので、
「誰か日本からカンボジアに行く人いませんか〜」
と募ったら、
この「くっくま孤児院」を運営するNPO法人の代表の方が今月カンボジアに行く(帰る?笑)というので、池袋に停めたのキャンピングカーの中で(笑)使い方をレクチャーしたというわけだ。

いっぺんにいろんなことを教えてもパンクするので、
今回はオーディオ録音は省いてMIDI録音だけをレクチャーすることにした。

オーディオ録音は3月にまた行くのでその時にして、
その時までにMIDIキーボードで多重録音が出来るようになってて欲しい・・・

とか考えながらレクチャーしてたらふとこんな事が頭をよぎった・・・

これ、別にキーボード奏者だけじゃなく、
ドラマーでも誰でも興味がある人がこれを使いこなしたらそれでええんとちゃうん!(◎_◎;)・・・

そう、こうして日本のおじさんドラマーもこれを使いこなしてそれで立派に「商売」しているではないか・・・

時代が変わって、「ピアノが上手い」のが「才能」ではなく、
むしろ「機械が好き」なのが才能みたいな時代になっている。

このおじさんはテレビゲームはやった事ないので、
何やらのゲームでゴールまで行くって、それはそれは遠い遠い物凄い事だと思うけど、
子供たちは毎日遊んでるだけでこのおじさんが考えられないようなところに行ってしまう・・・

それと同じで、このDTMを使いこなすのもゲーム感覚でやれば早いだろう・・・

子供は何でも早いからなぁ・・・
次に行った時には立派にこれを使いこなせている事を楽しみにしとくぞ〜

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